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七章 辺境伯領の特産品を
11.朝のお散歩
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翌朝は朝食の前に王宮の庭を散歩した。
乳母車にデニスくんを乗せて、リリエンタール侯爵とレーニちゃんとレーニちゃんのお父様も一緒だった。
ふーちゃんはレーニちゃんの手を引いて庭を案内していた。
「こえ、ペチュニア。こえ、グロリオサ。こえ、アサガオ」
「フランツ様は花の名前をたくさん知っているのですね」
「つんだら、めっ! こくおうへーかのだいじだいじ」
「はい、摘みません」
手を引かれているレーニちゃんは楽しそうに話をしていた。
わたくしもレーニちゃんと話したかったので近寄ると、ふーちゃんがレーニちゃんに語り掛ける。
「わたち、レーニじょうにあってむねにはなのつぼみができまちた。わたちのむねは、レーニじょうにささげるおはなのつぼみでいっぱいなのでつ。いつかさきまつ、ふーのはな」
これは詩ではないだろうか。
胸に花が咲いたとか言われてもわたくしはよく意味が分からない。困惑していると、レーニちゃんがハンカチを取り出した。
「洟が出たのですか?」
「ちやうのー!」
「拭きましょうね」
どうやらレーニちゃんも意味が分からなくて花が洟に聞こえていたようだ。お鼻を拭いてもらって、ふーちゃんはそれでもちょっと嬉しそうな顔をしていた。
通じてはいないがレーニちゃんはふーちゃんに優しくしてくれている。
これはふーちゃんにもレーニちゃんと結ばれるチャンスがあるのではないだろうか。
「レーニが学園に行く年齢になったら、もう一度聞いてみますが、リリエンタール家を継ぎたいのか、後継はデニスに譲って他家に嫁ぎたいのか、はっきりとさせます」
「フランツは本当にレーニ嬢のことが好きなようで、この気持ちが続くようなら、リリエンタール家との縁も考えています」
「リリエンタール家ならばフランツが伴侶を迎えても安心です」
リリエンタール侯爵と両親との間で話が進んでいる。
リリエンタール家のレーニちゃんならばふーちゃんの婚約者としても相応しいと両親も認めていることがわたくしは嬉しかった。ふーちゃんはまだ小さいがわたくしと似ているところがある。
わたくしも小さい頃からエクムント様を好きで、それはこの年になるまで変わっていない。
年上のレーニちゃんに恋をしたふーちゃんを、年上のエクムント様に恋をしていたわたくしは応援するしかない。
「フランツの詩の素晴らしかったこと。わたくしは聞いていましたわ」
「くーおねえたま、わたち、すばらち?」
「とても素晴らしかったですよ」
クリスタちゃんはふーちゃんを絶賛しているが、わたくしにはよく意味が分からない。ふーちゃんの詩はわたくしには難解なのだ。
三歳でこんな難解な詩を作れるというのだからふーちゃんはとても賢いのかもしれない。それにしても、クリスタちゃんだけ意味が分かっていて、レーニちゃんには伝わっていないのは悩ましいところだ。
「詩だったのですか?」
「あい! ち、でつ」
「わたくし、芸術には疎いようでよく分かりませんでした。エリザベート様が分かりましたか?」
わたくしに話が振られてしまった。
姉としてふーちゃんを援護したいところなのだが、わたくしにもよく意味が分かっていない。
「フランツはレーニ嬢が大好きということだと思います」
こう言うのが精一杯だった。
レーニちゃんはそばかすの散った頬を押さえて「まぁ」と照れている。
「フランツ様はおませさんですね。でも、こんなに可愛いフランツ様に好かれているなんて幸せです」
「わたち、レーニじょう、すち!」
「わたくしもフランツ様のことが好きですわ」
ふーちゃんの「好き」は恋愛感情の「好き」だろうが、レーニちゃんの「好き」は可愛いふーちゃんに好かれて嬉しい友愛の「好き」に違いなかった。
それでも、「好き」と言われているのだから望みがないわけではない。
「レーニはお嫁に出すのでしたら、レーニを誰よりも愛してくれる方のところにしたいと思っております」
「前の夫のことで、あなたも傷付きましたからね」
「あなた……今は、あなたと一緒になれて、デニスも生まれて、わたくしはとても幸せなのです。レーニにも幸せになって欲しいと思っています」
リリエンタール侯爵とレーニちゃんのお父様の話を聞いていると、ますますわたくしはレーニちゃんのためにもふーちゃんを応援したくなっていた。
それと共に、ふーちゃんは決して浮気をするような子に育てないと誓っていた。
朝の散歩が終わると汗をかいていたふーちゃんとまーちゃんとわたくしとクリスタちゃんは軽くシャワーを浴びて着替えをした。着替えを多めに持って来ていたので、心置きなく着替えられる。トランクを新調したのはこんなところでも役に立っていた。
朝食を食べて、疲れたまーちゃんが眠ってしまって、ふーちゃんはわたくしのお膝に乗って絵本を読んだり、クリスタちゃんのお膝に乗ってお歌を歌ってもらったりして静かに過ごした。
昼食後にはふーちゃんもまーちゃんもお昼寝をして、目覚めたときにはお茶会の時間になっていた。
内内のお茶会なので着飾る必要はないのだが、それでも気合は抜きたくなくて、髪だけでも綺麗に整えてもらった。クリスタちゃんは一つの三つ編みにしてリボンで飾り付けている。
国王陛下の居住区に行けば、ハインリヒ殿下とノルベルト殿下とノエル殿下が出迎えてくれた。
「今日は無礼講ですよ。父上と母上はディッペル公爵と公爵夫人とお茶をするのを楽しみにしていたのです」
「無礼講なのですか?」
「ドレスもスーツも必要ありません。私たちだけのお茶会ですからね」
夏用の綺麗なワンピースで来ていたわたくしとクリスタちゃんに、ハインリヒ殿下が笑顔で告げる。
ハインリヒ殿下とノルベルト殿下はシャツとスラックスにループタイというラフな格好で、ノエル殿下も綺麗なワンピース姿だった。
「ディッペル公爵、公爵夫人、よく来てくれた」
「国王陛下、お招きいただきありがとうございます」
「今だけは、ユストゥスと呼んでもいいか?」
「懐かしい呼び名ですね。もちろん構いませんよ」
国王陛下が学生時代には父はユストゥスと名前で呼ばれていたのだろう。
「私のこともベルノルトと呼んでくれないか?」
「ベルノルト殿下とお呼びしていましたね。今はベルノルト陛下ですね」
「ありがとう。学生時代を思い出すよ」
国王陛下と同じ年で学園に入学してからずっと仲良くしていた学友の父は、皇太子時代の国王陛下を「ベルノルト殿下」と呼んでいたようだ。今は国王陛下になっているので「ベルノルト陛下」となるのは当然だ。
「わたくしのこともジョゼフィーヌと呼んでいただければ嬉しいです」
「ジョゼフィーヌ殿下とお呼びいたしますね」
「公爵夫人のことはテレーゼ様とお呼びしていいでしょうか?」
「もちろん構いません」
王妃殿下と母も親睦を深めているようだった。
お茶の用意がされてわたくしとクリスタちゃんとハインリヒ殿下とノルベルト殿下とノエル殿下は、同じテーブルに着く。
国王陛下と王妃殿下とユリアーナ殿下と両親とふーちゃんとまーちゃんが同じテーブルに着いていた。
「無礼講とはこういう意味だったのですね」
「父上も母上もとても楽しみにしていたのですよ。ディッペル領から運ばれて来たミルクがあります。ミルクティーにしますか?」
「お願いします」
「わたくしもミルクティーで」
嬉しそうなハインリヒ殿下に、わたくしは無礼講の意味を理解していた。
テーブルの上のケーキやサンドイッチを取り分けると、ミルクティーが運ばれて来る。
大人のテーブルからは香ばしい匂いがしてきていた。
「父上と王妃殿下は、最近コーヒーという飲み物に凝っているのです」
「わたくしも飲ませていただいたけれど、苦くて、ミルクをたくさんいれなければ飲めなかったです」
ノルベルト殿下がこの香りについて説明してくれる。ノエル殿下は飲もうとしてみたようだが、苦かったと感想を述べている。
前世ではわたくしもコーヒーをよく飲んでいた覚えがあるのだが、今の体でコーヒーを飲めるかと言ったら疑問でしかない。前世の記憶が朧気にあるだけでわたくしはエリザベートとして今世を生きているのだ。まだ大人になれていない体ではコーヒーは美味しくないかもしれない。
「コーヒー、気になりますわね」
「クリスタ嬢はコーヒーを飲んでみたいのですか?」
「わたくし、苦いものは苦手なのです」
興味はあるけれど飲めないクリスタ嬢に、ハインリヒ殿下は無理にコーヒーを進めるようなことはなかった。
無礼講のお茶会が始まる。
乳母車にデニスくんを乗せて、リリエンタール侯爵とレーニちゃんとレーニちゃんのお父様も一緒だった。
ふーちゃんはレーニちゃんの手を引いて庭を案内していた。
「こえ、ペチュニア。こえ、グロリオサ。こえ、アサガオ」
「フランツ様は花の名前をたくさん知っているのですね」
「つんだら、めっ! こくおうへーかのだいじだいじ」
「はい、摘みません」
手を引かれているレーニちゃんは楽しそうに話をしていた。
わたくしもレーニちゃんと話したかったので近寄ると、ふーちゃんがレーニちゃんに語り掛ける。
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これは詩ではないだろうか。
胸に花が咲いたとか言われてもわたくしはよく意味が分からない。困惑していると、レーニちゃんがハンカチを取り出した。
「洟が出たのですか?」
「ちやうのー!」
「拭きましょうね」
どうやらレーニちゃんも意味が分からなくて花が洟に聞こえていたようだ。お鼻を拭いてもらって、ふーちゃんはそれでもちょっと嬉しそうな顔をしていた。
通じてはいないがレーニちゃんはふーちゃんに優しくしてくれている。
これはふーちゃんにもレーニちゃんと結ばれるチャンスがあるのではないだろうか。
「レーニが学園に行く年齢になったら、もう一度聞いてみますが、リリエンタール家を継ぎたいのか、後継はデニスに譲って他家に嫁ぎたいのか、はっきりとさせます」
「フランツは本当にレーニ嬢のことが好きなようで、この気持ちが続くようなら、リリエンタール家との縁も考えています」
「リリエンタール家ならばフランツが伴侶を迎えても安心です」
リリエンタール侯爵と両親との間で話が進んでいる。
リリエンタール家のレーニちゃんならばふーちゃんの婚約者としても相応しいと両親も認めていることがわたくしは嬉しかった。ふーちゃんはまだ小さいがわたくしと似ているところがある。
わたくしも小さい頃からエクムント様を好きで、それはこの年になるまで変わっていない。
年上のレーニちゃんに恋をしたふーちゃんを、年上のエクムント様に恋をしていたわたくしは応援するしかない。
「フランツの詩の素晴らしかったこと。わたくしは聞いていましたわ」
「くーおねえたま、わたち、すばらち?」
「とても素晴らしかったですよ」
クリスタちゃんはふーちゃんを絶賛しているが、わたくしにはよく意味が分からない。ふーちゃんの詩はわたくしには難解なのだ。
三歳でこんな難解な詩を作れるというのだからふーちゃんはとても賢いのかもしれない。それにしても、クリスタちゃんだけ意味が分かっていて、レーニちゃんには伝わっていないのは悩ましいところだ。
「詩だったのですか?」
「あい! ち、でつ」
「わたくし、芸術には疎いようでよく分かりませんでした。エリザベート様が分かりましたか?」
わたくしに話が振られてしまった。
姉としてふーちゃんを援護したいところなのだが、わたくしにもよく意味が分かっていない。
「フランツはレーニ嬢が大好きということだと思います」
こう言うのが精一杯だった。
レーニちゃんはそばかすの散った頬を押さえて「まぁ」と照れている。
「フランツ様はおませさんですね。でも、こんなに可愛いフランツ様に好かれているなんて幸せです」
「わたち、レーニじょう、すち!」
「わたくしもフランツ様のことが好きですわ」
ふーちゃんの「好き」は恋愛感情の「好き」だろうが、レーニちゃんの「好き」は可愛いふーちゃんに好かれて嬉しい友愛の「好き」に違いなかった。
それでも、「好き」と言われているのだから望みがないわけではない。
「レーニはお嫁に出すのでしたら、レーニを誰よりも愛してくれる方のところにしたいと思っております」
「前の夫のことで、あなたも傷付きましたからね」
「あなた……今は、あなたと一緒になれて、デニスも生まれて、わたくしはとても幸せなのです。レーニにも幸せになって欲しいと思っています」
リリエンタール侯爵とレーニちゃんのお父様の話を聞いていると、ますますわたくしはレーニちゃんのためにもふーちゃんを応援したくなっていた。
それと共に、ふーちゃんは決して浮気をするような子に育てないと誓っていた。
朝の散歩が終わると汗をかいていたふーちゃんとまーちゃんとわたくしとクリスタちゃんは軽くシャワーを浴びて着替えをした。着替えを多めに持って来ていたので、心置きなく着替えられる。トランクを新調したのはこんなところでも役に立っていた。
朝食を食べて、疲れたまーちゃんが眠ってしまって、ふーちゃんはわたくしのお膝に乗って絵本を読んだり、クリスタちゃんのお膝に乗ってお歌を歌ってもらったりして静かに過ごした。
昼食後にはふーちゃんもまーちゃんもお昼寝をして、目覚めたときにはお茶会の時間になっていた。
内内のお茶会なので着飾る必要はないのだが、それでも気合は抜きたくなくて、髪だけでも綺麗に整えてもらった。クリスタちゃんは一つの三つ編みにしてリボンで飾り付けている。
国王陛下の居住区に行けば、ハインリヒ殿下とノルベルト殿下とノエル殿下が出迎えてくれた。
「今日は無礼講ですよ。父上と母上はディッペル公爵と公爵夫人とお茶をするのを楽しみにしていたのです」
「無礼講なのですか?」
「ドレスもスーツも必要ありません。私たちだけのお茶会ですからね」
夏用の綺麗なワンピースで来ていたわたくしとクリスタちゃんに、ハインリヒ殿下が笑顔で告げる。
ハインリヒ殿下とノルベルト殿下はシャツとスラックスにループタイというラフな格好で、ノエル殿下も綺麗なワンピース姿だった。
「ディッペル公爵、公爵夫人、よく来てくれた」
「国王陛下、お招きいただきありがとうございます」
「今だけは、ユストゥスと呼んでもいいか?」
「懐かしい呼び名ですね。もちろん構いませんよ」
国王陛下が学生時代には父はユストゥスと名前で呼ばれていたのだろう。
「私のこともベルノルトと呼んでくれないか?」
「ベルノルト殿下とお呼びしていましたね。今はベルノルト陛下ですね」
「ありがとう。学生時代を思い出すよ」
国王陛下と同じ年で学園に入学してからずっと仲良くしていた学友の父は、皇太子時代の国王陛下を「ベルノルト殿下」と呼んでいたようだ。今は国王陛下になっているので「ベルノルト陛下」となるのは当然だ。
「わたくしのこともジョゼフィーヌと呼んでいただければ嬉しいです」
「ジョゼフィーヌ殿下とお呼びいたしますね」
「公爵夫人のことはテレーゼ様とお呼びしていいでしょうか?」
「もちろん構いません」
王妃殿下と母も親睦を深めているようだった。
お茶の用意がされてわたくしとクリスタちゃんとハインリヒ殿下とノルベルト殿下とノエル殿下は、同じテーブルに着く。
国王陛下と王妃殿下とユリアーナ殿下と両親とふーちゃんとまーちゃんが同じテーブルに着いていた。
「無礼講とはこういう意味だったのですね」
「父上も母上もとても楽しみにしていたのですよ。ディッペル領から運ばれて来たミルクがあります。ミルクティーにしますか?」
「お願いします」
「わたくしもミルクティーで」
嬉しそうなハインリヒ殿下に、わたくしは無礼講の意味を理解していた。
テーブルの上のケーキやサンドイッチを取り分けると、ミルクティーが運ばれて来る。
大人のテーブルからは香ばしい匂いがしてきていた。
「父上と王妃殿下は、最近コーヒーという飲み物に凝っているのです」
「わたくしも飲ませていただいたけれど、苦くて、ミルクをたくさんいれなければ飲めなかったです」
ノルベルト殿下がこの香りについて説明してくれる。ノエル殿下は飲もうとしてみたようだが、苦かったと感想を述べている。
前世ではわたくしもコーヒーをよく飲んでいた覚えがあるのだが、今の体でコーヒーを飲めるかと言ったら疑問でしかない。前世の記憶が朧気にあるだけでわたくしはエリザベートとして今世を生きているのだ。まだ大人になれていない体ではコーヒーは美味しくないかもしれない。
「コーヒー、気になりますわね」
「クリスタ嬢はコーヒーを飲んでみたいのですか?」
「わたくし、苦いものは苦手なのです」
興味はあるけれど飲めないクリスタ嬢に、ハインリヒ殿下は無理にコーヒーを進めるようなことはなかった。
無礼講のお茶会が始まる。
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