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三部 番外編・後日談
魔法のお薬 晃編 2
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自認がチワワのロットワイラーのユリは、操にも竹史にも、飛び付いたり乱暴なことはしなかった。新しい相手が気になるのか、そばに寄ってみたりはしていたが、安全な相手と分かるとボールを咥えて来て、遊んでとねだっている。
なぜか分からないが、晃のことは先住犬で同種と思っているのか容赦がないが、霧恵に対しては主人としてきっちりと従うし、操や竹史には優しく懐く。アルファとしては優しすぎる晃の纏うオーラのせいかもしれないと、霧恵は勝手に考えていた。
毎朝学校と保育園に操と竹史を送り届けて、夕方に迎えに行く。操を先に迎えに行ってから、竹史を迎えに行くと、はいはいで操に寄ってくる竹史は泣いたりしなかった。
一週間の発情期が終わって、満足そうな顔で迎えに来た玲に、「うちの子と同級生かもしれないわね」などと霧恵が囁くと、「そうかもしれへん」とにやついている。よほど良い発情期を過ごしたのだろう。
パートナーがいなければオメガにとって我慢して過ごす発情期は苦痛だが、パートナーがいればオメガにとっても相手のアルファにとっても、発情期は素晴らしいものになる。定期的に発情期が来るタイプのオメガではないが、自分を発情状態にさせて晃と交わる心地よさを、霧恵は知っていた。
玲と操と竹史が帰ってしまって、晃は寂しそうだった。
「竹ちゃん、可愛かったなぁ。俺にも懐いてくれて」
松利似のオメガなのか、竹史はアルファ特有のオーラは持っておらず、月齢相応のやんちゃなところはあるし、身体も大きいが、素直で可愛い。
「生まれてくる赤ちゃんは、もっと可愛いかもしれないわよ」
「せやったら、どないしよ。俺、結婚とかする言われたら、泣いてまう」
「気が早いわねぇ」
生まれてもいない、性別も分かっていない子に対して、結婚式の心配までする晃が微笑ましくて霧恵はそっと抱き寄せた。
それはそれとして、一週間気になり続けていたことはある。冷蔵庫から出しておいた小瓶を、霧恵は晃をがっちりとソファでホールドして、目の前に突き付けた。
「これは、なんなのかしらね?」
「えっと……玲ちゃんに頼まれたもんで、なんでもないねん」
「なんでもなかったら、あたしが飲んでも構わないわよね?」
きゅっと瓶の蓋を捻る霧恵に、晃が明らかに狼狽する。
「あ、あかん! 霧恵さんは妊娠してはるのに、そんなん飲んだらあかーん!」
「そんなんって、なんなの、これ?」
「それは……」
「晃さん?」
問い詰めると、霧恵の手が瓶の蓋を開けないように押さえていた晃が、意を決したように顔を上げた。その表情に、霧恵は黙って言葉を待つ。
「媚薬です! イイコトするときに、感度がめっちゃ上がって、アルファが飲むとオメガの発情状態に、オメガが飲むと発情期を何倍にもしたような快感が出るもので、元々、発情期が弱かったり、来にくいオメガのために開発された試薬です」
元製薬会社開発部というだけあって、理路整然と説明する姿に、霧恵は内容をよく飲み込んでから、ゆっくりと問いかけた。
「これを、どうするつもりだったの?」
「霧恵さんに、飲ませるつもりでした!」
自棄になったのか、素直に答える晃の髪を、「良い子」と霧恵が撫でる。怒られなかったことに安心したのか、晃の目が潤んできた。
「き、りえ、しゃん、めっちゃ魅力的やん? 俺、霧恵さんとシとったら、何度もイかされて、霧恵さんがどれだけ感じてはるか、わけわからんくなって、全然分からんのや」
霧恵を気持ちよくさせたい、霧恵を乱れさせたいと用意した媚薬は、あっさりと妊娠してしまったために、無駄になった。
「そうだったのね。それだけじゃないわよね。最近、晃さん、眠れていないんじゃない?」
夜中に同じベッドでごそごそしていると、霧恵も目が覚めることがある。明け方でも目が覚めると、晃は目をつぶっているが、眠っていないことがある。
「な、なんで、分かるんや!?」
「睡眠中と、普段とでは呼吸の深さが違うのよ」
運動をするので呼吸法は大事だと習っていた霧恵は、睡眠時の呼吸の深さも聞けばなんとなく分かった。答えに納得したのか、晃が申し訳なさそうに俯く。その黒い瞳から涙が零れて、霧恵は晃を抱き締めて話し出すまで髪を撫でていた。
すんすんと洟を啜って、ぽつりぽつりと晃が口を開く。
「赤さんがお腹におるから、あかんって分かってるのに、俺は浅ましくて……霧恵さんが魅力的過ぎて、どんだけ我慢しよ思っても、あきらくんのあきらくんが反応してまうんや」
「フェロモンも出てないのに?」
「だってぇ、霧恵さん、美人やし、素敵やし、魅力的やし、おっぱい気持ちいいし、しゃーないやん!」
ごめんなさいと繰り返し謝って、そんなことがないように自分で頑張って処理するという晃に、霧恵はその顎を掬って口付けていた。貪るような舌を絡める口付けは久しぶりで、晃の目がとろんと欲望に蕩ける。
「もっと、早く聞きたかったわ」
「ふぇ?」
「妊娠してお腹が大きくなったり、母親になったりしたら、晃さんにとってあたしは性的対象じゃなくなるのかと思ってたのよ」
「そんなわけない! 俺がどんだけ我慢したか!」
ものすごい勢いで言う晃の頬に、額に、瞼に、霧恵はキスを落とす。
「ずっとモデルの仕事を続けるつもりだったから、あたしは魅力的な女でいたいのよ。お腹が大きくなり始めても、抱きたくてたまらないなんて、最高の賛辞だわ。色んなタイプのひとがいると思うけれど、あたしは、一生晃さんにとって最高の女でいたい」
妊婦としての霧恵を気遣い、母親としての霧恵を尊重してくれる晃もありがたいが、常に美しく魅力的な女性であることは、モデルとして女性の『上位オメガ』としての霧恵の矜持だった。
「よ、欲情しても、ええんか?」
「良いわよ。じゃあ、良い子は、これを飲みましょうか?」
ぱきんっと音を立てて開けた瓶の蓋。中にはとろりとした蜂蜜色の液体が入っている。恐らく治験の様子を観察していたであろう晃は、その効果を知っているだろう。全て分かったうえで、霧恵は晃にそれを差し出した。
妊娠していなければ、晃の望み通りに霧恵が飲んでもよかったのだが、妊娠している状態で発情状態になるのは、いわば、新しい子どもが作れるように体を準備させてしまうことになるので、お腹の赤ん坊には危険だった。
「わ、わんっ!」
精一杯晃なりに返事をして、促されるままに晃はそれを一気に飲み干した。晃の手から空の瓶を取って、間違ってユリが悪戯してしまわないように、霧恵は蓋つきのごみ箱の中にそれを捨てて、寝室に晃の手を取って連れて行き、ユリが入ってこないようにドアだけでなく柵も閉めた。
「きりえしゃん……しゅきや」
「あたしも大好きよ」
服を全部はぎ取って、自分も服を脱いで霧恵はベッドの上に晃を押し倒した。媚薬の効果か、晃の中心はもうそそり立っている。
「激しくはできないから、最初に一度抜いてあげましょうね」
「ひぁっ!」
股座に屈みこんで、晃の中心を胸で挟み込むと、気持ちいいのか晃が腰を跳ねさせる。胸の間から覗く先端を舐めながら、寄せた胸の肉でずりずりと刺激すると、晃は高まってきたようだ。
「でるぅ! でてまうぅ!」
「まだ、中じゃないから、そのまま出して平気よ」
「ひぁぁぁっ!」
相当溜まっていたのだろう、濃い白濁がびゅくびゅくと迸って、霧恵の胸や頬を濡らす。他の相手ならば体にかけられるのも、直に舐めるのも嫌だったのに、晃ならば泣かせたいと思うのだから不思議だ。
飲まずにティッシュで軽くふき取ってから、またすぐに芯を持っている晃の中心に避妊具を被せる。上から扱き下ろすような形になってしまって、その刺激でも感じるのか、晃は涙を流してシーツの上で身体を跳ねさせている。
「良い子で、じっとしていてね? 全部、シてあげる」
跨って晃の中心を熱く湿った場所に飲み込むと、久しぶりに大きなものを飲み込んだそこは、内壁がうねって悦んでいるのが分かる。突き上げられないように薄い腹を押さえると、じれったいのか晃が泣くが、妊娠しているので激しいことはできないと分かっているため、必死に堪えている。その様子が可愛くて、霧恵はゆっくりと腰を動かしながら晃を締め付けた。
「あか、さんにっ、当たって、ないやろか?」
「産道が開くまでは平気って言われたでしょう? ゴムもつけてるし大丈夫よ。感じて良いのよ?」
「あぁっ! きりえしゃん、の、なか、はいりたかったっ! ふぁ! あぁぁ!」
泣きながらずっとこうしたかったと鳴く晃が、中で達したことに気付いて、霧恵は避妊具を取り換える。口付けながらもう一度飲み込むと、中で晃はすぐに芯を取り戻した。
じれったいくらいの優しい刺激が、かえって体に心地よく馴染んでいく。
「一生、あたしのことを、愛さなきゃダメよ?」
「そんなの、さいしょから……ひっ! クるっ!」
何度も避妊具を取り換えて、中だけでなく、胸でも口でも達した晃は、シャワーを浴びると、久しぶりに満足そうにぐっすりと眠っていた。
「めい……ちゃん、かんにんな……」
「大丈夫よ、お父さんって言ってるわ」
寝ぼけて赤ん坊に付けるはずの名前を呟く晃の耳に囁くと、安心したのか、深い眠りに落ちて行った。
臨月にはさすがに控えたが、それまでは晃がシたくなったときに、霧恵は抱き合ったり、胸や口で抜いてあげたりして、妊娠期間を過ごした。
約5か月後、霧恵は元気な女の子を出産する。
なぜか分からないが、晃のことは先住犬で同種と思っているのか容赦がないが、霧恵に対しては主人としてきっちりと従うし、操や竹史には優しく懐く。アルファとしては優しすぎる晃の纏うオーラのせいかもしれないと、霧恵は勝手に考えていた。
毎朝学校と保育園に操と竹史を送り届けて、夕方に迎えに行く。操を先に迎えに行ってから、竹史を迎えに行くと、はいはいで操に寄ってくる竹史は泣いたりしなかった。
一週間の発情期が終わって、満足そうな顔で迎えに来た玲に、「うちの子と同級生かもしれないわね」などと霧恵が囁くと、「そうかもしれへん」とにやついている。よほど良い発情期を過ごしたのだろう。
パートナーがいなければオメガにとって我慢して過ごす発情期は苦痛だが、パートナーがいればオメガにとっても相手のアルファにとっても、発情期は素晴らしいものになる。定期的に発情期が来るタイプのオメガではないが、自分を発情状態にさせて晃と交わる心地よさを、霧恵は知っていた。
玲と操と竹史が帰ってしまって、晃は寂しそうだった。
「竹ちゃん、可愛かったなぁ。俺にも懐いてくれて」
松利似のオメガなのか、竹史はアルファ特有のオーラは持っておらず、月齢相応のやんちゃなところはあるし、身体も大きいが、素直で可愛い。
「生まれてくる赤ちゃんは、もっと可愛いかもしれないわよ」
「せやったら、どないしよ。俺、結婚とかする言われたら、泣いてまう」
「気が早いわねぇ」
生まれてもいない、性別も分かっていない子に対して、結婚式の心配までする晃が微笑ましくて霧恵はそっと抱き寄せた。
それはそれとして、一週間気になり続けていたことはある。冷蔵庫から出しておいた小瓶を、霧恵は晃をがっちりとソファでホールドして、目の前に突き付けた。
「これは、なんなのかしらね?」
「えっと……玲ちゃんに頼まれたもんで、なんでもないねん」
「なんでもなかったら、あたしが飲んでも構わないわよね?」
きゅっと瓶の蓋を捻る霧恵に、晃が明らかに狼狽する。
「あ、あかん! 霧恵さんは妊娠してはるのに、そんなん飲んだらあかーん!」
「そんなんって、なんなの、これ?」
「それは……」
「晃さん?」
問い詰めると、霧恵の手が瓶の蓋を開けないように押さえていた晃が、意を決したように顔を上げた。その表情に、霧恵は黙って言葉を待つ。
「媚薬です! イイコトするときに、感度がめっちゃ上がって、アルファが飲むとオメガの発情状態に、オメガが飲むと発情期を何倍にもしたような快感が出るもので、元々、発情期が弱かったり、来にくいオメガのために開発された試薬です」
元製薬会社開発部というだけあって、理路整然と説明する姿に、霧恵は内容をよく飲み込んでから、ゆっくりと問いかけた。
「これを、どうするつもりだったの?」
「霧恵さんに、飲ませるつもりでした!」
自棄になったのか、素直に答える晃の髪を、「良い子」と霧恵が撫でる。怒られなかったことに安心したのか、晃の目が潤んできた。
「き、りえ、しゃん、めっちゃ魅力的やん? 俺、霧恵さんとシとったら、何度もイかされて、霧恵さんがどれだけ感じてはるか、わけわからんくなって、全然分からんのや」
霧恵を気持ちよくさせたい、霧恵を乱れさせたいと用意した媚薬は、あっさりと妊娠してしまったために、無駄になった。
「そうだったのね。それだけじゃないわよね。最近、晃さん、眠れていないんじゃない?」
夜中に同じベッドでごそごそしていると、霧恵も目が覚めることがある。明け方でも目が覚めると、晃は目をつぶっているが、眠っていないことがある。
「な、なんで、分かるんや!?」
「睡眠中と、普段とでは呼吸の深さが違うのよ」
運動をするので呼吸法は大事だと習っていた霧恵は、睡眠時の呼吸の深さも聞けばなんとなく分かった。答えに納得したのか、晃が申し訳なさそうに俯く。その黒い瞳から涙が零れて、霧恵は晃を抱き締めて話し出すまで髪を撫でていた。
すんすんと洟を啜って、ぽつりぽつりと晃が口を開く。
「赤さんがお腹におるから、あかんって分かってるのに、俺は浅ましくて……霧恵さんが魅力的過ぎて、どんだけ我慢しよ思っても、あきらくんのあきらくんが反応してまうんや」
「フェロモンも出てないのに?」
「だってぇ、霧恵さん、美人やし、素敵やし、魅力的やし、おっぱい気持ちいいし、しゃーないやん!」
ごめんなさいと繰り返し謝って、そんなことがないように自分で頑張って処理するという晃に、霧恵はその顎を掬って口付けていた。貪るような舌を絡める口付けは久しぶりで、晃の目がとろんと欲望に蕩ける。
「もっと、早く聞きたかったわ」
「ふぇ?」
「妊娠してお腹が大きくなったり、母親になったりしたら、晃さんにとってあたしは性的対象じゃなくなるのかと思ってたのよ」
「そんなわけない! 俺がどんだけ我慢したか!」
ものすごい勢いで言う晃の頬に、額に、瞼に、霧恵はキスを落とす。
「ずっとモデルの仕事を続けるつもりだったから、あたしは魅力的な女でいたいのよ。お腹が大きくなり始めても、抱きたくてたまらないなんて、最高の賛辞だわ。色んなタイプのひとがいると思うけれど、あたしは、一生晃さんにとって最高の女でいたい」
妊婦としての霧恵を気遣い、母親としての霧恵を尊重してくれる晃もありがたいが、常に美しく魅力的な女性であることは、モデルとして女性の『上位オメガ』としての霧恵の矜持だった。
「よ、欲情しても、ええんか?」
「良いわよ。じゃあ、良い子は、これを飲みましょうか?」
ぱきんっと音を立てて開けた瓶の蓋。中にはとろりとした蜂蜜色の液体が入っている。恐らく治験の様子を観察していたであろう晃は、その効果を知っているだろう。全て分かったうえで、霧恵は晃にそれを差し出した。
妊娠していなければ、晃の望み通りに霧恵が飲んでもよかったのだが、妊娠している状態で発情状態になるのは、いわば、新しい子どもが作れるように体を準備させてしまうことになるので、お腹の赤ん坊には危険だった。
「わ、わんっ!」
精一杯晃なりに返事をして、促されるままに晃はそれを一気に飲み干した。晃の手から空の瓶を取って、間違ってユリが悪戯してしまわないように、霧恵は蓋つきのごみ箱の中にそれを捨てて、寝室に晃の手を取って連れて行き、ユリが入ってこないようにドアだけでなく柵も閉めた。
「きりえしゃん……しゅきや」
「あたしも大好きよ」
服を全部はぎ取って、自分も服を脱いで霧恵はベッドの上に晃を押し倒した。媚薬の効果か、晃の中心はもうそそり立っている。
「激しくはできないから、最初に一度抜いてあげましょうね」
「ひぁっ!」
股座に屈みこんで、晃の中心を胸で挟み込むと、気持ちいいのか晃が腰を跳ねさせる。胸の間から覗く先端を舐めながら、寄せた胸の肉でずりずりと刺激すると、晃は高まってきたようだ。
「でるぅ! でてまうぅ!」
「まだ、中じゃないから、そのまま出して平気よ」
「ひぁぁぁっ!」
相当溜まっていたのだろう、濃い白濁がびゅくびゅくと迸って、霧恵の胸や頬を濡らす。他の相手ならば体にかけられるのも、直に舐めるのも嫌だったのに、晃ならば泣かせたいと思うのだから不思議だ。
飲まずにティッシュで軽くふき取ってから、またすぐに芯を持っている晃の中心に避妊具を被せる。上から扱き下ろすような形になってしまって、その刺激でも感じるのか、晃は涙を流してシーツの上で身体を跳ねさせている。
「良い子で、じっとしていてね? 全部、シてあげる」
跨って晃の中心を熱く湿った場所に飲み込むと、久しぶりに大きなものを飲み込んだそこは、内壁がうねって悦んでいるのが分かる。突き上げられないように薄い腹を押さえると、じれったいのか晃が泣くが、妊娠しているので激しいことはできないと分かっているため、必死に堪えている。その様子が可愛くて、霧恵はゆっくりと腰を動かしながら晃を締め付けた。
「あか、さんにっ、当たって、ないやろか?」
「産道が開くまでは平気って言われたでしょう? ゴムもつけてるし大丈夫よ。感じて良いのよ?」
「あぁっ! きりえしゃん、の、なか、はいりたかったっ! ふぁ! あぁぁ!」
泣きながらずっとこうしたかったと鳴く晃が、中で達したことに気付いて、霧恵は避妊具を取り換える。口付けながらもう一度飲み込むと、中で晃はすぐに芯を取り戻した。
じれったいくらいの優しい刺激が、かえって体に心地よく馴染んでいく。
「一生、あたしのことを、愛さなきゃダメよ?」
「そんなの、さいしょから……ひっ! クるっ!」
何度も避妊具を取り換えて、中だけでなく、胸でも口でも達した晃は、シャワーを浴びると、久しぶりに満足そうにぐっすりと眠っていた。
「めい……ちゃん、かんにんな……」
「大丈夫よ、お父さんって言ってるわ」
寝ぼけて赤ん坊に付けるはずの名前を呟く晃の耳に囁くと、安心したのか、深い眠りに落ちて行った。
臨月にはさすがに控えたが、それまでは晃がシたくなったときに、霧恵は抱き合ったり、胸や口で抜いてあげたりして、妊娠期間を過ごした。
約5か月後、霧恵は元気な女の子を出産する。
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