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十一章 ネイルアートとフィンガーブレスレット
5.お芝居は王立劇場貸し切りで
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劇団の役者さんたちは美しい方ばかりなのだと聞いていて、わたくしはとても期待していた。
前世でお芝居を見た記憶はあまりないのだが、何かの折にいただいたチケットで見に行ったことがある。そのときには華やかな世界に魅了されたものだ。
読んでいた『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』も舞台化されたことがあるようなのだが、その舞台は見たことがない。『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』の本自体が母が集めていたものだったし、舞台化されたときには前世のわたくしはまだ小さくてチケットを取るという考えすら浮かばなかったのだ。
後から母から舞台化されたという話を聞いてそのときに行けなかったのを悔しがった覚えがある。
お芝居は詳しくはないがこの世界では数少ない娯楽のようなので、わたくしはエクムント様とのデートのときに内容を全く覚えていないくらい舞い上がってしまったことを少し後悔していた。
それだけに、もう一度見に行けるというのは楽しみだった。
観劇の日には王立劇場が貸し切りになった。
覚悟していたことだが、これはもう仕方がないことだ。
ハインリヒ殿下とその婚約者のクリスタちゃん、ノルベルト殿下、辺境伯家の婚約者でディッペル公爵家の娘のわたくし、ディッペル家の婚約者でリリエンタール公爵家令嬢のレーニちゃんが来ているのだ、警備のために貸し切りにするほかはなかった。
貸し切りにされたおかげで、客席が空いたので、ハインリヒ殿下から勧められてわたくしはディッペル家に、レーニちゃんはリリエンタール家に手紙を書いた。
結果として、ディッペル家からは両親とふーちゃんとまーちゃんがやってきて、リリエンタール家からはレーニちゃんのご両親とデニスくんとゲオルグくんが来ることになっていた。
ハインリヒ殿下はユリアーナ殿下を、ノルベルト殿下はノエル殿下を誘ったようだ。
厳重に警護が敷かれた王立劇場で、座る席は自由に決めていいと言われたので、わたくしは前から三番目くらいの席に座った。わたくしの隣りにクリスタちゃんが座って、その隣りにハインリヒ殿下が座る。
まーちゃんはオリヴァー殿の隣りに座って、まーちゃんの隣りに両親が座って、その隣りにふーちゃんが座って、ふーちゃんの隣りにはレーニちゃんが座る。
ノルベルト殿下とノエル殿下は隣り同士で座っているのだが、ユリアーナ殿下がノルベルト殿下の隣りから抜け出して、リリエンタール家のご両親と一緒に座っているデニスくんとゲオルグくんの、デニスくんの隣りに座ろうとして連れ戻されている。
「ユリアーナ、落ち着いて座りなさい」
「ノルベルトおにいさま、わたくし、デニスどのとすわりたいのです」
「デニス殿はゲオルグ殿とご両親と座っているでしょう」
「デニスどの……」
がっかりしているユリアーナ殿下もノルベルト殿下に宥められて座席に座っていた。
リーゼロッテ嬢とミリヤムちゃんは端の方の椅子に静かに座っていた。
「エリザベート嬢とクリスタ嬢とレーニ嬢が手に着けているのはなんですか? とても美しいですね」
「わたくしも気になっていました。お姉様、それはなんですか?」
「まぁ、きれい! わたくしもそれのことをしりたいですわ」
ノエル殿下がわたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんの手の甲を覆うフィンガーブレスレットに言及すれば、まーちゃんとユリアーナ殿下も気にしている。
わたくしが答える前にクリスタちゃんが口を開いた。
「お姉様が考えたフィンガーブレスレットという手の甲の装飾品です。お姉様が試作品を編んでエクムント様に送られたら、エクムント様が辺境伯領のガラスビーズを使って製品として作り上げてくださったのです」
「なんて美しいのでしょう」
「ノエル殿下、辺境伯領に注文してすぐにノエル殿下のものを作らせましょう」
「ありがとうございます、ノルベルト殿下」
ノルベルト殿下はノエル殿下にいいところを見せたいので素早く注文すると言っている。
まーちゃんがもじもじとしていると、オリヴァー殿が申し出る。
「マリア様、私でよろしければプレゼントいたしましょうか?」
「よろしいのですか、オリヴァー殿?」
「辺境伯領ならば私の故郷です。辺境伯領のものをマリア様が身に着けてくださるのは嬉しいことです。ディッペル公爵夫妻、マリア様にフィンガーブレスレットをプレゼントしてよろしいでしょうか?」
「ありがとうございます、オリヴァー殿」
「マリアも喜びます」
まーちゃんもフィンガーブレスレットがもらえるようになりそうだ。
だんだんとユリアーナ殿下の唇が尖って来るのに気付いていたが、わたくしは口を挟んでいいものか悩んでいた。ユリアーナ殿下の持ち物に関しては、教育方針もあるだろうから気軽に差し上げるとは言えないのだ。
オリヴァー殿もわたくしの両親にきちんと許可を取っていた。ユリアーナ殿下もまだ五歳なので、プレゼントするとなると両親の許可がいる。
「おにいさま……」
ノルベルト殿下の袖を引いて不満顔を見せるユリアーナ殿下にノルベルト殿下が笑いながら告げる。
「ユリアーナの分も注文しようね」
「ノルベルトおにいさま!」
「何色がいいか考えておいてくれるかな?」
「はい!」
ノルベルト殿下に注文してもらえると分かってユリアーナ殿下の機嫌も直ったようだった。
お芝居が始まる。
幕が開いて、格好いい騎士たちのダンスと歌が披露される。
それを見ながらわたくしは何故か違和感を覚えていた。
役者さんは美しい方が多いというが、何かが違うのだ。もっと美しい方たちをわたくしは見慣れている。
周囲を見れば納得ができた。
ハインリヒ殿下とクリスタちゃんは『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』の物語の主人公とその恋人。レーニちゃんも貴族だし、わたくしも『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』で悪役とはいえクリスタちゃんのライバルとなる身。ミリヤムちゃんはクリスタちゃんの親友ポジションだし、ここにいる誰もが物語の中の登場人物なのだ。
顔立ちが整っていて、声もよくて、非の打ちどころがなくてもおかしくはない。
そんな方々が周囲にいるのでわたくしは感覚がおかしくなっていたようだ。
お芝居をしている役者さんたちを見ても、普通にしか思えないのだ。
そんなことを考えているうちに問題のシーンに来た。
騎士の一人が下町の酒屋にお忍びでやってきた女王に気付かずに、壁に追い詰めてキスをするのだ。
確かに壁ドンをしている。
キスシーンはしているように見えるだけで実際にはしていないことは分かるのだが、小さなまーちゃんやユリアーナ殿下には刺激が強かったようだ。
「きゃー!」
「ドンッていったー!」
悲鳴を上げて口元を押さえて脚をバタバタとさせている。
「レーニ嬢、私はあのような強引なことはしません!」
「分かっていますよ、フランツ殿」
ふーちゃんも思わず声が出てしまっている。
お芝居の内容は、長子相続だが双子で生まれて来てしまった王子と王女が、将来争うことのないように片方を修道院に入れて片方に王家を継がせようとする。
不平等でないようにどちらか分からないように同じ服を着せた王子と王女の片方を修道院に行かせて、片方を王宮に残したのだが、修道院に行く途中で王子は襲われ奪われてしまう。
将来王子を旗頭に誰かが反乱を起こすのではないかと恐れつつも、王女が王位を継いで女王になるのだが、女王は自分が王位を継ぐのではなくて、普通の少女として他家に嫁ぎたいと思っていたということを吐露する。
女王は行方不明の双子の捜索をさせていて、そこに協力するのが壁ドンをした主人公の騎士と騎士団だった。
壁ドンをされた王女は騎士に心を奪われるのだが、普通だったら好きでもない相手にそんなことをされても嫌で怖いだけであるが、これは物語なのだから仕方がない。
最終的には双子の王子が見付かって、女王は王子に王位を譲って騎士と結ばれるのだ。
それもまた現実味がないような気がするが、お芝居なのだから仕方がない。
色々と現実味のないところもあったが、ダンスも歌も素晴らしくて、お芝居はとても楽しかった。
この世界に三銃士がいるのか知らないが、三銃士も出て来て、主人公の騎士と共に行方不明の王子を探すシーンが印象的だった。
わたくしは今度こそお芝居をしっかりと楽しめたのだった。
前世でお芝居を見た記憶はあまりないのだが、何かの折にいただいたチケットで見に行ったことがある。そのときには華やかな世界に魅了されたものだ。
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後から母から舞台化されたという話を聞いてそのときに行けなかったのを悔しがった覚えがある。
お芝居は詳しくはないがこの世界では数少ない娯楽のようなので、わたくしはエクムント様とのデートのときに内容を全く覚えていないくらい舞い上がってしまったことを少し後悔していた。
それだけに、もう一度見に行けるというのは楽しみだった。
観劇の日には王立劇場が貸し切りになった。
覚悟していたことだが、これはもう仕方がないことだ。
ハインリヒ殿下とその婚約者のクリスタちゃん、ノルベルト殿下、辺境伯家の婚約者でディッペル公爵家の娘のわたくし、ディッペル家の婚約者でリリエンタール公爵家令嬢のレーニちゃんが来ているのだ、警備のために貸し切りにするほかはなかった。
貸し切りにされたおかげで、客席が空いたので、ハインリヒ殿下から勧められてわたくしはディッペル家に、レーニちゃんはリリエンタール家に手紙を書いた。
結果として、ディッペル家からは両親とふーちゃんとまーちゃんがやってきて、リリエンタール家からはレーニちゃんのご両親とデニスくんとゲオルグくんが来ることになっていた。
ハインリヒ殿下はユリアーナ殿下を、ノルベルト殿下はノエル殿下を誘ったようだ。
厳重に警護が敷かれた王立劇場で、座る席は自由に決めていいと言われたので、わたくしは前から三番目くらいの席に座った。わたくしの隣りにクリスタちゃんが座って、その隣りにハインリヒ殿下が座る。
まーちゃんはオリヴァー殿の隣りに座って、まーちゃんの隣りに両親が座って、その隣りにふーちゃんが座って、ふーちゃんの隣りにはレーニちゃんが座る。
ノルベルト殿下とノエル殿下は隣り同士で座っているのだが、ユリアーナ殿下がノルベルト殿下の隣りから抜け出して、リリエンタール家のご両親と一緒に座っているデニスくんとゲオルグくんの、デニスくんの隣りに座ろうとして連れ戻されている。
「ユリアーナ、落ち着いて座りなさい」
「ノルベルトおにいさま、わたくし、デニスどのとすわりたいのです」
「デニス殿はゲオルグ殿とご両親と座っているでしょう」
「デニスどの……」
がっかりしているユリアーナ殿下もノルベルト殿下に宥められて座席に座っていた。
リーゼロッテ嬢とミリヤムちゃんは端の方の椅子に静かに座っていた。
「エリザベート嬢とクリスタ嬢とレーニ嬢が手に着けているのはなんですか? とても美しいですね」
「わたくしも気になっていました。お姉様、それはなんですか?」
「まぁ、きれい! わたくしもそれのことをしりたいですわ」
ノエル殿下がわたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんの手の甲を覆うフィンガーブレスレットに言及すれば、まーちゃんとユリアーナ殿下も気にしている。
わたくしが答える前にクリスタちゃんが口を開いた。
「お姉様が考えたフィンガーブレスレットという手の甲の装飾品です。お姉様が試作品を編んでエクムント様に送られたら、エクムント様が辺境伯領のガラスビーズを使って製品として作り上げてくださったのです」
「なんて美しいのでしょう」
「ノエル殿下、辺境伯領に注文してすぐにノエル殿下のものを作らせましょう」
「ありがとうございます、ノルベルト殿下」
ノルベルト殿下はノエル殿下にいいところを見せたいので素早く注文すると言っている。
まーちゃんがもじもじとしていると、オリヴァー殿が申し出る。
「マリア様、私でよろしければプレゼントいたしましょうか?」
「よろしいのですか、オリヴァー殿?」
「辺境伯領ならば私の故郷です。辺境伯領のものをマリア様が身に着けてくださるのは嬉しいことです。ディッペル公爵夫妻、マリア様にフィンガーブレスレットをプレゼントしてよろしいでしょうか?」
「ありがとうございます、オリヴァー殿」
「マリアも喜びます」
まーちゃんもフィンガーブレスレットがもらえるようになりそうだ。
だんだんとユリアーナ殿下の唇が尖って来るのに気付いていたが、わたくしは口を挟んでいいものか悩んでいた。ユリアーナ殿下の持ち物に関しては、教育方針もあるだろうから気軽に差し上げるとは言えないのだ。
オリヴァー殿もわたくしの両親にきちんと許可を取っていた。ユリアーナ殿下もまだ五歳なので、プレゼントするとなると両親の許可がいる。
「おにいさま……」
ノルベルト殿下の袖を引いて不満顔を見せるユリアーナ殿下にノルベルト殿下が笑いながら告げる。
「ユリアーナの分も注文しようね」
「ノルベルトおにいさま!」
「何色がいいか考えておいてくれるかな?」
「はい!」
ノルベルト殿下に注文してもらえると分かってユリアーナ殿下の機嫌も直ったようだった。
お芝居が始まる。
幕が開いて、格好いい騎士たちのダンスと歌が披露される。
それを見ながらわたくしは何故か違和感を覚えていた。
役者さんは美しい方が多いというが、何かが違うのだ。もっと美しい方たちをわたくしは見慣れている。
周囲を見れば納得ができた。
ハインリヒ殿下とクリスタちゃんは『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』の物語の主人公とその恋人。レーニちゃんも貴族だし、わたくしも『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』で悪役とはいえクリスタちゃんのライバルとなる身。ミリヤムちゃんはクリスタちゃんの親友ポジションだし、ここにいる誰もが物語の中の登場人物なのだ。
顔立ちが整っていて、声もよくて、非の打ちどころがなくてもおかしくはない。
そんな方々が周囲にいるのでわたくしは感覚がおかしくなっていたようだ。
お芝居をしている役者さんたちを見ても、普通にしか思えないのだ。
そんなことを考えているうちに問題のシーンに来た。
騎士の一人が下町の酒屋にお忍びでやってきた女王に気付かずに、壁に追い詰めてキスをするのだ。
確かに壁ドンをしている。
キスシーンはしているように見えるだけで実際にはしていないことは分かるのだが、小さなまーちゃんやユリアーナ殿下には刺激が強かったようだ。
「きゃー!」
「ドンッていったー!」
悲鳴を上げて口元を押さえて脚をバタバタとさせている。
「レーニ嬢、私はあのような強引なことはしません!」
「分かっていますよ、フランツ殿」
ふーちゃんも思わず声が出てしまっている。
お芝居の内容は、長子相続だが双子で生まれて来てしまった王子と王女が、将来争うことのないように片方を修道院に入れて片方に王家を継がせようとする。
不平等でないようにどちらか分からないように同じ服を着せた王子と王女の片方を修道院に行かせて、片方を王宮に残したのだが、修道院に行く途中で王子は襲われ奪われてしまう。
将来王子を旗頭に誰かが反乱を起こすのではないかと恐れつつも、王女が王位を継いで女王になるのだが、女王は自分が王位を継ぐのではなくて、普通の少女として他家に嫁ぎたいと思っていたということを吐露する。
女王は行方不明の双子の捜索をさせていて、そこに協力するのが壁ドンをした主人公の騎士と騎士団だった。
壁ドンをされた王女は騎士に心を奪われるのだが、普通だったら好きでもない相手にそんなことをされても嫌で怖いだけであるが、これは物語なのだから仕方がない。
最終的には双子の王子が見付かって、女王は王子に王位を譲って騎士と結ばれるのだ。
それもまた現実味がないような気がするが、お芝居なのだから仕方がない。
色々と現実味のないところもあったが、ダンスも歌も素晴らしくて、お芝居はとても楽しかった。
この世界に三銃士がいるのか知らないが、三銃士も出て来て、主人公の騎士と共に行方不明の王子を探すシーンが印象的だった。
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