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最終章 奏歌くんとの結婚
13.洋風お節の挑戦
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クリスマスが終わると新年が近付いてくる。
今年の年末年始も奏歌くんは私のマンションで過ごすようだった。
「母さんはさくらちゃんと過ごすから、僕は毎日海瑠さんの部屋に通って来ていい?」
「泊ってもいいのよ」
「海瑠さん、意味が分かって言ってる?」
奏歌くんならば小さい頃も泊ったし、去年のクリスマスも泊ったので、泊って行っても構わないという私の言葉に、奏歌くんの声がちょっと低くなった気がした。胸が高鳴って頬が熱くなる。
「分かってるつもりよ?」
平気のふりをして答えても、奏歌くんは苦笑して私を見ている。
「そんな可愛い顔をしてると、血を吸うだけじゃなくて、食べられちゃうんだよ?」
悪戯っぽく言う奏歌くんは格好良くて可愛くて、食べられてしまいたい気分になってしまう。クリスマスにも奏歌くんとそういう関係になるのかもしれないと胸をときめかせた。結果として七並べをして終わってしまったクリスマスだったけれど、私はものすごく期待していたのは確かだ。
女性に性欲がないなんて嘘だ。私は奏歌くんとならばそういう関係になりたいと思っている。奏歌くんを私のものにして、私も奏歌くんのものになりたいと思っている。
「海瑠さん、通って来るからね」
「はぁい」
泊まる案は却下されてしまったけれど、今年も奏歌くんと一緒にいられそうだった。年末年始を一緒に過ごすにあたって、私は奏歌くんに聞きたいことがあった。奏歌くんの着物についてだ。数年前には着物を着ていたけれど、あれから奏歌くんは身体が大きくなった。着物が着られなくなっているのではないだろうか。
「奏歌くんの着物はどうなってるの?」
「僕は着物は持ってないよ。浴衣は海瑠さんに買ってもらったのが着られるけど」
それで私は思い出した。
奏歌くんは日本で成人式を迎えることはない。18歳になったら海外に出発する前に着物姿で写真を撮ろうと約束をしていたのだ。
もう奏歌くんの着物を買ってもいい頃なのではないだろうか。成人式は羽織袴のイメージがあるが、着物と羽織を買えば奏歌くんの海外に出発する前の写真撮影にも使えるかもしれない。
「着物を買いに行きましょう」
年末の休みには奏歌くんと着物を買いに行くことが決まった。こういうときには奏歌くんは遠慮しない。
「約束だったからね。海瑠さんの好みの着物を選んで」
着物を売っているお店に行くと、奏歌くんが私に着物を選ぶ権利をくれる。私の着物が黒地に赤い花の模様だから、奏歌くんの着物は何色が合うのか悩んでしまう。水色というわけにはいかなかったし、羽織とセットの着物は数が限られていた。
「これ、何色って言うのかな?」
「濃紺かな?」
「星空みたい。ミッドナイトブルーってこんな色じゃない?」
正式には何色と言うのか分からないが、私は深い夜空のような青の着物を手に取っていた。奏歌くんに合わせるとサイズもぴったりな気がする。
「襦袢も買いましょう。奏歌くん、着てみて」
「これがいいのかな」
試着室に入った奏歌くんが店員さんに手伝われて着付けを終えて出て来る。深い夜空のような青の着物は奏歌くんによく似合った。それにすると決めてしまって、私が支払おうとすると奏歌くんから相談される。
「実は足袋と草履もサイズが合わないのしかもってないんだ」
そうだった。着物には襦袢と着物と羽織だけでは足りなかった。私は当然足袋も草履も持っているからそこまで気が回らなかった。
男用の足袋と草履を見て、試着してサイズを合わせてもらって、奏歌くんは着物一式を手に入れた。
「この着物は海瑠さんのマンションに置いておいていい?」
「私のマンションに置いていていいの?」
「海瑠さんと一緒のときにしか着ないからね」
奏歌くんが自分のものを私のマンションの奏歌くんの部屋に置いているのに、私は密かに喜びを覚えていた。奏歌くんが私のマンションを自分の家だと思ってくれているようでとても嬉しいのだ。
「奏歌くんのものは奏歌くんの部屋に自由に置いていていいのよ」
退団してから海外に行くまでの間、奏歌くんは私の部屋で生活するようになるかもしれない。それを期待している私に、奏歌くんが笑顔で言う。
「ありがとう、海瑠さん」
私には奏歌くんが私と一緒に暮らしてくれるかもしれないという下心があるだけに、満面の笑顔で言われると目を反らしてしまうのだった。
年末の休みには奏歌くんと私でお節料理とお雑煮を作る。二人分だけのお節料理とお雑煮は量が少なくて逆に作りにくいのだと私も奏歌くんも去年の経験で知っていた。
「ちょっとお洒落なお節料理にしようか?」
「どんなお節料理?」
奏歌くんが提案したのは洋風のお節料理だった。
「お節料理って基本的にお正月に作るひとが働かなければいいものだと思うんだ。洋風のお節で気分を変えたら、お正月の間食べても飽きないかもしれない」
「洋風のお節って何を入れるの?」
二人で携帯電話で洋風お節のレシピを検索する。
検索して出てきたレシピで洋風お節に挑戦してみることにした。
「お雑煮は美味しいから三が日食べても飽きないよね」
「うん、私お雑煮大好き」
奏歌くんと出会って、篠田家のお雑煮を食べるようになってから、私はお正月が楽しみになるくらいお雑煮が好きになっていた。篠田家のあご出汁の鰤雑煮は本当に美味しいのだ。
お雑煮は三が日食べる分を作るとして、お節料理だった。
まずは奏歌くんがアスパラのベーコン巻きを作って焼く。たたきごぼうの柚子和えと、私の大好きな卵焼きはそのままで、柚子の香りをつけて煮た大根はスモークサーモンで巻く。数の子は好きなのでそのままで、筑前煮もたっぷりと作る。
「モッツアレラチーズをトマトで挟むのは、当日に作ろう」
「今日じゃダメなの?」
「どっちも悪くなりやすいからね」
ローストビーフを焼いて切って、蒲鉾にはチーズを挟んでイクラを散らす。
出来上がった洋風お節は豪華でフランス料理店のオードブルとして出てきてもおかしくはないようなものだった。
重箱に詰めて冷蔵庫に入れると、お雑煮の仕上げをして、奏歌くんが私にお風呂に入ってくるように促す。
「晩ご飯のお蕎麦は作っておくから、海瑠さんはお風呂に入っておいで」
「ありがとう、奏歌くん」
色んな料理を作って慣れないことをして疲れていたので、私はありがたくお風呂に入らせてもらった。体と髪を洗ってゆっくりと温まって出て来ると、奏歌くんがキッチンで何かを焼いている。
例年通りの天ぷら蕎麦ではないのかとキッチンを覗くと、奏歌くんがフライパンでお蕎麦を焼いて、その上に錦糸卵と甘辛く焼いた牛肉とネギを散らしていた。
「瓦蕎麦ね!」
「海瑠さん、覚えてた?」
「うん、奏歌くんと一緒に食べたから覚えてるわ」
数年前の年越し蕎麦も瓦蕎麦だった。奏歌くんはそれを今日は一人で作ってくれた。
「茶蕎麦じゃないけど、普通のお蕎麦でも美味しいと思うよ」
「とっても美味しそう。大根おろしをおろすわね」
瓦蕎麦には大根おろしと決まっていると私が大根の皮をピーラーで剥いて降ろしていると、奏歌くんがお礼を言ってくれる。
「海瑠さんに休んでいて欲しかったのに、手伝ってくれてありがとう」
「こちらこそ、私を休ませてくれようとしてありがとう」
瓦蕎麦づくりを手伝っていないのに、大根を降ろしただけで奏歌くんは私を褒めてくれる。奏歌くんに褒められて私は自己肯定感を上げて料理に挑むことができる。
「来年の成人式にちょっと早いけど、着物の写真を撮りに行かない?」
「二年先取りの成人式だね」
海外に成人式があるのかどうかは分からないけれど、奏歌くんは日本の成人式には参加できずに日本を去ってしまう。私は奏歌くんの20歳になった姿を見ることはできても、成人式に参加する姿は見ることができない。
私だけの特別の姿を写真におさめておきたくて、私は奏歌くんにお願いしていた。
「海瑠さんと写真を撮るの楽しみだな」
奏歌くんも嬉しそうにしてくれている。
年越しの瓦蕎麦を食べてしまうと奏歌くんは帰ってしまうのだが、明日も来てくれると分かっていると快く送り出せる。泊ってくれないのは少し残念だったが仕方がない。
「奏歌くん、よいお年を」
「海瑠さんもよいお年を」
挨拶をして私は奏歌くんを玄関まで見送った。
今年の年末年始も奏歌くんは私のマンションで過ごすようだった。
「母さんはさくらちゃんと過ごすから、僕は毎日海瑠さんの部屋に通って来ていい?」
「泊ってもいいのよ」
「海瑠さん、意味が分かって言ってる?」
奏歌くんならば小さい頃も泊ったし、去年のクリスマスも泊ったので、泊って行っても構わないという私の言葉に、奏歌くんの声がちょっと低くなった気がした。胸が高鳴って頬が熱くなる。
「分かってるつもりよ?」
平気のふりをして答えても、奏歌くんは苦笑して私を見ている。
「そんな可愛い顔をしてると、血を吸うだけじゃなくて、食べられちゃうんだよ?」
悪戯っぽく言う奏歌くんは格好良くて可愛くて、食べられてしまいたい気分になってしまう。クリスマスにも奏歌くんとそういう関係になるのかもしれないと胸をときめかせた。結果として七並べをして終わってしまったクリスマスだったけれど、私はものすごく期待していたのは確かだ。
女性に性欲がないなんて嘘だ。私は奏歌くんとならばそういう関係になりたいと思っている。奏歌くんを私のものにして、私も奏歌くんのものになりたいと思っている。
「海瑠さん、通って来るからね」
「はぁい」
泊まる案は却下されてしまったけれど、今年も奏歌くんと一緒にいられそうだった。年末年始を一緒に過ごすにあたって、私は奏歌くんに聞きたいことがあった。奏歌くんの着物についてだ。数年前には着物を着ていたけれど、あれから奏歌くんは身体が大きくなった。着物が着られなくなっているのではないだろうか。
「奏歌くんの着物はどうなってるの?」
「僕は着物は持ってないよ。浴衣は海瑠さんに買ってもらったのが着られるけど」
それで私は思い出した。
奏歌くんは日本で成人式を迎えることはない。18歳になったら海外に出発する前に着物姿で写真を撮ろうと約束をしていたのだ。
もう奏歌くんの着物を買ってもいい頃なのではないだろうか。成人式は羽織袴のイメージがあるが、着物と羽織を買えば奏歌くんの海外に出発する前の写真撮影にも使えるかもしれない。
「着物を買いに行きましょう」
年末の休みには奏歌くんと着物を買いに行くことが決まった。こういうときには奏歌くんは遠慮しない。
「約束だったからね。海瑠さんの好みの着物を選んで」
着物を売っているお店に行くと、奏歌くんが私に着物を選ぶ権利をくれる。私の着物が黒地に赤い花の模様だから、奏歌くんの着物は何色が合うのか悩んでしまう。水色というわけにはいかなかったし、羽織とセットの着物は数が限られていた。
「これ、何色って言うのかな?」
「濃紺かな?」
「星空みたい。ミッドナイトブルーってこんな色じゃない?」
正式には何色と言うのか分からないが、私は深い夜空のような青の着物を手に取っていた。奏歌くんに合わせるとサイズもぴったりな気がする。
「襦袢も買いましょう。奏歌くん、着てみて」
「これがいいのかな」
試着室に入った奏歌くんが店員さんに手伝われて着付けを終えて出て来る。深い夜空のような青の着物は奏歌くんによく似合った。それにすると決めてしまって、私が支払おうとすると奏歌くんから相談される。
「実は足袋と草履もサイズが合わないのしかもってないんだ」
そうだった。着物には襦袢と着物と羽織だけでは足りなかった。私は当然足袋も草履も持っているからそこまで気が回らなかった。
男用の足袋と草履を見て、試着してサイズを合わせてもらって、奏歌くんは着物一式を手に入れた。
「この着物は海瑠さんのマンションに置いておいていい?」
「私のマンションに置いていていいの?」
「海瑠さんと一緒のときにしか着ないからね」
奏歌くんが自分のものを私のマンションの奏歌くんの部屋に置いているのに、私は密かに喜びを覚えていた。奏歌くんが私のマンションを自分の家だと思ってくれているようでとても嬉しいのだ。
「奏歌くんのものは奏歌くんの部屋に自由に置いていていいのよ」
退団してから海外に行くまでの間、奏歌くんは私の部屋で生活するようになるかもしれない。それを期待している私に、奏歌くんが笑顔で言う。
「ありがとう、海瑠さん」
私には奏歌くんが私と一緒に暮らしてくれるかもしれないという下心があるだけに、満面の笑顔で言われると目を反らしてしまうのだった。
年末の休みには奏歌くんと私でお節料理とお雑煮を作る。二人分だけのお節料理とお雑煮は量が少なくて逆に作りにくいのだと私も奏歌くんも去年の経験で知っていた。
「ちょっとお洒落なお節料理にしようか?」
「どんなお節料理?」
奏歌くんが提案したのは洋風のお節料理だった。
「お節料理って基本的にお正月に作るひとが働かなければいいものだと思うんだ。洋風のお節で気分を変えたら、お正月の間食べても飽きないかもしれない」
「洋風のお節って何を入れるの?」
二人で携帯電話で洋風お節のレシピを検索する。
検索して出てきたレシピで洋風お節に挑戦してみることにした。
「お雑煮は美味しいから三が日食べても飽きないよね」
「うん、私お雑煮大好き」
奏歌くんと出会って、篠田家のお雑煮を食べるようになってから、私はお正月が楽しみになるくらいお雑煮が好きになっていた。篠田家のあご出汁の鰤雑煮は本当に美味しいのだ。
お雑煮は三が日食べる分を作るとして、お節料理だった。
まずは奏歌くんがアスパラのベーコン巻きを作って焼く。たたきごぼうの柚子和えと、私の大好きな卵焼きはそのままで、柚子の香りをつけて煮た大根はスモークサーモンで巻く。数の子は好きなのでそのままで、筑前煮もたっぷりと作る。
「モッツアレラチーズをトマトで挟むのは、当日に作ろう」
「今日じゃダメなの?」
「どっちも悪くなりやすいからね」
ローストビーフを焼いて切って、蒲鉾にはチーズを挟んでイクラを散らす。
出来上がった洋風お節は豪華でフランス料理店のオードブルとして出てきてもおかしくはないようなものだった。
重箱に詰めて冷蔵庫に入れると、お雑煮の仕上げをして、奏歌くんが私にお風呂に入ってくるように促す。
「晩ご飯のお蕎麦は作っておくから、海瑠さんはお風呂に入っておいで」
「ありがとう、奏歌くん」
色んな料理を作って慣れないことをして疲れていたので、私はありがたくお風呂に入らせてもらった。体と髪を洗ってゆっくりと温まって出て来ると、奏歌くんがキッチンで何かを焼いている。
例年通りの天ぷら蕎麦ではないのかとキッチンを覗くと、奏歌くんがフライパンでお蕎麦を焼いて、その上に錦糸卵と甘辛く焼いた牛肉とネギを散らしていた。
「瓦蕎麦ね!」
「海瑠さん、覚えてた?」
「うん、奏歌くんと一緒に食べたから覚えてるわ」
数年前の年越し蕎麦も瓦蕎麦だった。奏歌くんはそれを今日は一人で作ってくれた。
「茶蕎麦じゃないけど、普通のお蕎麦でも美味しいと思うよ」
「とっても美味しそう。大根おろしをおろすわね」
瓦蕎麦には大根おろしと決まっていると私が大根の皮をピーラーで剥いて降ろしていると、奏歌くんがお礼を言ってくれる。
「海瑠さんに休んでいて欲しかったのに、手伝ってくれてありがとう」
「こちらこそ、私を休ませてくれようとしてありがとう」
瓦蕎麦づくりを手伝っていないのに、大根を降ろしただけで奏歌くんは私を褒めてくれる。奏歌くんに褒められて私は自己肯定感を上げて料理に挑むことができる。
「来年の成人式にちょっと早いけど、着物の写真を撮りに行かない?」
「二年先取りの成人式だね」
海外に成人式があるのかどうかは分からないけれど、奏歌くんは日本の成人式には参加できずに日本を去ってしまう。私は奏歌くんの20歳になった姿を見ることはできても、成人式に参加する姿は見ることができない。
私だけの特別の姿を写真におさめておきたくて、私は奏歌くんにお願いしていた。
「海瑠さんと写真を撮るの楽しみだな」
奏歌くんも嬉しそうにしてくれている。
年越しの瓦蕎麦を食べてしまうと奏歌くんは帰ってしまうのだが、明日も来てくれると分かっていると快く送り出せる。泊ってくれないのは少し残念だったが仕方がない。
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