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三章 十年後の勇者と聖女
12.大きな街へ行く理由
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夏が近付いている。
山の中の集落なので風が吹けばある程度涼しくは過ごせるのだが、日差しは強くて外に出るとどうしても汗をかく。日が出る前に畑仕事は終わらせようとしているのだが、夏場は日が昇るのが早くて特に早起きをしなければいけない。
朱雀が汗だくになって雑草抜きと害虫駆除をしていると、青慈が畑に水を撒いてくれる。紫音は抜いた雑草を白と雪に食べさせているし、藍は収穫を手伝ってくれている。
朱雀と青慈と紫音と藍の四人で暮らして、四人で畑仕事をして、生活していくのが朱雀の家では当然のことになっていた。畑仕事が終わると、風呂場で順番に水浴びをする。
台所で朝ご飯を作る朱雀は、どうせ熱気で汗をまたかくので、一番最後にしてもらって、朝ご飯の後に水浴びをすることにしていた。
濡れた髪のまま出て来た紫音が手拭いで藍に髪を拭いてもらっている。普段はふわふわの髪を下に降ろしている紫音も、この暑さでは邪魔なようで、藍に高く括ってもらって三つ編みにしてもらっていた。
藍は真っすぐな黒髪を一つに纏めている。
濡れた髪のまま上半身裸で風呂場から出て来た青慈に、朱雀は驚いて味噌汁を零してしまいそうになった。
「青慈、服を着なさい!」
「熱いんだよ。もうちょっと汗が引くまで着たくない」
「紫音と藍さんもいるんだよ」
「慣れてるわ、青慈の身体とか」
「本当に大きくなったわね」
「そういう問題!?」
朱雀だけが気にしているようで、紫音も藍も青慈が上半身裸であることを気にしていない。暑い暑いと文句を言いながら袖なしの上衣を着た青慈に、朱雀が注意をする。
「外に出るときはあまり肌を晒さないようにね」
「分かったよ。お父さん、俺、もう16歳なんだよ? 言われなくてもちゃんとできるよ」
青慈にいくらそう言われても、朱雀は青慈の世話を焼くことをやめられなかった。
昼間は暑さを避けるために部屋の中で過ごす。紫音は居間で本を読んでいるし、青慈は書き物をしている。
「何を書いているんだ?」
「物語、かな」
「物語?」
調合の途中で居間に顔を出した朱雀が青慈に問いかけると、青慈は書いているものを見せてくれた。大根や人参や蕪や西瓜猫や南瓜頭犬が活躍する物語のようだ。
「近所の子に絵本を読んでって言われることが多いんだけど、最近は絵本にも飽きて来ちゃって。新しい物語があったらいいなと思って書いてみたんだ」
「これは、絵も書いたら喜ばれるんじゃないか?」
「そうかな? お父さん、これ、いいと思う?」
「うん、青慈の優しい性格が出てると思うよ」
大根と人参と蕪の冒険物語を子どものために書いてやろうという時点で青慈の優しさが伝わってくる。和やかな気持ちになりながら、朱雀は考えていた。
青慈が本格的に物語を書くのならば、もっといい紙が必要なのではないだろうか。絵も絵の具があった方がいいかもしれない。
「青慈、紙や絵の具を買いに行くか?」
「え? いいの?」
「今度、大きな街まで行こうか」
大きな街まで行くのは馬車で半日かかるので気楽には行けないが、青慈のためならば朱雀は行くことに少しも躊躇いはなかった。
紫音と藍に相談してみると、二人は答える。
「銀先生の練習の日に、藍さんと王都に行って来るから、お父さんと青慈は二人で逢い引きしたらいいんじゃない?」
「王都で美味しい甘味のお店があるって聞いたのよね」
「藍さんと行こうって話してたの」
紫音と藍は王都で甘味を食べて来るつもりのようだ。いつも四人で行動していたために、青慈と二人きりで行動するというのに朱雀は慣れていない。そわそわして青慈の顔を見ると、期待している表情をしている。
「上等な紙と絵具とか楽しみだな! 絵具で絵を描いたことがないから、練習しないと」
逢い引きを期待しているのではなく、買うものにワクワクしているのだと分かると少し拍子抜けしてしまう。
「お父さん、俺のお金で買わせてよ」
青慈には自分で稼いだ金が多少ある。漁師たちと山を見回っているときに、紫音は魔物や獲物を倒すまではするのだが、解体作業をしない。紫音が倒した魔物や獲物は青慈が解体作業をする代わりに、集落で肉を売ったり、麓の街に肉を売りに行ったりしていた。その報酬はほとんどが青慈のものになっていた。紫音もそれで文句はないようだ。
倒すだけで、血抜きや解体をして、臭みが抜けるまで貯蔵する手間は全部青慈が請け負っているので、紫音はそれに関与していない分、報酬を求めない。
「お父さんのお誕生日お祝いも買いたいな」
青い目を輝かせる青慈に、朱雀は自分の誕生日が近いことに気付いた。今年で何歳になるのかも分からないし、正確な誕生日の日付も分からない。夏生まれであることだけは確かなのだが、朱雀は妖精種という長く生きる種族のために、自分の年齢や生きて来た年月に無頓着だった。
「私にお金を使うことはないよ。青慈のお金も大事に取っておくといい。紙も絵の具も私が買ってあげるよ」
「そんなぁ。せめてお父さんのお誕生日お祝いくらいは買わせてよ」
「欲しいものも何もないからなぁ」
朱雀が呟くと青慈が悲しそうな表情になる。
青慈の望みを叶えてやりたい気持ちと、本当に欲しいものがない自分の欲のなさとの間で、朱雀は葛藤していた。
大きな街に行く日、紫音と藍は銀鼠が迎えに来て、王都に連れて行く。
「銀さん、今日は二人のことよろしく」
「街に出るんだろう? 聞いているよ。泊って行ってもらって、食事も出すつもりだ」
「帰りは明日の早朝よ」
「畑の世話もしっかりするから、朱雀さんと青慈はゆっくり帰って来ても大丈夫よ」
銀鼠にも紫音にも藍にも気遣われて、朱雀と青慈は紫音と藍が銀鼠に連れていかれるのを見送った。見送った後は山から下りて麓の街で待たせている馬車に乗る。
普段ならば紫音も藍も一緒なのに、今日は青慈と二人きりで朱雀は意識してしまう。ちらちらと青慈を見るが、青慈は馬車の窓を開けて吹く風にさらさらの真っすぐな黒い髪を晒していた。
「お父さん、いい風が吹いてるよ」
「馬車が走っているからじゃないのか?」
「あ、そうか。でも風が気持ちいい」
風を受けて目を閉じる紫音は精悍な顔立ちをしている。16歳というまだ子どもと大人の中間のような年代だが、青慈は背も伸びて朱雀を越すようになっていた。朱雀の緩やかに波打つ白い髪もふわふわと風に揺れる。
何度もこの道を青慈と一緒に移動してきた。小さな頃は膝の上に乗せて、そのうちに青慈が一人で座るようになって、今は隣りに肩が触れるようにして座って、朱雀の胸を高鳴らせている。
可愛い天使だった青慈は、こんなにも大きくなっていた。
「お父さん、何かおかしい」
「え?」
「御者さん、馬車を止めて!」
青慈に声をかけられて御者が馬車を止める。馬車の斜め前には馬車が止まっていた。青慈が馬車から降りて止まっている馬車に近付いていく。
馬車の中では男性が女性を抱えて途方に暮れていた。
「助けてください。妻の具合が急に悪くなって」
「どんな状況だったんですか?」
「胸を押さえて、苦しみ出して」
青慈が話を聞いている後ろで朱雀も話を聞いていたが、ふと思い立って、腰の鞄から薬瓶を出す。
「これは、一時的に体のときを止める魔法薬です。ときが止まるのはおよそ三時間。その間に、急いで奥様をお医者様のところに連れて行きなさい」
「ありがとうございます。動かしていいものか分からず、途方に暮れていました」
「時間切れにならないように、できるだけ早く」
「はい」
お礼にとお金の入った袋を渡されて、青慈と朱雀が馬車から離れると、馬車はものすごい勢いで走り出した。医者に辿り着くまでに薬がもてばよいのだが。
「驚いたね、お父さん」
「青慈、よく気付いたね。人助けができる子で、私は鼻が高いよ」
「そ、そうかな」
褒められて青慈が照れている。
本当にすぐに気付いて声をかけられた青慈の気遣いと優しさに朱雀は感心していた。
山の中の集落なので風が吹けばある程度涼しくは過ごせるのだが、日差しは強くて外に出るとどうしても汗をかく。日が出る前に畑仕事は終わらせようとしているのだが、夏場は日が昇るのが早くて特に早起きをしなければいけない。
朱雀が汗だくになって雑草抜きと害虫駆除をしていると、青慈が畑に水を撒いてくれる。紫音は抜いた雑草を白と雪に食べさせているし、藍は収穫を手伝ってくれている。
朱雀と青慈と紫音と藍の四人で暮らして、四人で畑仕事をして、生活していくのが朱雀の家では当然のことになっていた。畑仕事が終わると、風呂場で順番に水浴びをする。
台所で朝ご飯を作る朱雀は、どうせ熱気で汗をまたかくので、一番最後にしてもらって、朝ご飯の後に水浴びをすることにしていた。
濡れた髪のまま出て来た紫音が手拭いで藍に髪を拭いてもらっている。普段はふわふわの髪を下に降ろしている紫音も、この暑さでは邪魔なようで、藍に高く括ってもらって三つ編みにしてもらっていた。
藍は真っすぐな黒髪を一つに纏めている。
濡れた髪のまま上半身裸で風呂場から出て来た青慈に、朱雀は驚いて味噌汁を零してしまいそうになった。
「青慈、服を着なさい!」
「熱いんだよ。もうちょっと汗が引くまで着たくない」
「紫音と藍さんもいるんだよ」
「慣れてるわ、青慈の身体とか」
「本当に大きくなったわね」
「そういう問題!?」
朱雀だけが気にしているようで、紫音も藍も青慈が上半身裸であることを気にしていない。暑い暑いと文句を言いながら袖なしの上衣を着た青慈に、朱雀が注意をする。
「外に出るときはあまり肌を晒さないようにね」
「分かったよ。お父さん、俺、もう16歳なんだよ? 言われなくてもちゃんとできるよ」
青慈にいくらそう言われても、朱雀は青慈の世話を焼くことをやめられなかった。
昼間は暑さを避けるために部屋の中で過ごす。紫音は居間で本を読んでいるし、青慈は書き物をしている。
「何を書いているんだ?」
「物語、かな」
「物語?」
調合の途中で居間に顔を出した朱雀が青慈に問いかけると、青慈は書いているものを見せてくれた。大根や人参や蕪や西瓜猫や南瓜頭犬が活躍する物語のようだ。
「近所の子に絵本を読んでって言われることが多いんだけど、最近は絵本にも飽きて来ちゃって。新しい物語があったらいいなと思って書いてみたんだ」
「これは、絵も書いたら喜ばれるんじゃないか?」
「そうかな? お父さん、これ、いいと思う?」
「うん、青慈の優しい性格が出てると思うよ」
大根と人参と蕪の冒険物語を子どものために書いてやろうという時点で青慈の優しさが伝わってくる。和やかな気持ちになりながら、朱雀は考えていた。
青慈が本格的に物語を書くのならば、もっといい紙が必要なのではないだろうか。絵も絵の具があった方がいいかもしれない。
「青慈、紙や絵の具を買いに行くか?」
「え? いいの?」
「今度、大きな街まで行こうか」
大きな街まで行くのは馬車で半日かかるので気楽には行けないが、青慈のためならば朱雀は行くことに少しも躊躇いはなかった。
紫音と藍に相談してみると、二人は答える。
「銀先生の練習の日に、藍さんと王都に行って来るから、お父さんと青慈は二人で逢い引きしたらいいんじゃない?」
「王都で美味しい甘味のお店があるって聞いたのよね」
「藍さんと行こうって話してたの」
紫音と藍は王都で甘味を食べて来るつもりのようだ。いつも四人で行動していたために、青慈と二人きりで行動するというのに朱雀は慣れていない。そわそわして青慈の顔を見ると、期待している表情をしている。
「上等な紙と絵具とか楽しみだな! 絵具で絵を描いたことがないから、練習しないと」
逢い引きを期待しているのではなく、買うものにワクワクしているのだと分かると少し拍子抜けしてしまう。
「お父さん、俺のお金で買わせてよ」
青慈には自分で稼いだ金が多少ある。漁師たちと山を見回っているときに、紫音は魔物や獲物を倒すまではするのだが、解体作業をしない。紫音が倒した魔物や獲物は青慈が解体作業をする代わりに、集落で肉を売ったり、麓の街に肉を売りに行ったりしていた。その報酬はほとんどが青慈のものになっていた。紫音もそれで文句はないようだ。
倒すだけで、血抜きや解体をして、臭みが抜けるまで貯蔵する手間は全部青慈が請け負っているので、紫音はそれに関与していない分、報酬を求めない。
「お父さんのお誕生日お祝いも買いたいな」
青い目を輝かせる青慈に、朱雀は自分の誕生日が近いことに気付いた。今年で何歳になるのかも分からないし、正確な誕生日の日付も分からない。夏生まれであることだけは確かなのだが、朱雀は妖精種という長く生きる種族のために、自分の年齢や生きて来た年月に無頓着だった。
「私にお金を使うことはないよ。青慈のお金も大事に取っておくといい。紙も絵の具も私が買ってあげるよ」
「そんなぁ。せめてお父さんのお誕生日お祝いくらいは買わせてよ」
「欲しいものも何もないからなぁ」
朱雀が呟くと青慈が悲しそうな表情になる。
青慈の望みを叶えてやりたい気持ちと、本当に欲しいものがない自分の欲のなさとの間で、朱雀は葛藤していた。
大きな街に行く日、紫音と藍は銀鼠が迎えに来て、王都に連れて行く。
「銀さん、今日は二人のことよろしく」
「街に出るんだろう? 聞いているよ。泊って行ってもらって、食事も出すつもりだ」
「帰りは明日の早朝よ」
「畑の世話もしっかりするから、朱雀さんと青慈はゆっくり帰って来ても大丈夫よ」
銀鼠にも紫音にも藍にも気遣われて、朱雀と青慈は紫音と藍が銀鼠に連れていかれるのを見送った。見送った後は山から下りて麓の街で待たせている馬車に乗る。
普段ならば紫音も藍も一緒なのに、今日は青慈と二人きりで朱雀は意識してしまう。ちらちらと青慈を見るが、青慈は馬車の窓を開けて吹く風にさらさらの真っすぐな黒い髪を晒していた。
「お父さん、いい風が吹いてるよ」
「馬車が走っているからじゃないのか?」
「あ、そうか。でも風が気持ちいい」
風を受けて目を閉じる紫音は精悍な顔立ちをしている。16歳というまだ子どもと大人の中間のような年代だが、青慈は背も伸びて朱雀を越すようになっていた。朱雀の緩やかに波打つ白い髪もふわふわと風に揺れる。
何度もこの道を青慈と一緒に移動してきた。小さな頃は膝の上に乗せて、そのうちに青慈が一人で座るようになって、今は隣りに肩が触れるようにして座って、朱雀の胸を高鳴らせている。
可愛い天使だった青慈は、こんなにも大きくなっていた。
「お父さん、何かおかしい」
「え?」
「御者さん、馬車を止めて!」
青慈に声をかけられて御者が馬車を止める。馬車の斜め前には馬車が止まっていた。青慈が馬車から降りて止まっている馬車に近付いていく。
馬車の中では男性が女性を抱えて途方に暮れていた。
「助けてください。妻の具合が急に悪くなって」
「どんな状況だったんですか?」
「胸を押さえて、苦しみ出して」
青慈が話を聞いている後ろで朱雀も話を聞いていたが、ふと思い立って、腰の鞄から薬瓶を出す。
「これは、一時的に体のときを止める魔法薬です。ときが止まるのはおよそ三時間。その間に、急いで奥様をお医者様のところに連れて行きなさい」
「ありがとうございます。動かしていいものか分からず、途方に暮れていました」
「時間切れにならないように、できるだけ早く」
「はい」
お礼にとお金の入った袋を渡されて、青慈と朱雀が馬車から離れると、馬車はものすごい勢いで走り出した。医者に辿り着くまでに薬がもてばよいのだが。
「驚いたね、お父さん」
「青慈、よく気付いたね。人助けができる子で、私は鼻が高いよ」
「そ、そうかな」
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