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六章 ハインリヒ殿下たちとの交流
21.わたくし、十一歳
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わたくしのお誕生日の前日にエクムント様とカサンドラ様はディッペル家に到着していた。一泊なさる予定なのだ。
お誕生日の前日の夕食の後にわたくしはエクムント様に呼び出された。
両親が見ている前でエクムント様は食堂のソファの横でわたくしに小さな箱を渡した。
「明日のお誕生日でよろしければ身に着けてください」
「ネックレスとお揃いのイヤリングですね。とても可愛いです」
受け取った箱を開けると、紫のダリアのイヤリングが入っている。金具は銀でわたくしの目の色に合わせてあった。
美しいダリアのイヤリングをうっとりと見ていると、エクムント様が照れたように言う。
「お誕生日にはそれを付けたいだろうと思って、カサンドラ様にお願いして一日早くディッペル家に来させてもらいました」
「わざわざこのために!?」
「エリザベート嬢が大人っぽくネックレスとイヤリングを付けるのを見たかったのです」
嬉しさで胸がいっぱいになってわたくしはイヤリングの箱を胸に抱いた。
エクムント様はわたくしの顔を見下ろして穏やかに微笑んでいた。
お誕生日のお茶会にはネックレスとイヤリングを付けて出席した。
準備を終えるとエクムント様が部屋の前まで迎えに来てくれている。エクムント様にエスコートされて大広間までの廊下を歩く。
「私の誕生日には怖い思いをさせてしまいました。あの後傷もすぐに治って今は痕も残っていません」
「エクムント様の傷が治ってよかったです。エクムント様、わたくし定期的に避難訓練をしておりますの」
「避難訓練を?」
「わたくしとクリスタとフランツとマリアで、銃を見たらすぐに伏せて、物陰に入れるならば入って、警備兵が来たら一緒に退避するというのを繰り返しています」
「それは大事な訓練ですね。私が一緒にいてもいつも守れるかは分かりません。エリザベート嬢が自分で危機感を持って訓練をしてくださると助かります」
軍人で騎士だとしても、エクムント様がわたくしを守るのは大変だろう。
せめてエクムント様の足手まといにならないようにしたいというわたくしの思いが、エクムント様に伝わった。
わたくしの危機管理能力もこれからは大事になってくるだろう。
「エクムント様もわたくしを庇うようなことなく、自分を守ってください」
「エリザベート嬢が危なければいつでも庇います。エリザベート嬢は私にとっても、辺境伯領にとっても大事な方です」
辺境伯領にとってもというのがついてしまうのだが、エクムント様にとっても大事な方と言われて嫌な気分はしない。
浮かれているわたくしの手を引いてエクムント様は大広間に連れて来てくれた。
大広間に入ると両親もクリスタちゃんも待っている。
わたくしは来てくださるお客様にご挨拶をしなければいけなかった。
「本日はお越しいただきありがとうございます、ハインリヒ殿下、ノルベルト殿下」
「お招きいただきありがとうございます。ノエル殿下もいらっしゃるつもりだったのですが、国で予定が入ってしまって」
「隣国はこの時期は毎年御兄弟の式典があるのだとか」
「ノエル殿下は残念ですが、ハインリヒ殿下とノルベルト殿下がいらっしゃってとても嬉しいです」
ノルベルト殿下とハインリヒ殿下にご挨拶をすると、ノエル殿下のことを教えてくださる。ノエル殿下の御兄弟もこの時期にお誕生日ならば、そちらを優先するのは当然のことだった。
ノエル殿下が来られなくてわたくしは少し安心しているところがあった。クリスタちゃんがノエル殿下が来ると詩に傾倒してしまう傾向があるのだ。
クリスタちゃんは詩集よりもノエル殿下の詩を一番に好んでいる。わたくしにはその詩はよく意味が分からないのだが、クリスタちゃんにとっては素晴らしいもののようだった。
「ノエル殿下からお祝いの詩を預かっています。受け取ってくださいますか?」
「も、もちろんです。ありがとうございます」
詩が来てしまった。
これは後で一人で読んでお礼のお手紙を書かなければいけないと思っていると、クリスタちゃんが目を輝かせている。
「お姉様、ノエル殿下の詩ですか? この場で朗読いたしませんか?」
「いえ、わたくし個人にいただいた詩ですし、朗読するというのも……」
「わたくしだったら、ノエル殿下に詩をいただいたら、皆様にも聞いていただきたいと思いますわ。お姉様、お願いです。わたくし、ノエル殿下の詩が聞きたいのです」
本気の目で迫ってくるクリスタちゃんにわたくしは負けてしまった。
ごくりと唾を飲み込み、封筒を開ける。
中には美しい箔押しの便箋が入っていた。
「『親愛なるエリザベート・ディッペル嬢。その心は気高く咲く蘭の花のように、その姿は風に揺れる百合の花のように、美しくも聡明にお育ちになったエリザベート嬢。そのお誕生日に寄り添えないのはわたくしの胸の花が散るような悲しみを覚えますが、お祝いにわたくしのお手紙をお届けいたします。これからエリザベート嬢がますます美しく薔薇のように咲き乱れ、ダリヤの花のように明るく優しいお心を育てることをお祈りしております。ノエル・リヴィエ』……わたくしをたくさんの花に例えてくださって、ありがたいことです」
「素敵なお手紙でしたわ。さすがノエル殿下」
「こんなに花の名前を出されてお恥ずかしいです」
「お姉様はそれだけ美しいのです。自覚を持ってください」
クリスタちゃんに言われるが、わたくしは自分が美しいかどうかはよく分からない。
前世で『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』の本で挿絵のエリザベートは意地悪そうに目がつり上がって、クリスタちゃんの可愛さと比べれば、性根の悪さが分かるような描かれ方をしていたけれど、今のわたくしがどのような顔をしているか鏡を見てもよく分からない。
わたくしの顔はわたくしの顔で、ずっと見慣れているので、美しいも醜いも自分では判断できないのだ。
一つだけ言えることは、『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』の挿絵ように意地悪そうではないということだけだった。
「お姉様は蘭、百合、薔薇、そしてダリア。お姉様は美しくも気高い。明るく優しい」
歌うようにノエル殿下の手紙を繰り返すクリスタちゃんにわたくしは思わず止めに入ってしまう。
「恥ずかしいのでやめてくれますか?」
「恥ずかしがることはないですわ。お姉様が立派なレディだということはこの国では知れ渡っていることですよ」
「そんな大層なものではありません。わたくしはまだ十一歳の子どもです」
学園に入学するのが十二歳からだから、わたくしはまだ学園にも入学していない子どもだと言える。背も高くなってきて、胸も少しだけ膨らんで来ていたが、それでもわたくしはまだまだ大人の女性には程遠かった。
「わたくしもお姉様みたいな立派なレディになりたいのです」
「クリスタは立派なレディですよ。まだ九歳なのに、わたくしと同じ勉強をして、わたくしと同じ刺繡をして、わたくしと同じピアノと声楽のレッスンを受けているではないですか」
「それでも、お姉様には敵いませんわ」
「それは年の差があるからです。年の差があるのにクリスタはよく頑張っていると思います」
クリスタちゃんは優秀でとても可愛いわたくしの妹だ。
それはわたくしも譲れなかった。
二人で言い合っていると、ハインリヒ殿下とノルベルト殿下が微笑んでいる。
「エリザベート嬢とクリスタ嬢はとても仲がいいのですね」
「僕とハインリヒのようですね」
「私はノルベルト兄上が大好きですからね」
「僕もハインリヒが大好きだよ」
ノルベルト殿下とハインリヒ殿下もとても仲がいいようだった。
ノルベルト殿下は来年の春から学園に通われるのだが、『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』で書かれていたような、ハインリヒ殿下が廃嫡となるように荒れたりしないし、ノルベルト殿下が長子相続派に翻弄されたりしない未来が見えている。
ハインリヒ殿下とノルベルト殿下の仲がこじれることもないだろう。
それが確認できたようでわたくしは安堵していた。
「お茶をご一緒致しませんか?」
「喜んで」
クリスタちゃんの誘いにハインリヒ殿下が返事をしている。
わたくしもエクムント様とお茶をしたい。
会場の中でわたくしはエクムント様を目で探していた。
エクムント様はカサンドラ様と一緒に中央の貴族たちと話している。気後れして声をかけられずにいると、カサンドラ様がエクムント様の背中を押す。
「エリザベート嬢、私に用でしたか?」
「お茶をご一緒したくて」
「そろそろ一息つきたかったころです。喜んでご一緒致します」
快い返事がもらえて、わたくしはエクムント様と会場を歩き始めた。
お誕生日の前日の夕食の後にわたくしはエクムント様に呼び出された。
両親が見ている前でエクムント様は食堂のソファの横でわたくしに小さな箱を渡した。
「明日のお誕生日でよろしければ身に着けてください」
「ネックレスとお揃いのイヤリングですね。とても可愛いです」
受け取った箱を開けると、紫のダリアのイヤリングが入っている。金具は銀でわたくしの目の色に合わせてあった。
美しいダリアのイヤリングをうっとりと見ていると、エクムント様が照れたように言う。
「お誕生日にはそれを付けたいだろうと思って、カサンドラ様にお願いして一日早くディッペル家に来させてもらいました」
「わざわざこのために!?」
「エリザベート嬢が大人っぽくネックレスとイヤリングを付けるのを見たかったのです」
嬉しさで胸がいっぱいになってわたくしはイヤリングの箱を胸に抱いた。
エクムント様はわたくしの顔を見下ろして穏やかに微笑んでいた。
お誕生日のお茶会にはネックレスとイヤリングを付けて出席した。
準備を終えるとエクムント様が部屋の前まで迎えに来てくれている。エクムント様にエスコートされて大広間までの廊下を歩く。
「私の誕生日には怖い思いをさせてしまいました。あの後傷もすぐに治って今は痕も残っていません」
「エクムント様の傷が治ってよかったです。エクムント様、わたくし定期的に避難訓練をしておりますの」
「避難訓練を?」
「わたくしとクリスタとフランツとマリアで、銃を見たらすぐに伏せて、物陰に入れるならば入って、警備兵が来たら一緒に退避するというのを繰り返しています」
「それは大事な訓練ですね。私が一緒にいてもいつも守れるかは分かりません。エリザベート嬢が自分で危機感を持って訓練をしてくださると助かります」
軍人で騎士だとしても、エクムント様がわたくしを守るのは大変だろう。
せめてエクムント様の足手まといにならないようにしたいというわたくしの思いが、エクムント様に伝わった。
わたくしの危機管理能力もこれからは大事になってくるだろう。
「エクムント様もわたくしを庇うようなことなく、自分を守ってください」
「エリザベート嬢が危なければいつでも庇います。エリザベート嬢は私にとっても、辺境伯領にとっても大事な方です」
辺境伯領にとってもというのがついてしまうのだが、エクムント様にとっても大事な方と言われて嫌な気分はしない。
浮かれているわたくしの手を引いてエクムント様は大広間に連れて来てくれた。
大広間に入ると両親もクリスタちゃんも待っている。
わたくしは来てくださるお客様にご挨拶をしなければいけなかった。
「本日はお越しいただきありがとうございます、ハインリヒ殿下、ノルベルト殿下」
「お招きいただきありがとうございます。ノエル殿下もいらっしゃるつもりだったのですが、国で予定が入ってしまって」
「隣国はこの時期は毎年御兄弟の式典があるのだとか」
「ノエル殿下は残念ですが、ハインリヒ殿下とノルベルト殿下がいらっしゃってとても嬉しいです」
ノルベルト殿下とハインリヒ殿下にご挨拶をすると、ノエル殿下のことを教えてくださる。ノエル殿下の御兄弟もこの時期にお誕生日ならば、そちらを優先するのは当然のことだった。
ノエル殿下が来られなくてわたくしは少し安心しているところがあった。クリスタちゃんがノエル殿下が来ると詩に傾倒してしまう傾向があるのだ。
クリスタちゃんは詩集よりもノエル殿下の詩を一番に好んでいる。わたくしにはその詩はよく意味が分からないのだが、クリスタちゃんにとっては素晴らしいもののようだった。
「ノエル殿下からお祝いの詩を預かっています。受け取ってくださいますか?」
「も、もちろんです。ありがとうございます」
詩が来てしまった。
これは後で一人で読んでお礼のお手紙を書かなければいけないと思っていると、クリスタちゃんが目を輝かせている。
「お姉様、ノエル殿下の詩ですか? この場で朗読いたしませんか?」
「いえ、わたくし個人にいただいた詩ですし、朗読するというのも……」
「わたくしだったら、ノエル殿下に詩をいただいたら、皆様にも聞いていただきたいと思いますわ。お姉様、お願いです。わたくし、ノエル殿下の詩が聞きたいのです」
本気の目で迫ってくるクリスタちゃんにわたくしは負けてしまった。
ごくりと唾を飲み込み、封筒を開ける。
中には美しい箔押しの便箋が入っていた。
「『親愛なるエリザベート・ディッペル嬢。その心は気高く咲く蘭の花のように、その姿は風に揺れる百合の花のように、美しくも聡明にお育ちになったエリザベート嬢。そのお誕生日に寄り添えないのはわたくしの胸の花が散るような悲しみを覚えますが、お祝いにわたくしのお手紙をお届けいたします。これからエリザベート嬢がますます美しく薔薇のように咲き乱れ、ダリヤの花のように明るく優しいお心を育てることをお祈りしております。ノエル・リヴィエ』……わたくしをたくさんの花に例えてくださって、ありがたいことです」
「素敵なお手紙でしたわ。さすがノエル殿下」
「こんなに花の名前を出されてお恥ずかしいです」
「お姉様はそれだけ美しいのです。自覚を持ってください」
クリスタちゃんに言われるが、わたくしは自分が美しいかどうかはよく分からない。
前世で『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』の本で挿絵のエリザベートは意地悪そうに目がつり上がって、クリスタちゃんの可愛さと比べれば、性根の悪さが分かるような描かれ方をしていたけれど、今のわたくしがどのような顔をしているか鏡を見てもよく分からない。
わたくしの顔はわたくしの顔で、ずっと見慣れているので、美しいも醜いも自分では判断できないのだ。
一つだけ言えることは、『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』の挿絵ように意地悪そうではないということだけだった。
「お姉様は蘭、百合、薔薇、そしてダリア。お姉様は美しくも気高い。明るく優しい」
歌うようにノエル殿下の手紙を繰り返すクリスタちゃんにわたくしは思わず止めに入ってしまう。
「恥ずかしいのでやめてくれますか?」
「恥ずかしがることはないですわ。お姉様が立派なレディだということはこの国では知れ渡っていることですよ」
「そんな大層なものではありません。わたくしはまだ十一歳の子どもです」
学園に入学するのが十二歳からだから、わたくしはまだ学園にも入学していない子どもだと言える。背も高くなってきて、胸も少しだけ膨らんで来ていたが、それでもわたくしはまだまだ大人の女性には程遠かった。
「わたくしもお姉様みたいな立派なレディになりたいのです」
「クリスタは立派なレディですよ。まだ九歳なのに、わたくしと同じ勉強をして、わたくしと同じ刺繡をして、わたくしと同じピアノと声楽のレッスンを受けているではないですか」
「それでも、お姉様には敵いませんわ」
「それは年の差があるからです。年の差があるのにクリスタはよく頑張っていると思います」
クリスタちゃんは優秀でとても可愛いわたくしの妹だ。
それはわたくしも譲れなかった。
二人で言い合っていると、ハインリヒ殿下とノルベルト殿下が微笑んでいる。
「エリザベート嬢とクリスタ嬢はとても仲がいいのですね」
「僕とハインリヒのようですね」
「私はノルベルト兄上が大好きですからね」
「僕もハインリヒが大好きだよ」
ノルベルト殿下とハインリヒ殿下もとても仲がいいようだった。
ノルベルト殿下は来年の春から学園に通われるのだが、『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』で書かれていたような、ハインリヒ殿下が廃嫡となるように荒れたりしないし、ノルベルト殿下が長子相続派に翻弄されたりしない未来が見えている。
ハインリヒ殿下とノルベルト殿下の仲がこじれることもないだろう。
それが確認できたようでわたくしは安堵していた。
「お茶をご一緒致しませんか?」
「喜んで」
クリスタちゃんの誘いにハインリヒ殿下が返事をしている。
わたくしもエクムント様とお茶をしたい。
会場の中でわたくしはエクムント様を目で探していた。
エクムント様はカサンドラ様と一緒に中央の貴族たちと話している。気後れして声をかけられずにいると、カサンドラ様がエクムント様の背中を押す。
「エリザベート嬢、私に用でしたか?」
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