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四章 婚約式
8.リリエンタール侯爵家に行く
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レーニちゃんのお母様のリリエンタール侯爵の結婚式に出るために、わたくしはドレスを用意していた。
わたくしは薄いブルーから濃いブルーにグラデーションするドレスの裾に銀色の星の模様を刺繍してもらって、クリスタちゃんは薄いピンクから赤にグラデーションするドレスの裾に薄緑の葉っぱと苺の刺繍を入れたものを用意していた。
母も産後に体操を怠らず、細いドレスが着られるようになっていた。父はいつものスーツで決めている。両親共に普段よりも地味なドレスを着ているのは、花嫁さんよりも目立ってはいけないと分かっているからだろう。
「エクムント殿にエリザベートのエスコートを頼まなければいけないね」
「クリスタはわたくしたちと一緒に結婚式に出ましょうね」
わたくしはエクムント様にエスコートしていただけるらしい。喜んでいると、クリスタちゃんがちょっと眉を下げている気がする。
「わたくしもハインリヒ殿下にエスコートしていただける日は来るのかしら」
「クリスタはハインリヒ殿下にエスコートしていただきたいのかな?」
「わたくし、ハインリヒ殿下のことが……」
頬を染めて恥じらっているクリスタちゃんの考えていることは分かっている気がした。
恋する乙女であるクリスタちゃんに両親も暖かくそれを見守っている。クリスタちゃんはわたくしが婚約したことを羨ましく思っていたが、クリスタちゃん自身が婚約する日も遠くない気はしているのだ。
「お父様、わたくしはいつ婚約できますか?」
切実なクリスタちゃんの問いかけに父が顎を撫でて考える。
「相手にもよるけれど、学園に入学するころには婚約できるんじゃないかな」
「学園に入学……わたくしが十二歳になったら?」
「エリザベートは特例のようなものだからね。最低でもそれくらいの年齢になっていないと婚約はしないかな」
父に言われてクリスタちゃんががっかりしているのが伝わって来た。
王家とこの国唯一の公爵家であるディッペル家を繋ぐ架け橋となれるのだから、クリスタちゃんとハインリヒ殿下の婚約はあり得ない話ではない。
「クリスタ、ハインリヒ殿下の婚約者となるということは、いずれ国母になるということです。その覚悟がクリスタにはあるのですか?」
「ハインリヒ殿下と結婚するためなら、わたくし頑張ります」
「それでは、行儀作法もお母様からしっかり習って、この国の王妃殿下になれるように努力しましょう」
そのために時間が必要だと言えば、クリスタちゃんはやっと納得していた。
リリエンタール侯爵の再婚には、泊りがけで出席する。
王都の王宮以外の他の貴族のところに泊まったことがなかったので、わたくしもクリスタちゃんも緊張していた。
リリエンタール侯爵家には馬車で行った。エクムント様は馬を走らせて並走する。格好いいエクムント様を見ながら馬車に乗っていられるのは楽しかったが、両親とふーちゃんとクリスタちゃんとわたくしの五人が乗ると馬車はひとの熱で暑かった。
ハンカチで汗を押さえながらリリエンタール侯爵家まで行く。
リリエンタール侯爵家ではレーニちゃんがわたくしたちの到着を待っていてくれた。
「クリスタ様、エリザベート様、いらっしゃいませ。わたくし、お二人が来て下さるのを待っていたのですよ」
「レーニ嬢、この度は本当におめでとうございます」
「レーニ嬢のお部屋も見てみたいわ。お父様、お母様、レーニ嬢と遊んでもいいですか?」
馬車から降りると駆けて来たレーニちゃんを受け止めて、一緒に話す。レーニちゃんは緑色のお目目を煌めかせている。
「わたくしたちは客間に案内してもらいます。エリザベートとクリスタはレーニ嬢と遊んでいらっしゃい」
「遊び終わったら客間に戻っておいで」
「わたくしたちはリリエンタール侯爵にご挨拶をしておきますからね」
子どもの世界は子どもの世界で守ってくれるつもりのようで、両親は客間に荷物を置いた後でリリエンタール侯爵に挨拶をするが、わたくしとクリスタちゃんはレーニちゃんと遊んでいていいことになった。
レーニちゃんの部屋に案内される。レーニちゃんの部屋は階段を登った二階にあって、日当たりのいい部屋だった。
「花冠の編み方を気にしていたでしょう? わたくし、朝から庭でシロツメクサを摘んで花冠にしていたのです」
「うわー! これ、レーニちゃんが作ったのですか? 可愛いです」
「シロツメクサが一番簡単に編めるのですよ」
一度作り上げた花冠を解いて、レーニちゃんが花冠を編み直して見せてくれる。茎を絡ませるようにして編んでいて、これならばわたくしとクリスタちゃんもできそうだ。
「結婚式の合間に時間があったら、シロツメクサの咲いているところに連れて行ってください」
「分かりましたわ、エリザベート様」
「レーニちゃんは、クリスタちゃんのことはクリスタちゃんなのに、わたくしのことはエリザベート様なのですね」
「だって、畏れ多いんですもの。本当はわたくしもエリザベートお姉様って呼びたいのです」
もじもじとしながら伝えて来るレーニちゃんにクリスタちゃんが難しい顔をしている。
「特別なのですよ? レーニちゃんだけの特別なのです。お姉様のこと、エリザベートお姉様って呼ばせてあげましょう」
「いいのですか、クリスタちゃん」
「わたくしのお姉様ですからね? それは忘れないでください」
わたくしの意見がないところでわたくしの呼び方が決まってしまった。それもクリスタちゃんとレーニちゃんが納得しているのならばいいだろう。
「エリザベートお姉様、色紙を用意しておきました。折り紙を教えてください」
「わたくしも簡単なものは教えられます」
「クリスタちゃんもお願いします」
レーニちゃんに何を教えるのが適当かと悩んだが、一番いいのはわたくしたちが初めて作ったねじる薔薇のような気がする。薔薇の折り方を教えて、最後にねじって薔薇の花にするとレーニちゃんの緑色のお目目が見開かれる。
「すごいですわ! 一瞬で立体的な薔薇になりました」
「これはわたくしの婚約者のエクムント様に教えていただいたのです」
「エクムント様は折り紙もできるのですね。優しい方のようだし、エリザベートお姉様はお幸せそうだし、素敵ですわ」
エクムント様を褒められてわたくしはとてもいい気分だった。
レーニちゃんは薔薇の折り紙を習得すると、今度は自分のお人形を見せてくれた。レーニちゃんと同じストロベリーブロンドのお人形だ。
「わたくしが髪の色で悩んでいたときに母が特別注文で作らせてくれたものです。こんな髪の色のお人形はいないのだとか。母は見事な金髪で、わたくしはそっちの方がよかったのですが、このお人形を見ていると、母は本当にわたくしを望んで産んでくれたのだと実感できるのです」
ストロベリーブロンドの髪の人形は三つ編みにされていた。
「クリスタちゃんが三つ編みを勧めてくれてから、このお人形も三つ編みにしたのです。わたくしもお揃い。可愛いでしょう?」
「とても可愛いですわ、レーニちゃん。レーニちゃんは三つ編みがよく似合います」
レーニちゃんもストロベリーブロンドの髪を三つ編みにしていた。
クリスタちゃんも三つ編みなのでレーニちゃんとお人形とお揃いだ。
「レーニちゃんは新しいお父様に会いましたか?」
「はい、会いました、エリザベートお姉様。膝をついてわたくしに視線を合わせてくれて、優しそうなお父様でした」
「お父様とお母様の仲はいいようですか?」
「決められた政略結婚ですが、お父様がいい方なので、お母様も歩み寄れるのではないかと思っています。お母様は最初から、リリエンタール家の後継者であるわたくしを邪険にするような男とは結婚しないと宣言していますから」
そうなのだ。
この国は長子相続だからリリエンタール家はレーニちゃんが継ぐことになる。将来の侯爵になるレーニちゃんを邪険にするような父親は婿養子として自分の立場が分かっていないと言わざるを得ないだろう。
レーニちゃんの新しいお父様がそんな方ではないようでわたくしは安心していた。
レーニちゃんと遊び終わると、レーニちゃんが客間まで送ってくれた。
客間に入ると両親はリリエンタール侯爵に挨拶に行っていて、部屋にはヘルマンさんとふーちゃん、マルレーンとデボラがいた。
「デボラ、わたくしの三つ編み、レーニ嬢も気に入って下さっているの。レーニ嬢に明日は一番可愛い髪型を見せてあげて」
「前髪も編み込みにして可愛く仕上げましょうかね」
「お願い、デボラ」
依頼するクリスタちゃんは明日の結婚式に参加することを楽しみにしているようだった。
わたくしは薄いブルーから濃いブルーにグラデーションするドレスの裾に銀色の星の模様を刺繍してもらって、クリスタちゃんは薄いピンクから赤にグラデーションするドレスの裾に薄緑の葉っぱと苺の刺繍を入れたものを用意していた。
母も産後に体操を怠らず、細いドレスが着られるようになっていた。父はいつものスーツで決めている。両親共に普段よりも地味なドレスを着ているのは、花嫁さんよりも目立ってはいけないと分かっているからだろう。
「エクムント殿にエリザベートのエスコートを頼まなければいけないね」
「クリスタはわたくしたちと一緒に結婚式に出ましょうね」
わたくしはエクムント様にエスコートしていただけるらしい。喜んでいると、クリスタちゃんがちょっと眉を下げている気がする。
「わたくしもハインリヒ殿下にエスコートしていただける日は来るのかしら」
「クリスタはハインリヒ殿下にエスコートしていただきたいのかな?」
「わたくし、ハインリヒ殿下のことが……」
頬を染めて恥じらっているクリスタちゃんの考えていることは分かっている気がした。
恋する乙女であるクリスタちゃんに両親も暖かくそれを見守っている。クリスタちゃんはわたくしが婚約したことを羨ましく思っていたが、クリスタちゃん自身が婚約する日も遠くない気はしているのだ。
「お父様、わたくしはいつ婚約できますか?」
切実なクリスタちゃんの問いかけに父が顎を撫でて考える。
「相手にもよるけれど、学園に入学するころには婚約できるんじゃないかな」
「学園に入学……わたくしが十二歳になったら?」
「エリザベートは特例のようなものだからね。最低でもそれくらいの年齢になっていないと婚約はしないかな」
父に言われてクリスタちゃんががっかりしているのが伝わって来た。
王家とこの国唯一の公爵家であるディッペル家を繋ぐ架け橋となれるのだから、クリスタちゃんとハインリヒ殿下の婚約はあり得ない話ではない。
「クリスタ、ハインリヒ殿下の婚約者となるということは、いずれ国母になるということです。その覚悟がクリスタにはあるのですか?」
「ハインリヒ殿下と結婚するためなら、わたくし頑張ります」
「それでは、行儀作法もお母様からしっかり習って、この国の王妃殿下になれるように努力しましょう」
そのために時間が必要だと言えば、クリスタちゃんはやっと納得していた。
リリエンタール侯爵の再婚には、泊りがけで出席する。
王都の王宮以外の他の貴族のところに泊まったことがなかったので、わたくしもクリスタちゃんも緊張していた。
リリエンタール侯爵家には馬車で行った。エクムント様は馬を走らせて並走する。格好いいエクムント様を見ながら馬車に乗っていられるのは楽しかったが、両親とふーちゃんとクリスタちゃんとわたくしの五人が乗ると馬車はひとの熱で暑かった。
ハンカチで汗を押さえながらリリエンタール侯爵家まで行く。
リリエンタール侯爵家ではレーニちゃんがわたくしたちの到着を待っていてくれた。
「クリスタ様、エリザベート様、いらっしゃいませ。わたくし、お二人が来て下さるのを待っていたのですよ」
「レーニ嬢、この度は本当におめでとうございます」
「レーニ嬢のお部屋も見てみたいわ。お父様、お母様、レーニ嬢と遊んでもいいですか?」
馬車から降りると駆けて来たレーニちゃんを受け止めて、一緒に話す。レーニちゃんは緑色のお目目を煌めかせている。
「わたくしたちは客間に案内してもらいます。エリザベートとクリスタはレーニ嬢と遊んでいらっしゃい」
「遊び終わったら客間に戻っておいで」
「わたくしたちはリリエンタール侯爵にご挨拶をしておきますからね」
子どもの世界は子どもの世界で守ってくれるつもりのようで、両親は客間に荷物を置いた後でリリエンタール侯爵に挨拶をするが、わたくしとクリスタちゃんはレーニちゃんと遊んでいていいことになった。
レーニちゃんの部屋に案内される。レーニちゃんの部屋は階段を登った二階にあって、日当たりのいい部屋だった。
「花冠の編み方を気にしていたでしょう? わたくし、朝から庭でシロツメクサを摘んで花冠にしていたのです」
「うわー! これ、レーニちゃんが作ったのですか? 可愛いです」
「シロツメクサが一番簡単に編めるのですよ」
一度作り上げた花冠を解いて、レーニちゃんが花冠を編み直して見せてくれる。茎を絡ませるようにして編んでいて、これならばわたくしとクリスタちゃんもできそうだ。
「結婚式の合間に時間があったら、シロツメクサの咲いているところに連れて行ってください」
「分かりましたわ、エリザベート様」
「レーニちゃんは、クリスタちゃんのことはクリスタちゃんなのに、わたくしのことはエリザベート様なのですね」
「だって、畏れ多いんですもの。本当はわたくしもエリザベートお姉様って呼びたいのです」
もじもじとしながら伝えて来るレーニちゃんにクリスタちゃんが難しい顔をしている。
「特別なのですよ? レーニちゃんだけの特別なのです。お姉様のこと、エリザベートお姉様って呼ばせてあげましょう」
「いいのですか、クリスタちゃん」
「わたくしのお姉様ですからね? それは忘れないでください」
わたくしの意見がないところでわたくしの呼び方が決まってしまった。それもクリスタちゃんとレーニちゃんが納得しているのならばいいだろう。
「エリザベートお姉様、色紙を用意しておきました。折り紙を教えてください」
「わたくしも簡単なものは教えられます」
「クリスタちゃんもお願いします」
レーニちゃんに何を教えるのが適当かと悩んだが、一番いいのはわたくしたちが初めて作ったねじる薔薇のような気がする。薔薇の折り方を教えて、最後にねじって薔薇の花にするとレーニちゃんの緑色のお目目が見開かれる。
「すごいですわ! 一瞬で立体的な薔薇になりました」
「これはわたくしの婚約者のエクムント様に教えていただいたのです」
「エクムント様は折り紙もできるのですね。優しい方のようだし、エリザベートお姉様はお幸せそうだし、素敵ですわ」
エクムント様を褒められてわたくしはとてもいい気分だった。
レーニちゃんは薔薇の折り紙を習得すると、今度は自分のお人形を見せてくれた。レーニちゃんと同じストロベリーブロンドのお人形だ。
「わたくしが髪の色で悩んでいたときに母が特別注文で作らせてくれたものです。こんな髪の色のお人形はいないのだとか。母は見事な金髪で、わたくしはそっちの方がよかったのですが、このお人形を見ていると、母は本当にわたくしを望んで産んでくれたのだと実感できるのです」
ストロベリーブロンドの髪の人形は三つ編みにされていた。
「クリスタちゃんが三つ編みを勧めてくれてから、このお人形も三つ編みにしたのです。わたくしもお揃い。可愛いでしょう?」
「とても可愛いですわ、レーニちゃん。レーニちゃんは三つ編みがよく似合います」
レーニちゃんもストロベリーブロンドの髪を三つ編みにしていた。
クリスタちゃんも三つ編みなのでレーニちゃんとお人形とお揃いだ。
「レーニちゃんは新しいお父様に会いましたか?」
「はい、会いました、エリザベートお姉様。膝をついてわたくしに視線を合わせてくれて、優しそうなお父様でした」
「お父様とお母様の仲はいいようですか?」
「決められた政略結婚ですが、お父様がいい方なので、お母様も歩み寄れるのではないかと思っています。お母様は最初から、リリエンタール家の後継者であるわたくしを邪険にするような男とは結婚しないと宣言していますから」
そうなのだ。
この国は長子相続だからリリエンタール家はレーニちゃんが継ぐことになる。将来の侯爵になるレーニちゃんを邪険にするような父親は婿養子として自分の立場が分かっていないと言わざるを得ないだろう。
レーニちゃんの新しいお父様がそんな方ではないようでわたくしは安心していた。
レーニちゃんと遊び終わると、レーニちゃんが客間まで送ってくれた。
客間に入ると両親はリリエンタール侯爵に挨拶に行っていて、部屋にはヘルマンさんとふーちゃん、マルレーンとデボラがいた。
「デボラ、わたくしの三つ編み、レーニ嬢も気に入って下さっているの。レーニ嬢に明日は一番可愛い髪型を見せてあげて」
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