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十章 ふーちゃんとまーちゃんの婚約
19.辺境伯家の夏休みの始まり
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お手紙の返事が来て、エクムント様はレーニちゃんが辺境伯家に泊まるのも、オリヴァー殿を辺境伯家に招待するのも快く了承してくださった。
レーニちゃんはわたくしとクリスタちゃんの親友で、ふーちゃんの婚約者なので了承してくださるだろうとは思っていた。オリヴァー殿は辺境伯領の貴族なので招待することを否定はなさらないだろうと思っていた。
願った通りになってわたくしは本当にエクムント様に感謝していた。
わたくしたちディッペル家の一家は辺境伯家に一週間滞在するが、レーニちゃんは三日間、オリヴァー殿は一日訪問して来るだけの日程になっていた。
「辺境伯領で過ごした後は、国王陛下の別荘で過ごしませんかとハインリヒ殿下からお手紙が届きました」
「国王陛下も夏休みを取られるのだろうね。私もテレーゼも招かれている」
「お父様、お母様、お返事をしていいですか?」
「ハインリヒ殿下にぜひ行かせてもらいますと返事をしなさい。私たちは国王陛下と王妃殿下にお返事をするよ」
「よかったですね、クリスタ」
父は国王陛下の学生時代の学友で、親友なので国王陛下に招かれたのは嬉しいのだろう。クリスタちゃんにも返事をするように促して、自分も国王陛下と王妃殿下に返事をすると言っていた。
クリスタちゃんはハインリヒ殿下から頂いたお手紙を抱き締めて部屋に戻って行った。
「お父様、国王陛下の別荘に、レーニ嬢は来ますか?」
「それは国王陛下と王妃殿下とリリエンタール公爵に許可を取らなければいけないね」
「許可を取っていただけますか?」
「フランツがそこまで言うのならば、聞いてみることにしよう」
ふーちゃんはどこまでもレーニちゃんと一緒に夏休みを過ごしたい様子である。父もそれを理解して国王陛下と王妃殿下、リリエンタール公爵に手紙を書くようだった。
「ノエル殿下もいらっしゃいますよね。オリヴァー殿が来られたら喜ぶのではないでしょうか」
「ノエル殿下はオリヴァー殿がお気に入りなのですか?」
「オリヴァー殿はノエル殿下の詩への理解が深いのです。わたくしもハインリヒ殿下も及ばないほどに、解釈が優れています」
「なるほど。オリヴァー殿にはまだ会ったことがないから、辺境伯家で会ってみて、国王陛下と王妃殿下も気に入りそうな青年ならば、誘ってみようか」
「ノエル殿下が喜ぶのでしたら、国王陛下の別荘で一緒に過ごすのも悪くないかもしれませんね」
オリヴァー殿を中央の方々に売り込む作戦は上手くいきそうだった。
馬車と列車を乗り継いで辺境伯家に着いたのは、昼過ぎだった。
部屋に荷物を置いて、食堂でエクムント様とカサンドラ様と昼食をご一緒する。昼食の席にはレーニちゃんも来ていた。
「エクムント様からお誘いいただきました。エリザベート嬢、頼んでくださってありがとうございます」
「レーニ嬢はフランツの婚約者ですから。お誘いするのは当然です」
「わたくし、フランツ殿がまだお小さいので、婚約するのは躊躇っていましたが、思い切って婚約してよかったと思っておりますわ」
「レーニ嬢、お会いできて嬉しいです」
頭を下げるレーニちゃんにふーちゃんが駆け寄っている。
昼食は生のトマトがたっぷりと入った冷製パスタとボイルした海老の入ったサラダだった。
どちらも冷たいので、辺境伯領の暑さがあっても美味しくいただける。
フルーツティーを飲んで、口をさっぱりさせていると、食べ終わったふーちゃんがレーニちゃんを誘っていた。
「レーニ嬢、私のお部屋に遊びに来ませんか?」
「フランツ殿もわたくしのお部屋に遊びに来てください。わたくし、エクムント様にお願いしたのです。エリザベート嬢とクリスタ嬢と同室にして欲しいと」
「え! では、わたくしとレーニ嬢は同室なのですか?」
「レーニ嬢と同室だなんて嬉しいですわ」
レーニちゃんから聞いて初めてわたくしもクリスタちゃんもレーニちゃんと同室だったことに気付く。部屋に荷物を置いたときには気付いていなかったが、レーニちゃんの荷物が運び込まれていたような気がしてきた。
「ベッドが三つあるお部屋にしていただいて、エリザベート嬢とクリスタ嬢と同じ部屋で寝泊まりするのです」
「お姉様たちと同じ部屋なのですね。私、ぜひ遊びに行きます」
「わたくしもいきます!」
ふーちゃんもまーちゃんもわたくしたちの部屋に来ることに興味津々だった。
ふーちゃんはまだ六歳なので女性だけの部屋に入っても構わない年齢なのだが、もう少し大きくなってくると、女性だけの部屋に入るのは躊躇われるようになる。
紳士として教育していく上で、何歳ごろからわたくしたちの部屋に入ってはいけないようになるのかは母が伝えるのかもしれないが、わたくしとクリスタちゃんとまーちゃんだけは部屋に入れて、ふーちゃんだけが入れないというのも可哀想ではある。
姉と妹に囲まれたたった一人の男子として、ふーちゃんは一生この悲しみを抱えていくのかもしれないと思うと、ふーちゃんに年齢の近い友人ができることをわたくしは望まずにはいられなかった。
昼食の後で荷物を片付けていると部屋のドアがノックされた。
ふーちゃんとまーちゃんだ。
「ふーちゃん、まーちゃん、もう少し待ってください。荷物が整理し終わっていないのです」
「もう少しなので待っていてくださいね」
「わたくしは終わりましたが、エリザベート嬢とクリスタ嬢が終わらないのです」
レーニちゃんは三日分なのですぐに荷物を片付け終わったが、わたくしとクリスタちゃんは一週間分なのである。ドレスを皺のないように伸ばしてクローゼットにかけて、ワンピースもクローゼットにかけて、下着と靴下は箪笥に入れて、薄手の上着と帽子は入口の帽子掛けにかけて、靴とサンダルを片付けていると、結構時間がかかってしまった。
「お待たせしました、ふーちゃん、まーちゃん!」
「エリザベートお姉様、クリスタお姉様、レーニちゃん!」
「おねえさまたち、レーニじょう、おにいさまったら、しのほんをもってきたのですよ」
「読んでいて素晴らしかったから、エリザベートお姉様とクリスタお姉様とレーニちゃんにも聞いて欲しかったのです」
ノエル殿下の詩集を持っているふーちゃんに、レーニちゃんが目を丸くする。
「それは、わたくしたちが使っている教科書と同じものではないですか。ノエル殿下の詩ですね」
「そうです。エクムント様が詩集を買われたけれど、よく分からなかったと言って私にくれました。私には大事な詩集です」
「わたくしもクリスタちゃんに聞いて詩の解釈はしていますが、とても難しいのです。ふーちゃんは詩が分かるのですね」
「私はノエル殿下の詩に感動しています。こんな素晴らしい詩を書けるようになりたいと思っています」
「その詩集にはふーちゃんの詩も載っていませんでしたか?」
「小さい頃の詩なので恥ずかしいですが、ノエル殿下が書き写してくださっていたものが載っています」
なんと!
わたくしとクリスタちゃんの詩だけではなく、ふーちゃんの詩までノエル殿下は書き写していて、教科書と全く同じ内容の詩集にも載せていた。
将来ふーちゃんが大きくなって見直して恥ずかしいと思わないか心配になるわたくしだったが、ふーちゃんは胸を張っている。
「わたくし、しはよくわかりません。しのおはなしは、しょうじき、たのしくないのです」
困ってしまっているまーちゃんにわたくしはオリヴァー殿のことを話すことにした。
「わたくしも詩は全く分からないと思っていたのですよ。それが、同級生のオリヴァー・シュタール殿にかかったら、詩というものは真面目に四角四面に考えずにもっと軽く明るく考えるべきだと分かったのです。まーちゃんもオリヴァー殿に会えば、詩について分かるかもしれません」
「オリヴァー・シュタールどの?」
「そうです。わたくしの同級生で、辺境伯領の出身です」
距離の問題もあるのだが、辺境伯領と中央はやはり隔絶されているところがまだあって、辺境伯領から学園に通っている生徒はほとんどいない。ラウラ嬢の婚約者は学園に通っていると聞いているが、その方とオリヴァー殿くらいではないだろうか。
辺境伯領の生徒は肌の色が違うのでそれだけではっきりと違いが分かった。
「へんきょうはくりょうのかたも、がくえんにかようのですね」
「辺境伯領の方が学園に通う人数が少ないのはなんででしょうね」
真剣に考えてしまうわたくしに答えをくれるものはいない。
わたくしはオリヴァー殿が来たら聞いてみようかと考えていた。
レーニちゃんはわたくしとクリスタちゃんの親友で、ふーちゃんの婚約者なので了承してくださるだろうとは思っていた。オリヴァー殿は辺境伯領の貴族なので招待することを否定はなさらないだろうと思っていた。
願った通りになってわたくしは本当にエクムント様に感謝していた。
わたくしたちディッペル家の一家は辺境伯家に一週間滞在するが、レーニちゃんは三日間、オリヴァー殿は一日訪問して来るだけの日程になっていた。
「辺境伯領で過ごした後は、国王陛下の別荘で過ごしませんかとハインリヒ殿下からお手紙が届きました」
「国王陛下も夏休みを取られるのだろうね。私もテレーゼも招かれている」
「お父様、お母様、お返事をしていいですか?」
「ハインリヒ殿下にぜひ行かせてもらいますと返事をしなさい。私たちは国王陛下と王妃殿下にお返事をするよ」
「よかったですね、クリスタ」
父は国王陛下の学生時代の学友で、親友なので国王陛下に招かれたのは嬉しいのだろう。クリスタちゃんにも返事をするように促して、自分も国王陛下と王妃殿下に返事をすると言っていた。
クリスタちゃんはハインリヒ殿下から頂いたお手紙を抱き締めて部屋に戻って行った。
「お父様、国王陛下の別荘に、レーニ嬢は来ますか?」
「それは国王陛下と王妃殿下とリリエンタール公爵に許可を取らなければいけないね」
「許可を取っていただけますか?」
「フランツがそこまで言うのならば、聞いてみることにしよう」
ふーちゃんはどこまでもレーニちゃんと一緒に夏休みを過ごしたい様子である。父もそれを理解して国王陛下と王妃殿下、リリエンタール公爵に手紙を書くようだった。
「ノエル殿下もいらっしゃいますよね。オリヴァー殿が来られたら喜ぶのではないでしょうか」
「ノエル殿下はオリヴァー殿がお気に入りなのですか?」
「オリヴァー殿はノエル殿下の詩への理解が深いのです。わたくしもハインリヒ殿下も及ばないほどに、解釈が優れています」
「なるほど。オリヴァー殿にはまだ会ったことがないから、辺境伯家で会ってみて、国王陛下と王妃殿下も気に入りそうな青年ならば、誘ってみようか」
「ノエル殿下が喜ぶのでしたら、国王陛下の別荘で一緒に過ごすのも悪くないかもしれませんね」
オリヴァー殿を中央の方々に売り込む作戦は上手くいきそうだった。
馬車と列車を乗り継いで辺境伯家に着いたのは、昼過ぎだった。
部屋に荷物を置いて、食堂でエクムント様とカサンドラ様と昼食をご一緒する。昼食の席にはレーニちゃんも来ていた。
「エクムント様からお誘いいただきました。エリザベート嬢、頼んでくださってありがとうございます」
「レーニ嬢はフランツの婚約者ですから。お誘いするのは当然です」
「わたくし、フランツ殿がまだお小さいので、婚約するのは躊躇っていましたが、思い切って婚約してよかったと思っておりますわ」
「レーニ嬢、お会いできて嬉しいです」
頭を下げるレーニちゃんにふーちゃんが駆け寄っている。
昼食は生のトマトがたっぷりと入った冷製パスタとボイルした海老の入ったサラダだった。
どちらも冷たいので、辺境伯領の暑さがあっても美味しくいただける。
フルーツティーを飲んで、口をさっぱりさせていると、食べ終わったふーちゃんがレーニちゃんを誘っていた。
「レーニ嬢、私のお部屋に遊びに来ませんか?」
「フランツ殿もわたくしのお部屋に遊びに来てください。わたくし、エクムント様にお願いしたのです。エリザベート嬢とクリスタ嬢と同室にして欲しいと」
「え! では、わたくしとレーニ嬢は同室なのですか?」
「レーニ嬢と同室だなんて嬉しいですわ」
レーニちゃんから聞いて初めてわたくしもクリスタちゃんもレーニちゃんと同室だったことに気付く。部屋に荷物を置いたときには気付いていなかったが、レーニちゃんの荷物が運び込まれていたような気がしてきた。
「ベッドが三つあるお部屋にしていただいて、エリザベート嬢とクリスタ嬢と同じ部屋で寝泊まりするのです」
「お姉様たちと同じ部屋なのですね。私、ぜひ遊びに行きます」
「わたくしもいきます!」
ふーちゃんもまーちゃんもわたくしたちの部屋に来ることに興味津々だった。
ふーちゃんはまだ六歳なので女性だけの部屋に入っても構わない年齢なのだが、もう少し大きくなってくると、女性だけの部屋に入るのは躊躇われるようになる。
紳士として教育していく上で、何歳ごろからわたくしたちの部屋に入ってはいけないようになるのかは母が伝えるのかもしれないが、わたくしとクリスタちゃんとまーちゃんだけは部屋に入れて、ふーちゃんだけが入れないというのも可哀想ではある。
姉と妹に囲まれたたった一人の男子として、ふーちゃんは一生この悲しみを抱えていくのかもしれないと思うと、ふーちゃんに年齢の近い友人ができることをわたくしは望まずにはいられなかった。
昼食の後で荷物を片付けていると部屋のドアがノックされた。
ふーちゃんとまーちゃんだ。
「ふーちゃん、まーちゃん、もう少し待ってください。荷物が整理し終わっていないのです」
「もう少しなので待っていてくださいね」
「わたくしは終わりましたが、エリザベート嬢とクリスタ嬢が終わらないのです」
レーニちゃんは三日分なのですぐに荷物を片付け終わったが、わたくしとクリスタちゃんは一週間分なのである。ドレスを皺のないように伸ばしてクローゼットにかけて、ワンピースもクローゼットにかけて、下着と靴下は箪笥に入れて、薄手の上着と帽子は入口の帽子掛けにかけて、靴とサンダルを片付けていると、結構時間がかかってしまった。
「お待たせしました、ふーちゃん、まーちゃん!」
「エリザベートお姉様、クリスタお姉様、レーニちゃん!」
「おねえさまたち、レーニじょう、おにいさまったら、しのほんをもってきたのですよ」
「読んでいて素晴らしかったから、エリザベートお姉様とクリスタお姉様とレーニちゃんにも聞いて欲しかったのです」
ノエル殿下の詩集を持っているふーちゃんに、レーニちゃんが目を丸くする。
「それは、わたくしたちが使っている教科書と同じものではないですか。ノエル殿下の詩ですね」
「そうです。エクムント様が詩集を買われたけれど、よく分からなかったと言って私にくれました。私には大事な詩集です」
「わたくしもクリスタちゃんに聞いて詩の解釈はしていますが、とても難しいのです。ふーちゃんは詩が分かるのですね」
「私はノエル殿下の詩に感動しています。こんな素晴らしい詩を書けるようになりたいと思っています」
「その詩集にはふーちゃんの詩も載っていませんでしたか?」
「小さい頃の詩なので恥ずかしいですが、ノエル殿下が書き写してくださっていたものが載っています」
なんと!
わたくしとクリスタちゃんの詩だけではなく、ふーちゃんの詩までノエル殿下は書き写していて、教科書と全く同じ内容の詩集にも載せていた。
将来ふーちゃんが大きくなって見直して恥ずかしいと思わないか心配になるわたくしだったが、ふーちゃんは胸を張っている。
「わたくし、しはよくわかりません。しのおはなしは、しょうじき、たのしくないのです」
困ってしまっているまーちゃんにわたくしはオリヴァー殿のことを話すことにした。
「わたくしも詩は全く分からないと思っていたのですよ。それが、同級生のオリヴァー・シュタール殿にかかったら、詩というものは真面目に四角四面に考えずにもっと軽く明るく考えるべきだと分かったのです。まーちゃんもオリヴァー殿に会えば、詩について分かるかもしれません」
「オリヴァー・シュタールどの?」
「そうです。わたくしの同級生で、辺境伯領の出身です」
距離の問題もあるのだが、辺境伯領と中央はやはり隔絶されているところがまだあって、辺境伯領から学園に通っている生徒はほとんどいない。ラウラ嬢の婚約者は学園に通っていると聞いているが、その方とオリヴァー殿くらいではないだろうか。
辺境伯領の生徒は肌の色が違うのでそれだけではっきりと違いが分かった。
「へんきょうはくりょうのかたも、がくえんにかようのですね」
「辺境伯領の方が学園に通う人数が少ないのはなんででしょうね」
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