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最終章 王子と令嬢の結婚
7.エリアス兄上のお誕生日と子豚の丸焼き
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エリアス兄上のお誕生日が王城で開催される。
この国の国王陛下のお誕生日なのだから、盛大に祝われることは確かだ。
その件に関して、ユリウス義兄上がロヴィーサ嬢に相談に来ていた。
「私はロヴィーサ様のようにマグロの解体ショーでエリアスを祝うことはできないのですが、何かできないか考えているのです」
「ユリウス殿下は国王陛下をお祝いしたいのですね」
「エリアスのために私ができることがないでしょうか?」
真剣に相談してくるユリウス義兄上に、ロヴィーサ嬢はクラース殿を離れの棟から呼んだ。呼ばれてきたクラース殿はユリウス義兄上を見て姿勢を正す。
「王配殿下いらっしゃいませ。今回は何かレシピをお探しですか?」
「そうなのです。エリアスのお誕生日に私ができるレシピを探しています。エリアスはマグロの解体ショーをとても羨ましがっていました。マグロの解体ショーではミエト家と被ってしまうので、それ以外のもので、エリアスを喜ばせたいのです」
「分かりました。私にお任せください」
居間のテーブルの上にクラース殿が手を翳すと、光が魔方陣を描き、その中央に紙の束が現れる。どの国の言葉で書かれているか分からないその紙の束を、クラース殿は手に取って読んでいく。
「クラース殿はその文字を読めるのですか?」
「私が召喚したレシピに関してだけは、私はどんな言語も読めるのです」
なんて素晴らしい能力なのだろうと僕が感激していると、クラース殿が読み上げる。
「子豚の丸焼き」
「え!? 子豚を丸焼きにするのですか?」
「そうです。皮はそのままで、内臓を出して、お腹にハーブを詰めて丸焼きにするのです」
初めて聞いた料理にユリウス義兄上も興味津々である。
クラース殿はレシピを読み上げる。
「皮はパリパリして、肉はふっくらと柔らかく焼き上げるのがコツだそうです」
「そんなことが私にできるでしょうか?」
「ロヴィーサも私も手伝います。やってみましょう」
「はい。エリアスに許可を取ってみます」
その日はユリウス義兄上はクラース殿から細かい説明を受けて帰って行った。
エリアス兄上のお誕生日当日、早朝からユリウス義兄上とクラース殿とロヴィーサ嬢は庭に子豚の丸焼き器を組み立てていた。炭の上に棒を組み立てて、ハンドルをつけて、子豚が炭の上で回りながら焼けるようにしているのだ。
炭に火をつけてユリウス義兄上がハンドルを回す。角度を変えながら全部の肉に火が通るようにユリウス義兄上は子豚の丸焼きを作っていく。
焼き上がった子豚は巨大な皿に乗せられて会場に運ばれた。
ユリウス義兄上は式典に参加するために急いで戻って着替えている。
僕とロヴィーサ嬢とクラース殿も着替えて大広間に入った。
大広間では子豚の焼けたいい香りがハーブの匂いに混じって広がっている。貴族たちの視線も大広間の中央に据えられたテーブルに置かれた子豚の丸焼きに向いている。
「この度は私の誕生日に来てくれて感謝する。これからもユリウスと共に国を治めていきたいと思っている。今回の誕生日には、ユリウスが特製のご馳走を作ってくれた。それも楽しんでいって欲しい」
エリアス兄上が挨拶をして、ユリウス義兄上が壇上から降りてエプロンをつけて子豚の丸焼きを切り分ける。皮もパリパリに焼けていて、ものすごく美味しそうだ。
切り分けられた最初のひと切れを味わうのはエリアス兄上だった。
「これは美味しいな。ユリウス、ありがとう」
「エリアスに喜んでもらえて嬉しいです。皆様もどうぞ」
僕は王族なので早くに順番が来る。受け取った皿の上には皮の付いた肉が乗っていた。近くのテーブルには塩コショウやスパイスなどが置いてあって、自由に味付けしていいことになっている。
僕は塩コショウで味付けをして子豚の丸焼きを食べた。
パリパリの皮にジューシーな肉。口の中に肉汁が溢れる。
「とても美味しいです。ロヴィーサ嬢も食べましょう」
「わたくしは、少しスパイスをかけましょうか」
ロヴィーサ嬢はカレーに似た香りのスパイスをかけて食べている。笑顔だけでロヴィーサ嬢が美味しいと思っているのはよく分かった。
エルランド兄上も父上も、セシーリア嬢もダミアーン伯父上も、みんな美味しそうに子豚の丸焼きを食べている。
子豚とは言ってもモンスターなのでかなりの大きさがある。貴族たちに肉は行き渡りそうだった。
「これはクラース様とロヴィーサ様が手伝って作ったのですか?」
「王配殿下がほとんどされましたわ」
「本当に美味しい。一匹丸ごと焼いてしまうなんてすごいレシピを見付けたものですね」
「他にも子牛の丸焼きや、鶏の丸焼きもありますよ」
「まぁ、それは興味ありますわ。クラース様、ぜひ教えてください」
セシーリア嬢はロヴィーサ嬢にもクラース殿にも目を輝かせて話しかけていた。エリアス兄上のお誕生日のすぐ後にはエルランド兄上のお誕生日がある。セシーリア嬢はそのときに美味しい料理を作りたいのだろう。
「鶏の丸焼きには、ハーブやお米を入れて、崩しながら一緒に食べるのが美味しいのですよ」
「お米を入れるのですか?」
「そうです。お腹に入れたお米が鶏の脂を吸って旨味が凝縮されるのです」
クラース殿の説明を聞いていると、僕も涎が出てきそうになる。
食べてみたいと思わせるクラース殿の説明は、レシピ召喚ができる魔族らしいものだった。
「エルランド殿下のお誕生日に、ぜひ鶏の丸焼きを作りたいですわ」
「鶏の丸焼きならばオーブンでできますね。一羽が小さいので、何羽分も作らないと会場の全員には行き渡らないでしょうが」
「何羽でもわたくし、焼きます! エルランド殿下のためですからね!」
セシーリア嬢はクラース殿と話してやる気になっていた。
エリアス兄上のお誕生日にはアルマスとヘンリッキも招かれていた。
「アルマス、このスパイスをかけると美味しいよ」
「あぁ、それは俺も気になってたんだ」
「私の分を一口食べてみるか?」
「ありがとう」
寄り添いながら子豚の丸焼きを食べている二人に声をかけるのは躊躇われたが、親友なのだから妙に遠慮する方が失礼だと近寄った。
僕とロヴィーサ嬢が近寄ってくると、アルマスが表情を明るくする。
「マンドラゴラ舞踏団のお披露目が決まりました」
「どこでお披露目をするのですか?」
「エルランド殿下のお誕生日会でダンスを依頼されたのです」
まさかのエルランド兄上がアルマスにマンドラゴラ舞踏団がお誕生日会で踊ってくれるように頼んでいた。エルランド兄上もアルマスのお誕生日のマンドラゴラのダンスの噂を聞いて羨ましく思っていたのだろうか。
「エルランド殿下のお誕生日は賑やかになりそうですね」
「マンドラゴラたちには頑張らせますよ。練習の成果を出さないと!」
「ニンジンのバレエだけなのですか?」
「今はそうですが、そのうち、大根のラインダンス、蕪のフラダンスも披露します」
アルマスは人参マンドラゴラのバレエだけでなく、大根マンドラゴラのラインダンスと蕪マンドラゴラのフラダンスも考えていた。
マンドラゴラの話を振るとまたアルマスが興奮しそうなので、この程度で留めておく。
「わたくし、公爵家の当主で、研究課程にも遅れて入学したでしょう?」
エリアス兄上のお誕生日のパーティーが終わってから、ロヴィーサ嬢がぽつりと呟いた。
「僕も高等学校には遅れて入学しました」
「わたくし、ずっと親しい友人がいませんでしたの」
「僕もアルマスが話しかけてくれるまで、王子で魔族の僕に誰も近寄って来ませんでした」
「エド殿下にはアルマス様がいてよかったと思います。わたくしは、今、セシーリア様と言う親友を得られて、とても幸せなのです」
「ロヴィーサ嬢はセシーリア嬢と仲がいいですよね」
「はい、わたくし、セシーリア様がこの国に嫁いで来られるのを楽しみにしているのですよ」
ロヴィーサ嬢は公爵家の当主として、気安く接する友人はいなかった。僕もアルマスとヘンリッキがいなければ、友人などできなかっただろう。
身分というのはどうしても親しくしてもらえる相手を選んでしまうのだ。
セシーリア嬢は魔族の国の宰相家の令嬢で、ロヴィーサ嬢とも身分もつりあう。お互いにこの国の王族の婚約者で、とてもいい関係を築いている。
「セシーリア嬢がいてよかったですね」
「はい」
僕が言えばロヴィーサ嬢はにっこりと微笑んだ。
この国の国王陛下のお誕生日なのだから、盛大に祝われることは確かだ。
その件に関して、ユリウス義兄上がロヴィーサ嬢に相談に来ていた。
「私はロヴィーサ様のようにマグロの解体ショーでエリアスを祝うことはできないのですが、何かできないか考えているのです」
「ユリウス殿下は国王陛下をお祝いしたいのですね」
「エリアスのために私ができることがないでしょうか?」
真剣に相談してくるユリウス義兄上に、ロヴィーサ嬢はクラース殿を離れの棟から呼んだ。呼ばれてきたクラース殿はユリウス義兄上を見て姿勢を正す。
「王配殿下いらっしゃいませ。今回は何かレシピをお探しですか?」
「そうなのです。エリアスのお誕生日に私ができるレシピを探しています。エリアスはマグロの解体ショーをとても羨ましがっていました。マグロの解体ショーではミエト家と被ってしまうので、それ以外のもので、エリアスを喜ばせたいのです」
「分かりました。私にお任せください」
居間のテーブルの上にクラース殿が手を翳すと、光が魔方陣を描き、その中央に紙の束が現れる。どの国の言葉で書かれているか分からないその紙の束を、クラース殿は手に取って読んでいく。
「クラース殿はその文字を読めるのですか?」
「私が召喚したレシピに関してだけは、私はどんな言語も読めるのです」
なんて素晴らしい能力なのだろうと僕が感激していると、クラース殿が読み上げる。
「子豚の丸焼き」
「え!? 子豚を丸焼きにするのですか?」
「そうです。皮はそのままで、内臓を出して、お腹にハーブを詰めて丸焼きにするのです」
初めて聞いた料理にユリウス義兄上も興味津々である。
クラース殿はレシピを読み上げる。
「皮はパリパリして、肉はふっくらと柔らかく焼き上げるのがコツだそうです」
「そんなことが私にできるでしょうか?」
「ロヴィーサも私も手伝います。やってみましょう」
「はい。エリアスに許可を取ってみます」
その日はユリウス義兄上はクラース殿から細かい説明を受けて帰って行った。
エリアス兄上のお誕生日当日、早朝からユリウス義兄上とクラース殿とロヴィーサ嬢は庭に子豚の丸焼き器を組み立てていた。炭の上に棒を組み立てて、ハンドルをつけて、子豚が炭の上で回りながら焼けるようにしているのだ。
炭に火をつけてユリウス義兄上がハンドルを回す。角度を変えながら全部の肉に火が通るようにユリウス義兄上は子豚の丸焼きを作っていく。
焼き上がった子豚は巨大な皿に乗せられて会場に運ばれた。
ユリウス義兄上は式典に参加するために急いで戻って着替えている。
僕とロヴィーサ嬢とクラース殿も着替えて大広間に入った。
大広間では子豚の焼けたいい香りがハーブの匂いに混じって広がっている。貴族たちの視線も大広間の中央に据えられたテーブルに置かれた子豚の丸焼きに向いている。
「この度は私の誕生日に来てくれて感謝する。これからもユリウスと共に国を治めていきたいと思っている。今回の誕生日には、ユリウスが特製のご馳走を作ってくれた。それも楽しんでいって欲しい」
エリアス兄上が挨拶をして、ユリウス義兄上が壇上から降りてエプロンをつけて子豚の丸焼きを切り分ける。皮もパリパリに焼けていて、ものすごく美味しそうだ。
切り分けられた最初のひと切れを味わうのはエリアス兄上だった。
「これは美味しいな。ユリウス、ありがとう」
「エリアスに喜んでもらえて嬉しいです。皆様もどうぞ」
僕は王族なので早くに順番が来る。受け取った皿の上には皮の付いた肉が乗っていた。近くのテーブルには塩コショウやスパイスなどが置いてあって、自由に味付けしていいことになっている。
僕は塩コショウで味付けをして子豚の丸焼きを食べた。
パリパリの皮にジューシーな肉。口の中に肉汁が溢れる。
「とても美味しいです。ロヴィーサ嬢も食べましょう」
「わたくしは、少しスパイスをかけましょうか」
ロヴィーサ嬢はカレーに似た香りのスパイスをかけて食べている。笑顔だけでロヴィーサ嬢が美味しいと思っているのはよく分かった。
エルランド兄上も父上も、セシーリア嬢もダミアーン伯父上も、みんな美味しそうに子豚の丸焼きを食べている。
子豚とは言ってもモンスターなのでかなりの大きさがある。貴族たちに肉は行き渡りそうだった。
「これはクラース様とロヴィーサ様が手伝って作ったのですか?」
「王配殿下がほとんどされましたわ」
「本当に美味しい。一匹丸ごと焼いてしまうなんてすごいレシピを見付けたものですね」
「他にも子牛の丸焼きや、鶏の丸焼きもありますよ」
「まぁ、それは興味ありますわ。クラース様、ぜひ教えてください」
セシーリア嬢はロヴィーサ嬢にもクラース殿にも目を輝かせて話しかけていた。エリアス兄上のお誕生日のすぐ後にはエルランド兄上のお誕生日がある。セシーリア嬢はそのときに美味しい料理を作りたいのだろう。
「鶏の丸焼きには、ハーブやお米を入れて、崩しながら一緒に食べるのが美味しいのですよ」
「お米を入れるのですか?」
「そうです。お腹に入れたお米が鶏の脂を吸って旨味が凝縮されるのです」
クラース殿の説明を聞いていると、僕も涎が出てきそうになる。
食べてみたいと思わせるクラース殿の説明は、レシピ召喚ができる魔族らしいものだった。
「エルランド殿下のお誕生日に、ぜひ鶏の丸焼きを作りたいですわ」
「鶏の丸焼きならばオーブンでできますね。一羽が小さいので、何羽分も作らないと会場の全員には行き渡らないでしょうが」
「何羽でもわたくし、焼きます! エルランド殿下のためですからね!」
セシーリア嬢はクラース殿と話してやる気になっていた。
エリアス兄上のお誕生日にはアルマスとヘンリッキも招かれていた。
「アルマス、このスパイスをかけると美味しいよ」
「あぁ、それは俺も気になってたんだ」
「私の分を一口食べてみるか?」
「ありがとう」
寄り添いながら子豚の丸焼きを食べている二人に声をかけるのは躊躇われたが、親友なのだから妙に遠慮する方が失礼だと近寄った。
僕とロヴィーサ嬢が近寄ってくると、アルマスが表情を明るくする。
「マンドラゴラ舞踏団のお披露目が決まりました」
「どこでお披露目をするのですか?」
「エルランド殿下のお誕生日会でダンスを依頼されたのです」
まさかのエルランド兄上がアルマスにマンドラゴラ舞踏団がお誕生日会で踊ってくれるように頼んでいた。エルランド兄上もアルマスのお誕生日のマンドラゴラのダンスの噂を聞いて羨ましく思っていたのだろうか。
「エルランド殿下のお誕生日は賑やかになりそうですね」
「マンドラゴラたちには頑張らせますよ。練習の成果を出さないと!」
「ニンジンのバレエだけなのですか?」
「今はそうですが、そのうち、大根のラインダンス、蕪のフラダンスも披露します」
アルマスは人参マンドラゴラのバレエだけでなく、大根マンドラゴラのラインダンスと蕪マンドラゴラのフラダンスも考えていた。
マンドラゴラの話を振るとまたアルマスが興奮しそうなので、この程度で留めておく。
「わたくし、公爵家の当主で、研究課程にも遅れて入学したでしょう?」
エリアス兄上のお誕生日のパーティーが終わってから、ロヴィーサ嬢がぽつりと呟いた。
「僕も高等学校には遅れて入学しました」
「わたくし、ずっと親しい友人がいませんでしたの」
「僕もアルマスが話しかけてくれるまで、王子で魔族の僕に誰も近寄って来ませんでした」
「エド殿下にはアルマス様がいてよかったと思います。わたくしは、今、セシーリア様と言う親友を得られて、とても幸せなのです」
「ロヴィーサ嬢はセシーリア嬢と仲がいいですよね」
「はい、わたくし、セシーリア様がこの国に嫁いで来られるのを楽しみにしているのですよ」
ロヴィーサ嬢は公爵家の当主として、気安く接する友人はいなかった。僕もアルマスとヘンリッキがいなければ、友人などできなかっただろう。
身分というのはどうしても親しくしてもらえる相手を選んでしまうのだ。
セシーリア嬢は魔族の国の宰相家の令嬢で、ロヴィーサ嬢とも身分もつりあう。お互いにこの国の王族の婚約者で、とてもいい関係を築いている。
「セシーリア嬢がいてよかったですね」
「はい」
僕が言えばロヴィーサ嬢はにっこりと微笑んだ。
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