108 / 528
四章 婚約式
18.ふーちゃんのはいはい
しおりを挟む
ふーちゃんはお座りができるようになっていたが、遂にはいはいを始めた。
この日に備えて子ども部屋は隅々まで掃除してあるし、絨毯も替えて、子ども部屋に入るときにはルームシューズに履き替えるようにしていた。
ふーちゃんのはいはいは匍匐前進形式だった。お尻が上がらないのか、肘で床を擦って、お尻を上げないままで足を動かして前に進む。
最初は前に進まなくて後ろに進んでいたが、数日で前に進むようになっていた。
「うー! あー!」
わたくしとクリスタちゃんが子ども部屋にやってくると大喜びではいはいでよって来てくれるふーちゃん。ニッコリ笑顔でわたくしとクリスタちゃんを見上げる姿に、あまりの可愛さに頭がくらくらしそうだった。
「ふーちゃん、ねぇねよー?」
「うー!」
「ねぇね!」
「あだ!」
クリスタちゃんはふーちゃんに一生懸命「ねぇね」という単語を教え込もうとしていた。さすがにまだ早いだろうと思っていたがふーちゃんの学習能力は並ではなかった。
「ねぇ!」
「そうよ! ふーちゃん、素晴らしいわ! ねぇねよ!」
「ねぇ!」
「ふーちゃん、最高よ!」
褒めたたえられてふーちゃんは大喜びで「ねぇ」という言葉を続けて言っている。赤ちゃんの発達にクリスタちゃんの執念が勝った瞬間だった。
ハインリヒ殿下がわたくしのお誕生日で言いかけた言葉の意味も、その頃には分かっていた。
王妃殿下がご懐妊されたのだ。
ハインリヒ殿下は嬉しくてすぐにでも話したかっただろうが、国王陛下と王妃殿下は話し合って、安定期に入るまでは公表しないことに決めていたようだ。あの場で話されていたらわたくしの方が極秘事項を知ってしまって困っていたところだった。
安定期についてわたくしとクリスタちゃんはパウリーネ先生に聞いてみたいことがあった。
ふーちゃんの離乳食の食べ具合を見に来ているパウリーネ先生に、ふーちゃんの離乳食が終わったら聞こうとわたくしとクリスタちゃんで少し待っていた。
ふーちゃんはお手手が自由に動くようになって、視界に入ったものに手が向かうようになっていたので、離乳食を自分で掴んで口に運んでいる。最初はそれで順調に食べているのだが、そのうちに飽きてしまって離乳食を手でぐちゃぐちゃにしたり、投げたりし始める。
「ヘルマンさん、遊び食べが始まったら離乳食はお終いにして、フランツ様が欲しがるだけミルクをあげてください」
「分かりました、パウリーネ先生」
指導を受けてヘルマンさんはふーちゃんの離乳食を片付けて、ふーちゃんにミルクを飲ませ始めた。哺乳瓶を口に咥えるとふーちゃんは大人しくなって静かに飲んでいる。飲んでいるうちにとろんと眠たそうに瞼が落ちて来るのも可愛い。
ミルクは八十度以上の熱湯で作って冷やしたもので、雑菌は駆除されている。
パウリーネ先生の指導によってふーちゃんはすくすくと健康に育っていた。
「パウリーネ先生、王妃殿下がご懐妊を発表されましたが、安定期とは何か月頃ですか?」
「初期流産のリスクが減って、悪阻が治まり始める五か月頃を言います」
「初期流産って何ですか、パウリーネ先生」
「お腹の中で赤ちゃんが妊娠初期に死んでしまうことです。初期流産は理由なく起こることで、防ぐこともできません」
わたくしとクリスタちゃんの質問にパウリーネ先生は分かりやすく答えてくれる。
パウリーネ先生の話を聞きながらわたくしは母のことを思い出していた。
わたくしがまだ幼い頃に母は流産を経験している。それは初期流産だったのだろうか。理由がなく防ぐことができないというのであれば、母のせいではないし、どうしようもなかったのだろう。
「安定期はいつまで続くのですか」
「実は、安定期とは医学用語ではないのですよ」
「そうなのですか」
「一般的にそのように言われている期間です。正確には五か月、つまり十六週未満を妊娠初期、十六週から二十八週未満を妊娠中期、二十八週以降を妊娠後期と呼びます」
具体的な週を言われてもわたくしにもクリスタちゃんにもピンとこない。
クリスタちゃんはもっと詳しく知りたいようだった。
「赤ちゃんが生まれてくるのは何週くらいなのですか?」
「三十七週から三十九週で生まれてくることが多いですが、個人差がありますね」
約九か月で赤ちゃんは生まれて来るのだと聞いて、わたくしは前世の記憶にあった十月十日とは少し違うのだと思っていた。
実際に何件ものお産の手伝いを経験したパウリーネ先生が言うのだから間違いないだろうが、十月十日と言われているのに理由があった気がするのだが、前世で結婚や妊娠に全く縁がなかったわたくしは思い出すことができなかった。
そもそも、九歳のわたくしに前世の記憶が朧気に着いただけで、わたくしの精神は九歳のエリザベート・ディッペルで、前世の名前すらも覚えていないのだから仕方がない。
「お母様は次、いつ赤ちゃんができますか?」
「それは分かりませんね。赤ちゃんというのは授かりもので、いつできるかはわからないのですよ」
真剣に聞くクリスタちゃんにパウリーネ先生はちょっと笑って答えていた。
クリスタちゃんはふーちゃんをとても可愛がっているが、それ以外にも弟妹が欲しいようだ。
わたくしも母の懐妊を楽しみにしていた。
はいはいをするふーちゃんだが、まだ方向転換ができない。
壁まではいはいをしていくと、そこで止まっているか、寝返りを打ってどうにか方向を変えようとするのだが、大体失敗して壁に頭をぶつけて泣いている。
わたくしとクリスタちゃんがいるときには、ふーちゃんが壁に当たると方向を変えてあげた。ふーちゃんはまたはいはいをして進んで行って壁に当たる。ふーちゃんを追い駆けて方向を変えてあげるのが遊びのようでわたくしもクリスタちゃんもとても楽しかった。
「ねぇ! ねぇ!」
「ふーちゃん、ねぇねはこっちよ」
「ねぇ! ねぇ!」
上手に言えたらクリスタちゃんが喜ぶから言っているだけで、まだ意味は分かっていないだろうが、ふーちゃんは「ねぇ」と言いながらわたくしとクリスタちゃんを追い駆けて来た。追いかけっこをして途中で捕まってあげるのも楽しかった。
秋も深まって来て部屋も寒くなったので、ストーブや暖炉に火がともされているが、どちらも囲いがつけられている。ふーちゃんには触れないようになっているのだ。
そこもしっかりと管理がされていた。
天気のいい日はふーちゃんは乳母車でお散歩に出る。わたくしとクリスタちゃんもできるだけふーちゃんに同行した。
わたくしは門の前や玄関の前では、警護に当たっているエクムント様に挨拶をする。
「今日もご苦労様です。寒くはないですか?」
「軍服のジャケットを着ているので平気です。もっと寒くなればコートを着ます」
「また折り紙を教えに来てくださいね」
「休憩時間でしたら、喜んで」
まだまだエクムント様には妹としか思われていない気がするが、それでもお誕生日のお茶会のときに婚約者と言われたのでそれを心の支えにエクムント様への挨拶は欠かさない。
挨拶を終えてふーちゃんの乳母車に並走すると、ふーちゃんが自分の足に触って、靴下を脱いで投げ捨てていた。
「ふーちゃん、靴下ははいておかねば、可愛いあんよが冷えますよ?」
「あうー?」
「わたくしが作った靴下だわ。何かいけなかったのかしら」
落ち込むクリスタちゃんにヘルマンさんが笑って明るく言う。
「手に触れるものがなんでもおもちゃのように思える時期なんですよ。靴下もスポンと取れるのが楽しいのでしょうね」
何度靴下を脱いで投げ捨てても、ヘルマンさんは拾ってふーちゃんに靴下をはかせていた。
ふーちゃんは最後には靴下を口に入れようとしてヘルマンさんに止められていた。
「オモチャと思ってくれるなら気に入ってくれている証ですわよね、お姉様」
「ふーちゃんはクリスタちゃんが大好きですもの。クリスタちゃんの心のこもった靴下も大好きだと思いますよ」
「そうだといいわ。ふーちゃん、大好きよ」
寒い風が吹いてヘルマンさんはふーちゃんにショールをかける。
冬はもう間近だった。
この日に備えて子ども部屋は隅々まで掃除してあるし、絨毯も替えて、子ども部屋に入るときにはルームシューズに履き替えるようにしていた。
ふーちゃんのはいはいは匍匐前進形式だった。お尻が上がらないのか、肘で床を擦って、お尻を上げないままで足を動かして前に進む。
最初は前に進まなくて後ろに進んでいたが、数日で前に進むようになっていた。
「うー! あー!」
わたくしとクリスタちゃんが子ども部屋にやってくると大喜びではいはいでよって来てくれるふーちゃん。ニッコリ笑顔でわたくしとクリスタちゃんを見上げる姿に、あまりの可愛さに頭がくらくらしそうだった。
「ふーちゃん、ねぇねよー?」
「うー!」
「ねぇね!」
「あだ!」
クリスタちゃんはふーちゃんに一生懸命「ねぇね」という単語を教え込もうとしていた。さすがにまだ早いだろうと思っていたがふーちゃんの学習能力は並ではなかった。
「ねぇ!」
「そうよ! ふーちゃん、素晴らしいわ! ねぇねよ!」
「ねぇ!」
「ふーちゃん、最高よ!」
褒めたたえられてふーちゃんは大喜びで「ねぇ」という言葉を続けて言っている。赤ちゃんの発達にクリスタちゃんの執念が勝った瞬間だった。
ハインリヒ殿下がわたくしのお誕生日で言いかけた言葉の意味も、その頃には分かっていた。
王妃殿下がご懐妊されたのだ。
ハインリヒ殿下は嬉しくてすぐにでも話したかっただろうが、国王陛下と王妃殿下は話し合って、安定期に入るまでは公表しないことに決めていたようだ。あの場で話されていたらわたくしの方が極秘事項を知ってしまって困っていたところだった。
安定期についてわたくしとクリスタちゃんはパウリーネ先生に聞いてみたいことがあった。
ふーちゃんの離乳食の食べ具合を見に来ているパウリーネ先生に、ふーちゃんの離乳食が終わったら聞こうとわたくしとクリスタちゃんで少し待っていた。
ふーちゃんはお手手が自由に動くようになって、視界に入ったものに手が向かうようになっていたので、離乳食を自分で掴んで口に運んでいる。最初はそれで順調に食べているのだが、そのうちに飽きてしまって離乳食を手でぐちゃぐちゃにしたり、投げたりし始める。
「ヘルマンさん、遊び食べが始まったら離乳食はお終いにして、フランツ様が欲しがるだけミルクをあげてください」
「分かりました、パウリーネ先生」
指導を受けてヘルマンさんはふーちゃんの離乳食を片付けて、ふーちゃんにミルクを飲ませ始めた。哺乳瓶を口に咥えるとふーちゃんは大人しくなって静かに飲んでいる。飲んでいるうちにとろんと眠たそうに瞼が落ちて来るのも可愛い。
ミルクは八十度以上の熱湯で作って冷やしたもので、雑菌は駆除されている。
パウリーネ先生の指導によってふーちゃんはすくすくと健康に育っていた。
「パウリーネ先生、王妃殿下がご懐妊を発表されましたが、安定期とは何か月頃ですか?」
「初期流産のリスクが減って、悪阻が治まり始める五か月頃を言います」
「初期流産って何ですか、パウリーネ先生」
「お腹の中で赤ちゃんが妊娠初期に死んでしまうことです。初期流産は理由なく起こることで、防ぐこともできません」
わたくしとクリスタちゃんの質問にパウリーネ先生は分かりやすく答えてくれる。
パウリーネ先生の話を聞きながらわたくしは母のことを思い出していた。
わたくしがまだ幼い頃に母は流産を経験している。それは初期流産だったのだろうか。理由がなく防ぐことができないというのであれば、母のせいではないし、どうしようもなかったのだろう。
「安定期はいつまで続くのですか」
「実は、安定期とは医学用語ではないのですよ」
「そうなのですか」
「一般的にそのように言われている期間です。正確には五か月、つまり十六週未満を妊娠初期、十六週から二十八週未満を妊娠中期、二十八週以降を妊娠後期と呼びます」
具体的な週を言われてもわたくしにもクリスタちゃんにもピンとこない。
クリスタちゃんはもっと詳しく知りたいようだった。
「赤ちゃんが生まれてくるのは何週くらいなのですか?」
「三十七週から三十九週で生まれてくることが多いですが、個人差がありますね」
約九か月で赤ちゃんは生まれて来るのだと聞いて、わたくしは前世の記憶にあった十月十日とは少し違うのだと思っていた。
実際に何件ものお産の手伝いを経験したパウリーネ先生が言うのだから間違いないだろうが、十月十日と言われているのに理由があった気がするのだが、前世で結婚や妊娠に全く縁がなかったわたくしは思い出すことができなかった。
そもそも、九歳のわたくしに前世の記憶が朧気に着いただけで、わたくしの精神は九歳のエリザベート・ディッペルで、前世の名前すらも覚えていないのだから仕方がない。
「お母様は次、いつ赤ちゃんができますか?」
「それは分かりませんね。赤ちゃんというのは授かりもので、いつできるかはわからないのですよ」
真剣に聞くクリスタちゃんにパウリーネ先生はちょっと笑って答えていた。
クリスタちゃんはふーちゃんをとても可愛がっているが、それ以外にも弟妹が欲しいようだ。
わたくしも母の懐妊を楽しみにしていた。
はいはいをするふーちゃんだが、まだ方向転換ができない。
壁まではいはいをしていくと、そこで止まっているか、寝返りを打ってどうにか方向を変えようとするのだが、大体失敗して壁に頭をぶつけて泣いている。
わたくしとクリスタちゃんがいるときには、ふーちゃんが壁に当たると方向を変えてあげた。ふーちゃんはまたはいはいをして進んで行って壁に当たる。ふーちゃんを追い駆けて方向を変えてあげるのが遊びのようでわたくしもクリスタちゃんもとても楽しかった。
「ねぇ! ねぇ!」
「ふーちゃん、ねぇねはこっちよ」
「ねぇ! ねぇ!」
上手に言えたらクリスタちゃんが喜ぶから言っているだけで、まだ意味は分かっていないだろうが、ふーちゃんは「ねぇ」と言いながらわたくしとクリスタちゃんを追い駆けて来た。追いかけっこをして途中で捕まってあげるのも楽しかった。
秋も深まって来て部屋も寒くなったので、ストーブや暖炉に火がともされているが、どちらも囲いがつけられている。ふーちゃんには触れないようになっているのだ。
そこもしっかりと管理がされていた。
天気のいい日はふーちゃんは乳母車でお散歩に出る。わたくしとクリスタちゃんもできるだけふーちゃんに同行した。
わたくしは門の前や玄関の前では、警護に当たっているエクムント様に挨拶をする。
「今日もご苦労様です。寒くはないですか?」
「軍服のジャケットを着ているので平気です。もっと寒くなればコートを着ます」
「また折り紙を教えに来てくださいね」
「休憩時間でしたら、喜んで」
まだまだエクムント様には妹としか思われていない気がするが、それでもお誕生日のお茶会のときに婚約者と言われたのでそれを心の支えにエクムント様への挨拶は欠かさない。
挨拶を終えてふーちゃんの乳母車に並走すると、ふーちゃんが自分の足に触って、靴下を脱いで投げ捨てていた。
「ふーちゃん、靴下ははいておかねば、可愛いあんよが冷えますよ?」
「あうー?」
「わたくしが作った靴下だわ。何かいけなかったのかしら」
落ち込むクリスタちゃんにヘルマンさんが笑って明るく言う。
「手に触れるものがなんでもおもちゃのように思える時期なんですよ。靴下もスポンと取れるのが楽しいのでしょうね」
何度靴下を脱いで投げ捨てても、ヘルマンさんは拾ってふーちゃんに靴下をはかせていた。
ふーちゃんは最後には靴下を口に入れようとしてヘルマンさんに止められていた。
「オモチャと思ってくれるなら気に入ってくれている証ですわよね、お姉様」
「ふーちゃんはクリスタちゃんが大好きですもの。クリスタちゃんの心のこもった靴下も大好きだと思いますよ」
「そうだといいわ。ふーちゃん、大好きよ」
寒い風が吹いてヘルマンさんはふーちゃんにショールをかける。
冬はもう間近だった。
45
お気に入りに追加
1,684
あなたにおすすめの小説


働かなくていいなんて最高!貴族夫人の自由気ままな生活
ゆる
恋愛
前世では、仕事に追われる日々を送り、恋愛とは無縁のまま亡くなった私。
「今度こそ、のんびり優雅に暮らしたい!」
そう願って転生した先は、なんと貴族令嬢!
そして迎えた結婚式――そこで前世の記憶が蘇る。
「ちょっと待って、前世で恋人もできなかった私が結婚!?!??」
しかも相手は名門貴族の旦那様。
「君は何もしなくていい。すべて自由に過ごせばいい」と言われ、夢の“働かなくていい貴族夫人ライフ”を満喫するつもりだったのに――。
◆メイドの待遇改善を提案したら、旦那様が即採用!
◆夫の仕事を手伝ったら、持ち前の簿記と珠算スキルで屋敷の経理が超効率化!
◆商人たちに簿記を教えていたら、商業界で話題になりギルドの顧問に!?
「あれ? なんで私、働いてるの!?!??」
そんな中、旦那様から突然の告白――
「実は、君を妻にしたのは政略結婚のためではない。ずっと、君を想い続けていた」
えっ、旦那様、まさかの溺愛系でした!?
「自由を与えることでそばにいてもらう」つもりだった旦那様と、
「働かない貴族夫人」になりたかったはずの私。
お互いの本当の気持ちに気づいたとき、
気づけば 最強夫婦 になっていました――!
のんびり暮らすつもりが、商業界のキーパーソンになってしまった貴族夫人の、成長と溺愛の物語!
その転生幼女、取り扱い注意〜稀代の魔術師は魔王の娘になりました〜
みおな
ファンタジー
かつて、稀代の魔術師と呼ばれた魔女がいた。
魔王をも単独で滅ぼせるほどの力を持った彼女は、周囲に畏怖され、罠にかけて殺されてしまう。
目覚めたら、三歳の幼子に生まれ変わっていた?
国のため、民のために魔法を使っていた彼女は、今度の生は自分のために生きることを決意する。

かつて私のお母様に婚約破棄を突き付けた国王陛下が倅と婚約して後ろ盾になれと脅してきました
お好み焼き
恋愛
私のお母様は学生時代に婚約破棄されました。当時王太子だった現国王陛下にです。その国王陛下が「リザベリーナ嬢。余の倅と婚約して後ろ盾になれ。これは王命である」と私に圧をかけてきました。
稀代の悪女として処刑されたはずの私は、なぜか幼女になって公爵様に溺愛されています
水谷繭
ファンタジー
グレースは皆に悪女と罵られながら処刑された。しかし、確かに死んだはずが目を覚ますと森の中だった。その上、なぜか元の姿とは似ても似つかない幼女の姿になっている。
森を彷徨っていたグレースは、公爵様に見つかりお屋敷に引き取られることに。初めは戸惑っていたグレースだが、都合がいいので、かわい子ぶって公爵家の力を利用することに決める。
公爵様にシャーリーと名付けられ、溺愛されながら過ごすグレース。そんなある日、前世で自分を陥れたシスターと出くわす。公爵様に好意を持っているそのシスターは、シャーリーを世話するという口実で公爵に近づこうとする。シスターの目的を察したグレースは、彼女に復讐することを思いつき……。
◇画像はGirly Drop様からお借りしました
◆エール送ってくれた方ありがとうございます!
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
実家から絶縁されたので好きに生きたいと思います
榎夜
ファンタジー
婚約者が妹に奪われた挙句、家から絶縁されました。
なので、これからは自分自身の為に生きてもいいですよね?
【ご報告】
書籍化のお話を頂きまして、31日で非公開とさせていただきますm(_ _)m
発売日等は現在調整中です。

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる