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抱いて欲しいと言えなくて 〜あい〜
つきとみるのはぬしばかり
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大学生活も終盤になって、ヘイミッシュもスコットも卒業に向けて論文や発表で忙しくなっていた。卒業後の就職先は、これまでに勉強に行かせてもらったツテで、ヘイミッシュは犯罪の分析課、スコットは警察の科学捜査に就くことになった。その鍛え上げられた肉体と、実技の優秀さで現場に出ないことをスコットは惜しまれたが、ヘイミッシュの子どもを産むためだと打ち明ければ、貴族社会の複雑さを周囲も察してくれる。
順風満帆な新婚生活だが、やはり忙しくもあった。
学会で遠出をして帰ってきたときには、夜も更けていて、寝室まで辿り着けずにヘイミッシュがソファに倒れ込んで微睡んでいると、階段を軋ませてリビングに降りてくる気配がする。朝早くから出ていたので疲れと眠さで目を開けるのが億劫になっているヘイミッシュの顔をスコットが覗き込んで、冷えた頬にキスをしてくれた。うっとりとその感触に浸っていると、抱き上げられて寝室に連れて行かれる。
「お帰り、お疲れ様、お休み、愛してるよ、ヘイミッシュ」
なんなんだろう、この可愛い生き物は。
連日の論文作成の末の学会で疲れ切っていなければ、今すぐにでもヘイミッシュはスコットを押し倒していただろう。だが、スコットも職場の研修が入って忙しく疲れているのか、ヘイミッシュを抱き締めると健やかな寝息をたてて眠ってしまう。
どちらが抱きたいのか、抱かれたいのかはっきりしたが、ヘイミッシュは正直欲求不満だった。
疲れているのを察してくれる優しいスコットは、無理に体を求めてきたりしない。いつもこんな風に寝かせてくれるので、その逞しい雄っぱいに顔を埋めて、暖かな脚に脚を擦り寄せ、絡めて、ヘイミッシュも深い眠りに落ちてしまう。昔から神経質で寒がりで、よく眠れなかったのが嘘のように、スコットと一緒にいるとよく眠れた。
心の底からスコットに何もかもを許している証なのだろうが、それはそれとして、男として溜まるものは溜まる。
「おはよう、ヘイミッシュ。君みたいに上手にできなかったんだけど、朝食を用意してみたんだ。食べてくれる?」
「やだ、私、寝坊した!?」
「ううん、最近忙しいみたいだから、少しでも長く寝て欲しくて」
健気すぎる旦那様の作った、トーストとインスタントのカップスープとゆで卵という朝食に、ヘイミッシュは嬉しすぎて泣きそうになってしまった。実のところ、スコットがいなければ食べることにもさほど興味のないヘイミッシュは、昼ご飯をよく抜くことがあった。最近のばて具合はそれもあったのだが、スコットは心配してくれていたようだった。
「子どもが産まれたら、君にばかり家事をさせるわけにもいかないから、僕も少しでも覚えようと思って。何でも教えて」
「スコット、あなたってなんて最高の夫なの!」
想像するのもヘイミッシュには無理な産むのも引き受けてくれて、家事もこれから覚えようとしてくれる。実際に子どもが産まれたら、ヘイミッシュはハウスキーパーを雇おうと思っていたのに、スコットはもっと真面目に家のことを考えてくれていた。
「今すぐにでも押し倒したい……あぁ、今日も論文に追われる自分が憎いわ……スコット、愛してる」
「あ、あの、ヘイミッシュ、論文の発表が終わったら、僕、待ってる」
顔を赤らめたスコットにヘイミッシュは耐えられずに噛み付くようなキスをする。舌を絡めて、口蓋を舐め、スコットの舌を口に招き入れて甘噛みすると、スコットが甘く息を漏らす。
「んっ、ふっ……あぁ、だめだよ、ヘイミッシュ……」
「あぁんっ! もう、スコット、こんなに可愛い顔で誘うのに」
「時間……」
張り詰める股間とは裏腹に、現実はシビアだった。
スコットの作ってくれた朝食をありがたく頂いて、ヘイミッシュはほっと息を吐く。
「あったかいわ……幸せ」
「ヘイミッシュの寒がりは、食事の量が足りてないんだよ」
「はぁい。気を付けて食べるわ、マイスイート」
投げキスをして、ヘイミッシュは支度をして大学に向かった。
スコットの忠告は少しばかり遅すぎたらしい。
論文の発表を無事終えた後で、会場を出たヘイミッシュは地面が回転するような目眩に襲われていた。吐き気がして、その場に蹲って動けなくなる。
「スコット……」
願わくば、彼の胸を思う存分捏ねまわして、彼のお尻を思う存分揉みしだいてから死にたかった。そんな不埒な思いが、現れていたのかもしれない。
意識を取り戻したヘイミッシュは、むっちりとしたスコットの見事な大胸筋に顔を埋めていた。手を伸ばしてふにふにと揉むと、柔らかく弾力があって心地良い。
「あぁんっ……ヘイミッシュ? ヘイミッシュ、気が付いたの?」
「あぁ、スコット、私、あなたの雄っぱいを思う存分揉まないと、死んじゃいそう……」
「え!? し、死なないで、ヘイミッシュ。僕の胸でいいなら……」
夢か現か区別の付いていない頭で欲望のままにヘイミッシュが言えば、スコットは頬を染めながら、シャツのボタンを外していく。露わになる裸の胸に、ヘイミッシュは甘く歯を立てた。
「ひぁっ!? こ、こんなので、元気に、なるの?」
「元気になるわよぉ」
主に股間が。
淡く色付く胸の尖りを舌で突くと、スコットの口から嬌声が漏れる。結婚して一年以上、最近は忙しくてご無沙汰だったが、たっぷりと愛しているそこは、最初は小さな粒のようだったのに、今はぷくりと膨れてほの赤くヘイミッシュを誘ってくる。
胸の全体を揉んで、尖りには歯を立てると、スコットの体がぶるぶると震えて、膝を擦り合わせているのが分かった。舌舐めずりをして、ヘイミッシュは更に要求を強める。
「お尻も揉まないと、もうダメかも……」
「ダメとか……ヘイミッシュ、ただの睡眠不足と栄養不足と過労だってお医者さんは言ってたよ。気を強く持って」
「じゃあ、お尻……」
「う、うん」
なんでこんなに私の夫は騙されやすくて可愛いのだろう。
ほとんどこれが現実だと言う確信はありつつも、ヘイミッシュは自分の欲望のままに突き進むことにした。スラックスを脱いで、恥ずかしげに下着も下ろすスコットの中心は、芯を持って勃ち上がっている。核心には触れずに、胸を食みながらするりと丸くよく鍛えられた大臀筋に手を回すと、容赦なく揉みしだいていく。ぐにぐにと柔らかな筋肉を揉みながら、時折狭間に指を差し込んで、後孔を掠めると、滑ったそこがきゅっと締まるのが分かった。
「ひぃっ! ヘイミッシュ、もう、あぁんっ! うぁっ! おねが……んぁっ!」
「前も後ろもびしょ濡れじゃない。そんなに私が欲しかったの?」
「そ、そう……ひぁっ! もう、だめぇ! うぁぁ!」
わざと胸の尖りに息がかかるようにして喋って、後孔に指を掠めさせると、スコットがびくびくと体を跳ねさせた。濡れた感触がして、ヘイミッシュのシャツに白濁が散る。
「先にイくなんて、水臭いわぁ。私もイきたいのに」
息が荒くなるのも仕方のないこと。スコットを尻だけ突き出させるような格好でベッドに伏せさせて、服を脱ぎ捨て中心を取り出したヘイミッシュは立派に鍛え上げられたスコットの双丘に自分のものを挟み込んだ。
「あっ! そ、んなぁ!」
「スコットのお尻、本当に可愛いわ」
「ひぁぁっ! だめっ! ひぐっ!」
ぐちゅぐちゅと互いの滑りを伸ばすように双丘の狭間を行き来させて、後孔の入り口を掠めると、はくはくとそこがヘイミッシュを求めて飲み込もうとしているのが分かる。焦れて腰を蠢かすスコットを押さえ付けて、ヘイミッシュは双丘の間を擦るだけで腰を動かしていく。
熱い飛沫がスコットの双丘から腰にかけて迸ったときには、スコットは泣き声になっていた。
「おねがい、もう……ヘイミッシュが、欲しいよぉっ! ヘイミッシュっ! おねがっ……いぃっ!?」
「久しぶりだから、急に入れたら、あなたを傷付けちゃう」
白い尻を汚している自分の白濁を指で掬い取って、ヘイミッシュはスコットの中に塗り込めていく。指を曲げて弱みを突けば、スコットの背がしなやかに反った。
「あぁぁっ! ちょうだい……もうっ、おねがいぃ!」
「そうね、私も限界だわ」
指を引き抜いて先端をスコットの後孔に押し付けると、ずりずりと無意識だろうがスコットが腰を動かしてそれを飲み込もうとする。それに気を良くしたヘイミッシュは座った自分の膝の上にスコットを招いた。背中から膝の上のスコットを抱きしめるような形になったヘイミッシュに、もう本当に我慢ができないのだろう、スコットが自ら腰を落として中心を飲み込んでくる。
「あぁ、素敵よ、スコット。気持ちいいわ」
「ぼく、もっ……あぁっ! ヘイミッシュが、ぼくのなかに、いっぱい……ひっ!」
可愛いことを言われて、締め付けられて、質量を増したヘイミッシュの中心にスコットの腰が止まるが、それを許さずにヘイミッシュが下から突き上げた。
「あっ! あぁっ! へいみ、ふぁっ! あぁぁ!」
激しく下から突き上げられて、スコットは悲鳴のように甘い声を上げることしかできなくなっていた。
激しく抱き合ってから、シャワーを浴びて後始末も終えると、ヘイミッシュはスコットに涙目で抱きつかれていた。
「本当に、心配したんだからね。無茶ばかりして」
「ごめんなさい、スコット」
「なのに、君は、胸がとか、お尻がとか言うし……混乱して、応じちゃった僕も僕だけど……」
「そういうところ、愛してるわ」
抱き締めて自分より大きな体を撫でて宥めると、すんっと洟を啜る音がした。自分のことなどどうでもいいと思ってしまうヘイミッシュを、心配して泣いてくれるスコット。
「ずっとそばにいて。あなたがいないと、私は自分を大事にすることもできない、ダメな男なのよ」
「一生そばにいるよ。その代わり、健康で長生きしないといけないよ」
抱き締めあって眠ろうとしたところで、無粋なことにヘイミッシュのお腹が鳴った。そういえば倒れてから何も食べずに激しく愛し合っていたのだから、お腹が空いても仕方がない。
「まずは、ご飯からかな」
食事をきっちりととること。
そのためにヘイミッシュに必要なのは、一緒に食事をしてくれるスコットの存在だった。
順風満帆な新婚生活だが、やはり忙しくもあった。
学会で遠出をして帰ってきたときには、夜も更けていて、寝室まで辿り着けずにヘイミッシュがソファに倒れ込んで微睡んでいると、階段を軋ませてリビングに降りてくる気配がする。朝早くから出ていたので疲れと眠さで目を開けるのが億劫になっているヘイミッシュの顔をスコットが覗き込んで、冷えた頬にキスをしてくれた。うっとりとその感触に浸っていると、抱き上げられて寝室に連れて行かれる。
「お帰り、お疲れ様、お休み、愛してるよ、ヘイミッシュ」
なんなんだろう、この可愛い生き物は。
連日の論文作成の末の学会で疲れ切っていなければ、今すぐにでもヘイミッシュはスコットを押し倒していただろう。だが、スコットも職場の研修が入って忙しく疲れているのか、ヘイミッシュを抱き締めると健やかな寝息をたてて眠ってしまう。
どちらが抱きたいのか、抱かれたいのかはっきりしたが、ヘイミッシュは正直欲求不満だった。
疲れているのを察してくれる優しいスコットは、無理に体を求めてきたりしない。いつもこんな風に寝かせてくれるので、その逞しい雄っぱいに顔を埋めて、暖かな脚に脚を擦り寄せ、絡めて、ヘイミッシュも深い眠りに落ちてしまう。昔から神経質で寒がりで、よく眠れなかったのが嘘のように、スコットと一緒にいるとよく眠れた。
心の底からスコットに何もかもを許している証なのだろうが、それはそれとして、男として溜まるものは溜まる。
「おはよう、ヘイミッシュ。君みたいに上手にできなかったんだけど、朝食を用意してみたんだ。食べてくれる?」
「やだ、私、寝坊した!?」
「ううん、最近忙しいみたいだから、少しでも長く寝て欲しくて」
健気すぎる旦那様の作った、トーストとインスタントのカップスープとゆで卵という朝食に、ヘイミッシュは嬉しすぎて泣きそうになってしまった。実のところ、スコットがいなければ食べることにもさほど興味のないヘイミッシュは、昼ご飯をよく抜くことがあった。最近のばて具合はそれもあったのだが、スコットは心配してくれていたようだった。
「子どもが産まれたら、君にばかり家事をさせるわけにもいかないから、僕も少しでも覚えようと思って。何でも教えて」
「スコット、あなたってなんて最高の夫なの!」
想像するのもヘイミッシュには無理な産むのも引き受けてくれて、家事もこれから覚えようとしてくれる。実際に子どもが産まれたら、ヘイミッシュはハウスキーパーを雇おうと思っていたのに、スコットはもっと真面目に家のことを考えてくれていた。
「今すぐにでも押し倒したい……あぁ、今日も論文に追われる自分が憎いわ……スコット、愛してる」
「あ、あの、ヘイミッシュ、論文の発表が終わったら、僕、待ってる」
顔を赤らめたスコットにヘイミッシュは耐えられずに噛み付くようなキスをする。舌を絡めて、口蓋を舐め、スコットの舌を口に招き入れて甘噛みすると、スコットが甘く息を漏らす。
「んっ、ふっ……あぁ、だめだよ、ヘイミッシュ……」
「あぁんっ! もう、スコット、こんなに可愛い顔で誘うのに」
「時間……」
張り詰める股間とは裏腹に、現実はシビアだった。
スコットの作ってくれた朝食をありがたく頂いて、ヘイミッシュはほっと息を吐く。
「あったかいわ……幸せ」
「ヘイミッシュの寒がりは、食事の量が足りてないんだよ」
「はぁい。気を付けて食べるわ、マイスイート」
投げキスをして、ヘイミッシュは支度をして大学に向かった。
スコットの忠告は少しばかり遅すぎたらしい。
論文の発表を無事終えた後で、会場を出たヘイミッシュは地面が回転するような目眩に襲われていた。吐き気がして、その場に蹲って動けなくなる。
「スコット……」
願わくば、彼の胸を思う存分捏ねまわして、彼のお尻を思う存分揉みしだいてから死にたかった。そんな不埒な思いが、現れていたのかもしれない。
意識を取り戻したヘイミッシュは、むっちりとしたスコットの見事な大胸筋に顔を埋めていた。手を伸ばしてふにふにと揉むと、柔らかく弾力があって心地良い。
「あぁんっ……ヘイミッシュ? ヘイミッシュ、気が付いたの?」
「あぁ、スコット、私、あなたの雄っぱいを思う存分揉まないと、死んじゃいそう……」
「え!? し、死なないで、ヘイミッシュ。僕の胸でいいなら……」
夢か現か区別の付いていない頭で欲望のままにヘイミッシュが言えば、スコットは頬を染めながら、シャツのボタンを外していく。露わになる裸の胸に、ヘイミッシュは甘く歯を立てた。
「ひぁっ!? こ、こんなので、元気に、なるの?」
「元気になるわよぉ」
主に股間が。
淡く色付く胸の尖りを舌で突くと、スコットの口から嬌声が漏れる。結婚して一年以上、最近は忙しくてご無沙汰だったが、たっぷりと愛しているそこは、最初は小さな粒のようだったのに、今はぷくりと膨れてほの赤くヘイミッシュを誘ってくる。
胸の全体を揉んで、尖りには歯を立てると、スコットの体がぶるぶると震えて、膝を擦り合わせているのが分かった。舌舐めずりをして、ヘイミッシュは更に要求を強める。
「お尻も揉まないと、もうダメかも……」
「ダメとか……ヘイミッシュ、ただの睡眠不足と栄養不足と過労だってお医者さんは言ってたよ。気を強く持って」
「じゃあ、お尻……」
「う、うん」
なんでこんなに私の夫は騙されやすくて可愛いのだろう。
ほとんどこれが現実だと言う確信はありつつも、ヘイミッシュは自分の欲望のままに突き進むことにした。スラックスを脱いで、恥ずかしげに下着も下ろすスコットの中心は、芯を持って勃ち上がっている。核心には触れずに、胸を食みながらするりと丸くよく鍛えられた大臀筋に手を回すと、容赦なく揉みしだいていく。ぐにぐにと柔らかな筋肉を揉みながら、時折狭間に指を差し込んで、後孔を掠めると、滑ったそこがきゅっと締まるのが分かった。
「ひぃっ! ヘイミッシュ、もう、あぁんっ! うぁっ! おねが……んぁっ!」
「前も後ろもびしょ濡れじゃない。そんなに私が欲しかったの?」
「そ、そう……ひぁっ! もう、だめぇ! うぁぁ!」
わざと胸の尖りに息がかかるようにして喋って、後孔に指を掠めさせると、スコットがびくびくと体を跳ねさせた。濡れた感触がして、ヘイミッシュのシャツに白濁が散る。
「先にイくなんて、水臭いわぁ。私もイきたいのに」
息が荒くなるのも仕方のないこと。スコットを尻だけ突き出させるような格好でベッドに伏せさせて、服を脱ぎ捨て中心を取り出したヘイミッシュは立派に鍛え上げられたスコットの双丘に自分のものを挟み込んだ。
「あっ! そ、んなぁ!」
「スコットのお尻、本当に可愛いわ」
「ひぁぁっ! だめっ! ひぐっ!」
ぐちゅぐちゅと互いの滑りを伸ばすように双丘の狭間を行き来させて、後孔の入り口を掠めると、はくはくとそこがヘイミッシュを求めて飲み込もうとしているのが分かる。焦れて腰を蠢かすスコットを押さえ付けて、ヘイミッシュは双丘の間を擦るだけで腰を動かしていく。
熱い飛沫がスコットの双丘から腰にかけて迸ったときには、スコットは泣き声になっていた。
「おねがい、もう……ヘイミッシュが、欲しいよぉっ! ヘイミッシュっ! おねがっ……いぃっ!?」
「久しぶりだから、急に入れたら、あなたを傷付けちゃう」
白い尻を汚している自分の白濁を指で掬い取って、ヘイミッシュはスコットの中に塗り込めていく。指を曲げて弱みを突けば、スコットの背がしなやかに反った。
「あぁぁっ! ちょうだい……もうっ、おねがいぃ!」
「そうね、私も限界だわ」
指を引き抜いて先端をスコットの後孔に押し付けると、ずりずりと無意識だろうがスコットが腰を動かしてそれを飲み込もうとする。それに気を良くしたヘイミッシュは座った自分の膝の上にスコットを招いた。背中から膝の上のスコットを抱きしめるような形になったヘイミッシュに、もう本当に我慢ができないのだろう、スコットが自ら腰を落として中心を飲み込んでくる。
「あぁ、素敵よ、スコット。気持ちいいわ」
「ぼく、もっ……あぁっ! ヘイミッシュが、ぼくのなかに、いっぱい……ひっ!」
可愛いことを言われて、締め付けられて、質量を増したヘイミッシュの中心にスコットの腰が止まるが、それを許さずにヘイミッシュが下から突き上げた。
「あっ! あぁっ! へいみ、ふぁっ! あぁぁ!」
激しく下から突き上げられて、スコットは悲鳴のように甘い声を上げることしかできなくなっていた。
激しく抱き合ってから、シャワーを浴びて後始末も終えると、ヘイミッシュはスコットに涙目で抱きつかれていた。
「本当に、心配したんだからね。無茶ばかりして」
「ごめんなさい、スコット」
「なのに、君は、胸がとか、お尻がとか言うし……混乱して、応じちゃった僕も僕だけど……」
「そういうところ、愛してるわ」
抱き締めて自分より大きな体を撫でて宥めると、すんっと洟を啜る音がした。自分のことなどどうでもいいと思ってしまうヘイミッシュを、心配して泣いてくれるスコット。
「ずっとそばにいて。あなたがいないと、私は自分を大事にすることもできない、ダメな男なのよ」
「一生そばにいるよ。その代わり、健康で長生きしないといけないよ」
抱き締めあって眠ろうとしたところで、無粋なことにヘイミッシュのお腹が鳴った。そういえば倒れてから何も食べずに激しく愛し合っていたのだから、お腹が空いても仕方がない。
「まずは、ご飯からかな」
食事をきっちりととること。
そのためにヘイミッシュに必要なのは、一緒に食事をしてくれるスコットの存在だった。
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