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十三章 わたくしの結婚
23.マリアとクリスタとのダンス
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わたくしのスーツ姿も好評で、ドレスに着替えた後もエクムント様と踊ることができて、エクムント様のお誕生日は楽しく過ぎて行った。
女のくせにスーツを着てとか、そんな言葉が聞こえなかったわけではないが、カサンドラ様の顔を見るとそういうことを言っているひとはこそこそと人込みに逃げてしまうので、居心地が悪いということはなかった。
晩餐会まで終えて部屋に戻るとクリスタとレーニ嬢がうっとりとしていた。
「スーツを着ているお姉様、とても素敵でしたわ。お茶会までスーツを着ていたら、踊ってほしいという貴婦人が並んでいたと思います」
「そんなことはありませんよ」
「いいえ、とても素敵でした」
「わたくし、カサンドラ様と踊ったことがありますが、美しく、楽しく、夢のようでした」
クリスタもレーニ嬢もそんなことを言っているが、わたくしはファーストダンスからラストダンスまでエクムント様と踊ると決めているので、誰が申し込んできてもダンスを受けることは考えられなかった。
「わたくしはエクムント様としか踊りません」
「それはそうでした。わたくしもハインリヒ殿下としか踊りません」
「わたくしもフランツ殿とご一緒したときにはフランツ殿と踊ります」
「婚約者以外と踊るなんて考えられませんよね」
「そうですわ」
「わたくしもそう思います」
わたくしがエクムント様以外と踊らない意思を見せると、クリスタもレーニ嬢も同じ気持ちだったことを思い出したようだ。どれだけ誘われてもわたくしたちは婚約者以外と踊る気はないのだ。
「明日の朝も早いですわ。もう休みましょう」
わたくしが声を掛けるとクリスタもレーニ嬢もベッドに入った。
翌朝はフランツとマリアだけではなく、ユリアーナ殿下もドアの前にやってきていた。
「エクムント殿にエリザベート嬢のお部屋を教えてもらいました。エリザベート嬢のお部屋を見せていただきたくて来ました」
「私もエリザベートお姉様のお部屋をユリアーナ殿下と一緒に見たいです」
「わたくしも!」
ユリアーナ殿下だけでなくフランツとマリアも部屋を見たいと言っているので、その日はお散歩ではなくわたくしの部屋を見せることになった。
ハインリヒ殿下とエクムント様にはお散歩に行かない旨を伝える。
デニス殿とゲオルグ殿も興味津々だった。
「ユリアーナ殿下、フランツ、マリア、どうぞ」
「いらっしゃいませ、ユリアーナ殿下」
「デニス、ゲオルグ、いい子にしてくださいね」
着替えて支度したわたくしとクリスタとレーニ嬢に呼ばれて、ユリアーナ殿下とフランツとマリア、デニス殿とゲオルグ殿が部屋に入ってくる。
きょろきょろと部屋の中を見回して、一番に目に着いたのは星空のベッドカバーだった。
「お星様がきらきらしています」
「素敵なベッドカバーです」
「エクムント様が刺繍されたのですか?」
「エクムント様は刺繍はされませんが、選んでくださいました」
刺繍が施されたものを買ってきたのだろうが、美しいベッドカバーにはわたくしも見とれてしまう。
ユリアーナ殿下とフランツとマリアはベッドに駆け寄っていた。
「この机、格好いいです」
「この椅子に座って書き物をしたら、字が上手になりそうです」
デニス殿とゲオルグ殿は飴色に磨かれた立派な机に興味を示している。
「その机もエクムント様が選んでくださいました」
「私もこんな机が欲しいです。私の机は小さいのです」
「お兄様とお揃いでこんな机が買ってもらえたらいいのに」
机に憧れるデニス殿とゲオルグ殿は、椅子に座ってみて座り心地を試している。
「デニスがもう少し大きくなれば大きな机を買ってもらえますよ。こんなに立派なものは、デニスがリリエンタール家を継ぐようになったら、用意してもらえるでしょう。そのころにはゲオルグもリリエンタール家の後継者の補佐としていい机が買ってもらえると思いますよ」
「待ちきれません、お姉様」
「早く素晴らしい机が欲しいです」
「それならば、勉学に励むことです。勉学に励んでいる姿を見たら、お父様もお母様も、デニスやゲオルグに立派な机が必要だと思うことでしょう」
姉としてしっかりと伝えているレーニ嬢にわたくしは尊敬の念を抱く。わたくしよりも年下だが、レーニ嬢はクリスタがわたくしとエクムント様の関係に憧れすぎて暴走しようとしていたときにはきっちりと注意をしてくれたし、クリスタが羨ましがりすぎているときにはそれを教えてくれた。
真面目な話がきっちりとできる姉というのは素晴らしいものだとわたくしは思っていた。
わたくしもレーニ嬢のようにフランツとマリアに接しているだろうか。クリスタに接しているだろうか。
レーニ嬢の姿は己を顧みるよい機会になった。
朝食はカサンドラ様とエクムント様と一緒にディッペル家の家族は食堂で取った。
わたくしはカサンドラ様にお願いしていた。
「カサンドラ様、皆様をお見送りするときに、わたくし、あのスーツを借りてよろしいですか?」
乗馬服に似たフロックコート形式のスーツを着て、わたくしはお見送りをしようと考えていた。そうすればフランツやマリアにもスーツ姿を見せることができる。
「あのスーツなのだが、私が若いころに着ていたもので、もう若向きすぎて似合わないので、エリザベート嬢に差し上げようかと思っていたのだ」
「よろしいのですか?」
「迷惑でなければもらってくれると嬉しい。あのまま馬にも乗れるし、乗馬服として使ってもらっても構わない」
乗馬服として使うには煌びやかなスーツだが、わたくしが正式な場面で馬に乗ることがあったら、あのスーツがあると思うと安心感はあった。
「大事に使わせていただきます」
「もらってくれるか、よかった」
「ありがとうございます」
わたくしはカサンドラ様の好意に甘えてあのスーツをいただくことにした。
晩餐会が終わった後に遠方から来ていたお客様は泊まって朝食まで食べて帰る。
わたくしはカサンドラ様からいただいたスーツを着て、お客様を見送る。
「エリザベートお姉様、とてもお似合いです」
「わたくし、エリザベートお姉様と踊りたいですわ」
「マリアならばエクムント様も許してくれるでしょう。後で一曲踊りますか?」
「踊ってくださるのですか? エリザベートお姉様、お願いします!」
強い蒸留酒を混ぜた葡萄酒をわたくしに飲ませた貴族にエクムント様が言っていたが、わたくしのファーストダンスからラストダンスまでエクムント様と一緒だが、フランツとお父様にだけは譲るとも付け加えていた。
その延長線上でマリアも許されるのではないかと思っていると、クリスタが目を輝かせている。
「お姉様、わたくしも一曲踊ってください」
「わたくし、女性のパートしか分かりませんよ? 足を踏むかもしれませんよ?」
「お姉様に踏まれるくらい気にしません」
はっきりと答えるクリスタに、わたくしはお見送りの後に大広間に行った。
「娘たちが踊るのならば、わたくしが演奏しましょう」
母が申し出てくれる。母のピアノに合わせてマリアとクリスタと順番に踊る。
マリアは小さいのでステップも軽やかで、元気いっぱいだ。マリアの足を踏まないように気を付けながら、見様見真似の男性パートをわたくしは踊った。
クリスタの番になると、クリスタが深くお辞儀をする。わたくしも膝を曲げてお辞儀をしそうになって、今はスーツを着ているのだと思い直して、胸に手を当ててお辞儀をする。
クリスタの手を取ると、わたくしの方が頭半分は大きいのだと気付く。
カサンドラ様も小さいころは大きな女性だと思っていたが、今はわたくしと変わらない背丈になっている。それはわたくしの背が伸びたのだ。
エクムント様の背が高いので目立たないが、わたくしはこうしてみると女性にしてはとても背が高い。
そのことがコンプレックスに感じないのは、エクムント様の背が高いのと、エクムント様が全くわたくしに自分の背が高いことを感じさせない振る舞いをしてくださるからだ。
踊っていると、クリスタの足を踏みそうになって慌てて足を引く。
何とか踊り終わると、エクムント様が最後にわたくしに手を差し伸べた。
「私とも踊ってくださいますよね?」
「喜んで踊らせていただきます!」
エクムント様と踊るときには女性のパートを踊るので慣れていて安心する。
エクムント様の手がわたくしの腰に当てられて、わたくしは手をエクムント様の肩において踊る。
マリアとクリスタとのダンスも楽しくなかったわけではないが、エクムント様とのダンスがわたくしには一番安心できた。
女のくせにスーツを着てとか、そんな言葉が聞こえなかったわけではないが、カサンドラ様の顔を見るとそういうことを言っているひとはこそこそと人込みに逃げてしまうので、居心地が悪いということはなかった。
晩餐会まで終えて部屋に戻るとクリスタとレーニ嬢がうっとりとしていた。
「スーツを着ているお姉様、とても素敵でしたわ。お茶会までスーツを着ていたら、踊ってほしいという貴婦人が並んでいたと思います」
「そんなことはありませんよ」
「いいえ、とても素敵でした」
「わたくし、カサンドラ様と踊ったことがありますが、美しく、楽しく、夢のようでした」
クリスタもレーニ嬢もそんなことを言っているが、わたくしはファーストダンスからラストダンスまでエクムント様と踊ると決めているので、誰が申し込んできてもダンスを受けることは考えられなかった。
「わたくしはエクムント様としか踊りません」
「それはそうでした。わたくしもハインリヒ殿下としか踊りません」
「わたくしもフランツ殿とご一緒したときにはフランツ殿と踊ります」
「婚約者以外と踊るなんて考えられませんよね」
「そうですわ」
「わたくしもそう思います」
わたくしがエクムント様以外と踊らない意思を見せると、クリスタもレーニ嬢も同じ気持ちだったことを思い出したようだ。どれだけ誘われてもわたくしたちは婚約者以外と踊る気はないのだ。
「明日の朝も早いですわ。もう休みましょう」
わたくしが声を掛けるとクリスタもレーニ嬢もベッドに入った。
翌朝はフランツとマリアだけではなく、ユリアーナ殿下もドアの前にやってきていた。
「エクムント殿にエリザベート嬢のお部屋を教えてもらいました。エリザベート嬢のお部屋を見せていただきたくて来ました」
「私もエリザベートお姉様のお部屋をユリアーナ殿下と一緒に見たいです」
「わたくしも!」
ユリアーナ殿下だけでなくフランツとマリアも部屋を見たいと言っているので、その日はお散歩ではなくわたくしの部屋を見せることになった。
ハインリヒ殿下とエクムント様にはお散歩に行かない旨を伝える。
デニス殿とゲオルグ殿も興味津々だった。
「ユリアーナ殿下、フランツ、マリア、どうぞ」
「いらっしゃいませ、ユリアーナ殿下」
「デニス、ゲオルグ、いい子にしてくださいね」
着替えて支度したわたくしとクリスタとレーニ嬢に呼ばれて、ユリアーナ殿下とフランツとマリア、デニス殿とゲオルグ殿が部屋に入ってくる。
きょろきょろと部屋の中を見回して、一番に目に着いたのは星空のベッドカバーだった。
「お星様がきらきらしています」
「素敵なベッドカバーです」
「エクムント様が刺繍されたのですか?」
「エクムント様は刺繍はされませんが、選んでくださいました」
刺繍が施されたものを買ってきたのだろうが、美しいベッドカバーにはわたくしも見とれてしまう。
ユリアーナ殿下とフランツとマリアはベッドに駆け寄っていた。
「この机、格好いいです」
「この椅子に座って書き物をしたら、字が上手になりそうです」
デニス殿とゲオルグ殿は飴色に磨かれた立派な机に興味を示している。
「その机もエクムント様が選んでくださいました」
「私もこんな机が欲しいです。私の机は小さいのです」
「お兄様とお揃いでこんな机が買ってもらえたらいいのに」
机に憧れるデニス殿とゲオルグ殿は、椅子に座ってみて座り心地を試している。
「デニスがもう少し大きくなれば大きな机を買ってもらえますよ。こんなに立派なものは、デニスがリリエンタール家を継ぐようになったら、用意してもらえるでしょう。そのころにはゲオルグもリリエンタール家の後継者の補佐としていい机が買ってもらえると思いますよ」
「待ちきれません、お姉様」
「早く素晴らしい机が欲しいです」
「それならば、勉学に励むことです。勉学に励んでいる姿を見たら、お父様もお母様も、デニスやゲオルグに立派な机が必要だと思うことでしょう」
姉としてしっかりと伝えているレーニ嬢にわたくしは尊敬の念を抱く。わたくしよりも年下だが、レーニ嬢はクリスタがわたくしとエクムント様の関係に憧れすぎて暴走しようとしていたときにはきっちりと注意をしてくれたし、クリスタが羨ましがりすぎているときにはそれを教えてくれた。
真面目な話がきっちりとできる姉というのは素晴らしいものだとわたくしは思っていた。
わたくしもレーニ嬢のようにフランツとマリアに接しているだろうか。クリスタに接しているだろうか。
レーニ嬢の姿は己を顧みるよい機会になった。
朝食はカサンドラ様とエクムント様と一緒にディッペル家の家族は食堂で取った。
わたくしはカサンドラ様にお願いしていた。
「カサンドラ様、皆様をお見送りするときに、わたくし、あのスーツを借りてよろしいですか?」
乗馬服に似たフロックコート形式のスーツを着て、わたくしはお見送りをしようと考えていた。そうすればフランツやマリアにもスーツ姿を見せることができる。
「あのスーツなのだが、私が若いころに着ていたもので、もう若向きすぎて似合わないので、エリザベート嬢に差し上げようかと思っていたのだ」
「よろしいのですか?」
「迷惑でなければもらってくれると嬉しい。あのまま馬にも乗れるし、乗馬服として使ってもらっても構わない」
乗馬服として使うには煌びやかなスーツだが、わたくしが正式な場面で馬に乗ることがあったら、あのスーツがあると思うと安心感はあった。
「大事に使わせていただきます」
「もらってくれるか、よかった」
「ありがとうございます」
わたくしはカサンドラ様の好意に甘えてあのスーツをいただくことにした。
晩餐会が終わった後に遠方から来ていたお客様は泊まって朝食まで食べて帰る。
わたくしはカサンドラ様からいただいたスーツを着て、お客様を見送る。
「エリザベートお姉様、とてもお似合いです」
「わたくし、エリザベートお姉様と踊りたいですわ」
「マリアならばエクムント様も許してくれるでしょう。後で一曲踊りますか?」
「踊ってくださるのですか? エリザベートお姉様、お願いします!」
強い蒸留酒を混ぜた葡萄酒をわたくしに飲ませた貴族にエクムント様が言っていたが、わたくしのファーストダンスからラストダンスまでエクムント様と一緒だが、フランツとお父様にだけは譲るとも付け加えていた。
その延長線上でマリアも許されるのではないかと思っていると、クリスタが目を輝かせている。
「お姉様、わたくしも一曲踊ってください」
「わたくし、女性のパートしか分かりませんよ? 足を踏むかもしれませんよ?」
「お姉様に踏まれるくらい気にしません」
はっきりと答えるクリスタに、わたくしはお見送りの後に大広間に行った。
「娘たちが踊るのならば、わたくしが演奏しましょう」
母が申し出てくれる。母のピアノに合わせてマリアとクリスタと順番に踊る。
マリアは小さいのでステップも軽やかで、元気いっぱいだ。マリアの足を踏まないように気を付けながら、見様見真似の男性パートをわたくしは踊った。
クリスタの番になると、クリスタが深くお辞儀をする。わたくしも膝を曲げてお辞儀をしそうになって、今はスーツを着ているのだと思い直して、胸に手を当ててお辞儀をする。
クリスタの手を取ると、わたくしの方が頭半分は大きいのだと気付く。
カサンドラ様も小さいころは大きな女性だと思っていたが、今はわたくしと変わらない背丈になっている。それはわたくしの背が伸びたのだ。
エクムント様の背が高いので目立たないが、わたくしはこうしてみると女性にしてはとても背が高い。
そのことがコンプレックスに感じないのは、エクムント様の背が高いのと、エクムント様が全くわたくしに自分の背が高いことを感じさせない振る舞いをしてくださるからだ。
踊っていると、クリスタの足を踏みそうになって慌てて足を引く。
何とか踊り終わると、エクムント様が最後にわたくしに手を差し伸べた。
「私とも踊ってくださいますよね?」
「喜んで踊らせていただきます!」
エクムント様と踊るときには女性のパートを踊るので慣れていて安心する。
エクムント様の手がわたくしの腰に当てられて、わたくしは手をエクムント様の肩において踊る。
マリアとクリスタとのダンスも楽しくなかったわけではないが、エクムント様とのダンスがわたくしには一番安心できた。
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