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四章 キスがしたい十五歳
7.バックリーン家のお祝いのパーティー
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バックリーン家が伯爵家になったということで、バックリーン家主催のお祝いのパーティーが開かれることになった。
その点に関して、ロヴィーサ嬢はアルマスのご両親に伝えていた。
「大きなパーティーを主催できるかどうかというのも、貴族としての威光に関わってきます。しっかりと使用人さんたちを使い、立派なパーティーにしてください」
「そうしたいのですが、私たちには何をすればいいのかよく分からないのです」
「パーティーなど主催したことがないので」
アルマスのお誕生日はヘンリッキの婚約者ということで、ハーヤネン家で開催されていた。アクセリのお誕生日やアンニーナのお誕生日をバックリーン家で開催することもなかった。
今回がアルマスのご両親にとって、初めてのパーティーの主催となる。
「お屋敷を磨き上げて、大広間に料理を潤沢に用意します。今は魔族の食べる料理から毒素を抜いたものが主流となっています」
「私たちにできるでしょうか」
「できる、できないではなくて、やらなくてはいけないのです。魔族の料理から毒素を抜いたものは、自分の所領が食糧危機に陥ったときに領地の民を食べさせることができる証になります」
ロヴィーサ嬢が丁寧に説明しても、アルマスのご両親は自信がないようだった。
僕がロヴィーサ嬢に聞く。
「ロヴィーサ嬢が手伝ってあげることはできないのですか?」
「そうすると、バックリーン家は自分たちでパーティーの主催もできない家と思われます。また、ミエト家が助けてしまえば、バックリーン家はミエト家の傘下にあると思われます」
貴族の力関係は難しかった。
それをしっかりと分かっているロヴィーサ嬢がいるからこそ、僕は救われているのだが。
何とかアルマスのご両親を手伝ってあげたい僕と、それができないというロヴィーサ嬢。
話は平行線になってしまった。
「ロヴィーサ様、非公式で、こっそりと手伝ってもらうことはできませんか?」
提案したのはアンニーナ嬢だった。
「ロヴィーサ様の料理の腕は王家の方々も褒めるほどだと聞いています。わたくしたちと一緒に料理を作って、そのついでに会場の準備も見てくださって、公式には何もしなかったことにして、改めてバックリーン家に来ていただくのです」
「ロヴィーサ様にそんなことをさせていいのか!?」
「兄上、これは我が家の存亡の危機なのですよ。どうにかしなければ」
アンニーナ嬢は貴族社会で生き抜くことの難しさをしっかりと学んでいるようだった。アルマスは遠慮しているが、僕は誰にもバレなければその方法でいいのではないかと思っている。
「誰にも露見しないようにバックリーン家を手伝うのです。爺や、ロヴィーサ嬢を目立たなくする魔法はないの?」
「ございますが、ロヴィーサ様にはもっといいものがありますでしょう」
「あ、そうか」
爺やに指摘されて僕は思い出した。ロヴィーサ嬢は魔法の髪飾りを使って『赤毛のマティルダ』様として活動していた。それならば、ロヴィーサ嬢とは全然関係なくなる。
「ロヴィーサ嬢、『赤毛のマティルダ』様としてバックリーン家に行きましょう」
「エド殿下がそこまで仰るのならば」
僕の熱意に負けてロヴィーサ嬢は了承してくれた。
パーティーの日までにバックリーン家はお屋敷を磨き上げることと、会場の準備をすることを伝えて、その日はアルマス一家と別れた。
パーティーの日の朝、家庭菜園の世話を終えて、僕とロヴィーサ嬢は着替えて準備をする。僕は動きやすい冒険者の格好で、ロヴィーサ嬢は魔法の髪飾りで髪を真っ赤に見せて、冒険者の格好でバックリーン家に行った。
バックリーン家の裏口ではアルマスとアクセリとアンニーナ嬢が待っていた。
豪奢な赤い髪を括ったロヴィーサ嬢はエプロンをつけて、厨房に入る。厨房の食材やスパイスを確認して、マジックポーチから次々と食材やスパイスを出してくる。
「無難に各種サンドイッチと焼き菓子を作りましょう」
「お手伝いします」
「教えてください」
「よろしくお願いします」
ロヴィーサ嬢が言うと、アルマスもアクセリもアンニーナ嬢もやる気だった。
白身魚にスパイスとレモン汁をまぶして、衣をつけてロヴィーサ嬢が揚げていく。アルマスは出来上がった白身魚のフライを切って、アクセリが僕と一緒にタルタルソースを作って、アンニーナ嬢がサンドイッチにする。
続いてロヴィーサ嬢はトンカツも揚げた。少し甘めのソースをつけてサンドイッチにする。
キュウリとハムのサンドイッチ、ふわふわの卵のサンドイッチ、ソーセージとザワークラウトを挟んだホットドッグも出来上がった。
どれも魔族の食材から毒素を抜いてある。
ロヴィーサ嬢は焼き菓子も用意していた。
フィナンシェに、フロランタンに、クッキーに、一口パイ。
どれも手が込んだものばかりだが、僕とアルマスとアクセリとアンニーナ嬢が手伝ったのでそれほど時間はかからなかった。
料理が終わるとロヴィーサ嬢が会場を確認しに行く。僕もついて行った。
「中央を開けて、端の方にテーブルを並べて、そこに料理を置いて立食形式にしてください。厨房ではお湯を絶やさずに、いつも温かい飲み物が飲めるようにしていてください」
「分かりました」
「ありがとうございます」
指示を出すロヴィーサ嬢にアルマスのご両親はお礼を言って、その通りに使用人さんたちに指示を出していた。
準備が終わると、僕とロヴィーサ嬢は一度ミエト家に帰る。
ミエト家で着替えをして、僕は青いスーツに、ロヴィーサ嬢は白地に紫の柄の入ったドレスに着替えて、何事もなかったかのようにバックリーン家に向かった。
バックリーン家ではアルマスとアクセリとアンニーナ嬢が迎えてくれる。
「本日は我が家のお祝いにお越しいただきありがとうございます」
「伯爵家への陞爵、誠におめでとうございます」
「ありがとうございます。これからもエドヴァルド殿下と、ロヴィーサ様と親しくさせていただけたらと思っております」
「こちらこそ、よろしくお願いいたします」
アルマスとアクセリがロヴィーサ嬢にしっかりと挨拶をしている。アンニーナ嬢は優雅にお辞儀をしていた。
会場もロヴィーサ嬢が指示した通りにセッティングされていて、伯爵家のパーティーとして何の問題もない。
「バックリーン家は伯爵家としてやっていけそうだね」
「エルランド兄上!」
会場にいたエルランド兄上が僕に声をかけてくれた。
僕は本当のことは言えないが、エルランド兄上に認められるくらいならばバックリーン家は大丈夫だろうと思っていた。
「バックリーン家は立派なパーティーを開けましたね」
「エドの学友の家が栄えるのはめでたいことだね」
国王陛下であるエリアス兄上はパーティーに来られないが、代理としてエルランド兄上が来たのだ。バックリーン家での出来事はエルランド兄上からエリアス兄上に伝わるだろう。
「エドヴァルド殿下、エルランド殿下とお話し中ですか?」
「構わないよ。今終わったところだ。ヘンリッキ殿、エドと話すといい」
「エルランド殿下、私の婚約者のアルマスの家のパーティーに来ていただきありがとうございます」
「素晴らしい婚約者を持ったね。隣国の疫病を治めた件、見事だった」
エルランド兄上からお褒めの言葉をもらって、ヘンリッキは嬉しそうに頭を下げていた。
エルランド兄上が料理を取りに行ってから、僕はヘンリッキと話す。
「今日の料理はとても美味しいですね」
「え? そ、そうだよね。アルマスとアクセリとアンニーナ嬢が毒素を抜いたのだと思うよ」
料理のことを言われて僕は狼狽えてしまったが、ヘンリッキはにやりと笑っただけでそれ以上追及してこなかった。
ヘンリッキにはロヴィーサ嬢が関わっていることがバレてしまっている気がする。それでも指摘してこないのはヘンリッキがアルマスの地位を考えているからだろう。
「アルマスの家のパーティーが成功して本当に安堵しているのです。伯爵家になったからにはそれなりのパーティーも開催できなければいけませんからね」
「今度からアルマスのお誕生日はバックリーン家でやるのだろうね」
「私は少し寂しいけれど、それが順当でしょうね」
来年からはアルマスのお誕生日もハーヤネン家ではなくてバックリーン家で開かれるようになる。その頃にはアルマスのご両親もパーティーに慣れているだろう。
今回はアルマスを助けられて、僕は大満足だった。
その点に関して、ロヴィーサ嬢はアルマスのご両親に伝えていた。
「大きなパーティーを主催できるかどうかというのも、貴族としての威光に関わってきます。しっかりと使用人さんたちを使い、立派なパーティーにしてください」
「そうしたいのですが、私たちには何をすればいいのかよく分からないのです」
「パーティーなど主催したことがないので」
アルマスのお誕生日はヘンリッキの婚約者ということで、ハーヤネン家で開催されていた。アクセリのお誕生日やアンニーナのお誕生日をバックリーン家で開催することもなかった。
今回がアルマスのご両親にとって、初めてのパーティーの主催となる。
「お屋敷を磨き上げて、大広間に料理を潤沢に用意します。今は魔族の食べる料理から毒素を抜いたものが主流となっています」
「私たちにできるでしょうか」
「できる、できないではなくて、やらなくてはいけないのです。魔族の料理から毒素を抜いたものは、自分の所領が食糧危機に陥ったときに領地の民を食べさせることができる証になります」
ロヴィーサ嬢が丁寧に説明しても、アルマスのご両親は自信がないようだった。
僕がロヴィーサ嬢に聞く。
「ロヴィーサ嬢が手伝ってあげることはできないのですか?」
「そうすると、バックリーン家は自分たちでパーティーの主催もできない家と思われます。また、ミエト家が助けてしまえば、バックリーン家はミエト家の傘下にあると思われます」
貴族の力関係は難しかった。
それをしっかりと分かっているロヴィーサ嬢がいるからこそ、僕は救われているのだが。
何とかアルマスのご両親を手伝ってあげたい僕と、それができないというロヴィーサ嬢。
話は平行線になってしまった。
「ロヴィーサ様、非公式で、こっそりと手伝ってもらうことはできませんか?」
提案したのはアンニーナ嬢だった。
「ロヴィーサ様の料理の腕は王家の方々も褒めるほどだと聞いています。わたくしたちと一緒に料理を作って、そのついでに会場の準備も見てくださって、公式には何もしなかったことにして、改めてバックリーン家に来ていただくのです」
「ロヴィーサ様にそんなことをさせていいのか!?」
「兄上、これは我が家の存亡の危機なのですよ。どうにかしなければ」
アンニーナ嬢は貴族社会で生き抜くことの難しさをしっかりと学んでいるようだった。アルマスは遠慮しているが、僕は誰にもバレなければその方法でいいのではないかと思っている。
「誰にも露見しないようにバックリーン家を手伝うのです。爺や、ロヴィーサ嬢を目立たなくする魔法はないの?」
「ございますが、ロヴィーサ様にはもっといいものがありますでしょう」
「あ、そうか」
爺やに指摘されて僕は思い出した。ロヴィーサ嬢は魔法の髪飾りを使って『赤毛のマティルダ』様として活動していた。それならば、ロヴィーサ嬢とは全然関係なくなる。
「ロヴィーサ嬢、『赤毛のマティルダ』様としてバックリーン家に行きましょう」
「エド殿下がそこまで仰るのならば」
僕の熱意に負けてロヴィーサ嬢は了承してくれた。
パーティーの日までにバックリーン家はお屋敷を磨き上げることと、会場の準備をすることを伝えて、その日はアルマス一家と別れた。
パーティーの日の朝、家庭菜園の世話を終えて、僕とロヴィーサ嬢は着替えて準備をする。僕は動きやすい冒険者の格好で、ロヴィーサ嬢は魔法の髪飾りで髪を真っ赤に見せて、冒険者の格好でバックリーン家に行った。
バックリーン家の裏口ではアルマスとアクセリとアンニーナ嬢が待っていた。
豪奢な赤い髪を括ったロヴィーサ嬢はエプロンをつけて、厨房に入る。厨房の食材やスパイスを確認して、マジックポーチから次々と食材やスパイスを出してくる。
「無難に各種サンドイッチと焼き菓子を作りましょう」
「お手伝いします」
「教えてください」
「よろしくお願いします」
ロヴィーサ嬢が言うと、アルマスもアクセリもアンニーナ嬢もやる気だった。
白身魚にスパイスとレモン汁をまぶして、衣をつけてロヴィーサ嬢が揚げていく。アルマスは出来上がった白身魚のフライを切って、アクセリが僕と一緒にタルタルソースを作って、アンニーナ嬢がサンドイッチにする。
続いてロヴィーサ嬢はトンカツも揚げた。少し甘めのソースをつけてサンドイッチにする。
キュウリとハムのサンドイッチ、ふわふわの卵のサンドイッチ、ソーセージとザワークラウトを挟んだホットドッグも出来上がった。
どれも魔族の食材から毒素を抜いてある。
ロヴィーサ嬢は焼き菓子も用意していた。
フィナンシェに、フロランタンに、クッキーに、一口パイ。
どれも手が込んだものばかりだが、僕とアルマスとアクセリとアンニーナ嬢が手伝ったのでそれほど時間はかからなかった。
料理が終わるとロヴィーサ嬢が会場を確認しに行く。僕もついて行った。
「中央を開けて、端の方にテーブルを並べて、そこに料理を置いて立食形式にしてください。厨房ではお湯を絶やさずに、いつも温かい飲み物が飲めるようにしていてください」
「分かりました」
「ありがとうございます」
指示を出すロヴィーサ嬢にアルマスのご両親はお礼を言って、その通りに使用人さんたちに指示を出していた。
準備が終わると、僕とロヴィーサ嬢は一度ミエト家に帰る。
ミエト家で着替えをして、僕は青いスーツに、ロヴィーサ嬢は白地に紫の柄の入ったドレスに着替えて、何事もなかったかのようにバックリーン家に向かった。
バックリーン家ではアルマスとアクセリとアンニーナ嬢が迎えてくれる。
「本日は我が家のお祝いにお越しいただきありがとうございます」
「伯爵家への陞爵、誠におめでとうございます」
「ありがとうございます。これからもエドヴァルド殿下と、ロヴィーサ様と親しくさせていただけたらと思っております」
「こちらこそ、よろしくお願いいたします」
アルマスとアクセリがロヴィーサ嬢にしっかりと挨拶をしている。アンニーナ嬢は優雅にお辞儀をしていた。
会場もロヴィーサ嬢が指示した通りにセッティングされていて、伯爵家のパーティーとして何の問題もない。
「バックリーン家は伯爵家としてやっていけそうだね」
「エルランド兄上!」
会場にいたエルランド兄上が僕に声をかけてくれた。
僕は本当のことは言えないが、エルランド兄上に認められるくらいならばバックリーン家は大丈夫だろうと思っていた。
「バックリーン家は立派なパーティーを開けましたね」
「エドの学友の家が栄えるのはめでたいことだね」
国王陛下であるエリアス兄上はパーティーに来られないが、代理としてエルランド兄上が来たのだ。バックリーン家での出来事はエルランド兄上からエリアス兄上に伝わるだろう。
「エドヴァルド殿下、エルランド殿下とお話し中ですか?」
「構わないよ。今終わったところだ。ヘンリッキ殿、エドと話すといい」
「エルランド殿下、私の婚約者のアルマスの家のパーティーに来ていただきありがとうございます」
「素晴らしい婚約者を持ったね。隣国の疫病を治めた件、見事だった」
エルランド兄上からお褒めの言葉をもらって、ヘンリッキは嬉しそうに頭を下げていた。
エルランド兄上が料理を取りに行ってから、僕はヘンリッキと話す。
「今日の料理はとても美味しいですね」
「え? そ、そうだよね。アルマスとアクセリとアンニーナ嬢が毒素を抜いたのだと思うよ」
料理のことを言われて僕は狼狽えてしまったが、ヘンリッキはにやりと笑っただけでそれ以上追及してこなかった。
ヘンリッキにはロヴィーサ嬢が関わっていることがバレてしまっている気がする。それでも指摘してこないのはヘンリッキがアルマスの地位を考えているからだろう。
「アルマスの家のパーティーが成功して本当に安堵しているのです。伯爵家になったからにはそれなりのパーティーも開催できなければいけませんからね」
「今度からアルマスのお誕生日はバックリーン家でやるのだろうね」
「私は少し寂しいけれど、それが順当でしょうね」
来年からはアルマスのお誕生日もハーヤネン家ではなくてバックリーン家で開かれるようになる。その頃にはアルマスのご両親もパーティーに慣れているだろう。
今回はアルマスを助けられて、僕は大満足だった。
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