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八章 エリザベートの学園入学
21.運動会
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辺境伯領から戻ると慌ただしく王都の学園に行く。王都の学園では運動会の準備に取り掛かっていた。
わたくしのお誕生日もあるのだが、わたくしは学園の運動会に参加しなければいけない。ペオーニエ寮の一員として、ペオーニエ寮を勝利に導かなければいけない。
高位の貴族が多いので、優秀な家庭教師から勉強を教えてもらっていて、ペオーニエ寮は勉強では他の寮に比べて圧倒的有利だった。しかし、運動はそうはいかない。運動はどれだけ練習していたとしても、本人の資質がかかってくるし、生まれ持った肉体に関わってくるのだ。
わたくしは授業でポニーから普通の馬に乗り換えて乗馬ではいい成績をもらっていた。乗馬で参加しようとするわたくしをノエル殿下もノルベルト殿下もハインリヒ殿下も応援してくれていた。
ハインリヒ殿下は脚に自信があるのでリレーに出場する予定のようだ。
ノエル殿下とノルベルト殿下はダンスで参加する。
ダンスもステップから脚の動き、上半身の動きまで全部採点されるので楽な協議ではない。特にパートナーを得なければいけないのがハードルが高い。慣れたパートナーでないと心を許して踊れないので、パートナー探しが一番の課題だった。
それに関してはノエル殿下とノルベルト殿下はクリアしている。ノエル殿下とノルベルト殿下は王宮でも有名な仲睦まじい婚約者同士なのだ。
クリスタちゃんが来年ペオーニエ寮に入寮することがあれば、ハインリヒ殿下はリレーではなくダンスに参加するかもしれない。ダンスにクリスタちゃんを誘って一緒に踊るのだ。
今年はクリスタちゃんがいないのでハインリヒ殿下はリレーを選んだのだろう。
運動会は迫っていた。
わたくしは馬に乗って簡単な障害を越えていく。わたくしがタイミングを合わせれば、馬の方が覚えてくれるので障害を越えるのは難しくない。
乗馬に慣れている生徒はあまりおらず、わたくしはペオーニエ寮では数少ない乗馬での参加者だった。
馬の脚が当たると落ちてしまうバーを幾つか設置したコースを走らせて、バーを飛び越えさせるのだ。
わたくしのパートナーは美しい金色に輝く毛が生えたほっそりとした馬だった。鬣は編んであって艶々と輝いている。
「よろしくお願いしますわね」
首筋を撫でて人参を差し出すと、馬は人参に噛み付いていた。
運動会当日、わたくしは校庭と体育館と少し離れた乗馬会場を行き来することになった。
校庭ではリレーが開催されている。ハインリヒ殿下とリレーの選手たちが布の靴を履いて体操着を着て走る準備をしている。
ペオーニエ寮は固まって応援するのだが、その中心にはノエル殿下とノルベルト殿下がいる。わたくしはゲオルギーネ嬢と一緒に応援していた。
「ハインリヒ殿下、頑張ってください」
「エリザベート嬢、私はリレーのアンカーになりました。私が一番にゴールテープを切れるように頑張ります!」
元気よく配置につくハインリヒ殿下だが、リレーはかなり困難を極めた。リーリエ寮もローゼン寮も足の速い生徒を集めていたのだ。
リーリエ寮とローゼン寮に負けないようにハインリヒ殿下も走る。
アンカーのハインリヒ殿下の順番が来る頃には、一番のリーリエ寮と二番のローゼン寮と校庭半周の差がついていた。
バトンを渡されたハインリヒ殿下が走り出す。
ものすごいスピードで走ってあっという間に二番手のローゼン寮に追い付く。
「ハインリヒ殿下、頑張って!」
「ハインリヒ殿下、追い越して!」
ペオーニエ寮の応援にも熱が入る。
ハインリヒ殿下はローゼン寮のアンカーを抜かして、リーリエ寮のアンカーに迫っていた。
最後、ハインリヒ殿下とリーリエ寮のアンカーがどちらが先にゴールテープを切ったか分からない。
「勝者、リーリエ寮!」
審判が告げるのに、駆け抜けていったハインリヒ殿下は悔しそうにしていた。ほんの一瞬だけ早くリーリエ寮のアンカーが一位をキープしてゴールテープを切ったようだ。
「二位、ペオーニエ寮。三位、ローゼン寮」
ペオーニエ寮は二位だったが、あれだけアンカーに不利な状況でバトンを渡されてからの接戦はすごかった。
「ノルベルト兄上、ノエル殿下、エリザベート嬢、恥ずかしいところをお見せしました」
「いえ、素晴らしかったです。あれだけ差がありながら追い付いたときには感動しました」
「ハインリヒ、頑張ったね」
「ハインリヒ殿下、流石でしたわ」
ノエル殿下とノルベルト殿下とわたくしが心底感心していても、ハインリヒ殿下は納得していない様子だった。
リレーが終わると体育館に移ってダンスが始まる。
ノエル殿下とノルベルト殿下はドレスとタキシードに着替えて来ていた。
ドレスとタキシードの二人組が何組もピアノに合わせて踊り出す。完璧なステップを踏んで、ターンも優雅に決めるノエル殿下とノルベルト殿下はとても目立つ。
ダンスではペオーニエ寮が有利なようだ。
ダンス参加者が全員踊り終えてから、集計まで時間がかかるので、その間に乗馬の会場に全員で移った。
わたくしは乗馬用のズボンとジャケットにヘルメットを被って、ブーツを履いて準備をする。相棒の馬は調子がよさそうだ。
他の参加者を見ているとペオーニエ寮ではバーを落としているひともたくさんいた。リーリエ寮もローゼン寮もあまり差はないようだ。
わたくしの番がきて馬に乗る。
手綱を取って馬に合わせると、馬は上手に障害を越えていく。
全部のバーを落とすことなく飛び越えて、タイムも上々でゴールしたわたくしに、拍手が送られた。
これでペオーニエ寮の点数を稼げたのではないかと思っていたが、わたくしの後に競技に参加した生徒が非常に上手だった。バーも全部落とすことなく飛び越えて、タイムもわたくしより上でゴールする。
わたくしは自分の実力がまだまだ足りていなかったことを実感させられた。
乗馬ではリーリエ寮が優勝、ペオーニエ寮が二位、ローゼン寮が三位だった。
乗馬が終わるとダンスの集計も出ていた。
「勝者、ペオーニエ寮」
ダンスはノルベルト殿下とノエル殿下の努力もあって一位になれたようだ。
「二位、ローゼン寮。三位、リーリエ寮」
審判の宣言に会場が盛り上がる。
他にも競技はあったのだが、最終的に合計点を出すと、リーリエ寮が優勝、ペオーニエ寮が二位、ローゼン寮が三位だった。
「今年は悔しい思いをしました」
「来年はクリスタ嬢も入学してきます。来年こそは優勝しなければ」
ノルベルト殿下とハインリヒ殿下が悔しがっているが、わたくしもノエル殿下も授業の一環だということが分かっているのでそれほど悔しくはなかった。
運動会の閉会式で、リーリエ寮が優勝の旗を受け取っていた。
今年一年はリーリエ寮がその旗を所有するのだ。
来年になったら旗を返して、来年の優勝した寮に旗が移る。
来年こそは優勝したいという思いは、わたくしもノエル殿下もハインリヒ殿下もノルベルト殿下も同じだった。
運動会が終わるとシャワーを浴びてディッペル領に帰る準備をする。
一日中外に出ていたので日除けはしていたつもりだが、わたくしは少し日焼けしてしまったようだ。わたくしは日に焼けても肌が黒っぽくなるのではなくて、赤く腫れるタイプなのだ。
シャワーで十分に冷やしていると、ゲオルギーネ嬢が脱衣所に瓶を置いてくれる。
「このローションは日焼けによく効きます。湯上りに塗ってみてください」
「ありがとうございます、ゲオルギーネ嬢」
シャワーカーテン越しにお礼を言って、ゲオルギーネ嬢が脱衣所から出ると、そのローションを体に塗ってみる。特に鼻や腕が熱を持っていて、ローションを付けるとすっと冷たくなって心地いい。
ローションを付け終わるとわたくしはゲオルギーネ嬢に瓶を返しに行った。
「ありがとうございました。どうしてわたくしが焼けていると気付かれたのですか?」
「わたくしも毎年運動会では焼けてしまって、そのローションを使うのです。エリザベート様は初めてだからローションを用意していなかっただろうと思いまして」
ゲオルギーネ嬢の心遣いにわたくしは深く感謝した。
荷物を持って護衛と共に馬車に乗り込んで、列車の駅まで行って、列車に乗り込んでディッペル領に着くのは夜になる。
お腹は空いていたし、帰るのが遅くなるので夕食を家族と食べられないだろうが、一刻も早くわたくしは帰りたかった。
エクムント様から頂いた紫色の布でドレスを誂えるのだ。
誕生日に向けて準備をしなければいけないことはたくさんだった。
わたくしのお誕生日もあるのだが、わたくしは学園の運動会に参加しなければいけない。ペオーニエ寮の一員として、ペオーニエ寮を勝利に導かなければいけない。
高位の貴族が多いので、優秀な家庭教師から勉強を教えてもらっていて、ペオーニエ寮は勉強では他の寮に比べて圧倒的有利だった。しかし、運動はそうはいかない。運動はどれだけ練習していたとしても、本人の資質がかかってくるし、生まれ持った肉体に関わってくるのだ。
わたくしは授業でポニーから普通の馬に乗り換えて乗馬ではいい成績をもらっていた。乗馬で参加しようとするわたくしをノエル殿下もノルベルト殿下もハインリヒ殿下も応援してくれていた。
ハインリヒ殿下は脚に自信があるのでリレーに出場する予定のようだ。
ノエル殿下とノルベルト殿下はダンスで参加する。
ダンスもステップから脚の動き、上半身の動きまで全部採点されるので楽な協議ではない。特にパートナーを得なければいけないのがハードルが高い。慣れたパートナーでないと心を許して踊れないので、パートナー探しが一番の課題だった。
それに関してはノエル殿下とノルベルト殿下はクリアしている。ノエル殿下とノルベルト殿下は王宮でも有名な仲睦まじい婚約者同士なのだ。
クリスタちゃんが来年ペオーニエ寮に入寮することがあれば、ハインリヒ殿下はリレーではなくダンスに参加するかもしれない。ダンスにクリスタちゃんを誘って一緒に踊るのだ。
今年はクリスタちゃんがいないのでハインリヒ殿下はリレーを選んだのだろう。
運動会は迫っていた。
わたくしは馬に乗って簡単な障害を越えていく。わたくしがタイミングを合わせれば、馬の方が覚えてくれるので障害を越えるのは難しくない。
乗馬に慣れている生徒はあまりおらず、わたくしはペオーニエ寮では数少ない乗馬での参加者だった。
馬の脚が当たると落ちてしまうバーを幾つか設置したコースを走らせて、バーを飛び越えさせるのだ。
わたくしのパートナーは美しい金色に輝く毛が生えたほっそりとした馬だった。鬣は編んであって艶々と輝いている。
「よろしくお願いしますわね」
首筋を撫でて人参を差し出すと、馬は人参に噛み付いていた。
運動会当日、わたくしは校庭と体育館と少し離れた乗馬会場を行き来することになった。
校庭ではリレーが開催されている。ハインリヒ殿下とリレーの選手たちが布の靴を履いて体操着を着て走る準備をしている。
ペオーニエ寮は固まって応援するのだが、その中心にはノエル殿下とノルベルト殿下がいる。わたくしはゲオルギーネ嬢と一緒に応援していた。
「ハインリヒ殿下、頑張ってください」
「エリザベート嬢、私はリレーのアンカーになりました。私が一番にゴールテープを切れるように頑張ります!」
元気よく配置につくハインリヒ殿下だが、リレーはかなり困難を極めた。リーリエ寮もローゼン寮も足の速い生徒を集めていたのだ。
リーリエ寮とローゼン寮に負けないようにハインリヒ殿下も走る。
アンカーのハインリヒ殿下の順番が来る頃には、一番のリーリエ寮と二番のローゼン寮と校庭半周の差がついていた。
バトンを渡されたハインリヒ殿下が走り出す。
ものすごいスピードで走ってあっという間に二番手のローゼン寮に追い付く。
「ハインリヒ殿下、頑張って!」
「ハインリヒ殿下、追い越して!」
ペオーニエ寮の応援にも熱が入る。
ハインリヒ殿下はローゼン寮のアンカーを抜かして、リーリエ寮のアンカーに迫っていた。
最後、ハインリヒ殿下とリーリエ寮のアンカーがどちらが先にゴールテープを切ったか分からない。
「勝者、リーリエ寮!」
審判が告げるのに、駆け抜けていったハインリヒ殿下は悔しそうにしていた。ほんの一瞬だけ早くリーリエ寮のアンカーが一位をキープしてゴールテープを切ったようだ。
「二位、ペオーニエ寮。三位、ローゼン寮」
ペオーニエ寮は二位だったが、あれだけアンカーに不利な状況でバトンを渡されてからの接戦はすごかった。
「ノルベルト兄上、ノエル殿下、エリザベート嬢、恥ずかしいところをお見せしました」
「いえ、素晴らしかったです。あれだけ差がありながら追い付いたときには感動しました」
「ハインリヒ、頑張ったね」
「ハインリヒ殿下、流石でしたわ」
ノエル殿下とノルベルト殿下とわたくしが心底感心していても、ハインリヒ殿下は納得していない様子だった。
リレーが終わると体育館に移ってダンスが始まる。
ノエル殿下とノルベルト殿下はドレスとタキシードに着替えて来ていた。
ドレスとタキシードの二人組が何組もピアノに合わせて踊り出す。完璧なステップを踏んで、ターンも優雅に決めるノエル殿下とノルベルト殿下はとても目立つ。
ダンスではペオーニエ寮が有利なようだ。
ダンス参加者が全員踊り終えてから、集計まで時間がかかるので、その間に乗馬の会場に全員で移った。
わたくしは乗馬用のズボンとジャケットにヘルメットを被って、ブーツを履いて準備をする。相棒の馬は調子がよさそうだ。
他の参加者を見ているとペオーニエ寮ではバーを落としているひともたくさんいた。リーリエ寮もローゼン寮もあまり差はないようだ。
わたくしの番がきて馬に乗る。
手綱を取って馬に合わせると、馬は上手に障害を越えていく。
全部のバーを落とすことなく飛び越えて、タイムも上々でゴールしたわたくしに、拍手が送られた。
これでペオーニエ寮の点数を稼げたのではないかと思っていたが、わたくしの後に競技に参加した生徒が非常に上手だった。バーも全部落とすことなく飛び越えて、タイムもわたくしより上でゴールする。
わたくしは自分の実力がまだまだ足りていなかったことを実感させられた。
乗馬ではリーリエ寮が優勝、ペオーニエ寮が二位、ローゼン寮が三位だった。
乗馬が終わるとダンスの集計も出ていた。
「勝者、ペオーニエ寮」
ダンスはノルベルト殿下とノエル殿下の努力もあって一位になれたようだ。
「二位、ローゼン寮。三位、リーリエ寮」
審判の宣言に会場が盛り上がる。
他にも競技はあったのだが、最終的に合計点を出すと、リーリエ寮が優勝、ペオーニエ寮が二位、ローゼン寮が三位だった。
「今年は悔しい思いをしました」
「来年はクリスタ嬢も入学してきます。来年こそは優勝しなければ」
ノルベルト殿下とハインリヒ殿下が悔しがっているが、わたくしもノエル殿下も授業の一環だということが分かっているのでそれほど悔しくはなかった。
運動会の閉会式で、リーリエ寮が優勝の旗を受け取っていた。
今年一年はリーリエ寮がその旗を所有するのだ。
来年になったら旗を返して、来年の優勝した寮に旗が移る。
来年こそは優勝したいという思いは、わたくしもノエル殿下もハインリヒ殿下もノルベルト殿下も同じだった。
運動会が終わるとシャワーを浴びてディッペル領に帰る準備をする。
一日中外に出ていたので日除けはしていたつもりだが、わたくしは少し日焼けしてしまったようだ。わたくしは日に焼けても肌が黒っぽくなるのではなくて、赤く腫れるタイプなのだ。
シャワーで十分に冷やしていると、ゲオルギーネ嬢が脱衣所に瓶を置いてくれる。
「このローションは日焼けによく効きます。湯上りに塗ってみてください」
「ありがとうございます、ゲオルギーネ嬢」
シャワーカーテン越しにお礼を言って、ゲオルギーネ嬢が脱衣所から出ると、そのローションを体に塗ってみる。特に鼻や腕が熱を持っていて、ローションを付けるとすっと冷たくなって心地いい。
ローションを付け終わるとわたくしはゲオルギーネ嬢に瓶を返しに行った。
「ありがとうございました。どうしてわたくしが焼けていると気付かれたのですか?」
「わたくしも毎年運動会では焼けてしまって、そのローションを使うのです。エリザベート様は初めてだからローションを用意していなかっただろうと思いまして」
ゲオルギーネ嬢の心遣いにわたくしは深く感謝した。
荷物を持って護衛と共に馬車に乗り込んで、列車の駅まで行って、列車に乗り込んでディッペル領に着くのは夜になる。
お腹は空いていたし、帰るのが遅くなるので夕食を家族と食べられないだろうが、一刻も早くわたくしは帰りたかった。
エクムント様から頂いた紫色の布でドレスを誂えるのだ。
誕生日に向けて準備をしなければいけないことはたくさんだった。
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