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十章 ふーちゃんとまーちゃんの婚約
13.わたくしの懸念
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ハインリヒ殿下とノルベルト殿下のお誕生日が終わった翌日の昼食会の後、わたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんは学園の寮に戻った。
ペオーニエ寮の寮生はほとんどハインリヒ殿下とノルベルト殿下のお誕生日の式典に招かれている。リーリエ寮の寮生はごく一部、ローゼン寮の寮生で招かれている者はいない。
国を挙げての式典だったので、学園は休みになっていて、寮には戻ってくる生徒の姿が見えていた。
わたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんはペオーニエ寮の女子寮に入っている。ディッペル家とリリエンタール家で違う馬車だが、同じころに寮に着いたわたくしとクリスタちゃんと、レーニちゃんは、荷物を部屋に置いてから着替えて、寮の入口のロビーでお茶をした。
他のひとの目はあるが、ペオーニエ寮の生徒は高位の貴族ばかりできちんと教育されているので、周囲に話が聞こえ漏れても問題はないし、わたくしたちも聞こえて困るような話題は口にしなかった。
紅茶を飲みながら焼き菓子を摘まんでレーニちゃんが呟く。
「わたくし、婚約式のときにあんなに注目されて緊張しましたわ。人生で一番注目されたときかもしれません」
「レーニ嬢はとても綺麗でした」
「フランツも嬉しそうで、とてもいい婚約式でしたね」
頬に手を当てて語るレーニちゃんに、わたくしとクリスタちゃんが微笑む。婚約式といえば結婚式の次くらいに女性が輝く場である。
わたくしは八歳のときに、クリスタちゃんは十二歳のときに婚約式をしているが、レーニちゃんはふーちゃんがもう少し大きくなってから婚約式をすると思っていただろうから、急な婚約式に気持ちが追い付いていないのかもしれない。
「フランツ殿は可愛くて、凛々しくて、いつも素敵です。フランツ殿と婚約できてわたくしはとても嬉しいのです」
「レーニ嬢が幸せそうでよかったです」
「フランツはレーニ嬢に詩を捧げていましたね」
「寮にまたお手紙が届くのではないでしょうか。フランツ殿はよく詩を書いてくださるのですよ」
「その詩を見せていただきたいところですが、二人の秘密ですよね」
クリスタちゃんはふーちゃんがレーニちゃんに贈った詩の内容を気にしているが、わたくしは正直それを見たいとは思わなかった。弟の恋文、しかも詩の内容を見るだなんて複雑すぎる。
「詩の意味が分からないところがあるので、クリスタ嬢に見ていただきたい気持ちはあるのですが、フランツ殿のお気持ちも考えて、秘密にさせていただきます。自分の書いた内容がお姉様たちに知られていたとなったら、フランツ殿も恥ずかしいでしょう」
レーニちゃんが配慮してくれてわたくしは心底ほっとしていた。
「わたくし、今回の式典で思ったのですが、やはり、上流階級の嗜みとして詩は必須なのではないでしょうか」
真剣なレーニちゃんにクリスタちゃんが身を乗り出す。
「ノエル殿下の詩も印刷されて教科書になりました。詩は淑女の嗜みとして必要だと思います」
「クリスタ嬢も思われているのですね」
「はい。わたくしはノエル殿下の素晴らしい詩を勉強することができて幸せに思います。詩の教科書の中にはお姉様のハイクという詩も載っていて、とても誇らしく思っています」
そうだった。
この世界に著作権なんてものは存在しないし、わたくしの権利なんてものはないので、許可を取らずとも国王陛下とノエル殿下が認めれば、ノエル殿下のお茶会で読んだ俳句はこんなにも簡単にわたくしの知らない間に教科書に載ってしまうのだ。
その事実に慄きつつも、わたくしの俳句を授業でどのように扱うのか、それもまた恐ろしかった。
「お姉様、黙り込んでどうなさったのですか?」
「いえ、わたくしの俳句が教科書に載るなど畏れ多いことだと思っていました」
「自信を持ってください。ノエル殿下が載せてくださるように国王陛下に言ってくださったのでしょう。お姉様のハイクは素敵ですもの」
「そ、そうですか? 自分ではよく分かりませんが」
「わたくし、お姉様の俳句を暗唱できます。『リラベリー、生まれ変わって、夏の布』素晴らしいでしょう?」
そっちの方か!
春雨を読んだ俳句とは別に、去年の夏に辺境伯領で紫色の布を染める工房に見学に行ったのだが、その後で読んだ詩をクリスタちゃんは一言一句全部覚えていた。
わたくしは混乱するのが怖くて詩の教科書を全部読めていないのだが、その詩もノエル殿下が自分の詩のノートに書き留めていたから、詩の教科書に載っているのかもしれない。
恐る恐るわたくしはクリスタちゃんに確認する。
「もしかして、その俳句も……?」
「光栄なことにわたくしが紫の布を読んだ詩も、お姉様のハイクも、教科書には載っております」
恐れていた事態が起きていた。
わたくしの俳句だけでなくクリスタちゃんの詩まで教科書には載っていた。
「エリザベート嬢はすごいのですね。クリスタ嬢には詩の才能があるとずっと思っておりましたが、エリザベート嬢は異国の詩を読む才能がおありだったなんて知りませんでした」
「王立図書館の文献でたまたま知ったのです。東方の詩が五文字、七文字、五文字の十七文字で、季節の言葉を入れて読まれるということを。それが、俳句でした」
「わたくしもハイクならば読めるかもしれません」
詩を理解できないレーニちゃんも俳句に光を見出そうとしている。
このまま俳句も詩と同じくこの国で認められた文化になってしまったらどうしよう。わたくしはこの国の歴史を大きく変えてしまったのではないかと怖くなっていた。
そもそも、この国は『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』というロマンス小説の世界の中にあるのだ。『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』を読んだだけでは分からなかったことや、書かれていなかったこともたくさん出てきているし、『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』では無理な展開やあり得ない展開もあったのが、わたくしとクリスタちゃんが幼少期に出会って、ディッペル家の養子にクリスタちゃんがなることによって修正されているが、この先どうなるかは分からない。
『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』の物語とわたくしの生きる世界は全く違うようになってしまったので、あまり心配はしていないのだが、これからわたくしとクリスタちゃんの未来に暗い影を落とす可能性があるとすれば、ただ一つだけ。
『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』で描写が省かれていたのだが、わたくし、エリザベートが公爵令嬢からいつの間にか公爵になっていて、わたくしをやり込めて辺境に追いやったクリスタちゃんが公爵位を略奪したということなのだ。
わたくしに公爵位が移っていたということは、両親がわたくしに公爵位を譲ったか、亡くなったかなのだが、学園に通っている間に公爵位は譲らないだろうという予測から、両親は『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』では亡くなっている可能性が高い。
まだ若く健康な両親が公爵位を退く理由がないので、物語の中で亡くなっているのだとすれば、わたくしはそれが一番怖かった。
両親はわたくしにとって愛する大事な家族だ。ディッペル家の後継をふーちゃんに譲ってしまったので、両親が公爵位を退くことは、ふーちゃんが学園を卒業して成人するまではあり得ない。
その前に両親に何かあればわたくしはとても正気ではいられないだろう。
両親のことは原作を知っているだけにいつもわたくしの心の隅に引っかかっていた。
『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』でもいつわたくしが公爵位を継いだのか描写がなかったので、両親に何事もないように祈ることしかできないが、家族が全員健康で幸せであるようにわたくしは願っていた。
ペオーニエ寮の寮生はほとんどハインリヒ殿下とノルベルト殿下のお誕生日の式典に招かれている。リーリエ寮の寮生はごく一部、ローゼン寮の寮生で招かれている者はいない。
国を挙げての式典だったので、学園は休みになっていて、寮には戻ってくる生徒の姿が見えていた。
わたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんはペオーニエ寮の女子寮に入っている。ディッペル家とリリエンタール家で違う馬車だが、同じころに寮に着いたわたくしとクリスタちゃんと、レーニちゃんは、荷物を部屋に置いてから着替えて、寮の入口のロビーでお茶をした。
他のひとの目はあるが、ペオーニエ寮の生徒は高位の貴族ばかりできちんと教育されているので、周囲に話が聞こえ漏れても問題はないし、わたくしたちも聞こえて困るような話題は口にしなかった。
紅茶を飲みながら焼き菓子を摘まんでレーニちゃんが呟く。
「わたくし、婚約式のときにあんなに注目されて緊張しましたわ。人生で一番注目されたときかもしれません」
「レーニ嬢はとても綺麗でした」
「フランツも嬉しそうで、とてもいい婚約式でしたね」
頬に手を当てて語るレーニちゃんに、わたくしとクリスタちゃんが微笑む。婚約式といえば結婚式の次くらいに女性が輝く場である。
わたくしは八歳のときに、クリスタちゃんは十二歳のときに婚約式をしているが、レーニちゃんはふーちゃんがもう少し大きくなってから婚約式をすると思っていただろうから、急な婚約式に気持ちが追い付いていないのかもしれない。
「フランツ殿は可愛くて、凛々しくて、いつも素敵です。フランツ殿と婚約できてわたくしはとても嬉しいのです」
「レーニ嬢が幸せそうでよかったです」
「フランツはレーニ嬢に詩を捧げていましたね」
「寮にまたお手紙が届くのではないでしょうか。フランツ殿はよく詩を書いてくださるのですよ」
「その詩を見せていただきたいところですが、二人の秘密ですよね」
クリスタちゃんはふーちゃんがレーニちゃんに贈った詩の内容を気にしているが、わたくしは正直それを見たいとは思わなかった。弟の恋文、しかも詩の内容を見るだなんて複雑すぎる。
「詩の意味が分からないところがあるので、クリスタ嬢に見ていただきたい気持ちはあるのですが、フランツ殿のお気持ちも考えて、秘密にさせていただきます。自分の書いた内容がお姉様たちに知られていたとなったら、フランツ殿も恥ずかしいでしょう」
レーニちゃんが配慮してくれてわたくしは心底ほっとしていた。
「わたくし、今回の式典で思ったのですが、やはり、上流階級の嗜みとして詩は必須なのではないでしょうか」
真剣なレーニちゃんにクリスタちゃんが身を乗り出す。
「ノエル殿下の詩も印刷されて教科書になりました。詩は淑女の嗜みとして必要だと思います」
「クリスタ嬢も思われているのですね」
「はい。わたくしはノエル殿下の素晴らしい詩を勉強することができて幸せに思います。詩の教科書の中にはお姉様のハイクという詩も載っていて、とても誇らしく思っています」
そうだった。
この世界に著作権なんてものは存在しないし、わたくしの権利なんてものはないので、許可を取らずとも国王陛下とノエル殿下が認めれば、ノエル殿下のお茶会で読んだ俳句はこんなにも簡単にわたくしの知らない間に教科書に載ってしまうのだ。
その事実に慄きつつも、わたくしの俳句を授業でどのように扱うのか、それもまた恐ろしかった。
「お姉様、黙り込んでどうなさったのですか?」
「いえ、わたくしの俳句が教科書に載るなど畏れ多いことだと思っていました」
「自信を持ってください。ノエル殿下が載せてくださるように国王陛下に言ってくださったのでしょう。お姉様のハイクは素敵ですもの」
「そ、そうですか? 自分ではよく分かりませんが」
「わたくし、お姉様の俳句を暗唱できます。『リラベリー、生まれ変わって、夏の布』素晴らしいでしょう?」
そっちの方か!
春雨を読んだ俳句とは別に、去年の夏に辺境伯領で紫色の布を染める工房に見学に行ったのだが、その後で読んだ詩をクリスタちゃんは一言一句全部覚えていた。
わたくしは混乱するのが怖くて詩の教科書を全部読めていないのだが、その詩もノエル殿下が自分の詩のノートに書き留めていたから、詩の教科書に載っているのかもしれない。
恐る恐るわたくしはクリスタちゃんに確認する。
「もしかして、その俳句も……?」
「光栄なことにわたくしが紫の布を読んだ詩も、お姉様のハイクも、教科書には載っております」
恐れていた事態が起きていた。
わたくしの俳句だけでなくクリスタちゃんの詩まで教科書には載っていた。
「エリザベート嬢はすごいのですね。クリスタ嬢には詩の才能があるとずっと思っておりましたが、エリザベート嬢は異国の詩を読む才能がおありだったなんて知りませんでした」
「王立図書館の文献でたまたま知ったのです。東方の詩が五文字、七文字、五文字の十七文字で、季節の言葉を入れて読まれるということを。それが、俳句でした」
「わたくしもハイクならば読めるかもしれません」
詩を理解できないレーニちゃんも俳句に光を見出そうとしている。
このまま俳句も詩と同じくこの国で認められた文化になってしまったらどうしよう。わたくしはこの国の歴史を大きく変えてしまったのではないかと怖くなっていた。
そもそも、この国は『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』というロマンス小説の世界の中にあるのだ。『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』を読んだだけでは分からなかったことや、書かれていなかったこともたくさん出てきているし、『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』では無理な展開やあり得ない展開もあったのが、わたくしとクリスタちゃんが幼少期に出会って、ディッペル家の養子にクリスタちゃんがなることによって修正されているが、この先どうなるかは分からない。
『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』の物語とわたくしの生きる世界は全く違うようになってしまったので、あまり心配はしていないのだが、これからわたくしとクリスタちゃんの未来に暗い影を落とす可能性があるとすれば、ただ一つだけ。
『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』で描写が省かれていたのだが、わたくし、エリザベートが公爵令嬢からいつの間にか公爵になっていて、わたくしをやり込めて辺境に追いやったクリスタちゃんが公爵位を略奪したということなのだ。
わたくしに公爵位が移っていたということは、両親がわたくしに公爵位を譲ったか、亡くなったかなのだが、学園に通っている間に公爵位は譲らないだろうという予測から、両親は『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』では亡くなっている可能性が高い。
まだ若く健康な両親が公爵位を退く理由がないので、物語の中で亡くなっているのだとすれば、わたくしはそれが一番怖かった。
両親はわたくしにとって愛する大事な家族だ。ディッペル家の後継をふーちゃんに譲ってしまったので、両親が公爵位を退くことは、ふーちゃんが学園を卒業して成人するまではあり得ない。
その前に両親に何かあればわたくしはとても正気ではいられないだろう。
両親のことは原作を知っているだけにいつもわたくしの心の隅に引っかかっていた。
『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』でもいつわたくしが公爵位を継いだのか描写がなかったので、両親に何事もないように祈ることしかできないが、家族が全員健康で幸せであるようにわたくしは願っていた。
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