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八章 エリザベートの学園入学
27.パーティーの終わりと両親の不在中
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両親のお誕生日のお茶会で、ふーちゃんはずっとお茶会に参加していられた。まーちゃんはお手洗いを失敗することなく、少しだけ飽きてしまってヘルマンさんに絵本を読んでもらっていたが、ほとんどの時間はお茶会に参加できていた。
お見送りに庭に出るときには、わたくしもクリスタちゃんもふーちゃんもまーちゃんも両親もコートを着ていた。外は雪が積もっていて寒く冷たい。
馬車に乗る国王陛下と王妃殿下に両親が挨拶をしている。
「次は国王陛下の生誕の式典に行かせていただきます」
「ぜひそのスーツとドレスで来て欲しい」
「素敵な夫婦の装いを見せてくださいませ」
「心得ました」
「このスーツとドレスで参りますわ」
国王陛下と王妃殿下からリクエストされて両親は今日着ているスーツとドレスで参加することを約束していた。
ハインリヒ殿下とノルベルト殿下は国王陛下と王妃殿下とは違う馬車に乗った。
「クリスタ嬢のお誕生日はノエル殿下も一緒に祝いましょう」
「クリスタ嬢、来年になれば婚約できます。その日を楽しみにしています」
挨拶をされてクリスタちゃんは名残惜しそうにハインリヒ殿下とノルベルト殿下の乗った馬車が見えなくなるまで手を振っていた。
エクムント様はわたくしに手を差し伸べて、わたくしの手を握ってお別れを述べてくださった。
「今日はご家族で辺境伯領の布を纏ってくださってありがとうございました。エリザベート嬢はとても素敵でした」
「エクムント様のためなら、何度でもあのドレスを着ます」
「エリザベート嬢が着ると髪の色によく映えてとてもお似合いです」
「ありがとうございます」
誉め言葉を惜しまないエクムント様にわたくしは頬を染めてうっとりとしていた。
レーニちゃんは護衛と一緒に馬車に乗り込んでいた。
「レーニじょう、きょうはとてもたのしかったです。またおちゃをしたいです」
「フランツ様、またお茶を致しましょう」
「レーニじょう、だいすきです」
一生懸命好意を伝えるふーちゃんにレーニちゃんもにこにこしていた。
ふーちゃんは小さくて可愛いので好意を伝えられて嫌なことはないだろう。恋愛対象になるかと言えば、それはまだまだ先の話である。
ラウラ嬢も辺境伯領に帰るために馬車に乗り込んでいた。
「わたくしがディッペル公爵家のパーティーに二度も招かれるなんて本当に光栄なことです。これからも招いていただけるようにヒューゲル伯爵家をしっかりと治めて参ります」
「辺境伯領でラウラ嬢はエクムント様の数少ない心許せる味方です。どうか、エクムント様をよろしくお願いします」
「ヒューゲル伯爵家の当主として、エクムント様をお支えします」
ラウラ嬢がどれだけ美しくても、ラウラ嬢の心は婚約者のローラント殿にあると分かっているので、安心して任せることができた。
お見送りが終わると、まーちゃんが走ってお屋敷の中に入っていた。
「レギーナ! レギーナ! おてあらいー!」
「マリア様、落ち着いてください。間に合いますからね」
「もれちゃうー!」
急いでお手洗いに行ったまーちゃんはなんとか間に合ったようだった。
ドレスを汚さずに済んでまーちゃんも安心していた。
お茶会で疲れたのか、その夜はふーちゃんもまーちゃんも早く眠ってしまったし、わたくしとクリスタちゃんも早く寝たのだった。
両親のお誕生日が終わると、国王陛下の生誕の式典がある。
クリスタちゃんが正式にハインリヒ殿下の婚約者になれば出席しなければいけないが、今年はまだ婚約者になることが発表されただけで婚約者にはなっていないので、クリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんとわたくしは留守番だった。
留守番をしているとふーちゃんとまーちゃんは寂しがるかと思っていたが、そんなことはなかった。
ふーちゃんとまーちゃんはわたくしとクリスタちゃんにべったりになってしまったが、両親のことを探したり、呼んだりはしなかった。
「エリザベートおねえさま、レーニじょうはこないの?」
「レーニちゃんはディッペル家ばかりに来ているわけにはいかないですからね」
「レーニじょうがきてほしかったなぁ」
ふーちゃんは国王陛下の生誕の式典のときにレーニちゃんのお屋敷に泊まりに行ったことがあるのを覚えていたようで、今回は泊まりに来ないのを残念に思っていた。
わたくしもレーニちゃんが泊まりに来れるなら来て欲しかったし、レーニちゃんのお屋敷に泊まりに行けるならば行きたかった。けれど最近はレーニちゃんはディッペル家に泊まることが多くて、家族との時間も大事にしたいだろうと思って申し出なかったのだ。
「ふーちゃん、レーニちゃんがいないのは残念ですが、わたくしたちと遊びましょう?」
「おにいたま、あとびまちょう?」
クリスタちゃんとまーちゃんが誘うと、ふーちゃんはすぐに気持ちを切り替えてそちらの方に行っていた。まーちゃんは自分で木のレールを敷けるようになっていて、列車のコースを自分で作っている。上手くいかないところはふーちゃんに手伝ってもらっている。
「おにいたま、ちゅながらない」
「こっちのレールととりかえたらいいよ」
「あい」
ふーちゃんに教えてもらって列車のレールを敷いたまーちゃんは列車を手で持って走らせていた。ふーちゃんも自分の鉄の列車のレールを敷いて列車を走らせる。
子ども部屋はレールが一面に敷かれて足の踏み場もないような状態になっていた。
「エリザベートおねえさまとえほんをよんでくるけど、レールをこわさないでね?」
「このままにちておいて!」
わたくしと絵本を読む間も列車のレールはそのままにしておくようにふーちゃんとまーちゃんはヘルマンさんとレギーナにお願いしていた。
ふーちゃんは四歳になっているがまだまだ甘えっ子で幼い。絵本を読むときにはわたくしの膝に乗りたがる。
ふーちゃんが膝に乗るとまーちゃんが膝に乗れないので寂しそうにしていると、クリスタちゃんがまーちゃんを抱き上げて膝の上に乗せてわたくしの隣りに座る。まーちゃんはクリスタちゃんのお膝の上に座ると満足して絵本を聞いていた。
ふーちゃんとまーちゃんの好きな絵本を読んでいくと何冊にもなる。何冊になっても、わたくしが学園に行っている間はふーちゃんとまーちゃんは寂しい思いをしているのだから、わたくしはできるだけふーちゃんとまーちゃんに絵本を読んであげたかった。
わたくしが絵本を読むのに疲れてお茶を飲むと、クリスタちゃんが代わりに読んでくれる。クリスタちゃんの読むのが下手というわけではないのだが、なぜかふーちゃんとまーちゃんはそれでは満足しない。
「エリザベートおねえさま、よんでー!」
「えーおねえたまがいーの」
「クリスタちゃんではいけないのですか?」
「クリスタおねえさまは、おうたをうたってほしいな」
「くーおねえたまのおうた!」
ふーちゃんとまーちゃんの中で、わたくしは絵本、クリスタちゃんは歌と役割が決まっているようなのだ。クリスタちゃんは歌がとても上手なのでふーちゃんとまーちゃんが歌をお願いしたくなるのは分かるのだが、わたくしの絵本は何故なのかよく分からない。
「どうしてわたくしは絵本なのですか?」
「エリザベートおねえさまがよむと、すごくおもしろいんだ」
「えーおねえたまのえほん、たのちーの」
普通に呼んでいるだけで、大袈裟な演技もしているわけではないが、ふーちゃんとまーちゃんが気に入る何かがわたくしの絵本読みにはあるらしい。
不思議には思うが、ふーちゃんとまーちゃんにリクエストされるのは嬉しくないわけではない。
わたくしは絵本を読んで、クリスタちゃんはお歌を歌って、ふーちゃんとまーちゃんと遊んだ。
両親が帰ってくると、わたくしとクリスタちゃんを呼んだ。
何かと思って行けば、王都からのお土産があったのだ。
「エリザベートとクリスタが欲しがっていたマニキュアを買って来ました」
「エリザベートが薄いベージュで、クリスタが薄いピンクだよ。どちらもあまり派手ではないけれど艶々に光って人気だと教えてもらった」
小さなマニキュアの瓶を受け取ってわたくしとクリスタちゃんは両親にお礼を言う。
「ありがとうございます、お父様、お母様」
「嬉しいです」
「エリザベートは学園では付けていてはいけないよ」
「マニキュアを落とす除光液も買って来ましたから、学園に戻る前には落とすのですよ」
「分かりました」
手の平の上に乗ったキラキラのマニキュアの小瓶に、わたくしは胸をときめかせていた。
お見送りに庭に出るときには、わたくしもクリスタちゃんもふーちゃんもまーちゃんも両親もコートを着ていた。外は雪が積もっていて寒く冷たい。
馬車に乗る国王陛下と王妃殿下に両親が挨拶をしている。
「次は国王陛下の生誕の式典に行かせていただきます」
「ぜひそのスーツとドレスで来て欲しい」
「素敵な夫婦の装いを見せてくださいませ」
「心得ました」
「このスーツとドレスで参りますわ」
国王陛下と王妃殿下からリクエストされて両親は今日着ているスーツとドレスで参加することを約束していた。
ハインリヒ殿下とノルベルト殿下は国王陛下と王妃殿下とは違う馬車に乗った。
「クリスタ嬢のお誕生日はノエル殿下も一緒に祝いましょう」
「クリスタ嬢、来年になれば婚約できます。その日を楽しみにしています」
挨拶をされてクリスタちゃんは名残惜しそうにハインリヒ殿下とノルベルト殿下の乗った馬車が見えなくなるまで手を振っていた。
エクムント様はわたくしに手を差し伸べて、わたくしの手を握ってお別れを述べてくださった。
「今日はご家族で辺境伯領の布を纏ってくださってありがとうございました。エリザベート嬢はとても素敵でした」
「エクムント様のためなら、何度でもあのドレスを着ます」
「エリザベート嬢が着ると髪の色によく映えてとてもお似合いです」
「ありがとうございます」
誉め言葉を惜しまないエクムント様にわたくしは頬を染めてうっとりとしていた。
レーニちゃんは護衛と一緒に馬車に乗り込んでいた。
「レーニじょう、きょうはとてもたのしかったです。またおちゃをしたいです」
「フランツ様、またお茶を致しましょう」
「レーニじょう、だいすきです」
一生懸命好意を伝えるふーちゃんにレーニちゃんもにこにこしていた。
ふーちゃんは小さくて可愛いので好意を伝えられて嫌なことはないだろう。恋愛対象になるかと言えば、それはまだまだ先の話である。
ラウラ嬢も辺境伯領に帰るために馬車に乗り込んでいた。
「わたくしがディッペル公爵家のパーティーに二度も招かれるなんて本当に光栄なことです。これからも招いていただけるようにヒューゲル伯爵家をしっかりと治めて参ります」
「辺境伯領でラウラ嬢はエクムント様の数少ない心許せる味方です。どうか、エクムント様をよろしくお願いします」
「ヒューゲル伯爵家の当主として、エクムント様をお支えします」
ラウラ嬢がどれだけ美しくても、ラウラ嬢の心は婚約者のローラント殿にあると分かっているので、安心して任せることができた。
お見送りが終わると、まーちゃんが走ってお屋敷の中に入っていた。
「レギーナ! レギーナ! おてあらいー!」
「マリア様、落ち着いてください。間に合いますからね」
「もれちゃうー!」
急いでお手洗いに行ったまーちゃんはなんとか間に合ったようだった。
ドレスを汚さずに済んでまーちゃんも安心していた。
お茶会で疲れたのか、その夜はふーちゃんもまーちゃんも早く眠ってしまったし、わたくしとクリスタちゃんも早く寝たのだった。
両親のお誕生日が終わると、国王陛下の生誕の式典がある。
クリスタちゃんが正式にハインリヒ殿下の婚約者になれば出席しなければいけないが、今年はまだ婚約者になることが発表されただけで婚約者にはなっていないので、クリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんとわたくしは留守番だった。
留守番をしているとふーちゃんとまーちゃんは寂しがるかと思っていたが、そんなことはなかった。
ふーちゃんとまーちゃんはわたくしとクリスタちゃんにべったりになってしまったが、両親のことを探したり、呼んだりはしなかった。
「エリザベートおねえさま、レーニじょうはこないの?」
「レーニちゃんはディッペル家ばかりに来ているわけにはいかないですからね」
「レーニじょうがきてほしかったなぁ」
ふーちゃんは国王陛下の生誕の式典のときにレーニちゃんのお屋敷に泊まりに行ったことがあるのを覚えていたようで、今回は泊まりに来ないのを残念に思っていた。
わたくしもレーニちゃんが泊まりに来れるなら来て欲しかったし、レーニちゃんのお屋敷に泊まりに行けるならば行きたかった。けれど最近はレーニちゃんはディッペル家に泊まることが多くて、家族との時間も大事にしたいだろうと思って申し出なかったのだ。
「ふーちゃん、レーニちゃんがいないのは残念ですが、わたくしたちと遊びましょう?」
「おにいたま、あとびまちょう?」
クリスタちゃんとまーちゃんが誘うと、ふーちゃんはすぐに気持ちを切り替えてそちらの方に行っていた。まーちゃんは自分で木のレールを敷けるようになっていて、列車のコースを自分で作っている。上手くいかないところはふーちゃんに手伝ってもらっている。
「おにいたま、ちゅながらない」
「こっちのレールととりかえたらいいよ」
「あい」
ふーちゃんに教えてもらって列車のレールを敷いたまーちゃんは列車を手で持って走らせていた。ふーちゃんも自分の鉄の列車のレールを敷いて列車を走らせる。
子ども部屋はレールが一面に敷かれて足の踏み場もないような状態になっていた。
「エリザベートおねえさまとえほんをよんでくるけど、レールをこわさないでね?」
「このままにちておいて!」
わたくしと絵本を読む間も列車のレールはそのままにしておくようにふーちゃんとまーちゃんはヘルマンさんとレギーナにお願いしていた。
ふーちゃんは四歳になっているがまだまだ甘えっ子で幼い。絵本を読むときにはわたくしの膝に乗りたがる。
ふーちゃんが膝に乗るとまーちゃんが膝に乗れないので寂しそうにしていると、クリスタちゃんがまーちゃんを抱き上げて膝の上に乗せてわたくしの隣りに座る。まーちゃんはクリスタちゃんのお膝の上に座ると満足して絵本を聞いていた。
ふーちゃんとまーちゃんの好きな絵本を読んでいくと何冊にもなる。何冊になっても、わたくしが学園に行っている間はふーちゃんとまーちゃんは寂しい思いをしているのだから、わたくしはできるだけふーちゃんとまーちゃんに絵本を読んであげたかった。
わたくしが絵本を読むのに疲れてお茶を飲むと、クリスタちゃんが代わりに読んでくれる。クリスタちゃんの読むのが下手というわけではないのだが、なぜかふーちゃんとまーちゃんはそれでは満足しない。
「エリザベートおねえさま、よんでー!」
「えーおねえたまがいーの」
「クリスタちゃんではいけないのですか?」
「クリスタおねえさまは、おうたをうたってほしいな」
「くーおねえたまのおうた!」
ふーちゃんとまーちゃんの中で、わたくしは絵本、クリスタちゃんは歌と役割が決まっているようなのだ。クリスタちゃんは歌がとても上手なのでふーちゃんとまーちゃんが歌をお願いしたくなるのは分かるのだが、わたくしの絵本は何故なのかよく分からない。
「どうしてわたくしは絵本なのですか?」
「エリザベートおねえさまがよむと、すごくおもしろいんだ」
「えーおねえたまのえほん、たのちーの」
普通に呼んでいるだけで、大袈裟な演技もしているわけではないが、ふーちゃんとまーちゃんが気に入る何かがわたくしの絵本読みにはあるらしい。
不思議には思うが、ふーちゃんとまーちゃんにリクエストされるのは嬉しくないわけではない。
わたくしは絵本を読んで、クリスタちゃんはお歌を歌って、ふーちゃんとまーちゃんと遊んだ。
両親が帰ってくると、わたくしとクリスタちゃんを呼んだ。
何かと思って行けば、王都からのお土産があったのだ。
「エリザベートとクリスタが欲しがっていたマニキュアを買って来ました」
「エリザベートが薄いベージュで、クリスタが薄いピンクだよ。どちらもあまり派手ではないけれど艶々に光って人気だと教えてもらった」
小さなマニキュアの瓶を受け取ってわたくしとクリスタちゃんは両親にお礼を言う。
「ありがとうございます、お父様、お母様」
「嬉しいです」
「エリザベートは学園では付けていてはいけないよ」
「マニキュアを落とす除光液も買って来ましたから、学園に戻る前には落とすのですよ」
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