335 / 528
十章 ふーちゃんとまーちゃんの婚約
42.謎の女子生徒の正体
しおりを挟む
夏休み明けの最初のお茶会でノエル殿下は詩を読むと仰っていた。
オリヴァー殿もお茶会に招かれて、詩の解説をしてくれるということなので、わたくしはノエル殿下の詩がそれほど憂鬱ではなくなっていた。ノエル殿下の詩はよく分からないし、理解をしようとしても頭がそれを拒むイメージがあるのだが、オリヴァー殿が解釈したものならば受け入れられる。
お茶会での詩の披露が苦痛ではなくなるのはわたくしにとってありがたいことだった。
授業が終わってからミリヤムちゃんとサンルームに行くと、クリスタちゃんもレーニちゃんも来ていた。
わたくしとミリヤムちゃんが来たところで、ノエル殿下がわたくしとミリヤムちゃんとクリスタちゃんとレーニちゃんに向き直った。
「食堂で絡まれたのですか?」
食堂で何かあっただろうか。
わたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんとミリヤムちゃんは楽しく運動会の話をしていた。その間見知らぬ女子生徒が何か言っていたが、それはもう頭に残っていない。
「誰かに絡まれましたか、クリスタ、レーニ嬢、ミリヤム嬢?」
「お姉様、わたくしよく分かりませんわ。話に夢中でしたし、お昼も食べなければいけなかったし」
「わたくしも絡まれた気はしませんでした。何か周囲がうるさかった気がしますが、エリザベート嬢とクリスタ嬢とミリヤム嬢とのお話に集中していました」
「わたくし、絡まれることはよくあるので、感覚が麻痺しているのかもしれません。絡まれた印象はないのですが」
誰も誰かに絡まれたという印象を持っていなかった。ミリヤムちゃんが絡まれるのには慣れているというようなことを言っているが、それは由々しき問題だとは思うが、今日は誰かに声をかけられただろうか。
周囲でうるさくしていた女子生徒はいたが、わたくしたちに話しかけてきていたとはわたくしたちは認識していなかった。
「ホルツマン家のものが、エリザベート嬢とクリスタ嬢とレーニ嬢とミリヤム嬢に絡んでいたと知らされていますが」
「ホルツマン家? ラルフ殿は学園を退学になったのですよね」
「ホルツマン家に他に学園に通っている生徒がいましたか?」
「わたくしにはよく分かりません」
わたくしもクリスタちゃんもレーニちゃんもミリヤムちゃんも、誰かに絡まれた感覚がないので、全くノエル殿下と話が噛み合わない。
それでもノエル殿下に報告が行ったということは、わたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんとミリヤムちゃんが話しているときに、何か話しかけて来た相手がいるのだろう。
「周囲がうるさかったのは覚えています。今日は食堂は賑やかなのだなと思っていました」
「わたくしたち、誰かに絡まれていたのですか?」
「それは誰ですか、ノエル殿下?」
「わたくしに絡んできたのでしょうか? 苛めをしていた同級生も、寮の上級生も、もう近寄って来ないと思っていたのに」
ミリヤムちゃんが呟けば、そうなのかもしれないとわたくしも思ってしまう。
「ミリヤム嬢に絡むなど許せませんわ。まだ改心していない同級生がいたのですか?」
「ミリヤム嬢の話は解決したものと思っていました。まだ解決していないのならば、お姉様と共にまたお茶会を開いて、招待して説教するしかないのでしょうか?」
「そんなことがあったのですか?」
「クリスタ様、レーニ様はその話は知らないので、ここでは止めておきましょう」
ミリヤムちゃんが再び苛められ始めたのだったらそれを許すことはできない。わたくしとクリスタちゃんの言葉に、ノエル殿下が緩々と首を振る。
「ホルツマン家に戻されたレーニ嬢の前の父君が引き取った子どもの話です」
「ホルツマン家に戻されたレーニ嬢の前の父君……レーニ嬢に絡んできたのですか!?」
「そういえば、『お姉様』と口にしていたような気がします。前の父君とは縁は切れたはずなのに、レーニ嬢を『お姉様』と呼ぶなんて!」
「わたくしの前の父親の話ですか? そういえば、子どもを引き取ったという話は聞いていました」
「レーニ様に絡んできたのですか?」
わたくしとクリスタちゃんが憤慨して、レーニちゃんを「お姉様」などと勘違いして呼んだ女子生徒のことを語っていると、ノエル殿下がまた緩々と首を振る。
「元ノメンゼン子爵の妾の子です。名前は、確か、ローザ」
「ローザ……え!? ローザ!?」
完全に忘れていた。
ノエル殿下がはっきりと口に出して教えてくださって初めてわたくしはその存在を思い出した。
そうだった、レーニちゃんの前の父親は元ノメンゼン子爵の妾を愛人にしていて、リリエンタール公爵と別れた後に、実家に帰らされた後で、元ノメンゼン子爵の妾の子を養子にしたのだった。
最後に会ったのがわたくしが六歳くらいのことである。
わたくしがローザの顔立ちや姿が全く分からなくても仕方のないことだった。
「ローザ? それは誰ですか?」
クリスタちゃんに至っては完全に忘れている。
「クリスタ、ディッペル家に引き取られる前のことを覚えていますか?」
「いいえ、わたくし、お姉様と一緒に暮らす前のことは記憶にないのです。物心ついたらお姉様と一緒でした」
クリスタちゃんがディッペル家に引き取られたのは四歳のときだ。それ以前のことを完全に忘れていてもおかしくはない。
つらい記憶が残っていないことはクリスタちゃんにとってよかったとまで思ってしまう。
「ということは、あの女子生徒はローザで、クリスタに話しかけていたということですか!?」
真実に気付いたとき、わたくしはずっと忘れていて気になっていたことを完全に思い出していた。
ホルツマン家に戻されたレーニちゃんの前の父親は、元ノメンゼン子爵の妾の子であるローザを養子に迎えて、学園に入学させたのだ。今年はローザが入学してくる年だったから、わたくしは何かを忘れているような気がしたのだ。
しかし、ローザは身分は伯爵家の養子で、リリエンタール公爵から縁を切られて出戻りになったレーニちゃんの前の父親が引き取っているので、全く身分も地位も高くはない。むしろ、よく学園がそのような生徒を受け入れたものだと呆れてしまうほどだ。
「絡まれてはいなかったのですか?」
「はい、わたくしたち、自分たちの話をしていて、ローザの話は聞いていませんでした」
「お姉様、ローザとはどのようなひとなのですか?」
「クリスタは覚えていないかもしれませんが、クリスタがディッペル家に来る前にいた家で、妾として囲われていた女性の娘です」
「その方がどうしてわたくしに絡んでくるのですか?」
「えーっと……クリスタは覚えていないでしょうが、そのローザとクリスタは父親が同じなのです」
「え!? わたくしのお父様は、お姉様のお父様じゃなかったのですか!?」
元ノメンゼン子爵のこともクリスタちゃんは完全に忘れていた。
これも仕方のないことだ。クリスタちゃんはディッペル家に来たときにあまりにも幼かったのだ。
「クリスタは自分の本当のお母様がわたくしのお母様の妹のマリア叔母様だということを知っているでしょう」
「はい、そのことは朧気に覚えています」
「マリア叔母様は、わたくしのお父様ではない、ノメンゼン子爵と結婚していたのです」
「そうだったのですね! お父様が二人も妻を持つはずはないから何かおかしいとは思っていたのです」
クリスタちゃんの中にも疑問はあったようだ。それが父親が実は他にいるということに結び付いてはいなかったようだが。
「ということは、あの方……ローザ嬢とお呼びした方がいいのかしら。あの方が言っていた『お姉様』とは、わたくしのことですか!?」
「そうだと思います。元ノメンゼン子爵の正式に認められた子どもでもないし、ホルツマン家の養子になっているので、クリスタがローザ嬢を妹と思う必要はないと思いますが」
「わたくしの妹はマリアだけです。可愛いマリアだけがわたくしの唯一の妹です」
「それでいいと思います」
今後、ローザ嬢がクリスタちゃんに近付いてくるつもりならば、わたくしは覚悟を決めてローザ嬢に向き合わなくてはいけない。
ローザ嬢が何を言って来ても、わたくしたちに適う気は全くしていなかったのだが。
オリヴァー殿もお茶会に招かれて、詩の解説をしてくれるということなので、わたくしはノエル殿下の詩がそれほど憂鬱ではなくなっていた。ノエル殿下の詩はよく分からないし、理解をしようとしても頭がそれを拒むイメージがあるのだが、オリヴァー殿が解釈したものならば受け入れられる。
お茶会での詩の披露が苦痛ではなくなるのはわたくしにとってありがたいことだった。
授業が終わってからミリヤムちゃんとサンルームに行くと、クリスタちゃんもレーニちゃんも来ていた。
わたくしとミリヤムちゃんが来たところで、ノエル殿下がわたくしとミリヤムちゃんとクリスタちゃんとレーニちゃんに向き直った。
「食堂で絡まれたのですか?」
食堂で何かあっただろうか。
わたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんとミリヤムちゃんは楽しく運動会の話をしていた。その間見知らぬ女子生徒が何か言っていたが、それはもう頭に残っていない。
「誰かに絡まれましたか、クリスタ、レーニ嬢、ミリヤム嬢?」
「お姉様、わたくしよく分かりませんわ。話に夢中でしたし、お昼も食べなければいけなかったし」
「わたくしも絡まれた気はしませんでした。何か周囲がうるさかった気がしますが、エリザベート嬢とクリスタ嬢とミリヤム嬢とのお話に集中していました」
「わたくし、絡まれることはよくあるので、感覚が麻痺しているのかもしれません。絡まれた印象はないのですが」
誰も誰かに絡まれたという印象を持っていなかった。ミリヤムちゃんが絡まれるのには慣れているというようなことを言っているが、それは由々しき問題だとは思うが、今日は誰かに声をかけられただろうか。
周囲でうるさくしていた女子生徒はいたが、わたくしたちに話しかけてきていたとはわたくしたちは認識していなかった。
「ホルツマン家のものが、エリザベート嬢とクリスタ嬢とレーニ嬢とミリヤム嬢に絡んでいたと知らされていますが」
「ホルツマン家? ラルフ殿は学園を退学になったのですよね」
「ホルツマン家に他に学園に通っている生徒がいましたか?」
「わたくしにはよく分かりません」
わたくしもクリスタちゃんもレーニちゃんもミリヤムちゃんも、誰かに絡まれた感覚がないので、全くノエル殿下と話が噛み合わない。
それでもノエル殿下に報告が行ったということは、わたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんとミリヤムちゃんが話しているときに、何か話しかけて来た相手がいるのだろう。
「周囲がうるさかったのは覚えています。今日は食堂は賑やかなのだなと思っていました」
「わたくしたち、誰かに絡まれていたのですか?」
「それは誰ですか、ノエル殿下?」
「わたくしに絡んできたのでしょうか? 苛めをしていた同級生も、寮の上級生も、もう近寄って来ないと思っていたのに」
ミリヤムちゃんが呟けば、そうなのかもしれないとわたくしも思ってしまう。
「ミリヤム嬢に絡むなど許せませんわ。まだ改心していない同級生がいたのですか?」
「ミリヤム嬢の話は解決したものと思っていました。まだ解決していないのならば、お姉様と共にまたお茶会を開いて、招待して説教するしかないのでしょうか?」
「そんなことがあったのですか?」
「クリスタ様、レーニ様はその話は知らないので、ここでは止めておきましょう」
ミリヤムちゃんが再び苛められ始めたのだったらそれを許すことはできない。わたくしとクリスタちゃんの言葉に、ノエル殿下が緩々と首を振る。
「ホルツマン家に戻されたレーニ嬢の前の父君が引き取った子どもの話です」
「ホルツマン家に戻されたレーニ嬢の前の父君……レーニ嬢に絡んできたのですか!?」
「そういえば、『お姉様』と口にしていたような気がします。前の父君とは縁は切れたはずなのに、レーニ嬢を『お姉様』と呼ぶなんて!」
「わたくしの前の父親の話ですか? そういえば、子どもを引き取ったという話は聞いていました」
「レーニ様に絡んできたのですか?」
わたくしとクリスタちゃんが憤慨して、レーニちゃんを「お姉様」などと勘違いして呼んだ女子生徒のことを語っていると、ノエル殿下がまた緩々と首を振る。
「元ノメンゼン子爵の妾の子です。名前は、確か、ローザ」
「ローザ……え!? ローザ!?」
完全に忘れていた。
ノエル殿下がはっきりと口に出して教えてくださって初めてわたくしはその存在を思い出した。
そうだった、レーニちゃんの前の父親は元ノメンゼン子爵の妾を愛人にしていて、リリエンタール公爵と別れた後に、実家に帰らされた後で、元ノメンゼン子爵の妾の子を養子にしたのだった。
最後に会ったのがわたくしが六歳くらいのことである。
わたくしがローザの顔立ちや姿が全く分からなくても仕方のないことだった。
「ローザ? それは誰ですか?」
クリスタちゃんに至っては完全に忘れている。
「クリスタ、ディッペル家に引き取られる前のことを覚えていますか?」
「いいえ、わたくし、お姉様と一緒に暮らす前のことは記憶にないのです。物心ついたらお姉様と一緒でした」
クリスタちゃんがディッペル家に引き取られたのは四歳のときだ。それ以前のことを完全に忘れていてもおかしくはない。
つらい記憶が残っていないことはクリスタちゃんにとってよかったとまで思ってしまう。
「ということは、あの女子生徒はローザで、クリスタに話しかけていたということですか!?」
真実に気付いたとき、わたくしはずっと忘れていて気になっていたことを完全に思い出していた。
ホルツマン家に戻されたレーニちゃんの前の父親は、元ノメンゼン子爵の妾の子であるローザを養子に迎えて、学園に入学させたのだ。今年はローザが入学してくる年だったから、わたくしは何かを忘れているような気がしたのだ。
しかし、ローザは身分は伯爵家の養子で、リリエンタール公爵から縁を切られて出戻りになったレーニちゃんの前の父親が引き取っているので、全く身分も地位も高くはない。むしろ、よく学園がそのような生徒を受け入れたものだと呆れてしまうほどだ。
「絡まれてはいなかったのですか?」
「はい、わたくしたち、自分たちの話をしていて、ローザの話は聞いていませんでした」
「お姉様、ローザとはどのようなひとなのですか?」
「クリスタは覚えていないかもしれませんが、クリスタがディッペル家に来る前にいた家で、妾として囲われていた女性の娘です」
「その方がどうしてわたくしに絡んでくるのですか?」
「えーっと……クリスタは覚えていないでしょうが、そのローザとクリスタは父親が同じなのです」
「え!? わたくしのお父様は、お姉様のお父様じゃなかったのですか!?」
元ノメンゼン子爵のこともクリスタちゃんは完全に忘れていた。
これも仕方のないことだ。クリスタちゃんはディッペル家に来たときにあまりにも幼かったのだ。
「クリスタは自分の本当のお母様がわたくしのお母様の妹のマリア叔母様だということを知っているでしょう」
「はい、そのことは朧気に覚えています」
「マリア叔母様は、わたくしのお父様ではない、ノメンゼン子爵と結婚していたのです」
「そうだったのですね! お父様が二人も妻を持つはずはないから何かおかしいとは思っていたのです」
クリスタちゃんの中にも疑問はあったようだ。それが父親が実は他にいるということに結び付いてはいなかったようだが。
「ということは、あの方……ローザ嬢とお呼びした方がいいのかしら。あの方が言っていた『お姉様』とは、わたくしのことですか!?」
「そうだと思います。元ノメンゼン子爵の正式に認められた子どもでもないし、ホルツマン家の養子になっているので、クリスタがローザ嬢を妹と思う必要はないと思いますが」
「わたくしの妹はマリアだけです。可愛いマリアだけがわたくしの唯一の妹です」
「それでいいと思います」
今後、ローザ嬢がクリスタちゃんに近付いてくるつもりならば、わたくしは覚悟を決めてローザ嬢に向き合わなくてはいけない。
ローザ嬢が何を言って来ても、わたくしたちに適う気は全くしていなかったのだが。
80
お気に入りに追加
1,684
あなたにおすすめの小説


(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

働かなくていいなんて最高!貴族夫人の自由気ままな生活
ゆる
恋愛
前世では、仕事に追われる日々を送り、恋愛とは無縁のまま亡くなった私。
「今度こそ、のんびり優雅に暮らしたい!」
そう願って転生した先は、なんと貴族令嬢!
そして迎えた結婚式――そこで前世の記憶が蘇る。
「ちょっと待って、前世で恋人もできなかった私が結婚!?!??」
しかも相手は名門貴族の旦那様。
「君は何もしなくていい。すべて自由に過ごせばいい」と言われ、夢の“働かなくていい貴族夫人ライフ”を満喫するつもりだったのに――。
◆メイドの待遇改善を提案したら、旦那様が即採用!
◆夫の仕事を手伝ったら、持ち前の簿記と珠算スキルで屋敷の経理が超効率化!
◆商人たちに簿記を教えていたら、商業界で話題になりギルドの顧問に!?
「あれ? なんで私、働いてるの!?!??」
そんな中、旦那様から突然の告白――
「実は、君を妻にしたのは政略結婚のためではない。ずっと、君を想い続けていた」
えっ、旦那様、まさかの溺愛系でした!?
「自由を与えることでそばにいてもらう」つもりだった旦那様と、
「働かない貴族夫人」になりたかったはずの私。
お互いの本当の気持ちに気づいたとき、
気づけば 最強夫婦 になっていました――!
のんびり暮らすつもりが、商業界のキーパーソンになってしまった貴族夫人の、成長と溺愛の物語!
その転生幼女、取り扱い注意〜稀代の魔術師は魔王の娘になりました〜
みおな
ファンタジー
かつて、稀代の魔術師と呼ばれた魔女がいた。
魔王をも単独で滅ぼせるほどの力を持った彼女は、周囲に畏怖され、罠にかけて殺されてしまう。
目覚めたら、三歳の幼子に生まれ変わっていた?
国のため、民のために魔法を使っていた彼女は、今度の生は自分のために生きることを決意する。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
稀代の悪女として処刑されたはずの私は、なぜか幼女になって公爵様に溺愛されています
水谷繭
ファンタジー
グレースは皆に悪女と罵られながら処刑された。しかし、確かに死んだはずが目を覚ますと森の中だった。その上、なぜか元の姿とは似ても似つかない幼女の姿になっている。
森を彷徨っていたグレースは、公爵様に見つかりお屋敷に引き取られることに。初めは戸惑っていたグレースだが、都合がいいので、かわい子ぶって公爵家の力を利用することに決める。
公爵様にシャーリーと名付けられ、溺愛されながら過ごすグレース。そんなある日、前世で自分を陥れたシスターと出くわす。公爵様に好意を持っているそのシスターは、シャーリーを世話するという口実で公爵に近づこうとする。シスターの目的を察したグレースは、彼女に復讐することを思いつき……。
◇画像はGirly Drop様からお借りしました
◆エール送ってくれた方ありがとうございます!
実家から絶縁されたので好きに生きたいと思います
榎夜
ファンタジー
婚約者が妹に奪われた挙句、家から絶縁されました。
なので、これからは自分自身の為に生きてもいいですよね?
【ご報告】
書籍化のお話を頂きまして、31日で非公開とさせていただきますm(_ _)m
発売日等は現在調整中です。

家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる