447 / 528
十三章 わたくしの結婚
5.まーちゃんのお誕生日は国王陛下の私的なお茶会で
しおりを挟む
レーニちゃんのお誕生日のお茶会が終わると、ハインリヒ殿下のお誕生日が近付いてくる。
これまでは毎年ノルベルト殿下と一緒にお祝いしていたのだが、ノルベルト殿下が大公殿下として王宮を離れたので、別々にお祝いすることになったのだ。
ノルベルト殿下はハインリヒ殿下に配慮して、お誕生日から少しずらして昼食会とお茶会と晩餐会を開くことにしていた。
そうなると問題になるのはノルベルト殿下とハインリヒ殿下のお誕生日の間に生まれたまーちゃんのお誕生日だった。まーちゃんは小さなころからノルベルト殿下とハインリヒ殿下のお誕生日の式典があるときにお誕生日が来るので、国王陛下に招かれて、国王陛下と王妃殿下と一緒にお祝いをしていた。
今年はどうなるのかと心配していたが、ディッペル家の両親に招待状が来たようである。
「マリアのお誕生日を今までと同じように王宮で共に祝わないかと国王陛下から招待状をいただいている」
「マリアは自分のお誕生日のお茶会を開かなくてもいいですか?」
レーニちゃんのお誕生会が終わってから両親がまーちゃんに聞くのに、わたくしもクリスタちゃんもふーちゃんも同席していた。
まーちゃんは少し考えた後で返事をする。
「わたくし、小さなころから国王陛下に招かれて私的なお茶会で祝っていただいていました。今年も同じように私的なお茶会で祝ってほしいと思っています」
「自分のお茶会を開かなくていいんだね?」
「国王陛下の私的なお茶会で祝っていただくのでいいのですね?」
「はい!」
確認する両親に元気に返事をしたまーちゃんに、今年のまーちゃんのお誕生日の祝い方も決まった。
もう少しまーちゃんが大きくなって、自分のお誕生日のお茶会が開きたいと言うようになったら、変わってくるのだろうが、今は国王陛下の私的なお茶会で構わないようだ。
そういえばクリスタちゃんとふーちゃんもお誕生日を一緒に祝っているが、クリスタちゃんがハインリヒ殿下と結婚して皇太子妃となれば、全く変わってくることは間違いない。クリスタちゃんのお誕生日は王家で祝われるようになるのだ。
クリスタちゃんのお誕生日をふーちゃんと一緒に祝うのも残り二回かと思うと寂しくなってくる。もしかすると、クリスタちゃんのお誕生日にハインリヒ殿下と結婚式を挙げるかもしれないので、それならばふーちゃんと一緒にお誕生日を祝うのは残り一回になってしまう。
しみじみとそういう年齢にわたくしたちもなっているのだと感じると、寂しさがないわけではないが、クリスタちゃんの新しい門出を祝いたい気持ちもある。特にクリスタちゃんはレーニちゃんのお誕生日もハインリヒ殿下と一緒に過ごして、わたくしに注目してきたり、わたくしのことを気にするようなことがなくなってきた。
クリスタちゃんは確かに成長しているのだと認めなければいけない。
わたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんと両親、それに婚約者であるエクムント様とレーニちゃんとオリヴァー殿はハインリヒ殿下のお誕生日の式典の前日に王都に入った。
王宮ではクリスタちゃんとレーニちゃんと部屋が同じだ。
「この前はわたくしのお誕生日に来てくださってありがとうございました」
「レーニちゃん、とても可愛かったですわ」
「ありがとうございます」
「レーニちゃん……いいえ、わたくし、これからは私的な場所でもレーニ嬢とお呼びします」
「クリスタちゃん!?」
「わたくし、レーニちゃんと呼んでいたら、どこかでうっかり出てしまうかもしれません。皇太子妃となるのですから、そんなことは許されません」
「クリスタちゃん……いいえ、クリスタ嬢、立派です。わたくしもクリスタ嬢と呼ばせていただきますね」
クリスタちゃんは呼び方も改めて、皇太子妃としての自覚を持とうとしている。
「わたくしも辺境伯夫人として、庶民のような『ちゃん付け』はやめましょう」
「お姉様、立派です」
わたくしもクリスタちゃんのことはクリスタ、レーニちゃんのことはレーニ嬢と呼ぶことを心に決めた。だが、心の中だけではクリスタちゃんのことはクリスタちゃんと今までと同じように呼んでいて構わないだろう。レーニちゃんのことはレーニ嬢と改めるとしても。
「もうエリザベートお姉様と呼べなくなってしまうのですね。少し寂しいです」
「心の中で呼ぶのは自由です。心の中で呼んでください」
「はい、エリザベート嬢」
レーニ嬢もわたくしの呼び方を改めたようだった。
お茶会の時間になるとエクムント様とハインリヒ殿下とふーちゃんがわたくしとクリスタちゃんとレーニ嬢を迎えに来る。
一番いいワンピースを着て廊下に出ると、エクムント様がわたくしの手を取った。
「エリザベート嬢、参りましょう」
「はい、エクムント様」
クリスタちゃんはハインリヒ殿下に手を取られて、レーニ嬢はふーちゃんと手を繋いでいる。
国王陛下のサンルームに行くと、お茶の準備がされていた。
お茶会の会場であるサンルームには、国王陛下、王妃殿下、ノルベルト殿下、ノエル殿下、ユリアーナ殿下が揃っていて、置かれている子どもの椅子にはディートリヒ殿下とディートリンデ殿下も座らされていた。ディートリヒ殿下とディートリンデ殿下は椅子にベルトのようなものを付けて固定して、テーブルの上にはおもちゃがたくさん並べられていた。
「ディートリヒとディートリンデも無事に一歳を超えた。まだ幼いのでお茶会は開かなかったが、この場で祝ってやってほしい」
「陛下ったら、ディートリヒとディートリンデを祝ってほしくてお茶会を開いたようなものなのですよ」
「二人が可愛くて仕方がないのだ」
笑み崩れている国王陛下に、両親が挨拶をする。
「ディーデリヒ殿下もディートリンデ殿下もおめでとうございます」
「大きくなられましたね」
「ユストゥス、テレーゼ夫人、私の大事な宝物だ」
「陛下ったら本当にディートリヒとディートリンデに甘いこと」
王妃殿下も国王陛下の様子に、くすくすと笑いを零していた。
わたくしもエクムント様もお祝いの言葉を述べに行く。
「ディーデリヒ殿下、ディートリンデ殿下、おめでとうございます」
「一歳になられたのですね。生まれたときは小さかったのに、とても立派になられました」
「ありがとう、エリザベート、エクムント」
「お茶会を開くと言ってきかなかったのを、わたくしが必死で止めたのです」
「それだけ殿下たちが可愛かったのでしょう」
「わたくしも気持ちが分かりますわ。フランツとマリアはとても可愛かったですから」
ご挨拶をして席に戻ると、クリスタちゃんもハインリヒ殿下に連れられて挨拶に行っていた。
「国王陛下、王妃殿下、春休みは指輪の相談に乗ってくださってありがとうございました。わたくし、初めて一人で王都に参りましたが、暖かく迎えてくださって、とても嬉しかったですわ」
「クリスタはハインリヒの婚約者。私の家族のようなものだ」
「素晴らしい指輪が出来上がるといいですね」
「ディーデリヒ殿下もディートリンデ殿下もおめでとうございます」
「二人を祝ってくれてありがとう」
「わたくしたちの大事な末っ子たちですわ」
国王陛下と王妃殿下とクリスタちゃんの距離も近くなっている気がしていた。
オリヴァー殿とまーちゃん、レーニ嬢とふーちゃんもご挨拶に行って、国王陛下と王妃殿下と言葉を交わしている。
国王陛下はご機嫌麗しい様子だった。
「それでは、マリアのお誕生日を祝おうか。ケーキを持ってくるように」
国王陛下に言われて給仕がケーキを持ってくる。艶々の種を取って半分に切ったサクランボが乗ったタルトは瑞々しくてとても美味しそうである。
紅茶も配られて、わたくしはミルクポッドを手にしてミルクティーにする。
「ユストゥスが紹介してくれた乳牛のミルクがとても美味しくて、王宮でもそれを使うことにした」
「あの乳牛はエクムント殿にも紹介したのです」
「それはエクムントが喜んだだろう」
あの長毛の乳牛を父は国王陛下にも紹介していた。
ディッペル領の牛乳がまた人気になるのだろう。ディッペル領の栄える様子が見えるようでわたくしは嬉しかった。
これまでは毎年ノルベルト殿下と一緒にお祝いしていたのだが、ノルベルト殿下が大公殿下として王宮を離れたので、別々にお祝いすることになったのだ。
ノルベルト殿下はハインリヒ殿下に配慮して、お誕生日から少しずらして昼食会とお茶会と晩餐会を開くことにしていた。
そうなると問題になるのはノルベルト殿下とハインリヒ殿下のお誕生日の間に生まれたまーちゃんのお誕生日だった。まーちゃんは小さなころからノルベルト殿下とハインリヒ殿下のお誕生日の式典があるときにお誕生日が来るので、国王陛下に招かれて、国王陛下と王妃殿下と一緒にお祝いをしていた。
今年はどうなるのかと心配していたが、ディッペル家の両親に招待状が来たようである。
「マリアのお誕生日を今までと同じように王宮で共に祝わないかと国王陛下から招待状をいただいている」
「マリアは自分のお誕生日のお茶会を開かなくてもいいですか?」
レーニちゃんのお誕生会が終わってから両親がまーちゃんに聞くのに、わたくしもクリスタちゃんもふーちゃんも同席していた。
まーちゃんは少し考えた後で返事をする。
「わたくし、小さなころから国王陛下に招かれて私的なお茶会で祝っていただいていました。今年も同じように私的なお茶会で祝ってほしいと思っています」
「自分のお茶会を開かなくていいんだね?」
「国王陛下の私的なお茶会で祝っていただくのでいいのですね?」
「はい!」
確認する両親に元気に返事をしたまーちゃんに、今年のまーちゃんのお誕生日の祝い方も決まった。
もう少しまーちゃんが大きくなって、自分のお誕生日のお茶会が開きたいと言うようになったら、変わってくるのだろうが、今は国王陛下の私的なお茶会で構わないようだ。
そういえばクリスタちゃんとふーちゃんもお誕生日を一緒に祝っているが、クリスタちゃんがハインリヒ殿下と結婚して皇太子妃となれば、全く変わってくることは間違いない。クリスタちゃんのお誕生日は王家で祝われるようになるのだ。
クリスタちゃんのお誕生日をふーちゃんと一緒に祝うのも残り二回かと思うと寂しくなってくる。もしかすると、クリスタちゃんのお誕生日にハインリヒ殿下と結婚式を挙げるかもしれないので、それならばふーちゃんと一緒にお誕生日を祝うのは残り一回になってしまう。
しみじみとそういう年齢にわたくしたちもなっているのだと感じると、寂しさがないわけではないが、クリスタちゃんの新しい門出を祝いたい気持ちもある。特にクリスタちゃんはレーニちゃんのお誕生日もハインリヒ殿下と一緒に過ごして、わたくしに注目してきたり、わたくしのことを気にするようなことがなくなってきた。
クリスタちゃんは確かに成長しているのだと認めなければいけない。
わたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんと両親、それに婚約者であるエクムント様とレーニちゃんとオリヴァー殿はハインリヒ殿下のお誕生日の式典の前日に王都に入った。
王宮ではクリスタちゃんとレーニちゃんと部屋が同じだ。
「この前はわたくしのお誕生日に来てくださってありがとうございました」
「レーニちゃん、とても可愛かったですわ」
「ありがとうございます」
「レーニちゃん……いいえ、わたくし、これからは私的な場所でもレーニ嬢とお呼びします」
「クリスタちゃん!?」
「わたくし、レーニちゃんと呼んでいたら、どこかでうっかり出てしまうかもしれません。皇太子妃となるのですから、そんなことは許されません」
「クリスタちゃん……いいえ、クリスタ嬢、立派です。わたくしもクリスタ嬢と呼ばせていただきますね」
クリスタちゃんは呼び方も改めて、皇太子妃としての自覚を持とうとしている。
「わたくしも辺境伯夫人として、庶民のような『ちゃん付け』はやめましょう」
「お姉様、立派です」
わたくしもクリスタちゃんのことはクリスタ、レーニちゃんのことはレーニ嬢と呼ぶことを心に決めた。だが、心の中だけではクリスタちゃんのことはクリスタちゃんと今までと同じように呼んでいて構わないだろう。レーニちゃんのことはレーニ嬢と改めるとしても。
「もうエリザベートお姉様と呼べなくなってしまうのですね。少し寂しいです」
「心の中で呼ぶのは自由です。心の中で呼んでください」
「はい、エリザベート嬢」
レーニ嬢もわたくしの呼び方を改めたようだった。
お茶会の時間になるとエクムント様とハインリヒ殿下とふーちゃんがわたくしとクリスタちゃんとレーニ嬢を迎えに来る。
一番いいワンピースを着て廊下に出ると、エクムント様がわたくしの手を取った。
「エリザベート嬢、参りましょう」
「はい、エクムント様」
クリスタちゃんはハインリヒ殿下に手を取られて、レーニ嬢はふーちゃんと手を繋いでいる。
国王陛下のサンルームに行くと、お茶の準備がされていた。
お茶会の会場であるサンルームには、国王陛下、王妃殿下、ノルベルト殿下、ノエル殿下、ユリアーナ殿下が揃っていて、置かれている子どもの椅子にはディートリヒ殿下とディートリンデ殿下も座らされていた。ディートリヒ殿下とディートリンデ殿下は椅子にベルトのようなものを付けて固定して、テーブルの上にはおもちゃがたくさん並べられていた。
「ディートリヒとディートリンデも無事に一歳を超えた。まだ幼いのでお茶会は開かなかったが、この場で祝ってやってほしい」
「陛下ったら、ディートリヒとディートリンデを祝ってほしくてお茶会を開いたようなものなのですよ」
「二人が可愛くて仕方がないのだ」
笑み崩れている国王陛下に、両親が挨拶をする。
「ディーデリヒ殿下もディートリンデ殿下もおめでとうございます」
「大きくなられましたね」
「ユストゥス、テレーゼ夫人、私の大事な宝物だ」
「陛下ったら本当にディートリヒとディートリンデに甘いこと」
王妃殿下も国王陛下の様子に、くすくすと笑いを零していた。
わたくしもエクムント様もお祝いの言葉を述べに行く。
「ディーデリヒ殿下、ディートリンデ殿下、おめでとうございます」
「一歳になられたのですね。生まれたときは小さかったのに、とても立派になられました」
「ありがとう、エリザベート、エクムント」
「お茶会を開くと言ってきかなかったのを、わたくしが必死で止めたのです」
「それだけ殿下たちが可愛かったのでしょう」
「わたくしも気持ちが分かりますわ。フランツとマリアはとても可愛かったですから」
ご挨拶をして席に戻ると、クリスタちゃんもハインリヒ殿下に連れられて挨拶に行っていた。
「国王陛下、王妃殿下、春休みは指輪の相談に乗ってくださってありがとうございました。わたくし、初めて一人で王都に参りましたが、暖かく迎えてくださって、とても嬉しかったですわ」
「クリスタはハインリヒの婚約者。私の家族のようなものだ」
「素晴らしい指輪が出来上がるといいですね」
「ディーデリヒ殿下もディートリンデ殿下もおめでとうございます」
「二人を祝ってくれてありがとう」
「わたくしたちの大事な末っ子たちですわ」
国王陛下と王妃殿下とクリスタちゃんの距離も近くなっている気がしていた。
オリヴァー殿とまーちゃん、レーニ嬢とふーちゃんもご挨拶に行って、国王陛下と王妃殿下と言葉を交わしている。
国王陛下はご機嫌麗しい様子だった。
「それでは、マリアのお誕生日を祝おうか。ケーキを持ってくるように」
国王陛下に言われて給仕がケーキを持ってくる。艶々の種を取って半分に切ったサクランボが乗ったタルトは瑞々しくてとても美味しそうである。
紅茶も配られて、わたくしはミルクポッドを手にしてミルクティーにする。
「ユストゥスが紹介してくれた乳牛のミルクがとても美味しくて、王宮でもそれを使うことにした」
「あの乳牛はエクムント殿にも紹介したのです」
「それはエクムントが喜んだだろう」
あの長毛の乳牛を父は国王陛下にも紹介していた。
ディッペル領の牛乳がまた人気になるのだろう。ディッペル領の栄える様子が見えるようでわたくしは嬉しかった。
253
お気に入りに追加
1,684
あなたにおすすめの小説


(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

働かなくていいなんて最高!貴族夫人の自由気ままな生活
ゆる
恋愛
前世では、仕事に追われる日々を送り、恋愛とは無縁のまま亡くなった私。
「今度こそ、のんびり優雅に暮らしたい!」
そう願って転生した先は、なんと貴族令嬢!
そして迎えた結婚式――そこで前世の記憶が蘇る。
「ちょっと待って、前世で恋人もできなかった私が結婚!?!??」
しかも相手は名門貴族の旦那様。
「君は何もしなくていい。すべて自由に過ごせばいい」と言われ、夢の“働かなくていい貴族夫人ライフ”を満喫するつもりだったのに――。
◆メイドの待遇改善を提案したら、旦那様が即採用!
◆夫の仕事を手伝ったら、持ち前の簿記と珠算スキルで屋敷の経理が超効率化!
◆商人たちに簿記を教えていたら、商業界で話題になりギルドの顧問に!?
「あれ? なんで私、働いてるの!?!??」
そんな中、旦那様から突然の告白――
「実は、君を妻にしたのは政略結婚のためではない。ずっと、君を想い続けていた」
えっ、旦那様、まさかの溺愛系でした!?
「自由を与えることでそばにいてもらう」つもりだった旦那様と、
「働かない貴族夫人」になりたかったはずの私。
お互いの本当の気持ちに気づいたとき、
気づけば 最強夫婦 になっていました――!
のんびり暮らすつもりが、商業界のキーパーソンになってしまった貴族夫人の、成長と溺愛の物語!
その転生幼女、取り扱い注意〜稀代の魔術師は魔王の娘になりました〜
みおな
ファンタジー
かつて、稀代の魔術師と呼ばれた魔女がいた。
魔王をも単独で滅ぼせるほどの力を持った彼女は、周囲に畏怖され、罠にかけて殺されてしまう。
目覚めたら、三歳の幼子に生まれ変わっていた?
国のため、民のために魔法を使っていた彼女は、今度の生は自分のために生きることを決意する。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

かつて私のお母様に婚約破棄を突き付けた国王陛下が倅と婚約して後ろ盾になれと脅してきました
お好み焼き
恋愛
私のお母様は学生時代に婚約破棄されました。当時王太子だった現国王陛下にです。その国王陛下が「リザベリーナ嬢。余の倅と婚約して後ろ盾になれ。これは王命である」と私に圧をかけてきました。
稀代の悪女として処刑されたはずの私は、なぜか幼女になって公爵様に溺愛されています
水谷繭
ファンタジー
グレースは皆に悪女と罵られながら処刑された。しかし、確かに死んだはずが目を覚ますと森の中だった。その上、なぜか元の姿とは似ても似つかない幼女の姿になっている。
森を彷徨っていたグレースは、公爵様に見つかりお屋敷に引き取られることに。初めは戸惑っていたグレースだが、都合がいいので、かわい子ぶって公爵家の力を利用することに決める。
公爵様にシャーリーと名付けられ、溺愛されながら過ごすグレース。そんなある日、前世で自分を陥れたシスターと出くわす。公爵様に好意を持っているそのシスターは、シャーリーを世話するという口実で公爵に近づこうとする。シスターの目的を察したグレースは、彼女に復讐することを思いつき……。
◇画像はGirly Drop様からお借りしました
◆エール送ってくれた方ありがとうございます!
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる