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七章 辺境伯領の特産品を
28.留守番にもレーニちゃんはお泊りする
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お茶会が終わってレーニちゃんが帰るときに、わたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんと両親にお願いをしていった。
「わたくし、国王陛下の生誕の式典で、ディッペル公爵夫妻が王都にお出かけになっている間、ディッペル家に来たいのです」
去年はわたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんがリリエンタール家にお邪魔した。
今回はレーニちゃんがディッペル家にやってくる。
「わたくしからもお願いします。レーニ嬢のディッペル家訪問を許してあげてください」
クリスタちゃんもレーニちゃんと一緒になって頼んでいる。
「わたちからもおねがいちまつ。レーニじょうといっちょにすごちたいの」
ふーちゃんまで言い出すと両親は弱かった。
「リリエンタール侯爵にお手紙を書くので、少し待っていてもらえますか?」
「はい、お待ちしております」
お客様を全員見送ってから、両親はリリエンタール侯爵に手紙を書いていた。
帰りの馬車に乗るときにホルツマン伯爵夫妻とラルフ殿はひたすらわたくしたちに頭を下げていた。わたくしたちが両親に今回の件を報告しないように内心願っていたのだろう。
もちろん、わたくしもクリスタちゃんも今回の件はしっかりと両親に報告しておくつもりだった。
手紙を受け取ったレーニちゃんが馬車に乗って帰って行くのを、馬車が見えなくなるまで見送って、わたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんと両親はお屋敷の中に戻った。
外は空気が冷たく、雪が積もっていた。
マフラーやコートの防寒具を脱いで、ストーブに当たると、わたくしとクリスタちゃんとふーちゃんは両親に話し始めた。
「お茶会でホルツマン伯爵家のラルフ殿がレーニ嬢に声をかけて来たのです。お茶に誘ったのですが、レーニ嬢は嫌がっていました」
「そこにフランツが助けに来たのですが、ラルフ殿は敬語も使わずに、フランツを『なんだこのチビ』と侮辱したのです」
「わたち、『チビ』といわれまちた!」
訴えかけるわたくしたちに両親がよく耳を傾けてくれている。
「フランツが名乗って、ディッペル家の息子と分かったのですが、その後も敬語を使わずに失礼な態度を取っていてとても腹が立ちました」
「わたくしたちがお茶をしているとホルツマン伯爵夫妻とラルフ殿で謝りに来たのですが、お姉様が勇敢にホルツマン伯爵夫妻とラルフ殿を責めていましたわ」
「わたち、ゆるちたくなかったけれど、さんさいだから、ゆるちまちた」
「フランツは立派でした」
「フランツは十二歳のラルフ殿よりもずっと礼儀正しかったですよ」
報告を終えると両親が眉間に皺を寄せている。
「ホルツマン伯爵家には厳重に注意を促さないといけないな」
「元ノメンゼン子爵の妾の娘を引き取って育てているという噂も気になります」
「ホルツマン伯爵家のことに関しては、これから対処していこう。エリザベートにやり込められたのならば、もう手出しはしてこないと思うが」
「それでも、妾の娘の件は非常識と言ってもおかしくありません」
両親の中でホルツマン伯爵家に嫌な感情が生まれた瞬間を見た気がした。
お茶会であったことの報告が終わると、着替えて楽な格好になる。
ふーちゃんはまだ元気だったが、まーちゃんはさすがに疲れたのか、着替えたらベッドで少し眠って休んでいた。
両親のお誕生日が終われば国王陛下の生誕の式典がある。
生誕の式典には子どもは出席できないので、わたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんはお留守番である。
お留守番をするわたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんには楽しみがあった。
「リリエンタール侯爵からお返事が来ているよ。レーニ嬢がお泊りをしてもいいということだ」
「レーニ嬢とまた楽しい日々を過ごせます」
「レーニ嬢がいれば留守番も寂しくないわ」
「レーニじょう、わたちにあいにきてくれる!」
「おにいたま、あいにくゆの?」
「レーニ嬢はみんなに会いに来るのですよ」
「マリアにも会いに来ますよ」
レーニちゃんを独り占めしかねないふーちゃんに、わたくしもクリスタちゃんも笑って訂正していた。
両親が王都に行くのと入れ違いに、レーニちゃんはディッペル家にやって来た。
レーニちゃんとこんな風に過ごせるのは今年が最後かもしれない。
来年からはわたくしは学園に入学して王都の学園の寮に入るし、何か用事がなければディッペル公爵領には帰って来れない。もちろん、夏休み、冬休み、春休みはあるのだが、レーニちゃんと予定が合うかどうかは分からなかった。
再来年になれば、クリスタちゃんとレーニちゃんも学園に入学してくるので、毎日会うことができるようになるが、それでも、一年間先に学園に入学するわたくしは寂しくないわけではなかった。
「デニスも連れて来たかったのですが、デニスはまだお父様とお母様がいないとお泊りができないから」
「デニスくんは大きくなりましたか?」
「もうやんちゃですよ。そこが可愛いんですが」
わたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんは折り紙をしたり、雪の庭を歩いたりして楽しく過ごした。
勉強の時間も、声楽とピアノのレッスンも変わりなく入っているので、そのときにはレーニちゃんも一緒に勉強をして、声楽もピアノも一緒にレッスンを受けた。
「クリスタちゃんは歌がとても上手なのですね」
「ありがとうございます。わたくし、まーちゃんがお歌が大好きで、たくさん歌って聞かせていたら、上手になっていました」
「クリスタちゃんの歌はまーちゃんへの愛情なのですね」
ふーちゃんとまーちゃんの中では、わたくしとクリスタちゃんの役割が違うようで、クリスタちゃんは歌をお願いされて、わたくしは絵本をお願いされることが多かった。
絵本を読むのはクリスタちゃんが小さい頃からしていたし、大好きなのでそれをふーちゃんもまーちゃんも感じ取っていたのだろう。
ピアノのレッスンになるとわたくしはレーニちゃんのピアノを聞いて驚いてしまった。
「レーニちゃんはピアノがとても上手ですね」
「わたくし、小さな頃からピアノだけは大好きでしたの。二歳のときにはピアノの椅子によじ登って勝手に弾いていたと母が言っていました」
「レーニちゃん、素晴らしいわ。もっと弾いてください」
「わたくしが伴奏を弾くので、クリスタちゃんとエリザベートお姉様は歌ってください」
ピアノの先生と変わらないくらいピアノが上手なレーニちゃんは、わたくしとクリスタちゃんのために伴奏を弾いてくれた。レーニちゃんのピアノに合わせてわたくしとクリスタちゃんは歌を歌った。
声楽とピアノのレッスンが終わると、子ども部屋に顔を出す。
ふーちゃんがレーニちゃんに飛び付いてくる。
「レーニじょう、わたちのおもちゃをかちてあげまつ」
「嬉しいですわ。何を貸してくれるのですか?」
「れっちゃでつ!」
鉄で作られたリリエンタール侯爵からもらった大事な宝物の列車を一つ、ふーちゃんはレーニちゃんに貸していた。それがどれだけふーちゃんにとっては大事なものなのか、レーニちゃんにも伝わってくるのだろう。レーニちゃんは丁寧に列車を扱っている。
「これは母がフランツ様のために作らせたものですね」
「あい。リリエンタールこうちゃくから、いただきまちた。わたちのたらかものでつ!」
「宝物にしてくださっているのですね。母が作らせたものをふーちゃんが大事に使ってくださっていると知って、わたくしも嬉しいです」
「じゅっと、だいじにちまつ」
リリエンタール侯爵領は製鉄が盛んで、列車の製造が行われているのだ。
いつかはふーちゃんを列車の製造現場にも連れて行きたい。リリエンタール領に行くのならば、両親も反対しないだろうとわたくしは思っていた。
夜はレーニちゃんの泊まっている客間でわたくしとクリスタちゃんも一緒に眠った。
夫婦用のダブルベッドにわたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんでぎゅうぎゅうになって眠るのは窮屈だったが楽しかった。
「明日は何をしましょうか?」
「わたくし、レーニちゃんと雪兎と雪だるまを作りたいです」
「わたくし、クリスタちゃんとエリザベートお姉様と折り紙をしたいです」
「レーニちゃん、ふーちゃんとまーちゃんも一緒でもいいですか?」
「もちろん、喜んで」
明日は早朝に雪遊びをした後で、勉強の時間を挟んで、午後は折り紙をすることになりそうだ。
レーニちゃんがディッペル家に滞在するのも残り二日。
二日間をわたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんはどう楽しみ尽くすかを考えていた。
「わたくし、国王陛下の生誕の式典で、ディッペル公爵夫妻が王都にお出かけになっている間、ディッペル家に来たいのです」
去年はわたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんがリリエンタール家にお邪魔した。
今回はレーニちゃんがディッペル家にやってくる。
「わたくしからもお願いします。レーニ嬢のディッペル家訪問を許してあげてください」
クリスタちゃんもレーニちゃんと一緒になって頼んでいる。
「わたちからもおねがいちまつ。レーニじょうといっちょにすごちたいの」
ふーちゃんまで言い出すと両親は弱かった。
「リリエンタール侯爵にお手紙を書くので、少し待っていてもらえますか?」
「はい、お待ちしております」
お客様を全員見送ってから、両親はリリエンタール侯爵に手紙を書いていた。
帰りの馬車に乗るときにホルツマン伯爵夫妻とラルフ殿はひたすらわたくしたちに頭を下げていた。わたくしたちが両親に今回の件を報告しないように内心願っていたのだろう。
もちろん、わたくしもクリスタちゃんも今回の件はしっかりと両親に報告しておくつもりだった。
手紙を受け取ったレーニちゃんが馬車に乗って帰って行くのを、馬車が見えなくなるまで見送って、わたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんと両親はお屋敷の中に戻った。
外は空気が冷たく、雪が積もっていた。
マフラーやコートの防寒具を脱いで、ストーブに当たると、わたくしとクリスタちゃんとふーちゃんは両親に話し始めた。
「お茶会でホルツマン伯爵家のラルフ殿がレーニ嬢に声をかけて来たのです。お茶に誘ったのですが、レーニ嬢は嫌がっていました」
「そこにフランツが助けに来たのですが、ラルフ殿は敬語も使わずに、フランツを『なんだこのチビ』と侮辱したのです」
「わたち、『チビ』といわれまちた!」
訴えかけるわたくしたちに両親がよく耳を傾けてくれている。
「フランツが名乗って、ディッペル家の息子と分かったのですが、その後も敬語を使わずに失礼な態度を取っていてとても腹が立ちました」
「わたくしたちがお茶をしているとホルツマン伯爵夫妻とラルフ殿で謝りに来たのですが、お姉様が勇敢にホルツマン伯爵夫妻とラルフ殿を責めていましたわ」
「わたち、ゆるちたくなかったけれど、さんさいだから、ゆるちまちた」
「フランツは立派でした」
「フランツは十二歳のラルフ殿よりもずっと礼儀正しかったですよ」
報告を終えると両親が眉間に皺を寄せている。
「ホルツマン伯爵家には厳重に注意を促さないといけないな」
「元ノメンゼン子爵の妾の娘を引き取って育てているという噂も気になります」
「ホルツマン伯爵家のことに関しては、これから対処していこう。エリザベートにやり込められたのならば、もう手出しはしてこないと思うが」
「それでも、妾の娘の件は非常識と言ってもおかしくありません」
両親の中でホルツマン伯爵家に嫌な感情が生まれた瞬間を見た気がした。
お茶会であったことの報告が終わると、着替えて楽な格好になる。
ふーちゃんはまだ元気だったが、まーちゃんはさすがに疲れたのか、着替えたらベッドで少し眠って休んでいた。
両親のお誕生日が終われば国王陛下の生誕の式典がある。
生誕の式典には子どもは出席できないので、わたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんはお留守番である。
お留守番をするわたくしとクリスタちゃんとふーちゃんとまーちゃんには楽しみがあった。
「リリエンタール侯爵からお返事が来ているよ。レーニ嬢がお泊りをしてもいいということだ」
「レーニ嬢とまた楽しい日々を過ごせます」
「レーニ嬢がいれば留守番も寂しくないわ」
「レーニじょう、わたちにあいにきてくれる!」
「おにいたま、あいにくゆの?」
「レーニ嬢はみんなに会いに来るのですよ」
「マリアにも会いに来ますよ」
レーニちゃんを独り占めしかねないふーちゃんに、わたくしもクリスタちゃんも笑って訂正していた。
両親が王都に行くのと入れ違いに、レーニちゃんはディッペル家にやって来た。
レーニちゃんとこんな風に過ごせるのは今年が最後かもしれない。
来年からはわたくしは学園に入学して王都の学園の寮に入るし、何か用事がなければディッペル公爵領には帰って来れない。もちろん、夏休み、冬休み、春休みはあるのだが、レーニちゃんと予定が合うかどうかは分からなかった。
再来年になれば、クリスタちゃんとレーニちゃんも学園に入学してくるので、毎日会うことができるようになるが、それでも、一年間先に学園に入学するわたくしは寂しくないわけではなかった。
「デニスも連れて来たかったのですが、デニスはまだお父様とお母様がいないとお泊りができないから」
「デニスくんは大きくなりましたか?」
「もうやんちゃですよ。そこが可愛いんですが」
わたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんは折り紙をしたり、雪の庭を歩いたりして楽しく過ごした。
勉強の時間も、声楽とピアノのレッスンも変わりなく入っているので、そのときにはレーニちゃんも一緒に勉強をして、声楽もピアノも一緒にレッスンを受けた。
「クリスタちゃんは歌がとても上手なのですね」
「ありがとうございます。わたくし、まーちゃんがお歌が大好きで、たくさん歌って聞かせていたら、上手になっていました」
「クリスタちゃんの歌はまーちゃんへの愛情なのですね」
ふーちゃんとまーちゃんの中では、わたくしとクリスタちゃんの役割が違うようで、クリスタちゃんは歌をお願いされて、わたくしは絵本をお願いされることが多かった。
絵本を読むのはクリスタちゃんが小さい頃からしていたし、大好きなのでそれをふーちゃんもまーちゃんも感じ取っていたのだろう。
ピアノのレッスンになるとわたくしはレーニちゃんのピアノを聞いて驚いてしまった。
「レーニちゃんはピアノがとても上手ですね」
「わたくし、小さな頃からピアノだけは大好きでしたの。二歳のときにはピアノの椅子によじ登って勝手に弾いていたと母が言っていました」
「レーニちゃん、素晴らしいわ。もっと弾いてください」
「わたくしが伴奏を弾くので、クリスタちゃんとエリザベートお姉様は歌ってください」
ピアノの先生と変わらないくらいピアノが上手なレーニちゃんは、わたくしとクリスタちゃんのために伴奏を弾いてくれた。レーニちゃんのピアノに合わせてわたくしとクリスタちゃんは歌を歌った。
声楽とピアノのレッスンが終わると、子ども部屋に顔を出す。
ふーちゃんがレーニちゃんに飛び付いてくる。
「レーニじょう、わたちのおもちゃをかちてあげまつ」
「嬉しいですわ。何を貸してくれるのですか?」
「れっちゃでつ!」
鉄で作られたリリエンタール侯爵からもらった大事な宝物の列車を一つ、ふーちゃんはレーニちゃんに貸していた。それがどれだけふーちゃんにとっては大事なものなのか、レーニちゃんにも伝わってくるのだろう。レーニちゃんは丁寧に列車を扱っている。
「これは母がフランツ様のために作らせたものですね」
「あい。リリエンタールこうちゃくから、いただきまちた。わたちのたらかものでつ!」
「宝物にしてくださっているのですね。母が作らせたものをふーちゃんが大事に使ってくださっていると知って、わたくしも嬉しいです」
「じゅっと、だいじにちまつ」
リリエンタール侯爵領は製鉄が盛んで、列車の製造が行われているのだ。
いつかはふーちゃんを列車の製造現場にも連れて行きたい。リリエンタール領に行くのならば、両親も反対しないだろうとわたくしは思っていた。
夜はレーニちゃんの泊まっている客間でわたくしとクリスタちゃんも一緒に眠った。
夫婦用のダブルベッドにわたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんでぎゅうぎゅうになって眠るのは窮屈だったが楽しかった。
「明日は何をしましょうか?」
「わたくし、レーニちゃんと雪兎と雪だるまを作りたいです」
「わたくし、クリスタちゃんとエリザベートお姉様と折り紙をしたいです」
「レーニちゃん、ふーちゃんとまーちゃんも一緒でもいいですか?」
「もちろん、喜んで」
明日は早朝に雪遊びをした後で、勉強の時間を挟んで、午後は折り紙をすることになりそうだ。
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