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最終章 わたくしの結婚一年目とクリスタの結婚
10.失礼な男性
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お茶会が終わると晩餐会になって、食堂で食事をとる。
昼食会の料理も晩餐会の料理もとても美味しいのだが、立て続けに食べるとお腹がいっぱいになってしまうので、わたくしはお茶会ではほとんど食べ物は口にしていなかった。
挨拶に追われているハインリヒ殿下もクリスタも料理には手を付けられていないだろうことは分かっている。分かっているが、わたくしが心配しても状況は変わらないので、わたくしは自分に出された料理は全部食べていた。
食事が終わると場所は大広間に移されて、舞踏会形式で晩餐会が続行される。
エクムント様と踊って端のソファで休んでいると、エクムント様と同じくらいの年齢の男性がエクムント様に話しかけてきた。
「エクムント様、奥方とは仲睦まじいご様子で。奥方と一曲踊らせていただけませんか?」
婚約者がいる女性や結婚している女性にダンスを申し込むときには、婚約者の男性や夫に許可を取る必要がある。わたくしはエクムント様の金色の目を見詰めていた。エクムント様は当然、その申し出を断った。
「残念ながら、私の妻は私としか踊らないのです。私は嫉妬深いので、妻に近付く男性がいたら平静でいられないかもしれませんね」
「そういうつもりではありませんでした。失礼をいたしました」
エクムント様の迫力に圧倒されて男性は引き下がって行った。
冷たい葡萄ジュースを飲みながらわたくしは息をつく。エクムント様はシャンパンを飲んでいるようだ。
「エリザベート、先程の言葉は冗談のつもりではありませんよ?」
「え?」
「エリザベートに手を出されたら、私は本当に平静でいられなくなると思います」
「わたくし、他の男性に目を向けることなどありませんわ。小さいころからエクムント様だけをお慕いしていましたもの」
返事をすると、エクムント様がわたくしの手を取って引き寄せる。抱き締められてわたくしはエクムント様の逞しい胸をそっと押した。
「エクムント様、こんなところで、いけません」
「ハインリヒ殿下とクリスタ嬢が踊り始めました。そちらばかり見て、誰も私たちなど見ていませんよ」
「こういうのは、二人きりのときにしてください」
お願いすると、エクムント様がわたくしを解放してくださる。エクムント様の胸に抱かれているのは幸せだが、人目があるところでは恥ずかしい。熱くなった頬を押さえていると、レーニ嬢がわたくしとエクムント様のそばに来た。
「エリザベート夫人、エクムント様、お邪魔かもしれませんが、少しの間ご一緒させてください」
「どうされましたか?」
「わたくしにはフランツ殿がいると言っているのに、しつこくダンスに誘ってくる男性がいるのです」
困った様子のレーニ嬢のお願いをわたくしもエクムント様も断るつもりはなかった。
レーニ嬢がわたくしの隣りのソファに腰かけると、先程エクムント様に話しかけてきた男性がレーニ嬢を追いかけてくる。
「レーニ様、一曲踊ってくださってもよろしいでしょう?」
「お断りします。わたくしには婚約者がいるのです」
「その婚約者はまだ幼い。レーニ様のせっかくの美しい時期を逃してしまうかもしれませんよ?」
この男性は何を言っているのだろう。失礼にも程がある。
レーニ嬢はフランツのことを信頼していて、確かな愛情を築いてきているのに、フランツの年齢が下なせいでレーニ嬢が一番美しい時期を無為にしてしまうようなことを口にしている。
「先程はわたくしをダンスに誘って、振られたら、次はレーニ嬢ですか? 随分と軽いお心の持ち主のようですね」
「エリザベート夫人には関係のないことでしょう」
「いいえ、関係なくはないです。わたくしはレーニ嬢の婚約者、フランツの姉。フランツの姉として言わせていただきます。あなたは決まった相手がおられないのですか? その浮気な軽い心では女性に愛されることもないのでしょうね。レーニ嬢はディッペル家の後継者、フランツの妻となるお方。ディッペル公爵家に盾突く勇気があるのでしたら、ダンスに誘ったらよろしいですわ」
「ディッペル公爵家に盾突くなど、そ、そんな……」
「あなたがしていることはそういうことなのです!」
強くわたくしが言えば、男性はじりじりと後退って逃げていく。
わたくしの隣りのソファでレーニ嬢は胸を撫で下ろしていた。
「エリザベート夫人のおかげで助かりましたわ」
「また何かあればいつでも頼ってください。レーニ嬢はわたくしの弟、フランツの婚約者ですし、わたくしの親友です」
「ありがとうございます、エリザベート夫人」
それにしてもあの男性は困ったものだ。
既婚者であるわたくしと踊りたいとエクムント様に申し込んだり、婚約者のいるレーニ嬢に強引に迫ってきたりするのは、本当に迷惑極まりない。
「エクムント様、あの男性をご存じですか?」
「侯爵家の次男だった気がします。年の離れた婚約者がいるはずですが、年齢が低くて一緒に式典に出られないので、他の女性を誘っているのでしょう」
「婚約者がいるのですか!?」
「その婚約者にも今回のことで愛想を尽かされるのではないかと思っていますがね」
エクムント様の金色の目がきらりと光った気がした。婚約者とあの男性の間のことにエクムント様は何か仕掛けるつもりなのだろうか。
婚約を破棄するならば、どこのご令嬢かは知らないが、あの男性の婚約者は早いうちに破棄しておいた方がいいような気がする。あれだけ女性を誰かれ構わず誘っているのだ、将来は浮気な夫にしかならないと思えるのだ。
「あのような男性は二度と王宮に来てほしくないですね」
「このことはリリエンタール公爵夫妻にお伝えした方がいいと思いますよ」
「わたくしが、ディッペル家の両親には伝えておきます」
わたくしを誘ったのも、最初ではなかったのかもしれない。あの男性はずっと断られ続けながら色んな女性を誘っていたのかもしれない。
政略結婚で愛のない相手と婚約することもあるが、あんな風に不誠実なのは許されないし、レーニ嬢に迷惑をかけたことは絶対に許されない。
エクムント様がどのようなお仕置きをあの男性にするか、わたくしは期待してすらいた。
晩餐会が終わるとわたくしとエクムント様は辺境伯家の部屋に戻る。
部屋についているバスルームに入って、エクムント様はバスタブにお湯を張ってくれていた。
「エリザベート、疲れたでしょう。ゆっくりバスタブに浸かって、足を揉んでリラックスするといいですよ」
「ありがとうございます、エクムント様」
「二人きりのときは、エクムントと呼んでくださいと言っているでしょう?」
「は、はい、エクムント」
照れながら答えると、エクムント様はわたくしにバスルームを先に使わせてくれる。ゆっくりとバスタブに入って、足を揉んでいると、今日の疲れか眠気が襲ってくる。
何とか体と髪を洗って、パジャマに着替えて出てくると、入れ替わりにエクムント様がバスルームに入る。
髪を乾かしている間も、眠くて頭がぐらぐらとしていた。
エクムント様がバスルームから出てきたら、わたくしはもう半分眠っているような状態だった。
「エクムント……ごめんなさい、わたくし、もう、眠くて……」
「朝早かったですからね。明日も朝早いですよ。もう休みましょう」
「はい、エクムント」
夏用の薄い掛け布団に入ると、エクムント様がわたくしを抱き締めて前髪をかき分けて額にキスをしてくれる。
唇でなかったのがちょっと不満だったが、眠くてたまらなくて、わたくしはそのままエクムント様の腕に抱き締められて安心して深い眠りについた。
目が覚めると、エクムント様に抱き締められたままで、時刻は朝のお散歩の時間だった。
わたくしが腕の中で身じろぎすると、エクムント様も目を覚ます。
「おはようございます、エクムント」
「おはようございます、エリザベート」
挨拶をして、ベッドから起き上がろうとすると、腕を引かれてベッドに逆戻りする。
「おはようのキスくらいしてもいいのではないでしょうか」
「だ、ダメです! 歯も磨いていません!」
昨夜は唇にキスをしてくれなかったのが不満だったが、一晩経つと気になってしまって唇へのキスは歯を磨いてからにしてほしいとか、我が儘かもしれないが乙女心を分かってほしい。
慌てるわたくしに、エクムント様は、わたくしと一緒に立ち上がり、「では、歯磨きをしましょう」と洗面所に向かったのだった。
昼食会の料理も晩餐会の料理もとても美味しいのだが、立て続けに食べるとお腹がいっぱいになってしまうので、わたくしはお茶会ではほとんど食べ物は口にしていなかった。
挨拶に追われているハインリヒ殿下もクリスタも料理には手を付けられていないだろうことは分かっている。分かっているが、わたくしが心配しても状況は変わらないので、わたくしは自分に出された料理は全部食べていた。
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エクムント様と踊って端のソファで休んでいると、エクムント様と同じくらいの年齢の男性がエクムント様に話しかけてきた。
「エクムント様、奥方とは仲睦まじいご様子で。奥方と一曲踊らせていただけませんか?」
婚約者がいる女性や結婚している女性にダンスを申し込むときには、婚約者の男性や夫に許可を取る必要がある。わたくしはエクムント様の金色の目を見詰めていた。エクムント様は当然、その申し出を断った。
「残念ながら、私の妻は私としか踊らないのです。私は嫉妬深いので、妻に近付く男性がいたら平静でいられないかもしれませんね」
「そういうつもりではありませんでした。失礼をいたしました」
エクムント様の迫力に圧倒されて男性は引き下がって行った。
冷たい葡萄ジュースを飲みながらわたくしは息をつく。エクムント様はシャンパンを飲んでいるようだ。
「エリザベート、先程の言葉は冗談のつもりではありませんよ?」
「え?」
「エリザベートに手を出されたら、私は本当に平静でいられなくなると思います」
「わたくし、他の男性に目を向けることなどありませんわ。小さいころからエクムント様だけをお慕いしていましたもの」
返事をすると、エクムント様がわたくしの手を取って引き寄せる。抱き締められてわたくしはエクムント様の逞しい胸をそっと押した。
「エクムント様、こんなところで、いけません」
「ハインリヒ殿下とクリスタ嬢が踊り始めました。そちらばかり見て、誰も私たちなど見ていませんよ」
「こういうのは、二人きりのときにしてください」
お願いすると、エクムント様がわたくしを解放してくださる。エクムント様の胸に抱かれているのは幸せだが、人目があるところでは恥ずかしい。熱くなった頬を押さえていると、レーニ嬢がわたくしとエクムント様のそばに来た。
「エリザベート夫人、エクムント様、お邪魔かもしれませんが、少しの間ご一緒させてください」
「どうされましたか?」
「わたくしにはフランツ殿がいると言っているのに、しつこくダンスに誘ってくる男性がいるのです」
困った様子のレーニ嬢のお願いをわたくしもエクムント様も断るつもりはなかった。
レーニ嬢がわたくしの隣りのソファに腰かけると、先程エクムント様に話しかけてきた男性がレーニ嬢を追いかけてくる。
「レーニ様、一曲踊ってくださってもよろしいでしょう?」
「お断りします。わたくしには婚約者がいるのです」
「その婚約者はまだ幼い。レーニ様のせっかくの美しい時期を逃してしまうかもしれませんよ?」
この男性は何を言っているのだろう。失礼にも程がある。
レーニ嬢はフランツのことを信頼していて、確かな愛情を築いてきているのに、フランツの年齢が下なせいでレーニ嬢が一番美しい時期を無為にしてしまうようなことを口にしている。
「先程はわたくしをダンスに誘って、振られたら、次はレーニ嬢ですか? 随分と軽いお心の持ち主のようですね」
「エリザベート夫人には関係のないことでしょう」
「いいえ、関係なくはないです。わたくしはレーニ嬢の婚約者、フランツの姉。フランツの姉として言わせていただきます。あなたは決まった相手がおられないのですか? その浮気な軽い心では女性に愛されることもないのでしょうね。レーニ嬢はディッペル家の後継者、フランツの妻となるお方。ディッペル公爵家に盾突く勇気があるのでしたら、ダンスに誘ったらよろしいですわ」
「ディッペル公爵家に盾突くなど、そ、そんな……」
「あなたがしていることはそういうことなのです!」
強くわたくしが言えば、男性はじりじりと後退って逃げていく。
わたくしの隣りのソファでレーニ嬢は胸を撫で下ろしていた。
「エリザベート夫人のおかげで助かりましたわ」
「また何かあればいつでも頼ってください。レーニ嬢はわたくしの弟、フランツの婚約者ですし、わたくしの親友です」
「ありがとうございます、エリザベート夫人」
それにしてもあの男性は困ったものだ。
既婚者であるわたくしと踊りたいとエクムント様に申し込んだり、婚約者のいるレーニ嬢に強引に迫ってきたりするのは、本当に迷惑極まりない。
「エクムント様、あの男性をご存じですか?」
「侯爵家の次男だった気がします。年の離れた婚約者がいるはずですが、年齢が低くて一緒に式典に出られないので、他の女性を誘っているのでしょう」
「婚約者がいるのですか!?」
「その婚約者にも今回のことで愛想を尽かされるのではないかと思っていますがね」
エクムント様の金色の目がきらりと光った気がした。婚約者とあの男性の間のことにエクムント様は何か仕掛けるつもりなのだろうか。
婚約を破棄するならば、どこのご令嬢かは知らないが、あの男性の婚約者は早いうちに破棄しておいた方がいいような気がする。あれだけ女性を誰かれ構わず誘っているのだ、将来は浮気な夫にしかならないと思えるのだ。
「あのような男性は二度と王宮に来てほしくないですね」
「このことはリリエンタール公爵夫妻にお伝えした方がいいと思いますよ」
「わたくしが、ディッペル家の両親には伝えておきます」
わたくしを誘ったのも、最初ではなかったのかもしれない。あの男性はずっと断られ続けながら色んな女性を誘っていたのかもしれない。
政略結婚で愛のない相手と婚約することもあるが、あんな風に不誠実なのは許されないし、レーニ嬢に迷惑をかけたことは絶対に許されない。
エクムント様がどのようなお仕置きをあの男性にするか、わたくしは期待してすらいた。
晩餐会が終わるとわたくしとエクムント様は辺境伯家の部屋に戻る。
部屋についているバスルームに入って、エクムント様はバスタブにお湯を張ってくれていた。
「エリザベート、疲れたでしょう。ゆっくりバスタブに浸かって、足を揉んでリラックスするといいですよ」
「ありがとうございます、エクムント様」
「二人きりのときは、エクムントと呼んでくださいと言っているでしょう?」
「は、はい、エクムント」
照れながら答えると、エクムント様はわたくしにバスルームを先に使わせてくれる。ゆっくりとバスタブに入って、足を揉んでいると、今日の疲れか眠気が襲ってくる。
何とか体と髪を洗って、パジャマに着替えて出てくると、入れ替わりにエクムント様がバスルームに入る。
髪を乾かしている間も、眠くて頭がぐらぐらとしていた。
エクムント様がバスルームから出てきたら、わたくしはもう半分眠っているような状態だった。
「エクムント……ごめんなさい、わたくし、もう、眠くて……」
「朝早かったですからね。明日も朝早いですよ。もう休みましょう」
「はい、エクムント」
夏用の薄い掛け布団に入ると、エクムント様がわたくしを抱き締めて前髪をかき分けて額にキスをしてくれる。
唇でなかったのがちょっと不満だったが、眠くてたまらなくて、わたくしはそのままエクムント様の腕に抱き締められて安心して深い眠りについた。
目が覚めると、エクムント様に抱き締められたままで、時刻は朝のお散歩の時間だった。
わたくしが腕の中で身じろぎすると、エクムント様も目を覚ます。
「おはようございます、エクムント」
「おはようございます、エリザベート」
挨拶をして、ベッドから起き上がろうとすると、腕を引かれてベッドに逆戻りする。
「おはようのキスくらいしてもいいのではないでしょうか」
「だ、ダメです! 歯も磨いていません!」
昨夜は唇にキスをしてくれなかったのが不満だったが、一晩経つと気になってしまって唇へのキスは歯を磨いてからにしてほしいとか、我が儘かもしれないが乙女心を分かってほしい。
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