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四章 結婚までの道のり
1.青慈の涙
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小さな頃に青慈の前で魔力を上げる魔法薬を飲んで、転移の魔法を使って家に辿り着いたら倒れてしまって、相当に泣かれてしまったことがある。小さな青慈は朱雀が死んでしまうのではないかと思ったようだ。
遠くなる意識の中、青慈の泣き声が聞こえた。
「お父さん!? 大丈夫!? 死なないで!?」
胸の上に暖かい涙がぼたぼたと落ちてくる。もう16歳になるのに泣き虫で心優しい朱雀の天使は、朱雀が倒れたことを心配して泣いてしまったようだ。
「気絶してるだけよ。平気よ、青慈」
「呼吸も心拍も安定している」
冷静な紫音と銀鼠の声が聞こえる。これが現実なのか夢なのか、朱雀には区別がつかない。
「どうして倒れたんだろうなぁ? 朱雀、心の臓が弱かったか?」
「それはお前のせいだろう!」
不思議そうな玄武に銀鼠の鋭いツッコミが入っている。浮遊感に襲われて、朱雀は青慈に抱き上げられているような感覚に陥った。青慈が朱雀をどこかに連れていく。
長椅子に寝かされて朱雀は目を覚ました。間近に涙でぐしゃぐしゃで、洟も垂れている青慈の顔が見える。せっかく格好よく育ったのに、こんな子どもみたいな泣き顔をしていては台無しだ。
「青慈、顔を拭いて……」
「お父さん……よかった……」
「よかった? よかったのか?」
目の前で紫音が不老長寿の妙薬を一気に飲み干した。
続いて藍が不老長寿の妙薬を飲んだ。
最後には青慈が不老長寿の妙薬を飲んでしまった。
「青慈が不老長寿の妙薬をあんなにあっさり飲んでしまうなんて思わなかった」
「俺はずっと決めてたよ。お父さんと……ううん、朱雀って呼ばせてもらう。朱雀とずっと一緒に生きるんだ」
声変わりが完全に終わっていない掠れた低い声で朱雀と呼び捨てにされて、朱雀の心臓が跳ねる。狼狽えていると、銀鼠がお茶を運んで来てくれた。
「玄武がすまなかった。私もまさか、不老長寿の妙薬をあんなにも軽々しく作る奴とは思っていなかった」
「銀さん……銀さんが謝ることじゃないよ」
「私がもっとよく監督しておけば」
後悔している様子の銀鼠とお茶を受け取る朱雀だけが悲壮感に包まれていて、紫音も藍も玄武もけろりとしている。
「これで藍さんとお父さんと青慈と、ずっと一緒に暮らせるわ」
「もう不老長寿の妙薬の試作品は飲んでいたものね。今更変わりはないかしら」
「喜んでもらえて本当に嬉しいよ」
喜んでもらえて嬉しいではない!
突っ込みたいのを朱雀は必死に耐えていた。まだ涙目で朱雀の表情を伺っている青慈の姿も視界には入っている。
「お父さんは怒っているの?」
「怒っているというか、青慈と紫音と藍さんがあまりにも事態を軽く考えすぎてることに呆れている」
成功作だったようだからよかったものの、一歩間違えれば魔物になっていたかもしれない外法の魔法薬なのだ。飲むときには覚悟を持って慎重にするはずなのに、そういう感覚は青慈にも紫音にも藍にも全くなかった。
「魔物になっていたかもしれない。命の理を捻じ曲げる薬だから命を落としていたかもしれない。それを考えたら、私は気が気ではなかった」
「俺は玄武さんを信じていたよ」
「玄武の魔法薬を作る腕が確かなのは間違いないんだが」
「本当はお父さんに作って欲しかったけれど、お父さんは俺たちに不老長寿の妙薬を飲ませたくないみたいだったから、玄武さんに頼んだんだ」
玄武に頼んだ件については、玄武の魔法薬を作る腕は確かなので青慈の見立ては正しかったのだろう。それでも、飲むことに少しも躊躇いを感じていない青慈と紫音と藍が、朱雀には怖かった。
あれが失敗していて、全員が魔物になったり、命を落としていたりしたら朱雀はとても生きてはいけない。
長椅子に腰かけた朱雀が湯呑から渋い茶を飲んでいると、青慈が背中を撫でてくる。労わるような手つきに朱雀は息を吐く。
湯呑のお茶がやたら渋いのは気付けの意味もあるのだろう。
「お父さん、心配をかけてごめんなさい」
潤んだ目でしょんぼりと頭を下げられて、朱雀はこれ以上青慈のことを怒れなくなる。どれだけ育っても青慈は朱雀にとっては可愛い可愛い天使だった。
「玄武、不老長寿の妙薬を飲んでも、成長はするんだよな?」
「成人年齢まではちゃんと成長するぞ。その後で老いが止まる。俺たちと同じだ」
妖精種の姿を模倣するように不老長寿の妙薬を作ったと玄武が得意げに話してくれるが、朱雀はため息しか出ない。とりあえず、16歳の青慈と14歳の紫音は、ずっとそのままということはないようだ。きちんと20歳くらいまでは成長をする。
妖精種として朱雀も20歳を超えたくらいで成長を止めている。藍が最初に不老長寿の妙薬を飲まされたのが二十代半ば前だったから、紫音との外見年齢の差もちょうどいいくらいなのかもしれない。
「藍さん、私が大人になる頃にはお婆ちゃんになってるから結婚はできないって言ってたけど、そんなこともう言えないわね」
「そうね、紫音」
「結婚しましょう」
「それは紫音がもう少し大きくなってからね」
「大きくなってからならいいのね?」
「大人になったらまた申し込んで」
熱烈な紫音の猛攻をあっさりとかわす藍が、心を決めていることは朱雀は知っていた。これだけ情熱的に紫音に求められて、紫音とずっと一緒にいることになって、幸せになれないわけがないと藍は言っていた。
「お父さん……ううん、朱雀! 長老さんにご挨拶に行こう」
手を引かれて朱雀は玄武と銀鼠に視線を投げる。
「おう! 俺もついて行ってやろう」
「……私もついていこう」
玄武が来るとなるとまたややこしくなりそうな予感がして、銀鼠に視線で助けを求めると一緒に来てくれるという。
「私も長老さんに青慈をよろしくって言わなきゃ!」
「私も行った方がいいのかしら」
紫音と藍も同行して、妖精種の長老たちの住んでいる家に朱雀は青慈に引き摺られるようにして連れて来られた。長老たちは青慈を待っていたようだった。
「手紙は受け取っていた。遂に、朱雀が勇者殿を受け入れたのだな」
「勇者殿も育ったことですし、喜ばしいことですね」
「魔王退治の褒美に朱雀との結婚を許して欲しいと言った小さな勇者に、わたくしたちは大人になってから朱雀が受け入れれば許しましょうと許可を出しました」
長老たちの言葉に、青慈が朱雀の手をぎゅっと握る。青い目が朱雀の赤い目を覗き込んでいる。
「俺たちは祝福されて結婚するんだよ。いいよね、朱雀?」
「それは……」
「俺のことが嫌い?」
潤んだ青い瞳で見つめられると朱雀は青慈が嫌いだなんてことは口が裂けても言えなくなってしまう。事実青慈は可愛くて堪らない朱雀の天使なのだ。
「嫌いじゃ、ないよ……」
「それは好きってこと?」
「それは……」
言い淀む朱雀に、長老たちが目を光らせている。
「朱雀の同意がなければ結婚は成立しないな」
「朱雀がどう思っているのですか?」
長老たちにも追い詰められて、朱雀は俯いてぼそぼそと答えた。
「青慈がもう少し大人になったら……」
「俺はもう十分大人だよ?」
「まだ、16歳だろう」
朱雀の言葉に長老たちが話し合っている。
「人間の16歳とはどれくらいなのでしょう?」
「人間の成人年齢は何歳ですか?」
「18歳と聞いたことがあります」
「それでは、18歳になれば朱雀は勇者殿を受け入れるのか」
長老たちの中ではそれで話が決まってしまったようだった。
それでいいのかと思わずにはいられないが、青慈は真剣な眼差しで朱雀を見詰めているし、長老たちは朱雀と青慈の動向を見守っている。
「18歳になったら改めて申し込んでくれ」
結局、朱雀も藍と同じ答えしか出せなかった。
長老たちとの話が終わって、玄武は朱雀と青慈と紫音と藍を山の中の家に送り届けてくれた。朝から昼過ぎまでの収穫と長老たちとの話だけだったが、出発したときと帰って来たときでは、もう青慈も紫音も藍も全く違う体質に変わっている。それを知っているのは今は朱雀だけだが、十年後、二十年後に青慈と紫音と藍の姿が変わっていないことに集落の者たちも気付くだろう。
「お帰り、青慈、紫音。どうだった?」
「不老長寿の妙薬は無事に玄武さんからもらえたよ」
「私も青慈も藍さんも飲んだのよ」
「おめでとう、紫音、青慈」
帰りを待っていた様子の杏と緑に声をかけられて、朱雀は唖然としてしまう。
「もしかして、知らなかったのは私だけ?」
「私も知らなかったわよ」
可愛い朱雀の天使と、藍のお姫様は、見事に朱雀と藍を罠にかけたのだった。
遠くなる意識の中、青慈の泣き声が聞こえた。
「お父さん!? 大丈夫!? 死なないで!?」
胸の上に暖かい涙がぼたぼたと落ちてくる。もう16歳になるのに泣き虫で心優しい朱雀の天使は、朱雀が倒れたことを心配して泣いてしまったようだ。
「気絶してるだけよ。平気よ、青慈」
「呼吸も心拍も安定している」
冷静な紫音と銀鼠の声が聞こえる。これが現実なのか夢なのか、朱雀には区別がつかない。
「どうして倒れたんだろうなぁ? 朱雀、心の臓が弱かったか?」
「それはお前のせいだろう!」
不思議そうな玄武に銀鼠の鋭いツッコミが入っている。浮遊感に襲われて、朱雀は青慈に抱き上げられているような感覚に陥った。青慈が朱雀をどこかに連れていく。
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「青慈、顔を拭いて……」
「お父さん……よかった……」
「よかった? よかったのか?」
目の前で紫音が不老長寿の妙薬を一気に飲み干した。
続いて藍が不老長寿の妙薬を飲んだ。
最後には青慈が不老長寿の妙薬を飲んでしまった。
「青慈が不老長寿の妙薬をあんなにあっさり飲んでしまうなんて思わなかった」
「俺はずっと決めてたよ。お父さんと……ううん、朱雀って呼ばせてもらう。朱雀とずっと一緒に生きるんだ」
声変わりが完全に終わっていない掠れた低い声で朱雀と呼び捨てにされて、朱雀の心臓が跳ねる。狼狽えていると、銀鼠がお茶を運んで来てくれた。
「玄武がすまなかった。私もまさか、不老長寿の妙薬をあんなにも軽々しく作る奴とは思っていなかった」
「銀さん……銀さんが謝ることじゃないよ」
「私がもっとよく監督しておけば」
後悔している様子の銀鼠とお茶を受け取る朱雀だけが悲壮感に包まれていて、紫音も藍も玄武もけろりとしている。
「これで藍さんとお父さんと青慈と、ずっと一緒に暮らせるわ」
「もう不老長寿の妙薬の試作品は飲んでいたものね。今更変わりはないかしら」
「喜んでもらえて本当に嬉しいよ」
喜んでもらえて嬉しいではない!
突っ込みたいのを朱雀は必死に耐えていた。まだ涙目で朱雀の表情を伺っている青慈の姿も視界には入っている。
「お父さんは怒っているの?」
「怒っているというか、青慈と紫音と藍さんがあまりにも事態を軽く考えすぎてることに呆れている」
成功作だったようだからよかったものの、一歩間違えれば魔物になっていたかもしれない外法の魔法薬なのだ。飲むときには覚悟を持って慎重にするはずなのに、そういう感覚は青慈にも紫音にも藍にも全くなかった。
「魔物になっていたかもしれない。命の理を捻じ曲げる薬だから命を落としていたかもしれない。それを考えたら、私は気が気ではなかった」
「俺は玄武さんを信じていたよ」
「玄武の魔法薬を作る腕が確かなのは間違いないんだが」
「本当はお父さんに作って欲しかったけれど、お父さんは俺たちに不老長寿の妙薬を飲ませたくないみたいだったから、玄武さんに頼んだんだ」
玄武に頼んだ件については、玄武の魔法薬を作る腕は確かなので青慈の見立ては正しかったのだろう。それでも、飲むことに少しも躊躇いを感じていない青慈と紫音と藍が、朱雀には怖かった。
あれが失敗していて、全員が魔物になったり、命を落としていたりしたら朱雀はとても生きてはいけない。
長椅子に腰かけた朱雀が湯呑から渋い茶を飲んでいると、青慈が背中を撫でてくる。労わるような手つきに朱雀は息を吐く。
湯呑のお茶がやたら渋いのは気付けの意味もあるのだろう。
「お父さん、心配をかけてごめんなさい」
潤んだ目でしょんぼりと頭を下げられて、朱雀はこれ以上青慈のことを怒れなくなる。どれだけ育っても青慈は朱雀にとっては可愛い可愛い天使だった。
「玄武、不老長寿の妙薬を飲んでも、成長はするんだよな?」
「成人年齢まではちゃんと成長するぞ。その後で老いが止まる。俺たちと同じだ」
妖精種の姿を模倣するように不老長寿の妙薬を作ったと玄武が得意げに話してくれるが、朱雀はため息しか出ない。とりあえず、16歳の青慈と14歳の紫音は、ずっとそのままということはないようだ。きちんと20歳くらいまでは成長をする。
妖精種として朱雀も20歳を超えたくらいで成長を止めている。藍が最初に不老長寿の妙薬を飲まされたのが二十代半ば前だったから、紫音との外見年齢の差もちょうどいいくらいなのかもしれない。
「藍さん、私が大人になる頃にはお婆ちゃんになってるから結婚はできないって言ってたけど、そんなこともう言えないわね」
「そうね、紫音」
「結婚しましょう」
「それは紫音がもう少し大きくなってからね」
「大きくなってからならいいのね?」
「大人になったらまた申し込んで」
熱烈な紫音の猛攻をあっさりとかわす藍が、心を決めていることは朱雀は知っていた。これだけ情熱的に紫音に求められて、紫音とずっと一緒にいることになって、幸せになれないわけがないと藍は言っていた。
「お父さん……ううん、朱雀! 長老さんにご挨拶に行こう」
手を引かれて朱雀は玄武と銀鼠に視線を投げる。
「おう! 俺もついて行ってやろう」
「……私もついていこう」
玄武が来るとなるとまたややこしくなりそうな予感がして、銀鼠に視線で助けを求めると一緒に来てくれるという。
「私も長老さんに青慈をよろしくって言わなきゃ!」
「私も行った方がいいのかしら」
紫音と藍も同行して、妖精種の長老たちの住んでいる家に朱雀は青慈に引き摺られるようにして連れて来られた。長老たちは青慈を待っていたようだった。
「手紙は受け取っていた。遂に、朱雀が勇者殿を受け入れたのだな」
「勇者殿も育ったことですし、喜ばしいことですね」
「魔王退治の褒美に朱雀との結婚を許して欲しいと言った小さな勇者に、わたくしたちは大人になってから朱雀が受け入れれば許しましょうと許可を出しました」
長老たちの言葉に、青慈が朱雀の手をぎゅっと握る。青い目が朱雀の赤い目を覗き込んでいる。
「俺たちは祝福されて結婚するんだよ。いいよね、朱雀?」
「それは……」
「俺のことが嫌い?」
潤んだ青い瞳で見つめられると朱雀は青慈が嫌いだなんてことは口が裂けても言えなくなってしまう。事実青慈は可愛くて堪らない朱雀の天使なのだ。
「嫌いじゃ、ないよ……」
「それは好きってこと?」
「それは……」
言い淀む朱雀に、長老たちが目を光らせている。
「朱雀の同意がなければ結婚は成立しないな」
「朱雀がどう思っているのですか?」
長老たちにも追い詰められて、朱雀は俯いてぼそぼそと答えた。
「青慈がもう少し大人になったら……」
「俺はもう十分大人だよ?」
「まだ、16歳だろう」
朱雀の言葉に長老たちが話し合っている。
「人間の16歳とはどれくらいなのでしょう?」
「人間の成人年齢は何歳ですか?」
「18歳と聞いたことがあります」
「それでは、18歳になれば朱雀は勇者殿を受け入れるのか」
長老たちの中ではそれで話が決まってしまったようだった。
それでいいのかと思わずにはいられないが、青慈は真剣な眼差しで朱雀を見詰めているし、長老たちは朱雀と青慈の動向を見守っている。
「18歳になったら改めて申し込んでくれ」
結局、朱雀も藍と同じ答えしか出せなかった。
長老たちとの話が終わって、玄武は朱雀と青慈と紫音と藍を山の中の家に送り届けてくれた。朝から昼過ぎまでの収穫と長老たちとの話だけだったが、出発したときと帰って来たときでは、もう青慈も紫音も藍も全く違う体質に変わっている。それを知っているのは今は朱雀だけだが、十年後、二十年後に青慈と紫音と藍の姿が変わっていないことに集落の者たちも気付くだろう。
「お帰り、青慈、紫音。どうだった?」
「不老長寿の妙薬は無事に玄武さんからもらえたよ」
「私も青慈も藍さんも飲んだのよ」
「おめでとう、紫音、青慈」
帰りを待っていた様子の杏と緑に声をかけられて、朱雀は唖然としてしまう。
「もしかして、知らなかったのは私だけ?」
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