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第二部 年上オメガを落としたい日々 (要編)
7.3歳の真実
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キスをして、鷹野に気持ちを伝えても、要と七海と鷹野の生活は変わらなかった。変わらずに鷹野は要の家に住み込んで、七海の面倒を見て、七海と一緒に眠っているし、要は受験勉強をしている。
変わったのは、夜に七海が寝てから、要と鷹野の二人だけの時間がなくなったことだった。
七海が寝てしまうと、鷹野はキッチンで次の日の料理の下拵えをするが、それが終わるとそそくさと部屋に戻ってしまう。じっくり話をして口説きたいのはやまやまだが、要にも勉強があって、そのタイミングを逃していた。
夏休みに入る七月の終わりに、要はアルファ枠の推薦で医学部への入学が一足早く決まった。どこの大学も優秀なアルファは求めているので、アルファだけで先に試験を受けさせて、確実にアルファを獲得するために、アルファ枠を設けている。要の行きたい国立大学にもそれがあって、アルファの数自体少ないし、申し込んだ要の成績は優秀だったので、あっさりと受かってしまった。
折しも八月は要の誕生日もある。
二つ合わせてお祝いをしてくれるという鷹野に、要はお願いをしてみた。
「ななちゃんと、私と、鷹野さんで、ケーキを作りませんか?」
夏なのでイチゴはないが、桃ならばある。タルト生地を作って焼いて、カスタードを敷いて、コンポートした桃を並べていくと、見事な美しい薔薇の花のような桃のタルトが出来上がった。
タルトの生地を伸ばしたり、桃を並べたりするのを手伝った七海は、出来上がった艶のある桃のタルトを前に、涎を垂らしてお目目を煌めかせていた。
「ごはんたべたら、たべていーの?」
「ななちゃんも作ってくれたから一緒に食べようね」
「けーちなの。ほんものの、けーちなの」
テレビで見て憧れていたケーキが目の前にある。3歳の誕生日にケーキを食べたはずだが、幼い子どもの記憶力はあてにならない。初めてケーキを見たように感動する七海は可愛くて、要も鷹野にお願いをして良かったと思った。
晩御飯には、要の好物のラザニアを鷹野が作ってくれる。
「ホワイトソースに、ラザニアの生地に、ミートソース……物凄くめんどくさかったんじゃないですか?」
「生地は市販のを茹でたし、それほどじゃないよ。要ちゃんの特別なお祝いだもの」
「ありがとうございます」
この日だけは全く蟠りなく、鷹野と接したかった。
ラザニアとサラダとスープの晩御飯を食べると、桃のタルトにナイフを入れる。小さめに切られたタルトを七海のお皿に、大きめに切られたタルトを要のお皿に、鷹野が乗せてくれた。
「鷹野さんも一緒に食べましょうよ」
「そうだね、要ちゃんのお祝いだから、今日は特別に食べちゃおうかな」
切ったタルトをお皿の上に乗せた鷹野が、紅茶を淹れてくれて、七海にはミルク、要と鷹野はミルクティーでタルトを楽しんだ。上手にタルト生地が食べられない七海には、鷹野がこっそりと囁く。
「お手手でいいよ?」
「いーの?」
「美味しく食べられるのが一番だから」
両手でタルトを持って、カスタードを口の周りに付けながらもしゅもしゅと食べる七海は、輝いていた。お腹いっぱいになった七海をお風呂に入れて、ベッドで寝かせてから、その日はキッチンで次の日の料理の下拵えを終えた鷹野が、風呂上がりの要の前のソファに座った。
受験が終わったので解放されている要は、鷹野は部屋に籠ってしまうのでリビングで本でも読んでいようかと思っていたが、鷹野が話したそうにしているのに気付いて、持っていた本を閉じた。
「要ちゃん、ちょっと良いかな?」
「はい、大丈夫です」
初夏に口付けたことについて話されるのかと、要は身構える。
「夏休みに入ったから、要ちゃんは夏期講習もないし、ある程度時間が自由になるよね? 旅行に行く計画とか、立てたりした?」
「特には。友達はまだ受験なので」
夏休みだからといって、遊ぶ友達はいない。保育園は夏休みでも開いているが、七海は休ませて家で遊ばせても構わないとは考えていた。
「夏休みの間は、僕は料理の作り置きをしておくから、夜寝るとき以外は、他の場所にいようかと思っててね」
「なんで、ですか?」
「来年度からは、僕も仕事を探さなきゃいけないし、就職活動も始めるつもりなんだ」
そんなの必要ないと、要が言えたらどれだけ良いことだろう。
けれど、鷹野にハウスキーパー兼ベビーシッターの給料を払っているのは、要の父親であり、要ではない。鷹野の雇用者は要の父親で、契約の延長を要が勝手に決めることはできなかった。
「一生に一度しかない18歳の夏休みを、恋人にしたい、好きなひとと過ごしちゃだめですか?」
「そのことなんだけど……」
「鷹野さんが嫌じゃないなら、ななちゃんも一緒に、旅行に行きたい。私が一緒に過ごしたい相手は、鷹野さんなんです」
これが親愛ではなく、恋愛感情だと、鷹野にはもう通じているはずだ。
必死に言い募ると、鷹野の顔が赤くなる。それに伴って甘い香りがしてくるような気がして、要はぞくりと下腹を疼かせた。股間にないはずのものが、鷹野の表情に反応している気がする。
「本当のことを話さなきゃいけないね……これを聞いて、僕を軽蔑して、罵って、離れてもいいよ」
「鷹野さんを軽蔑するとか、ないですよ」
「ちゃんと聞いてから判断して。要ちゃんのお隣りに僕が住んでるのは、偶然じゃないんだ」
「運命!?」
アルファとオメガでは「運命の番」と呼ばれる、互いに惹かれ合い、本来ならばうなじを噛んで番にならなければいけないのに、身体を交わしただけでオメガのフェロモンはそのアルファにしか効果がなくなって、アルファは他のオメガのフェロモンが効かなくなるという、関係があった。
要の両親はうなじを噛んで、番になることすら倦厭していたので、母親は他に「運命の番」を見つけたと言って要が中学に上がる年に家を出て行った。父親はその後再婚したのか、子どもを作ったが、相手に捨てられたようで、子どもを押し付けられて、その子が今要のところに来ている。
「運命じゃなくて……僕が仕組んだというか……」
「どうして、鷹野さんが?」
「要ちゃんのご両親が離婚することになった原因を、要ちゃんは正確に把握してる?」
問いかけられて、要は分かる範囲で答えた。
「母に『運命の番』ができたから、家を出て行って、離婚したんだと聞いてます」
「本当は、違うんだ。僕の母が、要ちゃんのお父さんと不倫してて、それで、要ちゃんのお母さんは、他の相手と関係を持って、それが『運命の番』だった」
「はー!? 責任感だけじゃなくて倫理感も壊れてたのか、あのくそ親父!」
思わず大声を上げてしまって、鷹野が「七海ちゃんが起きちゃう」と唇に人差し指を当てた。慌てて声を潜めるが、要の怒りは収まらなかった。
「人様の配偶者に手を出すなんて、何考えてるんだ、あのくそ親父。去勢されればいいのに」
「僕の両親も倫理観ががばがばのひとたちで、お互い番になってないし、遊びたい相手とは好きに遊んでいいという契約で結婚してるから……」
「それじゃあ、私がこのマンションに住むように言われたのは?」
「僕が母を説教して、要ちゃんのお父さんにここを勧めるようにさせたんだ」
中学生に上がる年といえば、まだ12歳である。小学校を卒業したばかりの子が、たった一人でマンションに住まされるなんて、鷹野は見ていられなかった。
「うちの母のせいで要ちゃんが放り出された償いをしたかったんだ」
「償いなんて……鷹野さんのせいじゃないじゃないですか」
「七海ちゃんのこともそう。七海ちゃんは、僕の妹でもあるんだ。本当はもっと早くに話して、七海ちゃんを僕が引き取って育てていれば良かったんだろうけど、僕は……要ちゃんのことも可愛かったし、七海ちゃんのことも可愛かったから、本当のことが言えなかった」
軽蔑されて、二度と交流が持てなくなるのが怖くて、要が12歳のときから約六年間隠し通した真実。
倫理観のない鷹野の母親は、父親と別れていないまま、要の父親の子どもを産んで、子どもだけ要の父親に押し付けた。七海の面倒を見るために鷹野が要の家に住み込みでハウスキーパー兼ベビーシッターをすると交渉して、あっさりと要の父親が認めた理由も、これで納得がいく。
「そんなの、何も鷹野さんのせいじゃないじゃないですか」
「それでも、ずっと黙っててごめんね」
「私から、嫌われたくなかったって、私のこと、嫌いじゃないんでしょう?」
その問いかけに、鷹野は黙ってしまった。
耳まで真っ赤になっている鷹野から、甘い香りがしている。
母親が『運命の番』と出会ったから要を捨てて行ったように、要はある意味運命など薄情で最低なものだと分かっていた。
欲しいものは、自分の意志で手に入れる。
「鷹野さんが好きです。私の番になってください」
首まで真っ赤になっている鷹野のうなじに歯を立てる。
そのことしか要は考えていなかった。
変わったのは、夜に七海が寝てから、要と鷹野の二人だけの時間がなくなったことだった。
七海が寝てしまうと、鷹野はキッチンで次の日の料理の下拵えをするが、それが終わるとそそくさと部屋に戻ってしまう。じっくり話をして口説きたいのはやまやまだが、要にも勉強があって、そのタイミングを逃していた。
夏休みに入る七月の終わりに、要はアルファ枠の推薦で医学部への入学が一足早く決まった。どこの大学も優秀なアルファは求めているので、アルファだけで先に試験を受けさせて、確実にアルファを獲得するために、アルファ枠を設けている。要の行きたい国立大学にもそれがあって、アルファの数自体少ないし、申し込んだ要の成績は優秀だったので、あっさりと受かってしまった。
折しも八月は要の誕生日もある。
二つ合わせてお祝いをしてくれるという鷹野に、要はお願いをしてみた。
「ななちゃんと、私と、鷹野さんで、ケーキを作りませんか?」
夏なのでイチゴはないが、桃ならばある。タルト生地を作って焼いて、カスタードを敷いて、コンポートした桃を並べていくと、見事な美しい薔薇の花のような桃のタルトが出来上がった。
タルトの生地を伸ばしたり、桃を並べたりするのを手伝った七海は、出来上がった艶のある桃のタルトを前に、涎を垂らしてお目目を煌めかせていた。
「ごはんたべたら、たべていーの?」
「ななちゃんも作ってくれたから一緒に食べようね」
「けーちなの。ほんものの、けーちなの」
テレビで見て憧れていたケーキが目の前にある。3歳の誕生日にケーキを食べたはずだが、幼い子どもの記憶力はあてにならない。初めてケーキを見たように感動する七海は可愛くて、要も鷹野にお願いをして良かったと思った。
晩御飯には、要の好物のラザニアを鷹野が作ってくれる。
「ホワイトソースに、ラザニアの生地に、ミートソース……物凄くめんどくさかったんじゃないですか?」
「生地は市販のを茹でたし、それほどじゃないよ。要ちゃんの特別なお祝いだもの」
「ありがとうございます」
この日だけは全く蟠りなく、鷹野と接したかった。
ラザニアとサラダとスープの晩御飯を食べると、桃のタルトにナイフを入れる。小さめに切られたタルトを七海のお皿に、大きめに切られたタルトを要のお皿に、鷹野が乗せてくれた。
「鷹野さんも一緒に食べましょうよ」
「そうだね、要ちゃんのお祝いだから、今日は特別に食べちゃおうかな」
切ったタルトをお皿の上に乗せた鷹野が、紅茶を淹れてくれて、七海にはミルク、要と鷹野はミルクティーでタルトを楽しんだ。上手にタルト生地が食べられない七海には、鷹野がこっそりと囁く。
「お手手でいいよ?」
「いーの?」
「美味しく食べられるのが一番だから」
両手でタルトを持って、カスタードを口の周りに付けながらもしゅもしゅと食べる七海は、輝いていた。お腹いっぱいになった七海をお風呂に入れて、ベッドで寝かせてから、その日はキッチンで次の日の料理の下拵えを終えた鷹野が、風呂上がりの要の前のソファに座った。
受験が終わったので解放されている要は、鷹野は部屋に籠ってしまうのでリビングで本でも読んでいようかと思っていたが、鷹野が話したそうにしているのに気付いて、持っていた本を閉じた。
「要ちゃん、ちょっと良いかな?」
「はい、大丈夫です」
初夏に口付けたことについて話されるのかと、要は身構える。
「夏休みに入ったから、要ちゃんは夏期講習もないし、ある程度時間が自由になるよね? 旅行に行く計画とか、立てたりした?」
「特には。友達はまだ受験なので」
夏休みだからといって、遊ぶ友達はいない。保育園は夏休みでも開いているが、七海は休ませて家で遊ばせても構わないとは考えていた。
「夏休みの間は、僕は料理の作り置きをしておくから、夜寝るとき以外は、他の場所にいようかと思っててね」
「なんで、ですか?」
「来年度からは、僕も仕事を探さなきゃいけないし、就職活動も始めるつもりなんだ」
そんなの必要ないと、要が言えたらどれだけ良いことだろう。
けれど、鷹野にハウスキーパー兼ベビーシッターの給料を払っているのは、要の父親であり、要ではない。鷹野の雇用者は要の父親で、契約の延長を要が勝手に決めることはできなかった。
「一生に一度しかない18歳の夏休みを、恋人にしたい、好きなひとと過ごしちゃだめですか?」
「そのことなんだけど……」
「鷹野さんが嫌じゃないなら、ななちゃんも一緒に、旅行に行きたい。私が一緒に過ごしたい相手は、鷹野さんなんです」
これが親愛ではなく、恋愛感情だと、鷹野にはもう通じているはずだ。
必死に言い募ると、鷹野の顔が赤くなる。それに伴って甘い香りがしてくるような気がして、要はぞくりと下腹を疼かせた。股間にないはずのものが、鷹野の表情に反応している気がする。
「本当のことを話さなきゃいけないね……これを聞いて、僕を軽蔑して、罵って、離れてもいいよ」
「鷹野さんを軽蔑するとか、ないですよ」
「ちゃんと聞いてから判断して。要ちゃんのお隣りに僕が住んでるのは、偶然じゃないんだ」
「運命!?」
アルファとオメガでは「運命の番」と呼ばれる、互いに惹かれ合い、本来ならばうなじを噛んで番にならなければいけないのに、身体を交わしただけでオメガのフェロモンはそのアルファにしか効果がなくなって、アルファは他のオメガのフェロモンが効かなくなるという、関係があった。
要の両親はうなじを噛んで、番になることすら倦厭していたので、母親は他に「運命の番」を見つけたと言って要が中学に上がる年に家を出て行った。父親はその後再婚したのか、子どもを作ったが、相手に捨てられたようで、子どもを押し付けられて、その子が今要のところに来ている。
「運命じゃなくて……僕が仕組んだというか……」
「どうして、鷹野さんが?」
「要ちゃんのご両親が離婚することになった原因を、要ちゃんは正確に把握してる?」
問いかけられて、要は分かる範囲で答えた。
「母に『運命の番』ができたから、家を出て行って、離婚したんだと聞いてます」
「本当は、違うんだ。僕の母が、要ちゃんのお父さんと不倫してて、それで、要ちゃんのお母さんは、他の相手と関係を持って、それが『運命の番』だった」
「はー!? 責任感だけじゃなくて倫理感も壊れてたのか、あのくそ親父!」
思わず大声を上げてしまって、鷹野が「七海ちゃんが起きちゃう」と唇に人差し指を当てた。慌てて声を潜めるが、要の怒りは収まらなかった。
「人様の配偶者に手を出すなんて、何考えてるんだ、あのくそ親父。去勢されればいいのに」
「僕の両親も倫理観ががばがばのひとたちで、お互い番になってないし、遊びたい相手とは好きに遊んでいいという契約で結婚してるから……」
「それじゃあ、私がこのマンションに住むように言われたのは?」
「僕が母を説教して、要ちゃんのお父さんにここを勧めるようにさせたんだ」
中学生に上がる年といえば、まだ12歳である。小学校を卒業したばかりの子が、たった一人でマンションに住まされるなんて、鷹野は見ていられなかった。
「うちの母のせいで要ちゃんが放り出された償いをしたかったんだ」
「償いなんて……鷹野さんのせいじゃないじゃないですか」
「七海ちゃんのこともそう。七海ちゃんは、僕の妹でもあるんだ。本当はもっと早くに話して、七海ちゃんを僕が引き取って育てていれば良かったんだろうけど、僕は……要ちゃんのことも可愛かったし、七海ちゃんのことも可愛かったから、本当のことが言えなかった」
軽蔑されて、二度と交流が持てなくなるのが怖くて、要が12歳のときから約六年間隠し通した真実。
倫理観のない鷹野の母親は、父親と別れていないまま、要の父親の子どもを産んで、子どもだけ要の父親に押し付けた。七海の面倒を見るために鷹野が要の家に住み込みでハウスキーパー兼ベビーシッターをすると交渉して、あっさりと要の父親が認めた理由も、これで納得がいく。
「そんなの、何も鷹野さんのせいじゃないじゃないですか」
「それでも、ずっと黙っててごめんね」
「私から、嫌われたくなかったって、私のこと、嫌いじゃないんでしょう?」
その問いかけに、鷹野は黙ってしまった。
耳まで真っ赤になっている鷹野から、甘い香りがしている。
母親が『運命の番』と出会ったから要を捨てて行ったように、要はある意味運命など薄情で最低なものだと分かっていた。
欲しいものは、自分の意志で手に入れる。
「鷹野さんが好きです。私の番になってください」
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