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十章 ふーちゃんとまーちゃんの婚約
1.クリスタちゃんの十三歳のお誕生日
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ふーちゃんのお誕生日にクリスタちゃんのお誕生日も一緒に祝ったので、クリスタちゃんのお誕生日は家族だけで祝おうと考えていた。
ふーちゃんとクリスタちゃんのお誕生日のお茶会が終わって見送りに出ると、ハインリヒ殿下がクリスタちゃんの手を握って水色の瞳を見詰めていた。
「クリスタ嬢のお誕生日はご家族で祝われるのかもしれませんが、私もご一緒してもいいですか?」
「来てくださるのですか、ハインリヒ殿下?」
「私はクリスタ嬢の婚約者ですからお祝いしたいのです」
ハインリヒ殿下の申し出にクリスタちゃんは目を伏せて頬を染める。
「とても嬉しいです。ぜひおいでください」
「伺わせていただきます」
約束をしてハインリヒ殿下を送り出すと、ノエル殿下も送り出すと、エクムント様の番になる。
馬車に乗り込む前にエクムント様はわたくしに問いかけた。
「エリザベート嬢、よろしければ私もクリスタ嬢のお誕生日にディッペル家にお伺いしてもいいですか?」
「エクムント様も来てくださるのですか?」
「大事な婚約者の妹君のお誕生日です。祝いたいと思ってはおかしいですか?」
「いいえ、いいですわよね、クリスタ」
「はい、とても嬉しいです」
エクムント様もクリスタちゃんのお誕生日に来てくれると喜んでいると、次に馬車が到着したリリエンタール家のレーニちゃんもクリスタちゃんとわたくしに言う。
「クリスタ嬢のお誕生日、わたくしも祝いたいのです。ご一緒してもよろしいですか?」
「レーニ嬢まで!」
「とても嬉しいですわ。賑やかなお誕生日になりそうです」
レーニちゃんの申し出にクリスタちゃんはものすごく喜んでいる。その顔を見ただけでハインリヒ殿下やエクムント様、レーニちゃんが申し出てくれたことにわたくしは感謝していた。
クリスタちゃんも十三歳になるとはいえ、やはりまだ大人ではない。
ふーちゃんと一緒にお誕生日を祝えるのが嬉しいのは嘘ではないだろうが、自分のお誕生日も祝って欲しい気持ちがないとは言い切れない。
クリスタちゃんのためにもお誕生日が大好きなひとたちを祝われることは素晴らしいと思っていた。
お茶会が終わるとふーちゃんもまーちゃんも疲れ切っていて、自分の部屋でしばらく休んでいた。
クリスタちゃんは着替えて、お化粧も落としてわたくしの部屋に来ていた。
「ふーちゃんがもう六歳だなんてときが経つのは早いですわね」
「そうですね。わたくしが八歳、クリスタちゃんが六歳のときに生まれたのですよね」
「ふーちゃんとまーちゃんがいない生活は考えられませんが、ふーちゃんとまーちゃんはわたくしの中ではまだ赤ちゃんのような気がしているのですよ」
クリスタちゃんの言葉にわたくしは胸に手を置いた。
思い至ることがあったのだ。
「エクムント様も事あるごとにわたくしが赤ん坊だったころの話をしますが、そんな気分なのでしょうか」
「そうなのかもしれませんね。わたくしはふーちゃんとまーちゃんの小さい頃の可愛い姿を忘れられませんもの。今ももちろん小さくて可愛いのですが」
エクムント様にとってわたくしは、ふーちゃんやまーちゃんのように小さい頃をどうしても忘れられない存在なのかもしれない。確かにふーちゃんもまーちゃんも赤ちゃんの頃とても可愛かった。初めて抱っこしたときには、ものすごく感動したものだ。離乳食を食べ始めた日、始めて歩いた日など、鮮明に覚えている。
わたくしに対するエクムント様の認識がふーちゃんやまーちゃんに近いものだったら、その認識を塗り替える何かがなければ、一生わたくしは妹のような存在から脱却できないのではないだろうか。
真顔になってしまうわたくしに、クリスタちゃんが力付けてくれる。
「お姉様は成長して美しくなっていますわ。エクムント様は、お姉様の美しさにある日突然気付いて、ハッとして、恋に落ちればいいのです」
「そんなに簡単にいくでしょうか。わたくしはエクムント様に赤ん坊のころから知られているのですよ」
「レーニちゃんもふーちゃんを小さい頃から知っていますが、ふーちゃんのことをいつか、恋をするに足る大人と見てくれる日が来るかもしれません。お姉様も諦めないでエクムント様を恋に落ちさせるのです」
そんなことができるのかと思ってしまうが、クリスタちゃんは笑顔で無邪気にわたくしに言う。
わたくしはクリスタちゃんの言葉をどこまで信じていいのか迷ってしまった。
クリスタちゃんのお誕生日には小規模なお茶会が開かれた。
正式なお茶会ではないので、服装も正式なドレスやスーツではなくてワンピースやシャツとスラックスのような簡単なものだった。
シャツとスラックス姿のエクムント様を見てわたくしは胸が高鳴る。ラフな格好をしていてもエクムント様はとても格好がいい。
クリスタちゃんはハインリヒ殿下と隣り合って座っていた。わたくしはエクムント様の隣りに座る。レーニちゃんはふーちゃんとまーちゃんに挟まれていた。
「クリスタのお誕生日にお越しくださってありがとうございます。これからも王家とも、辺境伯家とも、リリエンタール家とも仲良くしていきたいと思います」
父が挨拶をすると、食堂に座ったわたくしたちの前に並んだ軽食を取り分けて、紅茶を給仕に頼んで、お茶会が始まる。
軽食の中にはポテトチップスもあって、ハインリヒ殿下もレーニちゃんもたっぷりとポテトチップスを取っていた。
そういえば、コーラもスパイスを使えば作れるという話を聞いたことがあるが、どんなスパイスだったのかわたくしはよく覚えていなかった。覚えていれば、コーラとポテトチップスという組み合わせをこの世界でも楽しむことができたかもしれない。
コーラはないけれど、ミルクティーでも十分ポテトチップスは美味しく食べられた。
ふーちゃんとまーちゃんもお皿に山盛りにしてもしゃもしゃと食べている。
お行儀が悪いかもしれないが、今日は正式なお茶会ではないので、両親もふーちゃんとまーちゃんを咎めるようなことはなかった。
ふーちゃんとまーちゃんはまだ六歳と四歳なのだ。食べたいものを食べたいだけ食べていい年頃だ。
「エクムント様はポテトチップスはお好きではないのですか?」
「美味しいと思いますよ。でも、甘いものや油の多いものは、私はそれほど食べないようにしているのです」
ポテトチップスもケーキもお皿に取り分けていないエクムント様が気になって問いかけてみると、エクムント様は甘いものや油っこいものはそれほど食べないようにしていると答えた。
「わたくし、美味しいからついつい食べてしまいます」
「私は軍も率いていますので、ある程度身体も鍛えなければいけません。辺境伯領の軍のトップである私が、すぐに動けないような体型では格好がつきませんからね」
「我慢しているのですか?」
「元々、そんなに甘いものも油の多いものも食べない主義なのです」
その言葉の通り、エクムント様がお皿の上に取り分けているのは少しのサンドイッチだけだった。
美味しいものをエクムント様に食べて欲しい気持ちはあるが、無理に勧めることはできない。エクムント様が食べたくないのならばその意思は尊重すべきだ。
「わたくしが食べているのは気になりませんか?」
「エリザベート嬢は好きなものを好きなだけ食べてください。エリザベート嬢の幸せそうな顔を見ていると、私も幸せな気持ちになります」
微笑んでエクムント様が言うのに、わたくしは遠慮なくポテトチップスとケーキを食べることにした。
「王宮では食べられない味です。ジャガイモをこんな風に調理する方法を思い付くなど、エリザベート嬢は本当に発想豊かですね」
「お姉様はとても頭がいいのだと思います」
「私もそうだと思います。学園の成績では同率首席になったことはあっても、エリザベート嬢を抜かせたことはありません」
ハインリヒ殿下が情けなく微笑んでいるが、クリスタちゃんはそれも嬉しそうに聞いていた。
ふーちゃんとクリスタちゃんのお誕生日のお茶会が終わって見送りに出ると、ハインリヒ殿下がクリスタちゃんの手を握って水色の瞳を見詰めていた。
「クリスタ嬢のお誕生日はご家族で祝われるのかもしれませんが、私もご一緒してもいいですか?」
「来てくださるのですか、ハインリヒ殿下?」
「私はクリスタ嬢の婚約者ですからお祝いしたいのです」
ハインリヒ殿下の申し出にクリスタちゃんは目を伏せて頬を染める。
「とても嬉しいです。ぜひおいでください」
「伺わせていただきます」
約束をしてハインリヒ殿下を送り出すと、ノエル殿下も送り出すと、エクムント様の番になる。
馬車に乗り込む前にエクムント様はわたくしに問いかけた。
「エリザベート嬢、よろしければ私もクリスタ嬢のお誕生日にディッペル家にお伺いしてもいいですか?」
「エクムント様も来てくださるのですか?」
「大事な婚約者の妹君のお誕生日です。祝いたいと思ってはおかしいですか?」
「いいえ、いいですわよね、クリスタ」
「はい、とても嬉しいです」
エクムント様もクリスタちゃんのお誕生日に来てくれると喜んでいると、次に馬車が到着したリリエンタール家のレーニちゃんもクリスタちゃんとわたくしに言う。
「クリスタ嬢のお誕生日、わたくしも祝いたいのです。ご一緒してもよろしいですか?」
「レーニ嬢まで!」
「とても嬉しいですわ。賑やかなお誕生日になりそうです」
レーニちゃんの申し出にクリスタちゃんはものすごく喜んでいる。その顔を見ただけでハインリヒ殿下やエクムント様、レーニちゃんが申し出てくれたことにわたくしは感謝していた。
クリスタちゃんも十三歳になるとはいえ、やはりまだ大人ではない。
ふーちゃんと一緒にお誕生日を祝えるのが嬉しいのは嘘ではないだろうが、自分のお誕生日も祝って欲しい気持ちがないとは言い切れない。
クリスタちゃんのためにもお誕生日が大好きなひとたちを祝われることは素晴らしいと思っていた。
お茶会が終わるとふーちゃんもまーちゃんも疲れ切っていて、自分の部屋でしばらく休んでいた。
クリスタちゃんは着替えて、お化粧も落としてわたくしの部屋に来ていた。
「ふーちゃんがもう六歳だなんてときが経つのは早いですわね」
「そうですね。わたくしが八歳、クリスタちゃんが六歳のときに生まれたのですよね」
「ふーちゃんとまーちゃんがいない生活は考えられませんが、ふーちゃんとまーちゃんはわたくしの中ではまだ赤ちゃんのような気がしているのですよ」
クリスタちゃんの言葉にわたくしは胸に手を置いた。
思い至ることがあったのだ。
「エクムント様も事あるごとにわたくしが赤ん坊だったころの話をしますが、そんな気分なのでしょうか」
「そうなのかもしれませんね。わたくしはふーちゃんとまーちゃんの小さい頃の可愛い姿を忘れられませんもの。今ももちろん小さくて可愛いのですが」
エクムント様にとってわたくしは、ふーちゃんやまーちゃんのように小さい頃をどうしても忘れられない存在なのかもしれない。確かにふーちゃんもまーちゃんも赤ちゃんの頃とても可愛かった。初めて抱っこしたときには、ものすごく感動したものだ。離乳食を食べ始めた日、始めて歩いた日など、鮮明に覚えている。
わたくしに対するエクムント様の認識がふーちゃんやまーちゃんに近いものだったら、その認識を塗り替える何かがなければ、一生わたくしは妹のような存在から脱却できないのではないだろうか。
真顔になってしまうわたくしに、クリスタちゃんが力付けてくれる。
「お姉様は成長して美しくなっていますわ。エクムント様は、お姉様の美しさにある日突然気付いて、ハッとして、恋に落ちればいいのです」
「そんなに簡単にいくでしょうか。わたくしはエクムント様に赤ん坊のころから知られているのですよ」
「レーニちゃんもふーちゃんを小さい頃から知っていますが、ふーちゃんのことをいつか、恋をするに足る大人と見てくれる日が来るかもしれません。お姉様も諦めないでエクムント様を恋に落ちさせるのです」
そんなことができるのかと思ってしまうが、クリスタちゃんは笑顔で無邪気にわたくしに言う。
わたくしはクリスタちゃんの言葉をどこまで信じていいのか迷ってしまった。
クリスタちゃんのお誕生日には小規模なお茶会が開かれた。
正式なお茶会ではないので、服装も正式なドレスやスーツではなくてワンピースやシャツとスラックスのような簡単なものだった。
シャツとスラックス姿のエクムント様を見てわたくしは胸が高鳴る。ラフな格好をしていてもエクムント様はとても格好がいい。
クリスタちゃんはハインリヒ殿下と隣り合って座っていた。わたくしはエクムント様の隣りに座る。レーニちゃんはふーちゃんとまーちゃんに挟まれていた。
「クリスタのお誕生日にお越しくださってありがとうございます。これからも王家とも、辺境伯家とも、リリエンタール家とも仲良くしていきたいと思います」
父が挨拶をすると、食堂に座ったわたくしたちの前に並んだ軽食を取り分けて、紅茶を給仕に頼んで、お茶会が始まる。
軽食の中にはポテトチップスもあって、ハインリヒ殿下もレーニちゃんもたっぷりとポテトチップスを取っていた。
そういえば、コーラもスパイスを使えば作れるという話を聞いたことがあるが、どんなスパイスだったのかわたくしはよく覚えていなかった。覚えていれば、コーラとポテトチップスという組み合わせをこの世界でも楽しむことができたかもしれない。
コーラはないけれど、ミルクティーでも十分ポテトチップスは美味しく食べられた。
ふーちゃんとまーちゃんもお皿に山盛りにしてもしゃもしゃと食べている。
お行儀が悪いかもしれないが、今日は正式なお茶会ではないので、両親もふーちゃんとまーちゃんを咎めるようなことはなかった。
ふーちゃんとまーちゃんはまだ六歳と四歳なのだ。食べたいものを食べたいだけ食べていい年頃だ。
「エクムント様はポテトチップスはお好きではないのですか?」
「美味しいと思いますよ。でも、甘いものや油の多いものは、私はそれほど食べないようにしているのです」
ポテトチップスもケーキもお皿に取り分けていないエクムント様が気になって問いかけてみると、エクムント様は甘いものや油っこいものはそれほど食べないようにしていると答えた。
「わたくし、美味しいからついつい食べてしまいます」
「私は軍も率いていますので、ある程度身体も鍛えなければいけません。辺境伯領の軍のトップである私が、すぐに動けないような体型では格好がつきませんからね」
「我慢しているのですか?」
「元々、そんなに甘いものも油の多いものも食べない主義なのです」
その言葉の通り、エクムント様がお皿の上に取り分けているのは少しのサンドイッチだけだった。
美味しいものをエクムント様に食べて欲しい気持ちはあるが、無理に勧めることはできない。エクムント様が食べたくないのならばその意思は尊重すべきだ。
「わたくしが食べているのは気になりませんか?」
「エリザベート嬢は好きなものを好きなだけ食べてください。エリザベート嬢の幸せそうな顔を見ていると、私も幸せな気持ちになります」
微笑んでエクムント様が言うのに、わたくしは遠慮なくポテトチップスとケーキを食べることにした。
「王宮では食べられない味です。ジャガイモをこんな風に調理する方法を思い付くなど、エリザベート嬢は本当に発想豊かですね」
「お姉様はとても頭がいいのだと思います」
「私もそうだと思います。学園の成績では同率首席になったことはあっても、エリザベート嬢を抜かせたことはありません」
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