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三章 奏歌くんとの三年目
12.年末の過ごし方
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今年の年末は奏歌くんの家にお呼ばれしてしまった。
奏歌くんがどうしても私と年越しをしたいと美歌さんに交渉してくれた。
「去年の年こしは、別々だったでしょう? お正月の朝には海瑠さんがあいさつに来てくれたけど、年こしそばも、夜のうたばんぐみも、全然たのしくなかった」
海瑠さんがいてくれないとたのしくない!
熱烈な奏歌くんのお誘いを断るわけにはいかない。私はいそいそと荷物を用意していた。キャリーケースいっぱいに入れた荷物に、迎えに来てくれたやっちゃんは驚いていたけれど、車に乗せてもらって奏歌くんの家まで届けてもらう。
「やっちゃんって、いつもこの家にいるけど、ここに住んでるわけじゃないんだよね?」
「あぁ、俺は徒歩五分くらいのマンションに住んでるよ」
みっちゃんと違って角部屋の二階の安いマンションだけど。
嫌味のように言われた気がするが、やっちゃんは私の部屋が羨ましいのだろうか。まだやっちゃんを招いたことがないから、奏歌くん伝いに物凄く豪華な部屋だと思われているのかもしれない。
「やっちゃん、私の部屋に来てみる?」
「へ?」
誘ってみるとやっちゃんは呆気にとられた顔をしていた。
奏歌くんの家に着いてから奏歌くんとその話をする。
「やっちゃんの信頼を得るために、私、やっちゃんと茉優ちゃんを部屋に招いてみようかと思うんだ」
「いいの、海瑠さん? 海瑠さん、自分のへやに他人が入るのはにがてじゃなかった?」
「やっちゃんは奏歌くんの叔父さんだし、茉優ちゃんはやっちゃんと結婚する相手でしょう?」
奏歌くんの家族と仲良くしておきたいという気持ちが私にもないわけではないのだ。美歌さんは全面的に私のことを認めてくれているが、やっちゃんはちょっと私に対して微妙な態度を取ることがある。
ストーカーに脅されていたときには優しい言葉をかけてくれたし、絶対に嫌われているわけではないとは思うのだが、やっちゃんともっと親しくなりたい。あわよくば奏歌くんの秘蔵映像などもらいたい。
下心付きの私の提案に奏歌くんは細い腕を組んで考えていた。
「やっちゃんって、なんていうか、ぶたいにりかいがないの」
あ、それはなんとなく分かる。
冷静に絵面だけを見てポスターや雑誌の記事を作ってくれているので、素晴らしいものができているのだが、あれはやっちゃんの芸術であって、私たちの劇団の生身の役者に添ったものではなかった。
私たちの劇団は夢を売るのがモットーだ。だからこそ、やっちゃんの生身を感じさせない芸術性のあるポスターでチケットが飛ぶように売れて行くのだが、やっちゃん自身は舞台に理解がないというのは分かっていた。
「この前、やっちゃんが海瑠さんのぶたいのDVD見てるときに、よこに来たんだよ。それでなんて言ったと思う?」
『なんで、このひと、急に歌いだすの? 喋れば良くない?』
やっちゃんの口調を真似て奏歌くんが言うのに、私は吹き出してしまった。ミュージカルとはそういうものなのだが、確かに唐突に歌いだすし、歌っている間にヒロインを追いかけて謝れよ! という場面はたくさんある。
「分からなくもないわぁ」
「分かっちゃダメだよ、海瑠さんはとうじしゃなんだからね!」
「どうしてここで歌って、ヒロインを追いかけないのか不思議なときあるもん。演じてるときには完全に役に入り込んでるから無心なんだけどね」
「もう! 海瑠さんまで海瑠さんのこと変な風に言わないでよ!」
やっちゃんの言うことの肩を持ってしまったら、奏歌くんを怒らせてしまった。私としては演じる方もそう感じることがあるのだからやっちゃんの感性は間違ってないと言いたかったのだが、奏歌くんには舞台を台無しにするように聞こえてしまったようだ。
「ごめんね、奏歌くん、怒らないで」
「もう……かわいいかおしてあやまられたら、おこれないよ」
自分より十八歳も年下の男の子に可愛いと言われて私はときめいている。
唇を尖らせる奏歌くんの方がずっと可愛い気がするのだが。
奏歌くんの部屋に荷物を置いて、奏歌くんとお風呂に入る。
男役としてやっていく上で全く問題はなかったので気にしたことはなかったけれど、沙紀ちゃんの身体を見ていると服の上からでも胸の膨らみが分かって私はちょっとだけ奏歌くんに確認したかった。
「奏歌くん、胸が大きい方が好き?」
「へ?」
「私、胸が全然ないから……」
しょんぼりとして平たい胸を押さえて言えば、奏歌くんは首を傾げていた。
「海瑠さんは、海瑠さんだから好きなんだよ?」
「どういうこと?」
「海瑠さんじゃなかったら、ぼく、好きになってない。うんめいだからいっしょにすごすようになって、うんめいのひとっていうだけじゃなくて、海瑠さんをぼくは好きになったんだ」
運命のひとだから奏歌くんは私のことを好きになってくれたのだと思っていたが、そうではなかった。運命のひとだと分かって一緒に過ごす時間が増えて、私のことを理解した上で好きになってくれていた。
「色んなことができないのも、海瑠さんは一つ一つ、がんばってのりこえてきたよ? 今では毎日ぬかどこもかきまぜて、おやさいだって切れる、たまごだってわれる、紅茶もいれられる、おせんたくもできる、でんしレンジだって使える、ご飯もたける……海瑠さんががんばったからじゃない」
何もできなかった私が一つ一つできるようになっていく過程を奏歌くんは見守ってくれていた。私が奏歌くんの成長を見守っているように、奏歌くんも私が進歩していくのを見ていてくれる。
「大好き、奏歌くん」
「ぼくも、海瑠さん」
バスタブの中で二人で額をこつんとぶつけ合って私たちは見つめ合っていた。
晩ご飯の年越し蕎麦には豪勢に天ぷらがたっぷり乗っている。海老の天ぷら、ゴボウの天ぷら、茄子の天ぷら、椎茸の天ぷら、それに大葉の天ぷら。
「大葉って天ぷらにしても美味しいんですね」
「奏歌の大好物なんですよ」
「好きになるのが分かります」
大葉の天ぷらはサクッとした衣を噛むと、大葉の香りが口の中に広がってとても美味しい。お出汁を少し吸った衣がじゅわっと柔らかくなっているのも美味しくて、天ぷらと蕎麦をすぐに完食してしまった。
食後はリビングで茉優ちゃんとやっちゃんと美歌さんと奏歌くんと、テレビを見て過ごす。年越しの歌番組がテレビで流れていた。
「みっちゃんはこういうのには出ないの?」
やっちゃんに聞かれて、本当に劇団に興味がないのだと理解する。劇団員はテレビに出るのは制限されているのだ。劇団のポスターを作ったり雑誌記事を書いたりしているのに知らないということは、本当に興味がないのだろう。
「歌番組に、橘さんと百合さんが出たことはありましたよね」
フォローを入れるように茉優ちゃんが言ってくれる。
「あれはミュージカル特集で、特別に依頼が来たんだ。そういうことがない限りは、うちの劇団はテレビ露出はないよ」
普通の番組に露出はないのだが、特別に劇団のチャンネルがあって、そこではインタビューをされたり、話をしたりしているのだが、篠田家はそのチャンネルには加入していないようだった。
「劇団チャンネルにやっちゃん、加入してないの!?」
「えーうん」
「え!? げきだんのチャンネルがあるの!?」
劇団の仕事をしているやっちゃんよりも奏歌くんの方が食い付きが良い。
月額を支払って登録すると劇団員の独占インタビューや過去の劇が見られると説明すると、奏歌くんは早速美歌さんにおねだりに行っていた。
「母さん、おねがい、げきだんのチャンネルに加入してください! ぼくのお年玉、それでいいから」
「お年玉よりずっと高いんだけどね。維持するとしたら」
「そんなぁ。おねがい!」
「奏歌は本当に劇団に夢中ね」
「ちがうよ! 海瑠さんにむちゅうなの!」
言い直してくれる奏歌くんに美歌さんも根負けして劇団のチャンネルに加入していた。これで私が出演する番組も奏歌くんは見られるだろう。
ふわぁと奏歌くんが欠伸をする。
時刻は十時に近付いていた。普段九時過ぎには寝る奏歌くんはもう眠い時間だろう。
「寝よっか」
「うん。お休みなさい」
やっちゃんと茉優ちゃんと美歌さんに挨拶をして、奏歌くんは私の手を引いて部屋に戻って行く。
「海瑠さんはもう少し話してても良いのよ?」
「奏歌くんと寝てきます」
美歌さんに言われたけれど私は奏歌くんの部屋で眠ることを選んだ。部屋に敷かれた布団に私が寝て、奏歌くんはベッドに入る。
「お休みなさい」
目が覚めたら新しい年が始まっている。
奏歌くんがどうしても私と年越しをしたいと美歌さんに交渉してくれた。
「去年の年こしは、別々だったでしょう? お正月の朝には海瑠さんがあいさつに来てくれたけど、年こしそばも、夜のうたばんぐみも、全然たのしくなかった」
海瑠さんがいてくれないとたのしくない!
熱烈な奏歌くんのお誘いを断るわけにはいかない。私はいそいそと荷物を用意していた。キャリーケースいっぱいに入れた荷物に、迎えに来てくれたやっちゃんは驚いていたけれど、車に乗せてもらって奏歌くんの家まで届けてもらう。
「やっちゃんって、いつもこの家にいるけど、ここに住んでるわけじゃないんだよね?」
「あぁ、俺は徒歩五分くらいのマンションに住んでるよ」
みっちゃんと違って角部屋の二階の安いマンションだけど。
嫌味のように言われた気がするが、やっちゃんは私の部屋が羨ましいのだろうか。まだやっちゃんを招いたことがないから、奏歌くん伝いに物凄く豪華な部屋だと思われているのかもしれない。
「やっちゃん、私の部屋に来てみる?」
「へ?」
誘ってみるとやっちゃんは呆気にとられた顔をしていた。
奏歌くんの家に着いてから奏歌くんとその話をする。
「やっちゃんの信頼を得るために、私、やっちゃんと茉優ちゃんを部屋に招いてみようかと思うんだ」
「いいの、海瑠さん? 海瑠さん、自分のへやに他人が入るのはにがてじゃなかった?」
「やっちゃんは奏歌くんの叔父さんだし、茉優ちゃんはやっちゃんと結婚する相手でしょう?」
奏歌くんの家族と仲良くしておきたいという気持ちが私にもないわけではないのだ。美歌さんは全面的に私のことを認めてくれているが、やっちゃんはちょっと私に対して微妙な態度を取ることがある。
ストーカーに脅されていたときには優しい言葉をかけてくれたし、絶対に嫌われているわけではないとは思うのだが、やっちゃんともっと親しくなりたい。あわよくば奏歌くんの秘蔵映像などもらいたい。
下心付きの私の提案に奏歌くんは細い腕を組んで考えていた。
「やっちゃんって、なんていうか、ぶたいにりかいがないの」
あ、それはなんとなく分かる。
冷静に絵面だけを見てポスターや雑誌の記事を作ってくれているので、素晴らしいものができているのだが、あれはやっちゃんの芸術であって、私たちの劇団の生身の役者に添ったものではなかった。
私たちの劇団は夢を売るのがモットーだ。だからこそ、やっちゃんの生身を感じさせない芸術性のあるポスターでチケットが飛ぶように売れて行くのだが、やっちゃん自身は舞台に理解がないというのは分かっていた。
「この前、やっちゃんが海瑠さんのぶたいのDVD見てるときに、よこに来たんだよ。それでなんて言ったと思う?」
『なんで、このひと、急に歌いだすの? 喋れば良くない?』
やっちゃんの口調を真似て奏歌くんが言うのに、私は吹き出してしまった。ミュージカルとはそういうものなのだが、確かに唐突に歌いだすし、歌っている間にヒロインを追いかけて謝れよ! という場面はたくさんある。
「分からなくもないわぁ」
「分かっちゃダメだよ、海瑠さんはとうじしゃなんだからね!」
「どうしてここで歌って、ヒロインを追いかけないのか不思議なときあるもん。演じてるときには完全に役に入り込んでるから無心なんだけどね」
「もう! 海瑠さんまで海瑠さんのこと変な風に言わないでよ!」
やっちゃんの言うことの肩を持ってしまったら、奏歌くんを怒らせてしまった。私としては演じる方もそう感じることがあるのだからやっちゃんの感性は間違ってないと言いたかったのだが、奏歌くんには舞台を台無しにするように聞こえてしまったようだ。
「ごめんね、奏歌くん、怒らないで」
「もう……かわいいかおしてあやまられたら、おこれないよ」
自分より十八歳も年下の男の子に可愛いと言われて私はときめいている。
唇を尖らせる奏歌くんの方がずっと可愛い気がするのだが。
奏歌くんの部屋に荷物を置いて、奏歌くんとお風呂に入る。
男役としてやっていく上で全く問題はなかったので気にしたことはなかったけれど、沙紀ちゃんの身体を見ていると服の上からでも胸の膨らみが分かって私はちょっとだけ奏歌くんに確認したかった。
「奏歌くん、胸が大きい方が好き?」
「へ?」
「私、胸が全然ないから……」
しょんぼりとして平たい胸を押さえて言えば、奏歌くんは首を傾げていた。
「海瑠さんは、海瑠さんだから好きなんだよ?」
「どういうこと?」
「海瑠さんじゃなかったら、ぼく、好きになってない。うんめいだからいっしょにすごすようになって、うんめいのひとっていうだけじゃなくて、海瑠さんをぼくは好きになったんだ」
運命のひとだから奏歌くんは私のことを好きになってくれたのだと思っていたが、そうではなかった。運命のひとだと分かって一緒に過ごす時間が増えて、私のことを理解した上で好きになってくれていた。
「色んなことができないのも、海瑠さんは一つ一つ、がんばってのりこえてきたよ? 今では毎日ぬかどこもかきまぜて、おやさいだって切れる、たまごだってわれる、紅茶もいれられる、おせんたくもできる、でんしレンジだって使える、ご飯もたける……海瑠さんががんばったからじゃない」
何もできなかった私が一つ一つできるようになっていく過程を奏歌くんは見守ってくれていた。私が奏歌くんの成長を見守っているように、奏歌くんも私が進歩していくのを見ていてくれる。
「大好き、奏歌くん」
「ぼくも、海瑠さん」
バスタブの中で二人で額をこつんとぶつけ合って私たちは見つめ合っていた。
晩ご飯の年越し蕎麦には豪勢に天ぷらがたっぷり乗っている。海老の天ぷら、ゴボウの天ぷら、茄子の天ぷら、椎茸の天ぷら、それに大葉の天ぷら。
「大葉って天ぷらにしても美味しいんですね」
「奏歌の大好物なんですよ」
「好きになるのが分かります」
大葉の天ぷらはサクッとした衣を噛むと、大葉の香りが口の中に広がってとても美味しい。お出汁を少し吸った衣がじゅわっと柔らかくなっているのも美味しくて、天ぷらと蕎麦をすぐに完食してしまった。
食後はリビングで茉優ちゃんとやっちゃんと美歌さんと奏歌くんと、テレビを見て過ごす。年越しの歌番組がテレビで流れていた。
「みっちゃんはこういうのには出ないの?」
やっちゃんに聞かれて、本当に劇団に興味がないのだと理解する。劇団員はテレビに出るのは制限されているのだ。劇団のポスターを作ったり雑誌記事を書いたりしているのに知らないということは、本当に興味がないのだろう。
「歌番組に、橘さんと百合さんが出たことはありましたよね」
フォローを入れるように茉優ちゃんが言ってくれる。
「あれはミュージカル特集で、特別に依頼が来たんだ。そういうことがない限りは、うちの劇団はテレビ露出はないよ」
普通の番組に露出はないのだが、特別に劇団のチャンネルがあって、そこではインタビューをされたり、話をしたりしているのだが、篠田家はそのチャンネルには加入していないようだった。
「劇団チャンネルにやっちゃん、加入してないの!?」
「えーうん」
「え!? げきだんのチャンネルがあるの!?」
劇団の仕事をしているやっちゃんよりも奏歌くんの方が食い付きが良い。
月額を支払って登録すると劇団員の独占インタビューや過去の劇が見られると説明すると、奏歌くんは早速美歌さんにおねだりに行っていた。
「母さん、おねがい、げきだんのチャンネルに加入してください! ぼくのお年玉、それでいいから」
「お年玉よりずっと高いんだけどね。維持するとしたら」
「そんなぁ。おねがい!」
「奏歌は本当に劇団に夢中ね」
「ちがうよ! 海瑠さんにむちゅうなの!」
言い直してくれる奏歌くんに美歌さんも根負けして劇団のチャンネルに加入していた。これで私が出演する番組も奏歌くんは見られるだろう。
ふわぁと奏歌くんが欠伸をする。
時刻は十時に近付いていた。普段九時過ぎには寝る奏歌くんはもう眠い時間だろう。
「寝よっか」
「うん。お休みなさい」
やっちゃんと茉優ちゃんと美歌さんに挨拶をして、奏歌くんは私の手を引いて部屋に戻って行く。
「海瑠さんはもう少し話してても良いのよ?」
「奏歌くんと寝てきます」
美歌さんに言われたけれど私は奏歌くんの部屋で眠ることを選んだ。部屋に敷かれた布団に私が寝て、奏歌くんはベッドに入る。
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