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二章 ノメンゼン子爵の断罪
9.国王陛下からの使い
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六歳という年齢のせいでエクムント様に恋愛対象として見てもらえないことは悲しかったが、わたくしは年齢を盾にしてエクムント様に遊んでもらうことを覚えてしまった。
非番や休憩時間などは、エクムント様はわたくしとクリスタ嬢の遊びに付き合ってくれる。
「わたくし、最近はクリスタ嬢に読んであげるばかりで、絵本を読んでもらうことがなくなりました」
お屋敷の中で敬語についているエクムント様のそばで悲し気にわたくしが呟くと、エクムント様は休憩時間にわたくしの部屋に来てくれた。
「絵本を読みましょうか?」
「いいのですか?」
「わたくし、このえほんがいちばんすき!」
クリスタ嬢が持ってきたのは挿絵の美しい灰被りの物語だ。差し出されてエクムント様はわたくしの方に顔を向けた。
「クリスタお嬢様にはこれを読みましょうね。エリザベートお嬢様はどの絵本がいいのですか?」
「わたくしも選んでいいのですか?」
「一人一冊ずつ読むくらい簡単ですよ」
エクムント様はクリスタ嬢が差し出した絵本だけでなく、わたくしのためにも絵本を読んでくれようとしている。わたくしは野獣の出て来る絵本を取り出してエクムント様に渡した。
低い声で穏やかにエクムント様が物語を読む。この世界にはテレビやラジオはないので、絵本は子どもの最大の娯楽だった。自分で読むのと読んでもらうのとでは全く違う。
読んでもらうと面白さが増す気がするのだ。
「はなよめさん、きれい……。わたくしもあんなドレスがきたい」
「クリスタ嬢、ウエディングドレスは結婚式に着る特別なドレスなのですよ」
「パーティーできてはいけないの?」
「ウエディングドレスは着ませんね」
わたくしがクリスタ嬢に説明していると、エクムント様が微笑んでクリスタ嬢に言う。
「クリスタお嬢様も大人になってどなたか素敵な方と出会ったら、ウエディングドレスを着る日が来ますよ」
「わたくしも、いつかきれるの?」
「はい、きっと」
エクムント様に言ってもらえてクリスタ嬢は嬉しそうに絵本の最後の結婚式のページを開いてうっとりと眺めていた。
野獣のお話もエクムント様は読んでくれた。少し長いお話なので読ませるのは申し訳ない気もしたが、それだけ長くエクムント様の低くて穏やかな声を聞いていられるというのは幸せだった。
「エクムントは、どうして騎士になろうと思ったのですか?」
絵本を読み終わるとずっと疑問だったことをエクムント様に聞いてみる。侯爵家の三男だったのだから、他に身を立てる方法はあったはずなのだ。どうして騎士だったのだろう。
「私が士官学校に進学することを決めたのは、奥様のことがあったからです」
「お母様に関係があるのですか?」
「奥様がキルヒマン家の養子になって結婚した頃、私はまだ十歳でした。養子となった義姉上は国一番のフェアレディと言われる方で、王家からも申し込みがあっていたと聞きました」
「お母様は王家からも婚約を申し込まれていたのですか!?」
「当時皇太子殿下だった現在の国王陛下が婚約を望まれなかったのと、旦那様が侯爵家に先に申し込んだので、奥様は旦那様と結婚することになりました。私は、幼いながらにキルヒマン家に養子に入った奥様を姉のように思っていて、奥様のようなフェアレディを守る騎士になりたいと思ったのです」
ちょうど父と母が結婚した頃にエクムント様は進路を決定している。その陰に母の存在があったとは知らなかった。
「正直に答えてください。お母様が好きだったのですか?」
「いいえ、姉のように思っておりましたが、恋愛感情はありません。ただ、国一番のフェアレディと呼ばれる奥様を姉のように尊敬していたのです」
結果としてエクムント様は騎士になった十七歳の秋に公爵家に雇われることになった。わたくしが六歳の誕生日を迎える直前のことだった。
侯爵家の三男であるエクムント様が仕えられる家格は限られているのだが、そういうことならばエクムント様も望んで公爵家にやってきたのだろう。キルヒマン侯爵夫妻もエクムント様の希望を聞いて、わたくしの両親にエクムント様のことをお願いしたに違いない。
恋慕ではないとは言っても、エクムント様は母に対して憧れのような感情があったのではないだろうか。
国一番のフェアレディに仕えたいとエクムント様が言っているのであれば、わたくしも国一番のフェアレディになって、エクムント様に結婚を申し込まなければいけない。
わたくしは強くそのことを考えていた。
絵本を読んでもらってエクムント様の休憩時間が終わると、わたくしはエクムント様の手を握ってお礼を言った。
「絵本を読んでくれてとても嬉しかったです。ありがとうございました」
「こんなことでよければまた絵本を読みますよ」
「楽しみにしています」
わたくしとエクムント様が話している間、クリスタ嬢は灰被りの絵本を捲って自分で読んで、最後の結婚式のページを何度も何度も読み返していた。
王都でのハインリヒ殿下とノルベルト殿下のお誕生日の式典とお茶会が終わって、わたくしとクリスタ嬢は日常に戻るかと思っていたが、王都から使いがやって来た。
父に呼ばれてわたくしが執務室に行くと、クリスタ嬢もついて来ている。父はクリスタ嬢が一緒に来てしまったことに関して何も咎めなかった。執務室には母もいて何か真剣な表情になっている。
「エリザベート、国王陛下から内密の相談があるとして国王陛下の別荘に呼ばれている。今から着替えて準備してくれるか?」
「わたくしが行かなければいけないのですか?」
「エリザベートにも話があるということらしい」
父に言われてわたくしは驚いてしまう。
国王陛下から内密に呼び出しとはどういうことなのだろう。
国王陛下の別荘は王都の外れにあるのでひとが来にくい場所なのだが、国王陛下に会うとなるとわたくしは正装に着替えなければいけない。
「おじうえ、おばうえ、わたくしもいきたいです」
「クリスタ嬢も連れて行っていいものでしょうか?」
「クリスタ嬢だけ家に置いておくわけにはいかないだろう。バーデン家もクリスタ嬢を狙っているようだし、ノメンゼン家もクリスタ嬢を取り返したがっている」
両親がいないときにバーデン家の人間やノメンゼン家の人間が来たら、対応できるものがほとんどいない。公爵家に勝手に入るようなことは許されないが、バーデン家の人間もノメンゼン家の人間もそんな礼儀を弁えていないように感じられるのだ。
クリスタ嬢は身の安全を考えると連れて行くのが一番だった。
マルレーンとデボラに着替えさせてもらってわたくしとクリスタ嬢はドレスを着て髪を結う。わたくしはハーフアップに、クリスタ嬢は編みこみの三つ編みにしてもらっていた。
毎度思うのだがデボラは三つ編みをするのがとても上手だ。クリスタ嬢のふわふわの金色の髪を美しく纏めていた。
派手な席ではないので簡単に髪はリボンで纏めて、クリスタ嬢にもわたくしのリボンを貸してあげる。
わたくしが金色のリボン、クリスタ嬢が紫の光沢のある黒いリボンを身に着けた。
馬車で国王陛下の別荘に行く間もわたくしは落ち着かなかった。
用件が何となく予想できるような気がしていたのだ。
わたくしはノルベルト殿下とハインリヒ殿下のお誕生日でつけて行ったいただいた牡丹の造花の髪飾りが、ノルベルト殿下の選んだものだと知った。ノルベルト殿下はその後でわたくしに庭から勝手に摘んだと思われる八重咲のペチュニアを渡そうとした。
あのときのノルベルト殿下の顔は赤くなかっただろうか。
わたくしがエクムント様を見るときのような目つきをしていなかっただろうか。
思い出すとわたくしは嫌な予感がする。
ノルベルト殿下は八歳、わたくしは六歳。
勘違いであればいいのだがと思いつつ、わたくしは馬車に揺られていた。
非番や休憩時間などは、エクムント様はわたくしとクリスタ嬢の遊びに付き合ってくれる。
「わたくし、最近はクリスタ嬢に読んであげるばかりで、絵本を読んでもらうことがなくなりました」
お屋敷の中で敬語についているエクムント様のそばで悲し気にわたくしが呟くと、エクムント様は休憩時間にわたくしの部屋に来てくれた。
「絵本を読みましょうか?」
「いいのですか?」
「わたくし、このえほんがいちばんすき!」
クリスタ嬢が持ってきたのは挿絵の美しい灰被りの物語だ。差し出されてエクムント様はわたくしの方に顔を向けた。
「クリスタお嬢様にはこれを読みましょうね。エリザベートお嬢様はどの絵本がいいのですか?」
「わたくしも選んでいいのですか?」
「一人一冊ずつ読むくらい簡単ですよ」
エクムント様はクリスタ嬢が差し出した絵本だけでなく、わたくしのためにも絵本を読んでくれようとしている。わたくしは野獣の出て来る絵本を取り出してエクムント様に渡した。
低い声で穏やかにエクムント様が物語を読む。この世界にはテレビやラジオはないので、絵本は子どもの最大の娯楽だった。自分で読むのと読んでもらうのとでは全く違う。
読んでもらうと面白さが増す気がするのだ。
「はなよめさん、きれい……。わたくしもあんなドレスがきたい」
「クリスタ嬢、ウエディングドレスは結婚式に着る特別なドレスなのですよ」
「パーティーできてはいけないの?」
「ウエディングドレスは着ませんね」
わたくしがクリスタ嬢に説明していると、エクムント様が微笑んでクリスタ嬢に言う。
「クリスタお嬢様も大人になってどなたか素敵な方と出会ったら、ウエディングドレスを着る日が来ますよ」
「わたくしも、いつかきれるの?」
「はい、きっと」
エクムント様に言ってもらえてクリスタ嬢は嬉しそうに絵本の最後の結婚式のページを開いてうっとりと眺めていた。
野獣のお話もエクムント様は読んでくれた。少し長いお話なので読ませるのは申し訳ない気もしたが、それだけ長くエクムント様の低くて穏やかな声を聞いていられるというのは幸せだった。
「エクムントは、どうして騎士になろうと思ったのですか?」
絵本を読み終わるとずっと疑問だったことをエクムント様に聞いてみる。侯爵家の三男だったのだから、他に身を立てる方法はあったはずなのだ。どうして騎士だったのだろう。
「私が士官学校に進学することを決めたのは、奥様のことがあったからです」
「お母様に関係があるのですか?」
「奥様がキルヒマン家の養子になって結婚した頃、私はまだ十歳でした。養子となった義姉上は国一番のフェアレディと言われる方で、王家からも申し込みがあっていたと聞きました」
「お母様は王家からも婚約を申し込まれていたのですか!?」
「当時皇太子殿下だった現在の国王陛下が婚約を望まれなかったのと、旦那様が侯爵家に先に申し込んだので、奥様は旦那様と結婚することになりました。私は、幼いながらにキルヒマン家に養子に入った奥様を姉のように思っていて、奥様のようなフェアレディを守る騎士になりたいと思ったのです」
ちょうど父と母が結婚した頃にエクムント様は進路を決定している。その陰に母の存在があったとは知らなかった。
「正直に答えてください。お母様が好きだったのですか?」
「いいえ、姉のように思っておりましたが、恋愛感情はありません。ただ、国一番のフェアレディと呼ばれる奥様を姉のように尊敬していたのです」
結果としてエクムント様は騎士になった十七歳の秋に公爵家に雇われることになった。わたくしが六歳の誕生日を迎える直前のことだった。
侯爵家の三男であるエクムント様が仕えられる家格は限られているのだが、そういうことならばエクムント様も望んで公爵家にやってきたのだろう。キルヒマン侯爵夫妻もエクムント様の希望を聞いて、わたくしの両親にエクムント様のことをお願いしたに違いない。
恋慕ではないとは言っても、エクムント様は母に対して憧れのような感情があったのではないだろうか。
国一番のフェアレディに仕えたいとエクムント様が言っているのであれば、わたくしも国一番のフェアレディになって、エクムント様に結婚を申し込まなければいけない。
わたくしは強くそのことを考えていた。
絵本を読んでもらってエクムント様の休憩時間が終わると、わたくしはエクムント様の手を握ってお礼を言った。
「絵本を読んでくれてとても嬉しかったです。ありがとうございました」
「こんなことでよければまた絵本を読みますよ」
「楽しみにしています」
わたくしとエクムント様が話している間、クリスタ嬢は灰被りの絵本を捲って自分で読んで、最後の結婚式のページを何度も何度も読み返していた。
王都でのハインリヒ殿下とノルベルト殿下のお誕生日の式典とお茶会が終わって、わたくしとクリスタ嬢は日常に戻るかと思っていたが、王都から使いがやって来た。
父に呼ばれてわたくしが執務室に行くと、クリスタ嬢もついて来ている。父はクリスタ嬢が一緒に来てしまったことに関して何も咎めなかった。執務室には母もいて何か真剣な表情になっている。
「エリザベート、国王陛下から内密の相談があるとして国王陛下の別荘に呼ばれている。今から着替えて準備してくれるか?」
「わたくしが行かなければいけないのですか?」
「エリザベートにも話があるということらしい」
父に言われてわたくしは驚いてしまう。
国王陛下から内密に呼び出しとはどういうことなのだろう。
国王陛下の別荘は王都の外れにあるのでひとが来にくい場所なのだが、国王陛下に会うとなるとわたくしは正装に着替えなければいけない。
「おじうえ、おばうえ、わたくしもいきたいです」
「クリスタ嬢も連れて行っていいものでしょうか?」
「クリスタ嬢だけ家に置いておくわけにはいかないだろう。バーデン家もクリスタ嬢を狙っているようだし、ノメンゼン家もクリスタ嬢を取り返したがっている」
両親がいないときにバーデン家の人間やノメンゼン家の人間が来たら、対応できるものがほとんどいない。公爵家に勝手に入るようなことは許されないが、バーデン家の人間もノメンゼン家の人間もそんな礼儀を弁えていないように感じられるのだ。
クリスタ嬢は身の安全を考えると連れて行くのが一番だった。
マルレーンとデボラに着替えさせてもらってわたくしとクリスタ嬢はドレスを着て髪を結う。わたくしはハーフアップに、クリスタ嬢は編みこみの三つ編みにしてもらっていた。
毎度思うのだがデボラは三つ編みをするのがとても上手だ。クリスタ嬢のふわふわの金色の髪を美しく纏めていた。
派手な席ではないので簡単に髪はリボンで纏めて、クリスタ嬢にもわたくしのリボンを貸してあげる。
わたくしが金色のリボン、クリスタ嬢が紫の光沢のある黒いリボンを身に着けた。
馬車で国王陛下の別荘に行く間もわたくしは落ち着かなかった。
用件が何となく予想できるような気がしていたのだ。
わたくしはノルベルト殿下とハインリヒ殿下のお誕生日でつけて行ったいただいた牡丹の造花の髪飾りが、ノルベルト殿下の選んだものだと知った。ノルベルト殿下はその後でわたくしに庭から勝手に摘んだと思われる八重咲のペチュニアを渡そうとした。
あのときのノルベルト殿下の顔は赤くなかっただろうか。
わたくしがエクムント様を見るときのような目つきをしていなかっただろうか。
思い出すとわたくしは嫌な予感がする。
ノルベルト殿下は八歳、わたくしは六歳。
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