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偽りの運命 ~運命だと嘘をついた~
運命だと嘘をついた 3
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理人が一番心を許しているのは、間違いなくラクランだった。ラクランの作ったものと、ラクランの手からは食事をとるようになって、服も揃えた理人は、日に日に可愛さを増していく。慕われれば可愛く愛しくないはずがない。
運命だと口にしたのは方便でしかなかったし、そもそもラクランは運命主義者ではない。それと理人が可愛いのは関係ないつもりなのだが、家にいるときは視界に入る場所にいつもふわふわの赤茶色の髪の理人がいて、視線を向ければ嬉しそうににこにこ微笑むというのは、どうしようもない複雑な気持ちになる。
「刷り込みってやつよね。アタシが最初に優しくしたから、親だと思ってついてくるだけ」
「ちゅいてくゆだけ?」
考えが口に出ていたようで、机について学校の課題をやっていたラクランの足元で、積み木で遊んでいた理人が首を傾げて復唱する。
「エルドレッドとお庭で遊んできても良いのよ?」
「らんしゃんもきはる?」
「アタシはまだ宿題があるのよ」
「りー、らんしゃんとおる」
部屋でも一緒、お散歩も一緒、食事も一緒、お風呂も一緒、寝るのも一緒、離れているのはラクランが学校に行っていて理人が保育園にいるときくらいだった。べったりとくっ付いている理人に関して、ヘイミッシュもスコットも特に文句もお小言も言わない。
「気持ちは分かるわぁ。私も小さい頃にスコットと会わせてもらったら、その日はずっと一緒だったもの」
「帰るのがつらかったよね」
両親のヘイミッシュとスコットはお互いを運命だと一目で分かったというが、理人のこれはそういうものではなく、単純に頼るものが他になく、親を頼っているようなものだとラクランは認識していたが、それを口にすれば嘘を吐いたを白状することになる。
「エルもにいさんとあそぶ!」
「良いわよぉ、おいでなさい、エル坊や」
「ぼうや、いらないよ!」
理人が来てからお兄ちゃん気分になっているエルドレッドも、家で遊ぶ相手ができて嬉しそうだった。自分一人で遊びたいときもあるのだが、ときどきは理人のところにやってきて、庭で見つけた虫や葉っぱや花を見せに来る。赤茶色のお目目をキラキラさせて、理人もそれを見る。
「リヒトはぼくのおとうとだから、ほいくえんでもまもってあげるよ」
「りー、えるのおとーと?」
「にいさんとけっこんするから、しょうらいぼくのおとうとになるよ」
当然のように説明するエルドレッドに、理人はしばらく考えてから、真剣な表情になった。
「える、わらわんといてくれる?」
「ぼくはリヒトをわらったりしないよ」
「りー、まだ、ねんこするとき、おむちゅ、ちゅけてるんや。おむちゅしたまんまやったら、らんしゃんとけっこんできんやろか?」
「そうだね、オムツはそつぎょうしたほうがいい」
3歳児と4歳児の微笑ましい相談はラクランだけでなく、同じ部屋でお茶をしていたヘイミッシュとスコットにも丸聞こえで、「可愛い」「うちの子たち可愛いわ」と悶絶していた。
排泄機能というのは、年齢でできるようになるというよりも、体の発達で制御できるようになるといった方が良い代物だ。根性でどうにかなるわけではないし、無理に急ぐこともない。
「りー、おむちゅ、せん!」
「別にそれでも良いけれど、夜中におしっこが出てしまったら、気持ち悪くて起きてしまうわよ」
「おむちゅしとったら、らんしゃんとけっこんできへんもん……」
寝る前に下着を着替えさせようとするラクランの手を逃れて、理人がクローゼットに入り込んでしまう。体格差が大きすぎるので、理人の折れそうな細い腕を引っ張れば、肘が抜けそうで怖くて、ラクランは無理に理人をそこから出すことはできなかった。
「結婚することないのよ」
「らんしゃんとけっこんするために、りー、ここにきたんやないのん?」
すっかりとラクランの嘘に騙されているようで、理人が気の毒になる。婚約という形をとらなければ理人をこの家に置くことをヘイミッシュに了承してもらえなかったが、ラクランは理人に何も強要する気はなかった。
何より、スコットに似たラクランは将来は2メートル程度の大男になるだろう。抱くにしても、抱かれるにしても、この小さな理人が壊れてしまいそうで怖い。
「大きくなって、理人さんに好きなひとができたら、そのひとと理人さんは結婚するの。アタシとは結婚しなくて良いのよ」
「やぁや! りー、らんしゃんとずっといっちょにおりたい!」
「他のひとと結婚しても、アタシたちが兄弟みたいに育ったことには変わりないし、アタシたちはずっと仲良しでいられるのよ」
「らんしゃんは、ほかのひとと、けっこんしたいん?」
大きな赤茶色の目からぼろぼろと涙を零して問いかけられて、ラクランは答えを僅かに躊躇った。未来のことなど誰にも分からないが、ラクランはできれば結婚などしたくはない。一人で仕事に打ち込んで暮らしたいと思っていた。
ヘイミッシュとスコットは幸せな結婚をしたが、自分がスコットのような大柄な男性に育つのであれば、恋愛や性的なことで他人を傷付ける可能性がある。ほんの少し力を込めて理人の手を握り、引き寄せただけで、きっと理人の幼児特有の抜けやすい肘の関節は、簡単に抜けてしまう。
そんな凶器のような体で、誰を愛せるのか。
「結婚は、多分、一生しないわ」
「りー、おむちゅ、そつぎょーする! せやから、りーとらんしゃん、けっこんして!」
泣きながら懇願する理人は、必死だった。オムツを外せたらラクランと結婚できると思い込んでしまったのは、エルドレッドのせいだろうが、エルドレッド自身もまだ4歳なので責めることもできない。
「この国では、16歳にならないと結婚できないのよ」
「りー、みっちゅ!」
「そうね、後13年経って気持ちが変わらなかったら、そのときに考えましょう」
指を三本立てて誇らしげに宣言する理人に、ラクランは13年の猶予を与えた。それが自分のためなのか、理人のためなのかは、まだ分からない。
両腕を広げると、おずおずと理人がクローゼットの中から出てきて、ラクランの胸に飛び込んでくる。抱き締めると、じわりと理人の下半身が濡れていた。
「ごめしゃい……もれてもた……」
「先にバスルームに行ってて。クローゼットを拭いてから行くわ」
泣いたので腹圧で出てしまったのだろうおしっこを拭いて、ラクランは理人の体をバスルームで流して、新しいパジャマに着替えさせる。
「オムツはまだ卒業しなくても良いのよ」
「でも……」
「ゆっくり大人になれば良いわよ」
「らんしゃんみたいに、おっちくなれる?」
その問いかけに関しては、ラクランは言葉を濁すしかない。ヘイミッシュも長身の方だが、更に大きなスコット。ラクランはその二人の血を引いていて、既に180センチを超えているから、小柄なはずがなかった。胸板も分厚く、お尻も太もももがっしりとしている。
「アタシやスコットは基準にしちゃダメよ」
「なられへんの?」
「分からないけど、お弁当の量を増やしましょうか」
「がんばう!」
理人が望むなら大きくなりたいという夢も叶えてやりたいが、日本人の血が半分入っていて、食も細い理人が、ラクランのように逞しく大きくなるとは考えられない。正直にそれを言ってしまえば消沈しそうなので言えないが、せめてお弁当は豪勢にと料理を頑張るラクランを、ヘイミッシュとスコットは「結婚したときのためだね」と暖かく勘違いして見守ってくれるのだった。
運命だと口にしたのは方便でしかなかったし、そもそもラクランは運命主義者ではない。それと理人が可愛いのは関係ないつもりなのだが、家にいるときは視界に入る場所にいつもふわふわの赤茶色の髪の理人がいて、視線を向ければ嬉しそうににこにこ微笑むというのは、どうしようもない複雑な気持ちになる。
「刷り込みってやつよね。アタシが最初に優しくしたから、親だと思ってついてくるだけ」
「ちゅいてくゆだけ?」
考えが口に出ていたようで、机について学校の課題をやっていたラクランの足元で、積み木で遊んでいた理人が首を傾げて復唱する。
「エルドレッドとお庭で遊んできても良いのよ?」
「らんしゃんもきはる?」
「アタシはまだ宿題があるのよ」
「りー、らんしゃんとおる」
部屋でも一緒、お散歩も一緒、食事も一緒、お風呂も一緒、寝るのも一緒、離れているのはラクランが学校に行っていて理人が保育園にいるときくらいだった。べったりとくっ付いている理人に関して、ヘイミッシュもスコットも特に文句もお小言も言わない。
「気持ちは分かるわぁ。私も小さい頃にスコットと会わせてもらったら、その日はずっと一緒だったもの」
「帰るのがつらかったよね」
両親のヘイミッシュとスコットはお互いを運命だと一目で分かったというが、理人のこれはそういうものではなく、単純に頼るものが他になく、親を頼っているようなものだとラクランは認識していたが、それを口にすれば嘘を吐いたを白状することになる。
「エルもにいさんとあそぶ!」
「良いわよぉ、おいでなさい、エル坊や」
「ぼうや、いらないよ!」
理人が来てからお兄ちゃん気分になっているエルドレッドも、家で遊ぶ相手ができて嬉しそうだった。自分一人で遊びたいときもあるのだが、ときどきは理人のところにやってきて、庭で見つけた虫や葉っぱや花を見せに来る。赤茶色のお目目をキラキラさせて、理人もそれを見る。
「リヒトはぼくのおとうとだから、ほいくえんでもまもってあげるよ」
「りー、えるのおとーと?」
「にいさんとけっこんするから、しょうらいぼくのおとうとになるよ」
当然のように説明するエルドレッドに、理人はしばらく考えてから、真剣な表情になった。
「える、わらわんといてくれる?」
「ぼくはリヒトをわらったりしないよ」
「りー、まだ、ねんこするとき、おむちゅ、ちゅけてるんや。おむちゅしたまんまやったら、らんしゃんとけっこんできんやろか?」
「そうだね、オムツはそつぎょうしたほうがいい」
3歳児と4歳児の微笑ましい相談はラクランだけでなく、同じ部屋でお茶をしていたヘイミッシュとスコットにも丸聞こえで、「可愛い」「うちの子たち可愛いわ」と悶絶していた。
排泄機能というのは、年齢でできるようになるというよりも、体の発達で制御できるようになるといった方が良い代物だ。根性でどうにかなるわけではないし、無理に急ぐこともない。
「りー、おむちゅ、せん!」
「別にそれでも良いけれど、夜中におしっこが出てしまったら、気持ち悪くて起きてしまうわよ」
「おむちゅしとったら、らんしゃんとけっこんできへんもん……」
寝る前に下着を着替えさせようとするラクランの手を逃れて、理人がクローゼットに入り込んでしまう。体格差が大きすぎるので、理人の折れそうな細い腕を引っ張れば、肘が抜けそうで怖くて、ラクランは無理に理人をそこから出すことはできなかった。
「結婚することないのよ」
「らんしゃんとけっこんするために、りー、ここにきたんやないのん?」
すっかりとラクランの嘘に騙されているようで、理人が気の毒になる。婚約という形をとらなければ理人をこの家に置くことをヘイミッシュに了承してもらえなかったが、ラクランは理人に何も強要する気はなかった。
何より、スコットに似たラクランは将来は2メートル程度の大男になるだろう。抱くにしても、抱かれるにしても、この小さな理人が壊れてしまいそうで怖い。
「大きくなって、理人さんに好きなひとができたら、そのひとと理人さんは結婚するの。アタシとは結婚しなくて良いのよ」
「やぁや! りー、らんしゃんとずっといっちょにおりたい!」
「他のひとと結婚しても、アタシたちが兄弟みたいに育ったことには変わりないし、アタシたちはずっと仲良しでいられるのよ」
「らんしゃんは、ほかのひとと、けっこんしたいん?」
大きな赤茶色の目からぼろぼろと涙を零して問いかけられて、ラクランは答えを僅かに躊躇った。未来のことなど誰にも分からないが、ラクランはできれば結婚などしたくはない。一人で仕事に打ち込んで暮らしたいと思っていた。
ヘイミッシュとスコットは幸せな結婚をしたが、自分がスコットのような大柄な男性に育つのであれば、恋愛や性的なことで他人を傷付ける可能性がある。ほんの少し力を込めて理人の手を握り、引き寄せただけで、きっと理人の幼児特有の抜けやすい肘の関節は、簡単に抜けてしまう。
そんな凶器のような体で、誰を愛せるのか。
「結婚は、多分、一生しないわ」
「りー、おむちゅ、そつぎょーする! せやから、りーとらんしゃん、けっこんして!」
泣きながら懇願する理人は、必死だった。オムツを外せたらラクランと結婚できると思い込んでしまったのは、エルドレッドのせいだろうが、エルドレッド自身もまだ4歳なので責めることもできない。
「この国では、16歳にならないと結婚できないのよ」
「りー、みっちゅ!」
「そうね、後13年経って気持ちが変わらなかったら、そのときに考えましょう」
指を三本立てて誇らしげに宣言する理人に、ラクランは13年の猶予を与えた。それが自分のためなのか、理人のためなのかは、まだ分からない。
両腕を広げると、おずおずと理人がクローゼットの中から出てきて、ラクランの胸に飛び込んでくる。抱き締めると、じわりと理人の下半身が濡れていた。
「ごめしゃい……もれてもた……」
「先にバスルームに行ってて。クローゼットを拭いてから行くわ」
泣いたので腹圧で出てしまったのだろうおしっこを拭いて、ラクランは理人の体をバスルームで流して、新しいパジャマに着替えさせる。
「オムツはまだ卒業しなくても良いのよ」
「でも……」
「ゆっくり大人になれば良いわよ」
「らんしゃんみたいに、おっちくなれる?」
その問いかけに関しては、ラクランは言葉を濁すしかない。ヘイミッシュも長身の方だが、更に大きなスコット。ラクランはその二人の血を引いていて、既に180センチを超えているから、小柄なはずがなかった。胸板も分厚く、お尻も太もももがっしりとしている。
「アタシやスコットは基準にしちゃダメよ」
「なられへんの?」
「分からないけど、お弁当の量を増やしましょうか」
「がんばう!」
理人が望むなら大きくなりたいという夢も叶えてやりたいが、日本人の血が半分入っていて、食も細い理人が、ラクランのように逞しく大きくなるとは考えられない。正直にそれを言ってしまえば消沈しそうなので言えないが、せめてお弁当は豪勢にと料理を頑張るラクランを、ヘイミッシュとスコットは「結婚したときのためだね」と暖かく勘違いして見守ってくれるのだった。
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