370 / 528
十一章 ネイルアートとフィンガーブレスレット
24.わたくしの熱
しおりを挟む
辺境伯領での楽しい一週間も終わり、帰りの馬車から列車に乗り換えたところで、窓の外を見ながらわたくしは考えていた。
父は母のことを「テレーゼ」と呼ぶ。
結婚する前は「テレーゼ嬢」だったのだろう。
エクムント様のお兄様たちも、奥方様のことは呼び捨てで呼んでいた気がする。
今、エクムント様はわたくしのことを「エリザベート嬢」と呼んでいる。わたくしはエクムント様を「エクムント様」と呼び返している。
結婚した後にはわたくしはエクムント様から、「エリザベート」と呼び捨てで呼ばれるのだろうか。わたくしはエクムント様のことを何と呼べばいいのだろう。「旦那様」、「エクムント様」、「わたくしのエクムント様」……考えているだけで頬が熱くなってくる気がする。
「お姉様、顔が真っ赤ですわ。暑さに当てられたのではないですか?」
「そうかもしれません」
「水筒に紅茶が入っています。お飲みになってください」
クリスタちゃんに言われてわたくしは水筒の中の紅茶を飲んだ。
辺境伯領ではフルーツティーかミントティーがよく飲まれているのだが、わたくしはミントティーがあまり得意ではない。なので、フルーツティーをいつも選ぶのだが、エクムント様はミントティーを飲んでいることが多い気がした。
ミントの清涼感が体を冷やすのだと教えられても、紅茶にミントの香りが付いているのが苦手なのだ。
ミントティーは牛乳とも合わないのが困りものだ。
辺境伯領ではあまり牛乳が手に入らないのか、ミルクティーを飲む機会はほとんどない。わたくしが辺境伯領に嫁いで行ったら、牛乳を手に入れてもらう方法を考えてもらわなければいけないなどと思ってから、今から辺境伯領に嫁ぐ日を指折り数えている気がしてますます顔が熱くなってくる。
顔だけでなくて全身が熱い気がするし、頭も痛い気がする。
国王陛下の別荘に行くまでにはまだ二日時間があるので、わたくしが部屋で休んでいると、母が医者を呼んでくれていた。
熱を測るとわたくしはかなりの高熱が出ているようだ。
「辺境伯領で暑くて体に熱がこもったのかもしれませんね」
「どうすればいいでしょう?」
「しばらく安静にしておいた方がいいでしょう」
というわけで、わたくしは国王陛下の別荘に行く日には回復するように、部屋で休んでいることになった。
食事もマルレーンが部屋に持って来てくれて、ベッドで食べる。食欲があまりなくて、ミルクティーだけ飲んだわたくしをマルレーンはとても心配していた。
普段わたくしはよく食べる方なのだ。
母の教育方針で、レディは小鳥のように小食だというのを実行することなく、出されたものはきっちりと美味しくいただくというのを叩き込まれているので、わたくしもクリスタちゃんもまーちゃんもお腹を空かせていた経験はない。
それでも熱のせいで食べられないので、困っていると、マルレーンは食事を別なものに変えて来てくれた。
ミルク粥とスープと果物だ。それならばなんとか食べられてわたくしはマルレーンに感謝する。
「わたくしが食べられるものがよく分かりましたね」
「病人にはお粥とスープと果物と決まっています」
「マルレーン、ありがとう」
「とんでもないことでございます」
お礼を言えばマルレーンは恐縮してしまった。お皿を下げてもらって、その日はお風呂には入らずに休んだ。
次の日は髪がべたべたしていて気持ち悪かったので、熱を測って、熱が微熱の範囲まで下がっていることを確認してから、シャワーを浴びて髪を洗った。
さっぱりして休んでいると、部屋のドアが叩かれる。
「エリザベートお姉様、早くよくなってくださいね」
「エリザベートお姉様、苦しくないですか?」
うつってはいけないので部屋には入らないように言われているふーちゃんとまーちゃんはドアの外から話しかけて来る。
「もうほとんどよくなりましたよ。明日は国王陛下の別荘に行けそうです」
「よかったです、エリザベートお姉様」
「お大事にされてください、エリザベートお姉様」
ドアの前に何か置かれた気配がしたのでマルレーンに確認してもらうと、ふーちゃんとまーちゃんの折った折り紙の花が置かれていた。折り紙の花を大事に飾ってもらって、わたくしはもう一度眠りについた。
眠っている間に、クリスタちゃんの歌声が聞こえた気がする。
優しい心地よい子守歌。
まーちゃんが小さい頃に歌を強請っていたたびにクリスタちゃんが歌っていた歌だ。
目を開けてみるとまだ歌が聞こえている。
部屋を繋ぐ窓に近寄ってみると、クリスタちゃんが歌っていた。
「クリスタちゃん、歌っているのですか?」
「お姉様、うるさかったですか?」
「いいえ、心地よく眠れました」
「それならよかったです。お姉様が安らげるように歌ってみたのです」
クリスタちゃんはわたくしのために歌ってくれていた。
夜には熱はすっかりと下がって、普段と同じものが食べられるようになっていた。
熱を出したのも、体が熱かったのも、わたくしは熱中症の一種ではないのかと考えていた。
しかし、医者はそのようなことは言わなかった。
この世界では熱中症というものが知られていないのだろうか。
対処法としては体を冷やすことなのだが、それも医者の指示がなかったので特にすることはなく、安静にしていただけだった。
辺境伯領では暑さで毎年ひとが倒れていそうな気がする。
熱中症というものが認知されていないのならば、それも認知されて、治療法が広まるようにしなければいけないのではないだろうか。
辺境伯領では熱中症はどうなのか、わたくしは国王陛下の別荘でエクムント様に会ったら聞こうと考えていた。
なんとか国王陛下の別荘に行く荷物も整って、わたくしは翌日には馬車に乗っていた。
国王陛下の別荘は王都でも外れにあるので、列車を使うことなく、馬車で行ける範囲なのだ。
わたくしとクリスタちゃんを乗せた馬車、両親とふーちゃんとまーちゃんを乗せた馬車の二台に分かれて、荷物もしっかりと乗せて国王陛下の別荘に行く。
国王陛下の別荘ではハインリヒ殿下とノルベルト殿下とノエル殿下とユリアーナ殿下が待っていてくれた。国王陛下と王妃殿下は両親が来たことを喜んで歓迎している。
「ユストゥス、テレーゼ夫人、よく来てくれた」
「今年も一緒に過ごしましょう」
「お招きくださりありがとうございます」
「国王陛下も王妃殿下もお元気なようでなによりです」
頭を下げる両親に国王陛下と王妃殿下はにこにことして食堂に招いている。
食堂に行くと、レーニちゃんとエクムント様も揃っていた。
「エリザベート嬢、熱を出されたと聞きました。お加減はいかがですか?」
「もう平気です。軽い熱中症になっていたのだと思います」
「熱中症になられましたか」
熱中症という言葉を使えば、エクムント様はそれを理解している様子だった。
「辺境伯領では熱中症は多いのですか?」
「多いですね。なった場合には、バスタブに水を張って、そこに浸かっているように言われます」
中央では熱中症が認知されていなかっただけで、辺境伯領では熱中症はしっかりと認知されていた。
「ミントティーを飲むのも、体の熱を冷やすためです。水風呂に体を浸けて、ミントティーを飲んで一晩過ごすように医者に言われますよ」
「そうなのですね。中央の医者は熱中症を知らなかったようで、そのような処置方法は言われませんでした」
「それは困りますね。辺境伯領と中央で行き来が多くなると、中央に戻ってから熱中症を発症するものもいるでしょう」
熱中症に関してもっと中央でも認知して行ってもらわなければ困るという結論でわたくしとエクムント様は意気投合した。
熱中症の認知度を高めるためにできることは何なのか、これから考えていかなければいけない。
「そう言えば、彼の国の国王陛下は体調がよくなってきているとのことだ。ハインリヒが治療法を教えてくれたことに礼をしたいと言っているようだが」
「それは私ではなくエリザベート嬢が気付いたことなのです」
「わたくしは、平民の方に聞いただけですわ。ハインリヒ殿下がお礼を受け取ってくださいませ」
わたくしは彼の国が自国だけで後継者争いを起こさずに後継者を決められればそれで満足で、それ以上のことは考えていない。
ハインリヒ殿下にそう告げてもハインリヒ殿下は納得していない様子だった。
父は母のことを「テレーゼ」と呼ぶ。
結婚する前は「テレーゼ嬢」だったのだろう。
エクムント様のお兄様たちも、奥方様のことは呼び捨てで呼んでいた気がする。
今、エクムント様はわたくしのことを「エリザベート嬢」と呼んでいる。わたくしはエクムント様を「エクムント様」と呼び返している。
結婚した後にはわたくしはエクムント様から、「エリザベート」と呼び捨てで呼ばれるのだろうか。わたくしはエクムント様のことを何と呼べばいいのだろう。「旦那様」、「エクムント様」、「わたくしのエクムント様」……考えているだけで頬が熱くなってくる気がする。
「お姉様、顔が真っ赤ですわ。暑さに当てられたのではないですか?」
「そうかもしれません」
「水筒に紅茶が入っています。お飲みになってください」
クリスタちゃんに言われてわたくしは水筒の中の紅茶を飲んだ。
辺境伯領ではフルーツティーかミントティーがよく飲まれているのだが、わたくしはミントティーがあまり得意ではない。なので、フルーツティーをいつも選ぶのだが、エクムント様はミントティーを飲んでいることが多い気がした。
ミントの清涼感が体を冷やすのだと教えられても、紅茶にミントの香りが付いているのが苦手なのだ。
ミントティーは牛乳とも合わないのが困りものだ。
辺境伯領ではあまり牛乳が手に入らないのか、ミルクティーを飲む機会はほとんどない。わたくしが辺境伯領に嫁いで行ったら、牛乳を手に入れてもらう方法を考えてもらわなければいけないなどと思ってから、今から辺境伯領に嫁ぐ日を指折り数えている気がしてますます顔が熱くなってくる。
顔だけでなくて全身が熱い気がするし、頭も痛い気がする。
国王陛下の別荘に行くまでにはまだ二日時間があるので、わたくしが部屋で休んでいると、母が医者を呼んでくれていた。
熱を測るとわたくしはかなりの高熱が出ているようだ。
「辺境伯領で暑くて体に熱がこもったのかもしれませんね」
「どうすればいいでしょう?」
「しばらく安静にしておいた方がいいでしょう」
というわけで、わたくしは国王陛下の別荘に行く日には回復するように、部屋で休んでいることになった。
食事もマルレーンが部屋に持って来てくれて、ベッドで食べる。食欲があまりなくて、ミルクティーだけ飲んだわたくしをマルレーンはとても心配していた。
普段わたくしはよく食べる方なのだ。
母の教育方針で、レディは小鳥のように小食だというのを実行することなく、出されたものはきっちりと美味しくいただくというのを叩き込まれているので、わたくしもクリスタちゃんもまーちゃんもお腹を空かせていた経験はない。
それでも熱のせいで食べられないので、困っていると、マルレーンは食事を別なものに変えて来てくれた。
ミルク粥とスープと果物だ。それならばなんとか食べられてわたくしはマルレーンに感謝する。
「わたくしが食べられるものがよく分かりましたね」
「病人にはお粥とスープと果物と決まっています」
「マルレーン、ありがとう」
「とんでもないことでございます」
お礼を言えばマルレーンは恐縮してしまった。お皿を下げてもらって、その日はお風呂には入らずに休んだ。
次の日は髪がべたべたしていて気持ち悪かったので、熱を測って、熱が微熱の範囲まで下がっていることを確認してから、シャワーを浴びて髪を洗った。
さっぱりして休んでいると、部屋のドアが叩かれる。
「エリザベートお姉様、早くよくなってくださいね」
「エリザベートお姉様、苦しくないですか?」
うつってはいけないので部屋には入らないように言われているふーちゃんとまーちゃんはドアの外から話しかけて来る。
「もうほとんどよくなりましたよ。明日は国王陛下の別荘に行けそうです」
「よかったです、エリザベートお姉様」
「お大事にされてください、エリザベートお姉様」
ドアの前に何か置かれた気配がしたのでマルレーンに確認してもらうと、ふーちゃんとまーちゃんの折った折り紙の花が置かれていた。折り紙の花を大事に飾ってもらって、わたくしはもう一度眠りについた。
眠っている間に、クリスタちゃんの歌声が聞こえた気がする。
優しい心地よい子守歌。
まーちゃんが小さい頃に歌を強請っていたたびにクリスタちゃんが歌っていた歌だ。
目を開けてみるとまだ歌が聞こえている。
部屋を繋ぐ窓に近寄ってみると、クリスタちゃんが歌っていた。
「クリスタちゃん、歌っているのですか?」
「お姉様、うるさかったですか?」
「いいえ、心地よく眠れました」
「それならよかったです。お姉様が安らげるように歌ってみたのです」
クリスタちゃんはわたくしのために歌ってくれていた。
夜には熱はすっかりと下がって、普段と同じものが食べられるようになっていた。
熱を出したのも、体が熱かったのも、わたくしは熱中症の一種ではないのかと考えていた。
しかし、医者はそのようなことは言わなかった。
この世界では熱中症というものが知られていないのだろうか。
対処法としては体を冷やすことなのだが、それも医者の指示がなかったので特にすることはなく、安静にしていただけだった。
辺境伯領では暑さで毎年ひとが倒れていそうな気がする。
熱中症というものが認知されていないのならば、それも認知されて、治療法が広まるようにしなければいけないのではないだろうか。
辺境伯領では熱中症はどうなのか、わたくしは国王陛下の別荘でエクムント様に会ったら聞こうと考えていた。
なんとか国王陛下の別荘に行く荷物も整って、わたくしは翌日には馬車に乗っていた。
国王陛下の別荘は王都でも外れにあるので、列車を使うことなく、馬車で行ける範囲なのだ。
わたくしとクリスタちゃんを乗せた馬車、両親とふーちゃんとまーちゃんを乗せた馬車の二台に分かれて、荷物もしっかりと乗せて国王陛下の別荘に行く。
国王陛下の別荘ではハインリヒ殿下とノルベルト殿下とノエル殿下とユリアーナ殿下が待っていてくれた。国王陛下と王妃殿下は両親が来たことを喜んで歓迎している。
「ユストゥス、テレーゼ夫人、よく来てくれた」
「今年も一緒に過ごしましょう」
「お招きくださりありがとうございます」
「国王陛下も王妃殿下もお元気なようでなによりです」
頭を下げる両親に国王陛下と王妃殿下はにこにことして食堂に招いている。
食堂に行くと、レーニちゃんとエクムント様も揃っていた。
「エリザベート嬢、熱を出されたと聞きました。お加減はいかがですか?」
「もう平気です。軽い熱中症になっていたのだと思います」
「熱中症になられましたか」
熱中症という言葉を使えば、エクムント様はそれを理解している様子だった。
「辺境伯領では熱中症は多いのですか?」
「多いですね。なった場合には、バスタブに水を張って、そこに浸かっているように言われます」
中央では熱中症が認知されていなかっただけで、辺境伯領では熱中症はしっかりと認知されていた。
「ミントティーを飲むのも、体の熱を冷やすためです。水風呂に体を浸けて、ミントティーを飲んで一晩過ごすように医者に言われますよ」
「そうなのですね。中央の医者は熱中症を知らなかったようで、そのような処置方法は言われませんでした」
「それは困りますね。辺境伯領と中央で行き来が多くなると、中央に戻ってから熱中症を発症するものもいるでしょう」
熱中症に関してもっと中央でも認知して行ってもらわなければ困るという結論でわたくしとエクムント様は意気投合した。
熱中症の認知度を高めるためにできることは何なのか、これから考えていかなければいけない。
「そう言えば、彼の国の国王陛下は体調がよくなってきているとのことだ。ハインリヒが治療法を教えてくれたことに礼をしたいと言っているようだが」
「それは私ではなくエリザベート嬢が気付いたことなのです」
「わたくしは、平民の方に聞いただけですわ。ハインリヒ殿下がお礼を受け取ってくださいませ」
わたくしは彼の国が自国だけで後継者争いを起こさずに後継者を決められればそれで満足で、それ以上のことは考えていない。
ハインリヒ殿下にそう告げてもハインリヒ殿下は納得していない様子だった。
253
お気に入りに追加
1,684
あなたにおすすめの小説


(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

働かなくていいなんて最高!貴族夫人の自由気ままな生活
ゆる
恋愛
前世では、仕事に追われる日々を送り、恋愛とは無縁のまま亡くなった私。
「今度こそ、のんびり優雅に暮らしたい!」
そう願って転生した先は、なんと貴族令嬢!
そして迎えた結婚式――そこで前世の記憶が蘇る。
「ちょっと待って、前世で恋人もできなかった私が結婚!?!??」
しかも相手は名門貴族の旦那様。
「君は何もしなくていい。すべて自由に過ごせばいい」と言われ、夢の“働かなくていい貴族夫人ライフ”を満喫するつもりだったのに――。
◆メイドの待遇改善を提案したら、旦那様が即採用!
◆夫の仕事を手伝ったら、持ち前の簿記と珠算スキルで屋敷の経理が超効率化!
◆商人たちに簿記を教えていたら、商業界で話題になりギルドの顧問に!?
「あれ? なんで私、働いてるの!?!??」
そんな中、旦那様から突然の告白――
「実は、君を妻にしたのは政略結婚のためではない。ずっと、君を想い続けていた」
えっ、旦那様、まさかの溺愛系でした!?
「自由を与えることでそばにいてもらう」つもりだった旦那様と、
「働かない貴族夫人」になりたかったはずの私。
お互いの本当の気持ちに気づいたとき、
気づけば 最強夫婦 になっていました――!
のんびり暮らすつもりが、商業界のキーパーソンになってしまった貴族夫人の、成長と溺愛の物語!
その転生幼女、取り扱い注意〜稀代の魔術師は魔王の娘になりました〜
みおな
ファンタジー
かつて、稀代の魔術師と呼ばれた魔女がいた。
魔王をも単独で滅ぼせるほどの力を持った彼女は、周囲に畏怖され、罠にかけて殺されてしまう。
目覚めたら、三歳の幼子に生まれ変わっていた?
国のため、民のために魔法を使っていた彼女は、今度の生は自分のために生きることを決意する。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

かつて私のお母様に婚約破棄を突き付けた国王陛下が倅と婚約して後ろ盾になれと脅してきました
お好み焼き
恋愛
私のお母様は学生時代に婚約破棄されました。当時王太子だった現国王陛下にです。その国王陛下が「リザベリーナ嬢。余の倅と婚約して後ろ盾になれ。これは王命である」と私に圧をかけてきました。
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
実家から絶縁されたので好きに生きたいと思います
榎夜
ファンタジー
婚約者が妹に奪われた挙句、家から絶縁されました。
なので、これからは自分自身の為に生きてもいいですよね?
【ご報告】
書籍化のお話を頂きまして、31日で非公開とさせていただきますm(_ _)m
発売日等は現在調整中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる