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一章 奏歌くんとの出会い
15.秘密の話
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奏歌くんが家にやってくる。ルンバに部屋を掃除してもらって、ごみ袋はマンションのごみ収集場所に置いた。インターフォンが鳴るのを待ちきれなくて、窓に張り付いてやっちゃんの車がやって来るのを待つ。
来るのは七時頃なのにまだ六時半ということも気にしていなかった。
メッセージでは『今日は早く仕事に行かないといけないので、かなくんに朝ご飯の分もお弁当を持たせています。一緒にどうぞ』とあった。
朝ご飯から奏歌くんと一緒に食べられる。
わくわくして待っているとお腹が空いたような気がした。
食に興味がないし、空腹感など覚えたことがない私。奏歌くんに出会って食べる喜びを知ったが、奏歌くんと食べると思うと空腹になって来るのだから体というものは不思議だ。
七時少し前に車がマンションのエントランスに停まったのを確認してエレベーターで降りていった。チャイルドシートから降ろされた奏歌くんと、両手いっぱいにエコバッグを持っているやっちゃんが立っている。
「おはよう、みちるさん。きょうはよろしくおねがいします」
「保育園が七時からだから、保育園だと間に合わなかったので助かります」
「大事にお預かりします。奏歌くん、今日はよろしくね」
ずっしりと重いエコバッグを受け取ると、やっちゃんは急いで車に乗り込んで仕事に出かけてしまった。リュックサックを背負った奏歌くんは私と一緒にエレベーターに乗り込む。
エレベーターが最上階に着くと、玄関を開けて部屋に入った。玄関のドアはチェーンロックまでしっかりと閉めておく。
エコバッグが重かった理由は奏歌くんと冷蔵庫に詰めていくとすぐに分かった。牛乳や瓶詰のジャムなどが入っていたのだ。
「みちるさん、しょくパンはれいぞうこにいれなくていいよ」
「そうなの?」
「ながくほぞんするときには、れいとうするけどね」
お惣菜の入ったガラス容器も冷蔵庫に入れて、奏歌くんがリュックサックから取り出したお弁当を受け取る。お湯を沸かして、粉茶を溶かして緑茶も淹れた。
「きょうは、てぬきってやっちゃんいってた。ぶたにくとタマネギをあまからくいためたのと、ブロッコリー」
「これが手抜きなの?」
言われてもいつものお弁当とどう違うのか分からない。
いつものお弁当は確かに何種類かおかずが入っていたけれど、おかずの種類が少なくても私にとっては作れるだけで尊敬できることだった。
「おにぎりはぼくがにぎったんだよ」
「中身は何かな?」
「きょうは、うめ!」
話しながら食べるとご飯が美味しい。豚肉と玉ねぎを甘辛く炒めたものはご飯が進むし、ブロッコリーも少しだけ塩気があって美味しい。おにぎりはあっという間に食べ終えてしまった。
「もうちょっと食べたいかも」
「れいぞうこにごはんない?」
「冷蔵庫……ずっと炊いてないし、食べてないから、悪くなるって奏歌くん言ってたから冷凍庫に移したんだっけ……」
冷凍庫を探すといつのものか分からない冷凍ご飯が出て来た。電子レンジで温めて、奏歌くんがくんくんとよく匂う。
「へんなにおいはしない。たぶんだいじょうぶ」
あちあちと言いながら握ってくれて、海苔を巻いて奏歌くんは私に渡してくれた。残ったおかずと一緒に新しいおにぎりを食べる。
「お代わりなんて始めてしたよ」
「それだけおなかがすいてたんだね」
奏歌くんに言われて私は気付いた。
「昨日の夜、何も食べてなかった……」
「もう、みちるさんは、ぼくがいないとダメだね」
奏歌くんの言葉に私は素直に頷く。
「うん、奏歌くんがいないとダメなんだ」
もう奏歌くんがいないと生き方が分からなくなってしまった。
食後の歯磨きで洗面所に行った奏歌くんが洗濯のことを言ってくれるので、洗濯機を動かす気になれる。洗濯をしている間にお風呂もかけて流すだけの洗剤で掃除して、部屋も奏歌くんが古いタオルを雑巾にしてルンバで足りないところを雑巾がけしてくれた。
「ほいくえんでも、ねんちょうさんになってから、ぞうきんがけしてるんだ」
「保育園って自分たちでお掃除するの?」
「さいしょはぞうきんをしぼるのがたいへんだったけど、いまはできるようになったよ」
「私にも教えて、雑巾がけ!」
奏歌くんに教えてもらって古いタオルを絞って床を拭いていく。これならば私にも出来そうな気がする。やはりルンバだけでは隅々までは掃除できていなかったようで、雑巾は真っ黒になった。
雑巾は手洗いで干して、出来上がった洗濯物も干す。
今回は奏歌くんが来るにあたって、私は通販で良いものを仕入れていた。
「奏歌くん、これ、一緒に組み立ててみない?」
「なにこれ? テント?」
この部屋には広いベランダがあるのだが全く使っていない。ストーカーのせいで外出ができない分奏歌くんに楽しんでもらおうと思ったら、ネットで簡単な室内でも使えるテントとハンモックが売っていたのだ。
骨組みを組み立てるのに五分もかからないとのことだったが、奏歌くんと二人なので途中分からなくなって何度も説明書を見た。出来上がったテントは入口が解放されていて隠れ家のようになっている。
ベランダに設置して、ハンモックも設置したが、私は季節のことをすっかりと忘れていた。
「さむーい」
「寒いね……せっかくベランダで遊べると思ったのに」
がっくりと肩を落とす私に、奏歌くんはハンモックとテントを部屋の中に入れてしまった。
「キャンプごっこだよ」
「あ、素敵」
「みちるさん、ちいさなテーブル、もってきていい?」
鳥籠のソファの上に置いて使う小さなテーブルを持ってきてテントの中に入れた奏歌くん。私はいそいそと紅茶を淹れて、奏歌くんと半分こにしてミルクをたっぷりと入れて持って来た。
テントの中で二人で飲むミルクティー。
ハンモックはダブルサイズを買ったので私と奏歌くんが一緒に入ってもゆったりとしていた。
「たのしいね!」
「良かった。私のせいでどこにも外出できないから、奏歌くんにお部屋で楽しんでほしかったんだ」
私が言うと奏歌くんが小さな手で私の手を握り締める。
「やっちゃんもいってたけど、みちるさんのせいじゃないでしょう? みちるさんがわるいんじゃなくて、みちるさんをねらってくるひとがわるいんだよ」
やっちゃんからも同じようなことを言われていたけれど、奏歌くんの真剣な眼差しに私は涙が出そうになった。舞台以外では泣いたり怒ったりするイメージがないと言われるぼーっとした私に、こんなに豊かな感情があったなんて。
奏歌くんは私に大切なことを教えてくれる。
お昼までキャンプごっこをして、お昼ご飯にはやっちゃんの作ってくれたお惣菜を温めて食べることにした。久しぶりに炊飯器でご飯を炊いた私は奏歌くんにお願いをする。
「おにぎりにしてもらってもいいかな?」
「みちるさん、おにぎりがすきなの?」
「奏歌くんの握ってくれるおにぎり、美味しいんだもん」
炊き立てのご飯を少し冷ましてラップの上に置いて奏歌くんに握ってもらう。奏歌くんの分は私が握った。中に入れるものもなかったし、塩も振らなかったけれど、海苔だけを巻いたそれは美味しかった。
食べ終えて食休みでハンモックに寝転んでいると、ぴったりとくっ付いた奏歌くんが私のカットソーに顔を埋める。
「かあさんがね、いってたんだけど」
「美歌さんが?」
「うん、やっちゃんにはないしょなんだけどね」
奏歌くんは言いにくそうにカットソーの胸辺りに顔をうずめたままでぼそぼそと告げる。
「みちるさんに、ちをわけなさいって」
「奏歌くんが私の血を飲むんじゃなくて、私が奏歌くんの血を飲むの?」
「えーっとね、ちょっとちがって、かんだときに、ちをのむんじゃなくて、ちをおくりこむことができるんだって」
それをすれば私は吸血鬼である奏歌くんと同じだけの時間を生きるようになれるという。
自分がひとでないことを明かせていない私。人間だったら奏歌くんが結婚できる年になるまでにまだ十二年もあって、その間に私が年を取るのが美歌さんは心配なのだろう。
「もう少ししたら、ちゃんと言う」
「え? なにを?」
「私の秘密」
今はまだ明かせない。
私の秘密を明かすということは海香の秘密を明かすということと同じだったから。
来るのは七時頃なのにまだ六時半ということも気にしていなかった。
メッセージでは『今日は早く仕事に行かないといけないので、かなくんに朝ご飯の分もお弁当を持たせています。一緒にどうぞ』とあった。
朝ご飯から奏歌くんと一緒に食べられる。
わくわくして待っているとお腹が空いたような気がした。
食に興味がないし、空腹感など覚えたことがない私。奏歌くんに出会って食べる喜びを知ったが、奏歌くんと食べると思うと空腹になって来るのだから体というものは不思議だ。
七時少し前に車がマンションのエントランスに停まったのを確認してエレベーターで降りていった。チャイルドシートから降ろされた奏歌くんと、両手いっぱいにエコバッグを持っているやっちゃんが立っている。
「おはよう、みちるさん。きょうはよろしくおねがいします」
「保育園が七時からだから、保育園だと間に合わなかったので助かります」
「大事にお預かりします。奏歌くん、今日はよろしくね」
ずっしりと重いエコバッグを受け取ると、やっちゃんは急いで車に乗り込んで仕事に出かけてしまった。リュックサックを背負った奏歌くんは私と一緒にエレベーターに乗り込む。
エレベーターが最上階に着くと、玄関を開けて部屋に入った。玄関のドアはチェーンロックまでしっかりと閉めておく。
エコバッグが重かった理由は奏歌くんと冷蔵庫に詰めていくとすぐに分かった。牛乳や瓶詰のジャムなどが入っていたのだ。
「みちるさん、しょくパンはれいぞうこにいれなくていいよ」
「そうなの?」
「ながくほぞんするときには、れいとうするけどね」
お惣菜の入ったガラス容器も冷蔵庫に入れて、奏歌くんがリュックサックから取り出したお弁当を受け取る。お湯を沸かして、粉茶を溶かして緑茶も淹れた。
「きょうは、てぬきってやっちゃんいってた。ぶたにくとタマネギをあまからくいためたのと、ブロッコリー」
「これが手抜きなの?」
言われてもいつものお弁当とどう違うのか分からない。
いつものお弁当は確かに何種類かおかずが入っていたけれど、おかずの種類が少なくても私にとっては作れるだけで尊敬できることだった。
「おにぎりはぼくがにぎったんだよ」
「中身は何かな?」
「きょうは、うめ!」
話しながら食べるとご飯が美味しい。豚肉と玉ねぎを甘辛く炒めたものはご飯が進むし、ブロッコリーも少しだけ塩気があって美味しい。おにぎりはあっという間に食べ終えてしまった。
「もうちょっと食べたいかも」
「れいぞうこにごはんない?」
「冷蔵庫……ずっと炊いてないし、食べてないから、悪くなるって奏歌くん言ってたから冷凍庫に移したんだっけ……」
冷凍庫を探すといつのものか分からない冷凍ご飯が出て来た。電子レンジで温めて、奏歌くんがくんくんとよく匂う。
「へんなにおいはしない。たぶんだいじょうぶ」
あちあちと言いながら握ってくれて、海苔を巻いて奏歌くんは私に渡してくれた。残ったおかずと一緒に新しいおにぎりを食べる。
「お代わりなんて始めてしたよ」
「それだけおなかがすいてたんだね」
奏歌くんに言われて私は気付いた。
「昨日の夜、何も食べてなかった……」
「もう、みちるさんは、ぼくがいないとダメだね」
奏歌くんの言葉に私は素直に頷く。
「うん、奏歌くんがいないとダメなんだ」
もう奏歌くんがいないと生き方が分からなくなってしまった。
食後の歯磨きで洗面所に行った奏歌くんが洗濯のことを言ってくれるので、洗濯機を動かす気になれる。洗濯をしている間にお風呂もかけて流すだけの洗剤で掃除して、部屋も奏歌くんが古いタオルを雑巾にしてルンバで足りないところを雑巾がけしてくれた。
「ほいくえんでも、ねんちょうさんになってから、ぞうきんがけしてるんだ」
「保育園って自分たちでお掃除するの?」
「さいしょはぞうきんをしぼるのがたいへんだったけど、いまはできるようになったよ」
「私にも教えて、雑巾がけ!」
奏歌くんに教えてもらって古いタオルを絞って床を拭いていく。これならば私にも出来そうな気がする。やはりルンバだけでは隅々までは掃除できていなかったようで、雑巾は真っ黒になった。
雑巾は手洗いで干して、出来上がった洗濯物も干す。
今回は奏歌くんが来るにあたって、私は通販で良いものを仕入れていた。
「奏歌くん、これ、一緒に組み立ててみない?」
「なにこれ? テント?」
この部屋には広いベランダがあるのだが全く使っていない。ストーカーのせいで外出ができない分奏歌くんに楽しんでもらおうと思ったら、ネットで簡単な室内でも使えるテントとハンモックが売っていたのだ。
骨組みを組み立てるのに五分もかからないとのことだったが、奏歌くんと二人なので途中分からなくなって何度も説明書を見た。出来上がったテントは入口が解放されていて隠れ家のようになっている。
ベランダに設置して、ハンモックも設置したが、私は季節のことをすっかりと忘れていた。
「さむーい」
「寒いね……せっかくベランダで遊べると思ったのに」
がっくりと肩を落とす私に、奏歌くんはハンモックとテントを部屋の中に入れてしまった。
「キャンプごっこだよ」
「あ、素敵」
「みちるさん、ちいさなテーブル、もってきていい?」
鳥籠のソファの上に置いて使う小さなテーブルを持ってきてテントの中に入れた奏歌くん。私はいそいそと紅茶を淹れて、奏歌くんと半分こにしてミルクをたっぷりと入れて持って来た。
テントの中で二人で飲むミルクティー。
ハンモックはダブルサイズを買ったので私と奏歌くんが一緒に入ってもゆったりとしていた。
「たのしいね!」
「良かった。私のせいでどこにも外出できないから、奏歌くんにお部屋で楽しんでほしかったんだ」
私が言うと奏歌くんが小さな手で私の手を握り締める。
「やっちゃんもいってたけど、みちるさんのせいじゃないでしょう? みちるさんがわるいんじゃなくて、みちるさんをねらってくるひとがわるいんだよ」
やっちゃんからも同じようなことを言われていたけれど、奏歌くんの真剣な眼差しに私は涙が出そうになった。舞台以外では泣いたり怒ったりするイメージがないと言われるぼーっとした私に、こんなに豊かな感情があったなんて。
奏歌くんは私に大切なことを教えてくれる。
お昼までキャンプごっこをして、お昼ご飯にはやっちゃんの作ってくれたお惣菜を温めて食べることにした。久しぶりに炊飯器でご飯を炊いた私は奏歌くんにお願いをする。
「おにぎりにしてもらってもいいかな?」
「みちるさん、おにぎりがすきなの?」
「奏歌くんの握ってくれるおにぎり、美味しいんだもん」
炊き立てのご飯を少し冷ましてラップの上に置いて奏歌くんに握ってもらう。奏歌くんの分は私が握った。中に入れるものもなかったし、塩も振らなかったけれど、海苔だけを巻いたそれは美味しかった。
食べ終えて食休みでハンモックに寝転んでいると、ぴったりとくっ付いた奏歌くんが私のカットソーに顔を埋める。
「かあさんがね、いってたんだけど」
「美歌さんが?」
「うん、やっちゃんにはないしょなんだけどね」
奏歌くんは言いにくそうにカットソーの胸辺りに顔をうずめたままでぼそぼそと告げる。
「みちるさんに、ちをわけなさいって」
「奏歌くんが私の血を飲むんじゃなくて、私が奏歌くんの血を飲むの?」
「えーっとね、ちょっとちがって、かんだときに、ちをのむんじゃなくて、ちをおくりこむことができるんだって」
それをすれば私は吸血鬼である奏歌くんと同じだけの時間を生きるようになれるという。
自分がひとでないことを明かせていない私。人間だったら奏歌くんが結婚できる年になるまでにまだ十二年もあって、その間に私が年を取るのが美歌さんは心配なのだろう。
「もう少ししたら、ちゃんと言う」
「え? なにを?」
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今はまだ明かせない。
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