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最終章 わたくしの結婚一年目とクリスタの結婚
28.クリスタの卒業とフランツ、十一歳
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翌朝のお散歩はディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下もご一緒だったので、雪合戦はされなかった。温かなコートとマフラーと手袋で丸々とされて、ブーツでよちよちと雪の上を歩いて行くディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下をユリアーナ殿下が一生懸命追いかけて手を繋いでいた。
「ねぇね、すち」
「ねぇね、いっと」
白い頬を薔薇色に染めてにこにことしているディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下に、わたくしも自然と笑顔が浮かんできた。
冬休みが終わって春になるとクリスタは学園を卒業する。
卒業式にはわたくしもお祝いに行きたくてエクムント様にお願いした。
「クリスタの卒業式に行きたいのです。学園まで行くことを許していただけませんでしょうか?」
「許しを請うことなどないのですよ、エリザベート。エリザベートは常日頃から辺境伯領の仕事をよくしてくれています。カサンドラ様から、軍の勉強もそろそろ終わりにしていいと話を聞いています。そんなに頑張っているエリザベートが大事な妹を祝いたいという気持ちを止めることができましょうか」
やはりエクムント様はお優しい。
わたくしのことをちゃんと見ていてくれるし、評価もしていてくださる。
冬を越して春になって、カサンドラ様から軍の勉強を習い始めてもうすぐ一年になる。カサンドラ様は先日わたくしに言ってくださった。
「軍の勉強を始めて春で一年になる。エリザベートはよく学び、訓練にも耐えた。私から教えることはもうないので、後は実戦で学びなさい」
「ありがとうございました、カサンドラ様」
「優秀だとは聞いていたけれど、ここまでとは思わなかった。エリザベートが辺境伯家に嫁いできてくれて本当によかったと思っているよ」
お褒めの言葉までいただいてわたくしは天にも昇る心地だった。
その話をエクムント様にはしてあったのだが、エクムント様もわたくしを高く評価してくださっているようだった。
クリスタの卒業の日には、エクムント様と一緒に学園までお祝いに行った。
卒業の挨拶をしたのはクリスタだった。
「わたくしはこの学園で得難い学びをし、今日、卒業式の場に立っております。わたくしが学んだことが今後この国のためになるように、わたくしはこれからも学園で学んだことを大事にして学び続けて行こうと思います。共に学び舎を卒業する同級生たちも、同じ思いだと思います。六年間、わたくしを守り、導いてくださった全ての方々に感謝を込めて、ありがとうございました!」
ついにクリスタが学園を卒業する。
誕生日が遅いクリスタはまだ十八歳になっていないのだが、十八歳のお誕生日にはハインリヒ殿下と結婚するだろう。
拍手を送りながらわたくしはクリスタの卒業を見送った。
クリスタの卒業式が終わると、フランツのお誕生日が来る。
フランツは今年からクリスタと合同ではなく、一人だけでお誕生日のお茶会を開いてもらえるようになる。クリスタは今年のお誕生日から、ハインリヒ殿下と結婚して、王族として迎えられて祝われるようになるのだ。
お誕生日のお茶会でフランツは誇らしげに胸を張っていた。
「私のお誕生日のお茶会にお越しくださってありがとうございます。私は来年から学園に入学します。学園に入学する日まで入念に準備をして万全の状態で行けるようにしたいと思います。私を支えてくださる両親、姉たち、そして見守ってくださるたくさんの方々に本当に感謝しています」
大人のような挨拶をするフランツにわたくしは驚いてしまう。
フランツの背はこんなに高かっただろうか。
フランツの顔はこんなに大人びていただろうか。
学園に通っていたころも毎日見ていたわけではないが、辺境伯領に嫁いでからは特に頻繁にフランツのことを見ていられるわけではなくなっていた。フランツはこんなにも大人の顔をして挨拶ができるようになっている。
感動していると、エクムント様がわたくしの肩を抱く。
「フランツ殿も立派になられましたね」
「わたくしの小さな弟が……。信じられない気分です」
わたくしが七歳のときに生まれてきたフランツが、もう十一歳なのである。
本当に大きくなったものである。
「フランツが生まれてきたから、わたくし、辺境伯家に嫁ぐことができました。八歳のとき、カサンドラ様から手紙をいただいて、辺境伯家の……エクムント様の婚約者になってほしいと言われた日のことは今もよく覚えています」
「あれから十一年も経ちましたね」
「物心ついたときにはエクムント様のことをお慕いしていました。わたくしはディッペル家の後継者で、エクムント様は辺境伯家に養子に行って辺境伯となる方で、気持ちが通じることはないと思っていたこともありました。しかし、フランツが生まれて、ディッペル家の後継者となってわたくしはエクムント様と婚約して結婚することができた」
「フランツ殿にはどれだけ感謝しても足りませんね」
フランツの存在がなければわたくしは辺境伯家に嫁ぐことはできなかった。フランツには健康に生まれてきて、この年まで育ってくれてありがとうと心から言いたい気分だった。
フランツのところに挨拶に行けばレーニ嬢が寄り添っている。
「フランツ、あなたがこの年まで健康に育って、立派に大人のような挨拶をできるくらいに成長したことに感謝しています」
「エリザベートお姉様、感謝なんて」
「フランツがいなければわたくしはエクムント様と結ばれることはなかったのです」
もう最近はあまり考えなくなっていたことだが、原作の『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』ではわたくしに弟妹はいなかったはずだし、わたくしは原作のどの時点かで両親を失っていて公爵位を継いでいた。それも全部原作と現実は異なっているので、もう安心していいのだと思う。
わたくしはもう恐れることなどないのだ。
原作はクリスタとハインリヒ殿下の結婚式で終わっていたが、わたくしとエクムント様の人生はその先も続く。わたくしは悪役ではなく、クリスタの姉として幸せな人生を掴むことができたのだ。
これからクリスタの結婚式もあるが、辺境伯夫人として、姉として、クリスタを祝わなければいけない。クリスタには幸せになってほしいとわたくしは心から思っている。
「エリザベートお姉様は辺境伯夫人になられました。クリスタお姉様は皇太子妃殿下になられます。私もディッペル公爵になる自覚を持たないといけないと思ったのです」
「フランツ殿立派です」
「ありがとうございます、レーニ嬢」
「わたくしはディッペル公爵夫人になれる日を楽しみにしています」
レーニ嬢はフランツの成人までまだ七年待たなければいけないが、それも苦ではないと微笑んでいる。楽しみに待てるのならば、レーニ嬢とフランツもきっとうまくいくだろう。
「エリザベートお姉様、聞きたいことがあります」
マリアに問いかけられてわたくしはマリアの方に向き直った。
「オリヴァー殿はシュタール侯爵になられました。公爵の娘は、侯爵と同じくらいの地位と考えられると言われています。それならば、わたくしはオリヴァー殿を『オリヴァー様』と呼んでいいのではないでしょうか?」
「マリア、同じ位になるのだったら、シュタール侯爵のことはオリヴァー殿のままですね」
「そうなのですか!? 『オリヴァー様』とお呼びしてはいけないのですか?」
「代わりに、シュタール侯爵がマリアのことを『マリア嬢』と呼ぶことが許されるようになります」
「え!? それは嬉しいです。オリヴァー殿、わたくしのことは『マリア嬢』と呼んでください」
オリヴァー殿のことを様付けはできないが、オリヴァー殿が逆にマリアのことを嬢と呼べるようになると指摘すると、マリアはオリヴァー殿に詰め寄るようにして喜んでいる。
「マリア様をマリア嬢を呼ぶのは少し抵抗がありますね」
「お願いします、オリヴァー殿」
「それでは、失礼して、今後マリア嬢と呼ばせていただきますね」
本当ならばオリヴァー殿のことを様付けで呼びたいのだろうが、自分が嬢と呼ばれることでマリアは納得していた。
妹の嬉しそうな様子にわたくしも嬉しくなってしまった。
「ねぇね、すち」
「ねぇね、いっと」
白い頬を薔薇色に染めてにこにことしているディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下に、わたくしも自然と笑顔が浮かんできた。
冬休みが終わって春になるとクリスタは学園を卒業する。
卒業式にはわたくしもお祝いに行きたくてエクムント様にお願いした。
「クリスタの卒業式に行きたいのです。学園まで行くことを許していただけませんでしょうか?」
「許しを請うことなどないのですよ、エリザベート。エリザベートは常日頃から辺境伯領の仕事をよくしてくれています。カサンドラ様から、軍の勉強もそろそろ終わりにしていいと話を聞いています。そんなに頑張っているエリザベートが大事な妹を祝いたいという気持ちを止めることができましょうか」
やはりエクムント様はお優しい。
わたくしのことをちゃんと見ていてくれるし、評価もしていてくださる。
冬を越して春になって、カサンドラ様から軍の勉強を習い始めてもうすぐ一年になる。カサンドラ様は先日わたくしに言ってくださった。
「軍の勉強を始めて春で一年になる。エリザベートはよく学び、訓練にも耐えた。私から教えることはもうないので、後は実戦で学びなさい」
「ありがとうございました、カサンドラ様」
「優秀だとは聞いていたけれど、ここまでとは思わなかった。エリザベートが辺境伯家に嫁いできてくれて本当によかったと思っているよ」
お褒めの言葉までいただいてわたくしは天にも昇る心地だった。
その話をエクムント様にはしてあったのだが、エクムント様もわたくしを高く評価してくださっているようだった。
クリスタの卒業の日には、エクムント様と一緒に学園までお祝いに行った。
卒業の挨拶をしたのはクリスタだった。
「わたくしはこの学園で得難い学びをし、今日、卒業式の場に立っております。わたくしが学んだことが今後この国のためになるように、わたくしはこれからも学園で学んだことを大事にして学び続けて行こうと思います。共に学び舎を卒業する同級生たちも、同じ思いだと思います。六年間、わたくしを守り、導いてくださった全ての方々に感謝を込めて、ありがとうございました!」
ついにクリスタが学園を卒業する。
誕生日が遅いクリスタはまだ十八歳になっていないのだが、十八歳のお誕生日にはハインリヒ殿下と結婚するだろう。
拍手を送りながらわたくしはクリスタの卒業を見送った。
クリスタの卒業式が終わると、フランツのお誕生日が来る。
フランツは今年からクリスタと合同ではなく、一人だけでお誕生日のお茶会を開いてもらえるようになる。クリスタは今年のお誕生日から、ハインリヒ殿下と結婚して、王族として迎えられて祝われるようになるのだ。
お誕生日のお茶会でフランツは誇らしげに胸を張っていた。
「私のお誕生日のお茶会にお越しくださってありがとうございます。私は来年から学園に入学します。学園に入学する日まで入念に準備をして万全の状態で行けるようにしたいと思います。私を支えてくださる両親、姉たち、そして見守ってくださるたくさんの方々に本当に感謝しています」
大人のような挨拶をするフランツにわたくしは驚いてしまう。
フランツの背はこんなに高かっただろうか。
フランツの顔はこんなに大人びていただろうか。
学園に通っていたころも毎日見ていたわけではないが、辺境伯領に嫁いでからは特に頻繁にフランツのことを見ていられるわけではなくなっていた。フランツはこんなにも大人の顔をして挨拶ができるようになっている。
感動していると、エクムント様がわたくしの肩を抱く。
「フランツ殿も立派になられましたね」
「わたくしの小さな弟が……。信じられない気分です」
わたくしが七歳のときに生まれてきたフランツが、もう十一歳なのである。
本当に大きくなったものである。
「フランツが生まれてきたから、わたくし、辺境伯家に嫁ぐことができました。八歳のとき、カサンドラ様から手紙をいただいて、辺境伯家の……エクムント様の婚約者になってほしいと言われた日のことは今もよく覚えています」
「あれから十一年も経ちましたね」
「物心ついたときにはエクムント様のことをお慕いしていました。わたくしはディッペル家の後継者で、エクムント様は辺境伯家に養子に行って辺境伯となる方で、気持ちが通じることはないと思っていたこともありました。しかし、フランツが生まれて、ディッペル家の後継者となってわたくしはエクムント様と婚約して結婚することができた」
「フランツ殿にはどれだけ感謝しても足りませんね」
フランツの存在がなければわたくしは辺境伯家に嫁ぐことはできなかった。フランツには健康に生まれてきて、この年まで育ってくれてありがとうと心から言いたい気分だった。
フランツのところに挨拶に行けばレーニ嬢が寄り添っている。
「フランツ、あなたがこの年まで健康に育って、立派に大人のような挨拶をできるくらいに成長したことに感謝しています」
「エリザベートお姉様、感謝なんて」
「フランツがいなければわたくしはエクムント様と結ばれることはなかったのです」
もう最近はあまり考えなくなっていたことだが、原作の『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』ではわたくしに弟妹はいなかったはずだし、わたくしは原作のどの時点かで両親を失っていて公爵位を継いでいた。それも全部原作と現実は異なっているので、もう安心していいのだと思う。
わたくしはもう恐れることなどないのだ。
原作はクリスタとハインリヒ殿下の結婚式で終わっていたが、わたくしとエクムント様の人生はその先も続く。わたくしは悪役ではなく、クリスタの姉として幸せな人生を掴むことができたのだ。
これからクリスタの結婚式もあるが、辺境伯夫人として、姉として、クリスタを祝わなければいけない。クリスタには幸せになってほしいとわたくしは心から思っている。
「エリザベートお姉様は辺境伯夫人になられました。クリスタお姉様は皇太子妃殿下になられます。私もディッペル公爵になる自覚を持たないといけないと思ったのです」
「フランツ殿立派です」
「ありがとうございます、レーニ嬢」
「わたくしはディッペル公爵夫人になれる日を楽しみにしています」
レーニ嬢はフランツの成人までまだ七年待たなければいけないが、それも苦ではないと微笑んでいる。楽しみに待てるのならば、レーニ嬢とフランツもきっとうまくいくだろう。
「エリザベートお姉様、聞きたいことがあります」
マリアに問いかけられてわたくしはマリアの方に向き直った。
「オリヴァー殿はシュタール侯爵になられました。公爵の娘は、侯爵と同じくらいの地位と考えられると言われています。それならば、わたくしはオリヴァー殿を『オリヴァー様』と呼んでいいのではないでしょうか?」
「マリア、同じ位になるのだったら、シュタール侯爵のことはオリヴァー殿のままですね」
「そうなのですか!? 『オリヴァー様』とお呼びしてはいけないのですか?」
「代わりに、シュタール侯爵がマリアのことを『マリア嬢』と呼ぶことが許されるようになります」
「え!? それは嬉しいです。オリヴァー殿、わたくしのことは『マリア嬢』と呼んでください」
オリヴァー殿のことを様付けはできないが、オリヴァー殿が逆にマリアのことを嬢と呼べるようになると指摘すると、マリアはオリヴァー殿に詰め寄るようにして喜んでいる。
「マリア様をマリア嬢を呼ぶのは少し抵抗がありますね」
「お願いします、オリヴァー殿」
「それでは、失礼して、今後マリア嬢と呼ばせていただきますね」
本当ならばオリヴァー殿のことを様付けで呼びたいのだろうが、自分が嬢と呼ばれることでマリアは納得していた。
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