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十二章 両親の事故とわたくしが主役の物語
33.エクムント様のお誕生日
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エクムント様のお誕生日にはハインリヒ殿下もノルベルト殿下もユリアーナ殿下もノエル殿下もいらっしゃる。
ユリアーナ殿下はお茶会だけの参加になるが、ハインリヒ殿下とノルベルト殿下とノエル殿下は昼食会にも晩餐会にも出られる。
わたくしは主催としてエクムント様と共に挨拶をする側に回らなければならなかった。
「本日は私のために辺境伯家までお越しくださってありがとうございます。辺境伯領もオルヒデー帝国の中で大きな存在感を持つようになってきました。今後とも辺境伯領を盛り上げると共に、辺境伯領の海軍の司令官として辺境伯領を守っていきたいと思います」
「エクムント様のためにお祝いに駆け付けてくださってありがとうございます。わたくしも再来年には学園を卒業します。その暁には辺境伯領に嫁いで、エクムント様と共に辺境伯領のために力を尽くしたいと思っております。本日は本当にありがとうございます」
挨拶をすると乾杯がされて、次々と貴族たちがエクムント様に挨拶にやってくる。
「エクムント殿、お誕生日おめでとうございます」
「エリザベートと並んでいるのが本当によく似合っていて、親としても嬉しい限りです」
「ディッペル公爵夫妻、お祝いをありがとうございます」
「お父様、お母様、ありがとうございます」
両親が初めに挨拶に来て、続いてクリスタちゃんとハインリヒ殿下がやってくる。
「エクムント様の軍服はやはり格好いいですね。エリザベート嬢ともお似合いです」
「お姉様とエクムント様の姿にため息が出ました」
「ありがとうございます、ハインリヒ殿下、クリスタ嬢」
「嬉しいですわ、ハインリヒ殿下、クリスタ」
続いてノルベルト殿下とノエル殿下がやってくる。
「お二人のお似合いなこと。僕たちも負けていませんが」
「春には結婚式を致しますので、ぜひ参列してくださいませ」
「喜んで行かせていただきます」
「ノルベルト殿下とノエル殿下もとても素敵ですよ」
続いてリリエンタール公爵夫妻とレーニちゃんがやってくる。
「おめでとうございます。今日のよき日に乾杯致しましょう」
「エクムント殿を飲ませすぎないようにしてくださいね」
「エクムント様おめでとうございます。エリザベート嬢も立派に挨拶していて素晴らしかったですわ」
「ありがとうございます、リリエンタール公爵」
「わたくしは葡萄ジュースですが乾杯させていただきますわ」
グラスを持ってきたリリエンタール公爵と乾杯をしてエクムント様を祝う。
エクムント様は乾杯をしてもグラスの中身を飲み干したりせず、口を付けているだけだった。
その他にもシュタール侯爵とオリヴァー殿、ヒューゲル伯爵夫妻、貴族たちが次々とやってきて座る間もない。
わたくしはなんとか葡萄ジュースは飲めていたが、やはり料理は手を付けないままに下げられてしまっていた。
あぁ、わたくしのスープ、サラダ、お魚、お肉……。
食べたい気持ちはあるが、エクムント様も我慢されているし、わたくしも挨拶に集中した。
慌ただしい昼食会が終わると、お茶会までの間に少し時間がある。
その間にクリスタちゃんがふーちゃんとまーちゃんと呼んできてくれて、レーニちゃんはデニスくんを呼んできていた。オリヴァー殿はナターリエ嬢を呼んできて、ハインリヒ殿下はユリアーナ殿下を呼んできていた。
「控室でわたくし、デニス殿と遊んでいたのです。とても楽しかったです」
「よかったね、ユリアーナ」
「デニス殿はリバーシが強いのですよ。わたくし、負けそうになりました」
子どもたちの控室ではユリアーナ殿下はデニスくんと遊んでいたようだ。ふーちゃんとまーちゃんは前日から泊っているので、部屋にいた。
「ゲオルグがお茶会に出たいと泣いてしまいました。私は慰めることができませんでした」
「来年からはゲオルグもお茶会に出られますから、それまでの辛抱ですね」
デニスくんとレーニちゃんはゲオルグくんのことを話している。ゲオルグくんは辺境伯領まで連れて来られているようだが、お茶会には出られなくて泣いてしまったようだ。お茶会に出られなくて泣くようならば、まだまだ紳士として成長していないので、お茶会には参加できないだろう。
「エクムント殿、お誕生日おめでとうございます!」
「エクムント様、おめでとうございます! 何歳になられたのですか?」
「エリザベートお姉様と一緒なのですね、エクムント様」
「エリザベートお姉様、エクムント様とご一緒に挨拶をされたのですか?」
「エクムント様、今日はおめでとうございます」
ユリアーナ殿下、デニスくん、ふーちゃん、まーちゃん、ナターリエ嬢に囲まれてしまうエクムント様。膝を曲げて挨拶をしている。
「ご挨拶をありがとうございます。本日で二十八歳になりました。エリザベート嬢とずっと一緒でしたよ」
一人一人に丁寧に挨拶をして、返事をしていくエクムント様に、ユリアーナ殿下もデニスくんもふーちゃんもまーちゃんもナターリエ嬢も嬉しそうにしている。
「エクムント叔父様、おめでとうございます!」
「エクムント叔父様、エリザベート嬢と並ぶととても素敵です!」
「おめでとうございます、エクムント叔父様」
ガブリエラちゃんも、フリーダちゃんも、ケヴィンくんもやってきている。
子どもたちに完全に囲まれてしまっても、エクムント様は動じていなかった。
「みんな、ケーキやサンドイッチはどうですか? お茶は行き届いていますか? エリザベート嬢がお好きなのでミルクティーの用意もありますよ」
「ケーキ! 食べたいです!」
「ポテトチップスはありますか?」
「ポテトチップスもありますよ。コロッケも」
「取ってきます、エクムント叔父様!」
「行ってきます!」
元気に返事をするデニスくんに、ポテトチップスがあるか聞くユリアーナ殿下、急いで取りに行こうとするケヴィンくんに付き添っていくガブリエラちゃん。
子どもたちは集まるのも早かったが、散り散りになるのも早かった。
「エクムント様は何か食べませんか?」
わたくしが誘うと、エクムント様はわたくしの手を取って軽食やケーキの置いてあるテーブルまで導く。
「先ほどの昼食会で何も食べられていなかったでしょう。エリザベート嬢も何か食べてください」
「ありがとうございます」
ここで食べておかないと晩餐会でも同じように何も食べられないのは分かっていたので、わたくしはお皿に山盛りにならない程度に取り分ける。エクムント様はサンドイッチを中心に取り分けていた。
「このベリーのムースとても美味しそう」
「食べてみて気に入ったらもう一度取りに来てもいいでしょう」
「そうですね」
取り分けたお皿を近くのテーブルに置いて、ミルクティーを給仕から受け取って飲みながらケーキと軽食を食べる。
エクムント様主催のお茶会ならば、飲み物に何かが混ぜられているなんてことは絶対にありえないので、わたくしは安心してお茶を楽しめた。
お茶会が終わって晩餐会に出るときには、お茶会のケーキと軽食である程度お腹は満たされていたが、やはり手を付けずに下げられる料理が心残りだった。
わたくしは結構食いしん坊なのかもしれない。
はしたないのであまりじろじろとお皿を見ることはできないが、それでも未練がましく下げられるお皿を見てしまう。
食べたかった料理はいつか形を変えて食べられる日も来るだろう。
辺境伯の妻になると、主催のパーティーも多くなって、こういう経験も増えるに違いない。
その日のためにも、わたくしは我慢することを覚えなければいけなかった。
エクムント様は辺境伯領の海軍の総司令官でもあるので、軍の催しにも出ることがあるだろう。そのときにはわたくしもご一緒しなければいけない。
わたくしはエクムント様に相応しい女性になりたかった。
ユリアーナ殿下はお茶会だけの参加になるが、ハインリヒ殿下とノルベルト殿下とノエル殿下は昼食会にも晩餐会にも出られる。
わたくしは主催としてエクムント様と共に挨拶をする側に回らなければならなかった。
「本日は私のために辺境伯家までお越しくださってありがとうございます。辺境伯領もオルヒデー帝国の中で大きな存在感を持つようになってきました。今後とも辺境伯領を盛り上げると共に、辺境伯領の海軍の司令官として辺境伯領を守っていきたいと思います」
「エクムント様のためにお祝いに駆け付けてくださってありがとうございます。わたくしも再来年には学園を卒業します。その暁には辺境伯領に嫁いで、エクムント様と共に辺境伯領のために力を尽くしたいと思っております。本日は本当にありがとうございます」
挨拶をすると乾杯がされて、次々と貴族たちがエクムント様に挨拶にやってくる。
「エクムント殿、お誕生日おめでとうございます」
「エリザベートと並んでいるのが本当によく似合っていて、親としても嬉しい限りです」
「ディッペル公爵夫妻、お祝いをありがとうございます」
「お父様、お母様、ありがとうございます」
両親が初めに挨拶に来て、続いてクリスタちゃんとハインリヒ殿下がやってくる。
「エクムント様の軍服はやはり格好いいですね。エリザベート嬢ともお似合いです」
「お姉様とエクムント様の姿にため息が出ました」
「ありがとうございます、ハインリヒ殿下、クリスタ嬢」
「嬉しいですわ、ハインリヒ殿下、クリスタ」
続いてノルベルト殿下とノエル殿下がやってくる。
「お二人のお似合いなこと。僕たちも負けていませんが」
「春には結婚式を致しますので、ぜひ参列してくださいませ」
「喜んで行かせていただきます」
「ノルベルト殿下とノエル殿下もとても素敵ですよ」
続いてリリエンタール公爵夫妻とレーニちゃんがやってくる。
「おめでとうございます。今日のよき日に乾杯致しましょう」
「エクムント殿を飲ませすぎないようにしてくださいね」
「エクムント様おめでとうございます。エリザベート嬢も立派に挨拶していて素晴らしかったですわ」
「ありがとうございます、リリエンタール公爵」
「わたくしは葡萄ジュースですが乾杯させていただきますわ」
グラスを持ってきたリリエンタール公爵と乾杯をしてエクムント様を祝う。
エクムント様は乾杯をしてもグラスの中身を飲み干したりせず、口を付けているだけだった。
その他にもシュタール侯爵とオリヴァー殿、ヒューゲル伯爵夫妻、貴族たちが次々とやってきて座る間もない。
わたくしはなんとか葡萄ジュースは飲めていたが、やはり料理は手を付けないままに下げられてしまっていた。
あぁ、わたくしのスープ、サラダ、お魚、お肉……。
食べたい気持ちはあるが、エクムント様も我慢されているし、わたくしも挨拶に集中した。
慌ただしい昼食会が終わると、お茶会までの間に少し時間がある。
その間にクリスタちゃんがふーちゃんとまーちゃんと呼んできてくれて、レーニちゃんはデニスくんを呼んできていた。オリヴァー殿はナターリエ嬢を呼んできて、ハインリヒ殿下はユリアーナ殿下を呼んできていた。
「控室でわたくし、デニス殿と遊んでいたのです。とても楽しかったです」
「よかったね、ユリアーナ」
「デニス殿はリバーシが強いのですよ。わたくし、負けそうになりました」
子どもたちの控室ではユリアーナ殿下はデニスくんと遊んでいたようだ。ふーちゃんとまーちゃんは前日から泊っているので、部屋にいた。
「ゲオルグがお茶会に出たいと泣いてしまいました。私は慰めることができませんでした」
「来年からはゲオルグもお茶会に出られますから、それまでの辛抱ですね」
デニスくんとレーニちゃんはゲオルグくんのことを話している。ゲオルグくんは辺境伯領まで連れて来られているようだが、お茶会には出られなくて泣いてしまったようだ。お茶会に出られなくて泣くようならば、まだまだ紳士として成長していないので、お茶会には参加できないだろう。
「エクムント殿、お誕生日おめでとうございます!」
「エクムント様、おめでとうございます! 何歳になられたのですか?」
「エリザベートお姉様と一緒なのですね、エクムント様」
「エリザベートお姉様、エクムント様とご一緒に挨拶をされたのですか?」
「エクムント様、今日はおめでとうございます」
ユリアーナ殿下、デニスくん、ふーちゃん、まーちゃん、ナターリエ嬢に囲まれてしまうエクムント様。膝を曲げて挨拶をしている。
「ご挨拶をありがとうございます。本日で二十八歳になりました。エリザベート嬢とずっと一緒でしたよ」
一人一人に丁寧に挨拶をして、返事をしていくエクムント様に、ユリアーナ殿下もデニスくんもふーちゃんもまーちゃんもナターリエ嬢も嬉しそうにしている。
「エクムント叔父様、おめでとうございます!」
「エクムント叔父様、エリザベート嬢と並ぶととても素敵です!」
「おめでとうございます、エクムント叔父様」
ガブリエラちゃんも、フリーダちゃんも、ケヴィンくんもやってきている。
子どもたちに完全に囲まれてしまっても、エクムント様は動じていなかった。
「みんな、ケーキやサンドイッチはどうですか? お茶は行き届いていますか? エリザベート嬢がお好きなのでミルクティーの用意もありますよ」
「ケーキ! 食べたいです!」
「ポテトチップスはありますか?」
「ポテトチップスもありますよ。コロッケも」
「取ってきます、エクムント叔父様!」
「行ってきます!」
元気に返事をするデニスくんに、ポテトチップスがあるか聞くユリアーナ殿下、急いで取りに行こうとするケヴィンくんに付き添っていくガブリエラちゃん。
子どもたちは集まるのも早かったが、散り散りになるのも早かった。
「エクムント様は何か食べませんか?」
わたくしが誘うと、エクムント様はわたくしの手を取って軽食やケーキの置いてあるテーブルまで導く。
「先ほどの昼食会で何も食べられていなかったでしょう。エリザベート嬢も何か食べてください」
「ありがとうございます」
ここで食べておかないと晩餐会でも同じように何も食べられないのは分かっていたので、わたくしはお皿に山盛りにならない程度に取り分ける。エクムント様はサンドイッチを中心に取り分けていた。
「このベリーのムースとても美味しそう」
「食べてみて気に入ったらもう一度取りに来てもいいでしょう」
「そうですね」
取り分けたお皿を近くのテーブルに置いて、ミルクティーを給仕から受け取って飲みながらケーキと軽食を食べる。
エクムント様主催のお茶会ならば、飲み物に何かが混ぜられているなんてことは絶対にありえないので、わたくしは安心してお茶を楽しめた。
お茶会が終わって晩餐会に出るときには、お茶会のケーキと軽食である程度お腹は満たされていたが、やはり手を付けずに下げられる料理が心残りだった。
わたくしは結構食いしん坊なのかもしれない。
はしたないのであまりじろじろとお皿を見ることはできないが、それでも未練がましく下げられるお皿を見てしまう。
食べたかった料理はいつか形を変えて食べられる日も来るだろう。
辺境伯の妻になると、主催のパーティーも多くなって、こういう経験も増えるに違いない。
その日のためにも、わたくしは我慢することを覚えなければいけなかった。
エクムント様は辺境伯領の海軍の総司令官でもあるので、軍の催しにも出ることがあるだろう。そのときにはわたくしもご一緒しなければいけない。
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