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九章 クリスタちゃんの婚約と学園入学
48.わたくしとクリスタちゃんの演奏と、ノエル殿下とクリスタちゃんの詩
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国王陛下の生誕の式典は滞りなく進んでいた。
昼食会からお茶会に移ると、わたくしとクリスタちゃんにはピアノが用意される。
お茶会で国王陛下が挨拶をした後にわたくしがピアノを弾いて、クリスタちゃんが歌うのだ。
「今日は私のお祝いのために二つの催し物が準備されている。ディッペル家のエリザベートとクリスタのピアノと歌の演奏と、ディッペル家のクリスタと隣国の王女ノエル殿下の詩だ。私はこれをとても楽しみにして来た」
「わたくしも楽しみですわ」
「まずはディッペル家の姉妹、エリザベートとクリスタの演奏に耳を傾けるとしよう」
紹介されてしまうとわたくしも演奏をしなければいけなくなる。
緊張しながらクリスタちゃんと並んで一礼してわたくしがピアノの椅子に座って、クリスタちゃんがピアノのそばに立つ。
クリスタちゃんを見詰めていると、小さく頷いたので、わたくしはピアノの演奏を始めた。
学園でも一年生のときに習う声楽の曲で、わたくしとクリスタちゃんはしっかりと練習して来ていたので失敗しなかった。
高く美しいクリスタちゃんの歌声が王宮の大広間に響く。
大広間の天井はドーム状になっていて、音楽がよく響いた。
クリスタちゃんの美しい歌声に貴族たちが魅了されているのを感じる。
視線を受けながら演奏を終えて、わたくしがピアノの椅子から立ち上がるとクリスタちゃんはわたくしの手を握って一緒にお辞儀をした。クリスタちゃんの手は震えていたが、わたくしの手も震えていた。
「クリスタ、エリザベート、とても素晴らしかった」
「クリスタ嬢の声は本当に美しく、歌も上手なのですね。エリザベート嬢はその歌の世界を広げる素晴らしい伴奏をしました。見事でした」
国王陛下からも王妃殿下からもお褒めの言葉をいただいて、わたくしはホッとして座り込んでしまいそうになる。膝も震えているわたくしに気付いたのか、素早くエクムント様が歩み寄って、わたくしの肩を抱いてくれた。
こんな風にエクムント様と密着するのは初めてでわたくしは胸が高鳴る。
「やり遂げましたね。さすがエリザベート嬢とクリスタ嬢です」
「ありがとうございます、エクムント様」
「お褒めに預かり光栄ですわ」
クリスタちゃんも何とか立っているが、膝が震えているのは隣りにいるので伝わってくる。エクムント様がハインリヒ殿下に視線を投げると、ハインリヒ殿下がクリスタちゃんの手を取ってソファのところまで連れて行って休ませてくれた。
わたくしもエクムント様に肩を抱かれて支えられてソファまで連れて行ってもらう。
ソファに座ると、エクムント様は離れて行った。
エクムント様の温もりがなくなってわたくしは少し寂しくなる。
ハインリヒ殿下がわたくしとクリスタちゃんとエクムント様とご自分の分の紅茶を持って来させて、紅茶を飲んでわたくしたちは少し落ち着いた。
「エリザベート嬢のピアノは見事でした。クリスタ嬢は高く響く美しい声でした」
「ありがとうございます、ハインリヒ殿下」
「わたくしも王家の一員として認められたでしょうか?」
「クリスタ嬢、そんなことを心配していたのですか? 私の婚約者はクリスタ嬢以外に相応しい方はいないと思っています」
恋愛感情があって婚約するのはベストなのだろうが、貴族社会ではそんな甘いことは言っていられない。その中で、ハインリヒ殿下の婚約者としてクリスタちゃんが選ばれた最終的な決め手は、クリスタちゃんがこの国で唯一だった公爵家の娘だということだった。
元が子爵家の娘でも関係はない。クリスタちゃんは公爵家に養子に入って、わたくしの妹になったのだ。何より、母の妹であるマリア叔母様の娘なので、わたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんは血が繋がっている。
ディッペル家と縁の深い元ノメンゼン家から養子に来たクリスタちゃんは、間違いなく公爵家の娘として大事にされる立場となった。
ハインリヒ殿下がクリスタちゃんを好きで望んでいるからという理由があったとしても、クリスタちゃんが子爵家の娘のままだったら婚約は難しかっただろう。
原作の『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』はそういうところを無視して書かれているのだから、クリスタちゃんが皇太子妃となった後は国王陛下との確執もあっただろうし、揉めたに違いないことは今のわたくしならばよく分かる。
わたくしがクリスタちゃんに声をかけて、クリスタちゃんをディッペル家で保護するように両親にお願いして、両親がクリスタちゃんを養子にする決断をしたからこそ、原作とは全く違う、円満な婚約が結ばれているのだ。
「わたくし、王族の一員となれるか試されているような気分でした。わたくしには得意なことが歌くらいしかありません。妹のマリアは赤ん坊のころからわたくしの歌をとても気に入ってくれていました。歌で皆様を納得させなければいけないかと思っていました」
「そんなことはありませんが、今日の演奏を聞いた貴族の方々は、クリスタ嬢が私の婚約者にますます相応しいと感じたに違いないと思っています。クリスタ嬢、私のために頑張ってくれたのですね。ありがとうございます」
「ハインリヒ殿下、わたくし、ハインリヒ殿下に釣り合うと言われたかったのです」
クリスタちゃんが心の内を吐露すれば、ハインリヒ殿下はクリスタちゃんに感謝している。二人の仲が今回の演奏でますます深まったのは間違いなかった。
「エリザベート嬢のピアノの澄んだ音、弾くひとによってあんなに音が違うのですね。あんな音を出せるのはエリザベート嬢だけでしょう」
エクムント様に真正面から褒められてわたくしは顔が赤くなるのを感じる。
「そう言っていただけると嬉しいです。わたくし、ピアノの成績だけは不思議といいのです」
「不思議とではないでしょう。エリザベート嬢には才能が有ります」
声楽の授業よりもピアノの授業が好きなことを素直に口にすれば、エクムント様はわたくしにピアノの才能があると言ってくださる。
母の教えで小さな頃からピアノを習ってきたが、わたくしには才能があったようだ。前キルヒマン侯爵夫妻がわたくしとクリスタちゃんの演奏を褒めてくれていたが、あの頃から前キルヒマン侯爵夫妻はわたくしたちの才能に気付いてくれていたのかもしれない。
前キルヒマン侯爵夫妻の息子であるエクムント様は、わたくしの才能に関しても言及してくれた。
「わたくし、もっとピアノの腕を磨きます」
「エリザベート嬢が辺境伯家に来たら、ピアノのサロンを開いたらいいかもしれませんね」
わたくしが嫁いだ後に関しても話をするエクムント様にわたくしは胸がときめいてしまう。
ピアノと歌の演奏の後は、ノエル殿下とクリスタちゃんの詩の披露だった。
クリスタちゃんは連続での発表だが、ハインリヒ殿下にもらった言葉で自信がついたのか、顔を上げて凛々しくノエル殿下と並んで国王陛下と王妃殿下の前に出て行った。
「わたくし、ノエル・リヴィエより、国王陛下を讃える詩を読ませていただきます」
ノエル殿下が詩の書かれた紙を取り出す。
「国王陛下、あなたはこの国を照らす太陽です。太陽がなければ、ひとや動物は生きていけず、作物の実りもありません。太陽に寄り添うのは、美しき月。どうか永久に太陽と月が輝きながらこの国を見守って下さることを願っています」
太陽が国王陛下で、月が王妃殿下なのだろう。
これは少しは意味が分かる詩だった。いつもの意味の分からない詩を警戒していたわたくしもホッとする。隣りに立つエクムント様の顔を見て見れば、同じく安堵しているのが分かった。
「わたくし、クリスタ・ディッペルより、国王陛下を讃える詩を捧げさせていただきます」
クリスタちゃんもパーティーバッグから紙を取り出す。
「国王陛下、その威光は素晴らしく、わたくしは輝かしきそのお姿に目が眩みそうです。国王陛下のおそばにいられることはわたくしの心からの喜びです。全ての国民のために、いつまでも輝き続けてください。例えそのお姿を直視できなくても、わたくしの胸には国王陛下の凛々しいお姿が映っているのです」
多少分からない部分もあるが、大筋は理解できる気がする。
わたくしが安堵していると、隣りに立つエクムント様も安堵しているような気がした。
さすがに国王陛下を讃える詩で妖精さんや花の表現は出てこなかった。
こうしてお茶会は無事に終わったのだった。
昼食会からお茶会に移ると、わたくしとクリスタちゃんにはピアノが用意される。
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「わたくしも楽しみですわ」
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紹介されてしまうとわたくしも演奏をしなければいけなくなる。
緊張しながらクリスタちゃんと並んで一礼してわたくしがピアノの椅子に座って、クリスタちゃんがピアノのそばに立つ。
クリスタちゃんを見詰めていると、小さく頷いたので、わたくしはピアノの演奏を始めた。
学園でも一年生のときに習う声楽の曲で、わたくしとクリスタちゃんはしっかりと練習して来ていたので失敗しなかった。
高く美しいクリスタちゃんの歌声が王宮の大広間に響く。
大広間の天井はドーム状になっていて、音楽がよく響いた。
クリスタちゃんの美しい歌声に貴族たちが魅了されているのを感じる。
視線を受けながら演奏を終えて、わたくしがピアノの椅子から立ち上がるとクリスタちゃんはわたくしの手を握って一緒にお辞儀をした。クリスタちゃんの手は震えていたが、わたくしの手も震えていた。
「クリスタ、エリザベート、とても素晴らしかった」
「クリスタ嬢の声は本当に美しく、歌も上手なのですね。エリザベート嬢はその歌の世界を広げる素晴らしい伴奏をしました。見事でした」
国王陛下からも王妃殿下からもお褒めの言葉をいただいて、わたくしはホッとして座り込んでしまいそうになる。膝も震えているわたくしに気付いたのか、素早くエクムント様が歩み寄って、わたくしの肩を抱いてくれた。
こんな風にエクムント様と密着するのは初めてでわたくしは胸が高鳴る。
「やり遂げましたね。さすがエリザベート嬢とクリスタ嬢です」
「ありがとうございます、エクムント様」
「お褒めに預かり光栄ですわ」
クリスタちゃんも何とか立っているが、膝が震えているのは隣りにいるので伝わってくる。エクムント様がハインリヒ殿下に視線を投げると、ハインリヒ殿下がクリスタちゃんの手を取ってソファのところまで連れて行って休ませてくれた。
わたくしもエクムント様に肩を抱かれて支えられてソファまで連れて行ってもらう。
ソファに座ると、エクムント様は離れて行った。
エクムント様の温もりがなくなってわたくしは少し寂しくなる。
ハインリヒ殿下がわたくしとクリスタちゃんとエクムント様とご自分の分の紅茶を持って来させて、紅茶を飲んでわたくしたちは少し落ち着いた。
「エリザベート嬢のピアノは見事でした。クリスタ嬢は高く響く美しい声でした」
「ありがとうございます、ハインリヒ殿下」
「わたくしも王家の一員として認められたでしょうか?」
「クリスタ嬢、そんなことを心配していたのですか? 私の婚約者はクリスタ嬢以外に相応しい方はいないと思っています」
恋愛感情があって婚約するのはベストなのだろうが、貴族社会ではそんな甘いことは言っていられない。その中で、ハインリヒ殿下の婚約者としてクリスタちゃんが選ばれた最終的な決め手は、クリスタちゃんがこの国で唯一だった公爵家の娘だということだった。
元が子爵家の娘でも関係はない。クリスタちゃんは公爵家に養子に入って、わたくしの妹になったのだ。何より、母の妹であるマリア叔母様の娘なので、わたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんは血が繋がっている。
ディッペル家と縁の深い元ノメンゼン家から養子に来たクリスタちゃんは、間違いなく公爵家の娘として大事にされる立場となった。
ハインリヒ殿下がクリスタちゃんを好きで望んでいるからという理由があったとしても、クリスタちゃんが子爵家の娘のままだったら婚約は難しかっただろう。
原作の『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』はそういうところを無視して書かれているのだから、クリスタちゃんが皇太子妃となった後は国王陛下との確執もあっただろうし、揉めたに違いないことは今のわたくしならばよく分かる。
わたくしがクリスタちゃんに声をかけて、クリスタちゃんをディッペル家で保護するように両親にお願いして、両親がクリスタちゃんを養子にする決断をしたからこそ、原作とは全く違う、円満な婚約が結ばれているのだ。
「わたくし、王族の一員となれるか試されているような気分でした。わたくしには得意なことが歌くらいしかありません。妹のマリアは赤ん坊のころからわたくしの歌をとても気に入ってくれていました。歌で皆様を納得させなければいけないかと思っていました」
「そんなことはありませんが、今日の演奏を聞いた貴族の方々は、クリスタ嬢が私の婚約者にますます相応しいと感じたに違いないと思っています。クリスタ嬢、私のために頑張ってくれたのですね。ありがとうございます」
「ハインリヒ殿下、わたくし、ハインリヒ殿下に釣り合うと言われたかったのです」
クリスタちゃんが心の内を吐露すれば、ハインリヒ殿下はクリスタちゃんに感謝している。二人の仲が今回の演奏でますます深まったのは間違いなかった。
「エリザベート嬢のピアノの澄んだ音、弾くひとによってあんなに音が違うのですね。あんな音を出せるのはエリザベート嬢だけでしょう」
エクムント様に真正面から褒められてわたくしは顔が赤くなるのを感じる。
「そう言っていただけると嬉しいです。わたくし、ピアノの成績だけは不思議といいのです」
「不思議とではないでしょう。エリザベート嬢には才能が有ります」
声楽の授業よりもピアノの授業が好きなことを素直に口にすれば、エクムント様はわたくしにピアノの才能があると言ってくださる。
母の教えで小さな頃からピアノを習ってきたが、わたくしには才能があったようだ。前キルヒマン侯爵夫妻がわたくしとクリスタちゃんの演奏を褒めてくれていたが、あの頃から前キルヒマン侯爵夫妻はわたくしたちの才能に気付いてくれていたのかもしれない。
前キルヒマン侯爵夫妻の息子であるエクムント様は、わたくしの才能に関しても言及してくれた。
「わたくし、もっとピアノの腕を磨きます」
「エリザベート嬢が辺境伯家に来たら、ピアノのサロンを開いたらいいかもしれませんね」
わたくしが嫁いだ後に関しても話をするエクムント様にわたくしは胸がときめいてしまう。
ピアノと歌の演奏の後は、ノエル殿下とクリスタちゃんの詩の披露だった。
クリスタちゃんは連続での発表だが、ハインリヒ殿下にもらった言葉で自信がついたのか、顔を上げて凛々しくノエル殿下と並んで国王陛下と王妃殿下の前に出て行った。
「わたくし、ノエル・リヴィエより、国王陛下を讃える詩を読ませていただきます」
ノエル殿下が詩の書かれた紙を取り出す。
「国王陛下、あなたはこの国を照らす太陽です。太陽がなければ、ひとや動物は生きていけず、作物の実りもありません。太陽に寄り添うのは、美しき月。どうか永久に太陽と月が輝きながらこの国を見守って下さることを願っています」
太陽が国王陛下で、月が王妃殿下なのだろう。
これは少しは意味が分かる詩だった。いつもの意味の分からない詩を警戒していたわたくしもホッとする。隣りに立つエクムント様の顔を見て見れば、同じく安堵しているのが分かった。
「わたくし、クリスタ・ディッペルより、国王陛下を讃える詩を捧げさせていただきます」
クリスタちゃんもパーティーバッグから紙を取り出す。
「国王陛下、その威光は素晴らしく、わたくしは輝かしきそのお姿に目が眩みそうです。国王陛下のおそばにいられることはわたくしの心からの喜びです。全ての国民のために、いつまでも輝き続けてください。例えそのお姿を直視できなくても、わたくしの胸には国王陛下の凛々しいお姿が映っているのです」
多少分からない部分もあるが、大筋は理解できる気がする。
わたくしが安堵していると、隣りに立つエクムント様も安堵しているような気がした。
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