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十一章 ネイルアートとフィンガーブレスレット
40.レーニちゃんの社交界デビュー
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国王陛下の生誕の式典が始まる。
生誕の式典は国王陛下と王妃殿下とハインリヒ殿下とノルベルト殿下とユリアーナ殿下が王宮のバルコニーから手を振って国民に祝われることから始まる。
バルコニーから手を振る国王陛下は、室内にいる貴族たちにも聞こえるように大きく声を張り上げた。
「私の三十六回目の誕生日に来てくれてありがとう。ここで公にするが、王妃が懐妊した。年齢も年齢なので、落ち着くまで待っていたが、来年の春には生まれてくるだろう。今日は私だけでなく王妃も祝ってほしい」
国王陛下の声が響くと、国民からも祝いの声が届く。
「国王陛下万歳!」
「国王陛下おめでとうございます!」
喜ぶ国民の声を聞きながら、国王陛下はバルコニーから室内に戻った。
そこからは昼食会場に場所を移して、クリスタちゃんは王家の席に座って、わたくしは両親とエクムント様に挟まれる形になる。
正面の席にはリリエンタール公爵とレーニちゃんが座っていた。
「国王陛下に学生時代からの学友の私よりお祝いを申し上げます。王妃殿下の懐妊も公にされて、王室はめでたいことこの上ないです。国王陛下と王妃殿下と生まれてくるお子様が健康であることを祈って、乾杯の音頭とさせていただきます」
乾杯の音頭はわたくしの父であるディッペル公爵がとった。大事な場面だからこそ、国王陛下は学友で親友のわたくしの父に乾杯の音頭を頼んだのだろう。
わたくしはレーニちゃんと乾杯することができて嬉しかった。
昼食会が終わると少し休憩してお茶会に場所が移される。
お茶会は大広間で行われるので、天井が高く声や音がよく響く。
大広間の端では音楽隊がダンスの音楽を奏でていた。
お茶会の最初は今年十五歳になった貴族たちの社交界デビューからだった。
レーニちゃんは公爵家の娘なので、一番に名前を呼ばれる。
「国王陛下、レーニ・リリエンタール公爵令嬢です。今年十五歳になられました」
「国王陛下、王妃殿下、どうぞよろしくお願いいたします」
社交界デビューの儀式は、王妃殿下から国王陛下に紹介されて、国王陛下にお辞儀をすることで成立する。
レーニちゃんがカーテシーでお辞儀をすると、わたくしもエクムント様も両親もふーちゃんもまーちゃんも、リリエンタール公爵も拍手でお祝いしていた。
これでレーニちゃんも社交界デビューを果たした。
他にも今年十五歳となった貴族たちが紹介されてお辞儀をして挨拶をしていく。
それを見守って、全員が終わると、ふーちゃんがレーニちゃんのところに駆けて行っていた。
「レーニ嬢、とても素敵でした。素晴らしいお辞儀でした」
「こんなところも褒めてくださるのですね、フランツ殿は」
「レーニ嬢が一番美しかったです」
「ありがとうございます」
頬を真っ赤にして一生懸命レーニちゃんを褒めているふーちゃんに、レーニちゃんも嬉しそうにしている。
まーちゃんはオリヴァー殿のところに走っていた。
「オリヴァー殿お茶をご一緒いたしましょう」
「ナターリエも一緒でいいですか?」
「もちろんです」
オリヴァー殿を誘ったまーちゃんはオリヴァー殿とナターリエ嬢とサンドイッチやケーキを取りに行っている。
「わたくし、お父様のお誕生日の昼食会には参加しました。晩餐会も参加する予定です」
「それはよかったですね」
「お父様の生誕の式典は特別ですから、わたくしもどうしても参加したかったのです」
ユリアーナ殿下は昼食会や晩餐会に出る許可を得て誇らしげにしていた。小さいころから昼食会や晩餐会に出るのは健康的にも厳しいのではないかと思って、ユリアーナ殿下を思って国王陛下と王妃殿下はユリアーナ殿下を参加させていないが、ユリアーナ殿下としては王族として一人前に扱われていないような気分になるのかもしれない。
誇らしげに報告してきたユリアーナ殿下にエクムント様が笑顔で答えると、ユリアーナ殿下はいそいそとデニスくんの方に歩いて行っていた。
「デニス殿、お茶をご一緒しましょう」
「はい、私でよろしければ」
デニスくんも以前よりも喋り方がはっきりしてきているし、意思もきちんと伝えられるようになってきているようだ。
「わたくし、春には姉になります。デニス殿はゲオルグ殿の兄でしょう? 弟がいるというのはどういう感じですか?」
「弟は小さいころはとてもうっとうしくて、面倒くさくて、うるさくて、嫌でした。でも、そばにいなくなると寂しくて、一緒にいた方が安心します。ゲオルグはやんちゃで言うことを聞かないことも多いですが、それでも、可愛いです」
「弟は言うことを聞かないのですか?」
「そうですよ。静かにしてほしいときに大騒ぎされたり、触ってほしくないものに触ってきたりします」
「弟……大変……」
喜びに胸がいっぱいだったユリアーナ殿下にとってはデニスくんの正直な反応は意外だったようだ。弟というものが自分の言うことをよく聞いて可愛いものだと思っていたのかもしれない。
「わたくし、いい姉になれるでしょうか?」
「私が兄になるときに父は言っていました。弟妹が生まれても、デニスはデニスだと。何も変わらなくていいし、我慢することもない。我慢しなければいけないようなことがあったら、自分に話してほしいと」
「我慢しなくていいのですか?」
「うちの父はそう言っていました。私は私のままでいいと」
「何も変わらなくていい……それだったら、わたくしは姉になれそうです」
デニスくんから話を聞いて、ユリアーナ殿下は自信を付けたようだった。
クリスタちゃんはハインリヒ殿下にダンスに誘われている。
ハインリヒ殿下は緊張した表情をしているので、ダンスの後に「愛している」と言おうと努力するのかもしれない。
そういえばわたくしも「愛している」なんて言われたことがなかったと思ってエクムント様を見れば、エクムント様は笑顔でわたくしを見返してくる。
「ミルクティーを頼みましょうか」
「はい、よろしくお願いします」
「辺境伯領でも牛乳を確保できるように農家と話を付けています。辺境伯家では来年の夏からはミルクティーが飲めるでしょう」
「本当ですか? それは嬉しいです」
わたくしがエクムント様を見上げると、エクムント様もわたくしを自然と見下ろしている。エクムント様とわたくしの距離が近いような気がする。エクムント様の手がわたくしの肩を抱く。
「エリザベート嬢」
「は、はい」
「エリザベート嬢は美しく成長された。学園を卒業して辺境伯家に来てくださるのが楽しみです」
「エクムント様」
「なんでしょう?」
「わたくしの部屋を用意してくださっているのですか?」
「夫婦の部屋を用意しています。内装はエリザベート嬢が決められるようにしています。それも追々決めていきましょうね」
エクムント様に言われてわたくしは小さく頷いた。
エクムント様がわたくしの肩から手を外してミルクティーを受け取っている。離れていったエクムント様の手に、わたくしは少しばかり寂しさを感じていた。
ミルクティーを飲みながら軽食を食べていると、クリスタちゃんがわたくしのもとに息を切らせて戻ってきた。その頬は薔薇色に染まっている。
「お姉様、わたくし、ハインリヒ殿下から……」
「クリスタ、落ち着いてください。ハインリヒ殿下が恥ずかしがるのではないですか」
「あ、そうですね。あの、わたくし、ハインリヒ殿下から言っていただきました」
大きな声で報告しようとするクリスタちゃんを遮ると、クリスタちゃんは目を伏せて小さな声で報告してくれた。
ハインリヒ殿下は無事にクリスタちゃんに「愛している」と言えたようだ。
わたくしと同じ十六歳なのに、ハインリヒ殿下はしっかりとクリスタちゃんに愛を伝えられている。プロポーズができたのかどうかは、部屋に戻ってから詳しく聞かなければいけないが、それは無理だったような気がする。
「お姉様は言ってもらったのですか?」
クリスタちゃんの水色の目がきらりと光って、わたくしはため息をつく。
「それに関しては、わたくしとエクムント様の秘密です」
「お姉様、酷いですわ。わたくしはお姉様に秘密なんてないのに」
「クリスタ、淑女になるということは、軽々しく男女のことを話さないということでもあるのですよ」
「わたくしにくらいいいではないですか」
「それくらいと思っているのが広がってしまうものなのです」
不満顔のクリスタちゃんに説明するわたくしを、エクムント様がくすくすと笑っている気がする。
「エクムント様はどうなのですか?」
「エリザベート嬢が秘密にしておきたいのでしたら、私はそれに合わせます」
「もう、わたくしだけが秘密を持てないみたいですわ」
エクムント様に詰め寄ったクリスタちゃんは聞き出せずに、不満そうな顔をしていた。
生誕の式典は国王陛下と王妃殿下とハインリヒ殿下とノルベルト殿下とユリアーナ殿下が王宮のバルコニーから手を振って国民に祝われることから始まる。
バルコニーから手を振る国王陛下は、室内にいる貴族たちにも聞こえるように大きく声を張り上げた。
「私の三十六回目の誕生日に来てくれてありがとう。ここで公にするが、王妃が懐妊した。年齢も年齢なので、落ち着くまで待っていたが、来年の春には生まれてくるだろう。今日は私だけでなく王妃も祝ってほしい」
国王陛下の声が響くと、国民からも祝いの声が届く。
「国王陛下万歳!」
「国王陛下おめでとうございます!」
喜ぶ国民の声を聞きながら、国王陛下はバルコニーから室内に戻った。
そこからは昼食会場に場所を移して、クリスタちゃんは王家の席に座って、わたくしは両親とエクムント様に挟まれる形になる。
正面の席にはリリエンタール公爵とレーニちゃんが座っていた。
「国王陛下に学生時代からの学友の私よりお祝いを申し上げます。王妃殿下の懐妊も公にされて、王室はめでたいことこの上ないです。国王陛下と王妃殿下と生まれてくるお子様が健康であることを祈って、乾杯の音頭とさせていただきます」
乾杯の音頭はわたくしの父であるディッペル公爵がとった。大事な場面だからこそ、国王陛下は学友で親友のわたくしの父に乾杯の音頭を頼んだのだろう。
わたくしはレーニちゃんと乾杯することができて嬉しかった。
昼食会が終わると少し休憩してお茶会に場所が移される。
お茶会は大広間で行われるので、天井が高く声や音がよく響く。
大広間の端では音楽隊がダンスの音楽を奏でていた。
お茶会の最初は今年十五歳になった貴族たちの社交界デビューからだった。
レーニちゃんは公爵家の娘なので、一番に名前を呼ばれる。
「国王陛下、レーニ・リリエンタール公爵令嬢です。今年十五歳になられました」
「国王陛下、王妃殿下、どうぞよろしくお願いいたします」
社交界デビューの儀式は、王妃殿下から国王陛下に紹介されて、国王陛下にお辞儀をすることで成立する。
レーニちゃんがカーテシーでお辞儀をすると、わたくしもエクムント様も両親もふーちゃんもまーちゃんも、リリエンタール公爵も拍手でお祝いしていた。
これでレーニちゃんも社交界デビューを果たした。
他にも今年十五歳となった貴族たちが紹介されてお辞儀をして挨拶をしていく。
それを見守って、全員が終わると、ふーちゃんがレーニちゃんのところに駆けて行っていた。
「レーニ嬢、とても素敵でした。素晴らしいお辞儀でした」
「こんなところも褒めてくださるのですね、フランツ殿は」
「レーニ嬢が一番美しかったです」
「ありがとうございます」
頬を真っ赤にして一生懸命レーニちゃんを褒めているふーちゃんに、レーニちゃんも嬉しそうにしている。
まーちゃんはオリヴァー殿のところに走っていた。
「オリヴァー殿お茶をご一緒いたしましょう」
「ナターリエも一緒でいいですか?」
「もちろんです」
オリヴァー殿を誘ったまーちゃんはオリヴァー殿とナターリエ嬢とサンドイッチやケーキを取りに行っている。
「わたくし、お父様のお誕生日の昼食会には参加しました。晩餐会も参加する予定です」
「それはよかったですね」
「お父様の生誕の式典は特別ですから、わたくしもどうしても参加したかったのです」
ユリアーナ殿下は昼食会や晩餐会に出る許可を得て誇らしげにしていた。小さいころから昼食会や晩餐会に出るのは健康的にも厳しいのではないかと思って、ユリアーナ殿下を思って国王陛下と王妃殿下はユリアーナ殿下を参加させていないが、ユリアーナ殿下としては王族として一人前に扱われていないような気分になるのかもしれない。
誇らしげに報告してきたユリアーナ殿下にエクムント様が笑顔で答えると、ユリアーナ殿下はいそいそとデニスくんの方に歩いて行っていた。
「デニス殿、お茶をご一緒しましょう」
「はい、私でよろしければ」
デニスくんも以前よりも喋り方がはっきりしてきているし、意思もきちんと伝えられるようになってきているようだ。
「わたくし、春には姉になります。デニス殿はゲオルグ殿の兄でしょう? 弟がいるというのはどういう感じですか?」
「弟は小さいころはとてもうっとうしくて、面倒くさくて、うるさくて、嫌でした。でも、そばにいなくなると寂しくて、一緒にいた方が安心します。ゲオルグはやんちゃで言うことを聞かないことも多いですが、それでも、可愛いです」
「弟は言うことを聞かないのですか?」
「そうですよ。静かにしてほしいときに大騒ぎされたり、触ってほしくないものに触ってきたりします」
「弟……大変……」
喜びに胸がいっぱいだったユリアーナ殿下にとってはデニスくんの正直な反応は意外だったようだ。弟というものが自分の言うことをよく聞いて可愛いものだと思っていたのかもしれない。
「わたくし、いい姉になれるでしょうか?」
「私が兄になるときに父は言っていました。弟妹が生まれても、デニスはデニスだと。何も変わらなくていいし、我慢することもない。我慢しなければいけないようなことがあったら、自分に話してほしいと」
「我慢しなくていいのですか?」
「うちの父はそう言っていました。私は私のままでいいと」
「何も変わらなくていい……それだったら、わたくしは姉になれそうです」
デニスくんから話を聞いて、ユリアーナ殿下は自信を付けたようだった。
クリスタちゃんはハインリヒ殿下にダンスに誘われている。
ハインリヒ殿下は緊張した表情をしているので、ダンスの後に「愛している」と言おうと努力するのかもしれない。
そういえばわたくしも「愛している」なんて言われたことがなかったと思ってエクムント様を見れば、エクムント様は笑顔でわたくしを見返してくる。
「ミルクティーを頼みましょうか」
「はい、よろしくお願いします」
「辺境伯領でも牛乳を確保できるように農家と話を付けています。辺境伯家では来年の夏からはミルクティーが飲めるでしょう」
「本当ですか? それは嬉しいです」
わたくしがエクムント様を見上げると、エクムント様もわたくしを自然と見下ろしている。エクムント様とわたくしの距離が近いような気がする。エクムント様の手がわたくしの肩を抱く。
「エリザベート嬢」
「は、はい」
「エリザベート嬢は美しく成長された。学園を卒業して辺境伯家に来てくださるのが楽しみです」
「エクムント様」
「なんでしょう?」
「わたくしの部屋を用意してくださっているのですか?」
「夫婦の部屋を用意しています。内装はエリザベート嬢が決められるようにしています。それも追々決めていきましょうね」
エクムント様に言われてわたくしは小さく頷いた。
エクムント様がわたくしの肩から手を外してミルクティーを受け取っている。離れていったエクムント様の手に、わたくしは少しばかり寂しさを感じていた。
ミルクティーを飲みながら軽食を食べていると、クリスタちゃんがわたくしのもとに息を切らせて戻ってきた。その頬は薔薇色に染まっている。
「お姉様、わたくし、ハインリヒ殿下から……」
「クリスタ、落ち着いてください。ハインリヒ殿下が恥ずかしがるのではないですか」
「あ、そうですね。あの、わたくし、ハインリヒ殿下から言っていただきました」
大きな声で報告しようとするクリスタちゃんを遮ると、クリスタちゃんは目を伏せて小さな声で報告してくれた。
ハインリヒ殿下は無事にクリスタちゃんに「愛している」と言えたようだ。
わたくしと同じ十六歳なのに、ハインリヒ殿下はしっかりとクリスタちゃんに愛を伝えられている。プロポーズができたのかどうかは、部屋に戻ってから詳しく聞かなければいけないが、それは無理だったような気がする。
「お姉様は言ってもらったのですか?」
クリスタちゃんの水色の目がきらりと光って、わたくしはため息をつく。
「それに関しては、わたくしとエクムント様の秘密です」
「お姉様、酷いですわ。わたくしはお姉様に秘密なんてないのに」
「クリスタ、淑女になるということは、軽々しく男女のことを話さないということでもあるのですよ」
「わたくしにくらいいいではないですか」
「それくらいと思っているのが広がってしまうものなのです」
不満顔のクリスタちゃんに説明するわたくしを、エクムント様がくすくすと笑っている気がする。
「エクムント様はどうなのですか?」
「エリザベート嬢が秘密にしておきたいのでしたら、私はそれに合わせます」
「もう、わたくしだけが秘密を持てないみたいですわ」
エクムント様に詰め寄ったクリスタちゃんは聞き出せずに、不満そうな顔をしていた。
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