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十一章 ネイルアートとフィンガーブレスレット
4.壁ドンについての考察
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部屋に戻るとクリスタちゃんにわたくしはフィンガーブレスレットを渡すことにした。
クリスタちゃんを呼んで一緒に箱の中身を見る。
ピンク色から白のグラデーションの糸にピンク色のガラスビーズで飾られたフィンガーブレスレットを見て、クリスタちゃんはすぐにそれに決めた。
「エクムント様とデートだったのでしょう? 楽しかったですか?」
「エクムント様が手を握るのでわたくしはお芝居の内容が全く頭に入って来ませんでした」
「エクムント様も大胆ですね」
手を握られただけでお芝居の内容もよく分からなくなってしまうくらい舞い上がってしまうというのもわたくしは子どもっぽくて恥ずかしかったが、エクムント様は自分の格好よさを分かっていないのだ。あんなに格好いい大好きな方から手を握られていたら、お芝居の内容もよく分からないというものである。
「エクムント様がお姉様のことを大事にしてくださっているようで安心しました」
「エクムント様はいつも優しいですよ」
「お姉様ばかり追いかけているような気がしていたのです。エクムント様はいつも冷静な顔をなさって」
「わたくしは今もそう思っていますわ」
「お芝居の間中手を握っていたというのは、お姉様に気持ちがあるからに違いありません。好きでもない方なら、そもそも手に触れたいとも思わないでしょう?」
わたくしもエクムント様でなければ手を握られても嫌な気持ちしかしなかっただろう。それがずっとドキドキしてお芝居の内容も頭に入って来なかったのだから、エクムント様に夢中だということは間違いない。エクムント様の方はどうなのだろうと思っていたが、確かに好意のない相手の手をお芝居の間中ずっとにぎっていられるわけがないと気付くと、今更ながらに顔が赤くなってくる。
「わたくし、そんなことに気付く余裕はありませんでしたわ! なんてことでしょう! エクムント様が、わたくしを……」
はしたないことに大きな声が出てしまった。
狼狽えているわたくしを見て、クリスタちゃんは微笑んでいた。
「わたくしが男性だったら絶対にお姉様を誰にも渡したりしなかったのにと思いますが、わたくしが男性でも、お姉様はきっとエクムント様に夢中で、わたくしのことは弟としか思ってくださいませんでしたね」
「クリスタちゃん?」
「ただの戯言ですわ。それだけわたくしにとってお姉様は大事な存在だということです。わたくしを救ってくださった女神さまのような存在です」
クリスタちゃんの言葉に驚いてしまったが、小さい頃からどれだけ一緒にいても、クリスタちゃんが男性だったら弟としてしか見られなかったであろうことは確かだった。
「クリスタちゃんが妹でよかったと思っています」
「わたくしもお姉様が姉で、妹になれてよかったと思っています」
フィンガーブレスレットを煌めかせて口元を押さえるクリスタちゃんは笑っているようだった。
翌日の休み明けのお茶会で、わたくしはレーニちゃんとミリヤムちゃんとリーゼロッテ嬢にフィンガーブレスレットを渡した。
レーニちゃんは黄色のフィンガーブレスレットを、ミリヤムちゃんは赤のフィンガーブレスレットを、リーゼロッテ嬢は遠慮していたが最後に残った白いフィンガーブレスレットを受け取っていた。
「とても美しいですね。エクムント様が指示されて作られたのでしょうか?」
「そうだと思います。辺境伯領のガラスビーズを使っていますね」
「綺麗です。わたくしになどもったいないです」
「そう言わないで使ってください、ミリヤム嬢」
「わたくしにまでもったいないことで御座います。本当にありがとうございます」
「リーゼロッテ嬢も使ってくださいね」
それぞれにフィンガーブレスレットを着けてうっとりとしていると、ノルベルト殿下がわたくしに声をかけて来た。
「エリザベート嬢はエクムント殿と王立劇場にお芝居を見に行ったのですか?」
「はい。エクムント様がチケットを取ってくださいました」
笑顔で答えると、レーニちゃんとミリヤムちゃんとリーゼロッテ嬢がわたくしをじっと見つめている。何事かと思ったら、レーニちゃんが口を開いた。
「今やっている演目は有名なものだとか」
「そうなのですか?」
「題材自体は三銃士でありふれたものですが、ヒーローがヒロインを壁に追い詰めて、無理矢理唇を奪うというシーンがあると聞きました」
「え!? そうだったのですか?」
「そうです。こうやって、壁にドンッと追い詰めて……」
レーニちゃんが手の平で壁を叩くようにしてわたくしを壁に押し付ける。その様子を見てミリヤムちゃんとリーゼロッテ嬢が口元を押さえて顔を赤らめている。
「そ、そんな過激なシーンがあったのですか?」
「エリザベート嬢の見た演目は違うものだったのでしょうか?」
「わたくし、エクムント様と一緒だったから、浮かれてしまって実は、内容をほとんど覚えていないのです」
そういえば客席から黄色い悲鳴が上がっていた気がする。それはこのシーンだったのだろう。
レーニちゃんには丁重に退いていただいて、わたくしは真顔になってしまった。レーニちゃんとミリヤムちゃんとリーゼロッテ嬢はお芝居の内容で盛り上がっている。
「あのシーンが流行って、男性は強引に行った方がいいなんて勘違いしている方がいるそうですよ」
「わたくしはそういう野蛮なのは考えられませんわ」
「わたくしも決められた結婚相手以外とそういうことは……」
そうは言いつつも、お芝居の内容は気になっている様子のレーニちゃんとミリヤムちゃんとリーゼロッテ嬢。
「お姉様、エクムント様がそのように強引に迫ってきたらどうなさいますか?」
クリスタちゃんの問いかけにわたくしは即答した。
「あり得ません」
エクムント様は優しくて紳士なのである。わたくしを壁に押し付けて無理矢理に唇を奪うようなタイプではない。
というか、それはわたくしの前世で「壁ドン」と言われていた行為ではないだろうか。
そんなことをエクムント様がするはずがない。
そもそも、エクムント様はわたくしのことは妹のようにしか思っておらず、キスなどまだまだ先の話だ。今のわたくしにエクムント様が迫るようなことは絶対にない。
赤ん坊のころからエクムント様を知っているのだ。エクムント様は好きな相手を聞いたときにも、結婚する相手を好きになるのだと言っていたし、真面目で一途で紳士なエクムント様が強引で乱暴なことをするなんてはずがないとわたくしは確信していた。
「クリスタも考えてください。ハインリヒ殿下がそのようなことをなさると思いますか?」
「いいえ。ハインリヒ殿下は紳士です。絶対にありません」
逆にクリスタちゃんに問いかければ、クリスタちゃんも真顔になっていた。
「レーニ嬢はフランツがそのようなことをすると思いますか?」
「フランツ殿が!? フランツ殿はまだ七歳なのですよ、ありえません」
現実的に考えても、強引に唇を奪うなんていうことがこの貴族社会で許されるわけがないのは分かり切っているのだ。
それをあえてお芝居でやったので、お芝居を観た男性が勘違いしたのかもしれない。
「私はクリスタ嬢とのそのようなことはとても大事にしたいので、強引に奪うなどありえません」
「ハインリヒ殿下はそういってくださると思っていましたわ」
「僕もノエル殿下とのそういうことはとても大切なことなので、ノエル殿下の意志を確認して行いたいと思っています」
「ノルベルト兄上もそうですよね」
ハインリヒ殿下とノルベルト殿下の男性陣も同じ考えのようだった。
それにしても、お芝居なので許されるが、そういうお芝居を本気にしてしまう男性がいたら、とても迷惑だろうと考えてしまう。
わたくしの頭に浮かんだのはホルツマン家のラルフ殿だった。
ラルフ殿が学園にいた頃にそのお芝居が流行っていなくてよかった。
「それにしても、お姉様、お芝居の内容を覚えていないなんてもったいないですわね」
「そうですね」
「エクムント様に今度会ったときにお芝居の内容を話されたらどうするのですか?」
「そ、それは困ります」
エクムント様に夢中になっていてお芝居を全然見ていなかったなど、チケットを用意してくださったエクムント様に言えるはずがない。
わたくしが青くなっていると、クリスタちゃんが助言してくれる。
「わたくしとハインリヒ殿下とノルベルト殿下とオリヴァー殿とレーニ嬢とミリヤム嬢とリーゼロッテ嬢とお姉様、このお茶会のメンバーでお芝居を見に行きませんか?」
過激なシーンはあるがそれもお芝居だと分かっているし、お芝居自体はとても評判のよいものだったようなのでわたくしもしっかり見たいと思っていた。
「いいですね、クリスタ」
「それでは、私がチケットを手配しましょう」
賛成すればハインリヒ殿下がお芝居のチケットを手配してくれると申し出てくれた。
わたくしはもう一度お芝居を見ることになりそうだった。
クリスタちゃんを呼んで一緒に箱の中身を見る。
ピンク色から白のグラデーションの糸にピンク色のガラスビーズで飾られたフィンガーブレスレットを見て、クリスタちゃんはすぐにそれに決めた。
「エクムント様とデートだったのでしょう? 楽しかったですか?」
「エクムント様が手を握るのでわたくしはお芝居の内容が全く頭に入って来ませんでした」
「エクムント様も大胆ですね」
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「エクムント様がお姉様のことを大事にしてくださっているようで安心しました」
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「わたくしは今もそう思っていますわ」
「お芝居の間中手を握っていたというのは、お姉様に気持ちがあるからに違いありません。好きでもない方なら、そもそも手に触れたいとも思わないでしょう?」
わたくしもエクムント様でなければ手を握られても嫌な気持ちしかしなかっただろう。それがずっとドキドキしてお芝居の内容も頭に入って来なかったのだから、エクムント様に夢中だということは間違いない。エクムント様の方はどうなのだろうと思っていたが、確かに好意のない相手の手をお芝居の間中ずっとにぎっていられるわけがないと気付くと、今更ながらに顔が赤くなってくる。
「わたくし、そんなことに気付く余裕はありませんでしたわ! なんてことでしょう! エクムント様が、わたくしを……」
はしたないことに大きな声が出てしまった。
狼狽えているわたくしを見て、クリスタちゃんは微笑んでいた。
「わたくしが男性だったら絶対にお姉様を誰にも渡したりしなかったのにと思いますが、わたくしが男性でも、お姉様はきっとエクムント様に夢中で、わたくしのことは弟としか思ってくださいませんでしたね」
「クリスタちゃん?」
「ただの戯言ですわ。それだけわたくしにとってお姉様は大事な存在だということです。わたくしを救ってくださった女神さまのような存在です」
クリスタちゃんの言葉に驚いてしまったが、小さい頃からどれだけ一緒にいても、クリスタちゃんが男性だったら弟としてしか見られなかったであろうことは確かだった。
「クリスタちゃんが妹でよかったと思っています」
「わたくしもお姉様が姉で、妹になれてよかったと思っています」
フィンガーブレスレットを煌めかせて口元を押さえるクリスタちゃんは笑っているようだった。
翌日の休み明けのお茶会で、わたくしはレーニちゃんとミリヤムちゃんとリーゼロッテ嬢にフィンガーブレスレットを渡した。
レーニちゃんは黄色のフィンガーブレスレットを、ミリヤムちゃんは赤のフィンガーブレスレットを、リーゼロッテ嬢は遠慮していたが最後に残った白いフィンガーブレスレットを受け取っていた。
「とても美しいですね。エクムント様が指示されて作られたのでしょうか?」
「そうだと思います。辺境伯領のガラスビーズを使っていますね」
「綺麗です。わたくしになどもったいないです」
「そう言わないで使ってください、ミリヤム嬢」
「わたくしにまでもったいないことで御座います。本当にありがとうございます」
「リーゼロッテ嬢も使ってくださいね」
それぞれにフィンガーブレスレットを着けてうっとりとしていると、ノルベルト殿下がわたくしに声をかけて来た。
「エリザベート嬢はエクムント殿と王立劇場にお芝居を見に行ったのですか?」
「はい。エクムント様がチケットを取ってくださいました」
笑顔で答えると、レーニちゃんとミリヤムちゃんとリーゼロッテ嬢がわたくしをじっと見つめている。何事かと思ったら、レーニちゃんが口を開いた。
「今やっている演目は有名なものだとか」
「そうなのですか?」
「題材自体は三銃士でありふれたものですが、ヒーローがヒロインを壁に追い詰めて、無理矢理唇を奪うというシーンがあると聞きました」
「え!? そうだったのですか?」
「そうです。こうやって、壁にドンッと追い詰めて……」
レーニちゃんが手の平で壁を叩くようにしてわたくしを壁に押し付ける。その様子を見てミリヤムちゃんとリーゼロッテ嬢が口元を押さえて顔を赤らめている。
「そ、そんな過激なシーンがあったのですか?」
「エリザベート嬢の見た演目は違うものだったのでしょうか?」
「わたくし、エクムント様と一緒だったから、浮かれてしまって実は、内容をほとんど覚えていないのです」
そういえば客席から黄色い悲鳴が上がっていた気がする。それはこのシーンだったのだろう。
レーニちゃんには丁重に退いていただいて、わたくしは真顔になってしまった。レーニちゃんとミリヤムちゃんとリーゼロッテ嬢はお芝居の内容で盛り上がっている。
「あのシーンが流行って、男性は強引に行った方がいいなんて勘違いしている方がいるそうですよ」
「わたくしはそういう野蛮なのは考えられませんわ」
「わたくしも決められた結婚相手以外とそういうことは……」
そうは言いつつも、お芝居の内容は気になっている様子のレーニちゃんとミリヤムちゃんとリーゼロッテ嬢。
「お姉様、エクムント様がそのように強引に迫ってきたらどうなさいますか?」
クリスタちゃんの問いかけにわたくしは即答した。
「あり得ません」
エクムント様は優しくて紳士なのである。わたくしを壁に押し付けて無理矢理に唇を奪うようなタイプではない。
というか、それはわたくしの前世で「壁ドン」と言われていた行為ではないだろうか。
そんなことをエクムント様がするはずがない。
そもそも、エクムント様はわたくしのことは妹のようにしか思っておらず、キスなどまだまだ先の話だ。今のわたくしにエクムント様が迫るようなことは絶対にない。
赤ん坊のころからエクムント様を知っているのだ。エクムント様は好きな相手を聞いたときにも、結婚する相手を好きになるのだと言っていたし、真面目で一途で紳士なエクムント様が強引で乱暴なことをするなんてはずがないとわたくしは確信していた。
「クリスタも考えてください。ハインリヒ殿下がそのようなことをなさると思いますか?」
「いいえ。ハインリヒ殿下は紳士です。絶対にありません」
逆にクリスタちゃんに問いかければ、クリスタちゃんも真顔になっていた。
「レーニ嬢はフランツがそのようなことをすると思いますか?」
「フランツ殿が!? フランツ殿はまだ七歳なのですよ、ありえません」
現実的に考えても、強引に唇を奪うなんていうことがこの貴族社会で許されるわけがないのは分かり切っているのだ。
それをあえてお芝居でやったので、お芝居を観た男性が勘違いしたのかもしれない。
「私はクリスタ嬢とのそのようなことはとても大事にしたいので、強引に奪うなどありえません」
「ハインリヒ殿下はそういってくださると思っていましたわ」
「僕もノエル殿下とのそういうことはとても大切なことなので、ノエル殿下の意志を確認して行いたいと思っています」
「ノルベルト兄上もそうですよね」
ハインリヒ殿下とノルベルト殿下の男性陣も同じ考えのようだった。
それにしても、お芝居なので許されるが、そういうお芝居を本気にしてしまう男性がいたら、とても迷惑だろうと考えてしまう。
わたくしの頭に浮かんだのはホルツマン家のラルフ殿だった。
ラルフ殿が学園にいた頃にそのお芝居が流行っていなくてよかった。
「それにしても、お姉様、お芝居の内容を覚えていないなんてもったいないですわね」
「そうですね」
「エクムント様に今度会ったときにお芝居の内容を話されたらどうするのですか?」
「そ、それは困ります」
エクムント様に夢中になっていてお芝居を全然見ていなかったなど、チケットを用意してくださったエクムント様に言えるはずがない。
わたくしが青くなっていると、クリスタちゃんが助言してくれる。
「わたくしとハインリヒ殿下とノルベルト殿下とオリヴァー殿とレーニ嬢とミリヤム嬢とリーゼロッテ嬢とお姉様、このお茶会のメンバーでお芝居を見に行きませんか?」
過激なシーンはあるがそれもお芝居だと分かっているし、お芝居自体はとても評判のよいものだったようなのでわたくしもしっかり見たいと思っていた。
「いいですね、クリスタ」
「それでは、私がチケットを手配しましょう」
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