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十章 ふーちゃんとまーちゃんの婚約
37.ディッペル家の血
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オリヴァー殿が会場に入ってくると、ユリアーナ殿下とまーちゃんが挨拶をしていた。
「オリヴァーどの、わたくしのおたんじょうびにいらしてくださってありがとうございます」
「お招きいただきありがとうございます」
「へんきょうはくりょうではたいへんだったとききました。マリアじょうとのこんやくで、それもおさまるといいのですが」
「マリア様のおかげでシュタール家も落ち着いております。マリア様は妹と年も変わらないのにしっかりしていて、感心してしまいます」
話題に上げてもらってまーちゃんが誇らしげに胸を張る。
「わたくしには見習うべきお姉様たちがいます。お姉様たちのように立派な淑女になりたいと努力していたら、こうなりました。今日のドレスもエリザベートお姉様が小さな頃に着ていたものです。お姉様たちのように幸福になりたくてお譲りを着ております」
「とてもよくお似合いです。マリア様のために誂えたようですよ」
「エリザベートお姉様の小さい頃にわたくしは似ていると両親に言われました」
「そうなのですね。エリザベート様もマリア様のような小さな頃があったのですね」
自然とオリヴァー殿がまーちゃんに手を差し伸べる。喜んでまーちゃんはその手に自分の小さな手を重ねていた。
「わたくしが物心ついたときにはエリザベートお姉様は婚約していて、クリスタお姉様もわたくしが小さな頃に婚約していて、お兄様まで初夏に婚約しました。わたくしだけが取り残されたようで寂しかったのです。わたくし、オリヴァー殿と婚約できることになって幸せです」
うっとりとしているまーちゃんにわたくしは可愛い妹が幸せそうで、わたくしまで胸がいっぱいになってしまう。
好きで幼く生まれたのではない。オリヴァー殿と同じ年に生まれたかったと泣いたまーちゃんの涙は、わたくしの胸に深く刺さっていた。
わたくしもまーちゃんと同じことを思っていたのだ。
エクムント様と好きで年が離れているわけではない。生まれたときにはエクムント様はずっと年上だったのだ。
自分で決められないことで恋心を壊されてしまうのは、わたくしもつらい経験をしていた。
「エリザベート嬢、今日も爪を塗っていらっしゃるのですね。とても美しいです」
「エクムント様、御機嫌よう。いらしていたのですね」
「辺境伯領から来たので、少し遅れましたが、今到着しました。ユリアーナ殿下がオリヴァー殿とマリア嬢と話しているので、ご挨拶に伺う機会を待っているところです」
「一緒に参りますか?」
「それではご一緒しましょう」
エクムント様の手に手を重ねて、わたくしはユリアーナ殿下の前に出る。
まーちゃんとオリヴァー殿と話していたユリアーナ殿下は、すぐにエクムント様の存在に気付いた。エクムント様は背がとても高いので、貴族たちの中でも目立つのだ。
「エクムントどの、わたくしのおたんじょうびにきてくださってありがとうございます」
「お誕生日おめでとうございます、ユリアーナ殿下。ユリアーナ殿下にプレゼントをさせてください」
「わたくしにプレゼントがあるのですか!?」
差し出された箱を開けてユリアーナ殿下は目を輝かせている。
箱の中には美しいビーズで作られたブレスレットが入っていた。
「これはコスチュームジュエリーですね! へんきょうはくりょうでつくられて、エリザベートじょうがなまえをつけたといううわさの。わたくし、まだちいさいのでジュエリーはもっておりませんの。とてもきれいでうれしいです」
箱の中からブレスレットを取り出して、ユリアーナ殿下が自分でつけようとしているが、なかなか金具が留まらない。膝を屈めて、わたくしはユリアーナ殿下に手を差し出した。
「失礼して、わたくしが留めさせていただきますね」
「ありがとうございます、エリザベートじょう」
金具を留めるとユリアーナ殿下の左手首に美しい青色のビーズのブレスレットが輝く。
ブレスレットを身に着けたユリアーナ殿下は、ハインリヒ殿下とノルベルト殿下にブレスレットを見せに行っていた。
「ハインリヒおにいさま、ノルベルトおにいさま、みてください。エクムントどのがおたんじょうびプレゼントにくださったのです」
「今日の青いドレスによく似合っているね」
「ユリアーナの目の色と同じだね」
「わたくし、はじめてジュエリーをもらいました! おとうさまとおかあさまにも、みせてきます」
大喜びで国王陛下と王妃殿下のところに小走りで駆けていくユリアーナ殿下は年相応でとても可愛かった。
そんなユリアーナ殿下の様子をじっと見つめているまーちゃんの姿がある。エクムント様が声をかける前に、オリヴァー殿がまーちゃんに声をかけた。
「マリア様もコスチュームジュエリーに興味がおありですか?」
「わたくし、まだジュエリーを持つには早いと思っておりました」
「マリア様にはネックレスや指輪は早いかもしれませんが、ユリアーナ殿下のようにブレスレットならばいいのではないですか?」
「わたくし、ブレスレットを欲しいと言っていいのでしょうか?」
「私でよければ、婚約者として贈らせてください」
「いいのですか!?」
オリヴァー殿が声をかけていなければ、よく気が付いてくれるエクムント様がまーちゃんにブレスレットを贈ってくださっていただろう。先にオリヴァー殿が気付いてくださってよかったとわたくしは思っていた。
まーちゃんもコスチュームジュエリーの生産地である辺境伯領の領主とはいえ、姉の婚約者からもらうのと、婚約する予定のオリヴァー殿からもらうのとは全く意味が違っただろう。
嬉しくてスキップしそうになっているまーちゃんに、オリヴァー殿がサンドイッチとスコーンとケーキを取り分けてくださっている。普段ならばまーちゃんはテーブルに届かないので、乳母のヘルマンさんかレギーナが取り分けてテーブルまで運んでくれるのだが、今日はオリヴァー殿にしてもらってものすごくご満悦の顔をしている。
椅子に座ってお茶をするまーちゃんとオリヴァー殿にユリアーナ殿下が話しかけている。
「わたくしもおちゃをごいっしょしてもいいですか?」
「喜んで、ユリアーナ殿下」
「ご一緒致しましょう」
ユリアーナ殿下はノルベルト殿下にサンドイッチとスコーンとケーキを取り分けてもらって、ハインリヒ殿下にミルクポッドを取ってもらって紅茶に牛乳をたっぷりと入れている。
「わたくしも、こんやくするひがくるのでしょうか」
「ユリアーナ殿下にも素敵な方が現れると思います」
「わたくしのこんやくしゃは、おとうさまとおかあさまがきめるのだとおもいます」
「ノエル殿下は父上と王妃殿下が決めた婚約者ですが、僕にとってはかけがえのない方になりました。ユリアーナもそんな方に巡り合えると思います」
「ノルベルトおにいさま……。そうだったらいいですわ」
同じ年のまーちゃんが婚約するということでユリアーナ殿下も自分の婚約について考えているようだ。ノルベルト殿下が明るく励ましているが、ユリアーナ殿下が婚約ということに実感がわかなくても、まだ五歳になったばかりなので仕方がない。
ふーちゃんやまーちゃんのように、幼い時期から婚約を意識している方が稀なのだ。
そういえばわたくしもエクムント様と婚約したくて必死だった日々を思い出して、血は争えないものだと思っていた。
クリスタちゃんは今はディッペル家の娘になっているが、実のところは養子でわたくしの従妹である。
それを考えると、ディッペル家の実子のわたくしとふーちゃんとまーちゃんは、揃って幼いときに恋をして、その恋を叶えようとしているのだと考えると、ディッペル家の血はものすごいと思わずにはいられない。
わたくしが八歳、ふーちゃんが六歳、そして、まーちゃんは五歳で婚約する。
まーちゃんの幸せをわたくしは願っていた。
「オリヴァーどの、わたくしのおたんじょうびにいらしてくださってありがとうございます」
「お招きいただきありがとうございます」
「へんきょうはくりょうではたいへんだったとききました。マリアじょうとのこんやくで、それもおさまるといいのですが」
「マリア様のおかげでシュタール家も落ち着いております。マリア様は妹と年も変わらないのにしっかりしていて、感心してしまいます」
話題に上げてもらってまーちゃんが誇らしげに胸を張る。
「わたくしには見習うべきお姉様たちがいます。お姉様たちのように立派な淑女になりたいと努力していたら、こうなりました。今日のドレスもエリザベートお姉様が小さな頃に着ていたものです。お姉様たちのように幸福になりたくてお譲りを着ております」
「とてもよくお似合いです。マリア様のために誂えたようですよ」
「エリザベートお姉様の小さい頃にわたくしは似ていると両親に言われました」
「そうなのですね。エリザベート様もマリア様のような小さな頃があったのですね」
自然とオリヴァー殿がまーちゃんに手を差し伸べる。喜んでまーちゃんはその手に自分の小さな手を重ねていた。
「わたくしが物心ついたときにはエリザベートお姉様は婚約していて、クリスタお姉様もわたくしが小さな頃に婚約していて、お兄様まで初夏に婚約しました。わたくしだけが取り残されたようで寂しかったのです。わたくし、オリヴァー殿と婚約できることになって幸せです」
うっとりとしているまーちゃんにわたくしは可愛い妹が幸せそうで、わたくしまで胸がいっぱいになってしまう。
好きで幼く生まれたのではない。オリヴァー殿と同じ年に生まれたかったと泣いたまーちゃんの涙は、わたくしの胸に深く刺さっていた。
わたくしもまーちゃんと同じことを思っていたのだ。
エクムント様と好きで年が離れているわけではない。生まれたときにはエクムント様はずっと年上だったのだ。
自分で決められないことで恋心を壊されてしまうのは、わたくしもつらい経験をしていた。
「エリザベート嬢、今日も爪を塗っていらっしゃるのですね。とても美しいです」
「エクムント様、御機嫌よう。いらしていたのですね」
「辺境伯領から来たので、少し遅れましたが、今到着しました。ユリアーナ殿下がオリヴァー殿とマリア嬢と話しているので、ご挨拶に伺う機会を待っているところです」
「一緒に参りますか?」
「それではご一緒しましょう」
エクムント様の手に手を重ねて、わたくしはユリアーナ殿下の前に出る。
まーちゃんとオリヴァー殿と話していたユリアーナ殿下は、すぐにエクムント様の存在に気付いた。エクムント様は背がとても高いので、貴族たちの中でも目立つのだ。
「エクムントどの、わたくしのおたんじょうびにきてくださってありがとうございます」
「お誕生日おめでとうございます、ユリアーナ殿下。ユリアーナ殿下にプレゼントをさせてください」
「わたくしにプレゼントがあるのですか!?」
差し出された箱を開けてユリアーナ殿下は目を輝かせている。
箱の中には美しいビーズで作られたブレスレットが入っていた。
「これはコスチュームジュエリーですね! へんきょうはくりょうでつくられて、エリザベートじょうがなまえをつけたといううわさの。わたくし、まだちいさいのでジュエリーはもっておりませんの。とてもきれいでうれしいです」
箱の中からブレスレットを取り出して、ユリアーナ殿下が自分でつけようとしているが、なかなか金具が留まらない。膝を屈めて、わたくしはユリアーナ殿下に手を差し出した。
「失礼して、わたくしが留めさせていただきますね」
「ありがとうございます、エリザベートじょう」
金具を留めるとユリアーナ殿下の左手首に美しい青色のビーズのブレスレットが輝く。
ブレスレットを身に着けたユリアーナ殿下は、ハインリヒ殿下とノルベルト殿下にブレスレットを見せに行っていた。
「ハインリヒおにいさま、ノルベルトおにいさま、みてください。エクムントどのがおたんじょうびプレゼントにくださったのです」
「今日の青いドレスによく似合っているね」
「ユリアーナの目の色と同じだね」
「わたくし、はじめてジュエリーをもらいました! おとうさまとおかあさまにも、みせてきます」
大喜びで国王陛下と王妃殿下のところに小走りで駆けていくユリアーナ殿下は年相応でとても可愛かった。
そんなユリアーナ殿下の様子をじっと見つめているまーちゃんの姿がある。エクムント様が声をかける前に、オリヴァー殿がまーちゃんに声をかけた。
「マリア様もコスチュームジュエリーに興味がおありですか?」
「わたくし、まだジュエリーを持つには早いと思っておりました」
「マリア様にはネックレスや指輪は早いかもしれませんが、ユリアーナ殿下のようにブレスレットならばいいのではないですか?」
「わたくし、ブレスレットを欲しいと言っていいのでしょうか?」
「私でよければ、婚約者として贈らせてください」
「いいのですか!?」
オリヴァー殿が声をかけていなければ、よく気が付いてくれるエクムント様がまーちゃんにブレスレットを贈ってくださっていただろう。先にオリヴァー殿が気付いてくださってよかったとわたくしは思っていた。
まーちゃんもコスチュームジュエリーの生産地である辺境伯領の領主とはいえ、姉の婚約者からもらうのと、婚約する予定のオリヴァー殿からもらうのとは全く意味が違っただろう。
嬉しくてスキップしそうになっているまーちゃんに、オリヴァー殿がサンドイッチとスコーンとケーキを取り分けてくださっている。普段ならばまーちゃんはテーブルに届かないので、乳母のヘルマンさんかレギーナが取り分けてテーブルまで運んでくれるのだが、今日はオリヴァー殿にしてもらってものすごくご満悦の顔をしている。
椅子に座ってお茶をするまーちゃんとオリヴァー殿にユリアーナ殿下が話しかけている。
「わたくしもおちゃをごいっしょしてもいいですか?」
「喜んで、ユリアーナ殿下」
「ご一緒致しましょう」
ユリアーナ殿下はノルベルト殿下にサンドイッチとスコーンとケーキを取り分けてもらって、ハインリヒ殿下にミルクポッドを取ってもらって紅茶に牛乳をたっぷりと入れている。
「わたくしも、こんやくするひがくるのでしょうか」
「ユリアーナ殿下にも素敵な方が現れると思います」
「わたくしのこんやくしゃは、おとうさまとおかあさまがきめるのだとおもいます」
「ノエル殿下は父上と王妃殿下が決めた婚約者ですが、僕にとってはかけがえのない方になりました。ユリアーナもそんな方に巡り合えると思います」
「ノルベルトおにいさま……。そうだったらいいですわ」
同じ年のまーちゃんが婚約するということでユリアーナ殿下も自分の婚約について考えているようだ。ノルベルト殿下が明るく励ましているが、ユリアーナ殿下が婚約ということに実感がわかなくても、まだ五歳になったばかりなので仕方がない。
ふーちゃんやまーちゃんのように、幼い時期から婚約を意識している方が稀なのだ。
そういえばわたくしもエクムント様と婚約したくて必死だった日々を思い出して、血は争えないものだと思っていた。
クリスタちゃんは今はディッペル家の娘になっているが、実のところは養子でわたくしの従妹である。
それを考えると、ディッペル家の実子のわたくしとふーちゃんとまーちゃんは、揃って幼いときに恋をして、その恋を叶えようとしているのだと考えると、ディッペル家の血はものすごいと思わずにはいられない。
わたくしが八歳、ふーちゃんが六歳、そして、まーちゃんは五歳で婚約する。
まーちゃんの幸せをわたくしは願っていた。
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