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三章 バーデン家の企みを暴く
3.クリスタ嬢の呼び方
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国王陛下の別荘から帰るとエクムント様は休憩に向かっていた。
エクムント様はディッペル家に仕えている身なので、わたくしたちと食事を同席できない。わたくしは構わないと思うのだが、両親はそれを許さないし、エクムント様自身もそうであることを了承している。
リップマン先生の授業が思い出される。
――辺境伯家は、カサンドラ・ヒンケル様が現在の御当主です。カサンドラ様は結婚されておらず、お子様もおられず、従妹のキルヒマン侯爵夫人のところから養子をもらうおつもりでいらっしゃると聞いていますよ。
カサンドラ・ヒンケル様。
どのような方なのだろう。
キルヒマン侯爵夫人のところから養子をもらうつもりだといえば、エクムント様も候補として上がってくる。
エクムント様が辺境伯家の養子になれば、わたくしはディッペル家の後継者なので嫁ぐことはできないが、もしもわたくしに弟か妹が生まれれば、そちらに後継者を譲って嫁いでいくことができる。
今のところ辺境伯家と王都に近いディッペル公爵家に繋がりはないし、繋がりが持てるものならば持ちたいと両親も思っているだろう。
一度会ってみたい、カサンドラ様。
辺境伯というと、伯とついているので、前世のわたくしだったら伯爵と同等程度かと勘違いしていたかもしれないが、今世のわたくしは母の教育を受けているのでよく分かる。
辺境伯家は辺境で異国からの侵略を防ぐ非常に重要な家であり、この国の二つの公爵家と並ぶとも劣らない地位を持っている。
辺境伯家ならば公爵家のわたくしが嫁ぐのに文句の出ない場所どころか、辺境と王都の周辺を結ぶ重要な存在として是非にと言われるくらいの相手なのだ。
「エクムント様が辺境伯家に養子に行かれたら……気軽に会えなくなるのは寂しいけれど、わたくしと婚約できるかもしれない……」
そのためには大前提としてわたくしに弟か妹が生まれている必要がある。
母を急かすつもりはないが、わたくしは少しでも早く弟か妹が生まれて欲しかった。
医療改革は簡単に進むものではない。
ディッペル公爵領の医者を増やそうとしているが、それも何年も時間がかかる。
今年医学校に入学する生徒が卒業するのに四年、医者として働けるようになるのには更に時間がかかる。
それを待っていなくてはいけないのだ。
「お姉様、エクムント様は辺境伯領に養子に行かれるの?」
「あら、わたくし、口に出ていましたか? まだ決まったわけではありませんが、可能性は十分あるということです」
わたくしは自分の欲望が口に出ていたようだ。クリスタ嬢に指摘されて気付く。
この話はクリスタ嬢にも内緒にしておきたかったので、わたくしは話題を変えた。
「クリスタ嬢、わたくしたち本当の姉妹になりました。いつまでもクリスタ嬢と呼んでいるのもおかしいですね」
「お姉様、わたくしのことは『クリスタ』とお呼びください! わたくし、その方がお姉様の妹になれた気がします」
「そうですね。公の場では、クリスタ嬢のことは『クリスタ』と呼び捨てにしなければいけないかもしれませんね。でも、普段から呼び捨てにするのは気が引けます」
「わたくし、構いません。お姉様に呼び捨てにされるの、嬉しいです」
クリスタ嬢は「クリスタ」と呼んで欲しがっているが、わたくしは呼び捨てにしてしまうのは若干抵抗があった。
前世の記憶でも、わたくしは兄弟姉妹がいなかったし、小さな子のことは「ちゃん」か「くん」を付けて呼んでいた。
「クリスタちゃん……」
「え!? お姉様、今、なんて呼びました?」
「クリスタちゃん。二人きりのときは、クリスタ嬢のことはクリスタちゃんと呼びましょうか」
「わたくし、クリスタちゃん? 可愛いわ」
淑女としてはあるまじきことかもしれないけれど、前世の記憶がわたくしがクリスタ嬢を呼び捨てにするのを拒むのだから仕方がない。わたくしはクリスタ嬢をクリスタちゃんと呼ぶことにした。
これは二人きりのときだけで、別の相手がいるときには、たとえそれがわたくしの両親でもクリスタと呼び捨てにしなければいけない。
デボラとマルレーンは使用人でいても存在を気にしなくていいので、二人の前ではクリスタちゃんと呼ぶことができる。
「クリスタちゃん、辺境伯のこと、どれだけ理解していますか?」
「辺境伯は女の方なのでしょう。お名前は忘れてしまったけれど、結婚していないというのは聞いています。お幾つくらいなのかしら」
「お幾つくらいかわたくしも分かりませんね。ですが、キルヒマン侯爵夫人の従姉ですから、キルヒマン公爵夫人よりも年上だと思います」
キルヒマン侯爵夫人の一番上の息子が父と同じ年だから、キルヒマン侯爵夫人は四十代半ばくらいだろう。この国では男女は成人するとすぐに結婚する傾向にあった。エクムント様が結婚していないのが不思議なくらいだ。
エクムント様は何故結婚していないのだろう。
結婚されてしまうとわたくしとの結婚が叶わなくなるのでやめて欲しいが、それにしても疑問ではある。
「エクムント様はどうして結婚されていないのかしら……」
わたくしの呟きを耳ざとく聞いたクリスタちゃんが手を上げて発言した。
「わたくし、聞いてくる!」
「クリスタちゃん!?」
止める間もなく歩き出したクリスタちゃんをわたくしは追いかける。クリスタちゃんはエクムント様が休憩している部屋まで来てしまった。
「こんにちはー! エクムント様、質問があって来ましたー!」
「クリスタ! 何でもないのです、エクムント!」
元気よく声をかけるクリスタちゃんにわたくしは戸惑ってしまう。止めようとしてもクリスタちゃんはエクムント様の前に出て聞いていた。
「どうして結婚していないのですか?」
六歳の純真とは恐ろしい。あっさりと核心をついて聞いてしまった。
問いかけにエクムント様は苦笑して答えてくれた。
「実は、辺境伯家から私に養子の申し込みが来ているのです。養子になる前にディッペル家でしっかりと教育を受けてから来なさい、辺境伯家では教育は受けさせられませんと言われていて、今はそういう理由でディッペル公爵家で騎士として働いているのです」
そうだったのか。
エクムント様が侯爵家の三男なのにディッペル公爵家で騎士として働いているのはおかしいと思っていたのだ。辺境伯家では教育が行き届かないために、ディッペル家で騎士として働くことで行儀作法や礼儀を身に着けて、辺境伯家に養子に行く準備をしていたのだ。
「辺境伯家に養子に行くとなると、ヒンケル辺境伯の決めた相手と結婚しなければいけません。そのために、私は結婚していないのです」
六歳のクリスタちゃんの問いかけにも真剣に答えてくれるエクムント様に愛が深まるが、それ以上に聞いた内容はショックだった。
エクムント様は今後数年以内に辺境伯家に養子に行くのだろう。その下準備としてディッペル公爵家で働くことをキルヒマン侯爵夫妻はディッペル家に頼んだのだ。
わたくしが幼い頃にキルヒマン侯爵家に連れて行かれて、エクムント様と遊んでいる間に、そんな話し合いが行われていたなんて全く知らなかった。
「エクムントは、辺境伯領に行ってしまうのですか?」
「五年はディッペル公爵家で勉強をしてから来るようにと言われています。私は男性なので、少しばかり結婚が遅くなっても問題はないですからね」
五年と言えば、エクムント様は十七歳のときからディッペル公爵家にいるので、二十二歳になったらディッペル公爵家を出て辺境伯家に行くということだ。
その頃にはわたくしはまだ十一歳。
弟妹が生まれているかどうかも分からないし、辺境伯家に婚約を申し込めるかも分からない。
不安で涙ぐんでしまうわたくしに、エクムント様がハンカチを差し出してくれる。
「名残を惜しんでくださるのは嬉しいのですが、まだ先のことですから」
「エクムント、行ってしまわないで……」
「キルヒマン侯爵家とディッペル公爵家、それに、辺境伯家で約束したことです」
「エクムント……わたくしは……」
あなたが好きです。
そう言っても今は叶わないことは分かっていた。
エクムント様は辺境伯家を継ぐために四年後に辺境伯領へ行く。
わたくしはディッペル公爵家を継ぐたった一人の娘だ。
わたくしに弟妹がいれば、多少年の差はあっても、エクムント様との婚約が叶わないわけではない。
公爵家と辺境伯家の婚姻となれば、国の一大事業として取り扱われる。わたくしに弟妹さえいれば、辺境伯領と公爵領を繋ぐ架け橋として、栄誉を以てわたくしは辺境伯家に嫁いで行ける。
辺境伯家のカサンドラ様に一度お目通りしておきたい。
わたくしはカサンドラ様に会う方法を考えていた。
エクムント様はディッペル家に仕えている身なので、わたくしたちと食事を同席できない。わたくしは構わないと思うのだが、両親はそれを許さないし、エクムント様自身もそうであることを了承している。
リップマン先生の授業が思い出される。
――辺境伯家は、カサンドラ・ヒンケル様が現在の御当主です。カサンドラ様は結婚されておらず、お子様もおられず、従妹のキルヒマン侯爵夫人のところから養子をもらうおつもりでいらっしゃると聞いていますよ。
カサンドラ・ヒンケル様。
どのような方なのだろう。
キルヒマン侯爵夫人のところから養子をもらうつもりだといえば、エクムント様も候補として上がってくる。
エクムント様が辺境伯家の養子になれば、わたくしはディッペル家の後継者なので嫁ぐことはできないが、もしもわたくしに弟か妹が生まれれば、そちらに後継者を譲って嫁いでいくことができる。
今のところ辺境伯家と王都に近いディッペル公爵家に繋がりはないし、繋がりが持てるものならば持ちたいと両親も思っているだろう。
一度会ってみたい、カサンドラ様。
辺境伯というと、伯とついているので、前世のわたくしだったら伯爵と同等程度かと勘違いしていたかもしれないが、今世のわたくしは母の教育を受けているのでよく分かる。
辺境伯家は辺境で異国からの侵略を防ぐ非常に重要な家であり、この国の二つの公爵家と並ぶとも劣らない地位を持っている。
辺境伯家ならば公爵家のわたくしが嫁ぐのに文句の出ない場所どころか、辺境と王都の周辺を結ぶ重要な存在として是非にと言われるくらいの相手なのだ。
「エクムント様が辺境伯家に養子に行かれたら……気軽に会えなくなるのは寂しいけれど、わたくしと婚約できるかもしれない……」
そのためには大前提としてわたくしに弟か妹が生まれている必要がある。
母を急かすつもりはないが、わたくしは少しでも早く弟か妹が生まれて欲しかった。
医療改革は簡単に進むものではない。
ディッペル公爵領の医者を増やそうとしているが、それも何年も時間がかかる。
今年医学校に入学する生徒が卒業するのに四年、医者として働けるようになるのには更に時間がかかる。
それを待っていなくてはいけないのだ。
「お姉様、エクムント様は辺境伯領に養子に行かれるの?」
「あら、わたくし、口に出ていましたか? まだ決まったわけではありませんが、可能性は十分あるということです」
わたくしは自分の欲望が口に出ていたようだ。クリスタ嬢に指摘されて気付く。
この話はクリスタ嬢にも内緒にしておきたかったので、わたくしは話題を変えた。
「クリスタ嬢、わたくしたち本当の姉妹になりました。いつまでもクリスタ嬢と呼んでいるのもおかしいですね」
「お姉様、わたくしのことは『クリスタ』とお呼びください! わたくし、その方がお姉様の妹になれた気がします」
「そうですね。公の場では、クリスタ嬢のことは『クリスタ』と呼び捨てにしなければいけないかもしれませんね。でも、普段から呼び捨てにするのは気が引けます」
「わたくし、構いません。お姉様に呼び捨てにされるの、嬉しいです」
クリスタ嬢は「クリスタ」と呼んで欲しがっているが、わたくしは呼び捨てにしてしまうのは若干抵抗があった。
前世の記憶でも、わたくしは兄弟姉妹がいなかったし、小さな子のことは「ちゃん」か「くん」を付けて呼んでいた。
「クリスタちゃん……」
「え!? お姉様、今、なんて呼びました?」
「クリスタちゃん。二人きりのときは、クリスタ嬢のことはクリスタちゃんと呼びましょうか」
「わたくし、クリスタちゃん? 可愛いわ」
淑女としてはあるまじきことかもしれないけれど、前世の記憶がわたくしがクリスタ嬢を呼び捨てにするのを拒むのだから仕方がない。わたくしはクリスタ嬢をクリスタちゃんと呼ぶことにした。
これは二人きりのときだけで、別の相手がいるときには、たとえそれがわたくしの両親でもクリスタと呼び捨てにしなければいけない。
デボラとマルレーンは使用人でいても存在を気にしなくていいので、二人の前ではクリスタちゃんと呼ぶことができる。
「クリスタちゃん、辺境伯のこと、どれだけ理解していますか?」
「辺境伯は女の方なのでしょう。お名前は忘れてしまったけれど、結婚していないというのは聞いています。お幾つくらいなのかしら」
「お幾つくらいかわたくしも分かりませんね。ですが、キルヒマン侯爵夫人の従姉ですから、キルヒマン公爵夫人よりも年上だと思います」
キルヒマン侯爵夫人の一番上の息子が父と同じ年だから、キルヒマン侯爵夫人は四十代半ばくらいだろう。この国では男女は成人するとすぐに結婚する傾向にあった。エクムント様が結婚していないのが不思議なくらいだ。
エクムント様は何故結婚していないのだろう。
結婚されてしまうとわたくしとの結婚が叶わなくなるのでやめて欲しいが、それにしても疑問ではある。
「エクムント様はどうして結婚されていないのかしら……」
わたくしの呟きを耳ざとく聞いたクリスタちゃんが手を上げて発言した。
「わたくし、聞いてくる!」
「クリスタちゃん!?」
止める間もなく歩き出したクリスタちゃんをわたくしは追いかける。クリスタちゃんはエクムント様が休憩している部屋まで来てしまった。
「こんにちはー! エクムント様、質問があって来ましたー!」
「クリスタ! 何でもないのです、エクムント!」
元気よく声をかけるクリスタちゃんにわたくしは戸惑ってしまう。止めようとしてもクリスタちゃんはエクムント様の前に出て聞いていた。
「どうして結婚していないのですか?」
六歳の純真とは恐ろしい。あっさりと核心をついて聞いてしまった。
問いかけにエクムント様は苦笑して答えてくれた。
「実は、辺境伯家から私に養子の申し込みが来ているのです。養子になる前にディッペル家でしっかりと教育を受けてから来なさい、辺境伯家では教育は受けさせられませんと言われていて、今はそういう理由でディッペル公爵家で騎士として働いているのです」
そうだったのか。
エクムント様が侯爵家の三男なのにディッペル公爵家で騎士として働いているのはおかしいと思っていたのだ。辺境伯家では教育が行き届かないために、ディッペル家で騎士として働くことで行儀作法や礼儀を身に着けて、辺境伯家に養子に行く準備をしていたのだ。
「辺境伯家に養子に行くとなると、ヒンケル辺境伯の決めた相手と結婚しなければいけません。そのために、私は結婚していないのです」
六歳のクリスタちゃんの問いかけにも真剣に答えてくれるエクムント様に愛が深まるが、それ以上に聞いた内容はショックだった。
エクムント様は今後数年以内に辺境伯家に養子に行くのだろう。その下準備としてディッペル公爵家で働くことをキルヒマン侯爵夫妻はディッペル家に頼んだのだ。
わたくしが幼い頃にキルヒマン侯爵家に連れて行かれて、エクムント様と遊んでいる間に、そんな話し合いが行われていたなんて全く知らなかった。
「エクムントは、辺境伯領に行ってしまうのですか?」
「五年はディッペル公爵家で勉強をしてから来るようにと言われています。私は男性なので、少しばかり結婚が遅くなっても問題はないですからね」
五年と言えば、エクムント様は十七歳のときからディッペル公爵家にいるので、二十二歳になったらディッペル公爵家を出て辺境伯家に行くということだ。
その頃にはわたくしはまだ十一歳。
弟妹が生まれているかどうかも分からないし、辺境伯家に婚約を申し込めるかも分からない。
不安で涙ぐんでしまうわたくしに、エクムント様がハンカチを差し出してくれる。
「名残を惜しんでくださるのは嬉しいのですが、まだ先のことですから」
「エクムント、行ってしまわないで……」
「キルヒマン侯爵家とディッペル公爵家、それに、辺境伯家で約束したことです」
「エクムント……わたくしは……」
あなたが好きです。
そう言っても今は叶わないことは分かっていた。
エクムント様は辺境伯家を継ぐために四年後に辺境伯領へ行く。
わたくしはディッペル公爵家を継ぐたった一人の娘だ。
わたくしに弟妹がいれば、多少年の差はあっても、エクムント様との婚約が叶わないわけではない。
公爵家と辺境伯家の婚姻となれば、国の一大事業として取り扱われる。わたくしに弟妹さえいれば、辺境伯領と公爵領を繋ぐ架け橋として、栄誉を以てわたくしは辺境伯家に嫁いで行ける。
辺境伯家のカサンドラ様に一度お目通りしておきたい。
わたくしはカサンドラ様に会う方法を考えていた。
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