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愛してるは言えない台詞 〜みち〜
届かぬ月 5
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抱かれた体は予想以上に疲れていて、連月が起きる前に家を出ようと考えていたのに、路彦がベッドから起き上がれるようになったのは、連月が朝の稽古を終えて朝ごはんを作ってからだった。
「無理させてしもうたけど、起きられそう? 朝ごはん、こっちに持ってこよか?」
和服に割烹着姿の連月が寝室を覗き込むのに、慌てて服を着る。避妊具はつけてもらっていたし、体も拭いてもらっていたが、若干のベタベタとした気持ち悪さは残っていた。
「シャワー浴びて、行きます」
喋ると声が掠れていて咳き込む路彦に、連月が暖かな柚子湯を飲ませてくれる。体を流して、髪を洗って、リビングに行くと、冴が丸い目でまじまじと路彦を見上げてくる。
「みちひこさんは、ししょーのおよめさんになったのですか?」
「さ、さぁちゃん、そ、そんな、単刀直入に」
慌てる連月は幼い弟子で娘のような冴に、路彦との爛れた関係を知られたくはないのだろう。路彦も冴にそんな関係だと知られたくはない。
「立田さんには、もっと素敵な良いお嫁さんが来るよ」
「ししょーのおよめさんにならないなら、みちひこさんは、さえのおよめさんになってください」
「うーん……それは、無理かな」
「ふられました!」
ショックだと両手で頬を押さえる冴の仕草は、幼くて愛らしい。
「冴ちゃんにも、もっと素敵なひとが現れるよ」
話している間に朝食をテーブルに並べた連月は、何故か不機嫌だった。
「連さんて呼んでて言うてるのに、いつまで経っても立田さんやし、俺が好きやて可愛かったのに、もう素直やないし」
ぷくりと頬を膨らませても、美人は美人なのだから、顔面偏差値は侮れない。
「今日からは家に帰りますね。仕事も溜まってるし」
「みちひこさん、かえるのですか? つぎはいつきますか?」
「帰るって……昨日その話は終わったはずやない?」
「聞いてもらえませんでしたので」
最後の朝ごはんは、牛肉の卵とじ丼とけんちん汁とほうれん草。
また連絡すると言う連月に笑顔で手を振って、路彦は荷物を纏めて三週間ぶりに自分のマンションの部屋に帰った。人の出入りのなかった部屋は、空気がこもっていて、埃臭い。
窓を開けて換気をして、簡単に荷物を片付けて、腰も痛むし散々連月を受け入れた場所も疼くようにじんじんと熱を持っているので、その日は自宅仕事に専念した。
気を抜くと、スケッチブックに連月に似合いそうな和風のアクセサリーのデザインをしている。リボンの結び目にビジューを取り付けただけの冴の髪飾りを、連月は妙に欲しがっていたのが、気にかかっていた。
身に付けるものを贈るのは、独占欲を示しているようで気が引けるが、蓮の花のペンダントトップを描いて、それに少し強めの赤を乗せて、路彦はデザインを仕上げていた。
呆気なく連月との連絡は途絶えた。気が抜けた路彦だが、仕事の納期は待ってくれない。忙しく過ごしていると、冴と連月と過ごした日々が嘘だったのではないかと思えてくる。
冬のコレクションのための打ち合わせに呼ばれたときに、都子は路彦のペンダントトップのデザインを褒めてくれた。
「こういう和風のも悪くないわね。専属モデルが立田さんになったから、きっと似合うわ」
「立田さんは?」
「あんたの方が詳しいんじゃないの、友達でしょう?」
半分皮肉のように言われて、路彦は苦笑した。
「彼女でもできたんじゃないかな、最近は全然」
「相当モテるみたいだもんねぇ」
話していると、路彦の尻のポケットで携帯電話がバイブした。液晶画面に『立田連月』の名前があって、都子に断って路彦は通話に出た。確か連月は同じ会社内のスタジオで写真撮影をしているはずだ。
『路彦さん、今、宜しい?』
「姉のオフィスにいますけど、大丈夫ですよ」
『さぁちゃんが、熱出したて保育園から連絡来てん。俺、撮影が終わるまで出られへんし、図々しいと分かってるんやけど、お願いできへん?』
「冴ちゃんが?」
他でもない可愛い冴のことならば、連月との関係が終わったとしても、路彦には重要な問題だ。二つ返事で請け負って、路彦は都子にそのことを伝えた。
「立田さんのお弟子さんがねぇ……みっちゃん、早く行ってあげなさい」
4歳の少女が熱を出しているというので都子はすぐに了承してくれて、路彦は連月のいるスタジオに行って、保険証と家の鍵を預かって、保育園に行く。こんな事態なのに、化粧を施されて、男性か女性か分からない色気を纏っている連月は、ちらりと見ただけなのに美しくて心臓が騒がしかった。
保育園に連月が連絡を入れておいてくれたらしく、路彦はすぐに冴を引き取ることができた。そのまま病院に連れて行くと、インフルエンザと診断されて、薬を処方される。
抱っこして連れて帰る冴は、頬っぺたを真っ赤にして、ぐったりとしていた。うつっては困るが、看病をすれば病気とは移るもの。ある程度は諦めつつも、マスクをして、路彦は冴に薬を飲ませる。
「にがいのです……」
「口直しに苺買ってきたけど、食べる?」
「たべたくないのです……」
果物は好きで特に苺は季節ものだし食べられるかと冴に買っていた路彦だが、薬を飲んでしまうと冴はぐったりとしてソファに倒れてしまった。部屋に寝かせておくのも心配なので、毛布をかけて休ませて、路彦はキッチンに立った。
卵と牛乳と砂糖とバニラエッセンス。簡単にプリンの卵液を作ると、鍋に水を張って蒸す。蒸し上がる頃に砂糖と水でキャラメルを作って、器に流し込んだ。
「あまぁいにおいなのです……」
薬が効き始めたのか、起き上がった冴が鼻をくんくんとさせるのに、路彦は少し冷ましたプリンを持ってきた。
「冴ちゃん、プリンが好きって言ってたから、これなら食べられるかな?」
「さえ、プリンすきです」
甘えてお口を開ける冴に、今日だけは特別と路彦はプリン一個を何度にも分けて全部お口に運んであげた。
「みちひこさんがいなくなって、さえ、さびしかったのです……」
熱を持った小さな手が路彦の手を握る。大きなヘーゼルの瞳は、熱で潤んでいた。
「他のひとがきたりしたんじゃないの?」
「ししょーは、みちひこさんいがい、おうちにいれたこと、ないですよ?」
スキャンダルにまみれて、遊んでいるイメージしかなかった連月は、路彦以外を家に入れたことはないという。初めて抱かれたときから普通に家の寝室に招かれていたし、2回目も連月の寝室だった。あのベッドで、他の相手が寝たことがないと知ると、胸騒ぎと共に優越感のようなものが湧いてきて、路彦はここにいてはいけない気分になる。
体の関係と割り切っていたから、連月に二度目も抱かれることができたわけで、それ以上を望んでしまったら、きっと路彦は捨てられたときに連月を憎んでしまう。
ずっとファンでいたかった。
ずっと応援していたかった。
あんな可愛い子はいないと能楽堂で演じる幼い連月を見た日から、路彦は連月に夢中だったのだ。連月が活躍の場を広げて、それを追いかけるたびに気持ちは強くなった。
けれど、彼は月。
手が届かないから美しい。
玄関から連月が帰ってきた気配に、路彦は腰を浮かせた。冴が毛布に包まっているソファの前のローテーブルに、保険証と鍵を置く。
「お帰りなさい、冴ちゃん、インフルエンザだって。薬は飲ませて、今プリン食べさせたから。残りのプリンは冷蔵庫に入れておいて」
顔を見ないように横を通り過ぎたら、コートの袖を掴まれる。
「うつらんように、冴が治るまで来たらあかんけど、治ったら、また来て?」
濡れたような黒い瞳に見上げられて、路彦は返事ができなかった。誰も入れたことのない家に、もう気軽には来られない、そんな気がしていた。
「無理させてしもうたけど、起きられそう? 朝ごはん、こっちに持ってこよか?」
和服に割烹着姿の連月が寝室を覗き込むのに、慌てて服を着る。避妊具はつけてもらっていたし、体も拭いてもらっていたが、若干のベタベタとした気持ち悪さは残っていた。
「シャワー浴びて、行きます」
喋ると声が掠れていて咳き込む路彦に、連月が暖かな柚子湯を飲ませてくれる。体を流して、髪を洗って、リビングに行くと、冴が丸い目でまじまじと路彦を見上げてくる。
「みちひこさんは、ししょーのおよめさんになったのですか?」
「さ、さぁちゃん、そ、そんな、単刀直入に」
慌てる連月は幼い弟子で娘のような冴に、路彦との爛れた関係を知られたくはないのだろう。路彦も冴にそんな関係だと知られたくはない。
「立田さんには、もっと素敵な良いお嫁さんが来るよ」
「ししょーのおよめさんにならないなら、みちひこさんは、さえのおよめさんになってください」
「うーん……それは、無理かな」
「ふられました!」
ショックだと両手で頬を押さえる冴の仕草は、幼くて愛らしい。
「冴ちゃんにも、もっと素敵なひとが現れるよ」
話している間に朝食をテーブルに並べた連月は、何故か不機嫌だった。
「連さんて呼んでて言うてるのに、いつまで経っても立田さんやし、俺が好きやて可愛かったのに、もう素直やないし」
ぷくりと頬を膨らませても、美人は美人なのだから、顔面偏差値は侮れない。
「今日からは家に帰りますね。仕事も溜まってるし」
「みちひこさん、かえるのですか? つぎはいつきますか?」
「帰るって……昨日その話は終わったはずやない?」
「聞いてもらえませんでしたので」
最後の朝ごはんは、牛肉の卵とじ丼とけんちん汁とほうれん草。
また連絡すると言う連月に笑顔で手を振って、路彦は荷物を纏めて三週間ぶりに自分のマンションの部屋に帰った。人の出入りのなかった部屋は、空気がこもっていて、埃臭い。
窓を開けて換気をして、簡単に荷物を片付けて、腰も痛むし散々連月を受け入れた場所も疼くようにじんじんと熱を持っているので、その日は自宅仕事に専念した。
気を抜くと、スケッチブックに連月に似合いそうな和風のアクセサリーのデザインをしている。リボンの結び目にビジューを取り付けただけの冴の髪飾りを、連月は妙に欲しがっていたのが、気にかかっていた。
身に付けるものを贈るのは、独占欲を示しているようで気が引けるが、蓮の花のペンダントトップを描いて、それに少し強めの赤を乗せて、路彦はデザインを仕上げていた。
呆気なく連月との連絡は途絶えた。気が抜けた路彦だが、仕事の納期は待ってくれない。忙しく過ごしていると、冴と連月と過ごした日々が嘘だったのではないかと思えてくる。
冬のコレクションのための打ち合わせに呼ばれたときに、都子は路彦のペンダントトップのデザインを褒めてくれた。
「こういう和風のも悪くないわね。専属モデルが立田さんになったから、きっと似合うわ」
「立田さんは?」
「あんたの方が詳しいんじゃないの、友達でしょう?」
半分皮肉のように言われて、路彦は苦笑した。
「彼女でもできたんじゃないかな、最近は全然」
「相当モテるみたいだもんねぇ」
話していると、路彦の尻のポケットで携帯電話がバイブした。液晶画面に『立田連月』の名前があって、都子に断って路彦は通話に出た。確か連月は同じ会社内のスタジオで写真撮影をしているはずだ。
『路彦さん、今、宜しい?』
「姉のオフィスにいますけど、大丈夫ですよ」
『さぁちゃんが、熱出したて保育園から連絡来てん。俺、撮影が終わるまで出られへんし、図々しいと分かってるんやけど、お願いできへん?』
「冴ちゃんが?」
他でもない可愛い冴のことならば、連月との関係が終わったとしても、路彦には重要な問題だ。二つ返事で請け負って、路彦は都子にそのことを伝えた。
「立田さんのお弟子さんがねぇ……みっちゃん、早く行ってあげなさい」
4歳の少女が熱を出しているというので都子はすぐに了承してくれて、路彦は連月のいるスタジオに行って、保険証と家の鍵を預かって、保育園に行く。こんな事態なのに、化粧を施されて、男性か女性か分からない色気を纏っている連月は、ちらりと見ただけなのに美しくて心臓が騒がしかった。
保育園に連月が連絡を入れておいてくれたらしく、路彦はすぐに冴を引き取ることができた。そのまま病院に連れて行くと、インフルエンザと診断されて、薬を処方される。
抱っこして連れて帰る冴は、頬っぺたを真っ赤にして、ぐったりとしていた。うつっては困るが、看病をすれば病気とは移るもの。ある程度は諦めつつも、マスクをして、路彦は冴に薬を飲ませる。
「にがいのです……」
「口直しに苺買ってきたけど、食べる?」
「たべたくないのです……」
果物は好きで特に苺は季節ものだし食べられるかと冴に買っていた路彦だが、薬を飲んでしまうと冴はぐったりとしてソファに倒れてしまった。部屋に寝かせておくのも心配なので、毛布をかけて休ませて、路彦はキッチンに立った。
卵と牛乳と砂糖とバニラエッセンス。簡単にプリンの卵液を作ると、鍋に水を張って蒸す。蒸し上がる頃に砂糖と水でキャラメルを作って、器に流し込んだ。
「あまぁいにおいなのです……」
薬が効き始めたのか、起き上がった冴が鼻をくんくんとさせるのに、路彦は少し冷ましたプリンを持ってきた。
「冴ちゃん、プリンが好きって言ってたから、これなら食べられるかな?」
「さえ、プリンすきです」
甘えてお口を開ける冴に、今日だけは特別と路彦はプリン一個を何度にも分けて全部お口に運んであげた。
「みちひこさんがいなくなって、さえ、さびしかったのです……」
熱を持った小さな手が路彦の手を握る。大きなヘーゼルの瞳は、熱で潤んでいた。
「他のひとがきたりしたんじゃないの?」
「ししょーは、みちひこさんいがい、おうちにいれたこと、ないですよ?」
スキャンダルにまみれて、遊んでいるイメージしかなかった連月は、路彦以外を家に入れたことはないという。初めて抱かれたときから普通に家の寝室に招かれていたし、2回目も連月の寝室だった。あのベッドで、他の相手が寝たことがないと知ると、胸騒ぎと共に優越感のようなものが湧いてきて、路彦はここにいてはいけない気分になる。
体の関係と割り切っていたから、連月に二度目も抱かれることができたわけで、それ以上を望んでしまったら、きっと路彦は捨てられたときに連月を憎んでしまう。
ずっとファンでいたかった。
ずっと応援していたかった。
あんな可愛い子はいないと能楽堂で演じる幼い連月を見た日から、路彦は連月に夢中だったのだ。連月が活躍の場を広げて、それを追いかけるたびに気持ちは強くなった。
けれど、彼は月。
手が届かないから美しい。
玄関から連月が帰ってきた気配に、路彦は腰を浮かせた。冴が毛布に包まっているソファの前のローテーブルに、保険証と鍵を置く。
「お帰りなさい、冴ちゃん、インフルエンザだって。薬は飲ませて、今プリン食べさせたから。残りのプリンは冷蔵庫に入れておいて」
顔を見ないように横を通り過ぎたら、コートの袖を掴まれる。
「うつらんように、冴が治るまで来たらあかんけど、治ったら、また来て?」
濡れたような黒い瞳に見上げられて、路彦は返事ができなかった。誰も入れたことのない家に、もう気軽には来られない、そんな気がしていた。
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