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第三部 七海とのぶくん (七海編)
2.異国の夏休み (信久視点)
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公言してはいなかったが、周囲は信久のことをアルファと思っているようだった。オメガでも抱きたいタイプがいるように、アルファでも抱かれたタイプがいる。
先輩のアルファに絡まれるたびに、信久は辟易していた。
「まだ、婚約者は幼くて満足させてくれないんだろ? アルファだからって誰も抱いてくれないんだよぉー!」
「俺は可愛い婚約者に操を立ててるんだ」
「日本人はお堅いんだから。婚約者も、初めての奴よりも、慣れた奴が好きだと思うよ?」
初めては歓迎されない。
七海を疑うつもりはないが、細くて小さな七海を逞しい信久は壊してしまいそうな怖さはあった。体重的にも、伸し掛かるだけで七海は怪我をしてしまうのではないか。
フェロモンに反応していた七海はまだ幼く受け入れられるわけがないのだが、アルファを求めるあまりに傷付けてしまったらどうしよう。不安になって留学の話を受けたのを思い出す。
結果として、留学先の製菓学校では技術を認められているし、問題はないのだが。
料理や製菓は、はっきりいって体力勝負だ。捏ねる、泡立てる、擦り下ろす、混ぜ合わせるなど、機械でできることは多いのだが、結局、最終的には繊細な部分で手でやった方が良いことが多々ある。
おかげで腕の筋肉もそれに連なる胸の筋肉も発達してしまった信久は、七海を傷付けないようにと悩みながらも、ますます屈強になってしまった信久。その体格に目を付けて、抱いてくれと迫って来るアルファが鬱陶しくてならない。
「ノブのモノなら、俺を満足させてくれそうなんだよなぁ」
「他を当たれ」
「女性アルファのモノも、凄いんだけどなぁ」
「凄い、のか……」
ごくりと唾を飲み込んで、信久は七海を想像してしまった。あの華奢な細い体に凄いモノが生える。
「いやいやいやいや、ななちゃんはない」
可憐な七海でそんな想像をしてしまったことを反省して、信久は夏休みに帰省の準備を始めたのだが、急に担当教諭から申し出があった。
「夏季休暇にある試験を受けてみないか?」
世界的なパティシエの資格が取れる試験が、ちょうどその時期にあるのだという。日本に帰るときには、できるだけ多くの資格を取って帰りたい。
七海との約束を忘れたわけではないが、信久の名誉を求める気持ちの方が勝ってしまった。きっと泣いて寂しがるだろうと、電話で声を聞くことが躊躇われて、メッセージだけで伝えた帰れないという言葉に、しばらく返事はなかった。
試験のために勉強をしていると、七海の保護者の鷹野の方から連絡があった。家族でこちらに来るというのだ。
「ななちゃん、そこまでして、俺に会いたいって思ってくれるんだ」
自分の技術を高めて、栄誉を得るために選択したことだから、堂々とはしていたものの、幼い七海との約束を破ったことに関しては、信久も反省していた。そんな信久を慕って、保護者に働きかけてまで、異国の地にやって来てくれようとする9歳の女の子。
愛しさが募る。
国内で会うよりも、中継地点のスイスで会った方が、飛行機の乗り継ぎも少なく、小さな子どものいる鷹野の一家に負担がないので、それで約束をして、信久は資格試験の勉強に集中した。技術面の試験もあるので、油断はできない。
成績優秀で試験には受かり、短い夏休みを得た信久は、七海に会うためにスイスに向かった。
指定されたホテルのロビーに入ると、ソファで小さな七海が家族に囲まれて座っている。異国で外国人の体格のいい同級生ばかり見て来たので、特に七海が小さく可憐に感じられた。
「のぶくん、なな、のぶくんに会いたかったの!」
「ななちゃん! 俺も会いたかったよ」
飛び付いてくる七海を抱き上げると、細くて軽くて、小さくて、白い頬を真っ赤にしているのが可愛い。強く抱き締めると壊してしまいそうなので、優しく支えていると、七海の方がぎゅっと抱き付いて、可愛い眉を顰めた。
「のぶくん、いやぁな匂いがするの……」
「それ、多分先輩だよ。俺がかっこいいから、抱かれたいって纏わりついてきて」
嫌なアルファのことを思い出すと、彼の言った言葉が頭を過る。
――女性アルファのモノも、凄いんだけどなぁ
信久に会うために可愛いワンピースを着ている七海の股間が気になってしまって、信久は必死に気を紛らわせた。
「男だし、俺にはななちゃんがいるから、全然興味ないよ」
「ほんと? ななが一番?」
「そうだよ、ななちゃんが……」
七海の股間に逞しいモノが生える。
その光景を想像してしまって、信久は動きを止めた。愛らしい七海の股間にそそり立つ立派なモノを想像するなんて、自分はなんて汚れているのだろう。純粋に信久を慕って、9歳なのに海外まで会いに来てくれた七海に申し訳ない。ただでさえ、オメガと知られたくない信久のために、七海は自分がオメガで、信久がアルファということにして、婚約しているという態にしてくれている。
健気で愛らしくて可愛い七海。
鷹野と要と話して、七海と信久はエレベーターで部屋に上がった。大家族なので大部屋で、ソファのついているそこに入って、ソファに座ると、七海が薄茶色の目で信久を見上げる。
「のぶくんに会えると思ったら、ドキドキして、昨日は眠れなかったの」
「ななちゃんに俺もずっと会いたかったよ」
「あのね、のぶくん……」
照れながら話す七海のなんと可愛いことか。
そう思っていたら七海の口から物凄い発言が出た。
「去年の運動会、のぶくん、ひーとだったでしょ? そのとき、なな、生えたの!」
「え!?」
「どうすればいいか分かんなくて、困ってたら、ママがお風呂に入れてくれて、それで落ち着いたんだけど……」
「な、ななちゃんに、は、生えた!?」
「なな、アルファだよ?」
自分の想像を読まれたような気になって狼狽えてしまう信久に、七海はあっさりとしている。
「ななは、のぶくんをお嫁さんにしたくて、赤ちゃんを産んで欲しいの!」
「な、ななちゃん、それは……」
「のぶくんは、えーっとなんだっけ、けせんてい?」
「毛が剪定されてるみたいだな……世間体、かな?」
「そう、それ! それがあるから、アルファとして難しいのかもしれないけど、なな、のぶくんのこと、大好きだから、お嫁さんにしたいの!」
七海の股間にモノが生える妄想に続いて、七海からもはっきりと抱きたいと言われて、信久は自分の鼓動が早く鳴っていることに気付いた。頬が熱く、耳が燃えるように熱い。
「俺は、ななちゃんをお嫁さんにしたいよ」
「ななも、のぶくんをお嫁さんにしたいの」
本当だろうか。
火照った体は、七海を受け入れようとしているように感じる。後ろが濡れる感覚に、信久は戸惑っていた。
本能的にオメガはアルファに求められることに弱い。快楽に弱く、アルファの与える刺激に弱い。
「ななちゃんが16歳になったら、二人でもう一度話し合おう」
「分かったの。うなじ、噛んでも良い?」
ひと先ず保留にして、うなじを噛んでもらったのだが、七海の求める発言に信久の身体は完全に反応していたようだ。うなじに甘く歯を立てられて、ぞくりと胎が疼くのが分かる。
それに対して、七海も顔を真っ赤にしていた。
「ど、どうしよ……」
「ど、どうしたの?」
「は、生えたかもしれない!」
泣き出しそうな七海に慌てた信久は、鷹野を呼んできて、事なきを得た。
「ごめんね、のぶくんと折角会えたのに」
「ななちゃんのせいじゃないだろ。俺のフェロモンが出て、発情期が来るのも、俺のせいじゃないのと同じだよ」
「のぶくんは、ひーとが来るのが嫌?」
「抑制剤を飲んでも身体はきついし、嫌は嫌だな。ななちゃんのおかげで、フェロモンは漏れないけど」
謝る七海を慰めようとしたのに、逆に七海は大きな目から涙を零して沈み込んでしまう。
「ななちゃんのせいじゃないよ」
「のぶくん……」
繰り返しても、七海の気分は晴れないようだった。
スイス滞在中、信久も同じホテルに部屋をとって、七海と出かけたり、食事をしたり、製菓学校の話をしたり、短い夏休みを満喫した。
先輩のアルファに絡まれるたびに、信久は辟易していた。
「まだ、婚約者は幼くて満足させてくれないんだろ? アルファだからって誰も抱いてくれないんだよぉー!」
「俺は可愛い婚約者に操を立ててるんだ」
「日本人はお堅いんだから。婚約者も、初めての奴よりも、慣れた奴が好きだと思うよ?」
初めては歓迎されない。
七海を疑うつもりはないが、細くて小さな七海を逞しい信久は壊してしまいそうな怖さはあった。体重的にも、伸し掛かるだけで七海は怪我をしてしまうのではないか。
フェロモンに反応していた七海はまだ幼く受け入れられるわけがないのだが、アルファを求めるあまりに傷付けてしまったらどうしよう。不安になって留学の話を受けたのを思い出す。
結果として、留学先の製菓学校では技術を認められているし、問題はないのだが。
料理や製菓は、はっきりいって体力勝負だ。捏ねる、泡立てる、擦り下ろす、混ぜ合わせるなど、機械でできることは多いのだが、結局、最終的には繊細な部分で手でやった方が良いことが多々ある。
おかげで腕の筋肉もそれに連なる胸の筋肉も発達してしまった信久は、七海を傷付けないようにと悩みながらも、ますます屈強になってしまった信久。その体格に目を付けて、抱いてくれと迫って来るアルファが鬱陶しくてならない。
「ノブのモノなら、俺を満足させてくれそうなんだよなぁ」
「他を当たれ」
「女性アルファのモノも、凄いんだけどなぁ」
「凄い、のか……」
ごくりと唾を飲み込んで、信久は七海を想像してしまった。あの華奢な細い体に凄いモノが生える。
「いやいやいやいや、ななちゃんはない」
可憐な七海でそんな想像をしてしまったことを反省して、信久は夏休みに帰省の準備を始めたのだが、急に担当教諭から申し出があった。
「夏季休暇にある試験を受けてみないか?」
世界的なパティシエの資格が取れる試験が、ちょうどその時期にあるのだという。日本に帰るときには、できるだけ多くの資格を取って帰りたい。
七海との約束を忘れたわけではないが、信久の名誉を求める気持ちの方が勝ってしまった。きっと泣いて寂しがるだろうと、電話で声を聞くことが躊躇われて、メッセージだけで伝えた帰れないという言葉に、しばらく返事はなかった。
試験のために勉強をしていると、七海の保護者の鷹野の方から連絡があった。家族でこちらに来るというのだ。
「ななちゃん、そこまでして、俺に会いたいって思ってくれるんだ」
自分の技術を高めて、栄誉を得るために選択したことだから、堂々とはしていたものの、幼い七海との約束を破ったことに関しては、信久も反省していた。そんな信久を慕って、保護者に働きかけてまで、異国の地にやって来てくれようとする9歳の女の子。
愛しさが募る。
国内で会うよりも、中継地点のスイスで会った方が、飛行機の乗り継ぎも少なく、小さな子どものいる鷹野の一家に負担がないので、それで約束をして、信久は資格試験の勉強に集中した。技術面の試験もあるので、油断はできない。
成績優秀で試験には受かり、短い夏休みを得た信久は、七海に会うためにスイスに向かった。
指定されたホテルのロビーに入ると、ソファで小さな七海が家族に囲まれて座っている。異国で外国人の体格のいい同級生ばかり見て来たので、特に七海が小さく可憐に感じられた。
「のぶくん、なな、のぶくんに会いたかったの!」
「ななちゃん! 俺も会いたかったよ」
飛び付いてくる七海を抱き上げると、細くて軽くて、小さくて、白い頬を真っ赤にしているのが可愛い。強く抱き締めると壊してしまいそうなので、優しく支えていると、七海の方がぎゅっと抱き付いて、可愛い眉を顰めた。
「のぶくん、いやぁな匂いがするの……」
「それ、多分先輩だよ。俺がかっこいいから、抱かれたいって纏わりついてきて」
嫌なアルファのことを思い出すと、彼の言った言葉が頭を過る。
――女性アルファのモノも、凄いんだけどなぁ
信久に会うために可愛いワンピースを着ている七海の股間が気になってしまって、信久は必死に気を紛らわせた。
「男だし、俺にはななちゃんがいるから、全然興味ないよ」
「ほんと? ななが一番?」
「そうだよ、ななちゃんが……」
七海の股間に逞しいモノが生える。
その光景を想像してしまって、信久は動きを止めた。愛らしい七海の股間にそそり立つ立派なモノを想像するなんて、自分はなんて汚れているのだろう。純粋に信久を慕って、9歳なのに海外まで会いに来てくれた七海に申し訳ない。ただでさえ、オメガと知られたくない信久のために、七海は自分がオメガで、信久がアルファということにして、婚約しているという態にしてくれている。
健気で愛らしくて可愛い七海。
鷹野と要と話して、七海と信久はエレベーターで部屋に上がった。大家族なので大部屋で、ソファのついているそこに入って、ソファに座ると、七海が薄茶色の目で信久を見上げる。
「のぶくんに会えると思ったら、ドキドキして、昨日は眠れなかったの」
「ななちゃんに俺もずっと会いたかったよ」
「あのね、のぶくん……」
照れながら話す七海のなんと可愛いことか。
そう思っていたら七海の口から物凄い発言が出た。
「去年の運動会、のぶくん、ひーとだったでしょ? そのとき、なな、生えたの!」
「え!?」
「どうすればいいか分かんなくて、困ってたら、ママがお風呂に入れてくれて、それで落ち着いたんだけど……」
「な、ななちゃんに、は、生えた!?」
「なな、アルファだよ?」
自分の想像を読まれたような気になって狼狽えてしまう信久に、七海はあっさりとしている。
「ななは、のぶくんをお嫁さんにしたくて、赤ちゃんを産んで欲しいの!」
「な、ななちゃん、それは……」
「のぶくんは、えーっとなんだっけ、けせんてい?」
「毛が剪定されてるみたいだな……世間体、かな?」
「そう、それ! それがあるから、アルファとして難しいのかもしれないけど、なな、のぶくんのこと、大好きだから、お嫁さんにしたいの!」
七海の股間にモノが生える妄想に続いて、七海からもはっきりと抱きたいと言われて、信久は自分の鼓動が早く鳴っていることに気付いた。頬が熱く、耳が燃えるように熱い。
「俺は、ななちゃんをお嫁さんにしたいよ」
「ななも、のぶくんをお嫁さんにしたいの」
本当だろうか。
火照った体は、七海を受け入れようとしているように感じる。後ろが濡れる感覚に、信久は戸惑っていた。
本能的にオメガはアルファに求められることに弱い。快楽に弱く、アルファの与える刺激に弱い。
「ななちゃんが16歳になったら、二人でもう一度話し合おう」
「分かったの。うなじ、噛んでも良い?」
ひと先ず保留にして、うなじを噛んでもらったのだが、七海の求める発言に信久の身体は完全に反応していたようだ。うなじに甘く歯を立てられて、ぞくりと胎が疼くのが分かる。
それに対して、七海も顔を真っ赤にしていた。
「ど、どうしよ……」
「ど、どうしたの?」
「は、生えたかもしれない!」
泣き出しそうな七海に慌てた信久は、鷹野を呼んできて、事なきを得た。
「ごめんね、のぶくんと折角会えたのに」
「ななちゃんのせいじゃないだろ。俺のフェロモンが出て、発情期が来るのも、俺のせいじゃないのと同じだよ」
「のぶくんは、ひーとが来るのが嫌?」
「抑制剤を飲んでも身体はきついし、嫌は嫌だな。ななちゃんのおかげで、フェロモンは漏れないけど」
謝る七海を慰めようとしたのに、逆に七海は大きな目から涙を零して沈み込んでしまう。
「ななちゃんのせいじゃないよ」
「のぶくん……」
繰り返しても、七海の気分は晴れないようだった。
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