438 / 528
十二章 両親の事故とわたくしが主役の物語
46.ケーキの悪戯
しおりを挟む
国王陛下の生誕の式典のお茶会で、クリスタちゃんは王妃殿下から国王陛下に紹介されて正式な社交界デビューを果たす。
十二歳のときにハインリヒ殿下の婚約者となってから、王家の一員として催しに出るためにクリスタちゃんは仮の社交界デビューをしていたが、今回でそれが正式なものとなる。
昼食会からお茶会までの僅かな休憩時間に、普段ならばクリスタちゃんがふーちゃんとまーちゃんを呼んできてくれるのだが、今日はわたくしが呼びに行った。ディッペル家の部屋に行くとふーちゃんとまーちゃんがスーツとドレス姿で待っている。
「フランツ、マリア、お茶会の時間ですよ。参りましょう」
「エリザベートお姉様、今日はクリスタお姉様が社交界デビューなさるのですよね?」
「ディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下のお披露目も行われるのですよね?」
「そうですよ。フランツとマリアはそれが楽しみだったのですか?」
「はい、そうです」
「そうなのです、エリザベートお姉様」
二人と一緒に歩いていると、エクムント様が大広間の入り口で待っていてくださった。ふーちゃんとまーちゃんは大広間に入るとすぐにレーニちゃんとオリヴァー殿のところに行ってしまう。
残されたわたくしにエクムント様が手を差し伸べていた。
「エクムント様、お待たせしました」
「エリザベート嬢、そろそろ始まりますよ」
大広間に国王陛下と王妃殿下が入ってきて奥の椅子に座る。
クリスタちゃんがその前に立った。
「国王陛下、クリスタ・ディッペル公爵令嬢です。今年十五歳になられました」
「国王陛下、王妃殿下、どうぞよろしくお願いします」
社交界デビューの儀式は、王妃殿下から国王陛下に紹介されて、国王陛下の前でカーテシーと呼ばれるお辞儀をして成立する。
クリスタちゃんは片足を下げて、スカートを摘まむようにしてお辞儀をした。
周囲から拍手が沸き起こる。
今年十五歳になった他の貴族たちも次々と呼ばれて、社交界デビューを果たしていた。
「クリスタのお辞儀の立派だったこと」
「エリザベート嬢とクリスタ嬢は本当に仲がいいですね」
「わたくし、クリスタがディッペル家に来てから、人生が変わったような気がするのです」
実際にわたくしの運命はクリスタちゃんをディッペル家で引き取ると決まってから変わっていた。それ以上に妹ができて、そのおかげか、わたくしを産んだことで母が死にかけて次の子どもを諦めていた両親がふーちゃんとまーちゃんを産むことを決意してくれたことが嬉しかった。
ふーちゃんもまーちゃんもわたくしにとってはかけがえのない大事な弟妹だった。
「ディッペル家のご家族は本当に仲がいいですからね。私もそのような家庭を築きたいと思っているのですよ」
「わたくしも両親のような夫婦が理想です」
「私たちならなれると思います。少し年は離れていますが」
「エクムント様は先ほど、年は関係ないと仰いました。今度はそれをわたくしが言う番ですね。年は関係ないのです。エクムント様とならば、いい夫婦になれると信じています」
わたくしが学園を卒業すればわたくしとエクムント様は二人で新しい家庭を築き上げるのだ。それは想像もできないことだが、両親のように仲睦まじく過ごしていけたらいいとわたくしは思っている。
「エクムント様」
「エリザベート嬢」
わたくしとエクムント様はしっかりと手を繋いでいた。
国王陛下がディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下のお披露目をする。ディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下は乳母に抱かれて国王陛下の前に連れて来られていた。
「私の息子のディーデリヒと娘のディートリンデだ。息子は王妃そっくりで、娘は私にそっくりなのだ。王家の一員として今後よろしくお願いする」
ディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下が紹介されると、拍手が巻き起こり、ディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下のところにひとが集まっていく。人見知りをしているのであろうディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下が泣いている声が聞こえる。
「エクムント様、わたくしたちも参りますか?」
「ディーデリヒ殿下もディートリンデ殿下も今は泣いています。もう少し落ち着いてひとが少なくなってからにしませんか?」
「はい、分かりました」
「その間にお茶をしましょう」
給仕にミルクティーを持ってきてもらって、軽食やケーキの乗っているテーブルに向かう。王家のケーキは豪華で色んな種類があってどれも食べたかったが、わたくしは二個だけで我慢した。
エクムント様はサンドイッチとキッシュを取り分けていた。
「エクムント様はケーキを食べたくなることがないのですか?」
「若いころはケーキも食べていましたが、年齢が上がるにつれて、甘いものはそれほど食べないようになりましたね」
「美味しいですよ?」
冗談のつもりで一口ケーキをフォークで切ってエクムント様の口元に持っていくと、エクムント様は一瞬真剣な顔になってから、それをぱくんと食べてしまった。
「え、くむんと、様!?」
「確かに美味しいですね。エリザベート嬢の愛情がこもっていたからかもしれませんが」
そんなことを冗談めかして言うエクムント様は、わたくしが冗談のつもりで差し出したケーキを分かっていながら食べたに違いなかった。
こんなお行儀の悪いことをエクムント様にさせてしまったことと、エクムント様が食べたフォークでその後わたくしもケーキを食べなければいけないことに気付いて、わたくしは深く恥じらった。
「お行儀の悪いことをさせてしまって申し訳ありません」
「ディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下に夢中で誰も見ていませんよ。こういうのも楽しいですね」
「エクムント様ったら」
「最初に仕掛けてきたのはエリザベート嬢でしょう?」
そう言われてしまうとわたくしは何も言えなくなってしまう。
心から謝罪するとエクムント様はそれを笑って許してくれた。
わたくしの手にエクムント様の口に入ったフォークがある。このフォークを使っていいものかわたくしは真剣に悩んでしまう。
「私、虫歯はありませんので」
「そういう問題ではありません」
「フォークを取り替えますか?」
「い、いえ……」
気にしていないふりをしてそのフォークでケーキを切って食べようとしても、なかなか口に運べない。もじもじとしているわたくしにエクムント様がわたくしの手からフォークを取った。
「どうぞ、エリザベート嬢」
「そ、そんな」
「誰も見ていませんよ。みんな、ディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下に夢中です」
今度はわたくしが食べさせられる番になってわたくしは大いに慌ててしまう。
思い切って口を開けて食べると、エクムント様が笑っていた。
「エリザベート嬢は可愛いですね」
「エクムント様はちょっと意地悪です」
「すみません。エリザベート嬢が可愛かったのでつい」
その後は普通にケーキを食べられるようになったのだが、わたくしはエクムント様がわたくしの手からケーキを食べ、わたくしがエクムント様の手からケーキを食べたことがどうしても忘れられなかった。
ケーキを食べ終わって、ミルクティーも飲み終わると、ディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下の周囲からひとは少なくなっていた。
わたくしとエクムント様が歩み出てご挨拶に向かうと、国王陛下と王妃殿下が笑顔で迎えてくれる。
「さっきまで泣いていたが落ち着いたようだ。ディーデリヒとディートリンデを抱いてやってくれるか?」
「抱っこしてあげてくださいませ」
「喜んでさせていただきます」
「ディーデリヒ殿下もディートリンデ殿下も可愛いこと」
国王陛下と王妃殿下に言われて、わたくしがディーデリヒ殿下を、エクムント様がディートリンデ殿下を抱っこした。もうすっかり首も据わって腰もしっかりと据わっているディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下は縦抱っこができて、抱っこしていると周囲をきょろきょろと見まわしていた。
国王陛下と王妃殿下に目が合うと、両手を広げてそちらに体を傾ける。
「ディーデリヒ、私がいいのか」
「ディートリンデ、おいでなさい」
国王陛下と王妃殿下に抱かれたディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下は満足げだった。
十二歳のときにハインリヒ殿下の婚約者となってから、王家の一員として催しに出るためにクリスタちゃんは仮の社交界デビューをしていたが、今回でそれが正式なものとなる。
昼食会からお茶会までの僅かな休憩時間に、普段ならばクリスタちゃんがふーちゃんとまーちゃんを呼んできてくれるのだが、今日はわたくしが呼びに行った。ディッペル家の部屋に行くとふーちゃんとまーちゃんがスーツとドレス姿で待っている。
「フランツ、マリア、お茶会の時間ですよ。参りましょう」
「エリザベートお姉様、今日はクリスタお姉様が社交界デビューなさるのですよね?」
「ディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下のお披露目も行われるのですよね?」
「そうですよ。フランツとマリアはそれが楽しみだったのですか?」
「はい、そうです」
「そうなのです、エリザベートお姉様」
二人と一緒に歩いていると、エクムント様が大広間の入り口で待っていてくださった。ふーちゃんとまーちゃんは大広間に入るとすぐにレーニちゃんとオリヴァー殿のところに行ってしまう。
残されたわたくしにエクムント様が手を差し伸べていた。
「エクムント様、お待たせしました」
「エリザベート嬢、そろそろ始まりますよ」
大広間に国王陛下と王妃殿下が入ってきて奥の椅子に座る。
クリスタちゃんがその前に立った。
「国王陛下、クリスタ・ディッペル公爵令嬢です。今年十五歳になられました」
「国王陛下、王妃殿下、どうぞよろしくお願いします」
社交界デビューの儀式は、王妃殿下から国王陛下に紹介されて、国王陛下の前でカーテシーと呼ばれるお辞儀をして成立する。
クリスタちゃんは片足を下げて、スカートを摘まむようにしてお辞儀をした。
周囲から拍手が沸き起こる。
今年十五歳になった他の貴族たちも次々と呼ばれて、社交界デビューを果たしていた。
「クリスタのお辞儀の立派だったこと」
「エリザベート嬢とクリスタ嬢は本当に仲がいいですね」
「わたくし、クリスタがディッペル家に来てから、人生が変わったような気がするのです」
実際にわたくしの運命はクリスタちゃんをディッペル家で引き取ると決まってから変わっていた。それ以上に妹ができて、そのおかげか、わたくしを産んだことで母が死にかけて次の子どもを諦めていた両親がふーちゃんとまーちゃんを産むことを決意してくれたことが嬉しかった。
ふーちゃんもまーちゃんもわたくしにとってはかけがえのない大事な弟妹だった。
「ディッペル家のご家族は本当に仲がいいですからね。私もそのような家庭を築きたいと思っているのですよ」
「わたくしも両親のような夫婦が理想です」
「私たちならなれると思います。少し年は離れていますが」
「エクムント様は先ほど、年は関係ないと仰いました。今度はそれをわたくしが言う番ですね。年は関係ないのです。エクムント様とならば、いい夫婦になれると信じています」
わたくしが学園を卒業すればわたくしとエクムント様は二人で新しい家庭を築き上げるのだ。それは想像もできないことだが、両親のように仲睦まじく過ごしていけたらいいとわたくしは思っている。
「エクムント様」
「エリザベート嬢」
わたくしとエクムント様はしっかりと手を繋いでいた。
国王陛下がディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下のお披露目をする。ディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下は乳母に抱かれて国王陛下の前に連れて来られていた。
「私の息子のディーデリヒと娘のディートリンデだ。息子は王妃そっくりで、娘は私にそっくりなのだ。王家の一員として今後よろしくお願いする」
ディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下が紹介されると、拍手が巻き起こり、ディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下のところにひとが集まっていく。人見知りをしているのであろうディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下が泣いている声が聞こえる。
「エクムント様、わたくしたちも参りますか?」
「ディーデリヒ殿下もディートリンデ殿下も今は泣いています。もう少し落ち着いてひとが少なくなってからにしませんか?」
「はい、分かりました」
「その間にお茶をしましょう」
給仕にミルクティーを持ってきてもらって、軽食やケーキの乗っているテーブルに向かう。王家のケーキは豪華で色んな種類があってどれも食べたかったが、わたくしは二個だけで我慢した。
エクムント様はサンドイッチとキッシュを取り分けていた。
「エクムント様はケーキを食べたくなることがないのですか?」
「若いころはケーキも食べていましたが、年齢が上がるにつれて、甘いものはそれほど食べないようになりましたね」
「美味しいですよ?」
冗談のつもりで一口ケーキをフォークで切ってエクムント様の口元に持っていくと、エクムント様は一瞬真剣な顔になってから、それをぱくんと食べてしまった。
「え、くむんと、様!?」
「確かに美味しいですね。エリザベート嬢の愛情がこもっていたからかもしれませんが」
そんなことを冗談めかして言うエクムント様は、わたくしが冗談のつもりで差し出したケーキを分かっていながら食べたに違いなかった。
こんなお行儀の悪いことをエクムント様にさせてしまったことと、エクムント様が食べたフォークでその後わたくしもケーキを食べなければいけないことに気付いて、わたくしは深く恥じらった。
「お行儀の悪いことをさせてしまって申し訳ありません」
「ディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下に夢中で誰も見ていませんよ。こういうのも楽しいですね」
「エクムント様ったら」
「最初に仕掛けてきたのはエリザベート嬢でしょう?」
そう言われてしまうとわたくしは何も言えなくなってしまう。
心から謝罪するとエクムント様はそれを笑って許してくれた。
わたくしの手にエクムント様の口に入ったフォークがある。このフォークを使っていいものかわたくしは真剣に悩んでしまう。
「私、虫歯はありませんので」
「そういう問題ではありません」
「フォークを取り替えますか?」
「い、いえ……」
気にしていないふりをしてそのフォークでケーキを切って食べようとしても、なかなか口に運べない。もじもじとしているわたくしにエクムント様がわたくしの手からフォークを取った。
「どうぞ、エリザベート嬢」
「そ、そんな」
「誰も見ていませんよ。みんな、ディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下に夢中です」
今度はわたくしが食べさせられる番になってわたくしは大いに慌ててしまう。
思い切って口を開けて食べると、エクムント様が笑っていた。
「エリザベート嬢は可愛いですね」
「エクムント様はちょっと意地悪です」
「すみません。エリザベート嬢が可愛かったのでつい」
その後は普通にケーキを食べられるようになったのだが、わたくしはエクムント様がわたくしの手からケーキを食べ、わたくしがエクムント様の手からケーキを食べたことがどうしても忘れられなかった。
ケーキを食べ終わって、ミルクティーも飲み終わると、ディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下の周囲からひとは少なくなっていた。
わたくしとエクムント様が歩み出てご挨拶に向かうと、国王陛下と王妃殿下が笑顔で迎えてくれる。
「さっきまで泣いていたが落ち着いたようだ。ディーデリヒとディートリンデを抱いてやってくれるか?」
「抱っこしてあげてくださいませ」
「喜んでさせていただきます」
「ディーデリヒ殿下もディートリンデ殿下も可愛いこと」
国王陛下と王妃殿下に言われて、わたくしがディーデリヒ殿下を、エクムント様がディートリンデ殿下を抱っこした。もうすっかり首も据わって腰もしっかりと据わっているディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下は縦抱っこができて、抱っこしていると周囲をきょろきょろと見まわしていた。
国王陛下と王妃殿下に目が合うと、両手を広げてそちらに体を傾ける。
「ディーデリヒ、私がいいのか」
「ディートリンデ、おいでなさい」
国王陛下と王妃殿下に抱かれたディーデリヒ殿下とディートリンデ殿下は満足げだった。
263
お気に入りに追加
1,684
あなたにおすすめの小説


(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

かつて私のお母様に婚約破棄を突き付けた国王陛下が倅と婚約して後ろ盾になれと脅してきました
お好み焼き
恋愛
私のお母様は学生時代に婚約破棄されました。当時王太子だった現国王陛下にです。その国王陛下が「リザベリーナ嬢。余の倅と婚約して後ろ盾になれ。これは王命である」と私に圧をかけてきました。
稀代の悪女として処刑されたはずの私は、なぜか幼女になって公爵様に溺愛されています
水谷繭
ファンタジー
グレースは皆に悪女と罵られながら処刑された。しかし、確かに死んだはずが目を覚ますと森の中だった。その上、なぜか元の姿とは似ても似つかない幼女の姿になっている。
森を彷徨っていたグレースは、公爵様に見つかりお屋敷に引き取られることに。初めは戸惑っていたグレースだが、都合がいいので、かわい子ぶって公爵家の力を利用することに決める。
公爵様にシャーリーと名付けられ、溺愛されながら過ごすグレース。そんなある日、前世で自分を陥れたシスターと出くわす。公爵様に好意を持っているそのシスターは、シャーリーを世話するという口実で公爵に近づこうとする。シスターの目的を察したグレースは、彼女に復讐することを思いつき……。
◇画像はGirly Drop様からお借りしました
◆エール送ってくれた方ありがとうございます!
実家から絶縁されたので好きに生きたいと思います
榎夜
ファンタジー
婚約者が妹に奪われた挙句、家から絶縁されました。
なので、これからは自分自身の為に生きてもいいですよね?
【ご報告】
書籍化のお話を頂きまして、31日で非公開とさせていただきますm(_ _)m
発売日等は現在調整中です。
その転生幼女、取り扱い注意〜稀代の魔術師は魔王の娘になりました〜
みおな
ファンタジー
かつて、稀代の魔術師と呼ばれた魔女がいた。
魔王をも単独で滅ぼせるほどの力を持った彼女は、周囲に畏怖され、罠にかけて殺されてしまう。
目覚めたら、三歳の幼子に生まれ変わっていた?
国のため、民のために魔法を使っていた彼女は、今度の生は自分のために生きることを決意する。

働かなくていいなんて最高!貴族夫人の自由気ままな生活
ゆる
恋愛
前世では、仕事に追われる日々を送り、恋愛とは無縁のまま亡くなった私。
「今度こそ、のんびり優雅に暮らしたい!」
そう願って転生した先は、なんと貴族令嬢!
そして迎えた結婚式――そこで前世の記憶が蘇る。
「ちょっと待って、前世で恋人もできなかった私が結婚!?!??」
しかも相手は名門貴族の旦那様。
「君は何もしなくていい。すべて自由に過ごせばいい」と言われ、夢の“働かなくていい貴族夫人ライフ”を満喫するつもりだったのに――。
◆メイドの待遇改善を提案したら、旦那様が即採用!
◆夫の仕事を手伝ったら、持ち前の簿記と珠算スキルで屋敷の経理が超効率化!
◆商人たちに簿記を教えていたら、商業界で話題になりギルドの顧問に!?
「あれ? なんで私、働いてるの!?!??」
そんな中、旦那様から突然の告白――
「実は、君を妻にしたのは政略結婚のためではない。ずっと、君を想い続けていた」
えっ、旦那様、まさかの溺愛系でした!?
「自由を与えることでそばにいてもらう」つもりだった旦那様と、
「働かない貴族夫人」になりたかったはずの私。
お互いの本当の気持ちに気づいたとき、
気づけば 最強夫婦 になっていました――!
のんびり暮らすつもりが、商業界のキーパーソンになってしまった貴族夫人の、成長と溺愛の物語!
神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜
シュガーコクーン
ファンタジー
女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。
その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!
「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。
素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯
旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」
現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる