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十三章 わたくしの結婚
15.フレーバーティーの缶に書かれた言葉
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シュタール家のお茶会が終わると辺境伯家に戻った。
わたくしはフレーバーティーの入った缶をエクムント様に渡すためにトランクから取り出して持って行っていた。
エクムント様の部屋をノックするとエクムント様が出てきてくださる。
「これ、シュタール家でお話ししたフレーバーティーです。桃の香りと、苺の香りと、カシスの香りを選んでみました」
「それは気になりますね。明日のお茶会で飲み比べができるようにしてみましょうか」
「それはいい考えですね」
フレーバーティーの入った缶をエクムント様に渡すと、缶の表面に書いてある言葉に目が行ったようだ。
「『春摘みの恋苺、あなたへ届けます』……『滴る桃の果汁はこの胸に溢れる愛の証』……『濃厚なカシスの香りは大人の恋の予感』……エリザベート嬢、これは?」
「えぇ!? こんなことが書かれていたのですか!?」
これはまるでノエル殿下やクリスタやフランツの詩を思わせるではないか。
驚いているわたくしにエクムント様がわたくしの目をじっと見つめる。
「エリザベート嬢のお気持ちと考えてよろしいですか?」
「えぇ!? ち、違います。いえ、エクムント様のことを好きなのは確かですけれど、わたくしはこの缶にこんなことが書かれていただなんて知らなかったのです」
クリスタが気に入ってこの茶葉が流行っていると言っていたが、味もだがパッケージも流行っているのかもしれない。ノエル殿下の詩はこの国の学園の必須科目になるくらい広がっているのだ。
「この茶葉のことを教えてくれたのはクリスタで、クリスタはきっとこのパッケージも気に入ったのだと思います」
「恋苺……」
「繰り返さないでください!」
しみじみとエクムント様がいいお声で『恋苺』と繰り返すとわたくしはなんだか恥ずかしくなってきてしまう。その上『愛の証』なんて囁かれたらどうなるか分からない。
必死に止めてしまうわたくしにエクムント様は少し笑ったようだった。
「個性的なパッケージもいいですね。明日味わうのが楽しみです」
「パッケージはわたくしは本当に気付いていなかったのです」
「そんな風に言わなくても、パッケージも素敵ですよ」
「エクムント様ぁ」
芸術が少し理解できるようになったからと言って、わたくしは完全にノエル殿下やクリスタやフランツの詩が理解できるようになったわけではなかった。からかわれるように言われてしまって恥ずかしく部屋に戻ると、クリスタがわたくしを待っていた。
「お姉様、フレーバーティーは渡せましたか」
「渡せましたが……わたくし、缶にあんなことが書いてあるなんて知らなかったのです」
「あの缶はノエル殿下が監修されたものなのですよ」
「え!? そうだったのですか!?」
「お姉様は分かっていて買ったのだと思っていました」
缶に何か書いてあるとは思ったが、わたくしは特に気にしていなかった。まさかあんな風に詩的なことが書いてあるだなんて思いもしなかった。
驚いているわたくしにクリスタが言う。
「エクムント様にプレゼントするのにぴったりだったでしょう?」
「そ、それはそうかもしれませんが」
事前にそういう情報は教えておいてほしかったと思うわたくしだった。
レーニ嬢が帰ったのでベッドにしていたソファはソファに戻してある。ソファに座るとクリスタが隣りに腰かける。
「来年にはお姉様はわたくしたちを迎えてくださる方になるのですね」
「再来年には、クリスタは辺境伯領に夏に来られなくなるかもしれませんよ?」
「ハインリヒ殿下にも国王陛下にもお願いして、毎年夏には辺境伯領に来られるようにしますわ」
「そうしてくれると、わたくしもクリスタと一緒に過ごせます」
「フランツとマリアも、ずっと辺境伯領に夏には来るのではないでしょうか」
辺境伯領で毎年夏にはディッペル家の家族が揃う。それがずっと続いていけばいいとわたくしは思わずにはいられなかった。
「レーニ嬢もデニス殿やゲオルグ殿が来たがったら来ると言っていましたし、フランツもレーニ嬢と過ごせる時間が欲しいでしょう。マリアは言うまでもなく、オリヴァー殿と過ごす時間を求めています」
「家族が辺境伯領に揃うのは嬉しいです。毎年夏が楽しみになりそうですわ」
「わたくしが皇太子妃になっても、夏休みを数日はもらいたいと申し出てみます。その期間、辺境伯領に行ったり、国王陛下の別荘に行ったりしてお姉様や王族の方々と交流を持ちたいですわ」
「そのときには、わたくしも国王陛下の別荘に招待されるでしょうか?」
「お姉様とエクムント様はきっと招待されますわ」
未来の話をしていると楽しくなってくる。
わたくしとクリスタで話していると、夕食の時間になって食堂に呼ばれた。
食堂ではカサンドラ様がエクムント様と一緒に待っていらっしゃる。
わたくしはカサンドラ様に聞きたいことがあった。
「カサンドラ様のご両親はどうされたのですか?」
「私の両親は私が辺境伯を継いでからしばらくして、船に乗って異国に旅行に行ったきり帰ってきていないのだ。もう生きてはいないんじゃないかと私は諦めている」
カサンドラ様が辺境伯家でお一人だったことを考えてみて、ずっと疑問だったのだが、その疑問に答えが出た。
カサンドラ様のご両親は異国に行ったきり戻ってきていないようなのだ。
「船が転覆したのかもしれないし、異国の地で病にかかったのかもしれない。どうなったかは分からないが、もう会うことはないだろうと思っている」
両親は生きていないだろうと仰るカサンドラ様にわたくしは考える。
「意外と異国の地が気に入って、そこに住んでいるのかもしれませんよ」
「そうかもしれないな。エリザベート嬢は優しいな」
カサンドラ様のご両親が亡くなっているとは考えたくないわたくしに、カサンドラ様は微笑んでそう呟いた。
「私の両親も私が結婚して公爵を継いでから、別々の場所で暮らしています。カサンドラ様のご両親は一緒に旅立たれたのでしょう?」
「そうですね。両親の仲はよかった記憶があります」
「お二人でどこかで幸せに暮らしているかもしれないではありませんか」
「ディッペル公爵もそう言ってくださいますか。そうですね。そうかもしれません」
両親のことは諦めていると仰ったカサンドラ様だが、わたくしの父に言われて気持ちを変えたようだった。
「そうでなくても、最期まで夫婦一緒ということは幸せなのかもしれません。私は結婚していないのでよく分かりませんが、ディッペル公爵夫妻を見ていると、夫婦仲がいいとこれだけ幸せなのかと思います」
「ご両親も夫婦仲がよかったのでしょう?」
わたくしの祖父母に当たる方々は政略結婚で、愛情がなかった。父という後継者は義務として作ったが、それ以上歩み寄ることはせず、父が成人して学園を卒業し、母と結婚した後にはそれぞれに自分の道を歩むために別々に暮らしているという。
それを考えれば、夫婦二人で旅行に行って行方が知れなくなったカサンドラ様のご両親は幸せなのかもしれない。
「両親と私の若かったころの肖像画がこの屋敷に残っています。エリザベート嬢が嫁いできてくれたら、そういうものも見てもらいたい」
「見せていただきたいです。カサンドラ様のご両親も、若いころのカサンドラ様も興味があります」
前向きに話をしてくれるカサンドラ様に、わたくしも肖像画を見てみたいと素直に思っていた。
その夜はクリスタと二人で辺境伯家の自分の部屋で休んだ。
蒸し暑い夜だったが、窓を開けていると風が吹き込んできて、少しは過ごしやすくなる。
薄い掛け布団をお腹にだけ掛けてわたくしとクリスタは眠った。
明日のお茶会ではエクムント様がフレーバーティーを飲み比べする予定だ。
そのパッケージがあのような詩的なものだということを考えると、わたくしが詩的なものをエクムント様に選んで送ったようで恥ずかしかったが、そのことは考えないようにしていた。
わたくしはフレーバーティーの入った缶をエクムント様に渡すためにトランクから取り出して持って行っていた。
エクムント様の部屋をノックするとエクムント様が出てきてくださる。
「これ、シュタール家でお話ししたフレーバーティーです。桃の香りと、苺の香りと、カシスの香りを選んでみました」
「それは気になりますね。明日のお茶会で飲み比べができるようにしてみましょうか」
「それはいい考えですね」
フレーバーティーの入った缶をエクムント様に渡すと、缶の表面に書いてある言葉に目が行ったようだ。
「『春摘みの恋苺、あなたへ届けます』……『滴る桃の果汁はこの胸に溢れる愛の証』……『濃厚なカシスの香りは大人の恋の予感』……エリザベート嬢、これは?」
「えぇ!? こんなことが書かれていたのですか!?」
これはまるでノエル殿下やクリスタやフランツの詩を思わせるではないか。
驚いているわたくしにエクムント様がわたくしの目をじっと見つめる。
「エリザベート嬢のお気持ちと考えてよろしいですか?」
「えぇ!? ち、違います。いえ、エクムント様のことを好きなのは確かですけれど、わたくしはこの缶にこんなことが書かれていただなんて知らなかったのです」
クリスタが気に入ってこの茶葉が流行っていると言っていたが、味もだがパッケージも流行っているのかもしれない。ノエル殿下の詩はこの国の学園の必須科目になるくらい広がっているのだ。
「この茶葉のことを教えてくれたのはクリスタで、クリスタはきっとこのパッケージも気に入ったのだと思います」
「恋苺……」
「繰り返さないでください!」
しみじみとエクムント様がいいお声で『恋苺』と繰り返すとわたくしはなんだか恥ずかしくなってきてしまう。その上『愛の証』なんて囁かれたらどうなるか分からない。
必死に止めてしまうわたくしにエクムント様は少し笑ったようだった。
「個性的なパッケージもいいですね。明日味わうのが楽しみです」
「パッケージはわたくしは本当に気付いていなかったのです」
「そんな風に言わなくても、パッケージも素敵ですよ」
「エクムント様ぁ」
芸術が少し理解できるようになったからと言って、わたくしは完全にノエル殿下やクリスタやフランツの詩が理解できるようになったわけではなかった。からかわれるように言われてしまって恥ずかしく部屋に戻ると、クリスタがわたくしを待っていた。
「お姉様、フレーバーティーは渡せましたか」
「渡せましたが……わたくし、缶にあんなことが書いてあるなんて知らなかったのです」
「あの缶はノエル殿下が監修されたものなのですよ」
「え!? そうだったのですか!?」
「お姉様は分かっていて買ったのだと思っていました」
缶に何か書いてあるとは思ったが、わたくしは特に気にしていなかった。まさかあんな風に詩的なことが書いてあるだなんて思いもしなかった。
驚いているわたくしにクリスタが言う。
「エクムント様にプレゼントするのにぴったりだったでしょう?」
「そ、それはそうかもしれませんが」
事前にそういう情報は教えておいてほしかったと思うわたくしだった。
レーニ嬢が帰ったのでベッドにしていたソファはソファに戻してある。ソファに座るとクリスタが隣りに腰かける。
「来年にはお姉様はわたくしたちを迎えてくださる方になるのですね」
「再来年には、クリスタは辺境伯領に夏に来られなくなるかもしれませんよ?」
「ハインリヒ殿下にも国王陛下にもお願いして、毎年夏には辺境伯領に来られるようにしますわ」
「そうしてくれると、わたくしもクリスタと一緒に過ごせます」
「フランツとマリアも、ずっと辺境伯領に夏には来るのではないでしょうか」
辺境伯領で毎年夏にはディッペル家の家族が揃う。それがずっと続いていけばいいとわたくしは思わずにはいられなかった。
「レーニ嬢もデニス殿やゲオルグ殿が来たがったら来ると言っていましたし、フランツもレーニ嬢と過ごせる時間が欲しいでしょう。マリアは言うまでもなく、オリヴァー殿と過ごす時間を求めています」
「家族が辺境伯領に揃うのは嬉しいです。毎年夏が楽しみになりそうですわ」
「わたくしが皇太子妃になっても、夏休みを数日はもらいたいと申し出てみます。その期間、辺境伯領に行ったり、国王陛下の別荘に行ったりしてお姉様や王族の方々と交流を持ちたいですわ」
「そのときには、わたくしも国王陛下の別荘に招待されるでしょうか?」
「お姉様とエクムント様はきっと招待されますわ」
未来の話をしていると楽しくなってくる。
わたくしとクリスタで話していると、夕食の時間になって食堂に呼ばれた。
食堂ではカサンドラ様がエクムント様と一緒に待っていらっしゃる。
わたくしはカサンドラ様に聞きたいことがあった。
「カサンドラ様のご両親はどうされたのですか?」
「私の両親は私が辺境伯を継いでからしばらくして、船に乗って異国に旅行に行ったきり帰ってきていないのだ。もう生きてはいないんじゃないかと私は諦めている」
カサンドラ様が辺境伯家でお一人だったことを考えてみて、ずっと疑問だったのだが、その疑問に答えが出た。
カサンドラ様のご両親は異国に行ったきり戻ってきていないようなのだ。
「船が転覆したのかもしれないし、異国の地で病にかかったのかもしれない。どうなったかは分からないが、もう会うことはないだろうと思っている」
両親は生きていないだろうと仰るカサンドラ様にわたくしは考える。
「意外と異国の地が気に入って、そこに住んでいるのかもしれませんよ」
「そうかもしれないな。エリザベート嬢は優しいな」
カサンドラ様のご両親が亡くなっているとは考えたくないわたくしに、カサンドラ様は微笑んでそう呟いた。
「私の両親も私が結婚して公爵を継いでから、別々の場所で暮らしています。カサンドラ様のご両親は一緒に旅立たれたのでしょう?」
「そうですね。両親の仲はよかった記憶があります」
「お二人でどこかで幸せに暮らしているかもしれないではありませんか」
「ディッペル公爵もそう言ってくださいますか。そうですね。そうかもしれません」
両親のことは諦めていると仰ったカサンドラ様だが、わたくしの父に言われて気持ちを変えたようだった。
「そうでなくても、最期まで夫婦一緒ということは幸せなのかもしれません。私は結婚していないのでよく分かりませんが、ディッペル公爵夫妻を見ていると、夫婦仲がいいとこれだけ幸せなのかと思います」
「ご両親も夫婦仲がよかったのでしょう?」
わたくしの祖父母に当たる方々は政略結婚で、愛情がなかった。父という後継者は義務として作ったが、それ以上歩み寄ることはせず、父が成人して学園を卒業し、母と結婚した後にはそれぞれに自分の道を歩むために別々に暮らしているという。
それを考えれば、夫婦二人で旅行に行って行方が知れなくなったカサンドラ様のご両親は幸せなのかもしれない。
「両親と私の若かったころの肖像画がこの屋敷に残っています。エリザベート嬢が嫁いできてくれたら、そういうものも見てもらいたい」
「見せていただきたいです。カサンドラ様のご両親も、若いころのカサンドラ様も興味があります」
前向きに話をしてくれるカサンドラ様に、わたくしも肖像画を見てみたいと素直に思っていた。
その夜はクリスタと二人で辺境伯家の自分の部屋で休んだ。
蒸し暑い夜だったが、窓を開けていると風が吹き込んできて、少しは過ごしやすくなる。
薄い掛け布団をお腹にだけ掛けてわたくしとクリスタは眠った。
明日のお茶会ではエクムント様がフレーバーティーを飲み比べする予定だ。
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