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九章 クリスタちゃんの婚約と学園入学
21.夏休みの始まり
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二年生の試験の結果は、わたくしとハインリヒ殿下が同点で二人とも主席になった。わたくしもハインリヒ殿下も一つの問題も落とさずに、全教科満点だったのだ。
ハインリヒ殿下と同じ主席の座に同点で並べるとはとても名誉なことだ。
勝てなかった悔しさも、勝った喜びと共に若干の申し訳なさもない。
堂々とした全教科満点の同点首席だった。
一年生ではクリスタちゃんが主席になっているし、三年生ではノルベルト殿下が主席になっているし、五年生ではノエル殿下が主席になっている。
他の学園の首席もペオーニエ寮の生徒が取っていて、学業では間違いなくペオーニエ寮が一番だった。
夏休み明けの運動会では順位が変わって来るかもしれない。
三つの寮が競い合うようにしているのは、切磋琢磨して己を磨くためであって険悪な関係を築くためではない。
わたくしとハインリヒ殿下の首席も、同級生から祝われていた。
「エリザベート様、首席おめでとうございます。わたくしは、成績上位者になれました」
報告してくるミリヤムちゃんにわたくしは微笑んで答える。
「努力の成果が出てよかったですね」
「はい、ありがとうございます」
ミリヤムちゃんも成績上位者になれたということはわたくしにとっても嬉しいことだった。
貼りだされた成績の順位でミリヤムちゃんは十位以内にギリギリ入っていた。ミリヤムちゃんの成長をわたくしはしみじみと嬉しく感じた。
試験が終わると学園は夏休みに入る。
夏休み前の最後のお茶会で、ノエル殿下はわたくしたちに夏休みの計画を聞いていた。
「わたくしは隣国に帰って両親と兄姉と過ごします。エリザベート嬢とクリスタ嬢はどうされるのですか?」
「わたくしの一家は辺境伯領に招かれております。夏の辺境伯領は暑さは厳しいですが、美しい場所もたくさんあると聞きました」
「お姉様と一緒に辺境伯領へ行ってきたいと思います」
わたくしとクリスタちゃんが述べると、ノエル殿下は目を細めて聞いている。
「辺境伯領も平和になって過ごしやすくなったと聞いています。楽しんでくださいね」
「ありがとうございます」
「ノエル殿下も隣国で楽しまれてください」
挨拶をすれば、話題は次はレーニちゃんに移る。
「レーニ嬢は夏休みはどう過ごされるのですか?」
「わたくしは両親が鉄道事業と新型の列車の開発に忙しいので、出かけることはないと思います。弟のデニスとゲオルグと領地内でお出かけをして過ごすかもしれません」
「デニス殿も大きくなられましたからね。ゲオルグ殿ももう歩くのですか?」
「そうなのです。可愛くてたまりません」
微笑んで答えるレーニちゃんに、ノエル殿下はゆっくりと頷いている。
「ミリヤム嬢はどうされるのですか?」
「わたくしは夏休みの間に一年生で遅れていた勉強を取り戻したいと思っています。エリザベート様と勉強をして、勉強のコツのようなものが分かって来た気がするのです。一人でも勉強を進められそうな気がします」
「家庭教師はいないのですか?」
「いますが、学園の学習について行けるような教え方はされていませんでした。エリザベート様に教えてもらって、わたくしはやっと勉強の仕方が理解できたのです」
わたくしを評価してくれるミリヤムちゃんにわたくしは嬉しいような恥ずかしいような気分になってくる。そんなに絶賛されるようなことをしたわけではない。リップマン先生のように聞かれたことに丁寧に答えただけなのだ。
「エリザベート嬢はよい教師のようですね。さすがは、国一番のフェアレディと呼ばれたテレーゼ夫人の御令嬢ですこと」
母が褒められるとわたくしも嬉しくなる。母は幼い頃から厳しすぎるくらいにわたくしに行儀作法を教えてくれていた。それはときに逃げ出したくなることもあったけれど、母はわたくしを叱ったりせずに、静かにわたくしが練習してできるようになるまで何度もやり直しをさせて待っていてくれた。あの忍耐力がわたくしにもあるのだとすれば、わたくしはそれを誇りに思うだろう。
「僕は王宮で過ごすつもりでしたが、ディッペル家が辺境伯領に行っているのだったら興味がありますね」
「ノルベルト兄上もですか? 父上と母上に話してみて、辺境伯領に行けないか聞いてみませんか?」
「ハインリヒ、一緒に聞いてみよう」
ハインリヒ殿下にとっては国王陛下は父上で王妃殿下は母上なのだが、ノルベルト殿下にとっては王妃殿下は母上ではない。それでもその提案を受け止めているノルベルト殿下に複雑な感情がありそうかと見れば、そうでもなさそうに見える。
ハインリヒ殿下とノルベルト殿下は原作の『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』では対立していながら、お互いを思っているという拗れた関係なのだが、目の前にいるハインリヒ殿下とノルベルト殿下はとても仲がよさそうで関係が拗れる気配もなかった。
「ハインリヒ殿下とノルベルト殿下と辺境伯領でお会い出来たら嬉しいです」
「クリスタ、ハインリヒ殿下とご一緒に過ごしたかったのでしょう?」
「そうなのです。……あ、もちろん、ノルベルト殿下もご一緒できて嬉しいですよ」
「気にしないでください。ハインリヒの婚約者のクリスタ嬢がハインリヒのことを想ってくださるのが僕には嬉しいのです」
「ノルベルト殿下、ありがとうございます」
「ノルベルト兄上、大好きです!」
飛び付いて抱き付いているハインリヒ殿下に、ノルベルト殿下が苦笑している。
ハインリヒ殿下は本当にノルベルト殿下が大好きなのだというのが伝わってくる。
「ノルベルト兄上が私の幸せを願ってくださるように、私もノルベルト兄上の幸せを願っています」
「ハインリヒ、ありがとう。僕は可愛い弟がいて幸せだよ」
微笑んでいるノルベルト殿下の腰の辺りにハインリヒ殿下は腕を回してしっかりと抱き付いていた。この年の男子同士がじゃれているのを見ると、わたくしも微笑ましい気分になってくる。
「辺境伯領、とても楽しそうです。わたくしも母上に相談して行かせてもらいましょうか」
「ノエル殿下も来られるのですか?」
「ノルベルト兄上、そうなるといいですね」
「ノエル殿下と一緒に過ごしたいです」
「わたくしもノルベルト殿下と一緒に辺境伯領で過ごしたくなってきました。母上にお願いしてみます。長期間は無理かもしれませんが、三日程度なら行けるかもしれません」
「僕も三日程度を予定していました」
「私はもっと長くてもいいのですが」
「ハインリヒ、僕たちも王族なのだから行くとしても三日が限度だよ」
長期間行きたがっているハインリヒ殿下にノルベルト殿下が現実を見せている。
夏休みの辺境伯領は賑やかになりそうだ。
寮から一度ディッペル家に帰って長期旅行の準備をする。
トランクは大きなものを使っているのにすぐにいっぱいになってしまった。
「お姉様ー! わたくし、サンダルが入りません!」
「わたくしも替えの靴が入りません」
「お姉様、替えの靴も入れているのですか?」
「エクムント様とピクニックに行くかもしれないので」
「それならわたくしも替えの靴を入れないと! もう入らないですわー!」
部屋を繋ぐ窓越しにクリスタちゃんと会話をしながら荷物を纏めていく。
ドレスもワンピースも日除けのカーディガンも下着も靴下も入れていくとものすごい数になる。
それだけの長期間辺境伯領に滞在するのだという実感がわいてくる。
「ドレスはもう一つトランクを用意して、お姉様と一緒に入れませんか?」
「わたくしもその方がいいような気がします」
トランクを用意していると、子ども部屋の方からふーちゃんとまーちゃんの声が聞こえてくる。
「わたし、このほんとれっしゃは、ぜったいにもっていきたいの!」
「わたくし、このえほんはもっていくの! クレヨンと、かみと、いろえんぴつも」
「フランツ様、列車と本は入れますが、数を減らしてくださいませ」
「マリア様、クレヨンと紙と色鉛筆は辺境伯領で借りられると思いますよ」
「いやだー! ぜんぶもっていくー!」
「なかったら、やーなの!」
ヘルマンさんとレギーナも荷造りに困っているようだ。
「ふーちゃん、本を十冊は持って行きすぎです。三冊にしましょう。列車は持って行ってもいいですが、レールは置いて行きましょうね」
「エリザベートおねえさま! しかたがないなぁ。そうします」
「まーちゃん、クレヨンと色鉛筆は確かに辺境伯家には小さな子どもがいないのでないかもしれません。でも、紙をそんなに持っていくことはないでしょう?」
「かみ、ある?」
「あると思いますよ」
「それなら、かみいらない!」
説得して少しでも荷物を減らすようにわたくしとクリスタちゃんで声掛けをしておいた。
夏休みが始まる。
辺境伯領で過ごす夏だ。
ハインリヒ殿下と同じ主席の座に同点で並べるとはとても名誉なことだ。
勝てなかった悔しさも、勝った喜びと共に若干の申し訳なさもない。
堂々とした全教科満点の同点首席だった。
一年生ではクリスタちゃんが主席になっているし、三年生ではノルベルト殿下が主席になっているし、五年生ではノエル殿下が主席になっている。
他の学園の首席もペオーニエ寮の生徒が取っていて、学業では間違いなくペオーニエ寮が一番だった。
夏休み明けの運動会では順位が変わって来るかもしれない。
三つの寮が競い合うようにしているのは、切磋琢磨して己を磨くためであって険悪な関係を築くためではない。
わたくしとハインリヒ殿下の首席も、同級生から祝われていた。
「エリザベート様、首席おめでとうございます。わたくしは、成績上位者になれました」
報告してくるミリヤムちゃんにわたくしは微笑んで答える。
「努力の成果が出てよかったですね」
「はい、ありがとうございます」
ミリヤムちゃんも成績上位者になれたということはわたくしにとっても嬉しいことだった。
貼りだされた成績の順位でミリヤムちゃんは十位以内にギリギリ入っていた。ミリヤムちゃんの成長をわたくしはしみじみと嬉しく感じた。
試験が終わると学園は夏休みに入る。
夏休み前の最後のお茶会で、ノエル殿下はわたくしたちに夏休みの計画を聞いていた。
「わたくしは隣国に帰って両親と兄姉と過ごします。エリザベート嬢とクリスタ嬢はどうされるのですか?」
「わたくしの一家は辺境伯領に招かれております。夏の辺境伯領は暑さは厳しいですが、美しい場所もたくさんあると聞きました」
「お姉様と一緒に辺境伯領へ行ってきたいと思います」
わたくしとクリスタちゃんが述べると、ノエル殿下は目を細めて聞いている。
「辺境伯領も平和になって過ごしやすくなったと聞いています。楽しんでくださいね」
「ありがとうございます」
「ノエル殿下も隣国で楽しまれてください」
挨拶をすれば、話題は次はレーニちゃんに移る。
「レーニ嬢は夏休みはどう過ごされるのですか?」
「わたくしは両親が鉄道事業と新型の列車の開発に忙しいので、出かけることはないと思います。弟のデニスとゲオルグと領地内でお出かけをして過ごすかもしれません」
「デニス殿も大きくなられましたからね。ゲオルグ殿ももう歩くのですか?」
「そうなのです。可愛くてたまりません」
微笑んで答えるレーニちゃんに、ノエル殿下はゆっくりと頷いている。
「ミリヤム嬢はどうされるのですか?」
「わたくしは夏休みの間に一年生で遅れていた勉強を取り戻したいと思っています。エリザベート様と勉強をして、勉強のコツのようなものが分かって来た気がするのです。一人でも勉強を進められそうな気がします」
「家庭教師はいないのですか?」
「いますが、学園の学習について行けるような教え方はされていませんでした。エリザベート様に教えてもらって、わたくしはやっと勉強の仕方が理解できたのです」
わたくしを評価してくれるミリヤムちゃんにわたくしは嬉しいような恥ずかしいような気分になってくる。そんなに絶賛されるようなことをしたわけではない。リップマン先生のように聞かれたことに丁寧に答えただけなのだ。
「エリザベート嬢はよい教師のようですね。さすがは、国一番のフェアレディと呼ばれたテレーゼ夫人の御令嬢ですこと」
母が褒められるとわたくしも嬉しくなる。母は幼い頃から厳しすぎるくらいにわたくしに行儀作法を教えてくれていた。それはときに逃げ出したくなることもあったけれど、母はわたくしを叱ったりせずに、静かにわたくしが練習してできるようになるまで何度もやり直しをさせて待っていてくれた。あの忍耐力がわたくしにもあるのだとすれば、わたくしはそれを誇りに思うだろう。
「僕は王宮で過ごすつもりでしたが、ディッペル家が辺境伯領に行っているのだったら興味がありますね」
「ノルベルト兄上もですか? 父上と母上に話してみて、辺境伯領に行けないか聞いてみませんか?」
「ハインリヒ、一緒に聞いてみよう」
ハインリヒ殿下にとっては国王陛下は父上で王妃殿下は母上なのだが、ノルベルト殿下にとっては王妃殿下は母上ではない。それでもその提案を受け止めているノルベルト殿下に複雑な感情がありそうかと見れば、そうでもなさそうに見える。
ハインリヒ殿下とノルベルト殿下は原作の『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』では対立していながら、お互いを思っているという拗れた関係なのだが、目の前にいるハインリヒ殿下とノルベルト殿下はとても仲がよさそうで関係が拗れる気配もなかった。
「ハインリヒ殿下とノルベルト殿下と辺境伯領でお会い出来たら嬉しいです」
「クリスタ、ハインリヒ殿下とご一緒に過ごしたかったのでしょう?」
「そうなのです。……あ、もちろん、ノルベルト殿下もご一緒できて嬉しいですよ」
「気にしないでください。ハインリヒの婚約者のクリスタ嬢がハインリヒのことを想ってくださるのが僕には嬉しいのです」
「ノルベルト殿下、ありがとうございます」
「ノルベルト兄上、大好きです!」
飛び付いて抱き付いているハインリヒ殿下に、ノルベルト殿下が苦笑している。
ハインリヒ殿下は本当にノルベルト殿下が大好きなのだというのが伝わってくる。
「ノルベルト兄上が私の幸せを願ってくださるように、私もノルベルト兄上の幸せを願っています」
「ハインリヒ、ありがとう。僕は可愛い弟がいて幸せだよ」
微笑んでいるノルベルト殿下の腰の辺りにハインリヒ殿下は腕を回してしっかりと抱き付いていた。この年の男子同士がじゃれているのを見ると、わたくしも微笑ましい気分になってくる。
「辺境伯領、とても楽しそうです。わたくしも母上に相談して行かせてもらいましょうか」
「ノエル殿下も来られるのですか?」
「ノルベルト兄上、そうなるといいですね」
「ノエル殿下と一緒に過ごしたいです」
「わたくしもノルベルト殿下と一緒に辺境伯領で過ごしたくなってきました。母上にお願いしてみます。長期間は無理かもしれませんが、三日程度なら行けるかもしれません」
「僕も三日程度を予定していました」
「私はもっと長くてもいいのですが」
「ハインリヒ、僕たちも王族なのだから行くとしても三日が限度だよ」
長期間行きたがっているハインリヒ殿下にノルベルト殿下が現実を見せている。
夏休みの辺境伯領は賑やかになりそうだ。
寮から一度ディッペル家に帰って長期旅行の準備をする。
トランクは大きなものを使っているのにすぐにいっぱいになってしまった。
「お姉様ー! わたくし、サンダルが入りません!」
「わたくしも替えの靴が入りません」
「お姉様、替えの靴も入れているのですか?」
「エクムント様とピクニックに行くかもしれないので」
「それならわたくしも替えの靴を入れないと! もう入らないですわー!」
部屋を繋ぐ窓越しにクリスタちゃんと会話をしながら荷物を纏めていく。
ドレスもワンピースも日除けのカーディガンも下着も靴下も入れていくとものすごい数になる。
それだけの長期間辺境伯領に滞在するのだという実感がわいてくる。
「ドレスはもう一つトランクを用意して、お姉様と一緒に入れませんか?」
「わたくしもその方がいいような気がします」
トランクを用意していると、子ども部屋の方からふーちゃんとまーちゃんの声が聞こえてくる。
「わたし、このほんとれっしゃは、ぜったいにもっていきたいの!」
「わたくし、このえほんはもっていくの! クレヨンと、かみと、いろえんぴつも」
「フランツ様、列車と本は入れますが、数を減らしてくださいませ」
「マリア様、クレヨンと紙と色鉛筆は辺境伯領で借りられると思いますよ」
「いやだー! ぜんぶもっていくー!」
「なかったら、やーなの!」
ヘルマンさんとレギーナも荷造りに困っているようだ。
「ふーちゃん、本を十冊は持って行きすぎです。三冊にしましょう。列車は持って行ってもいいですが、レールは置いて行きましょうね」
「エリザベートおねえさま! しかたがないなぁ。そうします」
「まーちゃん、クレヨンと色鉛筆は確かに辺境伯家には小さな子どもがいないのでないかもしれません。でも、紙をそんなに持っていくことはないでしょう?」
「かみ、ある?」
「あると思いますよ」
「それなら、かみいらない!」
説得して少しでも荷物を減らすようにわたくしとクリスタちゃんで声掛けをしておいた。
夏休みが始まる。
辺境伯領で過ごす夏だ。
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