116 / 528
四章 婚約式
26.詩で分かり合う二人
しおりを挟む
列車に乗って王都まで行って、馬車で王宮まで行った。
その日の夜の晩餐会にはわたくしとクリスタちゃんは出なかったが、ふーちゃんも一緒なので少しも退屈ではなかった。
テラスに雪が積もっていたのでふーちゃんとテラスに出て雪で遊ぶ。ふーちゃんのことはヘルマンさんが抱っこしてくれていたが、テラスに積もっている雪を触らせてもらって、冷たさに水色のお目目を丸くして、驚いているのが可愛かった。
わたくしとクリスタちゃんが参加できたのは翌日のお茶会からだった。
お茶会のためにドレスを着て、髪をマルレーンにハーフアップに纏めてもらう。本当は全部上げて欲しかったのだが、この年齢ではそれはおかしいので、ハーフアップで我慢する。
もう少し大きくなったら髪を上げてエクムント様の隣りに立つのだ。
その日をわたくしは楽しみにしていた。
クリスタちゃんはデボラに前髪を編み込みにしてもらって、後ろも一本の三つ編みにしてもらっていた。
「レーニ嬢とも会えるかしら」
「リリエンタール侯爵も招かれているでしょうけれど、レーニ嬢が来るかは分からないわ」
レーニちゃんはクリスタちゃんと同じ年なのだ。リリエンタール侯爵の判断によっては留守番ということもあり得る。
「行ってきますね、フランツ」
「いい子で待っていてくださいね」
ふーちゃんに挨拶をしてわたくしとクリスタちゃんは部屋を出た。廊下ではエクムント様が待っていてくれる。エクムント様に手を差し出されてわたくしはエクムント様の白い手袋を付けた大きな手に手を重ねた。
エクムント様は長身で手足も大きいので、わたくしがとても小さいように思えてしまう。母は長身な方だが、それでもエクムント様の胸くらいしか身長がない。母に似ているならばわたくしもそれくらいしか背は伸びないだろう。
踵の低い靴が妙に子どもっぽく感じられて、わたくしはエクムント様の隣りに並ぶのが恥ずかしい気分になった。それでも髪に付けているダリアの造花の髪飾りを思えば胸を張って大広間にいける。
大広間では国王陛下が王妃殿下を椅子に座らせて隣りに立っていた。王妃殿下は大きくなってきたお腹を押さえて、優しく微笑んでいる。
「エリザベート嬢、クリスタ嬢、父上のお誕生日に来てくださってありがとうございます。父上と母上が仲睦まじくて、私は本当に嬉しいんです。父上、母上のために座る場所を用意させろって命じたんですよ」
早口になっているハインリヒ殿下はそれだけ嬉しかったのだろう。黒い目がきらきらと輝いている。
「ハインリヒ、父上がご挨拶をするよ」
「あ、うるさかったですね。ごめんなさい」
興奮しているハインリヒ殿下をノルベルト殿下が諫めている。
国王陛下が会場に集まった貴族や王族に挨拶をする。
「この度は私の誕生日に来てくれてありがとう。王妃も懐妊しており、私は今最高に幸せだ。この幸せを崩さぬよう、国をしっかりと治めていきたいと思っている」
「元気なお子を産んで、国王陛下をお支えします」
「ありがとう、王妃よ」
愛情がそこにあるのかは分からない。
けれど国王陛下と王妃殿下は国を支えるパートナーとして手を結んだようだった。それがハインリヒ殿下には両親が和解したように見えて嬉しいのだろう。
「エリザベート様、クリスタ様、お久しぶりです。お会いしたかったです」
「レーニ嬢、いらっしゃったのですね」
「はい、今回の国王陛下のご生誕の式典はノルベルト殿下の婚約者の王女殿下が来られると聞いて、わたくしもご挨拶するように言われて来ました。隣国の言葉は難しくてまだ上手く話せないのですが……」
「わたくしもとても難しくて苦労しました」
手を取り合っているレーニちゃんとクリスタちゃんが可愛い。レーニちゃんは髪の毛を一つの三つ編みにしていて、前髪も編み込んでいた。
三つ編みを気に入っているというのは本当のようだ。
「僕の婚約者にエリザベート嬢とクリスタ嬢とレーニ嬢をご紹介させてください」
「お願いいたします、ノルベルト殿下」
「とても楽しみにしてきましたの」
「ご挨拶、ちゃんとできるでしょうか」
不安そうなレーニちゃんをクリスタちゃんが「大丈夫ですよ」と背中を押している。
ノルベルト殿下に連れて来られてわたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんは隣国の王女殿下の前に出た。他の方から挨拶をされていた王女殿下は、ノルベルト殿下の顔を見るとぱっと花の咲き乱れるような華やかな笑顔になる。
「ノルベルト殿下、お待ちしておりました。一緒にお茶を致しましょう」
「よろこんで、ノエル殿下。ノエル殿下に紹介したいひとたちがいるのです」
「まぁ、可愛らしい女の子たちですわ」
王女殿下は流暢にこの国の言葉を喋れている。さすがは隣国の王女殿下というだけはある。しっかりと教育されているのだろう。
『お初にお目にかかります、エリザベート・ディッペルと申します。王女殿下、ようこそ我が国にいらっしゃいました』
『エリザベートの妹のクリスタで御座います。お目にかかれて光栄です』
わたくしもクリスタちゃんも練習したご挨拶を完璧に言うことができた。
「わたくしの国の言葉でご挨拶をいただくなんて、嬉しいですわ。ありがとうございます。ですが、わたくしは幼い頃からこの国に嫁ぐであろうことが決まっておりましたので、この国の言葉を母国語と同じように習得しております。お気になさらず、この国の言葉で話しかけてください」
王女殿下の言葉にわたくしとクリスタちゃんは胸を撫で下ろす。なぜなら上手く喋れなくてレーニちゃんが半泣きの顔になっていたのだ。
「初めまして、わたくし、レーニ・リリエンタールと申します。王女殿下にご挨拶できてとても光栄です。隣国の言葉でないことをお許しください」
「気にしないでくださいと今言いましたよ。エリザベート嬢、クリスタ嬢、レーニ嬢、わたくしはノエル・リヴィエ。次の春からこの国の学園に留学してきます。エリザベート嬢もクリスタ嬢もレーニ嬢も学園には入学するのでしょう?」
「わたくしは三年後に学園に入学します」
「わたくしは四年後です」
「わたくしも四年後です」
「学園には六年間留学します。同時期に学園にいることもあるでしょう。そのときにはよろしくお願いしますね」
ノエル殿下の言葉にわたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんは深く頭を下げる。
この国の学期は春から始まるようなので、春生まれのクリスタちゃんはわたくしと一年半離れているが、学年は一つしか違わないのだ。
「僕も二年後には学園に入学します」
「お待ちしております、ノルベルト殿下」
「早く一緒に学園に通いたいですね」
「この国でノルベルト殿下のおそばにいられるだけでもわたくしは幸せですよ」
二歳ノエル殿下の方がノルベルト殿下よりも年上なのだが、それを感じさせない可愛さであるし、ノエル殿下はどこかノルベルト殿下と雰囲気が似ていた。
髪がノエル殿下が薄いプラチナブロンドで、ノルベルト殿下が銀色だからかもしれない。
「わたくし、王女殿下の書かれた詩に感動しましたの」
「あの詩を分かって下さるのですか、クリスタ嬢!? 国では兄上や姉上に馬鹿にされていました」
「馬鹿にするなんて! あの詩は素晴らしいものでした。わたくしもあんな詩が書けるようになりたいのです」
「クリスタ嬢、わたくしと一緒に詩の勉強をしましょう」
詩に関してはわたくしは全然分からないのだが、クリスタちゃんとノエル殿下は分かり合ってしまったようだ。手を取り合っている。
「わたくしのことは気軽にノエルと呼んでくださいませね」
「はい、ノエル殿下」
「クリスタ嬢のような方がこの国にいて本当に嬉しいです。仲良くしましょうね」
ノエル殿下とクリスタ嬢の関係が良好なのはいけないことではないので、わたくしはそっと見守っておくことにした。
「恋の妖精さん、わたくしも出会いたいですわ」
「クリスタ嬢も恋をしているのですか?」
「それは……」
年相応の女の子のように話しているノエル殿下とクリスタ嬢にわたくしとハインリヒ殿下が顔を見合わせ、ノルベルト殿下が満面の笑顔だったのは言うまでもない。
その日の夜の晩餐会にはわたくしとクリスタちゃんは出なかったが、ふーちゃんも一緒なので少しも退屈ではなかった。
テラスに雪が積もっていたのでふーちゃんとテラスに出て雪で遊ぶ。ふーちゃんのことはヘルマンさんが抱っこしてくれていたが、テラスに積もっている雪を触らせてもらって、冷たさに水色のお目目を丸くして、驚いているのが可愛かった。
わたくしとクリスタちゃんが参加できたのは翌日のお茶会からだった。
お茶会のためにドレスを着て、髪をマルレーンにハーフアップに纏めてもらう。本当は全部上げて欲しかったのだが、この年齢ではそれはおかしいので、ハーフアップで我慢する。
もう少し大きくなったら髪を上げてエクムント様の隣りに立つのだ。
その日をわたくしは楽しみにしていた。
クリスタちゃんはデボラに前髪を編み込みにしてもらって、後ろも一本の三つ編みにしてもらっていた。
「レーニ嬢とも会えるかしら」
「リリエンタール侯爵も招かれているでしょうけれど、レーニ嬢が来るかは分からないわ」
レーニちゃんはクリスタちゃんと同じ年なのだ。リリエンタール侯爵の判断によっては留守番ということもあり得る。
「行ってきますね、フランツ」
「いい子で待っていてくださいね」
ふーちゃんに挨拶をしてわたくしとクリスタちゃんは部屋を出た。廊下ではエクムント様が待っていてくれる。エクムント様に手を差し出されてわたくしはエクムント様の白い手袋を付けた大きな手に手を重ねた。
エクムント様は長身で手足も大きいので、わたくしがとても小さいように思えてしまう。母は長身な方だが、それでもエクムント様の胸くらいしか身長がない。母に似ているならばわたくしもそれくらいしか背は伸びないだろう。
踵の低い靴が妙に子どもっぽく感じられて、わたくしはエクムント様の隣りに並ぶのが恥ずかしい気分になった。それでも髪に付けているダリアの造花の髪飾りを思えば胸を張って大広間にいける。
大広間では国王陛下が王妃殿下を椅子に座らせて隣りに立っていた。王妃殿下は大きくなってきたお腹を押さえて、優しく微笑んでいる。
「エリザベート嬢、クリスタ嬢、父上のお誕生日に来てくださってありがとうございます。父上と母上が仲睦まじくて、私は本当に嬉しいんです。父上、母上のために座る場所を用意させろって命じたんですよ」
早口になっているハインリヒ殿下はそれだけ嬉しかったのだろう。黒い目がきらきらと輝いている。
「ハインリヒ、父上がご挨拶をするよ」
「あ、うるさかったですね。ごめんなさい」
興奮しているハインリヒ殿下をノルベルト殿下が諫めている。
国王陛下が会場に集まった貴族や王族に挨拶をする。
「この度は私の誕生日に来てくれてありがとう。王妃も懐妊しており、私は今最高に幸せだ。この幸せを崩さぬよう、国をしっかりと治めていきたいと思っている」
「元気なお子を産んで、国王陛下をお支えします」
「ありがとう、王妃よ」
愛情がそこにあるのかは分からない。
けれど国王陛下と王妃殿下は国を支えるパートナーとして手を結んだようだった。それがハインリヒ殿下には両親が和解したように見えて嬉しいのだろう。
「エリザベート様、クリスタ様、お久しぶりです。お会いしたかったです」
「レーニ嬢、いらっしゃったのですね」
「はい、今回の国王陛下のご生誕の式典はノルベルト殿下の婚約者の王女殿下が来られると聞いて、わたくしもご挨拶するように言われて来ました。隣国の言葉は難しくてまだ上手く話せないのですが……」
「わたくしもとても難しくて苦労しました」
手を取り合っているレーニちゃんとクリスタちゃんが可愛い。レーニちゃんは髪の毛を一つの三つ編みにしていて、前髪も編み込んでいた。
三つ編みを気に入っているというのは本当のようだ。
「僕の婚約者にエリザベート嬢とクリスタ嬢とレーニ嬢をご紹介させてください」
「お願いいたします、ノルベルト殿下」
「とても楽しみにしてきましたの」
「ご挨拶、ちゃんとできるでしょうか」
不安そうなレーニちゃんをクリスタちゃんが「大丈夫ですよ」と背中を押している。
ノルベルト殿下に連れて来られてわたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんは隣国の王女殿下の前に出た。他の方から挨拶をされていた王女殿下は、ノルベルト殿下の顔を見るとぱっと花の咲き乱れるような華やかな笑顔になる。
「ノルベルト殿下、お待ちしておりました。一緒にお茶を致しましょう」
「よろこんで、ノエル殿下。ノエル殿下に紹介したいひとたちがいるのです」
「まぁ、可愛らしい女の子たちですわ」
王女殿下は流暢にこの国の言葉を喋れている。さすがは隣国の王女殿下というだけはある。しっかりと教育されているのだろう。
『お初にお目にかかります、エリザベート・ディッペルと申します。王女殿下、ようこそ我が国にいらっしゃいました』
『エリザベートの妹のクリスタで御座います。お目にかかれて光栄です』
わたくしもクリスタちゃんも練習したご挨拶を完璧に言うことができた。
「わたくしの国の言葉でご挨拶をいただくなんて、嬉しいですわ。ありがとうございます。ですが、わたくしは幼い頃からこの国に嫁ぐであろうことが決まっておりましたので、この国の言葉を母国語と同じように習得しております。お気になさらず、この国の言葉で話しかけてください」
王女殿下の言葉にわたくしとクリスタちゃんは胸を撫で下ろす。なぜなら上手く喋れなくてレーニちゃんが半泣きの顔になっていたのだ。
「初めまして、わたくし、レーニ・リリエンタールと申します。王女殿下にご挨拶できてとても光栄です。隣国の言葉でないことをお許しください」
「気にしないでくださいと今言いましたよ。エリザベート嬢、クリスタ嬢、レーニ嬢、わたくしはノエル・リヴィエ。次の春からこの国の学園に留学してきます。エリザベート嬢もクリスタ嬢もレーニ嬢も学園には入学するのでしょう?」
「わたくしは三年後に学園に入学します」
「わたくしは四年後です」
「わたくしも四年後です」
「学園には六年間留学します。同時期に学園にいることもあるでしょう。そのときにはよろしくお願いしますね」
ノエル殿下の言葉にわたくしとクリスタちゃんとレーニちゃんは深く頭を下げる。
この国の学期は春から始まるようなので、春生まれのクリスタちゃんはわたくしと一年半離れているが、学年は一つしか違わないのだ。
「僕も二年後には学園に入学します」
「お待ちしております、ノルベルト殿下」
「早く一緒に学園に通いたいですね」
「この国でノルベルト殿下のおそばにいられるだけでもわたくしは幸せですよ」
二歳ノエル殿下の方がノルベルト殿下よりも年上なのだが、それを感じさせない可愛さであるし、ノエル殿下はどこかノルベルト殿下と雰囲気が似ていた。
髪がノエル殿下が薄いプラチナブロンドで、ノルベルト殿下が銀色だからかもしれない。
「わたくし、王女殿下の書かれた詩に感動しましたの」
「あの詩を分かって下さるのですか、クリスタ嬢!? 国では兄上や姉上に馬鹿にされていました」
「馬鹿にするなんて! あの詩は素晴らしいものでした。わたくしもあんな詩が書けるようになりたいのです」
「クリスタ嬢、わたくしと一緒に詩の勉強をしましょう」
詩に関してはわたくしは全然分からないのだが、クリスタちゃんとノエル殿下は分かり合ってしまったようだ。手を取り合っている。
「わたくしのことは気軽にノエルと呼んでくださいませね」
「はい、ノエル殿下」
「クリスタ嬢のような方がこの国にいて本当に嬉しいです。仲良くしましょうね」
ノエル殿下とクリスタ嬢の関係が良好なのはいけないことではないので、わたくしはそっと見守っておくことにした。
「恋の妖精さん、わたくしも出会いたいですわ」
「クリスタ嬢も恋をしているのですか?」
「それは……」
年相応の女の子のように話しているノエル殿下とクリスタ嬢にわたくしとハインリヒ殿下が顔を見合わせ、ノルベルト殿下が満面の笑顔だったのは言うまでもない。
47
お気に入りに追加
1,684
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢エリザベート物語
kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ
公爵令嬢である。
前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。
ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。
父はアフレイド・ノイズ公爵。
ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。
魔法騎士団の総団長でもある。
母はマーガレット。
隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。
兄の名前はリアム。
前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。
そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。
王太子と婚約なんてするものか。
国外追放になどなるものか。
乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。
私は人生をあきらめない。
エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。
⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
悪役令嬢ですが、ヒロインの恋を応援していたら婚約者に執着されています
窓辺ミナミ
ファンタジー
悪役令嬢の リディア・メイトランド に転生した私。
シナリオ通りなら、死ぬ運命。
だけど、ヒロインと騎士のストーリーが神エピソード! そのスチルを生で見たい!
騎士エンドを見学するべく、ヒロインの恋を応援します!
というわけで、私、悪役やりません!
来たるその日の為に、シナリオを改変し努力を重ねる日々。
あれれ、婚約者が何故か甘く見つめてきます……!
気付けば婚約者の王太子から溺愛されて……。
悪役令嬢だったはずのリディアと、彼女を愛してやまない執着系王子クリストファーの甘い恋物語。はじまりはじまり!
悪役令嬢を陥れようとして失敗したヒロインのその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
女伯グリゼルダはもう不惑の歳だが、過去に起こしたスキャンダルが原因で異性から敬遠され未だに独身だった。
二十二年前、グリゼルダは恋仲になった王太子と結託して彼の婚約者である公爵令嬢を陥れようとした。
けれど、返り討ちに遭ってしまい、結局恋人である王太子とも破局してしまったのだ。
ある時、グリゼルダは王都で開かれた仮面舞踏会に参加する。そこで、トラヴィスという年下の青年と知り合ったグリゼルダは彼と恋仲になった。そして、どんどん彼に夢中になっていく。
だが、ある日。トラヴィスは、突然グリゼルダの前から姿を消してしまう。グリゼルダはショックのあまり倒れてしまい、気づいた時には病院のベッドの上にいた。
グリゼルダは、心配そうに自分の顔を覗き込む執事にトラヴィスと連絡が取れなくなってしまったことを伝える。すると、執事は首を傾げた。
そして、困惑した様子でグリゼルダに尋ねたのだ。「トラヴィスって、一体誰ですか? そんな方、この世に存在しませんよね?」と──。
罠にはめられた公爵令嬢~今度は私が報復する番です
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
ファンタジー
【私と私の家族の命を奪ったのは一体誰?】
私には婚約中の王子がいた。
ある夜のこと、内密で王子から城に呼び出されると、彼は見知らぬ女性と共に私を待ち受けていた。
そして突然告げられた一方的な婚約破棄。しかし二人の婚約は政略的なものであり、とてもでは無いが受け入れられるものではなかった。そこで婚約破棄の件は持ち帰らせてもらうことにしたその帰り道。突然馬車が襲われ、逃げる途中で私は滝に落下してしまう。
次に目覚めた場所は粗末な小屋の中で、私を助けたという青年が側にいた。そして彼の話で私は驚愕の事実を知ることになる。
目覚めた世界は10年後であり、家族は反逆罪で全員処刑されていた。更に驚くべきことに蘇った身体は全く別人の女性であった。
名前も素性も分からないこの身体で、自分と家族の命を奪った相手に必ず報復することに私は決めた――。
※他サイトでも投稿中
乙女ゲームの世界だと、いつから思い込んでいた?
シナココ
ファンタジー
母親違いの妹をいじめたというふわふわした冤罪で婚約破棄された上に、最北の辺境地に流された公爵令嬢ハイデマリー。勝ち誇る妹・ゲルダは転生者。この世界のヒロインだと豪語し、王太子妃に成り上がる。乙女ゲームのハッピーエンドの確定だ。
……乙女ゲームが終わったら、戦争ストラテジーゲームが始まるのだ。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
飯屋の娘は魔法を使いたくない?
秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。
魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。
それを見ていた貴族の青年が…。
異世界転生の話です。
のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる