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十一章 ネイルアートとフィンガーブレスレット
38.口付けの場所
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お茶会が終わって両親と共にお客様のお見送りをして、少し休むとすぐに夕食の時間になった。
長時間お茶会でミルクティーを飲んでケーキや軽食も食べていたので、それほどお腹は空いていなかったけれど、夕食を食べないと夜中にお腹が空いてしまうことは分かっていたので夕食の席に着いた。
こういう日は夕食は量が少なめで簡素なものになっている。
お茶会でお腹がいっぱいになっているのを分かっているからだろう。
夕食に肉じゃがが出てきたのを見て、エクムント様が不思議そうな顔をしている。
「これは初めて食べますが、どういう料理ですか?」
「これはエリザベートが考えた、肉じゃがという料理です。シチューの汁気をなくして、もっと素材の味を生かそうとしたようです」
「そうなのですね。初めて食べますが美味しいです」
肉じゃがを食べているエクムント様は満足そうな顔をしていた。
お茶会でケーキや甘いものは食べず、ポテトチップスも食べず、サンドイッチを少し食べるだけのエクムント様にしてみれば、夕食が少ないのはよくなかったかもしれない。
「エクムント様の夕食はいつも通りの量にしてもらうように厨房に言えばよかったですね」
反省するわたくしにエクムント様は笑顔で首を左右に振る。
「お気になさらずに。美味しいものを少しだけ食べるのも悪くないですよ」
「夜にお腹が空くかもしれません。そうですわ。夜食を届けさせましょう」
「ありがとうございます。ですが、私は夜にはものを食べないようにしているのです」
軍人であるエクムント様は自分を律することに関しても厳しかった。夜の何時以降にはものは食べないときっちりと決めているのだろう。
エクムント様が引き締まった体つきをしている理由が分かったような気がした。
「この前はコロッケを考えて、肉じゃがも考えていたなんて、エリザベート嬢は本当に発想が豊かですね」
「思い付いただけですわ」
「他にも思い付いたことがあったら話してください。なんでも聞きます」
それならばわたくしはエクムント様と相談したいことがあった。
この国にはジャガイモがある。ジャガイモが主食のようなものだ。それにトマトもある。人参もある。玉ねぎもある。
そうなるとわたくしが作りたいものは決まってくる。
「ジャガイモと人参と玉ねぎをお肉と炒めて、色んな香辛料で味を付けて、ご飯にかけるのはどうでしょう?」
「ご飯に? お米にということですか?」
「はい。炊いたお米にかけるのです」
この国ではお米はサラダのような扱いしかされていない。それ以外ではパエリアのような炊き込みご飯系になってしまうだろうか。
炊いたお米の上に香辛料で味を付けたジャガイモと人参と玉ねぎとお肉をかける。
それは、カレーだ。
「香辛料はどのようなものを考えていますか?」
「レッドペパー、クミン、コリアンダー、シナモン、カルダモン、ブラックペパー、ターメリック、ガラムマサラなどを考えています」
「香辛料の名前をよくご存じですね。それならば、異国との交易で手に入るかもしれません」
辺境伯領は海軍も有名だが、それ以外にも漁師の船も出ているし、交易船も出ている。交易船を守るために海軍がいるようなものなのだ。
交易船で香辛料を手に入れられるのは辺境伯領しかないとわたくしは確信していた。
「香辛料が揃ったら、エリザベート嬢の言う料理を作ってみましょう。ちなみに、その料理は名前を付けているのですか?」
「はい。カレーライスと」
「カレーライス……聞いたことのない名前ですが、美味しいかもしれませんね」
カレーライスを作る約束がエクムント様とできてわたくしはとても満足だった。
香辛料を集めるには時間がかかるかもしれないが、わたくしは辺境伯領に嫁ぐのだ。そのときに香辛料が揃っていればカレーライスを作ることができる。
米や水が若干違うので、似たような別物になるかもしれないが、わたくしは前世で食べたカレーライスを食べたかった。
夕食が終わるとエクムント様はわたくしを部屋まで送ってくださる。
手を取られて階段を上っていくと、クリスタちゃんが横を通りながら目を光らせているのが分かる。クリスタちゃんはわたくしとエクムント様の進展が気になっているのだ。
クリスタちゃんが部屋に入ったのを確かめたところで、わたくしはエクムント様にお休みの挨拶をしようとした。
「エクムント様……」
「エリザベート嬢、キスをしても、よろしいですか?」
キスだ!
もう分っている。
エクムント様はお休みのキスをするつもりなのだ。
場所はおでこ。
唇かもしれないなんて期待はもうしない。
目を閉じてエクムント様に口付けられるのを待っていると、エクムント様の手がわたくしの頬を撫でた。
おでこでもキスはキスなので、わたくしは胸が高鳴る。
こうやってキスをするような仲になっていくのだろうか。
結婚したら、エクムント様も唇にキスをしてくれるだろう。それまではおでこでも我慢しなければいけない。
そう思っていると、頬に柔らかな感触が触れた。
「お休みなさい、エリザベート嬢」
「お、おやふみなしゃい、エクムントしゃま」
頬を押さえたまま、わたくしは妙な声を出してしまっていた。
前はおでこにキスをされたので、おでこだとばかり思って油断していた。
まさか頬にキスをされるだなんて思わなかったのだ。
頬は唇に近い。
徐々にこうして唇に近付けていくつもりなのだろうか。
熱くなった頬を押さえて呆然と立ち竦むわたくしを置いて、エクムント様は部屋に帰って行ってしまった。
わたくしも部屋に戻るが、体が熱くて頭まで痛くなってくる。
エクムント様がわたくしの頬にキスをした。
おでこは小さな子どもが眠るときにキスをされる場所で、エクムント様もわたくしのおでこにキスをしたときには、子どものようにしか思われていないのだと期待しただけにがっかりした覚えがある。
今回は頬である。
頬にキスなんて、恋愛感情がなければしないのではないだろうか。
朝のお散歩でもエクムント様はわたくしが痩せていても太っていても、背が高くても低くても、胸の大きさに関わりなく、わたくしならば好きだと言っていた。
「エクムント様は、わたくしのことが、好き……」
――私が好きになる女性はエリザベート嬢以外ありえません。エリザベート嬢が私にとっての唯一の女性です。
エクムント様の声が耳の中でこだまする。
わたくしはベッドに倒れ込んだ。
「お姉様、どうされたのですか?」
クリスタちゃんの部屋とは窓で繋がっているので、クリスタちゃんの声が聞こえてくる。
「何でもありません」
「何でもなくはないでしょう。お姉様、お顔が真っ赤です」
「覗かないでください」
窓から覗いてくるクリスタちゃんに、わたくしは両手で頬を押さえる。
「夕食のときもエクムント様と楽しそうにお話ししていました」
「エクムント様と話すのは楽しいですから」
「お姉様、もしかして、エクムント様に……」
「クリスタちゃん、言わないでください」
「プロポーズされたのですか?」
「はい?」
クリスタちゃんに言われてわたくしは思わず聞き返してしまった。
クリスタちゃんは今何と言っただろう。
「お姉様があまりにも美しくて素晴らしいから、エクムント様は婚約者なのに改めてお姉様にプロポーズしたくなったのではないですか?」
「いえ、そんなことはありません。そもそも、わたくしとエクムント様は婚約していて、結婚することが決まっていますから」
わたくしとエクムント様の婚約が壊れることは決してあり得ない。
公爵家と辺境伯家の婚約は国の一大事業であるし、破棄することなどできないと分かっていてわたくしも婚約を受けたのだ。
結婚することが決まっているのにプロポーズするようなことは、エクムント様に限ってあり得ないだろう。
「わたくしだったら、ハインリヒ殿下が改めてプロポーズしてくださったら嬉しいですが」
「プロポーズはもうされているようなものでしょう? 婚約しているのですから」
「そうなのですか。ハインリヒ殿下はわたくしに改めてプロポーズしてくださらないのかしら」
クリスタちゃんは国王陛下が決めた婚約という形だけでなくて、ハインリヒ殿下の意思でプロポーズしてほしいと考えているようだった。
どうやら頬にキスをされた件に関しては、クリスタちゃんには見えていなかったようだ。
例え可愛い妹のクリスタちゃんであろうとも、わたくしとエクムント様との間のことは知られたくないと思ってしまう。
エクムント様とわたくしとの間の甘い思い出は二人だけのものにしておきたい。
クリスタちゃんには悪いが、わたくしはキスの件をクリスタちゃんに伝えることはなかった。
長時間お茶会でミルクティーを飲んでケーキや軽食も食べていたので、それほどお腹は空いていなかったけれど、夕食を食べないと夜中にお腹が空いてしまうことは分かっていたので夕食の席に着いた。
こういう日は夕食は量が少なめで簡素なものになっている。
お茶会でお腹がいっぱいになっているのを分かっているからだろう。
夕食に肉じゃがが出てきたのを見て、エクムント様が不思議そうな顔をしている。
「これは初めて食べますが、どういう料理ですか?」
「これはエリザベートが考えた、肉じゃがという料理です。シチューの汁気をなくして、もっと素材の味を生かそうとしたようです」
「そうなのですね。初めて食べますが美味しいです」
肉じゃがを食べているエクムント様は満足そうな顔をしていた。
お茶会でケーキや甘いものは食べず、ポテトチップスも食べず、サンドイッチを少し食べるだけのエクムント様にしてみれば、夕食が少ないのはよくなかったかもしれない。
「エクムント様の夕食はいつも通りの量にしてもらうように厨房に言えばよかったですね」
反省するわたくしにエクムント様は笑顔で首を左右に振る。
「お気になさらずに。美味しいものを少しだけ食べるのも悪くないですよ」
「夜にお腹が空くかもしれません。そうですわ。夜食を届けさせましょう」
「ありがとうございます。ですが、私は夜にはものを食べないようにしているのです」
軍人であるエクムント様は自分を律することに関しても厳しかった。夜の何時以降にはものは食べないときっちりと決めているのだろう。
エクムント様が引き締まった体つきをしている理由が分かったような気がした。
「この前はコロッケを考えて、肉じゃがも考えていたなんて、エリザベート嬢は本当に発想が豊かですね」
「思い付いただけですわ」
「他にも思い付いたことがあったら話してください。なんでも聞きます」
それならばわたくしはエクムント様と相談したいことがあった。
この国にはジャガイモがある。ジャガイモが主食のようなものだ。それにトマトもある。人参もある。玉ねぎもある。
そうなるとわたくしが作りたいものは決まってくる。
「ジャガイモと人参と玉ねぎをお肉と炒めて、色んな香辛料で味を付けて、ご飯にかけるのはどうでしょう?」
「ご飯に? お米にということですか?」
「はい。炊いたお米にかけるのです」
この国ではお米はサラダのような扱いしかされていない。それ以外ではパエリアのような炊き込みご飯系になってしまうだろうか。
炊いたお米の上に香辛料で味を付けたジャガイモと人参と玉ねぎとお肉をかける。
それは、カレーだ。
「香辛料はどのようなものを考えていますか?」
「レッドペパー、クミン、コリアンダー、シナモン、カルダモン、ブラックペパー、ターメリック、ガラムマサラなどを考えています」
「香辛料の名前をよくご存じですね。それならば、異国との交易で手に入るかもしれません」
辺境伯領は海軍も有名だが、それ以外にも漁師の船も出ているし、交易船も出ている。交易船を守るために海軍がいるようなものなのだ。
交易船で香辛料を手に入れられるのは辺境伯領しかないとわたくしは確信していた。
「香辛料が揃ったら、エリザベート嬢の言う料理を作ってみましょう。ちなみに、その料理は名前を付けているのですか?」
「はい。カレーライスと」
「カレーライス……聞いたことのない名前ですが、美味しいかもしれませんね」
カレーライスを作る約束がエクムント様とできてわたくしはとても満足だった。
香辛料を集めるには時間がかかるかもしれないが、わたくしは辺境伯領に嫁ぐのだ。そのときに香辛料が揃っていればカレーライスを作ることができる。
米や水が若干違うので、似たような別物になるかもしれないが、わたくしは前世で食べたカレーライスを食べたかった。
夕食が終わるとエクムント様はわたくしを部屋まで送ってくださる。
手を取られて階段を上っていくと、クリスタちゃんが横を通りながら目を光らせているのが分かる。クリスタちゃんはわたくしとエクムント様の進展が気になっているのだ。
クリスタちゃんが部屋に入ったのを確かめたところで、わたくしはエクムント様にお休みの挨拶をしようとした。
「エクムント様……」
「エリザベート嬢、キスをしても、よろしいですか?」
キスだ!
もう分っている。
エクムント様はお休みのキスをするつもりなのだ。
場所はおでこ。
唇かもしれないなんて期待はもうしない。
目を閉じてエクムント様に口付けられるのを待っていると、エクムント様の手がわたくしの頬を撫でた。
おでこでもキスはキスなので、わたくしは胸が高鳴る。
こうやってキスをするような仲になっていくのだろうか。
結婚したら、エクムント様も唇にキスをしてくれるだろう。それまではおでこでも我慢しなければいけない。
そう思っていると、頬に柔らかな感触が触れた。
「お休みなさい、エリザベート嬢」
「お、おやふみなしゃい、エクムントしゃま」
頬を押さえたまま、わたくしは妙な声を出してしまっていた。
前はおでこにキスをされたので、おでこだとばかり思って油断していた。
まさか頬にキスをされるだなんて思わなかったのだ。
頬は唇に近い。
徐々にこうして唇に近付けていくつもりなのだろうか。
熱くなった頬を押さえて呆然と立ち竦むわたくしを置いて、エクムント様は部屋に帰って行ってしまった。
わたくしも部屋に戻るが、体が熱くて頭まで痛くなってくる。
エクムント様がわたくしの頬にキスをした。
おでこは小さな子どもが眠るときにキスをされる場所で、エクムント様もわたくしのおでこにキスをしたときには、子どものようにしか思われていないのだと期待しただけにがっかりした覚えがある。
今回は頬である。
頬にキスなんて、恋愛感情がなければしないのではないだろうか。
朝のお散歩でもエクムント様はわたくしが痩せていても太っていても、背が高くても低くても、胸の大きさに関わりなく、わたくしならば好きだと言っていた。
「エクムント様は、わたくしのことが、好き……」
――私が好きになる女性はエリザベート嬢以外ありえません。エリザベート嬢が私にとっての唯一の女性です。
エクムント様の声が耳の中でこだまする。
わたくしはベッドに倒れ込んだ。
「お姉様、どうされたのですか?」
クリスタちゃんの部屋とは窓で繋がっているので、クリスタちゃんの声が聞こえてくる。
「何でもありません」
「何でもなくはないでしょう。お姉様、お顔が真っ赤です」
「覗かないでください」
窓から覗いてくるクリスタちゃんに、わたくしは両手で頬を押さえる。
「夕食のときもエクムント様と楽しそうにお話ししていました」
「エクムント様と話すのは楽しいですから」
「お姉様、もしかして、エクムント様に……」
「クリスタちゃん、言わないでください」
「プロポーズされたのですか?」
「はい?」
クリスタちゃんに言われてわたくしは思わず聞き返してしまった。
クリスタちゃんは今何と言っただろう。
「お姉様があまりにも美しくて素晴らしいから、エクムント様は婚約者なのに改めてお姉様にプロポーズしたくなったのではないですか?」
「いえ、そんなことはありません。そもそも、わたくしとエクムント様は婚約していて、結婚することが決まっていますから」
わたくしとエクムント様の婚約が壊れることは決してあり得ない。
公爵家と辺境伯家の婚約は国の一大事業であるし、破棄することなどできないと分かっていてわたくしも婚約を受けたのだ。
結婚することが決まっているのにプロポーズするようなことは、エクムント様に限ってあり得ないだろう。
「わたくしだったら、ハインリヒ殿下が改めてプロポーズしてくださったら嬉しいですが」
「プロポーズはもうされているようなものでしょう? 婚約しているのですから」
「そうなのですか。ハインリヒ殿下はわたくしに改めてプロポーズしてくださらないのかしら」
クリスタちゃんは国王陛下が決めた婚約という形だけでなくて、ハインリヒ殿下の意思でプロポーズしてほしいと考えているようだった。
どうやら頬にキスをされた件に関しては、クリスタちゃんには見えていなかったようだ。
例え可愛い妹のクリスタちゃんであろうとも、わたくしとエクムント様との間のことは知られたくないと思ってしまう。
エクムント様とわたくしとの間の甘い思い出は二人だけのものにしておきたい。
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