22 / 528
一章 クリスタ嬢との出会い
22.クリスタ嬢のお客様
しおりを挟む
クリスタ嬢のお誕生日の朝、クリスタ嬢の部屋の空っぽだった本棚に絵本や童話が運び込まれて、一段がぎっしりと本で詰まった。朝の支度をしながらクリスタ嬢は本が気になって仕方がない様子だった。繋がっている窓からクリスタ嬢の声が聞こえる。
「おねえさま、すごいの! ほんがいっぱいよ!」
「後で見せてくださいね」
「はやくおねえさまによんでほしいわ」
「自分でも読めるのではないですか?」
「おねえさまによんでほしいの」
自分で読めるようになっても、本を読んでもらうのは嬉しいようでクリスタ嬢はわたくしに読んでもらうことを望んでいた。
髪の毛を整えてハーフアップにしてもらうと、マルレーンがわたくしの髪に薔薇の造花の髪飾りを着ける。
「いいんですか?」
「今日は特別だと伺っています。クリスタお嬢様のお誕生日にお客様が来られるそうです」
「お客様? 誰かしら」
お客様と言われて一番に思い浮かんだのはハインリヒ殿下だった。ハインリヒ殿下はクリスタ嬢を気にしていて、将来は婚約者になるので、お誕生日のお祝いに来たがってもおかしくはない。
クリスタ嬢が部屋から出てくると、三つ編みにした髪に薔薇の造花の髪飾りを着けていた。三つ編みが揺れるたびに薔薇の造花も揺れて、クリスタ嬢は鼻歌を歌いながら階段を降りていく。
楽しい誕生日の始まりだ。
朝食はいつも通りに両親と食べて、部屋に戻ってクリスタ嬢の部屋に招かれて本棚を見せてもらう。
わたくしの持っている本と違う絵本や児童書が並んでいて、わたくしも読みたくなって手を伸ばしそうになってしまった。
「クリスタ嬢、見せてもらってもいいですか?」
「おねえさま、どれをよんでくれるの?」
クリスタ嬢のものなのだから許可を取らなければ触ってはいけないと思っていたのに、クリスタ嬢は当然わたくしが読んでくれるものと思っていた。
絵本を取り出して読み始めると、わたくしも本が大好きなので絵本の物語の中に入り込んでしまう。
病気のお祖母さんの家にお見舞いに行った娘が、狼に騙されて食べられてしまうが、猟師に助けられる絵本は、前世では読んだことがあったが、今世では初めてだった。
「おばあさんにばけているオオカミに、おんなのこはどうしてきづかないのかしら」
「それは物語だからだと思いますよ」
「オオカミのおなかのなかから、おばあさんとおんなのこがたすけられるのも、ふしぎだわ」
クリスタ嬢の素朴な疑問にわたくしは上手に答えられなかった。
「エリザベートお嬢様、クリスタお嬢様、よろしいですか?」
「エクムント、どうぞ」
「いらっしゃいませ、エクムントさま」
部屋に訪ねて来たエクムントは普段の騎士の服装ではなくて、腰に剣も下げていない。今日は非番のようだった。
エクムント様の両手にはたくさんの白い薔薇の花が抱かれていた。
「クリスタお嬢様、お誕生日おめでとうございます。この花は私からの心ばかりのプレゼントです。エリザベートお嬢様と分けてお部屋に飾ってください」
「とても綺麗なバラ!」
「ありがとうございます、エクムントさま」
真っ白な薔薇の花を受け取ってわたくしとクリスタ嬢はその薔薇が棘を全部取ってあることに気付く。エクムント様の手が若干傷付いているような気がするのは、薔薇の棘を取ったからだろう。
「わたくしまでいいんですか?」
「クリスタお嬢様はエリザベートお嬢様とお揃いがお好きですから、同じ花を部屋に飾った方が喜ばれるのではないかと思ったのです」
「おねえさまとおそろいだいすき! エクムントさま、ありがとう!」
飛び跳ねて喜んでいるクリスタ嬢に、デボラとマルレーンがエクムント様から白い薔薇の花を受け取って花瓶に飾ってくれていた。
「今日はこれから実家に行ってまいります。クリスタお嬢様、いいお誕生日をお過ごしください」
「はい、エクムントさま」
非番の日なのにわざわざクリスタ嬢のお誕生日のために白い薔薇を用意して、わたくしとクリスタ嬢にくださったエクムント様。その優しさにわたくしは胸がドキドキする。
エクムント様は今はわたくしのことは妹のようにしか思っていないかもしれないが、いつかは振り向かせて見せる。エクムント様も非番の日にデートをするような相手はいないようだから安心だ。
エクムント様を見送ってもう一度本を読もうとしていると、部屋にお客様が来た。
わたくしの予想通りにハインリヒ殿下とノルベルト殿下だった。
ハインリヒ殿下は腕にブーケを抱えて、ノルベルト殿下が白い箱を二つ持っている。
「パーティーではおとうとのハインリヒがしつれいをいたしました。ほんにんにもよくいいきかせています。あやまりたいといっているので、きいてやってください」
頭を下げるノルベルト殿下をわたくしが部屋に招こうとすると、ハインリヒ殿下の姿を見たクリスタ嬢がカーテンの影に隠れてしまった。
「クリスタ嬢、ノルベルト殿下とハインリヒ殿下が来ましたよ」
「いやー! わたくしのかみかざりとった! かみのけ、ほどいた!」
謝罪に来ているハインリヒ殿下にクリスタ嬢は会う気はないようだ。
最初に無礼を働いたのはハインリヒ殿下なのだから、身分を笠に着てクリスタ嬢を引きずり出して無理矢理謝罪するわけにもいかない。
ブーケを持ったまま突っ立っているハインリヒ殿下に、ノルベルト殿下がぽんっと肩を叩く。
「ちいさなおんなのこにいじわるをしたハインリヒがわるいよ」
「でも、あやまりたいんだ」
「あやまるというのは、あいてがゆるすきがないと、ただのじこまんぞくになってしまうよ」
「わたしは、そんなつもりじゃなくて……」
「ハインリヒ、こんかいはあきらめよう」
いくらハインリヒ殿下が王家の出身でも、クリスタ嬢にしたことをクリスタ嬢以外の相手が取りなして許させても、それがクリスタ嬢の本心でなければどうしようもない。
わたくしは無理やりにクリスタ嬢をハインリヒ殿下の前に出すつもりはなかった。むしろ、ハインリヒ殿下にはきっちりと今回のことで反省をして欲しかった。
「エリザベートじょう、このはなをクリスタじょうにわたしてくれませんか?」
「クリスタ嬢が受け取るか分かりませんがお預かりしましょう」
「こちらは、おわびのしなと、おたんじょうびプレゼントです」
「中身は何ですか?」
「エリザベートじょうとクリスタじょうのおそろいのかみかざりです」
「そちらも受け取るか分かりませんが、お預かりしましょう」
ハインリヒ殿下からブーケを、ノルベルト殿下から髪飾りの入った箱二つを受け取って、わたくしはハインリヒ殿下とノルベルト殿下にお帰り願った。
ハインリヒ殿下とノルベルト殿下が帰ると、クリスタ嬢はカーテンの影から出て来てくれた。
「このお花は、ハインリヒ殿下からのお詫びの品だそうです」
「おわびのしなって、どういうこと?」
「ごめんなさいを伝えるために用意したお花だということです」
「いらない! わたくしのおへや、エクムントさまのおはながかざってあるもの」
残念ながらクリスタ嬢はハインリヒ殿下のブーケは受け取らなかった。美しく整えられてリボンで纏められたブーケは、お屋敷の廊下にでも飾ってもらうことにして、わたくしは続いて白い箱を二つクリスタ嬢に見せた。
「これはお誕生日プレゼントだそうです」
「なぁに?」
「髪飾りだと言っていましたが、中身を確認しますか?」
「みるだけよ?」
箱にかかったリボンを解いて中身を見ると、薄ピンクの牡丹の造花の髪飾りと、薄紫の牡丹の造花の髪飾りが入っていた。
ふんわりとした花びらと艶々とした針金の入った葉っぱの見事な作りにわたくしは見惚れてしまう。これは王家の専属の職人が作ったものに違いない。
「きれい……」
「これはもらっておきますか?」
「いらない」
「え? いらないのですか?」
「おねえさまとおそろいのバラのかみかざりがあるもの」
誕生日お祝いで、クリスタ嬢も綺麗だと感嘆のため息をついていたのでこれは受け取るかと思っていたが、クリスタ嬢はあっさりと牡丹の造花の髪飾りもいらないと一蹴してしまった。
「いつか使いたくなるかもしれません。デボラとマルレーンに保管してもらっておきましょうね」
「つかいたくならないわ。おねえさまとおそろいのバラがあるもの」
「バラの髪飾りもずっと使っていれば、古くなってきます。そのときに替えがあった方がいいでしょう?」
「そのときには、あたらしくおねえさまとおそろいをつくってもらうわ」
「これもお揃いですよ?」
「おそろい……それなら、もっておくだけならいいわ」
説得してやっとクリスタ嬢は牡丹の造花の髪飾りを保管しておくことに納得してくれた。
これはハインリヒ殿下の恋が前途多難になったのを示しているようでわたくしは不安になる。このままではクリスタ嬢はハインリヒ殿下と婚約しないかもしれない。
「おねえさま、えほんのつづきをよんで」
クリスタ嬢にお願いされて、わたくしは絵本の続きを読み始めた。
「おねえさま、すごいの! ほんがいっぱいよ!」
「後で見せてくださいね」
「はやくおねえさまによんでほしいわ」
「自分でも読めるのではないですか?」
「おねえさまによんでほしいの」
自分で読めるようになっても、本を読んでもらうのは嬉しいようでクリスタ嬢はわたくしに読んでもらうことを望んでいた。
髪の毛を整えてハーフアップにしてもらうと、マルレーンがわたくしの髪に薔薇の造花の髪飾りを着ける。
「いいんですか?」
「今日は特別だと伺っています。クリスタお嬢様のお誕生日にお客様が来られるそうです」
「お客様? 誰かしら」
お客様と言われて一番に思い浮かんだのはハインリヒ殿下だった。ハインリヒ殿下はクリスタ嬢を気にしていて、将来は婚約者になるので、お誕生日のお祝いに来たがってもおかしくはない。
クリスタ嬢が部屋から出てくると、三つ編みにした髪に薔薇の造花の髪飾りを着けていた。三つ編みが揺れるたびに薔薇の造花も揺れて、クリスタ嬢は鼻歌を歌いながら階段を降りていく。
楽しい誕生日の始まりだ。
朝食はいつも通りに両親と食べて、部屋に戻ってクリスタ嬢の部屋に招かれて本棚を見せてもらう。
わたくしの持っている本と違う絵本や児童書が並んでいて、わたくしも読みたくなって手を伸ばしそうになってしまった。
「クリスタ嬢、見せてもらってもいいですか?」
「おねえさま、どれをよんでくれるの?」
クリスタ嬢のものなのだから許可を取らなければ触ってはいけないと思っていたのに、クリスタ嬢は当然わたくしが読んでくれるものと思っていた。
絵本を取り出して読み始めると、わたくしも本が大好きなので絵本の物語の中に入り込んでしまう。
病気のお祖母さんの家にお見舞いに行った娘が、狼に騙されて食べられてしまうが、猟師に助けられる絵本は、前世では読んだことがあったが、今世では初めてだった。
「おばあさんにばけているオオカミに、おんなのこはどうしてきづかないのかしら」
「それは物語だからだと思いますよ」
「オオカミのおなかのなかから、おばあさんとおんなのこがたすけられるのも、ふしぎだわ」
クリスタ嬢の素朴な疑問にわたくしは上手に答えられなかった。
「エリザベートお嬢様、クリスタお嬢様、よろしいですか?」
「エクムント、どうぞ」
「いらっしゃいませ、エクムントさま」
部屋に訪ねて来たエクムントは普段の騎士の服装ではなくて、腰に剣も下げていない。今日は非番のようだった。
エクムント様の両手にはたくさんの白い薔薇の花が抱かれていた。
「クリスタお嬢様、お誕生日おめでとうございます。この花は私からの心ばかりのプレゼントです。エリザベートお嬢様と分けてお部屋に飾ってください」
「とても綺麗なバラ!」
「ありがとうございます、エクムントさま」
真っ白な薔薇の花を受け取ってわたくしとクリスタ嬢はその薔薇が棘を全部取ってあることに気付く。エクムント様の手が若干傷付いているような気がするのは、薔薇の棘を取ったからだろう。
「わたくしまでいいんですか?」
「クリスタお嬢様はエリザベートお嬢様とお揃いがお好きですから、同じ花を部屋に飾った方が喜ばれるのではないかと思ったのです」
「おねえさまとおそろいだいすき! エクムントさま、ありがとう!」
飛び跳ねて喜んでいるクリスタ嬢に、デボラとマルレーンがエクムント様から白い薔薇の花を受け取って花瓶に飾ってくれていた。
「今日はこれから実家に行ってまいります。クリスタお嬢様、いいお誕生日をお過ごしください」
「はい、エクムントさま」
非番の日なのにわざわざクリスタ嬢のお誕生日のために白い薔薇を用意して、わたくしとクリスタ嬢にくださったエクムント様。その優しさにわたくしは胸がドキドキする。
エクムント様は今はわたくしのことは妹のようにしか思っていないかもしれないが、いつかは振り向かせて見せる。エクムント様も非番の日にデートをするような相手はいないようだから安心だ。
エクムント様を見送ってもう一度本を読もうとしていると、部屋にお客様が来た。
わたくしの予想通りにハインリヒ殿下とノルベルト殿下だった。
ハインリヒ殿下は腕にブーケを抱えて、ノルベルト殿下が白い箱を二つ持っている。
「パーティーではおとうとのハインリヒがしつれいをいたしました。ほんにんにもよくいいきかせています。あやまりたいといっているので、きいてやってください」
頭を下げるノルベルト殿下をわたくしが部屋に招こうとすると、ハインリヒ殿下の姿を見たクリスタ嬢がカーテンの影に隠れてしまった。
「クリスタ嬢、ノルベルト殿下とハインリヒ殿下が来ましたよ」
「いやー! わたくしのかみかざりとった! かみのけ、ほどいた!」
謝罪に来ているハインリヒ殿下にクリスタ嬢は会う気はないようだ。
最初に無礼を働いたのはハインリヒ殿下なのだから、身分を笠に着てクリスタ嬢を引きずり出して無理矢理謝罪するわけにもいかない。
ブーケを持ったまま突っ立っているハインリヒ殿下に、ノルベルト殿下がぽんっと肩を叩く。
「ちいさなおんなのこにいじわるをしたハインリヒがわるいよ」
「でも、あやまりたいんだ」
「あやまるというのは、あいてがゆるすきがないと、ただのじこまんぞくになってしまうよ」
「わたしは、そんなつもりじゃなくて……」
「ハインリヒ、こんかいはあきらめよう」
いくらハインリヒ殿下が王家の出身でも、クリスタ嬢にしたことをクリスタ嬢以外の相手が取りなして許させても、それがクリスタ嬢の本心でなければどうしようもない。
わたくしは無理やりにクリスタ嬢をハインリヒ殿下の前に出すつもりはなかった。むしろ、ハインリヒ殿下にはきっちりと今回のことで反省をして欲しかった。
「エリザベートじょう、このはなをクリスタじょうにわたしてくれませんか?」
「クリスタ嬢が受け取るか分かりませんがお預かりしましょう」
「こちらは、おわびのしなと、おたんじょうびプレゼントです」
「中身は何ですか?」
「エリザベートじょうとクリスタじょうのおそろいのかみかざりです」
「そちらも受け取るか分かりませんが、お預かりしましょう」
ハインリヒ殿下からブーケを、ノルベルト殿下から髪飾りの入った箱二つを受け取って、わたくしはハインリヒ殿下とノルベルト殿下にお帰り願った。
ハインリヒ殿下とノルベルト殿下が帰ると、クリスタ嬢はカーテンの影から出て来てくれた。
「このお花は、ハインリヒ殿下からのお詫びの品だそうです」
「おわびのしなって、どういうこと?」
「ごめんなさいを伝えるために用意したお花だということです」
「いらない! わたくしのおへや、エクムントさまのおはながかざってあるもの」
残念ながらクリスタ嬢はハインリヒ殿下のブーケは受け取らなかった。美しく整えられてリボンで纏められたブーケは、お屋敷の廊下にでも飾ってもらうことにして、わたくしは続いて白い箱を二つクリスタ嬢に見せた。
「これはお誕生日プレゼントだそうです」
「なぁに?」
「髪飾りだと言っていましたが、中身を確認しますか?」
「みるだけよ?」
箱にかかったリボンを解いて中身を見ると、薄ピンクの牡丹の造花の髪飾りと、薄紫の牡丹の造花の髪飾りが入っていた。
ふんわりとした花びらと艶々とした針金の入った葉っぱの見事な作りにわたくしは見惚れてしまう。これは王家の専属の職人が作ったものに違いない。
「きれい……」
「これはもらっておきますか?」
「いらない」
「え? いらないのですか?」
「おねえさまとおそろいのバラのかみかざりがあるもの」
誕生日お祝いで、クリスタ嬢も綺麗だと感嘆のため息をついていたのでこれは受け取るかと思っていたが、クリスタ嬢はあっさりと牡丹の造花の髪飾りもいらないと一蹴してしまった。
「いつか使いたくなるかもしれません。デボラとマルレーンに保管してもらっておきましょうね」
「つかいたくならないわ。おねえさまとおそろいのバラがあるもの」
「バラの髪飾りもずっと使っていれば、古くなってきます。そのときに替えがあった方がいいでしょう?」
「そのときには、あたらしくおねえさまとおそろいをつくってもらうわ」
「これもお揃いですよ?」
「おそろい……それなら、もっておくだけならいいわ」
説得してやっとクリスタ嬢は牡丹の造花の髪飾りを保管しておくことに納得してくれた。
これはハインリヒ殿下の恋が前途多難になったのを示しているようでわたくしは不安になる。このままではクリスタ嬢はハインリヒ殿下と婚約しないかもしれない。
「おねえさま、えほんのつづきをよんで」
クリスタ嬢にお願いされて、わたくしは絵本の続きを読み始めた。
71
お気に入りに追加
1,684
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
働かなくていいなんて最高!貴族夫人の自由気ままな生活
ゆる
恋愛
前世では、仕事に追われる日々を送り、恋愛とは無縁のまま亡くなった私。
「今度こそ、のんびり優雅に暮らしたい!」
そう願って転生した先は、なんと貴族令嬢!
そして迎えた結婚式――そこで前世の記憶が蘇る。
「ちょっと待って、前世で恋人もできなかった私が結婚!?!??」
しかも相手は名門貴族の旦那様。
「君は何もしなくていい。すべて自由に過ごせばいい」と言われ、夢の“働かなくていい貴族夫人ライフ”を満喫するつもりだったのに――。
◆メイドの待遇改善を提案したら、旦那様が即採用!
◆夫の仕事を手伝ったら、持ち前の簿記と珠算スキルで屋敷の経理が超効率化!
◆商人たちに簿記を教えていたら、商業界で話題になりギルドの顧問に!?
「あれ? なんで私、働いてるの!?!??」
そんな中、旦那様から突然の告白――
「実は、君を妻にしたのは政略結婚のためではない。ずっと、君を想い続けていた」
えっ、旦那様、まさかの溺愛系でした!?
「自由を与えることでそばにいてもらう」つもりだった旦那様と、
「働かない貴族夫人」になりたかったはずの私。
お互いの本当の気持ちに気づいたとき、
気づけば 最強夫婦 になっていました――!
のんびり暮らすつもりが、商業界のキーパーソンになってしまった貴族夫人の、成長と溺愛の物語!
その転生幼女、取り扱い注意〜稀代の魔術師は魔王の娘になりました〜
みおな
ファンタジー
かつて、稀代の魔術師と呼ばれた魔女がいた。
魔王をも単独で滅ぼせるほどの力を持った彼女は、周囲に畏怖され、罠にかけて殺されてしまう。
目覚めたら、三歳の幼子に生まれ変わっていた?
国のため、民のために魔法を使っていた彼女は、今度の生は自分のために生きることを決意する。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
かつて私のお母様に婚約破棄を突き付けた国王陛下が倅と婚約して後ろ盾になれと脅してきました
お好み焼き
恋愛
私のお母様は学生時代に婚約破棄されました。当時王太子だった現国王陛下にです。その国王陛下が「リザベリーナ嬢。余の倅と婚約して後ろ盾になれ。これは王命である」と私に圧をかけてきました。
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
実家から絶縁されたので好きに生きたいと思います
榎夜
ファンタジー
婚約者が妹に奪われた挙句、家から絶縁されました。
なので、これからは自分自身の為に生きてもいいですよね?
【ご報告】
書籍化のお話を頂きまして、31日で非公開とさせていただきますm(_ _)m
発売日等は現在調整中です。
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる