5 / 33
前編 (攻め視点)
5.襲撃事件
しおりを挟む
高校の入学式でクラス分けが発表された。アルトゥロはミヒャエルの予言通りにディーデリヒと同じクラスになった。
「あのとき君が助けてくれたと父上に話して、同じクラスになるように手配してもらったんだ」
「光栄です、ディーデリヒ殿下」
「アルトゥロと呼んでいいかな?」
「もちろんです。俺は何と呼べば?」
「敬語も面倒だからやめてくれよ。殿下もいらない。私たちは同じクラスメイトだろう」
人懐っこいディーデリヒはアルトゥロに信頼を寄せてくれているようだった。白い肌の人間が大半を占めるこの国の中で、アルトゥロのような褐色の肌の人間は非常に珍しい。長身で体付きもがっしりとしているので、特にアルトゥロは目立っていた。
ディーデリヒも長身でがっちりとした体付きなので、アルトゥロに親近感を覚えているのかもしれない。二人はすぐに親友になった。
高校生活は順調にスタートしたが、アルトゥロが気にしていたのは入学から二か月後の不審者の侵入だった。国王の嫡子である王太子のディーデリヒのために校内の警護はしっかりと固めてあるはずだし、高校内は安全だと信じたかった。それでも気がかりではあったので、アルトゥロはフリーダに相談して魔法具を作ってもらった。
攻撃を受けると即座に魔法のシールドが張られて身を守る体勢になる魔法具。効果は一度だけだが、一度目の攻撃を防げば逃げることも、反撃することも可能だ。
「あなたも貴族としての自覚が出て来たようですね。防御の魔法具を持ちたがるなんて」
「ディーデリヒ殿下の学友として一番近くにいるのは俺なので」
「あなたが王太子殿下の学友になるなど思ってもいませんでした」
ミヒャエルを説得する助けを得るために、祖母の家を訪ねる途中に助けた相手がディーデリヒだったことをフリーダも覚えているはずだ。そのことでアルトゥロがディーデリヒに親しみを持たれても、フリーダにとってはそれほど関心のある出来事ではないようだった。
「ミヒャエル様はお一人で寂しく過ごしておられないでしょうか」
「使用人もいないのですか?」
「離れの棟には使用人も入れず、お一人で暮らしていると聞きます。わたくしが訪ねて行っても、ドアを開けてくれないのです」
ドアから出てきて庭で「訪ねていただきありがとうございます、叔母上」と丁寧に挨拶はするが、ミヒャエルはすぐに「用事があるので」と離れの棟に閉じこもってしまう。キッチンもバスルームもあるのだが、それ以外は狭い平屋建ての離れの棟は、母屋やアルトゥロが育った離れの屋敷と比べると非常に狭く感じられた。
使用人を中に入れていないのならば、掃除などもミヒャエルが自分でしているのだろう。
「ミヒャエル兄上には俺が会いに行きます」
フリーダの不安を解くためにというよりも、自分が安心したいがためにアルトゥロは近々ミヒャエルの離れの棟を訪ねる気でいた。
高校に不審者が入ったのは、その直後のことだった。車で校門を突き破って入って来た不審者のグループは、途中で警備員に取り押さえられたが、一人だけ逃げおおせて、ディーデリヒのいるクラスまでたどり着いた。
小型の機関銃を乱射しながらクラスに押し入って来た不審者に、机の下に隠れるディーデリヒに覆いかぶさるようにして、アルトゥロも身を隠した。銃弾が当たりそうになって、魔法具のシールドが展開されてアルトゥロとディーデリヒの身を守る。代わりにネックレス型の魔法具は砕け散ってしまったが、アルトゥロとディーデリヒの身は守れた。
銃撃が止まっていたので、机の下からアルトゥロが這い出ると、右肩を押さえたミヒャエルの姿があった。ミヒャエルと対峙するような格好で、不審者は機関銃を取り落として、床に倒れて呻いている。
「兄上!? 怪我をしたのか!?」
「魔法で不審者の機関銃は落とさせた。取り押さえてくれるか?」
床で呻いている不審者をアルトゥロが取り押さえていると、警備員が来て不審者を連れて行った。ミヒャエルの方に駆け寄ると、逃げ出されそうになる。
「兄上、保健室に行きましょう」
「一人で行ける」
「いや、俺が連れていく!」
抱き上げたミヒャエルの身体は細く、考えられないくらい軽かった。保健室で肩の傷を診てもらうミヒャエルのそばについていると、白い肌が露わになってアルトゥロは落ち着かない気分になる。上半身裸になったミヒャエルは骨が浮き出ているくらい細く、淡い色の乳首がアルトゥロの目を奪う。凝視してしまうアルトゥロにミヒャエルは気付いていないようだった。
ミヒャエルの右肩は銃弾が掠めたのか、血が滲んでいる。
「僕に構っていないで、王太子殿下についていた方がいい」
「兄上の方が心配だ」
「僕に構っても意味がないだろう?」
諦めているような表情のミヒャエルに、ますますアルトゥロは放っておけなくなる。
「これは病院で縫合した方がよさそうですね」
「俺の兄なんです。ついていきます」
「保護者の方に連絡をしておきますね」
保健医の範疇では治療できないようで、ミヒャエルは病院に運ばれた。他にも怪我人が数人出たようで、高校はその日休校になって、治療したミヒャエルとアルトゥロは一緒に屋敷に帰った。車の中でミヒャエルは俯いている。
「君は王太子殿下についていて、ますます信頼が厚くなるはずだったのに」
「ディーデリヒは俺がミヒャエルについていったことに関して、当然だと思うよ。兄が怪我をしているのに、弟がついて行かないわけがないだろう」
「僕はそんなことをされる価値のある人間じゃない」
俯いたまま顔を見せてくれないミヒャエルに、アルトゥロは焦れていた。上半身の裸も見てしまったし、淡い色の乳首を凝視してしまったアルトゥロは、腰に篭る熱に自覚があった。
隣りに座るミヒャエルの顎を掴んで固定すると、アルトゥロはその唇を無理やりに塞いだ。ミヒャエルが腕の中で暴れて胸を押して来るが、アルトゥロは逃すつもりはない。
無理やりに口を開かせて、舌を絡めると、ミヒャエルがぎゅっと閉じた眦から涙を滲ませているのが分かる。舌を絡めて、自らの口の中に舌を招いて、柔く舌を噛んで吸うと、びくびくとミヒャエルの体が震える。
「なん、で、こんな……」
「あなたは、自覚がないのか?」
「なんの、じ、かく?」
唇を離すと、唾液で濡れた唇も色っぽくミヒャエルが喘ぐように息をしている。このまま押し倒してしまいたい衝動を抑えるのがアルトゥロにはつらかった。
車内にはカーテンで阻まれているとはいえ運転手がいるし、これ以上ことを進めることはできない。
「放っておけるわけないじゃないか。俺は、あなたのことが……」
「放っておいてほしい。僕に残された時間は少しだけなんだから」
問い詰めたときにミヒャエルは19歳で自分が死ぬと言っていた。今はミヒャエルは16歳なので、残りは三年ということだ。
これまでの予言は全て当たった。
これからも予言は当たり続けるのだろうか。
「俺は、絶対に兄上を殺さない」
「運命には逆らえない。君は僕を殺すんだ」
何度言われても、アルトゥロはその運命だけは否定したかった。否定したいのに、ミヒャエルが言うことがことごとく当たってしまうのが恐ろしくてならない。
アルトゥロはミヒャエルをこんなにも愛してしまっているのに、ミヒャエルはアルトゥロがミヒャエルを殺すと予言し続ける。
7歳のときの流行性耳下腺炎の予言は当たった。10歳のときのフリーダが怪しい詐欺グループに騙されかけるという予言も当たった。15歳になってすぐの王太子のディーデリヒと出会うという予言も当たった。高校に入学したときのディーデリヒと同じクラスになるという予言も当たった。
そして今日、警備の固いはずの王太子の通う高校に不審者のグループが入り込んで襲撃してくるという予言も当たってしまった。
このままでは本当に自分はミヒャエルを殺してしまうのではないか。
アルトゥロの心に不安が芽生え始めていた。
「あのとき君が助けてくれたと父上に話して、同じクラスになるように手配してもらったんだ」
「光栄です、ディーデリヒ殿下」
「アルトゥロと呼んでいいかな?」
「もちろんです。俺は何と呼べば?」
「敬語も面倒だからやめてくれよ。殿下もいらない。私たちは同じクラスメイトだろう」
人懐っこいディーデリヒはアルトゥロに信頼を寄せてくれているようだった。白い肌の人間が大半を占めるこの国の中で、アルトゥロのような褐色の肌の人間は非常に珍しい。長身で体付きもがっしりとしているので、特にアルトゥロは目立っていた。
ディーデリヒも長身でがっちりとした体付きなので、アルトゥロに親近感を覚えているのかもしれない。二人はすぐに親友になった。
高校生活は順調にスタートしたが、アルトゥロが気にしていたのは入学から二か月後の不審者の侵入だった。国王の嫡子である王太子のディーデリヒのために校内の警護はしっかりと固めてあるはずだし、高校内は安全だと信じたかった。それでも気がかりではあったので、アルトゥロはフリーダに相談して魔法具を作ってもらった。
攻撃を受けると即座に魔法のシールドが張られて身を守る体勢になる魔法具。効果は一度だけだが、一度目の攻撃を防げば逃げることも、反撃することも可能だ。
「あなたも貴族としての自覚が出て来たようですね。防御の魔法具を持ちたがるなんて」
「ディーデリヒ殿下の学友として一番近くにいるのは俺なので」
「あなたが王太子殿下の学友になるなど思ってもいませんでした」
ミヒャエルを説得する助けを得るために、祖母の家を訪ねる途中に助けた相手がディーデリヒだったことをフリーダも覚えているはずだ。そのことでアルトゥロがディーデリヒに親しみを持たれても、フリーダにとってはそれほど関心のある出来事ではないようだった。
「ミヒャエル様はお一人で寂しく過ごしておられないでしょうか」
「使用人もいないのですか?」
「離れの棟には使用人も入れず、お一人で暮らしていると聞きます。わたくしが訪ねて行っても、ドアを開けてくれないのです」
ドアから出てきて庭で「訪ねていただきありがとうございます、叔母上」と丁寧に挨拶はするが、ミヒャエルはすぐに「用事があるので」と離れの棟に閉じこもってしまう。キッチンもバスルームもあるのだが、それ以外は狭い平屋建ての離れの棟は、母屋やアルトゥロが育った離れの屋敷と比べると非常に狭く感じられた。
使用人を中に入れていないのならば、掃除などもミヒャエルが自分でしているのだろう。
「ミヒャエル兄上には俺が会いに行きます」
フリーダの不安を解くためにというよりも、自分が安心したいがためにアルトゥロは近々ミヒャエルの離れの棟を訪ねる気でいた。
高校に不審者が入ったのは、その直後のことだった。車で校門を突き破って入って来た不審者のグループは、途中で警備員に取り押さえられたが、一人だけ逃げおおせて、ディーデリヒのいるクラスまでたどり着いた。
小型の機関銃を乱射しながらクラスに押し入って来た不審者に、机の下に隠れるディーデリヒに覆いかぶさるようにして、アルトゥロも身を隠した。銃弾が当たりそうになって、魔法具のシールドが展開されてアルトゥロとディーデリヒの身を守る。代わりにネックレス型の魔法具は砕け散ってしまったが、アルトゥロとディーデリヒの身は守れた。
銃撃が止まっていたので、机の下からアルトゥロが這い出ると、右肩を押さえたミヒャエルの姿があった。ミヒャエルと対峙するような格好で、不審者は機関銃を取り落として、床に倒れて呻いている。
「兄上!? 怪我をしたのか!?」
「魔法で不審者の機関銃は落とさせた。取り押さえてくれるか?」
床で呻いている不審者をアルトゥロが取り押さえていると、警備員が来て不審者を連れて行った。ミヒャエルの方に駆け寄ると、逃げ出されそうになる。
「兄上、保健室に行きましょう」
「一人で行ける」
「いや、俺が連れていく!」
抱き上げたミヒャエルの身体は細く、考えられないくらい軽かった。保健室で肩の傷を診てもらうミヒャエルのそばについていると、白い肌が露わになってアルトゥロは落ち着かない気分になる。上半身裸になったミヒャエルは骨が浮き出ているくらい細く、淡い色の乳首がアルトゥロの目を奪う。凝視してしまうアルトゥロにミヒャエルは気付いていないようだった。
ミヒャエルの右肩は銃弾が掠めたのか、血が滲んでいる。
「僕に構っていないで、王太子殿下についていた方がいい」
「兄上の方が心配だ」
「僕に構っても意味がないだろう?」
諦めているような表情のミヒャエルに、ますますアルトゥロは放っておけなくなる。
「これは病院で縫合した方がよさそうですね」
「俺の兄なんです。ついていきます」
「保護者の方に連絡をしておきますね」
保健医の範疇では治療できないようで、ミヒャエルは病院に運ばれた。他にも怪我人が数人出たようで、高校はその日休校になって、治療したミヒャエルとアルトゥロは一緒に屋敷に帰った。車の中でミヒャエルは俯いている。
「君は王太子殿下についていて、ますます信頼が厚くなるはずだったのに」
「ディーデリヒは俺がミヒャエルについていったことに関して、当然だと思うよ。兄が怪我をしているのに、弟がついて行かないわけがないだろう」
「僕はそんなことをされる価値のある人間じゃない」
俯いたまま顔を見せてくれないミヒャエルに、アルトゥロは焦れていた。上半身の裸も見てしまったし、淡い色の乳首を凝視してしまったアルトゥロは、腰に篭る熱に自覚があった。
隣りに座るミヒャエルの顎を掴んで固定すると、アルトゥロはその唇を無理やりに塞いだ。ミヒャエルが腕の中で暴れて胸を押して来るが、アルトゥロは逃すつもりはない。
無理やりに口を開かせて、舌を絡めると、ミヒャエルがぎゅっと閉じた眦から涙を滲ませているのが分かる。舌を絡めて、自らの口の中に舌を招いて、柔く舌を噛んで吸うと、びくびくとミヒャエルの体が震える。
「なん、で、こんな……」
「あなたは、自覚がないのか?」
「なんの、じ、かく?」
唇を離すと、唾液で濡れた唇も色っぽくミヒャエルが喘ぐように息をしている。このまま押し倒してしまいたい衝動を抑えるのがアルトゥロにはつらかった。
車内にはカーテンで阻まれているとはいえ運転手がいるし、これ以上ことを進めることはできない。
「放っておけるわけないじゃないか。俺は、あなたのことが……」
「放っておいてほしい。僕に残された時間は少しだけなんだから」
問い詰めたときにミヒャエルは19歳で自分が死ぬと言っていた。今はミヒャエルは16歳なので、残りは三年ということだ。
これまでの予言は全て当たった。
これからも予言は当たり続けるのだろうか。
「俺は、絶対に兄上を殺さない」
「運命には逆らえない。君は僕を殺すんだ」
何度言われても、アルトゥロはその運命だけは否定したかった。否定したいのに、ミヒャエルが言うことがことごとく当たってしまうのが恐ろしくてならない。
アルトゥロはミヒャエルをこんなにも愛してしまっているのに、ミヒャエルはアルトゥロがミヒャエルを殺すと予言し続ける。
7歳のときの流行性耳下腺炎の予言は当たった。10歳のときのフリーダが怪しい詐欺グループに騙されかけるという予言も当たった。15歳になってすぐの王太子のディーデリヒと出会うという予言も当たった。高校に入学したときのディーデリヒと同じクラスになるという予言も当たった。
そして今日、警備の固いはずの王太子の通う高校に不審者のグループが入り込んで襲撃してくるという予言も当たってしまった。
このままでは本当に自分はミヒャエルを殺してしまうのではないか。
アルトゥロの心に不安が芽生え始めていた。
1
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
傷だらけの僕は空をみる
猫谷 一禾
BL
傷を負った少年は日々をただ淡々と暮らしていく。
生を終えるまで、時を過ぎるのを暗い瞳で過ごす。
諦めた雰囲気の少年に声をかける男は軽い雰囲気の騎士団副団長。
身体と心に傷を負った少年が愛を知り、愛に満たされた幸せを掴むまでの物語。
ハッピーエンドです。
若干の胸くそが出てきます。
ちょっと痛い表現出てくるかもです。
Switch!〜僕とイケメンな地獄の裁判官様の溺愛異世界冒険記〜
天咲 琴葉
BL
幼い頃から精霊や神々の姿が見えていた悠理。
彼は美しい神社で、家族や仲間達に愛され、幸せに暮らしていた。
しかし、ある日、『燃える様な真紅の瞳』をした男と出逢ったことで、彼の運命は大きく変化していく。
幾重にも襲い掛かる運命の荒波の果て、悠理は一度解けてしまった絆を結び直せるのか――。
運命に翻弄されても尚、出逢い続ける――宿命と絆の和風ファンタジー。
柩の中の美形の公爵にうっかりキスしたら蘇っちゃったけど、キスは事故なので迫られても困ります
せりもも
BL
エクソシスト(浄霊師)× ネクロマンサー(死霊使い)
王都に怪異が続発した。怪異は王族を庇って戦死したカルダンヌ公爵の霊障であるとされた。彼には気に入った女性をさらって殺してしまうという噂まであった。
浄霊師(エクソシスト)のシグモントは、カルダンヌ公の悪霊を祓い、王都に平安を齎すように命じられる。
公爵が戦死した村を訪ねたシグモントは、ガラスの柩に横たわる美しいカルダンヌ公を発見する。彼は、死霊使い(ネクロマンサー)だった。シグモントのキスで公爵は目覚め、覚醒させた責任を取れと迫って来る。
シグモントは美しい公爵に興味を持たれるが、公爵には悪い評判があるので、素直に喜べない。
そこへ弟のアンデッドの少年や吸血鬼の執事、ゾンビの使用人たちまでもが加わり、公爵をシグモントに押し付けようとする。彼らは、公爵のシグモントへの気持ちを見抜いていた。
祝福という名の厄介なモノがあるんですけど
野犬 猫兄
BL
魔導研究員のディルカには悩みがあった。
愛し愛される二人の証しとして、同じ場所に同じアザが発現するという『花祝紋』が独り身のディルカの身体にいつの間にか現れていたのだ。
それは女神の祝福とまでいわれるアザで、そんな大層なもの誰にも見せられるわけがない。
ディルカは、そんなアザがあるものだから、誰とも恋愛できずにいた。
イチャイチャ……イチャイチャしたいんですけど?!
□■
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!
完結しました。
応援していただきありがとうございます!
□■
第11回BL大賞では、ポイントを入れてくださった皆様、またお読みくださった皆様、どうもありがとうございましたm(__)m
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!
音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに!
え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!!
調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる