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四章 婚約式
4.婚約式
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本来ならば明日からハインリヒ殿下とノルベルト殿下のお誕生日の式典が開かれるところだったのだが、その前日の晩餐会にわたくしとエクムント様の婚約式は設定された。
貴族たちが着席している中、わたくしは両親に連れられて国王陛下の御前に出る。父がふーちゃんを抱っこしていた。
「ディッペル公爵よ、よく来た。生まれた赤ん坊も健やかに育っておるようで安心した」
「ありがとうございます、国王陛下」
「では、そなたから私に申せ」
「はい。ディッペル公爵家の後継の権利を、長子のエリザベートから第二子のフランツに譲りたいと思っております」
「エリザベート嬢が辺境伯家に嫁ぐためだな? 分かっておる。認めよう」
国王陛下があらかじめ用意されていた書面にサインをしている。
この瞬間から、わたくしはディッペル家の後継者ではなくなった。
「ありがとうございます。ここから先はカサンドラ様に」
父が促すとカサンドラ様が前に出て来る。
「辺境伯は従妹のキルヒマン侯爵夫人の三男、エクムントを後継者といたします。エクムントにはディッペル公爵家からエリザベート嬢を婚約者に迎えます」
「国王陛下の御前で、我が娘、エリザベートと辺境伯家の後継者エクムント殿の婚約式を開かせてくださいませ」
「分かった。許そう。エリザベート・ディッペル、エクムント・ヒンケル、共に前に出よ」
カサンドラ様と父の言葉に、国王陛下がわたくしとエクムント様を呼ぶ。
国王陛下の御前に行く前に、クリスタちゃんがわたくしに花束を渡してくれる。
白いドレスと白い花冠に短いベール、白い花束を持ったわたくしが前に出ると、軍服のエクムント様が自然に手を差し伸べてくれる。大きな白い手袋を付けた手にわたくしは自分の小さな手を重ねた。
「エクムント・ヒンケル、そなたはエリザベート・ディッペルを婚約者とし、成長の暁には辺境伯領へ迎え入れ、妻とすることを誓うか?」
「誓います、国王陛下」
凛と響くエクムント様の声にわたくしは涙が出てきそうになる。
結婚までの日々はまだまだ遠く険しいが、わたくしはエクムント様の婚約者の地位を手に入れた。
「エリザベート・ディッペル、そなたはエクムント・ヒンケルを婚約者とし、成人の暁には辺境伯領へ嫁ぎ、夫とすることを誓うか?」
「はい、誓います、国王陛下」
感動の涙を堪えてわたくしは必死に返事をした。
「国王の名において、二人の婚約を認めよう。この縁がこの国の大いなる平和を永久にもたらさんことを」
貴族の中から拍手が沸き上がるのが分かる。その中でどれだけの嫉妬や権力闘争の闇が渦巻いていても、わたくしはそれを跳ね除けてエクムント様と幸せにならなければいけない。
母が子爵家から侯爵家に養子に行って公爵家に嫁いだときに、どれほど嫌な思いをしたかは分からない。母はそのことに関して一度も語ったことはない。
弱音など吐いていては国一番のフェアレディの母の娘なのに、恥ずかしい。
顔を上げてエクムント様を見れば、エクムント様は花束から一本白い花を引き抜いて、それに口付けをしてわたくしに渡して来た。
「誓いの口付けの代わりです」
渡された花を抱き締めてわたくしは幸福に包まれていた。
「あの髪の色と目の色、初代国王陛下と同じではないですか」
「ディッペル公爵家には王家の血が入っています」
「王家の血を引くものが辺境伯領に嫁ぐのですね」
聞こえてくる声はおおむねわたくしに好意的なものだった。
婚約式を終えて、わたくしはエクムント様に部屋まで送ってもらっていた。
晩餐会だったが全く飲食ができなかったので、お腹は減っているし、夜も遅くなって眠い。
それでも美しく歩こうと努力しているわたくしを、エクムント様が手を差し伸べて支えてくれる。
「エリザベートが十八歳になるころには、エクムントは二十九歳ですか」
「政略結婚としては普通にあり得る年齢だな。エクムント……いや、エクムント殿、これからもエリザベートのことをよろしく頼みます」
正式なわたくしの婚約者となったので、父のエクムント様の呼び方が変わった。母もこれからは「エクムント殿」と呼ぶのだろう。
疲れ切ったのはわたくしだけではなくて、ふーちゃんとクリスタちゃんもだった。ふーちゃんはお腹が空いて、眠くて泣き喚いているし、クリスタちゃんは頭がぐらぐらしている。
「エクムント様、ありがとうございました。これからよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします、エリザベート嬢」
優しく微笑まれるとわたくしは舞い上がってしまう。空腹も眠気も飛んで行きそうだった。
エクムント様に部屋まで送ってもらって、少しだけ夕食を口にして、お茶を飲むと眠気が襲ってくる。マルレーンにお風呂を手伝ってもらって、わたくしは倒れ込むようにしてベッドに入った。クリスタちゃんはお風呂で眠りかけていた。
ふーちゃんは母にお乳をもらって、そのまま眠ってしまった。眠ったふーちゃんはヘルマンさんの手に預けられて、両親もお風呂に入ってその夜は休んだ。
翌日のハインリヒ殿下とノルベルト殿下のお誕生日の式典の間、わたくしとクリスタちゃんは半分眠ったような状態で部屋で過ごしていた。遊ぼうにも昨日夜遅くまで起きていたので眠気が勝ってしまったのだ。
ベッドでごろごろと過ごしても文句を言うひとはいない。
子どもだけの自由をわたくしもクリスタちゃんも満喫していた。
ハインリヒ殿下とノルベルト殿下のお誕生日のお茶会は明日のお昼からなので、それまではゆっくりできる。
エクムント様は去年まではディッペル家の騎士として廊下でわたくしとクリスタちゃんを守っていてくれたのだが、今年は辺境伯家の後継者として式典に出席しなければいけない。
エクムント様と離れ離れになる日々がもう始まっているようで、わたくしは寂しさを感じていた。
「折り紙が分からなくなっても、エクムント様に聞けないのね」
「エクムント様は辺境伯家の後継者として式典に出席していますからね」
「せっかく色紙を持って来たのに、つまらないわ」
クリスタちゃんもエクムント様がいないことに関して不満を抱いているようだった。
花瓶に挿してある一輪の白い花を見詰める。大振りの薔薇のようだが、その品種がわたくしには分からない。
「このお花の名前は何ていうのでしょう」
「お姉様、調べてみたらいいのではない?」
「どうやって調べますか?」
クリスタちゃんの提案にわたくしが考えていると、ふーちゃんを抱っこしたヘルマンさんが助言してくれた。
「今の時間ならば、王宮の書庫を使っている方はいないはずです。王宮の書庫の管理官に話をしてみてはどうでしょう?」
「わたくしとクリスタちゃんだけで行っていいものでしょうか」
「デボラとマルレーンをお連れになったらよいのですわ」
式典の最中だから確かに王宮の書庫を使っている方はいないだろう。
デボラとマルレーンについて来てもらって、客間から長い廊下を歩いて、わたくしはクリスタちゃんと書庫の管理官に話をしてみる。
「ディッペル家のエリザベートです。ここで調べ物をさせていただけませんか?」
「わたくし、クリスタです。お願いします」
「ディッペル家の御令嬢お二人ですね。書庫にお入れすることはできませんが、借りたい本があれば持って参りましょう」
「植物の図鑑をお願いします」
「それでは持って参りますね」
書庫には入れてもらえなかったがわたくしとクリスタちゃんは書庫の前で本を借りて読むことは許された。管理官の前で植物図鑑を見て調べると白い大きな薔薇の名前が分かる。
「アバランチェ! これに間違いありませんわ」
「お姉様、見つかってよかったですね」
アバランチェという薔薇の花束をわたくしは婚約式に用意してもらって、エクムント様がその一輪に口付けてわたくしに下さった。
薔薇の名前が分かって部屋に戻ると、わたくしは花瓶に挿してあるアバランチェをうっとりと見つめる。
「これにエクムント様がキスをされた」
触れるのももったいないくらいで、わたくしはアバランチェが枯れないことだけを願っていた。
貴族たちが着席している中、わたくしは両親に連れられて国王陛下の御前に出る。父がふーちゃんを抱っこしていた。
「ディッペル公爵よ、よく来た。生まれた赤ん坊も健やかに育っておるようで安心した」
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「はい。ディッペル公爵家の後継の権利を、長子のエリザベートから第二子のフランツに譲りたいと思っております」
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この瞬間から、わたくしはディッペル家の後継者ではなくなった。
「ありがとうございます。ここから先はカサンドラ様に」
父が促すとカサンドラ様が前に出て来る。
「辺境伯は従妹のキルヒマン侯爵夫人の三男、エクムントを後継者といたします。エクムントにはディッペル公爵家からエリザベート嬢を婚約者に迎えます」
「国王陛下の御前で、我が娘、エリザベートと辺境伯家の後継者エクムント殿の婚約式を開かせてくださいませ」
「分かった。許そう。エリザベート・ディッペル、エクムント・ヒンケル、共に前に出よ」
カサンドラ様と父の言葉に、国王陛下がわたくしとエクムント様を呼ぶ。
国王陛下の御前に行く前に、クリスタちゃんがわたくしに花束を渡してくれる。
白いドレスと白い花冠に短いベール、白い花束を持ったわたくしが前に出ると、軍服のエクムント様が自然に手を差し伸べてくれる。大きな白い手袋を付けた手にわたくしは自分の小さな手を重ねた。
「エクムント・ヒンケル、そなたはエリザベート・ディッペルを婚約者とし、成長の暁には辺境伯領へ迎え入れ、妻とすることを誓うか?」
「誓います、国王陛下」
凛と響くエクムント様の声にわたくしは涙が出てきそうになる。
結婚までの日々はまだまだ遠く険しいが、わたくしはエクムント様の婚約者の地位を手に入れた。
「エリザベート・ディッペル、そなたはエクムント・ヒンケルを婚約者とし、成人の暁には辺境伯領へ嫁ぎ、夫とすることを誓うか?」
「はい、誓います、国王陛下」
感動の涙を堪えてわたくしは必死に返事をした。
「国王の名において、二人の婚約を認めよう。この縁がこの国の大いなる平和を永久にもたらさんことを」
貴族の中から拍手が沸き上がるのが分かる。その中でどれだけの嫉妬や権力闘争の闇が渦巻いていても、わたくしはそれを跳ね除けてエクムント様と幸せにならなければいけない。
母が子爵家から侯爵家に養子に行って公爵家に嫁いだときに、どれほど嫌な思いをしたかは分からない。母はそのことに関して一度も語ったことはない。
弱音など吐いていては国一番のフェアレディの母の娘なのに、恥ずかしい。
顔を上げてエクムント様を見れば、エクムント様は花束から一本白い花を引き抜いて、それに口付けをしてわたくしに渡して来た。
「誓いの口付けの代わりです」
渡された花を抱き締めてわたくしは幸福に包まれていた。
「あの髪の色と目の色、初代国王陛下と同じではないですか」
「ディッペル公爵家には王家の血が入っています」
「王家の血を引くものが辺境伯領に嫁ぐのですね」
聞こえてくる声はおおむねわたくしに好意的なものだった。
婚約式を終えて、わたくしはエクムント様に部屋まで送ってもらっていた。
晩餐会だったが全く飲食ができなかったので、お腹は減っているし、夜も遅くなって眠い。
それでも美しく歩こうと努力しているわたくしを、エクムント様が手を差し伸べて支えてくれる。
「エリザベートが十八歳になるころには、エクムントは二十九歳ですか」
「政略結婚としては普通にあり得る年齢だな。エクムント……いや、エクムント殿、これからもエリザベートのことをよろしく頼みます」
正式なわたくしの婚約者となったので、父のエクムント様の呼び方が変わった。母もこれからは「エクムント殿」と呼ぶのだろう。
疲れ切ったのはわたくしだけではなくて、ふーちゃんとクリスタちゃんもだった。ふーちゃんはお腹が空いて、眠くて泣き喚いているし、クリスタちゃんは頭がぐらぐらしている。
「エクムント様、ありがとうございました。これからよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします、エリザベート嬢」
優しく微笑まれるとわたくしは舞い上がってしまう。空腹も眠気も飛んで行きそうだった。
エクムント様に部屋まで送ってもらって、少しだけ夕食を口にして、お茶を飲むと眠気が襲ってくる。マルレーンにお風呂を手伝ってもらって、わたくしは倒れ込むようにしてベッドに入った。クリスタちゃんはお風呂で眠りかけていた。
ふーちゃんは母にお乳をもらって、そのまま眠ってしまった。眠ったふーちゃんはヘルマンさんの手に預けられて、両親もお風呂に入ってその夜は休んだ。
翌日のハインリヒ殿下とノルベルト殿下のお誕生日の式典の間、わたくしとクリスタちゃんは半分眠ったような状態で部屋で過ごしていた。遊ぼうにも昨日夜遅くまで起きていたので眠気が勝ってしまったのだ。
ベッドでごろごろと過ごしても文句を言うひとはいない。
子どもだけの自由をわたくしもクリスタちゃんも満喫していた。
ハインリヒ殿下とノルベルト殿下のお誕生日のお茶会は明日のお昼からなので、それまではゆっくりできる。
エクムント様は去年まではディッペル家の騎士として廊下でわたくしとクリスタちゃんを守っていてくれたのだが、今年は辺境伯家の後継者として式典に出席しなければいけない。
エクムント様と離れ離れになる日々がもう始まっているようで、わたくしは寂しさを感じていた。
「折り紙が分からなくなっても、エクムント様に聞けないのね」
「エクムント様は辺境伯家の後継者として式典に出席していますからね」
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クリスタちゃんもエクムント様がいないことに関して不満を抱いているようだった。
花瓶に挿してある一輪の白い花を見詰める。大振りの薔薇のようだが、その品種がわたくしには分からない。
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「今の時間ならば、王宮の書庫を使っている方はいないはずです。王宮の書庫の管理官に話をしてみてはどうでしょう?」
「わたくしとクリスタちゃんだけで行っていいものでしょうか」
「デボラとマルレーンをお連れになったらよいのですわ」
式典の最中だから確かに王宮の書庫を使っている方はいないだろう。
デボラとマルレーンについて来てもらって、客間から長い廊下を歩いて、わたくしはクリスタちゃんと書庫の管理官に話をしてみる。
「ディッペル家のエリザベートです。ここで調べ物をさせていただけませんか?」
「わたくし、クリスタです。お願いします」
「ディッペル家の御令嬢お二人ですね。書庫にお入れすることはできませんが、借りたい本があれば持って参りましょう」
「植物の図鑑をお願いします」
「それでは持って参りますね」
書庫には入れてもらえなかったがわたくしとクリスタちゃんは書庫の前で本を借りて読むことは許された。管理官の前で植物図鑑を見て調べると白い大きな薔薇の名前が分かる。
「アバランチェ! これに間違いありませんわ」
「お姉様、見つかってよかったですね」
アバランチェという薔薇の花束をわたくしは婚約式に用意してもらって、エクムント様がその一輪に口付けてわたくしに下さった。
薔薇の名前が分かって部屋に戻ると、わたくしは花瓶に挿してあるアバランチェをうっとりと見つめる。
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