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二章 ノメンゼン子爵の断罪
24.両親の帰還
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式典のため両親は王都に二泊三日する。
一日目にブリギッテ様が来てしまってわたくしとクリスタ嬢はかなり混乱したが、残りの二日も何とか過ごさなければいけない。
朝食を取っている間もエクムント様が部屋の隅に立って警戒してくれていた。
ブリギッテ様が来たときに門を守ってくれていたのがエクムント様でなかったら、ブリギッテ様を止められていないだろう。今回の件でエクムント様がバーデン家から謂れなき非難を受けないように、わたくしは両親にしっかりと説明しなければいけないと思っていた。
午前中はリップマン先生の授業を受ける。
リップマン先生の授業にもエクムント様は同席してくれた。
エクムント様がいるのでわたくしは安心して授業を受けることができる。
「王家のことについて教えてください」
「この帝国の前身だった帝国が分裂したときに、ディッペル家とバーデン家と辺境伯家が王家を守って独立まで支えました。バーデン家はそれまで侯爵家だったのですが、この帝国ができたときに公爵家に任命されました」
「辺境伯家はどうだったのですか?」
「辺境伯家は本来南の異国との国境を守っていた貴族でしたが、この帝国ができたときに、正式に辺境伯家に任命されました」
辺境伯家もこの国の成り立ちに深く関わっていた。
「辺境伯家はどのような家なのですか?」
「辺境伯家は、カサンドラ・ヒンケル様が現在の御当主です。カサンドラ様は結婚されておらず、お子様もおられず、従妹のキルヒマン侯爵夫人のところから養子をもらうおつもりでいらっしゃると聞いていますよ」
「カサンドラ様はどうして結婚をされていないのですか?」
「カサンドラ様は武芸に優れた方で、自分よりも強い相手としか結婚しないと仰っていて、その相手が見つからないまま、結婚をなさらなかったと聞いています」
「周囲はカサンドラ様に結婚を勧めなかったのですか?」
「カサンドラ様のご両親は幼い頃に亡くなっていて、カサンドラ様は若くして辺境伯家を継いだので、周囲の言葉など聞かなかったようですよ」
辺境伯領とは繋がりがないので想像できないが、結婚も政略の一つであるのにそれをしなかったという点に驚いてしまう。
わたくしは当然誰かと政略結婚をさせられる立場であると理解している。それがエクムント様になるように策を巡らせなければいけないのだが、そもそも結婚をしないことを選ぶ貴族の当主がいるだなんて、わたくしには驚きだった。
一度カサンドラ様と会ってみたい。
カサンドラ様と話をしてみたい。
リップマン先生の話に、わたくしはカサンドラ様に興味を持っていた。
リップマン先生の授業が終わると昼食の席に着く。エクムント様はそのまま門の警護に向かったようだった。
昨日はブリギッテ様が急に現れたので、エクムント様は今日も警戒しているのだろう。
「エクムント、食事をしているのでしょうか?」
「おねえさま、エクムントさまにごはんをもっていきましょう」
「そうですね」
わたくしの両親から命じられているので、エクムント様はしっかりとわたくしとクリスタ嬢のことを守ってくれている。そのせいで食事をとる暇もないのではないかとわたくしは心配だった。
厨房に行くと、厨房の料理人に驚かれる。
「エリザベートお嬢様、こんなところに来てはいけません」
「いつも美味しい食事をありがとうございます」
「わたくし、おまめもじょうずにたべられるようになりました。のこさずたべています」
「エリザベートお嬢様、クリスタお嬢様、ありがとうございます」
頭を下げる料理長にわたくしも頭を下げて、それからお願いを聞いてもらう。
「エクムントが忙しすぎて食事をしていないのではないかと思うのです。何か食べられるものと飲めるものを用意してもらえませんか?」
「エクムント様にお弁当を作ればよいのですね?」
「おねがいします」
わたくしとクリスタ嬢がお願いすると料理長はバゲットを切って、バケットサンドを作ってくれた。それに水筒で紅茶も添えてくれる。
バゲットサンドをバスケットに入れてもらって、水筒をクリスタ嬢が持って、バスケットをわたくしが持って、コートを着て、マフラーもして、庭のエクムント様のところに行く。
「エクムント、これ、料理長に作ってもらいました」
「ごはん、たべていないんじゃないかって、おねえさまがしんぱいしていたのです」
「少しでも休憩して食べてください」
バスケットと水筒を渡すとエクムント様が微笑んで受け取ってくれる。
「休憩をいつ取ろうか迷っていたところだったのですよ。あり難くいただきますね」
門の警護を他の騎士に頼んで、庭のベンチに腰かけてエクムント様がバゲットサンドと紅茶を口にする。わたくしとクリスタ嬢は庭で遊びながらエクムント様のそばにいた。
両親が不在のときにはエクムント様のそばにいるのが一番安心するのだ。
食べ終わったエクムント様からバスケットと水筒を受け取って、わたくしとクリスタ嬢はお屋敷の中に戻った。バスケットと水筒はデボラとマルレーンが片付けてくれた。
その日も何もなく一日が終わる。
夕食を食べ終わるとわたくしとクリスタ嬢はお風呂に入って、ベッドでゆっくりと休んだ。
翌朝起きてから、両親が帰ってくるまでわたくしもクリスタ嬢も落ち着かなかった。
毎日楽しみにしているリップマン先生の授業も今日はお休みにさせてもらう。
両親は午前中の間に帰ってくるはずなのだ。
コートを着て、マフラーもして庭で遊びながら待っていると、馬車が門の前についた。エクムント様が馬車から荷物を降ろしている。
「お父様、お母様、お帰りなさい!」
「おじうえ、おばうえ、ぶじにかえってきてくれてうれしいわ」
馬車から降りて来た両親にわたくしとクリスタ嬢は飛び付いて行った。わたくしとクリスタ嬢を抱き留めて両親はじっくりと顔を眺める。
「何かあったのかな?」
「エリザベート、泣きそうな顔をしているではないですか」
両親に言われてわたくしは自分が泣きそうになっていることに気付いた。
ブリギッテ様の突然の来訪もあって、わたくしは相当不安になっていたのだ。両親が帰って来て緊張の糸が切れてしまった。
ぐずぐずと泣き出したわたくしに、クリスタ嬢も一緒になって泣いてしまう。
泣き出したわたくしを抱いて父がお屋敷に戻り、母はクリスタ嬢を抱いてお屋敷に戻った。
エクムント様も荷物を持ってお屋敷の中に入って来る。
「エクムント、何があったか説明してくれるかな?」
「エリザベートとクリスタ嬢がこんなに泣いて。怖いことがあったのですか?」
「ブリギッテ様が来られました」
「え!? お招きもしていないのに?」
「わたくしたちが不在と分かっていながら!?」
ブリギッテ様の不作法に両親は驚いている。バーデン家でブリギッテ様がどれだけ教育されていないかが明らかになった瞬間だった。
「お誘いを断ったら、ブリギッテ様が勝手に来てしまったのです」
「おねえさまをばかにして、いやなことばをいっぱいいったの」
「書き留めてあります。見てもらえますか?」
涙を拭いて、わたくしはブリギッテ様が来たときに書き記しておいた紙を持ってきた。
両親に手渡すと真剣に目を通してくれる。
「勝手に来たのに歓迎しろとは、なんという失礼な物言い」
「エリザベートが子どもだと馬鹿にするなど許せませんわ」
「何より、我が家に押し入ろうとするのは侵略行為に等しい!」
「バーデン家に抗議をしましょう」
「私たちに早馬で知らせが来なかったということは、国王陛下に知らせがいっているだろう」
「国王陛下から罰していただきましょう」
両親はわたくしとクリスタ嬢がどれだけ怖い目に遭ったかを理解してくれた。
「国王陛下に内密に報告して、建前としてはブリギッテ様は偽物だったということにしたいのです」
「ブリギッテ嬢の罪を問わなくていいのかな?」
「罪は問いたいですが、エクムントがブリギッテ様に盾突いたことで何か言われたら嫌なので、偽物だったという建前で丸く収めて、国王陛下には内密に報告だけしておいてくれませんか」
「そうですか。エリザベートがそこまで言うのでしたら」
エクムント様がブリギッテ様の無礼な行為で咎められることはないと思ってはいるが、相手はバーデン家なのである。常識など通じないかもしれない。
エクムント様の身を案じるわたくしのために両親は偽物だったということにしてくれるようだった。
クリスタ嬢の涙を拭いてあげて、わたくしは両親が無事に戻って来てくれたことに安堵していた。
「エリザベート、よくブリギッテ様を通しませんでしたね」
「クリスタ嬢を守って偉かった」
「エクムントがいてくれたおかげです。その後もエクムントはわたくしたちのそばにいてくれたのです」
わたくしが言えば両親の視線がエクムント様に向く。
「言いつけをよく守って、エリザベートとクリスタ嬢を助けてくれてありがとう」
「ありがとうございました、エクムント」
こうしてわたくしとクリスタ嬢に日常が戻って来た。
一日目にブリギッテ様が来てしまってわたくしとクリスタ嬢はかなり混乱したが、残りの二日も何とか過ごさなければいけない。
朝食を取っている間もエクムント様が部屋の隅に立って警戒してくれていた。
ブリギッテ様が来たときに門を守ってくれていたのがエクムント様でなかったら、ブリギッテ様を止められていないだろう。今回の件でエクムント様がバーデン家から謂れなき非難を受けないように、わたくしは両親にしっかりと説明しなければいけないと思っていた。
午前中はリップマン先生の授業を受ける。
リップマン先生の授業にもエクムント様は同席してくれた。
エクムント様がいるのでわたくしは安心して授業を受けることができる。
「王家のことについて教えてください」
「この帝国の前身だった帝国が分裂したときに、ディッペル家とバーデン家と辺境伯家が王家を守って独立まで支えました。バーデン家はそれまで侯爵家だったのですが、この帝国ができたときに公爵家に任命されました」
「辺境伯家はどうだったのですか?」
「辺境伯家は本来南の異国との国境を守っていた貴族でしたが、この帝国ができたときに、正式に辺境伯家に任命されました」
辺境伯家もこの国の成り立ちに深く関わっていた。
「辺境伯家はどのような家なのですか?」
「辺境伯家は、カサンドラ・ヒンケル様が現在の御当主です。カサンドラ様は結婚されておらず、お子様もおられず、従妹のキルヒマン侯爵夫人のところから養子をもらうおつもりでいらっしゃると聞いていますよ」
「カサンドラ様はどうして結婚をされていないのですか?」
「カサンドラ様は武芸に優れた方で、自分よりも強い相手としか結婚しないと仰っていて、その相手が見つからないまま、結婚をなさらなかったと聞いています」
「周囲はカサンドラ様に結婚を勧めなかったのですか?」
「カサンドラ様のご両親は幼い頃に亡くなっていて、カサンドラ様は若くして辺境伯家を継いだので、周囲の言葉など聞かなかったようですよ」
辺境伯領とは繋がりがないので想像できないが、結婚も政略の一つであるのにそれをしなかったという点に驚いてしまう。
わたくしは当然誰かと政略結婚をさせられる立場であると理解している。それがエクムント様になるように策を巡らせなければいけないのだが、そもそも結婚をしないことを選ぶ貴族の当主がいるだなんて、わたくしには驚きだった。
一度カサンドラ様と会ってみたい。
カサンドラ様と話をしてみたい。
リップマン先生の話に、わたくしはカサンドラ様に興味を持っていた。
リップマン先生の授業が終わると昼食の席に着く。エクムント様はそのまま門の警護に向かったようだった。
昨日はブリギッテ様が急に現れたので、エクムント様は今日も警戒しているのだろう。
「エクムント、食事をしているのでしょうか?」
「おねえさま、エクムントさまにごはんをもっていきましょう」
「そうですね」
わたくしの両親から命じられているので、エクムント様はしっかりとわたくしとクリスタ嬢のことを守ってくれている。そのせいで食事をとる暇もないのではないかとわたくしは心配だった。
厨房に行くと、厨房の料理人に驚かれる。
「エリザベートお嬢様、こんなところに来てはいけません」
「いつも美味しい食事をありがとうございます」
「わたくし、おまめもじょうずにたべられるようになりました。のこさずたべています」
「エリザベートお嬢様、クリスタお嬢様、ありがとうございます」
頭を下げる料理長にわたくしも頭を下げて、それからお願いを聞いてもらう。
「エクムントが忙しすぎて食事をしていないのではないかと思うのです。何か食べられるものと飲めるものを用意してもらえませんか?」
「エクムント様にお弁当を作ればよいのですね?」
「おねがいします」
わたくしとクリスタ嬢がお願いすると料理長はバゲットを切って、バケットサンドを作ってくれた。それに水筒で紅茶も添えてくれる。
バゲットサンドをバスケットに入れてもらって、水筒をクリスタ嬢が持って、バスケットをわたくしが持って、コートを着て、マフラーもして、庭のエクムント様のところに行く。
「エクムント、これ、料理長に作ってもらいました」
「ごはん、たべていないんじゃないかって、おねえさまがしんぱいしていたのです」
「少しでも休憩して食べてください」
バスケットと水筒を渡すとエクムント様が微笑んで受け取ってくれる。
「休憩をいつ取ろうか迷っていたところだったのですよ。あり難くいただきますね」
門の警護を他の騎士に頼んで、庭のベンチに腰かけてエクムント様がバゲットサンドと紅茶を口にする。わたくしとクリスタ嬢は庭で遊びながらエクムント様のそばにいた。
両親が不在のときにはエクムント様のそばにいるのが一番安心するのだ。
食べ終わったエクムント様からバスケットと水筒を受け取って、わたくしとクリスタ嬢はお屋敷の中に戻った。バスケットと水筒はデボラとマルレーンが片付けてくれた。
その日も何もなく一日が終わる。
夕食を食べ終わるとわたくしとクリスタ嬢はお風呂に入って、ベッドでゆっくりと休んだ。
翌朝起きてから、両親が帰ってくるまでわたくしもクリスタ嬢も落ち着かなかった。
毎日楽しみにしているリップマン先生の授業も今日はお休みにさせてもらう。
両親は午前中の間に帰ってくるはずなのだ。
コートを着て、マフラーもして庭で遊びながら待っていると、馬車が門の前についた。エクムント様が馬車から荷物を降ろしている。
「お父様、お母様、お帰りなさい!」
「おじうえ、おばうえ、ぶじにかえってきてくれてうれしいわ」
馬車から降りて来た両親にわたくしとクリスタ嬢は飛び付いて行った。わたくしとクリスタ嬢を抱き留めて両親はじっくりと顔を眺める。
「何かあったのかな?」
「エリザベート、泣きそうな顔をしているではないですか」
両親に言われてわたくしは自分が泣きそうになっていることに気付いた。
ブリギッテ様の突然の来訪もあって、わたくしは相当不安になっていたのだ。両親が帰って来て緊張の糸が切れてしまった。
ぐずぐずと泣き出したわたくしに、クリスタ嬢も一緒になって泣いてしまう。
泣き出したわたくしを抱いて父がお屋敷に戻り、母はクリスタ嬢を抱いてお屋敷に戻った。
エクムント様も荷物を持ってお屋敷の中に入って来る。
「エクムント、何があったか説明してくれるかな?」
「エリザベートとクリスタ嬢がこんなに泣いて。怖いことがあったのですか?」
「ブリギッテ様が来られました」
「え!? お招きもしていないのに?」
「わたくしたちが不在と分かっていながら!?」
ブリギッテ様の不作法に両親は驚いている。バーデン家でブリギッテ様がどれだけ教育されていないかが明らかになった瞬間だった。
「お誘いを断ったら、ブリギッテ様が勝手に来てしまったのです」
「おねえさまをばかにして、いやなことばをいっぱいいったの」
「書き留めてあります。見てもらえますか?」
涙を拭いて、わたくしはブリギッテ様が来たときに書き記しておいた紙を持ってきた。
両親に手渡すと真剣に目を通してくれる。
「勝手に来たのに歓迎しろとは、なんという失礼な物言い」
「エリザベートが子どもだと馬鹿にするなど許せませんわ」
「何より、我が家に押し入ろうとするのは侵略行為に等しい!」
「バーデン家に抗議をしましょう」
「私たちに早馬で知らせが来なかったということは、国王陛下に知らせがいっているだろう」
「国王陛下から罰していただきましょう」
両親はわたくしとクリスタ嬢がどれだけ怖い目に遭ったかを理解してくれた。
「国王陛下に内密に報告して、建前としてはブリギッテ様は偽物だったということにしたいのです」
「ブリギッテ嬢の罪を問わなくていいのかな?」
「罪は問いたいですが、エクムントがブリギッテ様に盾突いたことで何か言われたら嫌なので、偽物だったという建前で丸く収めて、国王陛下には内密に報告だけしておいてくれませんか」
「そうですか。エリザベートがそこまで言うのでしたら」
エクムント様がブリギッテ様の無礼な行為で咎められることはないと思ってはいるが、相手はバーデン家なのである。常識など通じないかもしれない。
エクムント様の身を案じるわたくしのために両親は偽物だったということにしてくれるようだった。
クリスタ嬢の涙を拭いてあげて、わたくしは両親が無事に戻って来てくれたことに安堵していた。
「エリザベート、よくブリギッテ様を通しませんでしたね」
「クリスタ嬢を守って偉かった」
「エクムントがいてくれたおかげです。その後もエクムントはわたくしたちのそばにいてくれたのです」
わたくしが言えば両親の視線がエクムント様に向く。
「言いつけをよく守って、エリザベートとクリスタ嬢を助けてくれてありがとう」
「ありがとうございました、エクムント」
こうしてわたくしとクリスタ嬢に日常が戻って来た。
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