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五章 妹の誕生と辺境伯領
16.ハシビロコウの名はコレット
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ヒューゲル侯爵は無事に捕らえられて、カサンドラ様はわたくしたちにとても感謝していた。
「ディッペル公爵とエリザベート嬢とクリスタ嬢のおかげです。ありがとうございました」
「これで安心して領地に帰れます」
「カサンドラ様、わたくしのお誕生日にはぜひディッペル家にいらしてください」
「私の養子のエクムントの婚約者のお誕生日です。伺わせていただきます」
カサンドラ様のお役にも立てて今回の辺境伯領での滞在は実りあるものになっていた。
「お父様、また来年もわたくし、市に行きたいです」
「来年までに買った紙が全部使いきれるかな?」
「使い切れなくても、新しい柄が売っているかもしれないではないですか」
クリスタちゃんはもう来年のことを話していた。
ハシビロコウとオウムは檻に入れて貨物として預かってもらって、列車に乗ってディッペル公爵領に帰る。
ハシビロコウの世話係となる子どもは、男の子でクロードという名前だった。
「カミーユとクロードは同じ言葉で喋れるので、サンルームの整備にひとが足りないときにはカミーユを行かせてください」
「二人も使用人が増えるとは思っていなかったよ」
「富あるものが貧しいものを雇うのも義務です」
母の言うことにわたくしも頷いていた。
富めるものが貧しいものを助けて行かないとこの国は成り立たない。
特にカミーユは両親を亡くして親戚に売られているし、クロードは両親から売られているので、元の場所に戻してもまた売られるか酷い扱いを受けるだけだろう。
クリスタちゃんを引き取るように両親にお願いしたのだって、わたくしは児童虐待を見逃しておけなかったのだから、カミーユとクロードのことも放っておけるはずがない。
ディッペル家に勤めていれば最低限の教養は身に着けられるし、この国の言葉もカミーユもクロードも小さいのですぐに覚えてしまうだろう。
これまでクロードがこの国の言葉を覚えられなかったのも、誰もクロードと真剣に向かい合って話をしようとしなかったからに違いなかった。ヒューゲル侯爵家ではクロードは汚い異国の言葉を話す奴隷としてしか扱われていなかった。
ディッペル家では一人の人間として尊重されるのだ。
『あのハシビロコウを私は自分で勝手に名前を付けて呼んでいたけれど、お嬢様方がお好きな名前を付けてください』
『名前は大事です。何と呼んでいたか教えてください』
『わたくしもその名前で呼びます』
遠慮するクロードに問いかければ、しばらく迷っていたようだが、ややあって答える。
『コレットです』
『あのハシビロコウは雌なのですか?』
『そうですよ』
顔にインパクトがありすぎてわたくしはハシビロコウが雌か雄かも確かめていなかった。
コレットという美しい名前はハシビロコウに似合っているかどうかといわれればよく分からないが、クロードがそう呼んでいたのならばわたくしもそう呼ぶことにしよう。
『わたくしもコレットと呼びます』
『わたくしも。コレットって可愛い名前ですね、お姉様』
流暢に隣国の言葉を喋るわたくしとクリスタちゃんにクロードは目を丸くしていた。
『私と同じくらいの年なのに、普通に話せています。お嬢様方はすごいです』
『クロードもすぐにこの国の言葉が喋れるようになります』
『ヘルマンさんは隣国の言葉もこの国の言葉も話せるから、習ってくださいね』
隣国の言葉でコミュニケーションを取るわたくしたちにクロードは涙を浮かべていた。
『ずっと言葉が通じなくて孤独でした。こうやって話せて嬉しいです』
異国から連れて来られて、食事も碌に与えられないで、誰とも話すこともできずにハシビロコウのコレットの面倒だけ見て生きて来たクロード。その孤独は計り知れないくらい深いものだっただろう。
クロードがまた笑えるようになればいいとわたくしは思っていた。
オウムのシリルも羽根を切られているようで遠くまでは飛べなかった。
シリルもコレットと一緒にサンルームで飼われることになった。
サンルームの補修工事が大急ぎで行われる。
ガラス張りで日差しがよく入るサンルームは冬場は暖房を入れてシリルとコレットが寒くないようにするようだった。
コレットには毎日バケツ一杯の魚をクロードが与える。コレットは与えられる魚を大きな嘴で飲み込んでいた。
シリルには植物の種やドライフルーツの混ざった餌をカミーユが与える。シリルはカミーユによく懐いていて、カミーユが来ると肩に乗ったり、腕に乗ったりして甘えていた。
「サンルームの補修工事が終わったら、フランツとマリアも連れてきていいですか?」
「マリアは早いかもしれないけれど、フランツは連れて来ても構わないよ」
「フランツと一緒にコレットに餌を上げられるかしら」
「コレットの餌は生の魚だから、フランツはまだ無理かな」
わたくしとクリスタちゃんでお願いすると父はふーちゃんを連れて来ることは許してくれたが、ふーちゃんがコレットに餌を上げることは許さなかった。
コレットは生魚をたくさん食べられるようになると、弱っていたのが元気になって、サンルームの中を歩き回るようになった。
「ハシビロコウは渡りをする鳥ではないので、飛んで行ってしまうことはないでしょう」
「ハシビロコウの餌はハイギョやワニの子どもの他に、蛇や蛙ですって。すごいものを食べるのね」
「生魚で満足しているようですし、それでいいのではないでしょうか」
ハシビロコウを動物図鑑で調べてわたくしとクリスタちゃんが話していると、ふーちゃんが動物図鑑を覗き込んでくる。ハシビロコウを小さなお手手で指差して、お目目を煌めかせている。
「こえっと!」
「そうよ、ふーちゃん。コレットよ」
「サンルームに遊びに行きましょうね」
「いっくぅー!」
オムツでぷっくりしたお尻をふりふり喜んでお手手を上げるふーちゃんを、わたくしもクリスタちゃんもサンルームに連れて行ってあげたかった。
けれどまだサンルームは補修工事中で、ふーちゃんは入ることができない。
「工事が終わったら行きましょうね」
「いっくぅー!」
「もう少し先ですよ」
「ふー、いっくぅー!」
今すぐ行けると思ってしまったのか、泣き出すふーちゃんをクリスタちゃんが抱っこする。八歳児の抱っこなのでかなりバランスは悪いが、ふーちゃんはクリスタちゃんに抱っこされるのが好きなのでぴたりと泣き止む。
「ふーちゃんはいい子ですね」
「ふー、いこいこ!」
「ふーちゃんは可愛いですね」
「ふー、かーいー!」
抱き締められてクリスタちゃんに褒められるとふーちゃんはすっかり泣き止んでしまった。
サンルームには水が引かれて、噴水ができているという。その噴水の中にコレットは住めるようにするようだ。噴水の整備はクロードを筆頭に使用人たちがやってくれる。
「コレットには会えないけれど、シリルを連れてきてもらうのはどうでしょう?」
クリスタちゃんの発案でわたくしとクリスタちゃんはサンルームのカミーユのところに行ったのだが、カミーユの返事はよいものではなかった。
『このサイズのオウムは大量の粉を出すんです。その粉を浴び続けていると、肺の病気になるとも言われています。それに、糞の制御ができません。躾をしてもどこにでも糞をしてしまうのです』
それではシリルをふーちゃんのところに連れて行くのは難しい。
『やはりサンルームの改装が済んでから、広い場所で会わせましょう』
『ふーちゃんには我慢してもらいましょう』
わたくしとクリスタちゃんの意見は一致した。
それにしても、オウムが粉を出すだなんて聞いたことがなかった。わたくしは動物図鑑にも乗っていなかったオウムの生態を知ることができた。
飼ってみなければ分からない。
『カミーユは平気ですか?』
『私は布を口に巻いてマスクにしています。エリザベートお嬢様とクリスタお嬢様とフランツ様も、来られるときには布をご用意ください』
カミーユは粉対策をしっかりとしていた。
わたくしもクリスタちゃんも、フランツの分も、サンルームに来るときには粉対策をしっかりとしておかなければいけないだろう。
カミーユに教えられて一つ賢くなったわたくしだった。
「ディッペル公爵とエリザベート嬢とクリスタ嬢のおかげです。ありがとうございました」
「これで安心して領地に帰れます」
「カサンドラ様、わたくしのお誕生日にはぜひディッペル家にいらしてください」
「私の養子のエクムントの婚約者のお誕生日です。伺わせていただきます」
カサンドラ様のお役にも立てて今回の辺境伯領での滞在は実りあるものになっていた。
「お父様、また来年もわたくし、市に行きたいです」
「来年までに買った紙が全部使いきれるかな?」
「使い切れなくても、新しい柄が売っているかもしれないではないですか」
クリスタちゃんはもう来年のことを話していた。
ハシビロコウとオウムは檻に入れて貨物として預かってもらって、列車に乗ってディッペル公爵領に帰る。
ハシビロコウの世話係となる子どもは、男の子でクロードという名前だった。
「カミーユとクロードは同じ言葉で喋れるので、サンルームの整備にひとが足りないときにはカミーユを行かせてください」
「二人も使用人が増えるとは思っていなかったよ」
「富あるものが貧しいものを雇うのも義務です」
母の言うことにわたくしも頷いていた。
富めるものが貧しいものを助けて行かないとこの国は成り立たない。
特にカミーユは両親を亡くして親戚に売られているし、クロードは両親から売られているので、元の場所に戻してもまた売られるか酷い扱いを受けるだけだろう。
クリスタちゃんを引き取るように両親にお願いしたのだって、わたくしは児童虐待を見逃しておけなかったのだから、カミーユとクロードのことも放っておけるはずがない。
ディッペル家に勤めていれば最低限の教養は身に着けられるし、この国の言葉もカミーユもクロードも小さいのですぐに覚えてしまうだろう。
これまでクロードがこの国の言葉を覚えられなかったのも、誰もクロードと真剣に向かい合って話をしようとしなかったからに違いなかった。ヒューゲル侯爵家ではクロードは汚い異国の言葉を話す奴隷としてしか扱われていなかった。
ディッペル家では一人の人間として尊重されるのだ。
『あのハシビロコウを私は自分で勝手に名前を付けて呼んでいたけれど、お嬢様方がお好きな名前を付けてください』
『名前は大事です。何と呼んでいたか教えてください』
『わたくしもその名前で呼びます』
遠慮するクロードに問いかければ、しばらく迷っていたようだが、ややあって答える。
『コレットです』
『あのハシビロコウは雌なのですか?』
『そうですよ』
顔にインパクトがありすぎてわたくしはハシビロコウが雌か雄かも確かめていなかった。
コレットという美しい名前はハシビロコウに似合っているかどうかといわれればよく分からないが、クロードがそう呼んでいたのならばわたくしもそう呼ぶことにしよう。
『わたくしもコレットと呼びます』
『わたくしも。コレットって可愛い名前ですね、お姉様』
流暢に隣国の言葉を喋るわたくしとクリスタちゃんにクロードは目を丸くしていた。
『私と同じくらいの年なのに、普通に話せています。お嬢様方はすごいです』
『クロードもすぐにこの国の言葉が喋れるようになります』
『ヘルマンさんは隣国の言葉もこの国の言葉も話せるから、習ってくださいね』
隣国の言葉でコミュニケーションを取るわたくしたちにクロードは涙を浮かべていた。
『ずっと言葉が通じなくて孤独でした。こうやって話せて嬉しいです』
異国から連れて来られて、食事も碌に与えられないで、誰とも話すこともできずにハシビロコウのコレットの面倒だけ見て生きて来たクロード。その孤独は計り知れないくらい深いものだっただろう。
クロードがまた笑えるようになればいいとわたくしは思っていた。
オウムのシリルも羽根を切られているようで遠くまでは飛べなかった。
シリルもコレットと一緒にサンルームで飼われることになった。
サンルームの補修工事が大急ぎで行われる。
ガラス張りで日差しがよく入るサンルームは冬場は暖房を入れてシリルとコレットが寒くないようにするようだった。
コレットには毎日バケツ一杯の魚をクロードが与える。コレットは与えられる魚を大きな嘴で飲み込んでいた。
シリルには植物の種やドライフルーツの混ざった餌をカミーユが与える。シリルはカミーユによく懐いていて、カミーユが来ると肩に乗ったり、腕に乗ったりして甘えていた。
「サンルームの補修工事が終わったら、フランツとマリアも連れてきていいですか?」
「マリアは早いかもしれないけれど、フランツは連れて来ても構わないよ」
「フランツと一緒にコレットに餌を上げられるかしら」
「コレットの餌は生の魚だから、フランツはまだ無理かな」
わたくしとクリスタちゃんでお願いすると父はふーちゃんを連れて来ることは許してくれたが、ふーちゃんがコレットに餌を上げることは許さなかった。
コレットは生魚をたくさん食べられるようになると、弱っていたのが元気になって、サンルームの中を歩き回るようになった。
「ハシビロコウは渡りをする鳥ではないので、飛んで行ってしまうことはないでしょう」
「ハシビロコウの餌はハイギョやワニの子どもの他に、蛇や蛙ですって。すごいものを食べるのね」
「生魚で満足しているようですし、それでいいのではないでしょうか」
ハシビロコウを動物図鑑で調べてわたくしとクリスタちゃんが話していると、ふーちゃんが動物図鑑を覗き込んでくる。ハシビロコウを小さなお手手で指差して、お目目を煌めかせている。
「こえっと!」
「そうよ、ふーちゃん。コレットよ」
「サンルームに遊びに行きましょうね」
「いっくぅー!」
オムツでぷっくりしたお尻をふりふり喜んでお手手を上げるふーちゃんを、わたくしもクリスタちゃんもサンルームに連れて行ってあげたかった。
けれどまだサンルームは補修工事中で、ふーちゃんは入ることができない。
「工事が終わったら行きましょうね」
「いっくぅー!」
「もう少し先ですよ」
「ふー、いっくぅー!」
今すぐ行けると思ってしまったのか、泣き出すふーちゃんをクリスタちゃんが抱っこする。八歳児の抱っこなのでかなりバランスは悪いが、ふーちゃんはクリスタちゃんに抱っこされるのが好きなのでぴたりと泣き止む。
「ふーちゃんはいい子ですね」
「ふー、いこいこ!」
「ふーちゃんは可愛いですね」
「ふー、かーいー!」
抱き締められてクリスタちゃんに褒められるとふーちゃんはすっかり泣き止んでしまった。
サンルームには水が引かれて、噴水ができているという。その噴水の中にコレットは住めるようにするようだ。噴水の整備はクロードを筆頭に使用人たちがやってくれる。
「コレットには会えないけれど、シリルを連れてきてもらうのはどうでしょう?」
クリスタちゃんの発案でわたくしとクリスタちゃんはサンルームのカミーユのところに行ったのだが、カミーユの返事はよいものではなかった。
『このサイズのオウムは大量の粉を出すんです。その粉を浴び続けていると、肺の病気になるとも言われています。それに、糞の制御ができません。躾をしてもどこにでも糞をしてしまうのです』
それではシリルをふーちゃんのところに連れて行くのは難しい。
『やはりサンルームの改装が済んでから、広い場所で会わせましょう』
『ふーちゃんには我慢してもらいましょう』
わたくしとクリスタちゃんの意見は一致した。
それにしても、オウムが粉を出すだなんて聞いたことがなかった。わたくしは動物図鑑にも乗っていなかったオウムの生態を知ることができた。
飼ってみなければ分からない。
『カミーユは平気ですか?』
『私は布を口に巻いてマスクにしています。エリザベートお嬢様とクリスタお嬢様とフランツ様も、来られるときには布をご用意ください』
カミーユは粉対策をしっかりとしていた。
わたくしもクリスタちゃんも、フランツの分も、サンルームに来るときには粉対策をしっかりとしておかなければいけないだろう。
カミーユに教えられて一つ賢くなったわたくしだった。
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