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最終章 わたくしの結婚一年目とクリスタの結婚
14.ガブリエラ嬢の到着
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学園が夏休みに入る時期になって、始めに辺境伯家に来たのはガブリエラ嬢だった。
「エリザベート叔母様、よろしくお願いします」
エクムント様の姪で、春生まれということもあって、ガブリエラ嬢はすらりと背が高い。わたくしほどではないが、十三歳とは思えない身長の高さだ。ガブリエラ嬢のために用意した客室に案内しようとすると、ガブリエラ嬢からお願いされてしまう。
「わたくし、レーニ様とクリスタ様とご一緒の部屋ではいけませんか?」
「レーニ嬢とクリスタがいいと言うならば構いませんが」
「学園では六年生が一年生と同室になるでしょう? わたくし、クリスタ様と一緒の部屋になりましたの。クリスタ様はとても優しくて、わたくしに寮でのルールを教えてくださいました。学園でクリスタ様とレーニ様に確認もしています。夏休みは辺境伯家で同室で構わないと」
学園に入学したとき、わたくしは六年生のゲオルギーネ嬢と同じ部屋になった。ゲオルギーネ嬢はわたくしに学園での過ごし方や寮でのルールを教えてくれた。クリスタが入学してきたときには、特別にわたくしと同室になったのだが、ガブリエラ嬢が入学してきたときにはクリスタがちょうど六年生でガブリエラ嬢の教育を担当したようだった。
クリスタとレーニ嬢が所属しているリーゼロッテ嬢のお茶会にも招かれたというガブリエラ嬢は、しっかりとクリスタとレーニ嬢と交友を持てているようだった。
学園で夏休みの約束までしていた。
「それでしたら、クリスタとレーニ嬢が泊る部屋にベッドをもう一台入れさせるので、荷物だけ部屋に置いて、準備の間食堂のソファで寛ぎますか?」
「はい。お父様もお母様もエクムント叔父様のお屋敷ならば平気だと言ってくださったのですが、辺境伯領に一人で来るのは少し時間を持て余しました。列車で本を読んでいようと思ったのですが、酔いそうになったので途中からは外を眺めていました」
「酔っていませんか? 何か飲み物を用意させましょう」
「それでは、蜂蜜レモン水をお願いできますか?」
「分かりました。すぐに用意させます」
給仕を呼んで蜂蜜レモン水と何か摘まめる焼き菓子を持ってくるように頼んで、わたくしはガブリエラ嬢の正面に座った。エクムント様も同席したかったようだが、この期間は休みを取ると宣言していたのに、急な執務が入って、ガブリエラ嬢を迎えるのはわたくし一人になってしまった。
「エクムント叔父様とエリザベート叔母様のお屋敷に行くと言ったら、ケヴィンとフリーダがものすごく羨ましがっていましたわ。ケヴィンは来年学園に入学したら、フリーダは再来年学園に入学したら行けるのだと言っても、なかなか納得しませんでした」
「キルヒマン家は学園に入学してから夏休みに辺境伯家に来ていいようになるのですね。わたくしはもっと小さいころから辺境伯家に来ていました」
「エリザベート叔母様はエクムント叔父様の婚約者ですから、わたくしとは立場が違いますわ。キルヒマン家の両親は……わたくし、伯父夫婦の養子になったので、両親が四人いるのですが、両親たちは、自分のことができる年にならないと辺境伯家でご迷惑をおかけするから駄目だと言っていました」
わたくしやディッペル家の家族は特別だった。
「わたくしの両親はキルヒマン家の当主夫婦で、本当の両親はその補佐をしているでしょう? わたくしやケヴィンやフリーダについて行って辺境伯家で過ごす暇がないのです」
「わたくしの両親は毎年わたくしたちと一緒に辺境伯家に来ていましたね」
「ディッペル公爵領は落ち着いた領地で、民もそこそこに満ち足りていて、農業を中心にとても豊かだと聞いています。キルヒマン侯爵領はそうではないのです。貧しい場所は本当に貧しいですし」
ずっとディッペル公爵領で暮らしていたので、他の領地を見たことがなかったが、キルヒマン侯爵領はまだ貧しい地域が残っているようなのだ。そこを解決しない限りは、キルヒマン侯爵夫妻もその補佐であるガブリエラ嬢の実の両親も休みを取ることすら難しい状態のようだった。
「キルヒマン侯爵領では学校の進学率はどのくらいなのでしょう?」
「わたくしは詳しくは分かりませんが、他の領地に比べて低いと言われています」
「給食は配備されているのでしょうか?」
「給食……? それは何ですか?」
ガブリエラ嬢は給食と聞いてよく分からなかったようだった。
わたくしは詳しく説明する。
「学校で出される食事のことです。辺境伯領は以前は給食が配備されていませんでしたが、学校に給食室を作り、それぞれの学校でできたての給食を食べることができます。しかも、その給食は無償です」
「食事が無償で食べられるということですか?」
「そうなのです。そうすれば、学校に通う子どもの一食分の食事は確保されますし、早くから働かせようと思う親も、一食食事を子どもに食べさせられるのであれば学校に通わせようと思うでしょう」
「学校自体は無償だったのですが、食事を一食無償にするというのは気付きませんでした。給食……いい言葉です。わたくし、キルヒマン侯爵領に帰ったら、お父様とお母様に話してみます」
「ぜひそうしてください。まずは子どもが学習できる環境を作ること。それが貧困からの脱出の手段だと思っています」
真面目に語ってしまったが、ガブリエラ嬢はキルヒマン家の後継者とはいえまだ十三歳で学園に入学したばかりなのだ。分からないことがあっても何もおかしくはない。
「辺境伯領は教育に力を入れていくつもりなので、ガブリエラ嬢は分からないことがあったら、なんでも聞いてくださいね」
「はい。エリザベート叔母様と話しているととても勉強になります」
いいお返事をしたガブリエラ嬢にわたくしは微笑んで頷いた。
給仕が持ってきた蜂蜜レモン水を飲んで、焼き菓子を摘まんで、ガブリエラ嬢は部屋の準備が整うまで食堂のソファで寛いでいた。
部屋の準備が整ったら一度部屋に入ったガブリエラ嬢が涼し気なワンピースに着替えて食堂に戻ってくる。
もう夕食の時間で、エクムント様も大急ぎで執務を終わらせて合流していた。
「ガブリエラ、出迎えに行けなくてすまなかったね」
「エクムント叔父様、急なお仕事が入ったのでしょう。仕方ありませんわ」
「夕食は一緒に食べよう」
「はい、ご一緒しましょう」
エクムント様に会えてガブリエラ嬢はとても嬉しそうにしていた。
夕食の席にはカサンドラ様も同席した。
カサンドラ様が夕食を食べながらガブリエラ嬢に言う。
「ディッペル家の御一家とリリエンタール家の御一家が来たら、エクムントとエリザベートは一緒に早朝に散歩をしているようだよ」
「お散歩ですか? 朝、何時くらいですか?」
「六時くらいに庭に集合してお散歩をしますが、ガブリエラ嬢はレーニ嬢とクリスタと同室なので、フランツとマリアとデニス殿とゲオルグ殿が起こしに来ると思いますよ」
「起こしに来てもらえるのですか!? それなら、寝坊しないで済みそうです」
朝のお散歩にガブリエラ嬢がご一緒したことはなかったけれど、今度からご一緒するようになるかもしれない。興味を持ったガブリエラ嬢は目を輝かせている。
わたくしはガブリエラ嬢の目が金色の光沢をもつ黒い目だということに気付いていた。
エクムント様のお母様は黒髪に黒い目で、お父様が灰色の髪に金色の目だったので、二人の色彩を受け継いだのだろう。
「ガブリエラ嬢の目、金色の光沢をもつ黒ですね」
「エリザベート叔母様は銀色の光沢をもつ黒です。わたくし、小さいころはただの黒い目だと思っていたのですが、育つにつれて金色の光沢が出てきたのです」
その話はどこかで聞いたことがある。
小さいころに黒い目だったナターリエ嬢が育つにつれて緑色の目になったように、小さいときにはただの黒い目だったマリアが育つにつれて銀色の光沢を持つようになったというのをオリヴァー殿と話した覚えがあった。
「わたくし、大きくなるころには目の色がエクムント叔父様と同じ金色になっていたらいいと思うのです」
「金色がいいのですか?」
「はい。金色は小麦畑の色ですし、お月さまの色ですし、沈みかけた太陽の色ですし……色んな豊かさを示す色だと思っています」
そう言われればエクムント様の金色の目はいつも穏やかで優しく、豊かさの象徴だと言われればその通りだと思ってしまう。
「わたくしのお父様たちは目の色は黒です。金色の目をお祖父様から受け継いだのはエクムント叔父様だけなのです。わたくしもエクムント叔父様のような美しい金色の目になれたらいいと思っています」
「黒い目に金色の光沢も神秘的で素敵だと思いますよ」
「ありがとうございます、エリザベート叔母様」
目の色を褒めるとガブリエラ嬢は嬉しそうに微笑んでいた。
「エリザベート叔母様、よろしくお願いします」
エクムント様の姪で、春生まれということもあって、ガブリエラ嬢はすらりと背が高い。わたくしほどではないが、十三歳とは思えない身長の高さだ。ガブリエラ嬢のために用意した客室に案内しようとすると、ガブリエラ嬢からお願いされてしまう。
「わたくし、レーニ様とクリスタ様とご一緒の部屋ではいけませんか?」
「レーニ嬢とクリスタがいいと言うならば構いませんが」
「学園では六年生が一年生と同室になるでしょう? わたくし、クリスタ様と一緒の部屋になりましたの。クリスタ様はとても優しくて、わたくしに寮でのルールを教えてくださいました。学園でクリスタ様とレーニ様に確認もしています。夏休みは辺境伯家で同室で構わないと」
学園に入学したとき、わたくしは六年生のゲオルギーネ嬢と同じ部屋になった。ゲオルギーネ嬢はわたくしに学園での過ごし方や寮でのルールを教えてくれた。クリスタが入学してきたときには、特別にわたくしと同室になったのだが、ガブリエラ嬢が入学してきたときにはクリスタがちょうど六年生でガブリエラ嬢の教育を担当したようだった。
クリスタとレーニ嬢が所属しているリーゼロッテ嬢のお茶会にも招かれたというガブリエラ嬢は、しっかりとクリスタとレーニ嬢と交友を持てているようだった。
学園で夏休みの約束までしていた。
「それでしたら、クリスタとレーニ嬢が泊る部屋にベッドをもう一台入れさせるので、荷物だけ部屋に置いて、準備の間食堂のソファで寛ぎますか?」
「はい。お父様もお母様もエクムント叔父様のお屋敷ならば平気だと言ってくださったのですが、辺境伯領に一人で来るのは少し時間を持て余しました。列車で本を読んでいようと思ったのですが、酔いそうになったので途中からは外を眺めていました」
「酔っていませんか? 何か飲み物を用意させましょう」
「それでは、蜂蜜レモン水をお願いできますか?」
「分かりました。すぐに用意させます」
給仕を呼んで蜂蜜レモン水と何か摘まめる焼き菓子を持ってくるように頼んで、わたくしはガブリエラ嬢の正面に座った。エクムント様も同席したかったようだが、この期間は休みを取ると宣言していたのに、急な執務が入って、ガブリエラ嬢を迎えるのはわたくし一人になってしまった。
「エクムント叔父様とエリザベート叔母様のお屋敷に行くと言ったら、ケヴィンとフリーダがものすごく羨ましがっていましたわ。ケヴィンは来年学園に入学したら、フリーダは再来年学園に入学したら行けるのだと言っても、なかなか納得しませんでした」
「キルヒマン家は学園に入学してから夏休みに辺境伯家に来ていいようになるのですね。わたくしはもっと小さいころから辺境伯家に来ていました」
「エリザベート叔母様はエクムント叔父様の婚約者ですから、わたくしとは立場が違いますわ。キルヒマン家の両親は……わたくし、伯父夫婦の養子になったので、両親が四人いるのですが、両親たちは、自分のことができる年にならないと辺境伯家でご迷惑をおかけするから駄目だと言っていました」
わたくしやディッペル家の家族は特別だった。
「わたくしの両親はキルヒマン家の当主夫婦で、本当の両親はその補佐をしているでしょう? わたくしやケヴィンやフリーダについて行って辺境伯家で過ごす暇がないのです」
「わたくしの両親は毎年わたくしたちと一緒に辺境伯家に来ていましたね」
「ディッペル公爵領は落ち着いた領地で、民もそこそこに満ち足りていて、農業を中心にとても豊かだと聞いています。キルヒマン侯爵領はそうではないのです。貧しい場所は本当に貧しいですし」
ずっとディッペル公爵領で暮らしていたので、他の領地を見たことがなかったが、キルヒマン侯爵領はまだ貧しい地域が残っているようなのだ。そこを解決しない限りは、キルヒマン侯爵夫妻もその補佐であるガブリエラ嬢の実の両親も休みを取ることすら難しい状態のようだった。
「キルヒマン侯爵領では学校の進学率はどのくらいなのでしょう?」
「わたくしは詳しくは分かりませんが、他の領地に比べて低いと言われています」
「給食は配備されているのでしょうか?」
「給食……? それは何ですか?」
ガブリエラ嬢は給食と聞いてよく分からなかったようだった。
わたくしは詳しく説明する。
「学校で出される食事のことです。辺境伯領は以前は給食が配備されていませんでしたが、学校に給食室を作り、それぞれの学校でできたての給食を食べることができます。しかも、その給食は無償です」
「食事が無償で食べられるということですか?」
「そうなのです。そうすれば、学校に通う子どもの一食分の食事は確保されますし、早くから働かせようと思う親も、一食食事を子どもに食べさせられるのであれば学校に通わせようと思うでしょう」
「学校自体は無償だったのですが、食事を一食無償にするというのは気付きませんでした。給食……いい言葉です。わたくし、キルヒマン侯爵領に帰ったら、お父様とお母様に話してみます」
「ぜひそうしてください。まずは子どもが学習できる環境を作ること。それが貧困からの脱出の手段だと思っています」
真面目に語ってしまったが、ガブリエラ嬢はキルヒマン家の後継者とはいえまだ十三歳で学園に入学したばかりなのだ。分からないことがあっても何もおかしくはない。
「辺境伯領は教育に力を入れていくつもりなので、ガブリエラ嬢は分からないことがあったら、なんでも聞いてくださいね」
「はい。エリザベート叔母様と話しているととても勉強になります」
いいお返事をしたガブリエラ嬢にわたくしは微笑んで頷いた。
給仕が持ってきた蜂蜜レモン水を飲んで、焼き菓子を摘まんで、ガブリエラ嬢は部屋の準備が整うまで食堂のソファで寛いでいた。
部屋の準備が整ったら一度部屋に入ったガブリエラ嬢が涼し気なワンピースに着替えて食堂に戻ってくる。
もう夕食の時間で、エクムント様も大急ぎで執務を終わらせて合流していた。
「ガブリエラ、出迎えに行けなくてすまなかったね」
「エクムント叔父様、急なお仕事が入ったのでしょう。仕方ありませんわ」
「夕食は一緒に食べよう」
「はい、ご一緒しましょう」
エクムント様に会えてガブリエラ嬢はとても嬉しそうにしていた。
夕食の席にはカサンドラ様も同席した。
カサンドラ様が夕食を食べながらガブリエラ嬢に言う。
「ディッペル家の御一家とリリエンタール家の御一家が来たら、エクムントとエリザベートは一緒に早朝に散歩をしているようだよ」
「お散歩ですか? 朝、何時くらいですか?」
「六時くらいに庭に集合してお散歩をしますが、ガブリエラ嬢はレーニ嬢とクリスタと同室なので、フランツとマリアとデニス殿とゲオルグ殿が起こしに来ると思いますよ」
「起こしに来てもらえるのですか!? それなら、寝坊しないで済みそうです」
朝のお散歩にガブリエラ嬢がご一緒したことはなかったけれど、今度からご一緒するようになるかもしれない。興味を持ったガブリエラ嬢は目を輝かせている。
わたくしはガブリエラ嬢の目が金色の光沢をもつ黒い目だということに気付いていた。
エクムント様のお母様は黒髪に黒い目で、お父様が灰色の髪に金色の目だったので、二人の色彩を受け継いだのだろう。
「ガブリエラ嬢の目、金色の光沢をもつ黒ですね」
「エリザベート叔母様は銀色の光沢をもつ黒です。わたくし、小さいころはただの黒い目だと思っていたのですが、育つにつれて金色の光沢が出てきたのです」
その話はどこかで聞いたことがある。
小さいころに黒い目だったナターリエ嬢が育つにつれて緑色の目になったように、小さいときにはただの黒い目だったマリアが育つにつれて銀色の光沢を持つようになったというのをオリヴァー殿と話した覚えがあった。
「わたくし、大きくなるころには目の色がエクムント叔父様と同じ金色になっていたらいいと思うのです」
「金色がいいのですか?」
「はい。金色は小麦畑の色ですし、お月さまの色ですし、沈みかけた太陽の色ですし……色んな豊かさを示す色だと思っています」
そう言われればエクムント様の金色の目はいつも穏やかで優しく、豊かさの象徴だと言われればその通りだと思ってしまう。
「わたくしのお父様たちは目の色は黒です。金色の目をお祖父様から受け継いだのはエクムント叔父様だけなのです。わたくしもエクムント叔父様のような美しい金色の目になれたらいいと思っています」
「黒い目に金色の光沢も神秘的で素敵だと思いますよ」
「ありがとうございます、エリザベート叔母様」
目の色を褒めるとガブリエラ嬢は嬉しそうに微笑んでいた。
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