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第三部 七海とのぶくん (七海編)
3.のぶくんの発情期
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運動会の日は快晴で、毎日梓の乗ったベビーカーを押して、隼斗を抱っこ紐で括り付けて小学校まで送ってくれる鷹野に、七海は見送りは要で良いと告げた。
「隼斗くん、いっぱいお日様浴びたらいけないし、ママも疲れちゃうの。かなちゃんに送ってもらって、のぶくんが応援にくるから、平気なのよ」
「ごめんね、七海ちゃん。行ってらっしゃいのぎゅーをしよっか」
「うん、行ってきます」
抱き締めてもらって、パワーをもらった七海は運動会の会場になる小学校の校庭に出かけて行った。アルファやオメガの子どもは誘拐されやすいので、親が学校の送り迎えをすることが多い。鷹野も七海を心配して、絶対に一人では行動させなかった。
校庭は既にひとでごった返して、要が七海の応援をする場所もない。空いている場所という場所に、テントや日除けの組み立て式の屋根、レジャーシートが敷いてあって足の踏み場もなかった。
この状態を抜けて、担任に七海を渡すのは困難だったので、七海の助言通り、鷹野は来なくて正解だったかもしれない。保護者として大学も休みなので出て来た要の方は、七海の活躍する写真や動画を撮るという任務があったが、それもなかなか難しそうだ。
「要さん、こちら、どうぞ」
「あ、のぶくん、おはよう! 今日はななちゃんにお弁当作ってくれてるって?」
「要さんの座る場所も確保してますよ」
「ありがとうございます」
アウトドア用の屋根付きの組み立て式の日除けの下には、信久の両親と信久と妹と七海と要が充分に座れるスペースが準備されていた。
「久恵の分は私たちに作らせるのに、七海ちゃんのは絶対自分が作るんだって言って聞かなくて」
「要さんの分もありますよ」
順調に好青年に育っている信久は、妹や両親の分は作らなくても、七海と要のお弁当は作ってきてくれたようだ。この辺りは思春期なのだろう。両親と妹の分まで作るのは、手間は同じでも恥ずかしかったのかもしれない。
「ママ……じゃない、かなちゃん、久恵ちゃんと同じチームなんだよ!」
「鷹野さんの分も応援してるね!」
「はーい! 頑張ってきます!」
可愛いお手手を上げて返事をした七海は、全学年リレーの三年生の選手に選ばれているし、ダンスの振り付けもしっかり覚えて、格好良くポーズを決めていた。
「久恵もバース性の検査をしたけど、オメガで、信久もオメガだから、跡継ぎがいないかと思ったら、信久、頑張ってくれて、賞をとったんですよ」
「ななちゃんから聞きました。自慢の息子さんですね」
「ななね、大学で経営学を学んで、のぶくんのお店を繁盛させるの!」
「それは心強いわ」
もう家族のような雰囲気でお弁当を広げた七海は、蓋を開けてお目目を輝かせる。卵焼きに、唐揚げに、ブロッコリーのおかか和え、丸いおにぎりは鮭フレークが混ぜ込んであって、ジャガイモの一口グラタンまである。
「ななの好きなのばっかり! どうして知ってるの?」
「俺がななちゃんを大好きだからかな?」
「わぁい! ななも、のぶくん、だぁいすき!」
お箸でもりもりと食べ始めた七海は、リレーで一番をとった時よりも喜んでいて、要は思わずその様子を動画に撮っていた。午後の競技は少なめで、高学年の出番が多い。
6年生の人間アートを見て、組体操のように人間が重なることなく、タイミングをずらしてポーズをとることで魅せる競技に、七海は夢中だった。
「6年生になったら、ななも、あれがやりたい!」
「やれるといいな」
一緒に見ていた信久が微笑んで声をかけてくれるのに、七海は何度も頷いた。
閉会式の後で、信久たちの片づけを手伝っていると、気分が悪くなったようで、信久が少し離れた場所で休んでいた。心配した七海が駆け寄ると、甘い香りがする。
「のぶくん、お熱?」
「ちょっと熱っぽいかな」
「もしかして、ひーと?」
「え?」
5歳のときに七海が噛んでしまったせいで、信久の発情期のフェロモンは、他人に漏れないようになっている。その代わり、七海には確り香るようで、七海は足の間がむずむずとしてきた。
そこにないはずの器官が生える感覚がする。
「かなちゃーん! なんかへぇん!」
「ななちゃん、俺から離れて」
「かなちゃん! 助けてぇ!」
離れてと言われても、甘い香りが信久から漂ってきて誘って来る。足の間をもじもじとすり合わせていると、異変に気付いた要が、七海の小柄な体を抱き上げて信久から引き離してくれた。
「ごめんなさい、今日はありがとうございました! 失礼します!」
「こちらこそ、信久がごめんね」
ご両親にご挨拶をして速やかに七海を家に連れて帰った要だが、既に七海の中心はしっかりと股間に生えていた。スカートを覗かれて確認されて、七海がしくしくと泣き出す。
「いけないの? なながいけないの?」
「どうしたの、要ちゃん?」
「のぶくん、発情期だったみたいで、ななちゃん、当てられちゃって」
帰りを待っていた鷹野に説明すると、鷹野は梓と隼斗を要に預けて、七海をバスルームに連れて行った。
何が起きているのか分からないままで、バスルームで脱がされた七海は、頭からぬるめのお湯をかけられて、髪を洗われて、身体も綺麗に洗われる。運動会で浴びた砂埃を流して、スッキリして、ぬるめの湯船に浸かる頃には、気持ちも落ち着いていて、股間の生えたモノもなくなっていた。
「ママ、どうして、こうしたら治るって分かったの?」
「僕は生えないし、反応しないから分からないけど、七海ちゃん混乱してたみたいだから、落ち着けば治るかなって思ったんだ」
「ありがと、ママ」
まだ精通も来ていないので、達して治めることはできない七海を、日常に戻すことで対処した鷹野に、七海は深く感謝した。
「のぶくん、とってもいい匂いがしたの」
「うん、でも、七海ちゃんはのぶくんの嫌なことはしないよね?」
「しないよ。のぶくん、ななのお弁当に好きなものいっぱい入れてくれたの。のぶくんがお嫁さんになるまで、なな、我慢する」
信久をお嫁さんにしたい七海と、七海をお嫁さんにしたい信久。
若干すれ違っている気はするが、年の差を乗り越えてお互いに好きと言い合える関係だというのが、鷹野にとっても、要にとっても、一番大事なことだった。
アルファとオメガは、その優秀さや優秀な子どもを産むためだけに、望まない相手と結婚させられやすい。鷹野も要と結婚する前には、随分と嫌な目に遭ったようだった。
「のぶくんは、ななが守りたいの」
「ななちゃん、のぶくんは自分のこと、アルファだと見せたいのは、オメガにとって差別はなくなったと言っても、格差が厳しいからだと思うんだ」
「パティシエ王子」などというきらきらしい名前で呼ばれて、アルファだと勘違いされている信久は、オメガだと判明すれば、賞の取り消しはないが、アルファばかりの世界で生きにくくはなるだろう。
「それなら、なながオメガだと思われてていい」
発情期の明ける一週間は時間を空けて、七海は信久のお見舞いに行った。体調を崩しているという理由で高校を休んでいた信久は家にいて、七海が来ると喜んで迎えてくれた。
「もう、大丈夫? のぶくん」
「俺のはあまり酷くないから平気だよ。用心のために休んでるだけで」
「ママはオメガでしょう? いっぱい襲われたんだって、かなちゃん言ってた。のぶくんにそんなことがないように、のぶくんは、ななに、内緒の約束したんだよね。なな、オメガと思われてていい。のぶくんが無事なら、なながオメガで、のぶくんがアルファってことにしよ?」
「ななちゃん、良いのか?」
信久はアルファで、年下のオメガの婚約者がいる。親が決めた婚約者だが、可愛くて好きで、育つのを待っている。
「パティシエ王子」信久には、そんな美談が付くようになるのは、この後のこと。
七海は定期的に信久のうなじを噛んで、フェロモンが漏れ出ないようにしていた。
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「要さん、こちら、どうぞ」
「あ、のぶくん、おはよう! 今日はななちゃんにお弁当作ってくれてるって?」
「要さんの座る場所も確保してますよ」
「ありがとうございます」
アウトドア用の屋根付きの組み立て式の日除けの下には、信久の両親と信久と妹と七海と要が充分に座れるスペースが準備されていた。
「久恵の分は私たちに作らせるのに、七海ちゃんのは絶対自分が作るんだって言って聞かなくて」
「要さんの分もありますよ」
順調に好青年に育っている信久は、妹や両親の分は作らなくても、七海と要のお弁当は作ってきてくれたようだ。この辺りは思春期なのだろう。両親と妹の分まで作るのは、手間は同じでも恥ずかしかったのかもしれない。
「ママ……じゃない、かなちゃん、久恵ちゃんと同じチームなんだよ!」
「鷹野さんの分も応援してるね!」
「はーい! 頑張ってきます!」
可愛いお手手を上げて返事をした七海は、全学年リレーの三年生の選手に選ばれているし、ダンスの振り付けもしっかり覚えて、格好良くポーズを決めていた。
「久恵もバース性の検査をしたけど、オメガで、信久もオメガだから、跡継ぎがいないかと思ったら、信久、頑張ってくれて、賞をとったんですよ」
「ななちゃんから聞きました。自慢の息子さんですね」
「ななね、大学で経営学を学んで、のぶくんのお店を繁盛させるの!」
「それは心強いわ」
もう家族のような雰囲気でお弁当を広げた七海は、蓋を開けてお目目を輝かせる。卵焼きに、唐揚げに、ブロッコリーのおかか和え、丸いおにぎりは鮭フレークが混ぜ込んであって、ジャガイモの一口グラタンまである。
「ななの好きなのばっかり! どうして知ってるの?」
「俺がななちゃんを大好きだからかな?」
「わぁい! ななも、のぶくん、だぁいすき!」
お箸でもりもりと食べ始めた七海は、リレーで一番をとった時よりも喜んでいて、要は思わずその様子を動画に撮っていた。午後の競技は少なめで、高学年の出番が多い。
6年生の人間アートを見て、組体操のように人間が重なることなく、タイミングをずらしてポーズをとることで魅せる競技に、七海は夢中だった。
「6年生になったら、ななも、あれがやりたい!」
「やれるといいな」
一緒に見ていた信久が微笑んで声をかけてくれるのに、七海は何度も頷いた。
閉会式の後で、信久たちの片づけを手伝っていると、気分が悪くなったようで、信久が少し離れた場所で休んでいた。心配した七海が駆け寄ると、甘い香りがする。
「のぶくん、お熱?」
「ちょっと熱っぽいかな」
「もしかして、ひーと?」
「え?」
5歳のときに七海が噛んでしまったせいで、信久の発情期のフェロモンは、他人に漏れないようになっている。その代わり、七海には確り香るようで、七海は足の間がむずむずとしてきた。
そこにないはずの器官が生える感覚がする。
「かなちゃーん! なんかへぇん!」
「ななちゃん、俺から離れて」
「かなちゃん! 助けてぇ!」
離れてと言われても、甘い香りが信久から漂ってきて誘って来る。足の間をもじもじとすり合わせていると、異変に気付いた要が、七海の小柄な体を抱き上げて信久から引き離してくれた。
「ごめんなさい、今日はありがとうございました! 失礼します!」
「こちらこそ、信久がごめんね」
ご両親にご挨拶をして速やかに七海を家に連れて帰った要だが、既に七海の中心はしっかりと股間に生えていた。スカートを覗かれて確認されて、七海がしくしくと泣き出す。
「いけないの? なながいけないの?」
「どうしたの、要ちゃん?」
「のぶくん、発情期だったみたいで、ななちゃん、当てられちゃって」
帰りを待っていた鷹野に説明すると、鷹野は梓と隼斗を要に預けて、七海をバスルームに連れて行った。
何が起きているのか分からないままで、バスルームで脱がされた七海は、頭からぬるめのお湯をかけられて、髪を洗われて、身体も綺麗に洗われる。運動会で浴びた砂埃を流して、スッキリして、ぬるめの湯船に浸かる頃には、気持ちも落ち着いていて、股間の生えたモノもなくなっていた。
「ママ、どうして、こうしたら治るって分かったの?」
「僕は生えないし、反応しないから分からないけど、七海ちゃん混乱してたみたいだから、落ち着けば治るかなって思ったんだ」
「ありがと、ママ」
まだ精通も来ていないので、達して治めることはできない七海を、日常に戻すことで対処した鷹野に、七海は深く感謝した。
「のぶくん、とってもいい匂いがしたの」
「うん、でも、七海ちゃんはのぶくんの嫌なことはしないよね?」
「しないよ。のぶくん、ななのお弁当に好きなものいっぱい入れてくれたの。のぶくんがお嫁さんになるまで、なな、我慢する」
信久をお嫁さんにしたい七海と、七海をお嫁さんにしたい信久。
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アルファとオメガは、その優秀さや優秀な子どもを産むためだけに、望まない相手と結婚させられやすい。鷹野も要と結婚する前には、随分と嫌な目に遭ったようだった。
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「ななちゃん、のぶくんは自分のこと、アルファだと見せたいのは、オメガにとって差別はなくなったと言っても、格差が厳しいからだと思うんだ」
「パティシエ王子」などというきらきらしい名前で呼ばれて、アルファだと勘違いされている信久は、オメガだと判明すれば、賞の取り消しはないが、アルファばかりの世界で生きにくくはなるだろう。
「それなら、なながオメガだと思われてていい」
発情期の明ける一週間は時間を空けて、七海は信久のお見舞いに行った。体調を崩しているという理由で高校を休んでいた信久は家にいて、七海が来ると喜んで迎えてくれた。
「もう、大丈夫? のぶくん」
「俺のはあまり酷くないから平気だよ。用心のために休んでるだけで」
「ママはオメガでしょう? いっぱい襲われたんだって、かなちゃん言ってた。のぶくんにそんなことがないように、のぶくんは、ななに、内緒の約束したんだよね。なな、オメガと思われてていい。のぶくんが無事なら、なながオメガで、のぶくんがアルファってことにしよ?」
「ななちゃん、良いのか?」
信久はアルファで、年下のオメガの婚約者がいる。親が決めた婚約者だが、可愛くて好きで、育つのを待っている。
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