260 / 528
九章 クリスタちゃんの婚約と学園入学
20.レーニちゃんへのお礼状
しおりを挟む
ダンスが終わって、お茶会はお開きになった。
身分の高いものから馬車が用意されるので、わたくしとクリスタちゃんは一番最初にリリエンタール家の玄関に出て来なければいけなかった。
リリエンタール家の庭で遊んでいたデニスくんとゲオルグくんがレーニちゃんに駆け寄ってきている。
「おねえたま、おたんどーび、たのちかった?」
「楽しかったですよ。デニス、エリザベート様とクリスタ様にご挨拶をして」
「おねえたまのおたんどーびにくてくれて、あいがちょ」
「ゲオルグ、バイバイができますか?」
「うー!」
駆け寄って来た汗びっしょりのデニスくんとゲオルグくんを嫌がることなく受け入れて、レーニちゃんは一緒にお見送りをしてくれた。
わたくしとクリスタちゃんの馬車の後には、エクムント様のヒンケル家の馬車が待っている。
エクムント様とも言葉を交わしたかったが、わたくしは我慢して馬車に乗った。
ディッペル家に帰ると、ふーちゃんがわたくしとクリスタちゃんのところに駆け寄って来た。もっと小さい頃はよく食べてころころむちむちとしていたふーちゃんだが、五歳になって足もすらりと伸びて、運動量が多くなったのですらっとしている。
可愛いふーちゃんのふわふわの金髪を撫でると目を細めてわたくしとクリスタちゃんを見上げて来る。
「レーニじょうにおあいしたのでしょう? どうでしたか? レーニじょうはどんなドレスをきていましたか?」
「レーニちゃんはわたくしたちと同じ辺境伯領の紫色の布のドレスを着ていました」
「こうきないろですね」
「よく知っていますね」
「リップマンせんせいがおしえてくれました。むらさきはしょだいこくおうへいかのかみのこうたくのいろだから、とてもこうきないろなのだと。エリザベートおねえさまのかみのいろとおなじですね」
知っていることを話すときにはふーちゃんは興奮して頬を赤くして早口になっている。レーニちゃんのお誕生日にも行きたかったのを我慢していたのだ、わたくしたちから聞きたいこともいっぱいあるだろう。
「これからレーニちゃんにお礼状を書きます。それにふーちゃんからのお手紙も入れましょうか?」
「いいんですか、エリザベートおねえさま?」
「レーニちゃんも喜ぶと思いますわ」
「ありがとうございます、クリスタおねえさま」
お礼状の話をすれば、ふーちゃんは喜び勇んで部屋に戻って行った。
わたくしも自分の部屋に戻ってレーニちゃんにお礼状を書く。
パーティーに招かれたときには必ずお礼状を書くのが礼儀とされている。それができなければ社交界で何を言われても仕方がない。
今回は特にわたくしは失礼を幾つもしてしまったし、レーニちゃんのドレスも借りた。念入りにお礼を言わなければいけない。
「エリザベート、クリスタ、帰っていたのですね」
「お帰り、エリザベート、クリスタ」
お礼状を書き終わってふーちゃんのいる子ども部屋に行くと両親が揃っていた。今回のお茶会は両親は招かれていないので参加していない。わたくしとクリスタちゃんが社交界デビューしたので、保護者を必要とせずにお茶会に参加できるようになったのだ。
「わたくし、リリエンタール侯爵の前でミルクポッドを落としてしまいました。ドレスに大量のミルクがかかって、レーニ嬢にドレスをお借りしました」
「エリザベートがそんな失敗をするなんて珍しいですね」
「リリエンタール侯爵に私からも手紙を書いておこう」
「わたくしも書きますわ」
「よろしくお願いします、お父様、お母様」
両親がリリエンタール侯爵に今日の失礼のお詫びとお礼を手紙にしたためてくれるということでわたくしは安心していた。
ディッペル家でその日は過ごして、翌日の朝に学園に戻った。
学園の授業には午後から参加できた。
学園は夏休み前の試験があるので、勉強に力を入れなくてはいけなくなっている。わたくしは自分は勉強で詰まったことはないが、ミリヤムちゃんに勉強を教えるのに困ってしまうことがあった。
勉強ができないということがなかったので、わたくしは分からないという感覚がないのだ。ミリヤムちゃんが詰まって悩んでいても、どうして分からないのかが理解できない。
そういう意味ではわたくしはいい教師役ではなかったけれど、ミリヤムちゃんはそれでも一生懸命勉強についてこようと頑張っていた。
ミリヤムちゃんに勉強を教えていると、わたくしも復習になるという側面もあった。
歴史学や政治学は覚えること中心なのでミリヤムちゃんの努力次第だが、数学がミリヤムちゃんは特に苦手なようだった。
「どうすれば解けるのか分かりません」
「この公式を使ってみてください」
「この公式は教科書のどこに載っていますか?」
「このページですよ」
教科書を捲ってミリヤムちゃんは必死に数式を解いていた。
お茶の時間に少し遅れてしまったが、ノエル殿下もわたくしとミリヤムちゃんが授業後に分からないところを勉強していると知っているので、何も言われなかった。
「レーニ嬢のお誕生日はどうでしたか?」
「とても楽しかったです。エリザベート様もクリスタ様もミリヤム嬢も来てくださいました。エリザベート様の婚約者のエクムント様も来てくださったんですよ。ミリヤム嬢はエクムント様とは初めて言葉を交わしたのですよね?」
「他のお茶会で遠くから見たことはありますが、言葉を交わしたのは初めてでした。わたくしが寄木細工の箱と柘植の櫛と椿油をプレゼントしますと言ったら、エリザベート様以外の異性からは贈り物は受け取らないと仰ったんですよ」
「エクムント様ったら、情熱的!」
この話題になるだろうなと思っていたけれど、案の定そうなってわたくしは顔を赤くする。
「エクムント様はわたくしが婚約者だから大事にしてくださるのですわ」
この国唯一の公爵家であるディッペル家の娘で、初代国王陛下と同じ紫色の光沢をもつ黒髪に銀色の光沢をもつ黒い目のわたくし。どこからどう見ても王家の血を引いていると分かる容貌だ。
この容貌とディッペル家の娘だということがカサンドラ様の中でわたくしをエクムント様の婚約者にしようとしたことに大きな影響を与えているのは間違いない。
壊血病の予防法を確立させたときには、どうしてもエクムント様の婚約者になりたくて必死だったが、わたくしが実際に婚約者になってから、エクムント様に大事にされていると、どうしても家柄や容貌がヒンケル家に相応しかっただけで、わたくしでなくてもよかったのではないかと考えてしまうようになってしまった。
わたくしのことを大事にしてくださっているのは確かなのだが、エクムント様からわたくしはまだ赤ちゃんのときのイメージが抜けていなくて、子ども扱いされている気分しかしないのだ。
「エリザベート嬢は素敵な女性ではないですか」
「ノエル殿下はそう仰いますが、エクムント様が本当にどう思っているかはわたくしには分からないのです」
十一歳の年の差は大きい。
無邪気にエクムント様を慕って、婚約者になれたことを喜んでいただけの子どもではわたくしもなくなっている。
エクムント様にもっと今のわたくしを見て欲しいと欲が出て来てしまっているのだ。
ため息を吐くとノエル殿下は「ふふっ」と笑って話題を変えた。
「一年生で首席を取るのはクリスタ嬢でしょうか。二年生はエリザベート嬢とハインリヒ殿下、どちらが首席をとるのでしょうね」
試験の話になるとわたくしは真剣な表情に戻る。
ハインリヒ殿下であっても、負けられないものは負けられない。わたくしは一年生のときにハインリヒ殿下に勝って首席を取っているし、二年生になっても主席の座は守りたかった。
「わたくしからは程遠い話です」
「ミリヤム嬢も頑張っているのでしょう? 一年生のときの成績はどれくらいでしたか?」
「中の下くらいでした。今回はエリザベート様に教えていただいているので、もう少し上を狙えそうな気がします」
勉強が苦手で、苛められていたと言ってもミリヤム嬢は中の下くらいの成績だったのか。それならば今回は上位に食い込みそうな予想が立てられる。
「きっと大丈夫ですわ、ミリヤム嬢」
「エリザベート様に教えていただいたことをしっかりと活かします」
応援するとミリヤム嬢は微笑んで答えていた。
「エリザベート嬢に勝つのは難しいですからね。でも、私にもプライドがあります。精一杯頑張りますよ」
「わたくしも精一杯やります。ハインリヒ殿下、よろしくお願いします」
「こちらこそ」
成績という点ではライバルではあるがハインリヒ殿下とわたくしは友人でもある。そんなに険悪な雰囲気にはならなかった。
「三年生の首席は僕が取りたいものです」
「わたくしは五年生の首席を取ってみせます」
「ノエル殿下、宣言されましたね?」
「はい。わたくし、自信があります」
ノエル殿下が五年生の首席、ノルベルト殿下が三年生の首席、わたくしかハインリヒ殿下が二年生の首席、クリスタちゃんが一年生の首席となると、ほとんどの学年の首席がこのお茶会に集うようになってしまう。
それだけレベルの高いお茶会なのだとわたくしは気が引き締まる思いだった。
身分の高いものから馬車が用意されるので、わたくしとクリスタちゃんは一番最初にリリエンタール家の玄関に出て来なければいけなかった。
リリエンタール家の庭で遊んでいたデニスくんとゲオルグくんがレーニちゃんに駆け寄ってきている。
「おねえたま、おたんどーび、たのちかった?」
「楽しかったですよ。デニス、エリザベート様とクリスタ様にご挨拶をして」
「おねえたまのおたんどーびにくてくれて、あいがちょ」
「ゲオルグ、バイバイができますか?」
「うー!」
駆け寄って来た汗びっしょりのデニスくんとゲオルグくんを嫌がることなく受け入れて、レーニちゃんは一緒にお見送りをしてくれた。
わたくしとクリスタちゃんの馬車の後には、エクムント様のヒンケル家の馬車が待っている。
エクムント様とも言葉を交わしたかったが、わたくしは我慢して馬車に乗った。
ディッペル家に帰ると、ふーちゃんがわたくしとクリスタちゃんのところに駆け寄って来た。もっと小さい頃はよく食べてころころむちむちとしていたふーちゃんだが、五歳になって足もすらりと伸びて、運動量が多くなったのですらっとしている。
可愛いふーちゃんのふわふわの金髪を撫でると目を細めてわたくしとクリスタちゃんを見上げて来る。
「レーニじょうにおあいしたのでしょう? どうでしたか? レーニじょうはどんなドレスをきていましたか?」
「レーニちゃんはわたくしたちと同じ辺境伯領の紫色の布のドレスを着ていました」
「こうきないろですね」
「よく知っていますね」
「リップマンせんせいがおしえてくれました。むらさきはしょだいこくおうへいかのかみのこうたくのいろだから、とてもこうきないろなのだと。エリザベートおねえさまのかみのいろとおなじですね」
知っていることを話すときにはふーちゃんは興奮して頬を赤くして早口になっている。レーニちゃんのお誕生日にも行きたかったのを我慢していたのだ、わたくしたちから聞きたいこともいっぱいあるだろう。
「これからレーニちゃんにお礼状を書きます。それにふーちゃんからのお手紙も入れましょうか?」
「いいんですか、エリザベートおねえさま?」
「レーニちゃんも喜ぶと思いますわ」
「ありがとうございます、クリスタおねえさま」
お礼状の話をすれば、ふーちゃんは喜び勇んで部屋に戻って行った。
わたくしも自分の部屋に戻ってレーニちゃんにお礼状を書く。
パーティーに招かれたときには必ずお礼状を書くのが礼儀とされている。それができなければ社交界で何を言われても仕方がない。
今回は特にわたくしは失礼を幾つもしてしまったし、レーニちゃんのドレスも借りた。念入りにお礼を言わなければいけない。
「エリザベート、クリスタ、帰っていたのですね」
「お帰り、エリザベート、クリスタ」
お礼状を書き終わってふーちゃんのいる子ども部屋に行くと両親が揃っていた。今回のお茶会は両親は招かれていないので参加していない。わたくしとクリスタちゃんが社交界デビューしたので、保護者を必要とせずにお茶会に参加できるようになったのだ。
「わたくし、リリエンタール侯爵の前でミルクポッドを落としてしまいました。ドレスに大量のミルクがかかって、レーニ嬢にドレスをお借りしました」
「エリザベートがそんな失敗をするなんて珍しいですね」
「リリエンタール侯爵に私からも手紙を書いておこう」
「わたくしも書きますわ」
「よろしくお願いします、お父様、お母様」
両親がリリエンタール侯爵に今日の失礼のお詫びとお礼を手紙にしたためてくれるということでわたくしは安心していた。
ディッペル家でその日は過ごして、翌日の朝に学園に戻った。
学園の授業には午後から参加できた。
学園は夏休み前の試験があるので、勉強に力を入れなくてはいけなくなっている。わたくしは自分は勉強で詰まったことはないが、ミリヤムちゃんに勉強を教えるのに困ってしまうことがあった。
勉強ができないということがなかったので、わたくしは分からないという感覚がないのだ。ミリヤムちゃんが詰まって悩んでいても、どうして分からないのかが理解できない。
そういう意味ではわたくしはいい教師役ではなかったけれど、ミリヤムちゃんはそれでも一生懸命勉強についてこようと頑張っていた。
ミリヤムちゃんに勉強を教えていると、わたくしも復習になるという側面もあった。
歴史学や政治学は覚えること中心なのでミリヤムちゃんの努力次第だが、数学がミリヤムちゃんは特に苦手なようだった。
「どうすれば解けるのか分かりません」
「この公式を使ってみてください」
「この公式は教科書のどこに載っていますか?」
「このページですよ」
教科書を捲ってミリヤムちゃんは必死に数式を解いていた。
お茶の時間に少し遅れてしまったが、ノエル殿下もわたくしとミリヤムちゃんが授業後に分からないところを勉強していると知っているので、何も言われなかった。
「レーニ嬢のお誕生日はどうでしたか?」
「とても楽しかったです。エリザベート様もクリスタ様もミリヤム嬢も来てくださいました。エリザベート様の婚約者のエクムント様も来てくださったんですよ。ミリヤム嬢はエクムント様とは初めて言葉を交わしたのですよね?」
「他のお茶会で遠くから見たことはありますが、言葉を交わしたのは初めてでした。わたくしが寄木細工の箱と柘植の櫛と椿油をプレゼントしますと言ったら、エリザベート様以外の異性からは贈り物は受け取らないと仰ったんですよ」
「エクムント様ったら、情熱的!」
この話題になるだろうなと思っていたけれど、案の定そうなってわたくしは顔を赤くする。
「エクムント様はわたくしが婚約者だから大事にしてくださるのですわ」
この国唯一の公爵家であるディッペル家の娘で、初代国王陛下と同じ紫色の光沢をもつ黒髪に銀色の光沢をもつ黒い目のわたくし。どこからどう見ても王家の血を引いていると分かる容貌だ。
この容貌とディッペル家の娘だということがカサンドラ様の中でわたくしをエクムント様の婚約者にしようとしたことに大きな影響を与えているのは間違いない。
壊血病の予防法を確立させたときには、どうしてもエクムント様の婚約者になりたくて必死だったが、わたくしが実際に婚約者になってから、エクムント様に大事にされていると、どうしても家柄や容貌がヒンケル家に相応しかっただけで、わたくしでなくてもよかったのではないかと考えてしまうようになってしまった。
わたくしのことを大事にしてくださっているのは確かなのだが、エクムント様からわたくしはまだ赤ちゃんのときのイメージが抜けていなくて、子ども扱いされている気分しかしないのだ。
「エリザベート嬢は素敵な女性ではないですか」
「ノエル殿下はそう仰いますが、エクムント様が本当にどう思っているかはわたくしには分からないのです」
十一歳の年の差は大きい。
無邪気にエクムント様を慕って、婚約者になれたことを喜んでいただけの子どもではわたくしもなくなっている。
エクムント様にもっと今のわたくしを見て欲しいと欲が出て来てしまっているのだ。
ため息を吐くとノエル殿下は「ふふっ」と笑って話題を変えた。
「一年生で首席を取るのはクリスタ嬢でしょうか。二年生はエリザベート嬢とハインリヒ殿下、どちらが首席をとるのでしょうね」
試験の話になるとわたくしは真剣な表情に戻る。
ハインリヒ殿下であっても、負けられないものは負けられない。わたくしは一年生のときにハインリヒ殿下に勝って首席を取っているし、二年生になっても主席の座は守りたかった。
「わたくしからは程遠い話です」
「ミリヤム嬢も頑張っているのでしょう? 一年生のときの成績はどれくらいでしたか?」
「中の下くらいでした。今回はエリザベート様に教えていただいているので、もう少し上を狙えそうな気がします」
勉強が苦手で、苛められていたと言ってもミリヤム嬢は中の下くらいの成績だったのか。それならば今回は上位に食い込みそうな予想が立てられる。
「きっと大丈夫ですわ、ミリヤム嬢」
「エリザベート様に教えていただいたことをしっかりと活かします」
応援するとミリヤム嬢は微笑んで答えていた。
「エリザベート嬢に勝つのは難しいですからね。でも、私にもプライドがあります。精一杯頑張りますよ」
「わたくしも精一杯やります。ハインリヒ殿下、よろしくお願いします」
「こちらこそ」
成績という点ではライバルではあるがハインリヒ殿下とわたくしは友人でもある。そんなに険悪な雰囲気にはならなかった。
「三年生の首席は僕が取りたいものです」
「わたくしは五年生の首席を取ってみせます」
「ノエル殿下、宣言されましたね?」
「はい。わたくし、自信があります」
ノエル殿下が五年生の首席、ノルベルト殿下が三年生の首席、わたくしかハインリヒ殿下が二年生の首席、クリスタちゃんが一年生の首席となると、ほとんどの学年の首席がこのお茶会に集うようになってしまう。
それだけレベルの高いお茶会なのだとわたくしは気が引き締まる思いだった。
32
お気に入りに追加
1,689
あなたにおすすめの小説
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
悪役令嬢に転生したので、やりたい放題やって派手に散るつもりでしたが、なぜか溺愛されています
平山和人
恋愛
伯爵令嬢であるオフィーリアは、ある日、前世の記憶を思い出す、前世の自分は平凡なOLでトラックに轢かれて死んだことを。
自分が転生したのは散財が趣味の悪役令嬢で、王太子と婚約破棄の上、断罪される運命にある。オフィーリアは運命を受け入れ、どうせ断罪されるなら好きに生きようとするが、なぜか周囲から溺愛されてしまう。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
忘却令嬢〜そう言われましても記憶にございません〜【完】
雪乃
恋愛
ほんの一瞬、躊躇ってしまった手。
誰よりも愛していた彼女なのに傷付けてしまった。
ずっと傷付けていると理解っていたのに、振り払ってしまった。
彼女は深い碧色に絶望を映しながら微笑んだ。
※読んでくださりありがとうございます。
ゆるふわ設定です。タグをころころ変えてます。何でも許せる方向け。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
性悪という理由で婚約破棄された嫌われ者の令嬢~心の綺麗な者しか好かれない精霊と友達になる~
黒塔真実
恋愛
公爵令嬢カリーナは幼い頃から後妻と義妹によって悪者にされ孤独に育ってきた。15歳になり入学した王立学園でも、悪知恵の働く義妹とカリーナの婚約者でありながら義妹に洗脳されている第二王子の働きにより、学園中の嫌われ者になってしまう。しかも再会した初恋の第一王子にまで軽蔑されてしまい、さらに止めの一撃のように第二王子に「性悪」を理由に婚約破棄を宣言されて……!? 恋愛&悪が報いを受ける「ざまぁ」もの!! ※※※主人公は最終的にチート能力に目覚めます※※※アルファポリスオンリー※※※皆様の応援のおかげで第14回恋愛大賞で奨励賞を頂きました。ありがとうございます※※※
すみません、すっきりざまぁ終了したのでいったん完結します→※書籍化予定部分=【本編】を引き下げます。【番外編】追加予定→ルシアン視点追加→最新のディー視点の番外編は書籍化関連のページにて、アンケートに答えると読めます!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる